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圧電ブザー - アンデン株式会社
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発明の名称 圧電ブザー
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−256329(P2007−256329A)
公開日 平成19年10月4日(2007.10.4)
出願番号 特願2006−76954(P2006−76954)
出願日 平成18年3月20日(2006.3.20)
代理人 【識別番号】100081776
【弁理士】
【氏名又は名称】大川 宏
発明者 鶴田 誠
要約 課題
接触圧力及び電流密度を好適範囲に確保しつつ圧電振動板の振動特性低下を防止する。

解決手段
圧電振動板2への給電にコイルスプリング4、5を用いる。これにより、接触圧力及び電流密度を好適範囲に確保しつつ圧電振動板の振動特性低下を防止でき、更に、コイルスプリング4、5と圧電振動板との接触領域が圧電振動板の径方向に存在する結果として、この接触領域の径内方向端部と、径外方向端部との振動方向振幅が異なることによる影響も板ばねに比べ緩和することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
金属板と、この金属板に接合された圧電セラミック板を有し、前記圧電セラミック板は前記金属板に対して背向する側の主面に導電層を有する圧電振動板と、
前記導電層及び前記金属板との間に交流電圧を印加する給電部材と、
前記圧電振動板及び前記給電部材を収容するとともに前記金属板の周縁部を支持するケースと、
を備える圧電ブザーにおいて、
前記給電部材は、所定ターンだけ捻られたコイル部と、前記コイル部の一端から延在して前記ケースに係止される線状の基端部と、前記コイル部の他端から延在して前記圧電振動板に所定の接触圧力で接触する先端部とを有するコイルスプリングからなることを特徴とする圧電ブザー。
【請求項2】
請求項1記載の圧電ブザーにおいて、
前記コイルスプリングの先端部は、前記金属板及び導電層の周縁部にはんだ付けされている圧電ブザー。
【請求項3】
請求項1記載の圧電ブザーにおいて、
前記コイルスプリングの前記基端部は、前記圧電振動板の主面と略平行に延在し、
前記コイルスプリングの先端部は、前記コイル部の他端から前記圧電振動板の主面と略平行に延在した後、前記圧電振動板に向けて屈曲又は湾曲して前記圧電振動板に接触する圧電ブザー。
【請求項4】
請求項1記載の圧電ブザーにおいて、
前記コイルスプリングの前記基端部は、前記ケースに固定された2カ所の固定用端子に圧入固定される構造を有する圧電ブザー。
【請求項5】
請求項1記載の圧電ブザーにおいて、
前記コイルスプリングの基端部は、前記コイル部から延在するコイル延在部と、前記コイル延在部の先端を屈曲させて更に延在させてなる屈曲延在部とを有し、
前記ケースは、前記コイル延在部を挟持する一対の突起と、前記屈曲延在部を挟持する一対の突起とを有する圧電ブザー。
【請求項6】
請求項5記載の圧電ブザーにおいて、
金属板給電用の前記コイルスプリングの先端部と、導電層給電用の前記コイルスプリングの先端部とは、前記圧電振動板の略反対側の周縁部に配置され、
前記金属板給電用のコイルスプリングの基端部と、前記導電層給電用のコイルスプリングの基端部とは、互いに近づく向きに配置されている圧電ブザー。
【請求項7】
金属板と、この金属板に接合された圧電セラミック板を有し、前記圧電セラミック板は前記金属板に対して背向する側の主面に導電層を有する圧電振動板と、
前記導電層及び前記金属板との間に交流電圧を印加する給電部材と、
前記圧電振動板及び前記給電部材を収容するとともに前記金属板の周縁部を支持するケースと、
を備える圧電ブザーにおいて、
前記給電部材は、前記ケースに係止される線状の基端部と、前記基端部から前記圧電振動板と平行かつ圧電振動板の周方向へ湾曲して延在する中央部と、前記中央部から前記圧電振動板に向けて屈曲して前記圧電振動板に所定の接触圧力で接触する先端部とを有する湾曲スプリングからなることを特徴とする圧電ブザー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は圧電ブザーに関し、詳しくはその端子構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、円盤形状の圧電セラミック円盤の一面にこの圧電セラミック円盤より大径の金属円盤を接合し、金属円盤の周縁部をケースにより支持し、圧電セラミック円盤の露出面に設けられた導電層と、金属円盤との間に交流電力を給電して鳴動させる圧電ブザーが実用されている。以下の説明では、互いに接合されたセラミック円盤及び金属円盤を圧電振動板と総称するものとする。
【0003】
圧電ブザーへの給電は、圧電セラミック円盤の露出面側の導電層と、圧電セラミック円盤より径方向外側に突出する金属円盤の周縁部との両方に電気的に接続される給電部材により実現される。圧電ブザーにおける給電における重要点が、給電部材が圧電振動板の振動に追従して振動する機能すなわち耐振動性をもつ点にある。
【0004】
圧電ブザーの給電部材への耐振動性の付与は、圧電振動板にかしめ構造やはんだ付け構造などにより個別に固定された易変形性のリード線により実現され、広く使用されている。以下、この給電部材をリード線固定方式の給電部材と称する。リード線固定方式の圧電ブザーとしては、たとえば下記の特許公報1を参照されたい。
【0005】
しかしながら、上記したリード線固定方式の給電部材では、易変形性のリード線のハンドリング作業や組み付け作業に手間が掛かり、自動化にも不利となる不具合があった。また、先端が圧電振動板に固定された易変形性のリード線が曲がったり寝たりして圧電振動板に接触したりそれらとの隙間を十分に確保できないという問題もあった。接触の場合は、ブザー音の変調などの問題を生じ、隙間確保が不十分であるとリード線が圧電振動板の露出面被覆用の防湿剤に入り込んでしまい、この防湿剤を通じて圧電振動板の振動を抑制するという問題が生じてしまう。
【0006】
この問題の改善のために、基端部がケースに固定された板ばねの先端部を圧電セラミック円盤及び金属円盤に個別に押し付ける構造の板ばね押し付け方式の給電部材を採用した圧電ブザーが実用化されている。この種の板ばね押し付け方式の圧電ブザーが下記の特許文献2に提案されている。
【特許文献1】特開昭59−92699号公報
【特許文献2】特開平06−138881号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、この板ばね押し付け方式では、板ばねの弾性付勢力が圧電振動板の振動特性(すなわち圧電ブザーの音響特性)に影響を与えることが理解される。この影響を軽減するため板ばねと圧電振動板との電気的接触性を確保可能な最小の接触圧力値を確保しつつ板ばねの弾性付勢力(接触圧力)を軽減することが好適である。この時の最小の接触圧力値としては、圧電振動板が板ばねから離れる方向へ変位する際に、自己の運動慣性力に打ち克って圧電振動板の運動に追従する大きさの弾性復元力とこの時の電気的接触を確保可能な接触圧力を確保可能な合計接触圧力値が想定されるべきであり、この値は、板ばねの運動質量に正相関を有する。ただし、板ばねの電流直角断面積の縮小は、リード線の場合と同様に電流密度の増大と抵抗電力損失の増大及びそれによる板ばねの温度上昇を引き起こす。結局、板ばねの電流直角断面における厚さと幅を上記した必要な最小接触圧力値及び最大電流密度値を確保できる範囲にて板ばねの厚さを減らすことにより接触圧力を低減し、これにより圧電振動板の振動特性への影響を軽減することができるはずである。
【0008】
しかしながら、板ばねの厚さには、組み付け作業性とりわけロボットなどの自動組み付け装置のハンドリング限界から実用上最小寸法値が存在する。ちなみに、音響特性の観点からは板ばねの接触圧力は40〜100gf程度が好適であり、このためには板ばねの厚さはたとえば0.15〜0.2mm程度とされることが好適である。なお、板ばねの素材としては一般的にりん青銅が用いられている。これに対して、組み付け時のハンドリング特に自動実装を考慮すると、板ばねの厚さを0.3mm以上とすることが好適である。このため、板ばねを用いる場合、音響特性の劣化を容認するかあるいは上記組み付け作業等上の製造上の困難を受け入れるかの選択が要求されることになる。
【0009】
この問題を改善するために、特許文献2は、板ばねの圧電振動板に接触する先端部分をその基端部の厚さの半分以下に薄肉化することにより、接触圧力を好適範囲に確保しつつその組み付け時のハンドリング性を好適化することを提案している。しかしながら、上記した特許文献2による好適接触圧力範囲の確保と組み付け時のハンドリング性確保との両立は、板ばねをその途中で厚さを変えるという板ばね製造のための製造工程の複雑化というを解決が容易でない新しい問題を派生させた。
【0010】
また、板ばねを薄くした場合、電流密度の増大を防止するため板ばねの幅を増大する必要があるが、板ばねは圧電振動板の平面にほぼ線接触するにもかかわらず圧電振動板は本質的にダイヤフラム板であってその振動振幅は径方向において異なる。したがって、圧電振動板に接触する板ばねの線状接触端の幅方向一端と他端との振動振幅とは異なっており、これは、板ばねに捻れを生じさせる。これは、板ばねと圧電振動板との接触で言えば好ましくない問題である。この問題は、板ばねの接触端を圧電振動板にはんだ付けするケースでは、はんだ疲労を促進するため特に重要である。
【0011】
その他、板ばねを長くすることによりその接触圧力を減らすことも考えられる。しかし、この場合には、装置体格が増大し、ユーザーからの小型化コストダウン要求に応えがたいという問題があった。
【0012】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、リード線固定方式を回避し、電流密度の増大を抑止しつつ、好適接触圧範囲の確保と組み付け時のハンドリング性確保との両立を製造工程の複雑化を抑止しつつ実現した圧電ブザーを提供することをその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決する第1発明の圧電ブザーは、金属板と、この金属板に接合された圧電セラミック板を有し、前記圧電セラミック板は前記金属板に対して背向する側の主面に導電層を有する圧電振動板と、前記導電層及び前記金属板との間に交流電圧を印加する給電部材と、前記圧電振動板及び前記給電部材を収容するとともに前記金属板の周縁部を支持するケースとを備える圧電ブザーにおいて、前記給電部材が、所定ターンだけ捻られたコイル部と、前記コイル部の一端から延在して前記ケースに係止される線状の基端部と、前記コイル部の他端から延在して前記圧電振動板に所定の接触圧力で接触する先端部とを有するコイルスプリングからなることを特徴としている。
【0014】
すなわち、この発明の圧電ブザーは、捻りコイル部をその中央部に有するコイルスプリングの基端部をケースに係止し、その先端部を圧電振動板に所定の接触圧力で接触させて構成されている。コイルスプリングは、好適には弾性特性に優れたりん青銅により製造されるが、それに限定されない。コイルスプリングを構成する線材の断面は円形すなわち丸線とされることが好適である。
【0015】
このようにすれば、コイルスプリングのコイル部がハンドリングに適した形状をもつため、先端部のみ極めて薄くした板ばねを用いることなく、好適な接触圧力と小さな電流密度をもつ給電部材を実現することができる。そのうえ、コイル部の設計により接触圧力の調整自由度が大きいため、作業性に優れたあるいは量産されている廉価な太さのコイル線材を選択することができ、製造及び組み付け作業の自動化も標準の自動機を用いて行うことができる。したがって、圧電ブザー用の給電部材として既述した種々の問題を持つリード線固定方式を回避しつつ、好適接触圧範囲の確保と組み付け時のハンドリング性確保との両立を製造工程の複雑化を抑止しつつ実現することができ、音響特性の変化も抑制することができる。
【0016】
また、コイルスプリングの線状先端部の接触面は、板ばねが細長い線状の接触面形状をもつのに比べて、略楕円形状の接触面形状をもつため、接触面の長軸幅を増大することなく必要な電流値を通電するのに必要な接触面積を稼ぐことができる。なお、コイルスプリングの線状先端部の接触面は削るなどして平坦化してもよい。
【0017】
好適な態様において、前記コイルスプリングの先端部は、前記金属板及び導電層の周縁部にはんだ付けされている。すなわち、この態様では、両端が直線状に延在するコイルスプリングにより給電部材を構成する。コイルスプリングは、コイル部のターン数の調整により容易に圧電振動板のための好適な接触圧力を得ることができるため、接触圧力(ばね定数)を軽減するために極小線材の採用する必要が無く、コイルスプリングの製造及び組み付けのためのハンドリング性とりわけ自動化のためのハンドリング性を良好に確保することができる。また、コイルスプリングのコイル部をクラッチしてハンドリングすることができるので、板ばねに比較して作業ハンドリング性も大幅に容易化することもできる。
【0018】
また、この態様では、このコイルスプリングの先端を圧電振動板にはんだ付けにより接合しているので、コイルスプリングの先端部は圧電振動板の振動に追従することになる。したがって、圧電振動板に対するコイルスプリングの接触圧力やばね定数を更に軽減することができ、その分だけ圧電振動板の振動に対する悪影響を軽減することができる。
【0019】
また、この態様では、前記コイルスプリングの先端部は前記金属板及び導電層の周縁部に接合されているため、ケース体格を小型化してもコイル部から圧電振動板との接触部までの先端部の寸法を十分確保することができ、コイルスプリングの接触圧力はこの先端部の長さに反比例して減少できるため、コイルスプリングの製造も容易となる。また、圧電振動板の振動振幅が減少するため、コイルスプリングの伸縮量も低減することができる。
【0020】
更に、コイルスプリングの線状先端部の接触面は、板ばねが細長い線状の接触面形状をもつのに比べて、略楕円形状の接触面形状をもつため、本質的にダイヤフラム板であってその振動振幅は径方向において異なる圧電振動板に接触させる場合に、単位接触面積あたりの接触幅を減らすことができ、この接触幅方向両端における圧電振動板の振動振幅の差を小さくすることができ、その結果としてコイルスプリングの既述の捻れを減らすことができるので、板ばねの先端部をはんだ付けするのに比べて、はんだに与える疲労を軽減することができる。
【0021】
好適な態様において、前記コイルスプリングの前記基端部は、前記圧電振動板の主面と略平行に延在し、前記コイルスプリングの先端部は、前記コイル部の他端から前記圧電振動板の主面と略平行に延在した後、前記圧電振動板に向けて屈曲又は湾曲して前記圧電振動板に接触する。このようにすれば、コイル部から長く延在するコイルスプリングの先端部と圧電振動板との間のギャップを十分に確保することができるため、圧電振動板を防湿剤により被覆する際に先端部が防湿剤層に没入して圧電振動板の振動特性が変化することを防止することができる。
【0022】
好適な態様において、前記コイルスプリングの前記基端部は、前記ケースに固定された2カ所の固定用端子に圧入固定される構造を有する。
【0023】
好適な態様において、前記コイルスプリングの基端部は、前記コイル部から延在するコイル延在部と、前記コイル延在部の先端を屈曲させて更に延在させてなる屈曲延在部とを有し、前記ケースは、前記コイル延在部を挟持する一対の突起と、前記屈曲延在部を挟持する一対の突起とを有する。このようにすれば、コイルスプリングの屈曲延在部の自転方向への変位を防止することができ、この変位による接触圧力の変化を簡単に防止することができる。好適には、各突起対の間の隙間は、所定深さの条溝となっており、屈曲延在部及びコイル延在部の両方はそれぞれこの条溝の任意の高さで圧入固定される。これにより、コイルスプリングと圧電振動板との間の隙間を容易に一定に確保することができる。
【0024】
好適な態様において、金属板給電用の前記コイルスプリングの先端部と、導電層給電用の前記コイルスプリングの先端部とは、前記圧電振動板の略反対側の周縁部に配置され、前記金属板給電用のコイルスプリングの基端部と、前記導電層給電用のコイルスプリングの基端部とは、互いに近づく向きに配置されている。このようにすれば、一対のコイルスプリングの先端部同士の間の電気絶縁距離を十分に確保することができるとともに、一対のコイルスプリングの収容スペースを縮小することができるため、装置をコンパクトに製造することができる。
【0025】
上記課題を解決する第2発明の圧電ブザーは、金属板と、この金属板に接合された圧電セラミック板を有し、前記圧電セラミック板は前記金属板に対して背向する側の主面に導電層を有する圧電振動板と、前記導電層及び前記金属板との間に交流電圧を印加する給電部材と、前記圧電振動板及び前記給電部材を収容するとともに前記金属板の周縁部を支持するケースとを備える圧電ブザーにおいて、前記給電部材が、前記ケースに係止される線状の基端部と、前記基端部から前記圧電振動板と平行かつ湾曲して延在する中央部と、前記中央部から前記圧電振動板に向けて屈曲して前記圧電振動板に所定の接触圧力で接触する先端部とを有する湾曲スプリングからなることを特徴としている。
【0026】
すなわち、この発明は、第1発明のコイルスプリングのコイル部を、圧電振動板の主面と平行かつ圧電振動板の周方向へ湾曲する湾曲スプリングにより構成したことをその特徴としている。好適には、湾曲スプリングは、圧電振動板の周方向へ螺旋状に湾曲されるが、一ターン以下の湾曲としてもよい。このようにすれば、ケースに支持される湾曲スプリングの基端部から先端部までの距離を長く確保できるため、必要な湾曲スプリングの断面積を確保しても、そのばね定数や接触圧力を所定の小さい値に軽減することができる。なお、この湾曲スプリングは、圧電振動板の導電層に接触される給電部材に用いることが好適である。圧電振動板の金属板は、ケースから突出して金属板の外周部に接合される金属導電部材に接合されて給電されることが好適である。
【0027】
(変形態様)
上記したコイルスプリングや湾曲スプリングにおいて、スプリングの基端部を挟持する一対の突起の間の溝部への圧入深さを調節することにより、接触圧力を変更すると、複数種類の接触圧力をもつ圧電ブザーを給電部材を共通として製造でき、部品点数の削減が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明の好適な実施形態を図面を参照して以下に具体的に説明する。ただし、本発明は下記の実施形態に限定解釈されるべきではなく、その他の公知構成要素を用いて本発明を実現してもよい。
【0029】
(実施形態1)
実施形態1の圧電ブザーを図1〜図3を参照して説明する。図1は圧電ブザーの側面図、図2はその平面図、図3は図2の部分拡大平面図である。ただし、図1〜図3では、ケース1のカバーの図示が省略されている。
【0030】
この圧電ブザーは、ケース1と、圧電振動板2と、それぞれ本発明で言う給電部材を構成する一対のコイルスプリング3、4と、抵抗器(レジスタ)5とを有している。
【0031】
ケース1は、直方体形状を有しており、その上板部11の一端側には圧電振動板2がはめ込まれる圧電振動板2がはめ込まれる円形溝孔部12が形成されている。ケース1の上板部11の他端側には、円形溝孔部12に隣接して一対のターミナル6、7の一端部が突出している。ターミナル6、7の大部分は、インサート成形によりケース1内に埋設されており、ターミナル6、7の他端部(図示せず)は、ケース1の他端側の側面13に形成された雌コネクタ部14の内部に突出してコネクタ端子を構成している。
【0032】
圧電振動板2は、薄円板形状の金属板21と、この金属板21に接合された薄円板形状の圧電セラミック板22とからなり、圧電セラミック板22の表主面には銀ペースト焼成電極層(導電層)23が円形に形成され、同じく圧電セラミック板22の裏主面にも不図示の銀ペースト焼成電極層(導電層)が円形に形成されている。金属板21、圧電セラミック板22及び導電層23は同心に形成されている。
【0033】
金属板21は、圧電セラミック板22の裏主面に形成された不図示の銀ペースト焼成電極層(導電層)に接着されている。金属板21の周縁部は、ケース1の円形溝孔部12の内周に沿って形成されたリング状の段差面に接着されている。金属板21は圧電セラミック板22より大径に形成されている。
【0034】
ケース1の上板部11から突出するターミナル6の一端部は、コイルスプリングを挟持するための挟持部61と挟持部62とを有している。挟持部61は、上板部11の幅方向へ所定の隙間を隔てて並立する一対の突起611、612をもち、この一対の突起611、612の間に上方開口の溝613を有している。挟持部62は、上板部11の長さ方向へ所定の隙間を隔てて並立する一対の突起621、622をもち、この一対の突起621、622の間に上方開口の溝623を有している。
【0035】
ケース1の上板部11から突出するターミナル7の一端部は、コイルスプリングを挟持するための挟持部71と挟持部72とを有している。挟持部71は、上板部11の長さ方向へ所定の隙間を隔てて並立する一対の突起711、712をもち、この一対の突起711、712の間に上方開口の溝713を有している。挟持部72は、上板部11の長さ方向へ所定の隙間を隔てて並立する一対の突起721、722をもち、この一対の突起721、722の間に上方開口の溝723を有している。
【0036】
更に、ケース1の上板部11から突出するターミナル6、7の各一端部は、抵抗器挟持用の挟持部63、73を個別に有し、抵抗器5の両端は挟持部63、73に個別に挟持されてはんだ付けされている。この種の挟持部61〜63、71〜73とそれによる線材実装技術は広く使用されているため、これ以上の説明は省略する。
【0037】
次に、本発明で言う給電部材をなすコイルスプリング3、4について図3を参照して以下に説明する。
【0038】
コイルスプリング3は、図4に示すように4ターンだけ捻られたコイル部31と、コイル部31の一端からケース1の上板部11と平行に延在して挟持部61、62に係止される線状の基端部32と、コイル部31の他端からケース1の上板部11と平行に延在して圧電振動板2の導電層23に所定の接触圧力で接触する線状の先端部33とからなる。コイル部31の軸心はケース1の幅方向とされ、図3に示すようにケース1の幅方向左側における金属板21の上方に配置されている。コイルスプリング3の基端部32は、コイル部31の軸方向と直角方向へ延在するコイル延在部321と、コイル延在部321の先端から直角に屈曲してコイル部31の軸方向へ延在する屈曲延在部322とからなる。コイル延在部321は挟持部61に挟持されて圧入又ははんだ付けされ、屈曲延在部322は挟持部62に挟持されて圧入又ははんだ付けされている。なお、コイル延在部321は溝613の所定の高さに保持されている。屈曲延在部322も溝623の底面に所定の高さに保持されている。コイルスプリング3の先端部33は、ケース1の上板部11の上方を上板部11と平行かつ直線状に延在した後、図1に示すようにケース1の高さ方向へ直角に屈曲されて導電層23の外周部に接触し、その後、斜めに遠ざかるように屈曲されている。先端部33と導電層23との接触部とは、はんだ8により接合されている。
【0039】
コイルスプリング4は、5ターンだけ捻られたコイル部41と、コイル部41の一端からケース1の上板部11と平行に延在して挟持部71、72に係止される線状の基端部42と、コイル部41の他端からケース1の上板部11と平行に延在して圧電振動板2の金属板21に所定の接触圧力で接触する線状の先端部43とからなる。コイル部41の軸心はケース1の幅方向とされ、図3に示すようにケース1の幅方向右側における金属板21の上方に配置されている。コイルスプリング4の基端部42は、コイル部41の軸方向と直角方向へ延在するコイル延在部421と、コイル延在部421の先端から直角に屈曲してコイル部41の軸方向へ延在する屈曲延在部422とからなる。コイル延在部421は挟持部71に挟持されて圧入又ははんだ付けされ、屈曲延在部422は挟持部72に挟持されて圧入又ははんだ付けされている。なお、コイル延在部421は溝713の所定の深さに保持されており、屈曲延在部422は溝723の所定の深さに保持されている。コイルスプリング4の先端部43は、ケース1の上板部11の上方を上板部11と平行かつ直線状に延在した後、図1に示すようにケース1の高さ方向へ直角に屈曲されて金属板21の外周部に接触し、その後、斜めに遠ざかるように屈曲されている。先端部43と金属板21との接触部とは、はんだ9により接合されている。
【0040】
図3からわかるように、コイルスプリング3の基端部32の屈曲延在部322と、コイルスプリング4の基端部42の屈曲延在部422とは、ケース1の長さ方向へ所定ギャップを確保しつつ互いに近づく向きに配置されている。なお、図示省略されているが、圧電振動板2はゲル状の防湿剤により被覆されている。コイルスプリング3、4のコイル部31、41及び先端部33、43の上板部11と平行な部分は、この防湿剤の外側に配置されている。
【0041】
上記の構成により圧電ブザーが構成される。一対のコイルスプリング3、4間に交流電圧を印加することにより圧電振動板2が鳴動する。上記した実施形態の圧電ブザーにより既述した効果が得られることは明白であるため、この実施形態の圧電ブザーの効果の再述は省略する。
【0042】
(変形態様)
上記した実施形態では、コイルスプリング3、4の先端部33、43は導電層23や金属板21にはんだ付けしたが、単に所定の接触圧力で接触させるだけでもよい。コイルスプリング3、4の断面は円形としたが、たとえば角形としてもよいことはもちろんである。金属板21をケース1に支持するために種々の公知の固定技術を採用できることも当然である。コイルスプリング3、4の先端部33、43は、ケース1の上板部11と平行かつ直線的に延在させる代わりに、たとえば圧電振動板2の円周方向へ湾曲させるとその長さを延長させて、ばね定数や接触圧力を変更してもよい。挟持部6、7の溝深さを変更すると、先端部33、43の接触圧力を容易に変更することができる。コイルスプリング3、4のコイル部31、41の軸心の方向は、ケース1の上板部11と平行方向でなくてもよい。たとえば、ケース1の上板部11と直角の方向でもよい。
【0043】
(実施形態2)
他の実施形態の圧電ブザーを図5、図6を参照して説明する。
【0044】
この圧電ブザーは、実施形態1の給電部材の構造を変更した物である。この実施形態の一対の給電部材の一つは、図5に示されるように湾曲スプリング10により構成される。
【0045】
この湾曲スプリング10は、りん青銅の丸線からなり、実施形態1と同じくケース1の挟持部62に挟持されてはんだ付けされた第1直線部101と、第1直線部101の一端から第1直線部101と直角に屈曲されてケース1の挟持部61に挟持されはんだ付けされた第2直線部102と、第2直線部102の一端から導電層23の外周部に沿いつつ円弧状に湾曲する中央部103と、中央部103の先端から導電層23に向けて直角に屈曲されて導電層23に接触した後、斜めに遠ざかる先端部104とからなる。
【0046】
この実施形態の一対の給電部材の他の一つは、図6に示されるようにケース1の円形溝孔部12に突出するターミナル7の先端部70により構成される。先端部70は円弧状に形成されており、先端部70の上面に金属板21が接合乃至導電接着されている。
【0047】
このようにすれば、実施形態1と同様の効果を奏するとともに、圧電ブザーの高さを縮小して小型化できる効果も奏することができる。
【0048】
(変形態様)
湾曲スプリング10の中央部103は螺旋状に形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施形態1の圧電ブザーの側面図である。
【図2】図1の圧電ブザーの平面図である。
【図3】図2の部分拡大平面図である。
【図4】コイルスプリングの斜視図である。
【図5】実施形態2の圧電ブザーの部分平面図である。
【図6】図5の部分断面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 ケース
2 圧電振動板
3 コイルスプリング
4 コイルスプリング
5 抵抗器
6 ターミナル
7 ターミナル
10 湾曲スプリング
11 上板部
12 円形溝孔部
13 側面
14 雌コネクタ部
21 金属板
22 圧電セラミック板
23 導電層
31 コイル部
32 基端部
33 先端部
41 コイル部
42 基端部
43 先端部
61〜63 挟持部
70 先端部
71〜73 挟持部
101 直線部
102 直線部
103 中央部
104 先端部
321 コイル延在部
322 屈曲延在部
421 コイル延在部
422 屈曲延在部
611、612 突起
613 溝
621、622 突起
623 溝
711、712 突起
713 溝
721、722 突起
723 溝




 

 


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