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発明の名称 鍵盤蓋の開閉機構
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−248968(P2007−248968A)
公開日 平成19年9月27日(2007.9.27)
出願番号 特願2006−74323(P2006−74323)
出願日 平成18年3月17日(2006.3.17)
代理人 【識別番号】100090619
【弁理士】
【氏名又は名称】長南 満輝男
発明者 永妻 成之
要約 課題
簡単な構造で、鍵盤蓋を円滑に開閉でき、且つ楽器ケースの小型化が図れる鍵盤蓋の開閉機構を提供する。

解決手段
前蓋12と後蓋13とを蝶番14で連結した鍵盤蓋3を開くときに、前蓋12の前部12aを鍵盤部2に沿って後方にガイドする第1ガイド部15と、蝶番14で折れ曲がる後蓋13の前部13aを鍵盤部2に沿って後方にガイドすると共に、後蓋13の後部13bを鍵盤部2の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋13を起立させる第2ガイド部16とを備えた。従って、鍵盤蓋3を開くときに、第2ガイド部16が後蓋13の前部13aをガイドしながら後蓋13の後部13bを鍵盤部2の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋13を起立させるので、第2ガイド部16によって後蓋13の前部13aおよび前蓋12の後部12bの下がりを規制して鍵盤蓋3を円滑に開閉できる。このため、構造が簡単で、楽器ケース1の小型化が図れる。
特許請求の範囲
【請求項1】
前蓋と後蓋とを連結部によって折れ曲がり可能に連結して鍵盤蓋を構成し、この鍵盤蓋で楽器ケース内に設けられた鍵盤部を開閉自在に覆う鍵盤蓋の開閉機構において、
前記鍵盤蓋を開くときに前記前蓋の前部を前記鍵盤部に沿って後方に向けてガイドする第1ガイド部と、
前記鍵盤蓋を開くときに前記連結部で折れ曲がる前記後蓋の前部を前記鍵盤部に沿って後方に向けてガイドすると共に、前記後蓋の後部を前記鍵盤部の後方から斜め下方に向けてガイドして前記後蓋を起立させる第2ガイド部と
を備えたことを特徴とする鍵盤蓋の開閉機構。
【請求項2】
前記第2ガイド部は、前記鍵盤蓋を開くときに、前記後蓋の前部を前記鍵盤部に沿ってほぼ同じ高さで後方に向けてガイドする前側ガイド部材と、前記後蓋の後部を前記鍵盤部の後方から斜め下方に向けてガイドして前記後蓋を起立させる後側ガイド部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤蓋の開閉機構。
【請求項3】
前記第2ガイド部には、前記後蓋の後部が斜め下方向に向けて移動するときに前記後蓋の傾きを規制して前記後蓋の前部の上下位置を規制する傾き規制部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鍵盤蓋の開閉機構。
【請求項4】
前記鍵盤蓋を開いて前記後蓋が起立するときの前記後蓋の衝撃を吸収して前記後蓋の後端部を保持するダンパー部材を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれに記載の鍵盤蓋の開閉機構。
【請求項5】
前記第1ガイド部の前部には、前記鍵盤蓋を閉じるときに前記前蓋の衝撃を緩和する緩衝機能部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鍵盤蓋の開閉機構。
【請求項6】
前記後蓋の後部には、前記鍵盤蓋を閉じたときに前記後蓋の後部と前記楽器ケースの上部との間の隙間を塞ぐ防護部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれに記載の鍵盤蓋の開閉機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器における鍵盤蓋の開閉機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、楽器ケースのコンパクト化を図るために、鍵盤蓋を前蓋と後蓋とに分割し、この前蓋と後蓋とを連結部で折れ曲がり可能に連結して鍵盤蓋を構成し、この鍵盤蓋で楽器ケース内に設けられた鍵盤部を開閉自在に覆うように構成することにより、鍵盤蓋を開いて鍵盤部を露呈させたときに、前蓋と後蓋とが連結部で折れ曲がって楽器ケース内に収納され、また鍵盤蓋を楽器ケース内から引き出して閉じたときに、前蓋と後蓋とがほぼ平板状に連続して鍵盤部の上方を覆うように構成したものがある。
【特許文献1】特開平10−198339号
【0003】
このような鍵盤楽器における鍵盤蓋の開閉機構は、鍵盤蓋を楽器ケース内に収納するときに、前蓋を鍵盤部の前側から後側に向けて移動させると、後蓋が連結部で折れ曲がりながら鍵盤部の後方に向けて移動し、前蓋が楽器ケース内に収納されたときに、後蓋の後端部が下がって後蓋が起立した状態で収納されるのであるが、後蓋が連結部で折れ曲がるときに、前蓋の後部が不安定な状態になるため、前蓋の後部を補助機構で支持するように構成されている。
【0004】
すなわち、この補助機構は、楽器ケース内に前蓋の後部を支持する支持板を前後方向に回動可能に起立させて設け、前蓋が開く方向に移動して後蓋が連結部で折れ曲がり始めたときに、支持板の上端部で前蓋の後部を支持し、この状態で更に前蓋が開く方向に移動するときに、その移動に伴って支持板が後方に回動しながら前蓋の後部を支持し続けることにより、前蓋の後部の下がりを規制し、また鍵盤蓋を閉じるときにも、前蓋の移動に伴って支持板が前蓋の後部を支持した状態で上記とは逆の前方に向けて回動しながら前蓋の後部を支持し続け、鍵盤蓋が完全に閉じるときに支持板が前蓋から離れるように構成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の鍵盤蓋の開閉機構では、鍵盤蓋を楽器ケース内に収納するときに、前蓋の動作に伴って前蓋の後部を可動部である補助機構で支持しなければならず、またこの補助機構の支持板が後蓋の移動を妨げないように、支持板を楽器ケース内に回動可能に設ける必要があるばかりか、鍵盤蓋を開閉動作させるときに前蓋の後部を常に支持板で支持し、鍵盤蓋を閉じたときに支持板が前蓋から離れるように構成しなければならない。
【0006】
このため、この従来の鍵盤蓋の開閉機構では、補助機構の支持板の取付位置やその組立時に微妙な精度が要求されるばかりか、補助機構の設置場所および補助機構の動作範囲を確保する必要があるため、楽器ケース内に補助機構を設置するための広いスペースが必要となり、これに伴って楽器ケース全体が大型化するという問題がある。特に、補助機構の支持板で前蓋の後部を支持することで、鍵盤蓋全体の動作軌道を作っているため、鍵盤蓋を分割する際、前蓋を後蓋よりも長く構成しなければならず、このため前蓋の前後方向の移動距離が長くなり、これによっても楽器ケース全体が大型化するという問題がある。
【0007】
この発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で、鍵盤蓋を円滑に開閉することができると共に、楽器ケースのより一層の小型化を図ることができる鍵盤蓋の開閉機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
【0009】
請求項1に記載の発明は、図1〜図10に示すように、前蓋(12)と後蓋(13)とを連結部(蝶番14)によって折れ曲がり可能に連結して鍵盤蓋(3)を構成し、この鍵盤蓋で楽器ケース(1)内に設けられた鍵盤部(2)を開閉自在に覆う鍵盤蓋の開閉機構において、
前記鍵盤蓋を開くときに前記前蓋の前部(12a)を前記鍵盤部に沿って後方に向けてガイドする第1ガイド部(15)と、
前記鍵盤蓋を開くときに前記連結部で折れ曲がる前記後蓋の前部(13a)を前記鍵盤部に沿って後方に向けてガイドすると共に、前記後蓋の後部(13b)を前記鍵盤部の後方から斜め下方に向けてガイドして前記後蓋を起立させる第2ガイド部(16)と
を備えたことを特徴とする鍵盤蓋の開閉機構である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、図1〜図9に示すように、前記第2ガイド部(16)が、前記鍵盤蓋(3)を開くときに前記後蓋(13)の前部(13a)を前記鍵盤部(2)に沿ってほぼ同じ高さで後方に向けてガイドする前側ガイド部材(23)と、前記後蓋の後部(13b)を前記鍵盤部の後方から斜め下方に向けてガイドして前記後蓋を起立させる後側ガイド部材(24)とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤蓋の開閉機構である。
【0011】
請求項3に記載の発明は、図1〜図9に示すように、前記第2ガイド部(16)には前記後蓋(13)の後部(13b)が斜め下方向に向けて移動するときに前記後蓋の傾きを規制して前記後蓋の前部(13a)の上下位置を規制する傾き規制部(25)が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の鍵盤蓋の開閉機構である。
【0012】
請求項4に記載の発明は、図1〜図9に示すように、前記鍵盤蓋(3)を開いて前記後蓋(13)が起立するときの前記後蓋の衝撃を吸収して前記後蓋の後端部を保持するダンパー部材(18)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれに記載の鍵盤蓋の開閉機構である。
【0013】
請求項5に記載の発明は、図1〜図10に示すように、前記第1ガイド部(15)の前部に、前記鍵盤蓋(3)を閉じるときの前記前蓋(12)の衝撃を緩和する緩衝機能部(トーションばね36、ほぼV字形状の溝部40および緩衝材41)が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鍵盤蓋の開閉機構である。
【0014】
請求項6に記載の発明は、図1〜図9に示すように、前記後蓋(13)の後部(13b)に、前記鍵盤蓋(3)を閉じたときに前記後蓋の後部と前記楽器ケース(1)の上部(天板8)との間の隙間を塞ぐ防護部材(38)が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれに記載の鍵盤蓋の開閉機構である。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、前蓋と後蓋とが連結部で折れ曲がり可能に連結された鍵盤蓋を開くときに、第1ガイド部が前蓋の前部を楽器ケース内の鍵盤部に沿って後方に向けてガイドすると共に、第2ガイド部が後蓋の前部を鍵盤部に沿って後方に向けてガイドしながら、後蓋の後部を鍵盤部の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋を起立させるので、鍵盤蓋を開く際、第2ガイド部によって後蓋の前部の下がりを規制することができ、これにより後蓋の前部に連結部で連結された前蓋の後部の下がりをも規制することができるので、前蓋に対して後蓋を連結部で折り曲げながら円滑に且つ良好に起立させることができる。
【0016】
このため、鍵盤蓋が前蓋と後蓋とを連結部で折れ曲がり可能に連結した構成であっても、従来例の補助機構のような可動部を必要とせず、第2ガイド部で前蓋の前部をガイドする簡単な構造で、鍵盤蓋の開閉時に前蓋の後部の下がりを防いで、鍵盤蓋を安定した状態で円滑に開閉することができる。この場合、鍵盤蓋を開くときに、第2ガイド部によって後蓋を傾けながら斜め下方にガイドして起立させた安定状態で楽器ケース内に良好に収納することができるので、前蓋と後蓋とをほぼ同じ大きさ、あるいは前蓋を後蓋よりも短く形成することができる。このため、前蓋と後蓋との前後方向への移動距離を短くすることができると共に、前蓋と後蓋とを楽器ケース内にコンパクトに収納することができ、これにより楽器ケース全体のより一層の小型化を図ることができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、第2ガイド部が、鍵盤蓋を開くときに後蓋の前部を鍵盤部に沿ってほぼ同じ高さで後方に向けてガイドする前側ガイド部材と、後蓋の後部を鍵盤部の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋を起立させる後側ガイド部材とを備えていることにより、鍵盤蓋を開くときに前側ガイド部材が後蓋の前部を鍵盤部に沿ってほぼ同じ高さで後方に向けてガイドするので、連結部で連結された前蓋の後部の下がりを確実に防ぐことができ、この状態で後側ガイド部材が後蓋の後部を鍵盤部の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋を起立させるので、前蓋に対して後蓋を連結部で徐々に折り曲げながら起立させることができ、これにより後蓋を円滑に且つ良好に楽器ケース内に起立させることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、第2ガイド部に、後蓋の後部が斜め下方向に向けて移動するときに後蓋の傾きを規制して後蓋の前部の上下位置を規制する傾き規制部が設けられていることにより、鍵盤蓋を開くときに、傾き規制部によって後蓋の傾きを規制することができるので、後蓋が連結部で徐々に折れ曲がるときにも、後蓋の前部の下がりを規制することができ、これにより後蓋の前部が第2ガイド部の前側ガイド部材から離脱しても、後蓋の前部に連結された前蓋の後部の下がりを確実に防ぐことができる。
【0019】
このため、鍵盤蓋を開くときに、前蓋の後部と後蓋の前部との上下位置を傾き規制部が規制しているので、前蓋と後蓋とが連結部で折れ曲がり可能に連結されていても、鍵盤蓋を開くときに、後蓋の前部と前蓋の後部との下がりを防ぎながら良好に鍵盤蓋を開閉することができる。この場合、特に傾き規制部が所定の高さ位置に設置されていることにより、後蓋の前部が上がり過ぎて前蓋が楽器ケースの上部に当接したり、また後蓋の前部が下がり過ぎて後蓋や前蓋が鍵盤部に当接したりするのを防ぐことができ、これにより正確に且つ良好に鍵盤蓋を開閉することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、鍵盤蓋を開いて後蓋が起立するときの後蓋の衝撃を吸収して後蓋の後部側を保持するダンパー部材を備えていることにより、鍵盤蓋を開いて後蓋を斜め下方に移動させて起立させるときに、後蓋が次第に重くなって急速に移動するのをダンパー部材によって防ぐことができ、これにより後蓋の衝撃を吸収することができる。また、後蓋が起立した状態で収納されていても、この後蓋を引き上げながら鍵盤蓋を閉じるときに、ダンパー部材の反力によって後蓋を軽い力で引き上げることができ、これにより鍵盤蓋を常にほぼ一定の力で安定した状態で開閉させることができるので、安全性が高く、使い勝手の良いものを得ることができる。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、第1ガイド部の前部に、鍵盤蓋を閉じるときの前蓋の衝撃を緩和する緩衝機能部が設けられていることにより、鍵盤蓋が完全に閉まるときに、緩衝機能部によって前蓋の衝撃を緩和することができるので、前蓋が急激に閉じるのを防ぐことができ、これにより前蓋の前部で手や指を挟むことがなく、安全に鍵盤蓋を閉じることができる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、後蓋の後部に、鍵盤蓋を閉じたときに後蓋の後部と楽器ケースの上部との間の隙間を塞ぐ防護部材が設けられていることにより、鍵盤蓋を閉じた状態のときに、後蓋の後部と楽器ケースの上部との間の隙間を防護部材で塞ぐことができるので、ごみなどの異物が楽器ケース内に侵入するのを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図1〜図9を参照して、この発明を鍵盤楽器に適用した一実施形態について説明する。
この鍵盤楽器は、図1〜図4に示すように、楽器ケース1内の前側(図1では左側)に鍵盤部2が配置され、この鍵盤部2の上側に鍵盤蓋3が開閉自在に設けられた構成になっている。
【0024】
楽器ケース1は、図1〜図4に示すように、底板4を備えている。この底板4の前端部(図1では左端部)には、前板5が立設されており、この底板4の後端部(図1では右端部)には、後板6が立設されている。また、底板4の両側部(図1では紙面の表裏面方向)には、側板7がそれぞれ立設されており、これら側板7の上部における後部間(図1では右側部間)には、天板8が後板6の上端部に載置されて設けられている。これにより、楽器ケース1は、前板5と天板8との間が上方に開放され、この開放された部分から鍵盤部2を上側に露出させるように構成されている。
【0025】
鍵盤部2は、図1〜図4に示すように、白鍵および黒鍵などの鍵10を鍵盤シャーシ11上に複数配列したものであり、この複数の鍵10が前板5と天板8との間に位置して上側外部に露呈した状態で、楽器ケース1内の底板4上に設けられている。また、鍵盤蓋3は、図1〜図5に示すように、前蓋12と後蓋13とに分割され、この前蓋12と後蓋13とが連結部である蝶番14によって折れ曲がり可能に連結され、この状態で楽器ケース1内の上部側に前後方向(図1では左右方向)に移動可能に設けられ、これにより鍵盤部2を開閉自在に覆うように構成されている。
【0026】
すなわち、この鍵盤蓋3の開閉機構は、図1〜図5に示すように、鍵盤蓋3を開閉するときに前蓋12の前部12aを鍵盤部2に沿って前後方向にガイドする第1ガイド部15と、鍵盤蓋3を開くときに後蓋13の前部13aを鍵盤部2に沿ってほぼ同じ高さで後方(図1では右方)に向けてガイドすると共に、前記後蓋13の後部13bを鍵盤部2の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋13を起立させる第2ガイド部16とを備えているほか、この第2ガイド部16に設けられて後蓋13が起立するときに図2〜図4に示すように後蓋13の後部側(つまり後述する後蓋13のピニオン軸31)を弾力的に保持するダンパー部材18を備えている。
【0027】
この場合、第1、第2ガイド部15、16は、図5に示すように、両者に共通のガイド部材17を備えている。このガイド部材17は、図1〜図5に示すように、楽器ケース1の両側に位置する側板7の内面にそれぞれ設けられている(図1〜図5では片方のみを示す)。第1ガイド部15は、図1〜図5に示すように、前蓋12の前部12aに設けられた第1ガイド軸部20と、楽器ケース1の両側に設けられたガイド部材17にそれぞれ設けられて第1ガイド軸部20の両端を鍵盤部2に沿って前後方向にガイドする第1ガイド溝部21とを備えている。
【0028】
第1ガイド軸部20は、図1〜図5に示すように、前蓋12の前端部に設けられたフロントカバー22の下端部に設けられ、その両側が前蓋12の両側から突出し、この突出した各端部20aがそれぞれ第1ガイド溝部21に挿入して移動するように構成されている。第1ガイド溝部21は、図1〜図5に示すように、第1ガイド軸部20の端部20aが移動自在に挿入する溝部であり、鍵盤部2の前端部から立上って鍵盤部2の上部に沿ってその後端部に亘り緩やかに湾曲して設けられている。
【0029】
第2ガイド部16は、図1〜図5に示すように、鍵盤蓋2を開くときに、後蓋13の前部13aを鍵盤部2に沿ってほぼ同じ高さで後方に向けてガイドする前側ガイド部材23と、後蓋13の後部13bを鍵盤部2の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋13を起立させる後側ガイド部材24とを備えているほか、後蓋13が斜め下方向に向けて移動するときに、後蓋13の傾きを規制して後蓋13の前部13aの上下位置を規制する傾き規制部25とを備えている。
【0030】
前側ガイド部材23は、図1〜図5に示すように、後蓋13の前部13aに設けられた第2ガイド軸部26と、楽器ケース1内の両側に位置するガイド部材17にそれぞれ設けられて第2ガイド軸部26の両端を鍵盤部2に沿って前後方向にガイドする第2ガイド溝部27とを備えている。この場合、第2ガイド軸部26は、図1〜図5に示すように、後蓋13の前部13aの下面に設けられ、その両側が後蓋13の両側から突出し、この突出した各端部26aがそれぞれ第2ガイド溝部27に挿入して移動するように構成されている。第2ガイド溝部27は、図5に示すように、第2ガイド軸部26の端部26aが移動自在に挿入する溝部であり、ガイド部材17に鍵盤部2のほぼ中間部から鍵盤部2の後端部に亘って第1ガイド溝部21とほぼ平行に設けられている。
【0031】
後側ガイド部材24は、図1〜図6に示すように、後蓋13の後端部(図1では右端部)に取付板(図示せず)を介して設けられたピニオン軸31と、このピニオン軸31の両端に設けられたピニオン28と、楽器ケース1の両側に位置するガイド部材17に斜め上下方向に湾曲して設けられてピニオン28が噛み合って転動するラック29と、このラック29に沿って転動するピニオン28のピ二オン軸31を斜め上下方向にガイドして後蓋13を起立させるためのピニオンガイド溝部30とを備えている。
【0032】
この場合、このピニオン軸31は、図1〜図5に示すように、後蓋13の後端部に取り付けられた取付板(図示せず)に回転自在に取り付けられており、ピニオン28は、ピニオン軸31の両端部に設けられている。ラック29は、図1〜図5に示すように、ピニオン28が噛み合う歯部が鍵盤部2の後部に対応する上部側から鍵盤部2の後方に沿って円弧状に湾曲し、その下部側が鍵盤部2の後部下方に向けてほぼ垂直になるように形成されている。ピニオンガイド溝部30は、図1〜図5に示すように、ピニオン軸31の各端部31aが移動自在に挿入する溝であり、ラック29に沿う曲線状に形成されている。
【0033】
また、傾き規制部25は、図5および図6に示すように、後側ガイド部材24のラック29の所定位置、つまりラック29の上下方向のほぼ中間部における所定の高さ位置に設けられた半円形状の滑り突起であり、鍵盤蓋3を開閉させて後蓋13が傾きながら斜め上下方向に向けて移動するときに、鍵盤部2に対向する後蓋13の内面が当接し、この状態で後蓋13が摺動することにより、後蓋13の傾きを規制するように構成されている。
【0034】
すなわち、この傾き規制部25は、その設置位置が図8に示すようにラック29の所定位置よりも高い位置S1に設けられていると、後蓋13が傾きながら斜め上下方に向けて移動するときに、後蓋13の前部13aが高くなり過ぎて、前蓋12の後部12bが楽器ケース1の天板8に接触する。また逆に、この傾き規制部25は、その設置位置が図9に示すようにラック29の所定位置よりも低い位置S2に設けられていると、後蓋13が傾きながら斜め上下方に向けて移動するときに、後蓋13の前部13aが下がり過ぎて、後蓋13や前蓋12が鍵盤部2の後部側に接触する。これらを考慮して、この実施形態の傾き規制部25は、ラック29の所定の高さ位置に設けられている。
【0035】
一方、ダンパー部材18は、後蓋13が傾きながら斜め下方に向けて移動するときに、ピニオン軸31が当接することにより、図2〜図4に示すように、後蓋13の移動を弾力的に規制し、後蓋13が起立したときにその移動を停止させて後蓋13の後端部を回動可能に保持するように構成されている。すなわち、このダンパー部材18は、鍵盤部2の後方に位置する楽器ケース1の底板4上に設けられた固定部材32と、この固定部材32の上部に取付ピン33によって上下方向に回動可能に取り付けられたアーム部34と、取付ピン33の外周に巻き付けられてアーム部34を上方に向けて回動させるように付勢するコイルばね35とからなり、このコイルばね35のばね力によってアーム部34の先端がピニオン軸31を押し上げる方向に弾力的に当接することにより、後蓋13の重量を軽減するように構成されている。
【0036】
ところで、第1ガイド部15の前端部には、図7に示すように、鍵盤蓋3を閉じるときの前蓋12の衝撃を緩和するトーションばね36が設けられている。このトーションばね36は、楽器ケース1内のガイド部材17内に設けられた空洞部37内に配置され、そのトーションばね36の先端部が第1ガイド部15の第1ガイド溝部21の下部側面に設けられた上下方向に細長い開口部17aから第1ガイド溝部21内に突出し、この突出したトーションばね36の先端部が第1ガイド軸部20の下側に弾接することにより、鍵盤蓋3を閉じるときの前蓋12の衝撃を緩和するように構成されている。
【0037】
また、後蓋13の後端部には、図1〜図5に示すように、鍵盤蓋3を閉じたときに後蓋13の後部13bと楽器ケース1の天板8との間を塞ぐ防護部材38が設けられている。この防護部材38は、ゴムなどの弾性材料からなり、断面形状がほぼコ字形状に形成され、このほぼコ字形状の内部に後蓋13の後部13aが挿入して防護部材38の一端部が後蓋13の外面側に突出した状態で取り付けられ、この突出した一端部が鍵盤蓋3を閉じたときに天板8の下面に弾接するように構成されている。
【0038】
次に、図1〜図4を参照して、この鍵盤蓋3の開閉動作について説明する。
まず、図1に示すように、鍵盤蓋3を閉じた状態のときには、前蓋12と後蓋13とが蝶番14でほとんど折れ曲がることがなく、ほぼ平板状に連続した状態で鍵盤部2の上方を覆う。このときには、前蓋12の前部12aに設けられた第1ガイド部15の第1ガイド軸部20の端部20aが第1ガイド溝部21の前端部に位置し、この第1ガイド軸部20にトーションばね36の先端部が下側から弾接している。
【0039】
また、このときには、後蓋13の前部13aに設けられた第2ガイド部16における前側ガイド部材23の第2ガイド軸部26が、図1に示すように、第2ガイド溝部27の前端部に位置し、後蓋13の後部13bに設けられた第2ガイド部16における後側ガイド部材24のピニオン28がラック29の上端部に位置すると共に、ピニオン軸31の端部31aがピニオンガイド溝部30の上端部に位置している。
【0040】
この状態で、前蓋12のフロントカバー22を持ち上げて鍵盤蓋3を楽器ケース1内の後方に向けて押すと、図2に示すように、前蓋12の前部12aに設けられた第1ガイド部15の第1ガイド軸部20の端部20aが第1ガイド溝部21に沿って移動を開始する。これと同時に、後蓋13の前部13aに設けられた第2ガイド部16における前側ガイド部材23の第2ガイド軸部26が第2ガイド溝部27に沿って移動を開始し、後蓋13の後部13aに設けられた第2ガイド部16における後側ガイド部材24のピニオン28がラック29に沿って転動を開始すると共に、ピニオン軸31の端部31aもピニオンガイド溝部30に沿って移動を開始する。
【0041】
このときには、図2に示すように、後蓋13の前部13aに設けられた前側ガイド部材23の第2ガイド軸部26が第2ガイド溝部27に沿って移動することにより、後蓋13の前部13aが第2ガイド軸部26と第2ガイド溝部27とによって支持されているので、蝶番14で連結された前蓋12の後部12bが後蓋13の前部13aによって支持される。この状態では、後蓋13が蝶番14で折れ曲がりながら後蓋13が後下がりに緩やかに傾斜し、図2に示すように、後蓋13の後部13bのピニオン軸31がダンパー部材18に弾接する。
【0042】
この後、更に鍵盤蓋3を楽器ケース1内の後方に向けて押すと、図3に示すように、前蓋12の前部12aに設けられた第1ガイド部15における第1ガイド軸部20の端部20aが第1ガイド溝部21に沿って更に後方に移動する。これに伴って、後蓋13の前部13aに設けられた第2ガイド部材16における前側ガイド部材23の第2ガイド軸部26の各端部26aが第2ガイド溝部27に沿って移動した後、第2ガイド溝部27から後方に移動して離脱する。また、後蓋13の後部13aに設けられた第2ガイド部16における後側ガイド部材24のピニオン28がラック29に沿って斜め下方に転動すると共に、ピニオン軸31の端部31aもピニオンガイド溝部30に沿って斜め下方に移動する。
【0043】
このときには、図3に示すように、後蓋13が蝶番14で折れ曲がりながらダンパー部材18の弾性力に抗して傾きながら斜め下方に移動し、後蓋13の内面が傾き規制部25に当接して支持されながら更に斜め下方に移動する。このため、後蓋13が傾き規制部25を支点として回転しながら斜め下方に移動するので、後蓋13の傾きが傾き規制部25によって規制される。これにより、後蓋13の前部13aの第2ガイド軸部26が第2ガイド溝部27から後方に離れても、図3に示すように、後蓋13の前部13aが大きく下がることがないため、前蓋12の後部12bも大きく下がることがなく、後方に向けてほぼ水平な状態で移動する。
【0044】
そして、鍵盤蓋3が更に楽器ケース1内の後方に向けて押されると、後蓋13の後部13bに設けられたピニオン28がラック29の下端部に到達すると共に、ピニオン軸31の端部31aがピニオンガイド溝部30の下端部に到達し、この状態で後蓋13の後部13bに設けられたピニオン軸31がダンパー部材18によって弾力的に保持される。このときには、前蓋12の前部12aが後方に移動しても、第1ガイド部15の第1ガイド軸部20の端部20aが第1ガイド溝部21で支持されていると共に、前蓋12の後部12bが、起立した状態の後蓋13の前部13aによって支持されているので、前蓋12の後部12bの下がりが規制される。
【0045】
この状態で、鍵盤蓋3が更に楽器ケース1内の後方に向けて押されると、図4に示すように、ダンパー部材18に保持されたピニオン軸31を中心に後蓋13が後方に向けて回動してほぼ垂直に起立する。このときには、後蓋13がその後部13bのピニオン軸31を中心に回動するので、前蓋12はその後部12bがほとんど下がることがなく、ほぼ水平な状態で楽器ケース1内の後方に向けて移動する。これにより、前蓋12が天板8の下側に天板8とほぼ平行に収納されると共に、後蓋13がほぼ垂直に起立した状態で収納される。
【0046】
また、このように収納された鍵盤蓋3を引き出して鍵盤部2を閉じるときには、図4に示すように、前蓋12のフロントカバー23を軽く持ち上げて引き出す。このときには、後蓋13が起立して重くなっているが、ダンパー部材18に支持された後蓋13のピニオン軸31を中心に後蓋13が鍵盤部2側に向けて回動すると共に、ダンパー部材18の反力によって後蓋13が押し上げられているので、軽い力で滑らかに鍵盤蓋3を引き出すことができる。この後は、前蓋12と後蓋13とが上述した動作とは逆の動作を行って、図1に示すように、鍵盤蓋3が閉じて鍵盤部2の上方を覆う。
【0047】
このように、この鍵盤蓋3の開閉機構によれば、前蓋12と後蓋13とが蝶番14で折れ曲がり可能に連結された鍵盤蓋3を開くときに、第1ガイド部15が前蓋12の前部12aを楽器ケース1内の鍵盤部2に沿って後方に向けてガイドすると共に、第2ガイド部16が後蓋13の前部13aを鍵盤部2に沿って後方に向けてガイドしながら、後蓋13の後部13bを鍵盤部2の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋13を起立させるので、第2ガイド部16によって後蓋13の前部13aの下がりを規制することができ、これにより後蓋13の前部13aに蝶番14で連結された前蓋12の後部12bの下がりをも規制することができるので、前蓋12に対して後蓋13を蝶番14で折り曲げながら円滑に且つ良好に起立させることができる。
【0048】
このため、鍵盤蓋3が前蓋12と後蓋13とを蝶番14で折れ曲がり可能に連結した構成であっても、従来例の補助機構のような可動部を必要とせず、第2ガイド部16で後蓋13の前部13aをガイドする簡単な構造で、鍵盤蓋3の開閉時に後蓋13の前部13aの下がりを規制して前蓋12の後部12bの下がりを防ぐことができ、これにより鍵盤蓋3を安定した状態で円滑に開閉することができる。
【0049】
この場合、鍵盤蓋3を開くときに、第2ガイド部16によって後蓋13を傾けながら斜め下方にガイドして起立させた安定状態で楽器ケース1内に良好に収納することができるので、前蓋12と後蓋13とをほぼ同じ大きさ、あるいは前蓋12を後蓋13よりも短く形成することができる。このため、前蓋12と後蓋13との前後方向への移動距離を短くすることができると共に、前蓋12と後蓋13とを楽器ケース1内にコンパクトに収納することができ、これにより楽器ケース1全体のより一層の小型化を図ることができる。
【0050】
特に、第2ガイド部16は、鍵盤蓋3を開くときに後蓋13の前部13aを鍵盤部2に沿ってほぼ同じ高さで後方に向けてガイドする前側ガイド部材23と、後蓋13の後部13bを鍵盤部2の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋13を起立させる後側ガイド部材24とを備えていることにより、鍵盤蓋3を開くときに前側ガイド部材23が後蓋13の前部13aを鍵盤部2に沿ってほぼ同じ高さで後方に向けてガイドするので、蝶番14で連結された前蓋12の後部12bの下がりを確実に防ぐことができ、この状態で後側ガイド部材24が後蓋13の後部13bを鍵盤部2の後方から斜め下方に向けてガイドして後蓋13を起立させるので、前蓋12に対して後蓋13を蝶番14で徐々に折り曲げながら起立させることができ、これにより後蓋13を円滑に且つ良好に楽器ケース1内に起立させることができる。
【0051】
また、第2ガイド部16には、後蓋13の後部13bが斜め下方向に向けて移動するときに後蓋13の傾きを規制して後蓋13の前部13aの上下位置を規制する傾き規制部25が設けられていることにより、鍵盤蓋3を開くときに、傾き規制部25によって後蓋13の傾きを規制することができるので、後蓋13が蝶番14で徐々に折れ曲がるときにも、後蓋13の前部13aの下がりを規制することができ、これにより後蓋13の前部13aが第2ガイド部16の前側ガイド部材23から後方に離脱しても、後蓋13の前部13aに連結された前蓋12の後部12bの下がりを確実に防ぐことができる。
【0052】
このため、鍵盤蓋3を開くときに、後蓋13の前部13aと前蓋12の後部12bとの上下位置を傾き規制部25が規制しているので、前蓋12と後蓋13とが蝶番14で折れ曲がり可能に連結されていても、鍵盤蓋3を開くときに、後蓋13の前部13aと前蓋12の後部12bとの下がりを防ぎながら良好に鍵盤蓋3を開閉することができる。この場合、傾き規制部25が所定の高さ位置に設置されていることにより、後蓋13の前部13aが上がり過ぎて前蓋12が楽器ケース1の天板8に当接したり、また後蓋13の前部13aが下がり過ぎて後蓋13や前蓋12が鍵盤部2に当接したりするのを確実に防ぐことができ、これにより正確に且つ良好に鍵盤蓋3を開閉することができる。
【0053】
また、この鍵盤蓋3の開閉機構では、鍵盤蓋3を開いて後蓋13が起立するときの後蓋13の衝撃を吸収して後蓋13の後部13b側を保持するダンパー部材18を備えていることにより、鍵盤蓋3を開いて後蓋13を斜め下方に向けて移動させて起立させるときに、後蓋13が次第に重くなって急速に移動するのをダンパー部材18によって防ぐことができ、これにより後蓋13の衝撃を吸収することができる。また、後蓋13が起立した状態で収納されていても、この後蓋13を引き上げながら鍵盤蓋3を閉じるときに、ダンパー部材18の反力によって後蓋13を軽い力で引き上げることができ、これにより鍵盤蓋3を常にほぼ一定の力で安定した状態で開閉させることができるので、安全性が高く、使い勝手の良いものを得ることができる。
【0054】
さらに、ガイド部材17の第1ガイド部15の前部には、鍵盤蓋3を閉じるときの前蓋12の衝撃を緩和するトーションばね36が設けられていることにより、鍵盤蓋3が完全に閉まるときに、トーションばね36によって前蓋12の衝撃を緩和することができるので、前蓋12が急激に閉じるのを防ぐことができ、これにより前蓋12の前部12aで手や指を挟むことがなく、安全に鍵盤蓋3を閉じることができる。また、後蓋13の後部13bには、鍵盤蓋3を閉じたときに後蓋13の後部13bと楽器ケース1の天板8との間の隙間を塞ぐ防護部材38が設けられていることにより、鍵盤蓋3を閉じた状態のときに、後蓋13の後部13bと楽器ケース1の天板8との間の隙間からごみなどの異物が楽器ケース1内に侵入するのを防ぐことができる。
【0055】
なお、上記実施形態では、第1ガイド部15の前部に鍵盤蓋3を閉じるときの前蓋12の衝撃を緩和するトーションばね36を設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図10に示すように、第1ガイド部15の前蓋ガイド部材21における第1ガイド溝部21aの先端部を先細のほぼV字形状の溝部40に形成し、その内面に緩衝材41を設けることにより、鍵盤蓋3を閉じるときの前蓋12の衝撃を緩和するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】この発明を適用した鍵盤楽器において鍵盤蓋を閉じた状態を示した断面図である。
【図2】図1において鍵盤蓋を開き始めて後蓋が折れ曲がる状態を示した断面図である。
【図3】図2において更に鍵盤蓋を開いて後蓋が折れ曲がりながら斜め下方に移動する状態を示した断面図である。
【図4】図3において鍵盤蓋が完全に開いて後蓋が起立した状態を示した断面図である。
【図5】図1の前蓋と第1、第2ガイド部を示した要部の分解斜視図である。
【図6】第2ガイド部材に設けられた傾き規制部に後蓋が当接して移動する状態を示した要部の側面図である。
【図7】図5の第1ガイド部の前端部にトーションばねを設けた部分を破断して示した要部の斜視図である。
【図8】図3の状態で傾き規制部が所定位置よりも高い位置に設置された場合を示した断面図である。
【図9】図3の状態で傾き規制部が所定位置よりも低い位置に設置された場合を示した断面図である。
【図10】図6に示したトーションばねに代えて前蓋の衝撃を緩和する緩衝機能部の変形例を示した要部の斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 楽器ケース
2 鍵盤部
3 鍵盤蓋
12 前蓋
13 後蓋
14 蝶番
15 第1ガイド部
16 第2ガイド部
18 ダンパー部材
20 第1ガイド軸部
21 第1ガイド溝部
23 前側ガイド部材
24 後側ガイド部材
25 傾き規制部
26 第2ガイド軸部
27 第2ガイド溝部
28 ピニオン
29 ラック
30 ピニオンガイド溝部
31 ピニオン軸
36 トーションばね
38 防護部材
40 ほぼV字形状の溝部
41 緩衝材




 

 


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