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発明の名称 楽譜表示装置および楽譜表示プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−193068(P2007−193068A)
公開日 平成19年8月2日(2007.8.2)
出願番号 特願2006−10677(P2006−10677)
出願日 平成18年1月19日(2006.1.19)
代理人 【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
発明者 南高 純一
要約 課題
鍵盤操作に不慣れな初心者ユーザでも演奏練習できる楽譜表示装置を実現する。

解決手段
曲を構成する各音を表す曲データから派生される音符データに従って表示部16に楽譜を表示すると共に、その楽譜の小節上部に押鍵ガイド用の鍵盤画像を描画する。曲再生停止状態ならば、右手パートでは小節の開始音の鍵のマーク色を赤色R、その他の音の鍵のマーク色を白色Wに設定し、左手パートでは開始音の鍵のマーク色を青色B、その他の音の鍵のマーク色を白色Wに設定する。両パートにおいて、複数回押鍵される鍵のマーク形状を二重丸「◎」とし、1回だけ押鍵される鍵のマーク形状を一重丸「○」とする。曲再生中には、曲再生停止状態で表示されていた押鍵マークの表示色を、押鍵ガイドタイミングで順番に緑色Gに変更させて弾くべき鍵を案内する。
特許請求の範囲
【請求項1】
曲を構成する各音を表す曲データを記憶する曲データ記憶手段と、
前記曲データ記憶手段に記憶される曲データを楽譜に変換して表示画面に表示する楽譜表示手段と、
前記曲データ記憶手段に記憶される曲データの内の最高音および最低音を包含する音域の鍵盤を示す鍵盤画像を、前記楽譜表示手段により表示画面に表示される楽譜上に描画する鍵盤描画手段と、
前記曲データ記憶手段に記憶される曲データを再生する曲再生手段と、
前記曲再生手段の曲再生状態に応じて、形状および表示色が変化する押鍵マークを前記鍵盤描画手段により描画された鍵盤画像中に表示して押鍵のタイミングおよび押鍵すべき鍵の位置を案内する押鍵ガイド手段と
を具備することを特徴とする楽譜表示装置。
【請求項2】
前記鍵盤描画手段は、表示画面に表示される楽譜の小節毎に鍵盤画像を描画することを特徴とする請求項1記載の楽譜表示装置。
【請求項3】
前記押鍵ガイド手段は、曲再生が停止している場合、開始音とそれ以外の音とを押鍵マークの表示色を異ならせて区別することを特徴とする請求項1記載の楽譜表示装置。
【請求項4】
前記押鍵ガイド手段は、右手パートの音と左手パートの音とを押鍵マークの表示色を異ならせて区別することを特徴とする請求項1記載の楽譜表示装置。
【請求項5】
前記押鍵ガイド手段は、同一小節内で複数回押鍵される鍵と一回だけ押鍵される鍵とを押鍵マークの形状を異ならせて区別することを特徴とする請求項1記載の楽譜表示装置。
【請求項6】
前記押鍵ガイド手段は、曲再生停止状態で表示される押鍵マークの表示色を、曲再生に同期して色変更して押鍵のタイミングおよび押鍵すべき鍵の位置を案内することを特徴とする請求項1記載の楽譜表示装置。
【請求項7】
曲を構成する各音を表す曲データを楽譜に変換して表示画面に表示する楽譜表示処理と、
曲を構成する各音を表す曲データの内の最高音および最低音を包含する音域の鍵盤を示す鍵盤画像を、前記楽譜表示処理にて表示画面に表示される楽譜上に描画する鍵盤描画処理と、
曲を構成する各音を表す曲データを再生する曲再生処理と、
前記曲再生処理の曲再生状態に応じて、形状および表示色が変化する押鍵マークを前記鍵盤描画処理にて描画された鍵盤画像中に表示して押鍵のタイミングおよび押鍵すべき鍵の位置を案内する押鍵ガイド処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする楽譜表示プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽譜上で弾くべき鍵をガイドする楽譜表示装置および楽譜表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
曲を構成する各音を表す曲データを楽譜化して表示する楽譜表示装置が知られている。この種の装置として、例えば特許文献1には、色彩と楽曲の演奏の仕方に関する指示との対応関係を示す関係情報を用いて、楽譜中で演奏指示する部分を指定色で表示して演奏練習を効果的に行えるようにした楽譜表示装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−5743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に開示の楽譜表示装置は、画面表示された楽譜中で演奏指示する部分を指定色で表示するだけであるから、楽譜を読み取れなかったり、鍵盤操作に不慣れな初心者ユーザであると、画面表示された楽譜を見ながら鍵盤演奏を練習することが出来ないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、楽譜を読み取れず、鍵盤操作にも不慣れな初心者ユーザであっても、鍵盤演奏を練習することができる楽譜表示装置および楽譜表示プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、曲を構成する各音を表す曲データを記憶する曲データ記憶手段と、前記曲データ記憶手段に記憶される曲データを楽譜に変換して表示画面に表示する楽譜表示手段と、前記曲データ記憶手段に記憶される曲データの内の最高音および最低音を包含する音域の鍵盤を示す鍵盤画像を、前記楽譜表示手段により表示画面に表示される楽譜上に描画する鍵盤描画手段と、前記曲データ記憶手段に記憶される曲データを再生する曲再生手段と、前記曲再生手段の曲再生状態に応じて、形状および表示色が変化する押鍵マークを前記鍵盤描画手段により描画された鍵盤画像中に表示して押鍵のタイミングおよび押鍵すべき鍵の位置を案内する押鍵ガイド手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
上記請求項1に従属する請求項2に記載の発明では、前記鍵盤描画手段は、表示画面に表示される楽譜の小節毎に鍵盤画像を描画することを特徴とする。
【0008】
上記請求項1に従属する請求項3に記載の発明では、前記押鍵ガイド手段は、曲再生が停止している場合、開始音とそれ以外の音とを押鍵マークの表示色を異ならせて区別することを特徴とする。
【0009】
上記請求項1に従属する請求項4に記載の発明では、前記押鍵ガイド手段は、右手パートの音と左手パートの音とを押鍵マークの表示色を異ならせて区別することを特徴とする。
【0010】
上記請求項1に従属する請求項5に記載の発明では、前記押鍵ガイド手段は、同一小節内で複数回押鍵される鍵と一回だけ押鍵される鍵とを押鍵マークの形状を異ならせて区別することを特徴とする。
【0011】
上記請求項1に従属する請求項6に記載の発明では、前記押鍵ガイド手段は、曲再生停止状態で表示される押鍵マークの表示色を、曲再生に同期して色変更して押鍵のタイミングおよび押鍵すべき鍵の位置を案内することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明では、曲を構成する各音を表す曲データを楽譜に変換して表示画面に表示する楽譜表示処理と、曲を構成する各音を表す曲データの内の最高音および最低音を包含する音域の鍵盤を示す鍵盤画像を、前記楽譜表示処理にて表示画面に表示される楽譜上に描画する鍵盤描画処理と、曲を構成する各音を表す曲データを再生する曲再生処理と、前記曲再生処理の曲再生状態に応じて、形状および表示色が変化する押鍵マークを前記鍵盤描画処理にて描画された鍵盤画像中に表示して押鍵のタイミングおよび押鍵すべき鍵の位置を案内する押鍵ガイド処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1、7に記載の発明によれば、曲を構成する各音を表す曲データを楽譜に変換して表示画面に表示すると共に、曲データの内の最高音および最低音を包含する音域の鍵盤を示す鍵盤画像を楽譜上に描画し、曲再生状態に応じて、形状および表示色が変化する押鍵マークを鍵盤画像中に表示して押鍵のタイミングおよび押鍵すべき鍵の位置を案内するので、楽譜を読み取れず、鍵盤操作にも不慣れな初心者ユーザであっても、鍵盤演奏を練習することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の実施の一形態による楽譜表示装置の構成を示すブロック図である。この図において、操作部10は、電源スイッチの他、キー入力用のキーボードやマウス等の入力操作子を備え、入力操作に対応したイベントを発生する。このイベントはCPU11に取り込まれる。CPU11は、ROM12に記憶される各種制御プログラムを実行し、操作部10が発生するイベントに対応して装置各部を制御するものであり、その特徴的な処理動作については追って詳述する。
【0015】
ROM12は、プログラムエリアおよびデータエリアを備える。ROM12のプログラムエリアには、CPU11にロードされる各種制御プログラムが記憶される。各種制御プログラムとは、後述するメインルーチン、楽譜情報生成処理、個別情報生成処理、楽譜描画処理、鍵盤情報生成処理、押鍵マーク描画処理および再生時押鍵マーク処理を含む。ROM12のデータエリアには、音符や休符、譜表などを表示するための楽譜表示データや、押鍵ガイド用の鍵盤画像(後述する)を表示するための鍵盤表示データの他、各種GUI画面を形成する画面データが記憶される。
【0016】
RAM13は、ワークエリアおよびデータエリアを備える。RAM13のワークエリアには、CPU11の処理に用いられる各種レジスタ/フラグデータが一時記憶される。RAM13のデータエリアは、曲データエリアおよび楽譜情報エリアから構成される。RAM13の曲データエリアには複数曲分の曲情報が格納される。図示していないが、曲情報は、右手パートおよび左手パートにそれぞれ対応する右手トラックおよび左手トラックから構成される。1つのトラックは、対応する演奏パートを形成する各音を表す曲データ[0]〜[N]を有し、その終端には曲の終わりを表すENDデータを備える。曲データは、演奏開始時点からの経過時間(絶対時間)で表される発音開始時刻ITime、音長lGate、音高Pitchおよび次の曲データを指定するポインタpNextから構成される。RAM13の楽譜情報エリアには、後述する楽譜情報生成処理によって上述の曲データ[0]〜[N]から派生される音符データ[0]〜[N]が格納される。
【0017】
音源14は、周知の波形メモリ読み出し方式で構成され、RAM13の曲データエリアからCPU11が読み出す曲データを、指定テンポに同期して再生して楽音信号を出力する。サウンドシステム15は、音源14から出力される楽音信号をD/A変換した後に増幅してスピーカSPから発音する。表示部16は、CPU11から供給される表示制御信号に応じて楽譜および押鍵ガイド用の鍵盤画像を画面表示したり、装置の動作状態を表示する。インタフェース(I/F)部17は、CPU11の制御の下に外部MIDI機器とMIDI形式の曲データを授受するMIDIインタフェースを備える。なお、図1には図示していないが、インタフェース(I/F)部17のMIDIインタフェースに、外部MIDI機器としてキーボード装置が接続される場合、当該キーボード装置の押離鍵操作に対応して生じる曲データは、MIDIインタフェースを介してRAM13の曲データエリアに格納されるようになっている。
【0018】
B.動作
次に、図2〜図13を参照して上記構成による実施形態の動作について説明する。以下では、先ず最初に全体動作としてメインルーチンの動作を説明した後、楽譜情報生成処理、個別情報生成処理、楽譜描画処理、鍵盤情報生成処理、押鍵マーク描画処理および再生時押鍵マーク処理の各動作について説明する。
【0019】
(1)メインルーチンの動作
装置電源の投入に応じて、CPU11は図2に図示するメインルーチンを実行してステップSA1に処理を進め、RAM13のワークエリアに設けられる各種レジスタ/フラグ類をリセットしたり、初期値セットする初期化を実行する。この後、ステップSA2に進み、例えば処理動作(「曲選択」、「設定」および「再生」)を選択的に実行指示させるGUI画面を表示部16に画面表示して、ユーザによるキー操作入力待ち状態に設定する。そして、ステップSA3〜SA5では、キー操作入力待ち状態下で「曲選択」、「設定」および「再生」のいずれかの実行を指示するキー操作入力の有無を判断する。
【0020】
「曲選択」を指示するキー操作入力が行われると、ステップSA3の判断結果が「YES」になり、ステップSA6に進み、RAM13の曲データエリアに記憶される複数曲の曲情報のいずれかを選択する曲選択を実行する。次いで、ステップSA7では、RAM13の曲データエリアから選択した曲の曲データを読み込み、ステップSA8を介して楽譜情報生成処理(後述する)を実行した後、ステップSA9を介して楽譜描画処理(後述する)を実行する。そして、上述のステップSA2に処理を戻してキー操作入力待ち状態に復帰する。
【0021】
「設定」を指示するキー操作入力が行われると、ステップSA4の判断結果が「YES」になり、ステップSA10を介して設定処理を実行する。設定処理では、曲選択された曲データを楽譜として表示するための小節情報を設定する。小節情報とは、例えば音部記号や拍子記号、調記号を指定する他、曲選択された曲データの各小節位置および各段位置を指定する情報である。こうした設定処理を実行した後は、上述のステップSA2に処理を戻し、キー操作入力待ち状態に復帰する。
【0022】
「再生」を指示するキー操作入力が行われると、ステップSA5の判断結果が「YES」になり、ステップSA11に進む。ステップSA11では、上記ステップSA6にて選択された曲データを再生する発音処理を実行する。続いて、ステップSA12では、曲データ再生に応じて弾くべき鍵の位置をガイドする再生時押鍵マーク処理(後述する)を実行する。次いで、ステップSA13では、曲データ再生が曲終端に達したか、あるいは再生終了指示の有無を判断する。曲データ再生が曲終端に達するまで、あるいは再生終了の指示があるまでは判断結果は「NO」になり、ステップSA11〜SA13を繰り返す。そして、曲データ再生が曲終端に達するか、あるいは再生終了が指示されると、ステップSA13の判断結果が「YES」になり、上述のステップSA2に処理を戻し、キー操作入力待ちの状態に復帰する。
【0023】
(2)楽譜情報生成処理の動作
次に、図3を参照して楽譜情報生成処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA8(図2参照)を介して本処理が実行されると、CPU11はステップSB1に処理を進め、選択された曲情報、すなわち右手トラックおよび左手トラックの各曲データ[0]〜[N]について周知のクオンタイズ(時間軸の量子化)を施す。クオンタイズにより、曲データ[0]〜[N]の発音開始時刻ITimeのずれが補正される。次いで、ステップSB2では、トラック変数を初期化する。これにより、先ず右手トラックが指定される。
【0024】
続いて、ステップSB3〜SB8では、右手トラックの曲データ[0]〜[N]について「個別処理(ステップSB4)」、「和音処理(ステップSB5)」、「連桁処理(ステップSB6)」を施した後、続いて左手トラックの曲データ[0]〜[N]について「個別処理(ステップSB4)」、「和音処理(ステップSB5)」、「連桁処理(ステップSB6)」を施す。
【0025】
ステップSB4の個別処理では、曲データ[0]〜[N]を指定するノートポインタを歩進させながら、当該ノートポインタで指定される曲データ中の発音開始時刻ITimeに音長lGateを加算した時刻と、次の曲データ中の発音開始時刻ITimeとの時間差から休符が必要か否かを判断し、休符が必要な場合には、上記時間差に対応する休符を決定すると共に、その休符を表示する小節内での表示位置を設定する。休符が不必要な場合には、ノートポインタで指定される曲データ中の音長lGateに対応するノートタイプ(音符種類)を決定すると共に、そのノートタイプ(音符種類)を表示する小節内での表示位置を決定する。
【0026】
ステップSB5の和音処理では、曲データ中から発音開始時刻ITimeが同一のものを和音の音符データとして抽出する。ステップSB6の連桁処理では、曲データ中から8分音符長以下で連続する音符を探し出し、該当する音符を連桁描画するためのフラグを音符データに付加する。こうして、両トラックの曲データ[0]〜[N]から楽譜表示用の音符データを派生し終えると、ステップSB3の判断結果が「YES」になり、本処理を終える。
【0027】
(3)楽譜描画処理の動作
次に、図4〜図6を参照して楽譜描画処理の動作を説明する。前述したメインルーチンのステップSA9(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU11は図4に図示するステップSC1に進み、鍵盤情報生成処理を実行する。鍵盤情報生成処理が実行されると、CPU11は図6に図示するステップSD1に処理を進め、選択された曲データ中の最高音および最低音を判定する。次いで、ステップSD2では、判定された最高音と最低音とを含むオクターブ範囲を判定する。そして、ステップSD3では、判定されたオクターブ範囲を指定する鍵盤描画情報を生成する。例えば、最高音と最低音とを含むオクターブ範囲が、C2音からC5音であれば、図11(a)に図示する鍵盤画像を描画する鍵盤描画情報を生成する。つまり、鍵盤画像は、ROM12のデータエリアに格納され、1オクターブ分の鍵盤を描画する鍵盤表示データを、鍵盤描画情報が指定するオクターブ範囲に従って描画されるものである。
【0028】
こうして、曲データ中の最高音および最低音を含むオクターブ範囲の鍵盤描画情報が生成されると、CPU11は図4に図示するステップSC2に処理を戻し、背景画像(五線譜)を描画して表示部16に画面表示する。続いて、ステップSC3では、小節数を計数する小節カウンタを初期化する。次いで、ステップSC4では、小節カウンタの値が終端endに達したか否か、つまり曲を形成する全ての小節について楽譜描画し終えたかどうかを判断する。全ての小節について楽譜描画し終えていなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSC5に進む。ステップSC5では、小節カウンタの値で指定される小節情報に基づき、例えば五線譜上に音部記号や調記号、小節線などを描画する。
【0029】
続いて、ステップSC6では、描画した小節が全て休符であるか否かを判断する。全て休符であると、押鍵ガイド用の鍵盤画像を描画する必要がないので、判断結果は「YES」になり、図5に図示するステップSC8に処理を進める。これに対し、全て休符でない場合には、上記ステップSC6の判断結果は「NO」になり、ステップSC7に進み、上述した鍵盤情報生成処理(図6参照)にて生成された鍵盤描画情報に基づき押鍵ガイド用の鍵盤画像を、例えば図10に図示するように、対応する小節の上部に描画する。
【0030】
そして、図5に図示するステップSC8に進み、音符データを指定するノートポインタおよび押鍵回数カウンタを初期化する。続いて、ステップSC9では、ノートポインタが1小節分の音符データを指定し終えた否か、つまり小節内の全ての音符を描画し終えたかどうかを判断する。小節内の全ての音符を描画し終えていなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSC10に進み、ノートポインタが現在指定する音符データの表示位置を算出して音符描画する。
【0031】
次いで、ステップSC11では、ノートポインタが現在指定する音符データが休符であるかどうかを判断する。休符であると、判断結果は「YES」になり、後述のステップSC14に進む。一方、休符でなければ、判断結果が「NO」になり、ステップSC12に進む。ステップSC12では、ノートポインタが現在指定する音符データが、タイの後の音符を表すか否かを判断する。タイの後の音符であると、判断結果は「YES」になり、後述のステップSC14に進むが、タイの後の音符でなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSC13を介して鍵盤画像中に押鍵ガイド用の押鍵マークを描画する押鍵マーク描画処理(後述する)を実行する。そして、ステップSC14では、ノートポインタを歩進させて次の音符データを指定した後、上述のステップSC9に処理を戻す。
【0032】
こうして、小節カウンタの値で指定される小節を形成する各音の表示位置を順次算出し、それら表示位置に各音符を描画すると共に、その描画された音符に対応して鍵盤画像中に押鍵ガイド用の押鍵マークを描画し終えると、上記ステップSC9の判断結果が「YES」になり、ステップSC15に進み、小節カウンタを歩進させた後、図4に図示するステップSC4に処理を戻す。
【0033】
以後、各小節毎に音符の表示位置を算出し、算出した表示位置に対応する音符および鍵盤画像中に押鍵マークを描画して行き、全ての小節について音符および押鍵マークを描画し終えると、図4に図示するステップSC4の判断結果が「YES」になり、本処理を終える。なお、音符描画に際しては、対応する音符データが備える属性を参照する。音符データが備える属性とは、前述したノートタイプ(音符種類)や連桁描画用のフラグを含む。
【0034】
(4)押鍵マーク描画処理の動作
次に、図7〜図8を参照して押鍵マーク描画処理の動作を説明する。上述した楽譜描画処理のステップSC13(図5参照)を介して本処理が実行されると、CPU11は図7に図示するステップSE1に進み、曲データ再生中であるか否かを判断する。再生中ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSE2に進み、先行表示フラグ(後述する)がオン設定されているか否かを判断する。先行表示フラグがオン設定されていると、判断結果は「YES」になり、ステップSE3に進み、押鍵マークのマーク色をピンクに設定した後、ステップSE5に進む。一方、先行表示フラグがオン設定されていなければ、上記ステップSE2の判断結果は「NO」になり、ステップSE4に進み、押鍵マークのマーク色を緑色に設定した後、ステップSE5に進み、音高判定を行う。
【0035】
これに対し、再生中でなければ、上記ステップSE1の判断結果は「NO」になり、ステップSE6に進む。ステップSE6では、小節を跨いで最初に発音される音符が和音である場合、その和音の構成音の全てを先頭音として扱う為、発音開始時刻の異なる直前音符は異なる小節に属しているか否かを判断する。異なる小節に属している音符ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSE7に進み、押鍵マークのマーク色を赤色に設定した後、ステップSE5に進み、音高判定を行う。一方、異なる小節に属していない音符であると、判断結果は「NO」になり、ステップSE8に進み、押鍵マークのマーク色を白色に設定した後、ステップSE5に進み、音高判定を行う。なお、上記ステップSE6〜SE8は、右手パートにおける処理を表しており、左手パートであれば、異なる小節に属している音符の場合、押鍵マークのマーク色を青色に設定するようになっている。
【0036】
次いで、図8に図示するステップSE9に進むと、対象となる音高の押鍵回数カウンタをインクリメントする。続いて、ステップSE10では、再生中であるか否かを判断する。再生中であると、判断結果は「YES」になり、ステップSE11に進み、該当音の押鍵回数カウンタの値が奇数であるか否かを判断する。奇数ならば、判断結果は「YES」になり、ステップSE12に進み、押鍵マークの形状を「○」に設定した後、ステップSE14に進み、鍵盤画像中の該当鍵番上に、設定された色および形状の押鍵マークを描画して本処理を終える。一方、押鍵回数カウンタの値が偶数であると、上記ステップSE11の判断結果が「NO」になり、ステップSE13に進み、押鍵マークの形状を「◎」に設定した後、ステップSE14に進み、鍵盤画像中の該当鍵番上に、設定された色および形状の押鍵マークを描画して本処理を終える。
【0037】
これに対し、再生中でなければ、上記ステップSE10の判断結果は「NO」になり、ステップSE15に進む。ステップSE15では、該当音の押鍵回数カウンタの値が1より大きいか否かを判断する。押鍵回数カウンタの値が1より大きければ、判断結果は「YES」になり、ステップSE16に進み、押鍵マークの形状を「◎」に設定した後、ステップSE14に進み、鍵盤画像中の該当鍵番上に、設定された色および形状の押鍵マークを描画して本処理を終える。一方、押鍵回数カウンタの値が1より小さければ、上記ステップSE15の判断結果は「NO」になり、ステップSE17に進み、押鍵マークの形状を「○」に設定した後、ステップSE14に進み、鍵盤画像中の該当鍵番上に、設定された色および形状の押鍵マークを描画して本処理を終える。
【0038】
(5)再生時押鍵マーク処理の動作
次に、図9を参照して再生時押鍵マーク処理の動作を説明する。前述したメインルーチンのステップSA12(図2参照)を介して本処理が実行されると、CPU11は図9に図示するステップSF1に進み、レジスタVnに格納される音符データが休符もしくはタイの後の音符でないかどうかを判断する。なお、本処理が起動される時点では、曲頭の音符データがレジスタVnに格納されるようになっている。
【0039】
レジスタVnに格納される音符データが休符もしくはタイの後の音符であると、判断結果は「NO」になり、ステップSF4に進み、レジスタVnに次の音符データをストアして上記ステップSF1に処理を戻す。一方、レジスタVnに格納される音符データが休符もしくはタイの後の音符でなければ、上記ステップSF1の判断結果は「YES」になり、ステップSF2に進む。ステップSF2では、レジスタVnに格納される音符データに対応する曲データの発音開始時刻lTime[Vn]から先行時間iMarg(例えば8分音符長)を減算した時刻値が、再生時刻iTick以下であるか否か、つまり押鍵ガイドタイミングであるか否かを判断する。
【0040】
押鍵ガイドタイミングであれば、判断結果は「YES」になり、ステップSF3を介して前述した押鍵マーク描画処理を実行する。これにより、実際の発音タイミング(発音開始時刻lTime[Vn])より先行時間iMarg(例えば8分音符長)分先行する押鍵ガイドタイミングにおいて、鍵盤画像中の該当鍵の上に、設定された色および形状の押鍵マークが描画される。そしてこの後、ステップSF4に進み、レジスタVnに次の音符データをストアして上記ステップSF1に処理を戻す。
【0041】
これに対し、押鍵ガイドタイミングでなければ、上記ステップSF2の判断結果は「NO」になり、ステップSF5に進む。ステップSF5では、レジスタVnpに格納される音符データが休符もしくはタイの後の音符でないかどうかを判断する。なお、本処理が起動される時点では、曲頭の音符データがレジスタVnpに格納されるようになっている。レジスタVnpに格納される音符データが休符もしくはタイの後の音符ならば、判断結果は「NO」になり、ステップSF9に進み、レジスタVnpに次の音符データをストアして上記ステップSF5に処理を戻す。
【0042】
一方、レジスタVnpに格納される音符データが休符もしくはタイの後の音符でなければ、上記ステップSF5の判断結果は「YES」になり、ステップSF6に進む。ステップSF6では、レジスタVnpに格納される音符データに対応する曲データの発音開始時刻lTime[Vnp]から1小節先行時間iMargpreを減算した時刻値が、再生時刻iTick以下であるか否か、つまり1小節分先行したガイドタイミングに達したか否かを判断する。
【0043】
1小節分先行したガイドタイミングでなければ、判断結果は「NO」となり、本処理を終えるが、1小節分先行したガイドタイミングであると、判断結果が「YES」になり、ステップSF7に進み、先行表示フラグをオン設定した後、ステップSF8を介して前述した押鍵マーク描画処理を実行する。これにより、1小節分先行したガイドタイミング下において、鍵盤画像中の該当鍵の上に、先行表示フラグがオン設定された場合の表示色で押鍵マークが描画される。この後、ステップSF9に進み、レジスタVnpに次の音符データをストアして上記ステップSF5に処理を戻す。
【0044】
以上説明したように、本実施形態では、曲を構成する各音を表す曲データから派生される音符データに従って表示部16に楽譜を表示すると共に、表示された楽譜の小節上部に押鍵ガイド用の鍵盤画像を描画する。これにより、図10に図示する一例のように、楽譜と押鍵ガイド用の鍵盤画像とが同一の画面に表示される。そして、曲データ再生停止状態であると、図11に図示する形態で鍵盤画像中に押鍵マークが表示される。
【0045】
すなわち、図11(a)は、図10に図示する楽譜の小節Aに対応する鍵盤画像を図示している。この鍵盤画像では、小節Aの左手パートの和音(C3音およびB3音の和音)が開始音であって、かつ複数回押鍵される為、この和音に対応する各鍵に青色Bの二重丸の押鍵マークが表示される。また、右手パートの開始音(C4音)の鍵に赤色Rの一重丸の押鍵マークが表示され、その他の音(D4音)の鍵に白色Wの一重丸の押鍵マークが表示される。
【0046】
図11(b)は、図10に図示する楽譜の小節Bに対応する鍵盤画像を図示している。この鍵盤画像では、小節Bの左手パートの和音(C3音およびE3フラット音)が開始音となる為に、この和音に対応する各鍵に青色Bの一重丸の押鍵マークが表示され、その他の音(F3音およびA3音)の鍵に白色Wの一重丸の押鍵マークが表示される。また、右手パートのE4フラット音が開始音であって、かつ複数回押鍵される為、対応する鍵に赤色Rの二重丸の押鍵マークが表示され、さらに複数回押鍵されるC4音の鍵に白色Wの二重丸の押鍵マークが、1回だけ押鍵されるD4音およびB3フラット音の各鍵に白色Wの一重丸の押鍵マークが表示される。
【0047】
このように、曲データ再生停止状態であると、右手パートでは、小節の開始音の鍵についてはマーク色を赤色R、その他の音の鍵についてはマーク色を白色Wに設定し、一方、左手パートでは、開始音の鍵についてはマーク色を青色B、その他の音の鍵についてはマーク色を白色Wに設定する。そして、両パートにおいて、複数回押鍵される鍵についてはマーク形状を二重丸「◎」とし、1回だけ押鍵される鍵についてはマーク形状を一重丸「○」として表示するようになっている。
【0048】
一方、曲データ再生中の場合には、図12および図13に図示する形態で押鍵ガイドが行われる。図12(a)は、再生し終えた小節Aに対応する鍵盤画像を示し、同図(b)は、図10に図示した楽譜の小節B中のタイミングT1における鍵盤画像の押鍵マーク表示状態を示す図である。また、図13(a)は、再生し終えた小節Aに対応する鍵盤画像を示し、同図(b)は、図10に図示した楽譜の小節B中のタイミングT2における鍵盤画像の押鍵マーク表示状態を示す図である。
【0049】
図12〜図13に示すように、曲データ再生中では、上述した再生停止状態で赤色R/白色W(右手パートの場合)、あるいは青色B/白色W(左手パートの場合)で表示されていた押鍵マークの表示色が、押鍵ガイドタイミングで順番に緑色Gに変更されて弾くべき鍵を順番に案内するようになっている。図12(b)では複数回押鍵されるE4フラット音の1回目(奇数回目)の押鍵タイミングを表示した直後のため、再生開始前は二重丸「◎」であったマーク形状が一重丸「○」に変化している。図13(b)では複数回押鍵されるE4フラット音が4回目(偶数回目)の押鍵タイミングを表示した直後のためマーク形状は二重丸「◎」に変化している。また、図12および図13には、図示していないが、先行表示フラグがオン設定される1小節分先行したガイドタイミングに応じて押鍵マークの表示色がピンクに設定される。このようにすることによって、楽譜を読み取れず、鍵盤操作にも不慣れな初心者ユーザであっても、鍵盤演奏の練習を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明による実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】メインルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図3】楽譜情報生成処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】楽譜描画処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】楽譜描画処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】鍵盤情報生成処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】押鍵マーク描画処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】押鍵マーク描画処理の動作を示すフローチャートである。
【図9】再生時押鍵マーク処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】押鍵マーク表示形態の一例を示す図である。
【図11】再生停止状態における押鍵マーク表示形態を説明するための図である。
【図12】再生状態における押鍵マーク表示形態を説明するための図である。
【図13】再生状態における押鍵マーク表示形態を説明するための図である。
【符号の説明】
【0051】
10 操作部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 音源
15 サウンドシステム
16 表示部
17 インタフェース部




 

 


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