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発明の名称 演奏教習装置および演奏教習処理のプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−114539(P2007−114539A)
公開日 平成19年5月10日(2007.5.10)
出願番号 特願2005−306614(P2005−306614)
出願日 平成17年10月21日(2005.10.21)
代理人 【識別番号】100090619
【弁理士】
【氏名又は名称】長南 満輝男
発明者 加藤 仁嗣
要約 課題
演奏する鍵盤の位置と表示された鍵盤画像における演奏ガイドの位置との対応関係を容易に把握できるようにする。

解決手段
電子楽器100において、CPUは、曲メモリに記憶されている演奏する曲の音域を検索し、基準の音高C4およびC5に対応する鍵の位置を示すために鍵盤に設けられたマークM1およびM2と検索した曲データの音域とに基づいて、できるだけ大きく表示できる適切な鍵盤画像を生成して、テレビ受信装置200に送信して表示する。
特許請求の範囲
【請求項1】
基準の音高に対応する鍵の位置を示すマークを有する鍵盤と、
演奏する曲の音域を検索する曲検索手段と、
前記曲検索手段によって検索された音域に対応する鍵盤画像を前記鍵盤のマークに基づいて生成するとともに、演奏をガイドするガイド画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された鍵盤画像およびガイド画像を表示手段に出力する画像出力手段と、
を備えた演奏教習生装置。
【請求項2】
前記画像生成手段は、前記曲検索手段によって検索された音域を表すに必要な最小鍵数を有するとともに、前記鍵盤のマークに対応する位置に特定の画像を有する鍵盤画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の演奏教習装置。
【請求項3】
前記画像生成手段は、前記曲検索手段によって検索された音域に対応して生成した鍵盤画像の中で、演奏を行う範囲と演奏を行わない範囲とを区別して異なる表示態様にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の演奏教習装置。
【請求項4】
前記画像生成手段は、曲の複数のパートの中で演奏を行うパートに対応する範囲と演奏を行わないパートの範囲とを区別して異なる表示態様にすることを特徴とする請求項3に記載の演奏教習装置。
【請求項5】
前記画像生成手段は、現在進行中の曲のフレーズに対応する範囲とそれ以外のフレーズに対応する範囲とを区別して異なる表示態様にすることを特徴とする請求項3に記載の演奏教習装置。
【請求項6】
前記画像生成手段は、演奏する運指の画像をガイド画像に含めることを特徴とする請求項1又は2に記載の演奏教習装置。
【請求項7】
前記表示手段に表示されたガイド画像に対する前記鍵盤の演奏を判定する演奏判定手段をさらに備え、前記画像生成手段は、当該演奏判定手段によって判定された結果を表す判定画像を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の演奏教習装置。
【請求項8】
前記画像生成手段は、複数のパートで構成された曲の各パートに対応する鍵盤画像の範囲をそれぞれ異なる表示色の画像で生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の演奏教習装置。
【請求項9】
演奏する曲の音域を検索するステップAと、
基準の音高に対応する鍵の位置を示すために鍵盤に設けられたマークおよび前記ステップAによって検索された音域に基づいて鍵盤画像を生成するとともに、演奏をガイドするガイド画像を生成するステップBと、
前記ステップBによって生成された鍵盤画像およびガイド画像を表示手段に出力するステップCと、
をコンピュータに実行させる演奏教習処理のプログラム。
【請求項10】
前記ステップBは、前記ステップAによって検索された音域を表すに必要な最小鍵数を有するとともに、前記鍵盤のマークに対応する位置に特定の画像を有する鍵盤画像を生成することを特徴とする請求項9に記載の演奏教習処理のプログラム。
【請求項11】
前記ステップBは、前記ステップAによって検索された音域に対応して生成した鍵盤画像の中で、演奏を行う範囲と演奏を行わない範囲とを区別して異なる表示態様にすることを特徴とする請求項9又は10に記載の演奏教習処理のプログラム。
【請求項12】
前記ステップBは、曲の複数のパートの中で演奏を行うパートに対応する範囲と演奏を行わないパートの範囲とを区別して異なる表示態様にすることを特徴とする請求項11に記載の演奏教習処理のプログラム。
【請求項13】
前記ステップBは、現在進行中の曲のフレーズに対応する範囲とそれ以外のフレーズに対応する範囲とを区別して異なる表示態様にすることを特徴とする請求項11に記載の演奏教習処理のプログラム。
【請求項14】
前記ステップBは、演奏する運指の画像をガイド画像に含めることを特徴とする請求項9又は10に記載の演奏教習処理のプログラム。
【請求項15】
前記表示手段に表示されたガイド画像に対する前記鍵盤の演奏を判定するステップDをさらに備え、前記ステップBは、当該ステップDによって判定された結果を表す判定画像を生成することを特徴とする請求項9又は10に記載の演奏教習処理のプログラム。
【請求項16】
前記ステップBは、複数のパートで構成された曲の各パートに対応する鍵盤画像の範囲をそれぞれ異なる表示色の画像で生成することを特徴とする請求項9又は10に記載の演奏教習処理のプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、演奏教習装置および演奏教習処理のプログラムに関し、特に、演奏をガイドする画像を表示する演奏教習装置および演奏教習処理のプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
鍵盤を備えた電子楽器などにおいて、演奏技術を向上させるための演奏教習機能は広く知られている。例えば、鍵盤の各鍵にLED(発光ダイオード)などの発光素子を設け、演奏する曲データのノートオンイベントに応じて、押鍵すべき鍵を照光させて演奏をガイドすることが行われている。あるいは、LCD(液晶表示)などの表示装置に鍵盤の画像を表示して、押鍵すべき鍵をガイドすることが行われている。
ある提案による演奏教習装置においては、鍵盤の鍵域を検出するとともに、その鍵盤で演奏される曲の音域を検出して、検出された鍵域および音域に基づいて、鍵盤画像を生成して表示する。この場合において、曲の音域に応じて表示すべき鍵域をオクターブ単位で変位する。(特許文献1参照)
また、他の提案の押鍵指示装置においては、小型の押鍵表示装置で広範囲の押鍵表示を行うために、ピアノの鍵盤に隣接させて押鍵表示装置を鍵配列方向に沿って高音域および低音域側にオクターブ単位で位置を変えて設置するようになっている。(特許文献2参照)
【特許文献1】特開2004−205629号公報
【特許文献2】特開2003−316350号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1の演奏教習装置では、演奏する曲の音域が広い場合には、実際に演奏する鍵盤の位置と表示された鍵盤画像における演奏ガイドの位置との対応関係を把握することが困難である。なぜなら、鍵盤における白鍵および黒鍵の配列は、Cの音からBの音までの12音階のオクターブごとに同じパターンになっているので、たとえ、曲の音域に応じて表示すべき鍵域をオクターブ単位で変位しても、表示された鍵盤画像から演奏すべき鍵盤の位置がどのオクターブなのかを認識するのが困難だからである。特許文献2の押鍵指示装置では、演奏する鍵盤の鍵の位置と表示された鍵盤画像の鍵の位置とは一致するが、演奏する曲ごとに押鍵表示装置を移動させるのは極めて煩雑な作業を伴う。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、演奏する鍵盤の位置と表示された鍵盤画像における演奏ガイドの位置との対応関係を容易に把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の演奏教習装置は、基準の音高(実施形態においては、C4およびC5の音高に相当する)に対応する鍵の位置を示すマーク(実施形態においては、図1の電子楽器100に刻印又は印刷された▼マークM1および●マークM2に相当する)を有する鍵盤と、演奏する曲の音域を検索する曲検索手段(実施形態においては、図2のCPU5に相当する)と、曲検索手段によって検索された音域に対応する鍵盤画像を鍵盤のマークに基づいて生成するとともに、演奏をガイドするガイド画像を生成する画像生成手段(実施形態においては、図2のCPU5に相当する)と、画像生成手段によって生成された鍵盤画像およびガイド画像を表示手段(実施形態においては、図1のテレビ受信装置200の画面に相当する)に出力する画像出力手段(実施形態においては、図2のCPU5および通信部11に相当する)と、を備えた構成になっている。
【0005】
請求項1の演奏教習装置において、請求項2に記載したように、画像生成手段は、曲検索手段によって検索された音域を表すに必要な最小鍵数を有するとともに、鍵盤のマークに対応する位置に特定の画像(実施形態においては、鍵盤画像の▽マークおよび○マークに相当する)を有する鍵盤画像を生成するような構成にしてもよい。
請求項1又は2の演奏教習装置において、請求項3に記載したように、画像生成手段は、曲検索手段によって検索された音域に対応して生成した鍵盤画像の中で、演奏を行う範囲と演奏を行わない範囲とを区別して異なる表示態様(実施形態においては、図19の演奏を行わない各鍵の表示色の変更又は図20の演奏を行わない範囲のマスクに相当する)にするような構成にしてもよい。
【0006】
請求項3の演奏教習装置において、請求項4に記載したように、画像生成手段は、曲の複数のパートの中で演奏を行うパートに対応する範囲と演奏を行わないパートの範囲とを区別して異なる表示態様(実施形態においては、図20および図29のコードマークCHORDに相当する)にするような構成にしてもよい。
【0007】
請求項3の演奏教習装置において、請求項5に記載したように、画像生成手段は、現在進行中の曲のフレーズに対応する範囲とそれ以外のフレーズに対応する範囲とを区別して異なる表示態様(実施形態においては、図25に示す鍵盤画像の表示に相当する)にするような構成にしてもよい。
【0008】
請求項1又は2の演奏教習装置において、請求項6に記載したように、画像生成手段は、演奏する運指の画像をガイド画像に含めるような構成にしてもよい。
【0009】
請求項1又は2の演奏教習装置において、請求項7に記載したように、表示手段に表示されたガイド画像に対する鍵盤の演奏を判定する演奏判定手段(実施形態においては、図2のCPU5に相当する)をさらに備え、画像生成手段は、当該演奏判定手段によって判定された結果を表す判定画像(実施形態においては、図27、図29、および図30の☆マーク、並びに、図28の×マークに相当する)を生成するような構成にしてもよい。
【0010】
請求項1又は2の演奏教習装置において、請求項8に記載したように、画像生成手段は、複数のパートで構成された曲の各パートに対応する鍵盤画像の範囲をそれぞれ異なる表示色の画像で生成するような構成にしてもよい。
【0011】
請求項9に記載の演奏教習処理のプログラムは、演奏する曲の音域を検索するステップAと、基準の音高(実施形態においては、C4およびC5の音高に相当する)に対応する鍵の位置を示すために鍵盤に設けられたマーク(実施形態においては、図1の電子楽器100に刻印又は印刷された▼マークM1および●マークM2に相当する)およびステップAによって検索された音域に基づいて鍵盤画像を生成するとともに、演奏をガイドするガイド画像を生成するステップBと、ステップBによって生成された鍵盤画像およびガイド画像を表示手段(実施形態においては、図1のテレビ受信装置200の画面に相当する)に出力するステップCと、をコンピュータに実行させる。
ステップA、ステップB、およびステップCは、実施形態においては、図2のCPU5によって実行される処理に相当する。
【0012】
請求項9の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項10に記載したように、ステップBは、ステップAによって検索された音域を表すに必要な最小鍵数を有するとともに、鍵盤のマークに対応する位置に特定の画像(実施形態においては、鍵盤画像の▽マークおよび○マークに相当する)を有する鍵盤画像を生成するような構成にしてもよい。
請求項9又は10の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項11に記載したように、ステップBは、ステップAによって検索された音域に対応して生成した鍵盤画像の中で、演奏を行う範囲と演奏を行わない範囲とを区別して異なる表示態様(実施形態においては、図19の演奏を行わない各鍵の表示色の変更又は図20の演奏を行わない範囲のマスクに相当する)にするような構成にしてもよい。
請求項11の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項12に記載したように、ステップBは、曲の複数のパートの中で演奏を行うパートに対応する範囲と演奏を行わないパートの範囲とを区別して異なる表示態様(実施形態においては、図20および図29のコードマークCHORDに相当する)にするような構成にしてもよい。
請求項11の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項13に記載したように、ステップBは、現在進行中の曲のフレーズに対応する範囲とそれ以外のフレーズに対応する範囲とを区別して異なる表示態様(実施形態においては、図25に示す鍵盤画像の表示に相当する)にするような構成にしてもよい。
請求項9又は10の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項14に記載したように、ステップBは、演奏する運指の画像をガイド画像に含めるような構成にしてもよい。
請求項9又は10の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項15に記載したように、表示手段に表示されたガイド画像に対する鍵盤の演奏を判定するステップD(実施形態においては、図2のCPU5によって実行される処理に相当する)をさらに備え、ステップBは、当該ステップDによって判定された結果を表す判定画像(実施形態においては、図27、図29、および図30の☆マーク、並びに、図28の×マークに相当する)を生成するような構成にしてもよい。
請求項9又は10の演奏教習処理のプログラムにおいて、請求項16に記載したように、ステップBは、複数のパートで構成された曲の各パートに対応する鍵盤画像の範囲をそれぞれ異なる表示色の画像で生成する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、演奏する鍵盤の位置と表示された鍵盤画像における演奏ガイドの位置との対応関係を容易に把握できるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明による演奏教習装置の実施形態について、電子楽器およびテレビ受信装置によって構成された演奏システムを例に採って、図を参照して詳細に説明する。
図1は、実施形態における演奏システムを示している。電子楽器100はテレビ受信装置(TV)200と接続されている。
電子楽器100は、鍵盤1、スイッチ部2、表示部3、および左右のスピーカ4を備えている。また、詳細については後述するが、鍵盤1を演奏するための画像をTV200に送信して表示させる。この場合の鍵盤1は、61鍵盤(白鍵36、黒鍵25)で構成されている。また、鍵盤1の上にある「▼」M1および「●」M2は、C4(中央C)の鍵の位置およびC5の鍵の位置に刻印又は印刷されたマークである。
【0015】
図2は、電子楽器100の内部構成を示すブロック図である。図2において、CPU5は、システムバスを介して、図1に示した鍵盤1、スイッチ部2、および表示部3に接続され、さらに、鍵盤1の各鍵に設けられたガイド用LED群6、プログラムROM7、ワークRAM8、曲メモリ9、音源部10、通信部11に接続され、これら各部との間でデータおよびコマンドを授受して、この電子楽器全体を制御する。
【0016】
スイッチ部2は、演奏する曲を選択する曲選択スイッチ、レッスンするパートを右手のみに設定する右手演奏スイッチ、左手のみに設定する左手演奏スイッチ、両手演奏に設定する両手演奏スイッチ、レッスン方法を設定するレッスン1スイッチ、レッスン2スイッチ、レッスン3スイッチ、演奏を開始又は停止するスタート/ストップスイッチなどを備えている。レッスン1は、曲のノートオンデータにかかわらず、どの鍵を押鍵しても曲が進行するいわゆる「AnyKeyモード」である。レッスン2は、正しい鍵が押鍵されるまで曲の進行を待ついわゆる「待つモード」である。レッスン3は、押鍵の有無にかかわらず、曲が進行するいわゆる「自走モード」である。
表示部3は、スイッチ部2の操作に応じて入力されたデータやコマンド、および、演奏者に対するメッセージを表示するとともに、TV200の表示に代えてあるいはTV200の表示と同時に、鍵盤1の演奏をガイドする演奏ガイド画像を表示することが可能である。演奏ガイド画像をTV200に表示するか、表示部3に表示するか、又は、両方に表示するかは演奏者によって設定できる。
【0017】
プログラムROM7には、CPU5によって実行される演奏教習処理のプログラム、鍵盤画像を生成するための1オクターブ分の画像データ、演奏ガイド画像における運指の画像データ、および初期データなどがあらかじめ記憶されている。ワークRAM8は、CPU5によって処理されるデータやコマンドを一時的に記憶し、演奏教習処理のプログラムの実行に必要なレジスタやフラグのエリアを有する。
音源部10は、鍵盤1の演奏によって入力されたデータに応じて楽音波形データを生成し、サウンドシステム12に入力する。サウンドシステム12は、D/A変換回路、フィルタ回路、増幅回路など(図示せず)で構成され、音源部10から入力された楽音波形データをデジタルからアナログに変換して増幅し、図1に示したスピーカ4から発音する。
通信部11は、CPU5の通信制御によってTV200に対して鍵盤画像や演奏ガイド画像を送信する。
【0018】
曲メモリ9は、複数の曲データを記憶している。図3は、曲メモリ9に記憶されている曲データの構成を示している。各曲データは、タイムデータとイベントデータとが交互に配列されたシーケンスデータである。実際には、曲データの中には調号、発想記号、拍子記号、小節線記号、プログラムチェンジなどの制御データが含まれているが、説明を簡潔にするために省略する。イベントデータには、発音指示のノートオンイベントおよび消音指示のノートオフイベントがある。ノートオンイベントは、右手演奏のパートであるか左手演奏のパートであるかを示すパート番号、ノートオンを示すフラグ、演奏する指を指定する運指データ、音量を示すベロシティで構成される。一方、ノートオフイベントは、パート番号、ノートオフを示すフラグ、音量0を示すベロシティで構成される。
【0019】
次に、図1の電子楽器100の動作について、CPU5によって実行されるフローチャート、TV200の表示画面、およびその他の図に基づいて説明する。
図4は、メインルーチンのフローチャートである。所定のイニシャライズ(ステップSA1)の後、スイッチ処理(ステップSA2)、ガイド処理(ステップSA3)、鍵盤処理(ステップSA4)、評価処理(ステップSA5)、およびその他の処理(ステップSA6)を繰り返し実行する。その他の処理として、TV200に対して画像を送信する処理などがある。
【0020】
図5および図6は、メインルーチンにおけるステップSA2のスイッチ処理のフローチャートである。このスイッチ処理においては、スイッチ部2の操作に応じた処理を行う。図5において、右手演奏スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB1)、このスイッチがオンされたときは、レジスタHANDに1をセットする(ステップSB2)。右手演奏スイッチがオンでない場合には、左手演奏スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB2)、このスイッチがオンされたときは、HANDに2をセットする(ステップSB3)。左手演奏スイッチがオンでない場合には、両手演奏スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB4a)、このスイッチがオンされたときは、HANDに0をセットする(ステップSB4b)。なお、HANDの初期値は0であり、右手演奏スイッチおよび左手演奏スイッチがオンされない限り両手演奏に設定されている。
【0021】
いずれの演奏スイッチもオンでない場合には、レッスン1スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB5)、このスイッチがオンされたときは、レジスタMODEに1をセットする(ステップSB6)。レッスン1スイッチがオンでない場合には、レッスン2スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB7)、このスイッチがオンされたときは、MODEに2をセットする(ステップSB8)。レッスン2スイッチがオンでない場合には、レッスン3スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB9)、このスイッチがオンされたときは、MODEに3をセットする(ステップSB10)。なお、MODEが0の場合はマニュアル演奏であるので、MODEが0であるか否かの判定は行わない。
【0022】
レッスンスイッチがいずれもオンでない場合には、図6において、曲選択スイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB11)、このスイッチがオンされたときは、レジスタSONGに選択された曲番号をセットする(ステップSB12)。曲選択スイッチがオンでない場合には、スタート/ストップスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB13)、このスイッチがオンでない場合には、他のスイッチがオンされたか否かを判別し(ステップSB14)、他のスイッチがオンされたときは、対応する処理を行う(ステップSB15)。ステップSB13においてスタート/ストップスイッチがオンされたときは、フラグSTFの値を反転する(ステップSB16)。この後、STFが1(演奏開始)になったか否かを判別し(ステップSB17)、STFが1になったときは曲検索処理を実行する(ステップSB18)。
【0023】
図7および図8は、曲検索処理のフローチャートである。図7において、ワークRAM8におけるレジスタNMAXおよびレジスタ配列NMAX( )に0をストアし(ステップSC1)、レジスタNMINおよびレジスタ配列NMIN( )に255をストアする(ステップSC2)。ここで、NMAXは演奏する曲全体の音域の上限を保持するレジスタであり、NMINはその下限を保持するレジスタである。また、NMAX( )は演奏する各フレーズの中で音域の上限を保持するレジスタ配列であり、NMIN( )はその下限を保持するレジスタ配列である。図1の電子楽器100の鍵盤1は61鍵盤であり、鍵域の下限はC2(36)、上限はB6(96)であるので、この電子楽器100において演奏可能な曲は、C2からB6の範囲に音域がある曲になる。すなわち、ステップSC1およびステップSC2においては、鍵域の下限である36より小さい値(低い音)0をNMAXおよびNMAX( )にストアし、鍵域の上限である96より大きい値(高い音)255をNMINおよびNMIN( )にストアして、初期条件を設定する。
【0024】
この後は、フレーズ番号を示すポインタfに1(最初のフレーズ番号)をセットし(ステップSC3)、アドレスレジスタADに曲の開始アドレスをセットする(ステップSC4)。次に、ステップSC5から図8のステップSC21のループを繰り返しながら、演奏する曲の音高域を検索する。ループの最初に、ADのアドレスで指定される曲データ(AD)をレジスタDATAにストアする(ステップSC5)。そして、DATAにストアしたデータがノートオンイベントであるか否かを判別し(ステップSC6)、ノートオンイベントである場合には、現在のHANDの値が0(両手演奏)であるか、又は、HANDの値が0以外の値、すなわち1(右手演奏)若しくは2(左手演奏)であるかを判別する(ステップSC7)。HANDの値が1若しくは2である場合には、ノートオンイベントが右手演奏のパート若しくは左手演奏のパートとして指定されたパートのノートオンイベントであるかを判別する(ステップSC8)。指定されたパートである場合には、レジスタNOTEにDATAの音高をストアする(ステップSC9)。
【0025】
次に、NOTEの音高がフレーズ番号fで指定した配列のNMAX(f)の音高よりも高いか否かを判別する(ステップSC10)。NOTEの音高がNMAX(f)の音高よりも高い場合には、さらに、NOTEの音高がNMAXの音高よりも高いか否かを判別する(ステップSC11)。最初は、NMAX(f)の音高もNMAXの音高も0である。この場合には、NMAXにNOTEの音高をストアし(ステップSC12)し、MMAX(f)にNOTEの音高をストアする(ステップSC13)。ステップSC13の後、又は、ステップSC6においてDATAのデータがノートオンイベントでない場合、若しくは、HANDの値が1若しくは2である場合にステップSC8においてノートオンイベントが指定されたパートのものでない場合には、図8において、ADのアドレスをインクリメントする(ステップSC18)。このとき、インクリメントしたADの曲データがENDで曲データの終了であるか否かを判別し(ステップSC19)、曲データの終了でない場合には、インクリメントしたADの曲データが次のフレーズに移ったか否かを判別する(ステップSC20)。次のフレーズに移ったときはfのフレーズ番号をインクリメントする(ステップSC21)。fをインクリメントした後、又は、次のフレーズに移っていない場合には、図7のステップSC5に移行して、曲データ(AD)をDATAにストアする。
【0026】
この後は、DATAの曲データが演奏に係るノートオンイベントである場合には、ステップSC9においてNOTEにDATAのノートオンイベントをストアし、ステップSC10において、NOTEの音高とNMAX(f)の音高とを比較する。同じフレーズの場合には、NOTEの音高がNMAX(f)の音高より高い場合に限りMMAX(f)にNOTEの音高をストアする。次のフレーズに移った場合には、ステップSC13においてMMAX(f)にNOTEの音高をストアするが、NOTEの音高がNMAXの音高よりも高くない場合には、NMAXの音高は変化しない。
【0027】
ステップSC10において、NOTEの音高がNMAX(f)の音高よりも高くない場合には、NOTEの音高がNMIN(f)の音高よりも低いか否かを判別する(ステップSC14)。NOTEの音高がNMIN(f)の音高よりも低い場合には、さらに、NOTEの音高がNMINの音高よりも低いか否かを判別する(ステップSC15)。最初は、NMIN(f)の音高もNMINの音高も255である。この場合には、NMINにNOTEの音高をストアし(ステップSC16)し、MMIN(f)にNOTEの音高をストアする(ステップSC17)。ステップSC17の後、又は、ステップSC14において、NOTEの音高がNMIN(f)の音高よりも低くない場合には、図8のステップSC18に移行する。
【0028】
この後のループ処理で、図7のステップSC9に移行して、NOTEにストアしたDATAの音高がステップSC14においてNMIN(f)の音高よりも低い場合、又は、次のフレーズに移った場合において、NOTEにストアしたDATAの音高がNMAX(f)の音高よりも高くない場合には、MMIN(f)にNOTEの音高をストアする(ステップSC17)。しかし、ステップSC15においてNOTEの音高がNMINの音高よりも低くない場合には、NMINの音高は変化しない。
【0029】
したがって、曲データのアドレスを順に進めながら、ステップSC5からステップSC21までのループ処理を繰り返して、ステップSC19において曲の終了になったときは、各フレーズiにおける最も高い音高がNMAX(i)に保持され、最も低い音高がNMIN(i)に保持される。また、曲全体において最も高い音高がNMAXに保持され、最も低い音高がNMINに保持される。すなわち、各フレーズの音域と曲全体の音域がワークRAM8に保持される。
【0030】
図8のステップSC19において曲データが終了したときは、曲検索フラグSONGFを1にセットし(ステップSC22)、ADに曲データの開始アドレスをセットし(ステップSC23)、フレーズ番号fに1をセットし(ステップSC24)、フレーズの開始を表すフラグFLASEFに1をセットして(ステップSC25)、図6のステップSB18に戻る。
【0031】
図6においてステップSB18の曲検索処理が終了した後は、レジスタDATAにアドレスADの曲データをストアする(ステップSB19)。図8のステップSC23においてセットされたADの開始アドレスの曲データは、図3に示したように、タイムデータであるので、タイムレジスタTにDATAのタイムデータをストアする(ステップSB20)。そして、メインルーチンに戻る。
一方、ステップSB17においてSTFが0(演奏停止)になったときは、MODEに0(マニュアル演奏)をセットし(ステップSB21)、HANDに0(両手演奏)をセットし(ステップSB22)、表示をクリアして(ステップSB23)、全てのLEDを消灯する(ステップSB24)。そして、メインルーチンに戻る。
【0032】
図9および図10は、メインルーチンにおけるガイド処理のフローチャートである。図9において、STFが1であるか否かを判別し(ステップSD1)、STFが0の場合にはメインルーチンに戻るが、STFが1の場合にはSONGFが1であるか否かを判別する(ステップSD2)。SONGFが1である場合には、図7および図8の曲検出処理が実行されて、各フレーズの音域と曲全体の音域がワークRAM8に保持され、曲の演奏レッスンの準備が整った場合である。したがって、演奏レッスンに関する画像データをTV200に送信して表示する。すなわち、SONGにストアされている選択された曲名をTV200に送信して表示し(ステップSD3)、HANDの値によるレッスンパートを表示し(ステップSD4)、MODEによるレッスンモードを表示し(ステップSD5)、五線譜を表示する(ステップSD6)。次に鍵盤表示処理を実行する(ステップSD7)。
【0033】
図15ないし図17は、表示する鍵盤画像のタイプを示す図である。この実施形態においては、表示する鍵盤画像は17白鍵盤(29鍵)、26白鍵盤(44鍵)、および全鍵盤(61鍵)の3種類である。図15ないし図17において、「▼」マークおよび「●」マークはそれぞれ、図1に示した鍵盤1の上に刻印又は印刷された「▼」M1および「●」M2のマークに対応するC4(中央C)の位置およびC5の位置を示している。図15は、17白鍵盤の3つのタイプの鍵盤画像を示している。図15(A)はC3からE5までの鍵域に対応する鍵盤画像「鍵盤タイプ17A」である。図15(B)はF2からA4までの鍵域に対応する鍵盤画像「鍵盤タイプ17B」である。図15(C)は左手演奏のコードの鍵域に対応する鍵盤画像「鍵盤タイプ17Chord」である。図16は、26白鍵盤の3つの鍵盤画像を示している。図16(A)はF3からC7までの鍵域に対応する鍵盤画像「鍵盤タイプ26A」である。図16(B)はE3からB6までの鍵域に対応する鍵盤画像「鍵盤タイプ26B」である。図16(C)はD2からA6までの鍵域に対応する鍵盤画像「鍵盤タイプ26C」である。図16(D)はC2からG5までの鍵域を示す鍵盤画像「鍵盤タイプ26D」である。図17は、C2からC7までの全鍵域を示す鍵盤画像「鍵盤タイプ61A」である。
【0034】
図11は、図9のガイド処理におけるステップSD7の鍵盤表示処理のフローチャートである。HANDの値が1(右手演奏)か否かを判別し(ステップSJ1a)、HANDの値が1でない場合には、HANDの値が0(両手演奏)か否かを判別し(ステップSJ2)、HANDの値が0でない場合、すなわちHANDの値が2(左手演奏)の場合には、演奏する曲がコード曲か否かを判別する(ステップSJ2)。ステップSJ1aにおいてHANDの値が1の場合、ステップSJ1bにおいてHANDの値が0の場合、又は、ステップSJ2において演奏する曲がコード曲でない場合には、ワークRAM8において、演奏する曲の音域であるNMAXおよびNMINの値を参照する(ステップSJ3)。
【0035】
そして、NMAXおよびNMINの値に適応する表示可能な鍵盤画像を図15〜図17の中から以下のように判定する。鍵盤タイプ17Aで表示可能か否かを判別する(ステップSJ4)、この鍵盤で表示できない場合には、鍵盤タイプ17Bで表示可能か否かを判別する(ステップSJ5)、この鍵盤で表示できない場合には、鍵盤タイプ26Aで表示可能か否かを判別する(ステップSJ6)、この鍵盤タイプ26Bで表示できない場合には、鍵盤で表示可能か否かを判別する(ステップSJ7)、この鍵盤で表示できない場合には、鍵盤タイプ26Cで表示可能か否かを判別する(ステップSJ8)、この鍵盤で表示できない場合には、鍵盤タイプ26Dで表示可能か否かを判別する(ステップSJ9)。ステップSJ4ないしステップSJ9のいずれかにおいて、演奏する曲の音域に適応する鍵盤画像がある場合には、その表示可能な鍵盤を選択する(ステップSJ10)。一方、ステップSJ9においてNOの場合、すなわち、17白鍵盤および26白鍵盤の鍵盤画像では表示できない場合には、鍵盤タイプ61Aを選択する(ステップSJ11)。ステップSJ2においてYESの場合、すなわち、演奏する曲がコード曲である場合には、鍵盤17Chordを選択する(ステップSJ12)。いずれかの鍵盤画像を選択した後は、その選択した鍵盤画像において、使用音域以外の色を変更して表示する(ステップSJ13)。そして、図9のガイド処理のステップSD7に戻る。
【0036】
図18は、「アメイジング・グレイス」、バッハの「メヌエット」、および「エリーゼの為に」の3つの曲の音域を表した図である。
「アメイジング・グレイス」の場合には、右手演奏のパート(メロディパート)の音域はG4からG5までの範囲であり、左手演奏のパート(コードパート)の音域はC2からF4までの範囲である。したがって、右手演奏のパートは図15(A)の鍵盤タイプ17Aの鍵盤画像で表示可能であり、左手演奏のパートは図15(C)の鍵盤タイプ17Chordの鍵盤画像で表示可能である。
「メヌエット」の場合には、右手演奏のパートの音域はB3からB5までの範囲であり、左手演奏のパートの音域はG2からE4までの範囲である。したがって、図16(B)の鍵盤タイプ26Bの鍵盤画像で表示可能である。
「エリーゼの為に」の場合には、右手演奏のパートの音域はC4からE6までの範囲であり、左手演奏のパートの音域はE2からE5までの範囲である。したがって、図17の鍵盤タイプ61Aの鍵盤画像で表示可能である。
【0037】
図9のステップSD7における鍵盤表示処理の後は、SONGFを0にリセットする(ステップSD8)。この後、又は、ステップSD2においてSONGFが0の場合、すなわち、ステップSD3の曲名表示処理からステップSD7の鍵盤表示処理までが終了して、ステップSD8においてSONGFが0になっている場合には、フレーズガイド処理を実行する(ステップSD9)。フレーズガイド処理では、鍵盤表示処理において表示された鍵盤画像の鍵域において、あらかじめ設定された1小節ないし数小節からなる1フレーズごとに、そのフレーズの演奏に必要な鍵域と必要でない鍵域とを異なる表示態様で表示する。例えば、1フレーズの小節数の初期値は1小節であるが、演奏者によって1フレーズの小節数を設定することができる。
【0038】
図12は、フレーズガイド処理のフローチャートである。フラグFLASEFが1であるか否かを判別する(ステップSF1)、FLASEFが0である場合には、フレーズ番号fの値が更新されたか否かを判別する(ステップSF2)。すなわち、次のフレーズに移ったか否かを判別する。FLASEFが1である場合には、曲が開始したときである。すなわち、フレーズ番号fは1である。この場合には、FLASEFを0にリセットして(ステップSF2)、NMIN(f=1)〜NMAX(f=1)以外の鍵盤表示の範囲をマスクする(ステップSF4)。また、フレーズ番号fの値が更新された場合にも、NMIN(f≠1)〜NMAX(f≠1)以外の鍵盤表示の範囲をマスクする(ステップSF4)。すなわち、曲が開始してフレーズ1の先頭のとき、および、次のフレーズに移ったときに、そのフレーズfにおけるNMIN(f)〜NMAX(f)以外の鍵盤表示の範囲をマスクする。
【0039】
表示態様を変更する方法としては、鍵盤表示の範囲をマスクする代わりに、各鍵単位で表示態様を変更する場合がある。図19の場合は、各鍵単位で表示色を変えた状態を示している。一方、図20および図21の場合は、フレーズの演奏に必要でない鍵域を白又は半透明にマスクした状態を示している。図19ないし図21において、「▽」マークおよび「○」マークはそれぞれ、図15ないし図17の場合と同様に、図1に示した鍵盤1の上に刻印又は印刷された「▼」M1および「●」M2のマークに対応するC4の位置およびC5の位置を示している。後述する他の画面の鍵盤画像においても「▽」マークはC4の位置を示し、「○」マークはC5の位置を示している。なお、このようなマークを刻印又は印刷する代わりに、ほぼ同じ位置にLEDを設けて点灯する構成にしてもよい。
【0040】
フレーズガイド処理の後は、図9のステップSD10において、発音フラグであるONFが0であるか否かを判別する。ONFが0(消音)である場合は、曲メモリ9から読み出したデータがノートオフイベントの後のタイムデータの場合である。したがって、タイムレジスタTにはタイムデータがストアされている。この場合には、最小単位時間(例えば、96分音符に相当する時間)が経過したか否かを判別する(ステップSD11)。最小単位時間が経過していない場合にはメインルーチンに戻るが、最小単位時間が経過したときは、Tの値をデクリメントする(ステップSD12)。このとき、Tの値が0に達したか否かを判別する(ステップSD13)。Tの値が0に達しない場合には、メインルーチンに戻る。
【0041】
一方、ステップSD10においてONFが1である場合、すなわち、曲メモリ9から読み出したデータがノートオンイベントの場合には、MODEが3(押鍵の有無にかかわらず曲が進行する「自走モード」)であるか、又は、MODEが1(どの鍵を押鍵しても曲が進行する「AnyKeyモード」)若しくはMODEが2(正しい鍵が押鍵されるまで曲の進行を待つ「待つモード」)であるかを判別する(ステップSD14)。MODEが1若しくは2の場合には、押鍵フラグKEYFが1(押鍵済み)であるか否かを判別し(ステップSD15)、KEYFが0の場合にはメインルーチンに戻るが、KEYFが1の場合にはKEYFを0にリセットする(ステップSD16)。
【0042】
ステップSD13においてTの値が0に達したとき、ステップSD14においてMODEが3である場合、又は、ステップSD16においてKEYFを0にリセットした後は、次の曲データを読み出すために、図10において、エラーフラグERRF( )が0であるか否かを判別し(ステップSD17a)、ERRF( )が1の場合にはメインルーチンに戻るが、ERRF( )が0の場合には、ADのアドレスをインクリメントする(ステップSD17b)。ERRF( )については後述する。そして、インクリメントしたアドレスに曲データがあるか否かを判別する(ステップSD18)。曲データがある場合には、次のフレーズに移ったか否かを判別して(ステップSD19)、次のフレーズに移ったときは、fの値をインクリメントする(ステップSD20)。そして、曲メモリ9のアドレスADから読み出した曲データをDATAにストアする(ステップSD21)。
【0043】
次に、DATAの曲データがノートイベントであるか又はタイムデータであるかを判別する(ステップSD22)。DATAの曲データがタイムデータである場合には、Tにタイムデータをストアして(ステップSD23)、メインルーチンに戻る。一方、DATAの曲データがノートイベントである場合には、レジスタNOTEにノートイベントの音高をストアする(ステップSD24)。次に、そのノートイベントはノートオンイベントであるか、又は、ノートオフイベントであるかを判別する(ステップSD25)。
【0044】
ノートオンイベントである場合には、NOTEの音高に対応する鍵のLEDを点灯する(ステップSD26)。さらに、TV200の画面に音符を表示し(ステップSD27)、運指を表示し(ステップSD28)、発音フラグONFを1にセットする(ステップSD29)。
図19の画面においては、音高E4に対応する鍵位置の表示色を図のクロスハッチングで示すように変えて押鍵をガイドするとともに、押鍵する小指を表す数字5をその上に表示する。さらに、鍵盤画像の上側の領域に運指をガイドする右手の画像を表示し、音高E4を表すメロディの音符を表示する。右手の画像において、押鍵すべき小指に「●」マークを表示し、さらに、黒丸数字5を表示する。
図20の画面においては、音高C3、E3、G3、B4に対応する鍵の表示色を変えて押鍵をガイドするとともに、押鍵する親指、人差し指、薬指、小指を表す数字1、2、4、5を対応する鍵に表示する。さらに、鍵盤画像の上側の領域に運指をガイドする左手の画像を表示し、音高C3、E3、G3、およびB4を表すコードパートの4つの音符を表示する。左手の画像において、押鍵すべき親指、人差し指、薬指、および小指に「●」マークを表示し、さらに、黒丸数字1、2、4、および5を表示する。
また、図21の画面においては、音高A3およびA2に対応する2つの鍵位置の表示色を変えて押鍵をガイドするとともに、右手の押鍵する中指を表す数字3および左手の薬指を表す数字4をそれぞれの上に表示する。さらに、鍵盤画像の下に運指をガイドする右手および左手の画像を表示する。右手の画像において、押鍵すべき中指に「●」マークを表示し、さらに、黒丸数字3を表示する。同様に、左手の画像において、押鍵すべき薬指に「●」マークを表示し、さらに、黒丸数字4を表示する。この場合には、鍵盤タイプ61Aの鍵盤画像を大きく表示するために音符は表示しない。
【0045】
図22の画面においては、左手演奏のパートについては、音高B2に対応する鍵の表示色を変えて押鍵をガイドするとともに、左手の押鍵する中指を表す数字3をその鍵に表示する。さらに、鍵盤画像の下に運指をガイドする左手の画像を表示する。一方、右手演奏のパートについては、音高G3に対応する鍵の表示色を変えて押鍵をガイドするとともに、右手の押鍵する親指を表す数字1をその鍵に表示する。さらに、鍵盤画像の下に運指をガイドする右手の画像を表示するが、その他に、下向きにカーブした矢印のマークを表示する。このマークは指くぐりの運指を表し、現在押鍵中の指の下を親指がくぐって押鍵するようにガイドしている。なお、右手および左手の画像における「●」マークおよび黒丸数字は、図19ないし図21の場合と同様であるので説明は省略する。
【0046】
図23の画面においては、左手演奏のパートについては、音高D3に対応する鍵の表示色を変えて押鍵をガイドするとともに、左手の押鍵する親指を表す数字1をその鍵に表示する。さらに、鍵盤画像の下に運指をガイドする左手の画像を表示する。一方、右手演奏のパートについては、音高F3に対応する鍵の表示色を変えて押鍵をガイドするとともに、右手の押鍵する人差し指を表す数字2をその鍵に表示する。さらに、鍵盤画像の下に運指をガイドする右手の画像を表示するが、その他に、上向きにカーブした矢印のマークを表示する。このマークは指またぎの運指を表し、現在押鍵中の親指の上を人差し指がまたいで押鍵するようにガイドしている。
【0047】
図10のステップSD29においてONFを1にセットした後は、図9のステップSD14に移行して、MODEが3(押鍵の有無にかかわらず曲が進行する「自走モード」)であるか、又は、MODEが1(どの鍵を押鍵しても曲が進行する「AnyKeyモード」)若しくはMODEが2(正しい鍵が押鍵されるまで曲の進行を待つ「待つモード」)であるかを判別する。MODEが1若しくは2の場合には、押鍵フラグKEYFが1(押鍵済み)であるか否かを判別し(ステップSD15)、KEYFが0の場合にはメインルーチンに戻るが、KEYFが1の場合にはKEYFを0にリセットする(ステップSD16)。MODEが3の場合、又は、MODEが1若しくは2の場合で押鍵がされた(KEYF=1)ときは、再び、図10のステップSD17に移行して次の曲データの読み出しを行う。
【0048】
読み出した曲データがノートイベントである場合に、そのイベントが図10のステップSD25においてノートオフイベントである場合には、NOTEに対応する鍵のLEDを消灯し(ステップSD30)、TV200の画面において、音符の画像を消去し(ステップSD31)、運指の画像を消去し(ステップSD32)、ONFを0にリセットする(ステップSD33)。この後は、ステップSD17に移行して次の曲データの読み出しを行う。
【0049】
ステップSD18において、曲データがない場合、すなわち、アドレスADで指定したデータがENDで曲の終了を示している場合には、STFを0にリセットし(ステップSD34)、全てのLEDを消灯し(ステップSD35)、TV200の画面の表示をクリアする(ステップSD36)。そして、図4のメインルーチンに戻る。
【0050】
図13は、メインルーチンにおけるステップSA4の鍵盤処理のフローチャートである。鍵盤1を走査して(ステップSG1)、鍵変化があるか否かを判別する(ステップSG2)。鍵変化がない場合にはメインルーチンに戻るが、オフからオンに鍵変化があったとき、すなわち、押鍵がされたときは、レジスタKEYに押鍵番号をストアし(ステップSG3)、音源部10に対してKEYの音高に対応の発音指示を行う(ステップSG4)。次に、STFが1であるか否かを判別し(ステップSG5)、STFが1の場合には、ONFが1であるか否かを判別する(ステップSG6)。
【0051】
STFが0である場合又はONFが0である場合にはメインルーチンに戻るが、ONFが1の場合には、MODEが2(待つモード)であるか否かを判別する(ステップSG7)。MODEが2である場合には、KEYの押鍵番号とNOTEのノートオンイベントの音高とが一致するか否かを判別する(ステップSG8)。押鍵番号と音高とが一致しない場合、すなわち、間違った押鍵がされたときは、その鍵番号に対応するエラーフラグERRF(KEY)を1にセットする(ステップSG9)。そして、メインルーチンに戻る。この場合には、図10のガイド処理において、ステップSD17aの判別によって、ERRF( )が0になるまで次の曲データの読み出しは行わない。
【0052】
図13のステップSG8において、押鍵番号と音高とが一致したとき、すなわち、正しい押鍵がされたときは、その前に間違った押鍵がされてERRF( )が1になっているか否かを判別し(ステップSG10)、ERRF( )が1の場合には0にリセットする(ステップSG11)。ERRF( )が0である場合又はERRF( )をリセットした後は、押鍵フラグKEYFを1にセットする(ステップSG12)。
【0053】
ステップSG7において、MODEが1(AnyKeyモード)である場合、又は、3(自走モード)である場合には、押鍵のタイミング判定を行う(ステップSG13)。そして、押鍵のタイミングが合っているか(OK)否か(NG)を判別し(ステップSG14)、OKの場合にはTOKFを1にセットする(ステップSG15)。次に、MODEが3であるか1であるかを判別し(ステップSG16)、MODEが1の場合には、ステップSG12においてKEYFを1にセットする。MODEが3の場合には、KEYの押鍵番号とNOTEのノートオンイベントの音高とが一致するか否かを判別する(ステップSG17)。押鍵番号と音高とが一致して正しい押鍵がされたときは、KOKFを1にセットする(ステップSG18)。押鍵番号と音高とが一致しない場合には、メインルーチンに戻る。
【0054】
ステップSG18の後、又は、ステップSG12においてKEYFを1にセットした後、すなわち、MODEの値が1、2、又は3のいずれであっても、曲を進行させる条件を満たしている場合には、NOTE対応の鍵のLEDを消灯し(ステップSG19)、ONFを0にリセットする(ステップSG20)。この後はメインルーチンに戻り、次の曲データを読み出すプロセスに移行することになる。
また、ステップSG2において、オンからオフに鍵変化があったとき、すなわち、離鍵がされたときは、離鍵番号をKEYにストアし(ステップSG21)、音源部10に対してKEY対応の消音指示を行う(ステップSG22)。そして、メインルーチンに戻る。
【0055】
図14は、メインルーチンにおけるステップSA5の評価処理のフローチャートである。STFが1であるか否かを判別し(ステップSH1)、STFが0の場合にはメインルーチンに戻るが、STFが1の場合には、MODEが2であるか否かを判別する(ステップSH2)。MODEが2である場合には、ERRF(KEY)が1であるか否かを判別し(ステップSH3)、ERRF(KEY)が0の場合にはメインルーチンに戻るが、ERRF(KEY)が1である場合には、KEYに対応する鍵盤画像の位置に不正解マーク「×」を表示する(ステップSH4)。すなわち、正しい押鍵を待つモードにおいて、押鍵をガイドした鍵と異なる鍵が押鍵されたときは、その押鍵された鍵に対応する鍵盤画像の位置に「×」マークを表示する。
【0056】
ステップSH2において、MODEが1又は3である場合には、TOKFが1(押鍵タイミング正解)であるか否かを判別し(ステップSH5)、TOKFが0の場合にはメインルーチンに戻るが、TOKFが1の場合には、TOKFを0にリセットして(ステップSH6)、MODEが3であるか否かを判別する(ステップSH7)。MODEが3である場合には、KOKFが1(押鍵正解)か否かを判別する(ステップSH8)。KOKFが0(押鍵不正解)の場合には、KEYに対応する鍵盤表示の位置に不正解マーク「×」を表示する(ステップSH4)。KOKFが1(押鍵正解)の場合、又は、ステップSH7においてMODEが1の場合には、KEYに対応する鍵盤表示の位置に正解マーク「☆」を表示する(ステップSH9)。
KEYに対応する鍵盤表示の位置に正解マーク又は不正解マークを表示した後は、メインルーチンに戻る。
【0057】
図24は、演奏データに対するガイド、押鍵状態、およびその評価の推移を示すタイミング図であり、図25ないし図30は、TV200の画面におけるその推移を示す図である。
図24(A)の(1)に示すように、6小節の3拍目でE5の鍵を指番号5の小指で押鍵する演奏データの場合には、押鍵する前の非押鍵時の予告表示区間である6小節の1拍目および2拍目の区間に、鍵盤画像におけるE5に対応する鍵位置に番号5を表示して運指をガイドする。押鍵タイミング表示区間には、鍵盤画像におけるE5に対応する鍵位置をガイドする。また、7小節の4拍目でD5の鍵を指番号4の薬指で押鍵する演奏データの場合には、押鍵する前の非押鍵時の予告表示区間である6小節の4拍目から7小節の3拍目までの区間に、鍵盤画像におけるD5に対応する鍵位置に番号4を表示して運指をガイドする。押鍵タイミング表示区間には、鍵盤画像におけるE5に対応する鍵位置をガイドする。
【0058】
このような押鍵ガイドがされた場合に、正解の押鍵がされた場合には、図24(A)の(2)に示すタイミングとなり、図25ないし図27に示す画像となる。押鍵演奏は、図24(A)の(2)に示すように、押鍵中をハイレベルのパルス信号で表している。まず、6小節の1拍目および2拍目の予告表示区間においては、図25に示すように、鍵盤画像におけるE5に対応する鍵位置に表示された小指の運指番号5が点滅する。また、鍵盤画像の上側の領域に運指を示す手の画像が表示される。押鍵タイミング表示区間には、図26に示すように、E5に対応する鍵位置に運指番号5を表示した状態で、さらに鍵位置の表示色が図のクロスハッチングで示すように変化する。3拍目でE5の鍵が押鍵されたときは、図27に示すように、E5に対応する鍵位置の表示色が図のハッチングで示すように変化し、その上に正解マーク「☆」が表示される。さらに、次に押鍵すべきD5に対応する鍵位置に薬指の運指番号4が点滅する。また、鍵盤画像の上側の領域に運指を示す新たな手の画像が表示される。この新たな手の画像において、小指の「●」マークは現在押鍵している指を表し、黒丸の数字4は次に押鍵すべき指が薬指であることを表している。
【0059】
一方、このような押鍵ガイドがされた場合に、不正解の押鍵がされた場合には、図24(A)の(3)に示すタイミングとなる。この場合において、押鍵すべきE5の鍵でなくD5の鍵が押鍵されたときは、図28に示すように、押鍵すべきE5に対応する鍵位置に運指番号5を表示し、その表示色が図のクロスハッチングで示すように変化した状態で、間違って押鍵されたD5に対応する鍵位置の表示色が図のハッチングで示すように変化し、その上に不正解マーク「×」が表示される。
【0060】
図29は、両手演奏の場合の演奏結果を示す鍵盤画像である。右手でC5の鍵を演奏し、左手でC2、F2、A2の鍵からなる「F# dim」のコードを演奏するガイドに対して、正解の押鍵がされた場合である。したがって、押鍵された鍵に対応する鍵盤画像の鍵位置の表示色が図のハッチングで示すように変化し、その上に正解マーク「☆」が表示されている。さらに、次に演奏すべき鍵に対応する鍵位置に運指番号が点滅している。また、押鍵した両手の画像の指には運指を示す「●」マークが表示されている。さらに、次に演奏すべき指の上に黒丸の運指番号が表示されている。
【0061】
図24(B)は、MODEが1の「AnyKey」モードの場合の演奏データに対するガイド、押鍵状態、およびその評価の推移を示すタイミング図である。この図において、10小節の1拍目および2拍目の予告表示区間において、G4の鍵を運指番号1の小指で演奏するガイド表示がなされ、押鍵タイミング区間においては、G4に対応する鍵位置の表示色を変えて押鍵をガイドする。この場合において、実際にはD4の鍵が押鍵タイミングよりt1だけ早く押鍵されている。図13の鍵盤処理のステップSG13のタイミング判定において、t1が許容できる範囲内である場合には正解押鍵と判定される。この場合には、図30に示すように、本来押鍵すべきG4に対応する鍵盤画像の鍵位置に、正解マーク「☆」が表示される。
ただし、「AnyKey」モードはごく初心者向けのレッスンであるので、例えば、11小節の4拍目の演奏タイミングがt2だけ遅れて、その時間がタイミング判定において許容範囲外で不正解と判定した場合でも、不正解マーク「×」は表示しない。
【0062】
以上のように、この実施形態によれば、電子楽器100は、演奏する曲の音域を検索し、基準の音高C4およびC5に対応する鍵の位置を示すために鍵盤に設けられた「▼」マークおよび「●」マーク、および、検索した音域に基づいて鍵盤画像を生成して、TV200に送信して表示する。
したがって、演奏する鍵盤の位置と表示された鍵盤画像における演奏ガイドの位置との対応関係を容易に把握できる。
【0063】
この場合において、検索された音域を表すに必要な最小鍵数を有するとともに、鍵盤1のC4の位置の▼マークM1およびC5の位置の●マークM2に対応する位置に特定の画像、すなわち、C4の位置の▽画像およびC5の位置の○画像を有する鍵盤画像を作成するので、限られた領域の画面にできるだけ大きな鍵盤画像を表示できるとともに、鍵盤1のマークと対応した特定の画像によって、鍵盤1の位置と鍵盤画像との対応関係を容易に把握できる。
また、検索した音域に対応して生成した鍵盤画像の中で、演奏を行う範囲と演奏を行わない範囲とを区別して異なる表示色にするので、鍵盤の位置と鍵盤画像の位置との対応関係を直感的に把握できる。
また、演奏を行う範囲と演奏を行わない範囲とを区別して異なる表示色で生成する場合に、曲の複数のパートの中で演奏を行うパートに対応する範囲と、演奏を行わないパートの範囲とを区別して異なる表示色にするので、演奏するパートに集中することができる。
また、演奏を行う範囲と演奏を行わない範囲とを区別して異なる表示色で生成する場合に、現在進行中の曲のフレーズに対応する範囲と、それ以外のフレーズに対応する範囲とを区別して異なる表示色にするので、初心者であってもスムーズな演奏を行うことができる。
また、演奏する運指の画像をガイド画像に含めるので、初心者であってもスムーズな演奏を行うことができる。
また、TV200の画面に表示されたガイド画像に対する鍵盤の演奏を判定して、その判定した結果を表す判定画像を生成するので、演奏の間違いを容易に認識できる。
また、複数のパートで構成された曲の各パートに対応する鍵盤画像の範囲をそれぞれ異なる表示色、例えば、赤と緑の画像で生成するので、演奏するパートの鍵盤の位置を直感的に把握できる。
【0064】
上記実施形態においては、図7および図8の曲検索処理において、演奏する曲データの音域を検索する構成にしたが、実施形態の変形例として、曲データの中に音域を示すデータを含める構成にしてもよい。あるいは、曲データの中に対応する鍵盤画像のタイプを示すデータを含める構成にしてもよい。図31および図32は、実施形態の変形例における曲データの構成を示す図である。
図31の例では、各曲データのヘッダに、各パートにおける最も低い音高nminおよび最も高い音高nmaxのデータが含まれている。したがって、CPU5は、演奏に先立ってヘッダからその曲の音域のデータを読み出して、適切な鍵盤タイプを選択することができる。
図32の例では、各曲データのヘッダに、各パートの演奏の際に表示する適切な鍵盤タイプのデータが含まれている。したがって、CPU5は、演奏に先立ってヘッダからその曲の鍵盤タイプのデータを読み出して、鍵盤画像を生成することができる。
【0065】
なお、上記実施形態においては、電子楽器100とテレビ受信装置200を接続した演奏システムを例に採って本発明を説明したが、本発明の構成は上記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、電子楽器とモニター用の表示装置とを接続して構成した演奏システムでもよい。あるいは、電子楽器に比較的大型のディスプレイを設けて、そのディスプレイに鍵盤画像および演奏のガイド画像を表示するような構成でもよい。
【0066】
また、上記実施形態においては、プログラムROM7にあらかじめ記憶された演奏教習処理のプログラムをCPU5によって実行する電子楽器の発明、すなわち装置の発明について説明したが、電子楽器内にフラッシュROMなどの不揮発性メモリを設けて、CD−ROMなどの外部記憶媒体から読み込んだ演奏教習処理のプログラム、又は、ネットワークを介して外部のサーバからダウンロードした演奏教習処理のプログラムをその不揮発性メモリにインストールして実行する構成も可能である。この場合には、プログラムの発明やそのプログラムを記録した記録媒体の発明を実現できる。
【0067】
すなわち、本発明による演奏教習処理のプログラムは、
演奏する曲の音域を検索するステップAと、基準の音高に対応する鍵の位置を示すために鍵盤に設けられたマークおよび前記ステップAによって検索された音域に基づいて鍵盤画像を生成するとともに、演奏をガイドするガイド画像を生成するステップBと、前記ステップBによって生成された鍵盤画像およびガイド画像を表示手段に出力するステップCと、をコンピュータに実行させる。
前記ステップBは、前記ステップAによって検索された音域を表すに必要な最小鍵数を有するとともに、前記鍵盤のマークに対応する位置に特定の画像を有する鍵盤画像を生成することを特徴とする。
前記ステップBは、前記ステップAによって検索された音域に対応して生成した鍵盤画像の中で、演奏を行う範囲と演奏を行わない範囲とを区別して異なる表示態様にすることを特徴とする。さらに、この場合において、前記ステップBは、曲の複数のパートの中で演奏を行うパートに対応する範囲と演奏を行わないパートの範囲とを区別して異なる表示態様にする。また、前記ステップBは、現在進行中の曲のフレーズに対応する範囲とそれ以外のフレーズに対応する範囲とを区別して異なる表示態様にすることを特徴とする。
前記ステップBは、演奏する運指の画像をガイド画像に含めることを特徴とする。
前記表示手段に表示されたガイド画像に対する前記鍵盤の演奏を判定するステップDをさらに備え、前記ステップBは、当該ステップDによって判定された結果を表す判定画像を生成することを特徴とする。
前記ステップBは、複数のパートで構成された曲の各パートに対応する鍵盤画像の範囲をそれぞれ異なる表示色の画像で生成することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施形態における演奏システムの構成を示す図。
【図2】図1の電子楽器の内部構成を示すブロック図。
【図3】図2の曲メモリにおける曲データの構成を示す図。
【図4】図2のCPUのメインルーチンのフローチャート。
【図5】図4のメインルーチンにおけるスイッチ処理のフローチャート。
【図6】図5に続くスイッチ処理のフローチャート。
【図7】図6のスイッチ処理における曲検索処理のフローチャート。
【図8】図7に続く曲検索処理のフローチャート。
【図9】図4のメインルーチンにおけるガイド処理のフローチャート。
【図10】図9に続くガイド処理のフローチャート。
【図11】図9のガイド処理における鍵盤表示処理のフローチャート。
【図12】図9のガイド処理におけるフレーズガイド処理のフローチャート。
【図13】図4のメインルーチンにおける鍵盤処理のフローチャート。
【図14】図4のメインルーチンにおける評価処理のフローチャート。
【図15】図1のテレビ受信装置の画面に表示する鍵盤画像の鍵盤のタイプ17を示す図。
【図16】図1のテレビ受信装置の画面に表示する鍵盤画像の鍵盤タイプ26を示す図。
【図17】図1のテレビ受信装置の画面に表示する鍵盤画像の鍵盤タイプ61を示す図。
【図18】演奏する3種類の曲の音域を表した図。
【図19】図1のテレビ受信装置の画面に表示された右手演奏の鍵盤画像の図。
【図20】図1のテレビ受信装置の画面に表示された左手演奏の鍵盤画像の図。
【図21】図1のテレビ受信装置の画面に表示された両手演奏の鍵盤画像の図。
【図22】図1のテレビ受信装置の画面に表示された指くぐり演奏の鍵盤画像の図。
【図23】図1のテレビ受信装置の画面に表示された指またぎ演奏の鍵盤画像の図。
【図24】実施形態における演奏データに対するガイドおよび押鍵状態の推移を示す図。
【図25】図1のテレビ受信装置の画面に表示された右手演奏の予告表示区間における鍵盤画像の図。
【図26】図1のテレビ受信装置の画面に表示された右手演奏の押鍵タイミングにおける鍵盤画像の図。
【図27】図1のテレビ受信装置の画面に表示された右手演奏の正解押鍵の評価を示す鍵盤画像の図。
【図28】図1のテレビ受信装置の画面に表示された右手演奏の不正解押鍵の評価を示す鍵盤画像の図。
【図29】図1のテレビ受信装置の画面に表示された両手演奏の正解押鍵の評価を示す鍵盤画像の図。
【図30】図1のテレビ受信装置の画面に表示された右手演奏の押鍵タイミング正解の評価を示す鍵盤画像の図。
【図31】実施形態の変形例における曲データの構成を示す図。
【図32】実施形態の変形例における曲データの構成を示す図。
【符号の説明】
【0069】
1 鍵盤
M1 C4の鍵を示すマーク
M2 C5の鍵を示すマーク
2 スイッチ部
3 表示部
4 スピーカ
5 CPU
6 ガイド用LED群
7 プログラムROM
8 ワークRAM
9 曲メモリ
10 音源部
11 通信部
12 サウンドシステム
100 電子楽器
200 テレビ受信装置




 

 


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