米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 楽器;音響 -> カシオ計算機株式会社

発明の名称 転調区間表示装置、臨時記号表示装置、転調区間表示プログラムおよび臨時記号表示プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−86247(P2007−86247A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−273137(P2005−273137)
出願日 平成17年9月21日(2005.9.21)
代理人 【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
発明者 伊藤 貴子 / 南高 純一
要約 課題
調号表記を省略して転調している区間を検出してユーザに報知する転調区間表示装置を実現する。

解決手段
曲を構成する各音を表す演奏データに基づき判定した小節毎の調判定結果(ステップSB2)と、対応する演奏データ中の調性データとが一致しているか否かによって調号無く転調したか否かを判断する(ステップSB3)。そして、調号無く転調していない区間については通常の表示形態で楽譜表示する(ステップSB4)。一方、調号無く転調した区間については表示色を通常の表示形態と異ならせたり、反転表示する等の特殊表示形態で楽譜表示する(ステップSB5)。これにより、調号表記を省略して転調している区間を検出してユーザに報知することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
調号を表す調性データを包含すると共に、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき楽譜表示する装置であって、
演奏データから小節毎の調を判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により判定された小節毎の調判定結果と、対応する演奏データ中の調性データとの一致・不一致で調号無く転調したか否かの区間を判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段が調号無く転調していないと判定した区間については通常の表示形態で楽譜表示し、一方、調号無く転調したと判定した区間については通常の表示形態と異ならせた特殊表示形態で楽譜表示する楽譜表示手段と
を具備することを特徴とする転調区間表示装置。
【請求項2】
調号を表す調性データを包含すると共に、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき楽譜表示するプログラムであって、
演奏データから小節毎の調を判定する第1の判定処理と、
前記第1の判定処理により判定された小節毎の調判定結果と、対応する演奏データ中の調性データとの一致・不一致で調号無く転調したか否かの区間を判定する第2の判定処理と、
前記第2の判定処理により調号無く転調していないと判定された区間については通常の表示形態で楽譜表示し、一方、調号無く転調したと判定された区間については通常の表示形態と異ならせた特殊表示形態で楽譜表示する楽譜表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする転調区間表示プログラム。
【請求項3】
調号を表す調性データを包含すると共に、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき小節毎の調を判定する第1の判定手段と、
演奏データ毎に臨時記号の必要の有無を判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段により臨時記号が必要と判定された演奏データにおいて、当該演奏データを含む小節の調性データと、前記第1の判定手段により判定された調とが一致しない場合、その判定された調に応じて当該演奏データに付与する臨時記号を決定して楽譜上に表示する臨時記号表示手段と
を具備することを特徴とする臨時記号表示装置。
【請求項4】
調号を表す調性データを包含すると共に、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき小節毎の調を判定する第1の判定処理と、
演奏データ毎に臨時記号の必要の有無を判定する第2の判定処理と、
前記第2の判定処理により臨時記号が必要と判定された演奏データにおいて、当該演奏データを含む小節の調性データと、前記第1の判定処理により判定された調とが一致しない場合、その判定された調に応じて当該演奏データに付与する臨時記号を決定して楽譜上に表示する臨時記号表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする臨時記号表示プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽譜表示機能を備える電子楽器などに用いて好適な転調区間表示装置、臨時記号表示装置、転調区間表示プログラムおよび臨時記号表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
曲を構成する各音符を表すMIDIイベントと、調号および長調/短調を指定する調性メタイベントとを含むSMF形式の曲データに基づき、調号や必要な音符に自動的に付加した臨時記号を含む楽譜を表示可能にする装置が知られており、この種の装置については、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−268636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に開示の装置のように、曲データ中の調性メタイベントに従って調号を楽譜上に表示するものでは、例えば曲データが頻繁に転調するような調性メタイベントを備えていると、転調する毎に調号を楽譜上に表示させてしまうため、音楽的には正しいものの視覚的に乱雑な見にくい楽譜として表示されてしまう。音楽に精通した者であれば、例えば短区間の一時的な転調や、転調前後での調号の♯や♭の数が1つ程しか違わない状況などでは、楽譜を見易くする為に転調していても調号を記述(変更)しない表記が少なくない。
【0005】
調号表記の省略を具現するには、転調があっても調性データを変更せずに転調前の調のままにしておけばよい訳であるが、そのようにすると、臨時記号の種別を判定する際に、転調前の調に基づいて判定してしまう為、常に正しい結果が得られるとは限らない。
【0006】
例えば、転調後の調がト長調であって、F♯/G♭に相当する音が存在するならば、その音はF♯で表記されるべきである。なぜなら、ト長調に対応する音階列(スケール音)は「G,A,B,C,D,E,F♯」であり、仮にG♭で表記すると判定してしまったら、その音の後にGに相当する音があった時にはナチュラル記号を付けなくてはならなくなり、また楽譜上のFの段(五線譜の第1線と第2線との間)が全く活用されなくなってしまうからである。つまり、転調前の調においてF♯/G♭に相当する音をG♭で表記するように臨時記号の種別を判定するテーブルが定義されていた場合、このような問題が生じる。
【0007】
また、音楽に極めて精通した熟練者であれば、楽譜を見れば調号を表示せずに転調していることが瞬時に理解し得るものの、そうでない者にしてみれば、意図的な調号表記の省略を理解できずに混乱するという弊害も有り得る。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その第1の目的は、調号表記を省略して転調している区間を検出してユーザに報知することができる転調区間表示装置および転調区間表示プログラムを提供することにある。
【0009】
また、本発明の第2の目的は、調号表記を省略して転調している区間の必要な音に適切な臨時記号を付与することができる調号表示装置および調号表示処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、調号を表す調性データを包含すると共に、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき楽譜表示する装置であって、演奏データから小節毎の調を判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により判定された小節毎の調判定結果と、対応する演奏データ中の調性データとの一致・不一致で調号無く転調したか否かの区間を判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段が調号無く転調していないと判定した区間については通常の表示形態で楽譜表示し、一方、調号無く転調したと判定した区間については通常の表示形態と異ならせた特殊表示形態で楽譜表示する楽譜表示手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明は、調号を表す調性データを包含すると共に、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき楽譜表示するプログラムであって、演奏データから小節毎の調を判定する第1の判定処理と、前記第1の判定処理により判定された小節毎の調判定結果と、対応する演奏データ中の調性データとの一致・不一致で調号無く転調したか否かの区間を判定する第2の判定処理と、前記第2の判定処理により調号無く転調していないと判定された区間については通常の表示形態で楽譜表示し、一方、調号無く転調したと判定された区間については通常の表示形態と異ならせた特殊表示形態で楽譜表示する楽譜表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明では、調号を表す調性データを包含すると共に、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき小節毎の調を判定する第1の判定手段と、演奏データ毎に臨時記号の必要の有無を判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段により臨時記号が必要と判定された演奏データにおいて、当該演奏データを含む小節の調性データと、前記第1の判定手段により判定された調とが一致しない場合、その判定された調に応じて当該演奏データに付与する臨時記号を決定して楽譜上に表示する臨時記号表示手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明では、調号を表す調性データを包含すると共に、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき小節毎の調を判定する第1の判定処理と、演奏データ毎に臨時記号の必要の有無を判定する第2の判定処理と、前記第2の判定処理により臨時記号が必要と判定された演奏データにおいて、当該演奏データを含む小節の調性データと、前記第1の判定処理により判定された調とが一致しない場合、その判定された調に応じて当該演奏データに付与する臨時記号を決定して楽譜上に表示する臨時記号表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1、2に記載の発明によれば、演奏データから判定した小節毎の調判定結果と、対応する演奏データ中の調性データとの一致・不一致で調号無く転調したか否かの区間を判定し、調号無く転調していない区間については通常の表示形態で楽譜表示し、一方、調号無く転調した区間については通常の表示形態と異ならせた特殊表示形態で楽譜表示するので、調号表記を省略して転調している区間を検出してユーザに報知することができる。
【0015】
請求項3、4に記載の発明によれば、演奏データ毎に臨時記号の必要の有無を判定し、臨時記号が必要と判定された演奏データにおいて、当該演奏データを含む小節の調性データと演奏データから判定された調とが一致しない場合、その判定された調に応じて当該演奏データに付与する臨時記号を決定して楽譜上に表示するので、調号表記を省略して転調している区間の必要な音に適切な臨時記号を付与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の実施の一形態による楽譜表示装置の全体構成を示すブロック図である。この図に示す楽譜表示装置は、CPU1、ROM2、RAM3、操作部4、表示部5および入力手段6から構成される。CPU1は、操作部4が発生するスイッチイベントに応じて装置各部を制御するものであり、その特徴的な処理動作については追って詳述する。ROM2は、CPU1にロードされる各種制御プログラムを記憶する。各種制御プログラムとは、後述のメインルーチン、楽譜表示処理および臨時記号表示処理を含む。
【0017】
RAM3は、データエリアおよびワークエリアを備える。RAM3のデータエリアには、後述する入力手段6を介して入力される演奏データが格納される。演奏データは、曲を構成する各音符を表すMIDIイベントと、調号および長調/短調を指定する調性メタイベント(調性データ)とを含むSMF形式で構成される。RAM3のワークエリアには、CPU1の処理に用いられる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。操作部4は、各種操作スイッチを備え、ユーザのスイッチ操作に応じたスイッチイベントを発生する。この操作部4には、図示されていないが、例えば楽譜表示する曲の演奏データを選択する曲選択スイッチや、後述する入力手段6を介して曲データをRAM3のデータエリアに格納するよう指示する曲入力スイッチ等が設けられている。
【0018】
表示部5は、CPU1から供給される表示制御信号に応じて、例えば選択された曲の演奏データの楽譜、調号および臨時記号を画面に表示する。入力手段6は、例えば入力インタフェースやMIDIインタフェースを備え、CPU1の制御の下に、いずれかのインタフェースを介して上述したSMF形式の演奏データをRAM3のデータエリアに格納する。
【0019】
B.動作
次に、図2〜図5を参照して上記構成による実施形態の動作を説明する。以下では、最初に概略動作としてCPU1が実行するメインルーチンの動作について述べた後、このメインルーチンを構成する楽譜表示処理および臨時記号表示処理の各動作を説明する。
【0020】
(1)メインルーチンの動作
装置電源の投入に応じて、CPU1は図2に図示するメインルーチンを実行してステップSA1に処理を進め、RAM3のワークエリアに設けられる各種レジスタ・フラグデータをイニシャライズする初期化処理を行う。次いで、ステップSA2では、指定された曲の演奏データを取り込み、取り込んだ演奏データに基づき調号表記を省略して転調している区間を検出し、検出した区間を他の区間と異なるように楽譜表示する楽譜表示処理を実行する。
【0021】
続いて、ステップSA3では、調号表記を省略して転調している区間の必要な音に適切な臨時記号を付与する臨時記号判定処理を実行する。この後、ステップSA4では、例えば操作部4に設けられる曲選択スイッチおよび曲入力スイッチの操作により指定される曲の演奏データの取り込みを入力手段6に指示する等の、その他の処理を実行した後、上述のステップSA2に処理を戻す。以後、上述したステップSA2〜SA4を繰り返す。
【0022】
(2)楽譜表示処理の動作
次に、図3を参照して楽譜表示処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA2(図2参照)を介して本処理が実行されると、CPU1は図3に図示するステップSB1に進み、指定された曲の演奏データを取り込む。次いで、ステップSB2では、取り込んだ演奏データについて小節毎の調判定を行う。調判定には、例えば各小節で演奏される音のピッチクラス(音名)などの情報に基づいて判定を行う公知の手法(例えば、特開昭58−114097号公報、特開平01−167782号公報、特開平04−163486号公報、特開平05−061465号公報、特開平05−108073号公報など)を用いる。
【0023】
続いて、ステップSB3では、上記ステップSB2による調判定結果と調号(演奏データに含まれる調性データ)とが一致するか否か、つまり調号無く転調したか否かを判断する。調判定結果と調号とが一致し、調号無く転調していない場合には、判断結果は「NO」となり、ステップSB4に進み、演奏データを通常の表示態様で楽譜表示して本処理を終える。
【0024】
これに対し、調判定結果と調号とが一致せず調号無く転調している場合には、上記ステップSB3の判断結果は「YES」になり、ステップSB5に進み、調号無く転調していない区間は通常の表示形態で楽譜表示する一方、調号無く転調した区間の表示色を通常の表示形態と異ならせたり反転表示する等に特殊表示形態で楽譜表示して本処理を終える。
【0025】
(3)臨時記号判定処理の動作
次に、図4を参照して臨時記号判定処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA3(図2参照)を介して本処理が実行されると、CPU1は図4に図示するステップSC1に進み、指定された曲の演奏データを取り込む。続いて、ステップSC2では、上述したステップSB2(図3参照)と同様、各小節で演奏される音のピッチクラス集合と比較対照の調の音階との一致度合いを算出して小節毎に調判定を行い、調判定結果iKey[N]を得る。
【0026】
次いで、ステップSC3では、演奏データを指定するノートポインタptrをゼロリセットする。ステップSC4〜SC8では、曲終端ENDに達するまでノートポインタptrを歩進させながら、その歩進されるノートポインタptrで指定される演奏データについて臨時記号の必要の有無を判断し、臨時記号が必要な場合には、調号無く転調したか否かに応じて臨時記号判定を行う。
【0027】
すなわち、ステップSC4では、ノートポインタptrが曲終端ENDに達したか否かを判断する。曲終端ENDに達していなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSC5に進む。ステップSC5では、ノートポインタptrで指定される演奏データ(対象音)のピッチクラスが現在小節の調号の音階音であるかどうかで臨時記号の必要の有無を判断する。
【0028】
ここで、対象音のピッチクラスは、pit[ptr] mod12(対象音の音高pitの12の剰余)で表現される。iKeySig[N]は現在小節の調号の主音(調性データ)、iScale[N]は現在小節の調号の音階音を表す。例えば長調の場合、iScale[N]は「1(主音)、0、1、0、1、1、0、1、0、1、0、1」となる(1はスケール音、0はノンスケール音を表す)。
【0029】
したがって、ステップSC5では、((pit[ptr] mod12)−iKeySig[N]+12)mod12の演算よって対象音のピッチクラスが現在小節の調号の主音から半音単位で何番目の音に相当するかを求め、これをiScale[N]と照合して、1であれば臨時記号は不必要、0であれば臨時記号は必要とすることによって、臨時記号の必要の有無を判断する。例えば、現在小節の調号がト長調(主音はG)で対象音の音高がC4(ピッチクラスはC)であったときには、演算結果が「5」となり、iScale[N]における「5」の位置(つまり左から6番目の位置)は1であるので、臨時記号は不必要と判断する。そして、臨時記号が不必要であると、判断結果は「NO」になり、ステップSC8に進み、ポインタptrを歩進させて上述のステップSC4に処理を戻す。一方、臨時記号が必要であると、上記ステップSC5の判断結果が「YES」になり、ステップSC6に進む。
【0030】
ステップSC6では、レジスタiKey[N]に格納される調判定結果と調号iKeySig[N]とが一致しているか否かで調号無く転調したかどうかを判断する。調判定結果iKey[N]と調号iKeySig[N]とが一致していれば、調号無く転調したケースに該当しないので、判断結果は「NO」になり、ステップSC7に進む。
【0031】
ステップSC7では、従前の臨時記号判定を行う。ここで言う従前の臨時記号判定とは、例えば同じ小節内の前方側に同じ音高の音があるか否か、又は対応するコードの構成音中に同じ音高の音があるか否かをサーチし、同じ音高の音が有れば、その音に付与されている臨時記号と同じものを選択し、同じ音高の音が無ければ、同じ小節内の後方側に半音差の音高の音があるか否かをサーチし、半音差の音高が有れば、五線譜上で位置が重複しないように臨時記号の種別を選択するものである(なお、これは一例であり、iKeySig[N]を用いて判定を行っても構わない)。こうして、従前の臨時記号判定を終えた後は、ステップSC8にてポインタptrを歩進させてから上述のステップSC4に処理を戻す。
【0032】
これに対し、調判定結果iKey[N]と調号iKeySig[N]とが一致せず、調号無く転調した場合には、上記ステップSC6の判断結果が「YES」となり、ステップSC9〜SC12からなる本発明の臨時記号判定を実行する。すなわち、調号無く転調した場合には、まずステップSC9に進み、((pit[ptr] mod12)−iKey[N]+12)mod12の値に基づき転調先(判定調)の調号の音階音であるか否かを判断する。転調先の調号の音階音でなければ、判断結果は「NO」になり、上記ステップSC7に進み、従前の臨時記号判定を実行する。
【0033】
一方、転調先の調号の音階音であると、上記ステップSC9の判断結果は「YES」になり、ステップSC10に進む。ステップSC10では、♯系の調、すなわち、調判定結果iKey[N]が「2(D)」、「4(E)」、「6(F♯)」、「7(G)」、「9(A)」および「11(B)」のいずれかに該当するかどうかを判断する。そして、♯系の調に該当する場合には、判断結果が「YES」になり、ステップSC11に進み、臨時記号として「♯」を選択してからステップSC8に進む。これに対し、♯系の調に該当しなければ、上記ステップSC10の判断結果が「NO」になり、ステップSC12に進み、臨時記号として「♭」を選択してからステップSC8に進む。
【0034】
こうして、歩進されるノートポインタptrに対応する演奏データについて臨時記号の必要の有無を判断し、臨時記号が必要な場合には、調号無く転調したか否かに応じて臨時記号判定を行う処理を繰り返し、歩進されたノートポインタptrが曲終端ENDに達すると、前述のステップSC4の判断結果が「YES」となり、本処理を終える。
【0035】
以上説明したように、本実施形態では、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき判定した小節毎の調判定結果と、対応する演奏データ中の調性データとが一致しているか否かによって調号無く転調したか否かを判断し、調号無く転調していない区間については通常の表示形態で楽譜表示する一方、調号無く転調した区間については表示色を通常の表示形態と異ならせたり反転表示する等の特殊表示形態で楽譜表示するので、調号表記を省略して転調している区間を検出してユーザに報知することが可能になる。
【0036】
また、本実施形態では、曲を構成する各音を表す演奏データに基づき小節毎の調を判定すると共に、演奏データ毎に臨時記号の必要の有無を判定する。そして、臨時記号が必要と判定された演奏データにおいて、当該演奏データを含む小節の調性データと上記判定された調とが一致しない場合に、上記判定された調に応じて演奏データに付与する臨時記号を決定して楽譜上に表示する。したがって、例えば、調号無く転調した後の調がト長調であって、F♯/G♭に相当する音が存在すると、その音はF♯として表示される。この結果、調号表記を省略して転調している区間の必要な音に臨時記号を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明による実施の一形態の構成を示すブロック図である。
【図2】メインルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図3】楽譜表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】臨時記号表示処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 操作部
5 表示部
6 入力手段




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013