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発明の名称 臨時記号表示装置および臨時記号表示プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−86243(P2007−86243A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−273065(P2005−273065)
出願日 平成17年9月21日(2005.9.21)
代理人 【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
発明者 絹村 一昭
要約 課題
臨時記号を見易く表示させる臨時記号表示装置を実現する。

解決手段
曲を構成する各音について臨時記号が必要か否かを判断し、臨時記号を必要とする場合には、臨時記号判定処理を実行する。臨時記号判定処理では、臨時記号を必要とする音(対象音)を含む小節内において、対象音から1音ずつ前方へ遡りながら、当該対象音と同じ音高の音を検索し、対象音と同じ音高の音(ノート番号NoteNo[k])が検索されると、同音高のノート番号NoteNo[k]に付与されている臨時記号Acc[k]を、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]にセットする。
特許請求の範囲
【請求項1】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、
前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する検索手段と、
前記検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、
前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段と
を具備することを特徴とする臨時記号表示装置。
【請求項2】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、
前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索する検索手段と、
前記検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、
前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段と
を具備することを特徴とする臨時記号表示装置。
【請求項3】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、
前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する検索手段と、
前記検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、
前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段と
を具備することを特徴とする臨時記号表示装置。
【請求項4】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、
前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する検索手段と、
前記検索手段により該当音が検索された場合に、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する臨時記号決定手段と、
前記臨時記号決定手段により対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段と
を具備することを特徴とする臨時記号表示装置。
【請求項5】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、
前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索手段と、
前記第1の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索手段と、
前記第2の検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、
前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段と
を具備することを特徴とする臨時記号表示装置。
【請求項6】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、
前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索手段と、
前記第1の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索手段と、
前記第2の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する第3の検索手段と、
前記第3の検索手段により該当音が検索された場合に、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する臨時記号決定手段と、
前記臨時記号決定手段により対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段と
を具備することを特徴とする臨時記号表示装置。
【請求項7】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、
前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索手段と、
前記第1の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索手段と、
前記第2の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する第3の検索手段と、
前記第3の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索する第4の検索手段と、
前記第4の検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、
前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段と
を具備することを特徴とする臨時記号表示装置。
【請求項8】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、
前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する検索処理と、
前記検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、
前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする臨時記号表示プログラム。
【請求項9】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、
前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索する検索処理と、
前記検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、
前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする臨時記号表示プログラム。
【請求項10】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、
前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する検索処理と、
前記検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、
前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする臨時記号表示プログラム。
【請求項11】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、
前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する検索処理と、
前記検索処理により該当音が検索された場合に、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する臨時記号決定処理と、
前記臨時記号決定処理により対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする臨時記号表示プログラム。
【請求項12】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、
前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索処理と、
前記第1の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索処理と、
前記第2の検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、
前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする臨時記号表示プログラム。
【請求項13】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、
前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索処理と、
前記第1の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索処理と、
前記第2の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する第3の検索処理と、
前記第3の検索処理により該当音が検索された場合に、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する臨時記号決定処理と、
前記臨時記号決定処理により対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする臨時記号表示プログラム。
【請求項14】
曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、
前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索処理と、
前記第1の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索処理と、
前記第2の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する第3の検索処理と、
前記第3の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索する第4の検索処理と、
前記第4の検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、
前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする臨時記号表示プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽譜表示機能を備える電子楽器などに用いて好適な臨時記号表示装置および臨時記号表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
曲を構成する各音符を表すMIDIイベントと、調号および長調/短調を指定する調性メタイベントとを含むSMF形式の曲データに基づき、調号や必要な音符に自動的に付加した臨時記号を含む楽譜を表示可能にする装置が知られており、この種の装置については、例えば特許文献1に開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2002−268636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に開示の装置のように、曲データ中の調性メタイベントに従って調号を楽譜上に表示するものでは、各調ごとにフラットやシャープを付与する音が固定的に決っている。この為、曲の途中で転調があった時に、例えば転調前に「C3シャープ」で表示されていた音(MIDIノートナンバで「61」に相当する音高)が、転調後から「D3フラット」で表記されるような事態が生じて楽譜表記の統一性を失う結果、楽譜が見難く分りづらいものになってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、臨時記号を見易く表示させることができる臨時記号表示装置および臨時記号表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する検索手段と、前記検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索する検索手段と、前記検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する検索手段と、前記検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する検索手段と、前記検索手段により該当音が検索された場合に、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する臨時記号決定手段と、前記臨時記号決定手段により対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索手段と、前記第1の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索手段と、前記第2の検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索手段と、前記第1の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索手段と、前記第2の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する第3の検索手段と、前記第3の検索手段により該当音が検索された場合に、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する臨時記号決定手段と、前記臨時記号決定手段により対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定手段と、前記要否判定手段により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索手段と、前記第1の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索手段と、前記第2の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する第3の検索手段と、前記第3の検索手段により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索する第4の検索手段と、前記第4の検索手段により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定手段と、前記臨時記号設定手段により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する検索処理と、前記検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索する検索処理と、前記検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する検索処理と、前記検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する検索処理と、前記検索処理により該当音が検索された場合に、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する臨時記号決定処理と、前記臨時記号決定処理により対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索処理と、前記第1の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索処理と、前記第2の検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索処理と、前記第1の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索処理と、前記第2の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する第3の検索処理と、前記第3の検索処理により該当音が検索された場合に、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する臨時記号決定処理と、前記臨時記号決定処理により対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【0019】
請求項14に記載の発明では、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定する要否判定処理と、前記要否判定処理により臨時記号を必要とする対象音と判定された場合、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する第1の検索処理と、前記第1の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する第2の検索処理と、前記第2の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する第3の検索処理と、前記第3の検索処理により該当音が検索されない場合に、対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索する第4の検索処理と、前記第4の検索処理により該当音が検索された場合に、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する臨時記号設定処理と、前記臨時記号設定処理により対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示する表示処理とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
請求項1、8に記載の発明によれば、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定し、臨時記号を必要とする対象音と判定されると、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索し、該当音が検索されると、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する。そして、対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示するので、臨時記号を見易く表示させることができる。
【0021】
請求項2、9に記載の発明によれば、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定し、臨時記号を必要とする対象音と判定されると、その対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索し、該当音が検索されると、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する。そして、対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示するので、臨時記号を見易く表示させることができる。
【0022】
請求項3、10に記載の発明によれば、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定し、臨時記号を必要とする対象音と判定されると、その対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索し、該当音が検索されると、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する。そして、対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示するので、臨時記号を見易く表示させることができる。
【0023】
請求項4、11に記載の発明によれば、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定し、臨時記号を必要とする対象音と判定されると、その対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索し、該当音が検索されると、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する。そして、対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示するので、臨時記号を見易く表示させることができる。
【0024】
請求項5、12に記載の発明によれば、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定し、臨時記号を必要とする対象音と判定されると、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する。該当音が検索されなければ、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索し、該当音が検索されると、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する。そして、対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示するので、臨時記号を見易く表示させることができる。
【0025】
請求項6、13に記載の発明によれば、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定し、臨時記号を必要とする対象音と判定されると、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する。該当音が検索されなければ、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する。該当音が検索されなければ、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索し、該当音が検索されると、対象音の音高と該当音の音高との高低関係に応じて対象音に付与する臨時記号を決定する。そして、対象音に付与された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示するので、臨時記号を見易く表示させることができる。
【0026】
請求項7、14に記載の発明によれば、曲を構成する各音毎に臨時記号の要否を判定し、臨時記号を必要とする対象音と判定されると、その対象音より時間的に前方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内で同音高の該当音を検索する。該当音が検索されなければ、対象音と時間的に対応する和音の構成音中に、当該対象音と同音高の該当音を検索する。該当音が検索されなければ、対象音より時間的に後方に存在し、かつ当該対象音と同じ小節内において当該対象音の音高と半音差の該当音を検索する。該当音が検索されなければ、対象音より時間的に前方に存在し、当該対象音と同音高の該当音を検索し、該当音が検索されると、その該当音に付与されている臨時記号を、対象音の臨時記号に設定する。そして、対象音に設定された臨時記号を、曲を構成する各音と共に楽譜上に表示するので、臨時記号を見易く表示させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の実施の一形態による臨時記号表示装置の全体構成を示すブロック図である。この図に示す臨時記号表示装置は、CPU1、ROM2、RAM3、操作部4、表示部5および入力手段6から構成される。CPU1は、操作部4が発生するスイッチイベントに応じて装置各部を制御するものであり、その特徴的な処理動作については追って詳述する。ROM2は、CPU1にロードされる各種制御プログラムやデータテーブル等を記憶する。ここで言う各種制御プログラムとは、後述するメインルーチン、臨時記号判定処理および表示処理を含む。また、ROM2に記憶されるデータテーブルとは、例えば図2に図示するコードテーブルCTを指す。
【0028】
コードテーブルCTは、ルート(根音)およびタイプ(コード種)で決るコードに応じて、当該コードのノート(構成音)に付与する臨時記号を読み出すテーブルである。なお、コードテーブルCTにおいて、ルートやノートは音名に対応する値(0〜11)で表される。タイプは、例えば「0:メジャー」、「1:マイナー」、「2:セブンス」で表される。臨時記号は、「0:無」、「1:シャープ」、「3:フラット」で表されるようになっている。
【0029】
RAM3は、データエリアおよびワークエリアを備える。RAM3のワークエリアには、CPU1の処理に用いられる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。RAM3のデータエリアには、後述する入力手段6を介して入力される曲データが格納される。ここで、図3を参照してRAM3のデータエリアに格納される曲データの構成を説明する。
【0030】
図3に図示するように、曲データは、曲を構成する各音を表すノートデータNDと、曲中のコードを表すコードデータCDとから構成される。ノートデータNDは、発音時刻を表すタイミングTime[0]〜[N]に対応するノート番号NoteNo[0]〜[N]および臨時記号Acc[0]〜[N]を備える。ノート番号NoteNo[0]〜[N]は発音音高を表す。臨時記号Acc[0]〜[N]は、対応する音に付与する臨時記号を表すものであり、後述の臨時記号判定処理(図5〜図8参照)によりデータセットされる。臨時記号Accとしてデータセットされる値は、「0」の場合に臨時記号無しを、「1」の場合にシャープを、「3」の場合にフラットをそれぞれ表す。
【0031】
一方、コードデータCDは、発音時刻を表すタイミングTime[0]〜[N]に対応して、ルートを表すChordR[0]〜[N]と、タイプを表すChordT[0]〜[N]とから構成される。なお、ノートデータNDおよびコードデータCDの終端には、曲の終わりを表すデータENDが設けられる。
【0032】
操作部4は、各種操作スイッチを備え、ユーザのスイッチ操作に応じたスイッチイベントを発生する。この操作部4には、図示されていないが、例えば楽譜表示する曲を選択する曲選択スイッチや、後述する入力手段6を介して曲データをRAM3のデータエリアに格納するよう指示する曲入力スイッチ等が設けられている。
【0033】
表示部5は、CPU1から供給される表示制御信号に応じて、例えば選択された曲データの楽譜、調号および臨時記号を画面に表示する。入力手段6は、例えば入力インタフェースやMIDIインタフェースを備え、CPU1の制御の下に、いずれかのインタフェースを介して上述した曲データをRAM3のデータエリアに格納する。
【0034】
B.動作
次に、図4〜図10を参照して実施形態の動作を説明する。以下では、最初に概略動作としてCPU1が実行するメインルーチンの動作について述べた後、このメインルーチンを構成する臨時記号判定処理および表示処理の各動作を説明する。
【0035】
(1)メインルーチンの動作
装置電源の投入に応じて、CPU1は図4に図示するメインルーチンを実行してステップSA1に処理を進め、RAM3のワークエリアに設けられる各種レジスタ・フラグデータをイニシャライズする初期化処理を行う。次いで、ステップSA2では、入力手段6を介して曲データを取込み、RAM3のデータエリアに格納する。そして、ステップSA3では、ポインタiをゼロリセットする。続いて、ステップSA4〜SA7では、曲終端ENDに達するまでポインタiを歩進させながら、この歩進されるポインタiで指定されるノートデータ中のノート番号NoteNo[i]の内、臨時記号が必要となる音について付与すべき臨時記号を判定する臨時記号判定処理(後述する)を実行する。
【0036】
すなわち、ステップSA4では、ポインタiで指定されるノート番号NoteNo[i]が黒鍵音高であるか否か、つまり臨時記号が必要な黒鍵音(派生音)であるか、又は臨時記号を必要としない白鍵音(幹音)のいずれであるかを判断する。臨時記号を必要としない白鍵音(幹音)ならば、判断結果は「NO」になり、ステップSA6に進む。これに対し、臨時記号が必要な黒鍵音(派生音)であると、判断結果が「YES」になり、次のステップSA5に進む。なお、上記ステップSA4では、ポインタiで指定されるノート番号NoteNo[i]が黒鍵音高であるか否かで臨時記号の要否を判断しているが、これに限らず、スケール音か否かを判定する態様としても構わない。
【0037】
ステップSA5では、臨時記号が必要となる音について付与すべき臨時記号を判定する臨時記号判定処理(後述する)を実行する。次いで、ステップSA6では、ポインタiをインクリメントして歩進させ、続くステップSA7では、歩進されたポインタiが曲終端ENDに達したかどうかを判断する。曲終端ENDに達していなければ、判断結果は「NO」になり、上記ステップSA4に処理を戻す。以後、曲終端ENDに達するまで上記ステップSA4〜SA7を繰り返し、曲データを構成する各音の内、臨時記号が必要となる音について付与すべき臨時記号を判定する。そして、ポインタiが曲終端ENDに達すると、上記ステップSA7の判断結果が「YES」になり、ステップSA8に進み、臨時記号が付与された各音を楽譜として表示する表示処理(後述する)を実行して本処理を終える。
【0038】
(2)臨時記号判定処理の動作
次に、図5〜図8を参照して臨時記号判定処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステップSA5(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU1は図5に図示するステップSB1に進む。ステップSB1では、臨時記号が必要となる音を指定するポインタiをポインタkにストアする。続いて、ステップSB2では、ポインタkをデクリメントする。つまり、臨時記号が必要となる音の1つ前の音を指定する。次いで、ステップSB3では、デクリメントされたポインタkで指定されるタイミングTime[k]が、臨時記号を必要とする音を含む小節を超えて前小節まで遡っていないかどうかを判断する。
【0039】
前小節まで遡っていなければ、判断結果は「YES」になり、次のステップSB4に進む。ステップSB4では、ポインタiで指定されるノート番号NoteNo[i]と、ポインタkで指定されるノート番号NoteNo[k]とが一致するか否かを判断する。一致しなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSB2に処理を戻す。
【0040】
以後、ステップSB2〜SB4を繰り返すことによって、臨時記号を必要とする音(対象音と記す)を含む小節内において、対象音から1音ずつ遡りながら、当該対象音と同じ音高の音を検索する。そして、対象音と同じ音高の音(ノート番号NoteNo[k])が検索されると、ステップSB4の判断結果が「YES」になり、ステップSB5に進み、同音高のノート番号NoteNo[k]に付与されている臨時記号Acc[k]を、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]にセットして本処理を終える。
【0041】
一方、対象音から1音ずつ前方へ遡りながら、当該対象音と同じ音高の音を検索する過程で、対象音を含む小節を超えて前小節まで遡ると、上記ステップSB3の判断結果が「NO」になり、図6に図示するステップSB6に進む。ステップSB6では、対象音(ノート番号NoteNo[i])と同じ発音時刻を有するコードデータを検索する。次いで、ステップSB7では、ROM6に格納されるコードテーブルCTを参照し、コードデータ(ルートChordR、タイプChordT)に対応するノート(構成音)およびそれに付与する臨時記号を読み出す。
【0042】
ステップSB8では、コードテーブルCTから読み出したノート(構成音)と、対象音(ノート番号NoteNo[i])との音名が一致するか否かを判断する。一致する場合には、判断結果が「YES」となり、ステップSB9に進む。ステップSB9では、上記ステップSB7においてコードテーブルCTから読み出された臨時記号が「シャープ」又は「フラット」のいずれであるかを判断する。コードテーブルCTから読み出された臨時記号が「シャープ」ならば、ステップSB10に進み、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]に「1」をストアして本処理を終える。一方、コードテーブルCTから読み出された臨時記号が「フラット」ならば、ステップSB11に進み、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]に「3」をストアして本処理を終える。
【0043】
これに対し、コードテーブルCTから読み出したノート(構成音)と、対象音(ノート番号NoteNo[i])との音名が一致しない場合には、上記ステップSB8の判断結果が「NO」になり、図7に図示するステップSB12に進む。ステップSB12では、臨時記号が必要となる音を指定するポインタiをポインタkにストアする。次に、ステップSB13〜SB16では、臨時記号を必要とする音(対象音)を含む小節内で、この対象音以降であって、対象音より半音高い音高もしくは半音低い音高の音を検索する。
【0044】
すなわち、ステップSB13では、ポインタkをインクリメントして歩進させ、続くステップSB14では、歩進されたポインタkで指定されるタイミングTime[k]が、対象音を含む小節を超えて次小節まで進んでいないかどうかを判断する。次小節まで進んでいなければ、判断結果は「YES」になり、ステップSB15に進む。ステップSB15では、ポインタkで指定されるノート番号NoteNo[k]とノート番号NoteNo[i]+1とが一致するか、つまりポインタkで指定される音の音高が対象音の音高より半音高いか否かを判断する。対象音の音高より半音高い音でなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSB16に進む。
【0045】
ステップSB16では、ポインタkで指定されるノート番号NoteNo[k]とノート番号NoteNo[i]−1とが一致するか、つまりポインタkで指定される音の音高が対象音の音高より半音低いか否かを判断する。対象音の音高より半音低い音でなければ、判断結果は「NO」になり、上記ステップSB13に処理を戻す。以後、次小節に達するまでステップSB13〜SB16を繰り返し、対象音を含む小節内で対象音より半音高い音高もしくは半音低い音高の音を検索する。
【0046】
そして、対象音より半音高い音高の音が検索された場合には、上記ステップSB15の判断結果が「YES」になり、ステップSB17に進み、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]に「1」をストアして本処理を終える。一方、対象音より半音低い音高の音が検索された場合には、上記ステップSB16の判断結果が「YES」になり、ステップSB18に進み、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]に「3」をストアして本処理を終える。
【0047】
これに対し、対象音を含む小節を超えて次小節に達した場合には、上記ステップSB14の判断結果が「NO」になり、図8に図示するステップSB19に進む。ステップSB19〜SB23では、曲頭から対象音(ノート番号NoteNo[i])の直前まで音の内から、対象音(ノート番号NoteNo[i])と同じ音高の音を探し出す。すなわち、ステップSB19では、ポインタkをゼロリセットし、続くステップSB20では、ポインタkで指定されるノート番号NoteNo[k]とノート番号NoteNo[i]とが一致するか否か、つまりポインタkで指定される音の音高が対象音の音高と一致するかどうかを判断する。
【0048】
一致しなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSB22に進み、ポインタkをインクリメントして歩進させる。そして、ステップSB23では、歩進されたポインタkで指定されるタイミングTime[k]が、対象音(ノート番号NoteNo[i])のタイミングTime[i]以前であるか否かを判断する。タイミングTime[k]がタイミングTime[i]以前であれば、判断結果は「YES」になり、上記ステップSB20に処理を戻す。
【0049】
以後、上記ステップSB20〜SB22を繰り返し、対象音(ノート番号NoteNo[i])と同じ音高の音を探し出す。そして、該当する音が検索されると、ステップSB20の判断結果が「YES」になり、ステップSB23に進み、同音高のノート番号NoteNo[k]に付与されている臨時記号Acc[k]を、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]にセットして本処理を終える。
【0050】
一方、対象音(ノート番号NoteNo[i])と同じ音高の音が見つからなかった場合には、上記ステップSB22の判断結果が「NO」となり、図7に図示するステップSB17に進み、強制的に対象音に「シャープ」を付与する。すなわち、臨時記号Acc[i]に「1」をストアして本処理を終える。
【0051】
(3)表示処理の動作
次に、図9〜図10を参照して表示処理の動作を説明する。前述したメインルーチンのステップSA8(図4参照)を介して本処理が実行されると、CPU1は図9に図示するステップSC1に進み、ポインタiをポインタkにストアする。次いで、ステップSC2〜SC6(図10参照)では、ポインタiで指定される音を含む小節において、ポインタiが指定する音と同じ音高の音もしくは半音差(半音低い又は半音高い)の音高の音を、ポインタkのデクリメントにより小節内を遡りながら検索する。以下、「同じ音高の音が検索された場合」、「半音低い音が検索された場合」、「半音高い音が検索された場合」に分けて動作を説明する。
【0052】
<同じ音高の音が検索された場合>
この場合、ポインタiで指定されるノート番号NoteNo[i]と、ポインタkで指定されるノート番号NoteNo[k]とが一致するので、ステップSC4の判断結果が「YES」になり、ステップSC7に進み、ノート番号NoteNo[i]の臨時記号Acc[i]を非表示とした後、後述のステップSC14に進む。
【0053】
<半音低い音が検索された場合>
この場合、ポインタkで指定されるノート番号NoteNo[k]が、ポインタiで指定されるノート番号NoteNo[i]より半音低くなるので、図10に図示するステップSC5の判断結果が「YES」になり、ステップSC8に進む。ステップSC8〜SC9では、ノート番号NoteNo[i]の臨時記号Acc[i]とノート番号NoteNo[k]の臨時記号Acc[k]との関係に応じた表示態様になる。
【0054】
例えばFシャープとGの関係のように、五線譜上で高さ位置が異なる場合、すなわち、臨時記号Acc[i]が「無」で、臨時記号Acc[k]が「シャープ」であると、図9に図示するステップSC2に処理を戻して前方向検索を進める。
【0055】
また、例えばGフラットとGの関係のように、五線譜上で高さ位置が同じで、かつ見つかった音の側に臨時記号が付いている場合、すなわち臨時記号Acc[i]が「無」で、臨時記号Acc[k]が「フラット」であると、ステップSC10に進み、ナチュラル記号を表示した後、図9に図示するステップSC14に処理を進める。
【0056】
さらに、例えばGとGシャープの関係のように、五線譜上で高さ位置が同じで、かつ見つかった音の側に臨時記号が付いていない場合、すなわち臨時記号Acc[i]が「シャープ」で、臨時記号Acc[k]が「無」であると、図9に図示するステップSC13に進み、臨時記号Acc[i]をそのまま表示する。
【0057】
<半音高い音が検索された場合>
この場合、ポインタkで指定されるノート番号NoteNo[k]が、ポインタiで指定されるノート番号NoteNo[i]より半音高くなるので、図10に図示するステップSC6の判断結果が「YES」になり、ステップSC11に進む。ステップSC11〜SC12では、ノート番号NoteNo[i]の臨時記号Acc[i]とノート番号NoteNo[k]の臨時記号Acc[k]との関係に応じた表示態様になる。
【0058】
例えばAとGシャープの関係のように、五線譜上で高さ位置が異なる場合、すなわち、臨時記号Acc[i]が「シャープ」で、臨時記号Acc[k]が「無」であると、図9に図示するステップSC2に処理を戻して前方向検索を進める。
【0059】
また、例えばGシャープとGの関係のように、五線譜上で高さ位置が同じで、かつ見つかった音の側に臨時記号が付いている場合、すなわち臨時記号Acc[i]が「無」で、臨時記号Acc[k]が「シャープ」であると、ステップSC10に進み、ナチュラル記号を表示した後、図9に図示するステップSC14に処理を進める。
【0060】
さらに、例えばGとGフラットの関係のように、五線譜上で高さ位置が同じで、かつ見つかった音の側に臨時記号が付いていない場合、すなわち臨時記号Acc[i]が「フラット」で、臨時記号Acc[k]が「無」であると、図9に図示するステップSC13に進み、臨時記号Acc[i]をそのまま表示する。
【0061】
さて一方、ポインタkで指定されるタイミングTime[k]が前小節の終端を超えると、上記ステップSC3の判断結果が「NO」になり、ステップSC13に進み、ノート番号NoteNo[i]の臨時記号Acc[i]をそのまま表示する。そして、ステップSC14では、ポインタiをインクリメントして歩進させる。次いで、ステップSC15では、歩進されたポインタiが曲終端ENDに達したか否かを判断する。曲終端ENDに達していなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSC1に処理を戻して上述した過程を繰り返す。一方、歩進されたポインタiが曲終端ENDに達した場合には、本処理を終える。
【0062】
このように、本実施の形態では、曲を構成する各音について、臨時記号が必要か否かを判断し、臨時記号を必要とする場合には、臨時記号を必要とする音(対象音)を含む小節内において、対象音から1音ずつ遡りながら、当該対象音と同じ音高の音を検索し、対象音と同じ音高の音(ノート番号NoteNo[k])が検索されると、同音高のノート番号NoteNo[k]に付与されている臨時記号Acc[k]を、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]にセットする。
【0063】
また、臨時記号を必要とする音(対象音)を含む小節内において、対象音と同じ音高の音(ノート番号NoteNo[k])が見つからない場合には、対象音(ノート番号NoteNo[i])と同じ発音時刻を有するコードデータ(ルートChordR、タイプChordT)に対応するノート(構成音)およびそれに付与する臨時記号をROM6に格納されるコードテーブルCTから読み出し、読み出したノート(構成音)と、対象音(ノート番号NoteNo[i])との音名が一致すれば、コードテーブルCTから読み出された臨時記号を、臨時記号Acc[i]にストアする。
【0064】
さらに、コードテーブルCTから読み出したノート(構成音)と、対象音(ノート番号NoteNo[i])との音名が一致しない場合には、臨時記号を必要とする音(対象音)を含む小節内で、この対象音以降であって、対象音より半音高い音高もしくは半音低い音高の音を検索する。そして、対象音より半音高い音高の音が見つかれば、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]に「1」をストアし、一方、対象音より半音低い音高の音が見つかれば、対象音(ノート番号NoteNo[i])に付与する臨時記号Acc[i]に「3」をストアする。
【0065】
加えて、臨時記号を必要とする音(対象音)を含む小節内で、この対象音以降であって、対象音より半音高い音高もしくは半音低い音高の音を検索する過程で該当する音が見つからずに次小節に達した場合には、曲頭から対象音(ノート番号NoteNo[i])の直前まで音の内から、対象音(ノート番号NoteNo[i])と同じ音高の音を検索し、該当する音が検索されると、同音高のノート番号NoteNo[k]に付与されている臨時記号Acc[k]を、対象音の臨時記号Acc[i]にセットする。そして、以上のようにして得た臨時記号Acc[i]を、通常の楽譜表記規則に従って楽譜表示することにより、臨時記号を見易く表示させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明による実施の一形態の構成を示すブロック図である。
【図2】ROM6に格納されるコードテーブルCTの一構成例を示す図である。
【図3】曲データの構成を示す図である。
【図4】メインルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図5】臨時記号判定処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】臨時記号判定処理の動作を示すフローチャートである。
【図7】臨時記号判定処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】臨時記号判定処理の動作を示すフローチャートである。
【図9】表示処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】表示処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0067】
1 CPU
2 ROM
3 RAM
4 操作部
5 表示部
6 入力手段




 

 


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