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発明の名称 グランド型の鍵盤楽器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−256455(P2007−256455A)
公開日 平成19年10月4日(2007.10.4)
出願番号 特願2006−78815(P2006−78815)
出願日 平成18年3月22日(2006.3.22)
代理人 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉
発明者 鈴木 昭裕
要約 課題
グランド型の鍵盤楽器において、鍵盤楽器本体を支持する脚部の強度を保ちながらその外観を向上させること。

解決手段
脚部本体6の少なくとも一部およびピアノ本体の側板23の少なくとも一部を覆うカバー61が、脚部本体6に固定されるとともに側板23にも固定され、脚部本体6がカバー61を介してピアノ本体の側板23にも固定される。つまり、脚部本体6がピアノ本体の棚板21および側板23に固定される。このことにより、例えば脚部本体6を細くすることによって脚部本体6における長さ寸法と幅寸法との比率を大きくすることでその外観を軽快感のある外観としても、ピアノ本体を支持するために必要な強度を保つことできる。
特許請求の範囲
【請求項1】
鍵盤の下方に配置された棚板および前記棚板の外周を取り囲む側板を有する鍵盤楽器本体と、
前記鍵盤楽器本体の左右端部付近それぞれを支持する一対の脚部と、
を備えるグランド型の鍵盤楽器であって、
前記脚部は、脚部本体と、前記脚部本体の少なくとも一部および前記側板の少なくとも一部を覆うカバーと、を有しており、
前記脚部本体は前記楽器本体の前記棚板に固定され、
前記カバーは前記脚部本体に固定されるとともに前記側板に固定されること
を特徴とするグランド型の鍵盤楽器。
【請求項2】
請求項1に記載のグランド型の鍵盤楽器において、
前記脚部は、前記脚部本体と前記カバーとを分離可能に連結する第一の連結部を有し、
前記脚部の前記カバーは、前記第一の連結部を隠蔽するよう構成されていること
を特徴とするグランド型の鍵盤楽器。
【請求項3】
請求項2に記載のグランド型の鍵盤楽器において、
前記第一の連結部は、
前記脚部本体または前記カバーの一方に形成された第一の被係止部と、
前記脚部本体または前記カバーの他方に形成され、前記第一の被係止部を係止可能な第一の係止部と、
を有し、前記第一の係止部が前記第一の被係止部を係止することで前記脚部本体と前記カバーとを連結させることを特徴とするグランド型の鍵盤楽器。
【請求項4】
請求項3に記載のグランド型の鍵盤楽器において、
前記第一の係止部は、面ファスナーの片側を有し、
前記第一の被係止部は、前記面ファスナーの片側に対応する面ファスナーの他方側を有し、
前記面ファスナーの片側と前記面ファスナーの他方側とを付着させることで前記脚部本体と前記カバーとを連結させることを特徴とするグランド型の鍵盤楽器。
【請求項5】
請求項1〜請求項4の何れかに記載のグランド型の鍵盤楽器において、
前記脚部は、前記側板と前記カバーとを分離可能に連結する第二の連結部を有し、
前記脚部の前記カバーは、前記第二の連結部を隠蔽するよう構成されていること
を特徴とするグランド型の鍵盤楽器。
【請求項6】
請求項5に記載のグランド型の鍵盤楽器において、
前記第二の連結部は、
前記側板または前記カバーの一方に形成された第二の被係止部と、
前記側板または前記カバーの他方に形成され、前記第二の被係止部を係止可能な第二の係止部と、
を有し、前記第二の係止部が前記第二の被係止部を係止することで前記側板と前記カバーとを連結させることを特徴とするグランド型の鍵盤楽器。
【請求項7】
請求項6に記載のグランド型の鍵盤楽器において、
前記第二の被係止部は、前記側板または前記カバーの一方から他方へ向けて突起する突起部を有し、
前記第二の係止部は、前記側板または前記カバーの他方に形成され、前記突起部を挿入可能な挿入孔を有し、
前記突起部を前記挿入孔に挿入させることで前記側板と前記カバーとを連結させることを特徴とするグランド型の鍵盤楽器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グランド型の鍵盤楽器において、鍵盤楽器本体を支持する脚部の強度を保ちながらその外観を向上させる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ピアノ本体と、このピアノ本体を支持する3本の脚部と、を備えるグランド型の電子ピアノが知られている(例えば、特許文献1参照。)。ピアノ本体は、その外装を構成する本体ケースを備えており、この本体ケースに、鍵盤や操作パネルなどが設けられている。また、本体ケースは、棚板をベースとして、側板、天板、開閉自在の大屋根や口棒などの合板などから成る複数の構成部材を連結して組み立てた構成を有している。そして、棚板の下面の左右端部および後端部には、脚部がそれぞれ取り付けられている。
【0003】
このようなグランド型の電子ピアノは大型であり、その重量が重くなる。そのため、上述の脚部については、断面積を大きくするとともに、例えば3本のボルトを用いるなどピアノ本体の底板にしっかりと固定される。なお、一般的に、脚部における長さ寸法と幅寸法との比率が小さくなるとその外観が重厚感のある外観となり、一方、脚部における長さ寸法と幅寸法との比率が大きくなるとその外観が軽快感のある外観となる。したがって、上述のようなグランド型の電子ピアノの外観は、重厚感のある外観となっている。
【0004】
ところで、近年の演奏者のニーズの多様化により、グランド型の電子ピアノにおいても例えば軽快感のある外観が求められることがある。このような演奏者のニーズに応えるためには、例えば上述のグランド型の電子ピアノの脚部を細く形成することが考えられる。このようにすれば、脚部における長さ寸法と幅寸法との比率が大きくなり、その外観が軽快感のある外観となる。
【特許文献1】特開2004−151594号公報(第3頁、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のようなグランド型の電子ピアノにおいては、その外観を向上させるために脚部を細くすると、大型で重量のあるピアノ本体を支持するためには脚部が強度不足となるおそれがあった。
【0006】
なお、このようなことはグランド型の電子ピアノに限られず、同様に鍵盤楽器本体の左右端部それぞれを支持する一対の脚部を有するグランド型の鍵盤楽器においても同様の問題が生じていた。
【0007】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、グランド型の鍵盤楽器において、鍵盤楽器本体を支持する脚部の強度を保ちながらその外観を向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るグランド型の鍵盤楽器は、鍵盤の下方に配置された棚板および前記棚板の外周を取り囲む側板を有する鍵盤楽器本体と、前記鍵盤楽器本体の左右端部付近それぞれを支持する一対の脚部と、を備えるグランド型の鍵盤楽器であって、前記脚部は、脚部本体と、前記脚部本体の少なくとも一部および前記側板の少なくとも一部を覆うカバーと、を有しており、前記脚部本体は前記楽器本体の前記棚板に固定され、前記カバーは前記脚部本体に固定されるとともに前記側板に固定されることを特徴とする。
【0009】
このように構成された本発明のグランド型の鍵盤楽器によれば、脚部本体の少なくとも一部および鍵盤楽器本体の側板の少なくとも一部を覆うカバーが、脚部本体に固定されるとともに側板にも固定されるので、脚部本体がカバーを介して鍵盤楽器本体の側板にも固定される。つまり、脚部本体が鍵盤楽器本体の棚板および側板に固定される。このことにより、例えば脚部本体を細くすることによって脚部本体における長さ寸法と幅寸法との比率を大きくすることでその外観を軽快感のある外観としても、鍵盤楽器本体を支持するために必要な強度を保つことできる。したがって、本発明のグランド型の鍵盤楽器において、鍵盤楽器本体を支持する脚部の強度を保ちながらその外観を向上させることができる。
【0010】
なお、鍵盤楽器本体の後端部付近を支持する脚部についても、鍵盤楽器本体の左右端部付近それぞれを支持する一対の脚部と同様に構成してもよい。このように構成すれば、グランド型の鍵盤楽器の後部の外観も向上させることができる。
【0011】
また、上述の脚部の脚部本体およびカバーについては、分離可能に連結することが考えられる。具体的には、請求項2のように、脚部が、脚部本体とカバーとを分離可能に連結する第一の連結部を有し、脚部の前記カバーが、第一の連結部を隠蔽するよう構成されていることが考えられる。このように構成すれば、例えばグランド型の鍵盤楽器を輸送する際などに、カバーを脚部本体から必要に応じて取り外すことができ、したがって、例えばグランド型の鍵盤楽器を輸送しやすくすることができる。
【0012】
この場合、上述の第一の連結部については、脚部本体またはカバーの一方に形成された第一の被係止部と、脚部本体またはカバーの他方に形成され、第一の被係止部を係止可能な第一の係止部と、を有し、第一の係止部が第一の被係止部を係止することで脚部本体とカバーとを連結させることが考えられる(請求項3)。
【0013】
なお、第一連結部の具体例としては、次のような構成が考えられる。
(イ)すなわち、請求項4のように、第一の係止部が、面ファスナーの片側を有し、第一の被係止部が、面ファスナーの片側に対応する面ファスナーの他方側を有し、面ファスナーの片側と面ファスナーの他方側とを付着させることで前記脚部本体と前記カバーとを連結させることが考えられる。このように構成すれば、面ファスナーの片側を面ファスナーの他方側へ押し付けるようにすれば両者を容易に付着させることができ、したがって、カバーを脚部本体に容易に取り付けることができる。
【0014】
(ロ)また、第一の係止部が、脚部本体またはカバーの一方に形成された雌ネジを有し、第一の被係止部が、脚部本体またはカバーの他方を貫通するように形成された貫通穴および貫通穴を貫通する雄ネジを有し、雄ネジを雌ネジに取り付けることで脚部本体とカバーとを連結させることが考えられる。このように構成すれば、カバーを脚部本体にしっかりと固定することができる。また、脚部本体に対してカバーを容易に位置決めすることができる。
【0015】
(ハ)また、第一の被係止部が、脚部本体またはカバーの一方から他方へ向けて突起する突起部を有し、第一の係止部が、脚部本体またはカバーの他方に形成され、突起部を挿入可能な挿入孔を有し、突起部を挿入孔に挿入させることで脚部本体とカバーとを連結させることが考えられる。このように構成すれば、カバーを脚部本体にしっかりと固定することができる。また、脚部本体に対してカバーを容易に位置決めすることができる。
【0016】
また、上述の鍵盤楽器本体の側板および脚部のカバーについては、分離可能に連結することが考えられる。具体的には、請求項5のように、脚部が、鍵盤楽器本体の側板と脚部のカバーとを分離可能に連結する第二の連結部を有し、脚部のカバーが、第二の連結部を隠蔽するよう構成されていることが考えられる。このように構成すれば、例えばグランド型の鍵盤楽器を輸送する際などに、カバーを鍵盤楽器本体の側板から必要に応じて取り外すことができ、したがって、例えばグランド型の鍵盤楽器を輸送しやすくすることができる。
【0017】
この場合、上述の第二の連結部については、鍵盤楽器本体の側板または脚部のカバーの一方に形成された第二の被係止部と、側板またはカバーの他方に形成され、第二の被係止部を係止可能な第二の係止部と、を有し、第二の係止部が第二の被係止部を係止することで鍵盤楽器本体の側板と脚部のカバーとを連結させることが考えられる(請求項6)。
【0018】
なお、第二連結部の具体例としては、次のような構成が考えられる。
(ニ)すなわち、請求項7のように、第二の被係止部が、鍵盤楽器本体の側板または脚部のカバーの一方から他方へ向けて突起する突起部を有し、第二の係止部が、鍵盤楽器本体の側板または脚部のカバーの他方に形成され、突起部を挿入可能な挿入孔を有し、突起部を挿入孔に挿入させることで鍵盤楽器本体の側板と脚部のカバーとを連結させることが考えられる。このように構成すれば、脚部のカバーを鍵盤楽器本体の側板にしっかりと固定することができる。また、鍵盤楽器本体の側板に対して脚部のカバーを容易に位置決めすることができる。
【0019】
(ホ)また、第二の係止部が、面ファスナーの片側を有し、第二の被係止部が、面ファスナーの片側に対応する面ファスナーの他方側を有し、面ファスナーの片側と面ファスナーの他方側とを付着させることで鍵盤楽器本体の側板と脚部のカバーとを連結させることが考えられる。このように構成すれば、面ファスナーの片側を面ファスナーの他方側へ押し付けるようにすれば両者を容易に付着させることができ、したがって、脚部のカバーを鍵盤楽器本体の側板に容易に取り付けることができる。
【0020】
(ヘ)また、第二の係止部が、鍵盤楽器本体の側板または脚部のカバーの一方に形成された雌ネジを有し、第二の被係止部が、鍵盤楽器本体の側板または脚部のカバーの他方を貫通するように形成された貫通穴および前記貫通穴を貫通する雄ネジを有し、雄ネジを雌ネジに取り付けることで鍵盤楽器本体の側板と脚部のカバーとを連結させることが考えられる。このように構成すれば、脚部のカバーを鍵盤楽器本体の側板にしっかりと固定することができる。また、鍵盤楽器本体の側板に対して脚部のカバーを容易に位置決めすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。
[第一実施形態]
図1は、本実施形態のグランド型電子ピアノ1を示す斜視図である。また、図2は、棚板21および脚部本体6の構成を示す分解斜視図である。また、図3は、ピアノ本体2および脚部本体6の構成と、それらの連結方法を示す説明図である。
【0022】
なお、以下の説明においては、グランド型電子ピアノ1を演奏者から見た場合の手前側(図1において鍵盤39が配置される側)を「前方向」、その反対側を「後方向」とし、さらに多数の鍵41(図1に一部のみ図示)の並び方向を「左右方向」として説明する。
【0023】
[グランド型電子ピアノ1の構成の説明]
図1に示すように、グランド型電子ピアノ1は、鍵盤楽器本体としてのピアノ本体2、ピアノ本体2を支持する3本の脚部本体6(図1では左右一対の脚部本体6のみ図示し、後方の脚部本体6は図示せず)、ピアノ本体2から下方へ延びるペダルユニット8、などを備えている。以下、ピアノ本体2を詳細に説明する。
【0024】
[ピアノ本体2の構成の説明]
ピアノ本体2は、その下面部を構成する棚板21、左右一対の側板23、フレーム25、上前板27、上板29、上板支持部材30、大屋根31、突き上げ棒33、口棒35、鍵盤蓋37を備えている。また、ピアノ本体2は、鍵盤39、左右一対の拍子木43を備えている。鍵盤39は、多数の鍵41(一部のみ図示)と、それらの鍵41の下方または後方にそれぞれ鍵スイッチ(図示せず)を有している。さらに、ピアノ本体2は、響板45、響板45に取り付けられた3個のスピーカ47、前記棚板21に取り付けられた電子音源部49、電源部51、などを備えている。電源部51は、電子音源部49などに電力を供給する。上前板27は下端が鍵盤39に近く、上端が鍵盤39から遠くなるように傾斜している。
【0025】
[棚板21の構成の説明]
棚板21は、ピアノ本体2の平面の全体にわたる形状およびサイズで形成されており、厚さ18mm程度の1枚の合板で構成されている。
【0026】
[鍵盤蓋37の構成の説明]
鍵盤蓋37は、蓋体37aと、蓋体37aの内面(鍵盤蓋37の開放時は上面となる)に配置された操作パネル37bとを有している。蓋体37aは、L字状の断面形状を有している。鍵盤蓋37は、蓋体37aの平板部の一端(鍵盤蓋37の開放時は下端となる)が、上前板27の一端(鍵盤蓋37の開放時は下端となる)に蝶番(図示省略)を介して回動可能に取り付けられており、蝶番を中心として、開放位置(図1参照)と閉鎖位置(図示省略)との間で回動することによって開閉される。
【0027】
操作パネル37bは、楽音のトーンやボリュームなどを調整する多数のスイッチ群や電子回路が形成されたプリント基板など(いずれも図示せず)を有する。
[側板23の構成の説明]
次に、左右一対の側板23について説明する。なお、これら左右一対の側板23の構成については左右対称であるため、ここでは左側の側板23について説明し、右側の側板23についてはその詳細な説明は省略する。
【0028】
図3に示すように、左側の側板23の上端部付近には、切り欠き部23aが形成されている。なお、この切り欠き部23aの幅寸法は、対応する後述するブラケット64の水平部64bおよび先端部64cの幅寸法よりもそれぞれ若干大きく設定されている。また、切り欠き部23aの内部における外壁側には段差部23bが形成されており、その外壁側の方がその内壁側よりも高くなっている。
【0029】
[脚部本体6の構成の説明]
次に、脚部本体6について説明する。なお、これら左右一対の脚部本体6および脚部本体6に取り付けられる取付金具15などの構成については左右対称であるため、ここでは左側の脚部本体6について説明し、右側の脚部本体6についてはその詳細な説明は省略する。また、上述の3本の脚部本体6のうち後方側の脚部本体6についても、他の脚部本体6と同様の構成を有するので、ここではその詳細な説明は省略する。
【0030】
図2(a)に示すように、脚部本体6は、矩形の断面を有するムクの木材で構成され、下方に向かってテーパが付けられている。3本の脚部本体6のうち前方側左右の脚部本体6は、棚板21に対して次のように取り付けられている。すなわち、脚部本体6の上面には、取付金具15が6本のねじ16で固定されている(図2(b)参照)。この取付金具15は、略T字形に形成された鋼板で構成されており、且つそのT字形の各辺にボルト孔15aがそれぞれ形成されている。一方、棚板21の左右端部には、3つのボルト孔21aがボルト孔15aに対応するように形成されている。
【0031】
そして、棚板21のボルト孔21aと取付金具15のボルト孔15aとが連通するように棚板21および取付金具15を上下方向に重ね、この連通した棚板21のボルト孔21aおよび取付金具15のボルト孔15aへボルト17(ねじ)を取付金具15側(下方)から通すとともに、棚板21から上方に突出したボルト17のねじ部を、座金18付きのナット19で締め付けることによって、棚板21および脚部本体6が互いに一体に連結されて組み立てられる。
【0032】
[カバー61などの構成の説明]
次に、左右一対のカバー61について説明する。なお、これら左右一対のカバー61の構成については左右対称であるため、ここでは左側のカバー61について説明し、右側のカバー61についてはその詳細な説明は省略する。
【0033】
図3に示すように、上述の3本の脚部本体6のうち前方左側の脚部本体6には、カバー61が分離可能に連結されている。このカバー61は、ムクの板材で構成され、脚部本体6の少なくとも一部およびの側板23の少なくとも一部を覆うよう形成されている。具体的には、カバー61は、その幅寸法が脚部本体6の幅寸法よりも大きく形成されるとともに、脚部本体6および側板23に取り付けられた際に上前板27の端部および上板29の端部に沿うようその上部が形成されている。そして、脚部本体6には、面ファスナーのループ側62が取り付けられており、カバー61の内面側には、面ファスナーのフック側63が取り付けられており、これら面ファスナーのループ側62と面ファスナーのフック側63とを付着されることで、脚部本体6とカバー61とが連結されている。
【0034】
また、上述のように前方左側の脚部本体6に分離可能に連結されたカバー61は、側板23に分離可能に連結されている。すなわち、カバー61の上端部にはブラケット64が取り付けられている。このブラケット64は、板状の金属材料で構成され、カバー61に取り付けられる基部64aと、基部64aから水平方向へ延出突出する水平部64bと、水平部64bの先端から下方へ延出する先端部64cと、を備えている。そして、ブラケット64の先端部64cを側板23の切り欠き部23aの段差部23bよりも内側に位置させることで、側板23の段差部23bがブラケット64の先端部64cを係止する状態としている。
【0035】
なお、上述の脚部本体6、取付金具15、6本のねじ16、ボルト17、ナット19、カバー61、面ファスナーのループ側62、面ファスナーのフック側63およびブラケット64が脚部60を形成する。
【0036】
また、面ファスナーのループ側62が第一の被係止部材および面ファスナーの片側に該当し、面ファスナーのフック側63が第一の係止部および面ファスナーの他方側に該当し、これら面ファスナーのループ側62および面ファスナーのフック側63が第一の連結部に該当する。また、ブラケット64の先端部64cが第二の被係止部に該当し、ブラケット64の水平部64bおよび先端部64cが突起部に該当し、側板23の切り欠き部23aが挿入孔に該当し、側板23の切り欠き部23a内部に形成された段差部23bが第二の係止部に該当し、これらブラケット64の先端部64cおよび側板23の段差部23bが第二の連結部に該当する。
【0037】
なお、本実施形態のグランド型電子ピアノ1のその他の構成は、公知技術に従っているので、ここでは詳細な説明は省略する。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のグランド型電子ピアノ1によれば、次のような作用効果を奏する。すなわち、脚部本体6の少なくとも一部およびピアノ本体2の側板23の少なくとも一部を覆うカバー61が、脚部本体6に固定されるとともに側板23にも固定され、脚部本体6がカバー61を介してピアノ本体2の側板23にも固定される。つまり、脚部本体6がピアノ本体2の棚板21および側板23に固定される。このことにより、例えば脚部本体6を細くすることによって脚部本体6における長さ寸法と幅寸法との比率を大きくすることでその外観を軽快感のある外観としても、ピアノ本体2を支持するために必要な強度を保つことできる。したがって、グランド型電子ピアノ1において、ピアノ本体2を支持する脚部60の強度を保ちながらその外観を向上させることができる。
【0038】
(2)また、第一実施形態のグランド型電子ピアノ1によれば、上述の脚部60の脚部本体6およびカバー61が分離可能に連結され、カバー61がその連結部分を隠蔽するよう構成されている。なお、脚部本体6およびカバー61の連結箇所については、次のように構成されている。すなわち、脚部本体6には面ファスナーのループ側62が取り付けられ、一方、カバー61の内面側には面ファスナーのフック側63が取り付けられており、これら面ファスナーのループ側62と面ファスナーのフック側63とを付着されることで脚部本体6とカバー61とが連結されている。このことにより、例えばグランド型電子ピアノ1を輸送する際などに、カバー61を脚部本体6から必要に応じて取り外すことができ、したがって、例えばグランド型電子ピアノ1を輸送しやすくすることができる。また、面ファスナーのループ側162を面ファスナーのフック側163へ押し付けるようにすれば両者を容易に付着させることができ、したがって、脚部60のカバー61をピアノ本体2の側板23に容易に取り付けることができる。
【0039】
(3)また、第一実施形態のグランド型電子ピアノ1によれば、上述のピアノ本体2の側板23および脚部60のカバー61については分離可能に連結され、カバー61がその連結部分を隠蔽するよう構成されている。すなわち、ブラケット64の先端部64cを側板23の切り欠き部23aの段差部23bよりも内側に位置させることで、側板23の段差部23bがブラケット64の先端部64cを係止する状態としている。例えばグランド型電子ピアノ1を輸送する際などに、カバー61をピアノ本体2の側板23から必要に応じて取り外すことができ、したがって、例えばグランド型電子ピアノ1を輸送しやすくすることができる。
【0040】
[別実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
【0041】
(1)上記実施形態では、本発明をグランド型電子ピアノ1に適用した例を説明したが、これには限られず、グランド型の鍵盤楽器であれば本発明を適用してもよい。
(2)上記実施形態では、脚部本体6およびカバー61の連結箇所については、脚部本体6には面ファスナーのループ側62が取り付けられ、一方、カバー61の内面側には面ファスナーのフック側63が取り付けられており、これら面ファスナーのループ側62と面ファスナーのフック側63とを付着されることで脚部本体6とカバー61とが連結されているが、これには限られず、脚部本体6に面ファスナーのフック側63を取り付け、一方、カバー61の内面側に面ファスナーのループ側62を取り付け、これら面ファスナーのフック側63と面ファスナーのループ側62とを付着させることで脚部本体6とカバー61とを連結させるよう構成してもよい。
【0042】
(3)また、図4(a)に例示するように、脚部本体106に切り欠き部106aを形成し、切り欠き部106aの内部における外壁側に段差部106bをその外壁側の方がその内壁側よりも高くなるよう形成するとともに、カバー61に取り付けられる基部74aと、基部74aから水平方向へ延出突出する水平部74bと、水平部74bの先端から下方へ延出する先端部74cと、を備えるブラケット74をカバー61に取り付け、ブラケット74の先端部74cを脚部本体106の切り欠き部106aの段差部106bよりも内側に位置させることで、脚部本体106の段差部106bがブラケット74の先端部74cを係止する状態となるよう構成してもよい。なお、上述の切り欠き部106aの幅寸法は、対応するブラケット74の水平部74bおよび先端部74cの幅寸法よりもそれぞれ若干大きく設定されている。なお、脚部本体106側に上述のようなブラケットを取り付け、カバー61側に上述のような切り欠き部および段差部を形成してもよい。このようにすれば、カバー61を脚部本体106にしっかりと固定することができる。また、脚部本体106に対してカバー61を容易に位置決めすることができる。
【0043】
(4)また、図4(b)に例示するように、例えばいわゆる鬼目ナット81を埋設させるなどカバー61の内面側に雌ネジ部82を形成し、一方、脚部本体206に左右方向に貫通する貫通穴206aを形成し、この貫通穴206aを貫通させた雄ネジ207をカバー61の雌ネジ部82に取り付けることで、カバー61を脚部本体206に取り付けるようにしてもよい。なお、脚部本体206側に上述のような雌ネジ部を形成し、カバー61側に上述のような貫通穴を形成し、貫通穴を貫通させた雄ネジを雌ねじ部に取り付けてもよい。このようにすれば、カバー61を脚部本体206にしっかりと固定することができる。また、脚部本体206に対してカバー61を容易に位置決めすることができる。
【0044】
(5)また、図4(c)に例示するように、L型のブラケット91を用いてカバー61を脚部本体306に固定するようにしてもよい。すなわち、ブラケット91の一方辺91aを図示しないビスなどでカバー61の内面側に固定し、ブラケット91の他方辺91bを図示しないビスなどで脚部本体306の内面側に固定する。なおこの場合、ブラケット91の他方辺91bが脚部本体306の後側に配置されるようにすれば、演奏者側からはブラケット91を見にくくすることができる。このようにすれば、カバー61を脚部本体306にしっかりと固定することができる。
【0045】
(6)上記実施形態では、ブラケット64の先端部64cを側板23の切り欠き部23aの段差部23bよりも内側に位置させることで、側板23の段差部23bがブラケット64の先端部64cを係止する状態とし、上述のピアノ本体2の側板23および脚部60のカバー61が分離可能に連結されているが、これには限られず、図5(a)に例示するように、ピアノ本体2の側板23に面ファスナーのループ側162を取り付け、一方、カバー61の内面側に面ファスナーのフック側163を取り付け、これら面ファスナーのループ側162と面ファスナーのフック側163とを付着させることでピアノ本体2の側板23とカバー61とを連結するよう構成してもよい。なお、ピアノ本体2の側板23に面ファスナーのフック側163を取り付け、一方、カバー61の内面側に面ファスナーのループ側162を取り付け、これら面ファスナーのフック側163と面ファスナーのループ側162とを付着させることでピアノ本体2の側板23とカバー61とを連結するよう構成してもよい。
【0046】
このようにすれば、面ファスナーのループ側162を面ファスナーのフック側163へ押し付けるようにすれば両者を容易に付着させることができ、したがって、脚部60のカバー61をピアノ本体2の側板23に容易に取り付けることができる。
【0047】
(7)また、図5(b)に例示するように、L型のブラケット164を用いてカバー61を側板23に固定するようにしてもよい。すなわち、ブラケット164の一方辺164aを図示しないビスなどでカバー61の内面側に固定し、ブラケット164の他方辺164bを図示しないビスなどで側板23の内面側に固定する。このようにすれば、カバー61をピアノ本体2の側板23にしっかりと固定することができる。
【0048】
(8)また、図5(c)に例示するように、例えばいわゆる鬼目ナット264を埋設させるなどカバー61の内面側に雌ネジ部265を形成し、一方、側板23に左右方向に貫通する貫通穴123を形成し、この貫通穴123を貫通させた雄ネジ124をカバー61の雌ネジ部265に取り付けることで、カバー61を側板23に取り付けるようにしてもよい。なお、側板23側に上述のような雌ネジ部を形成し、カバー61側に上述のような貫通穴を形成し、貫通穴を貫通させた雄ネジを雌ねじ部に取り付けてもよい。このようにすれば、カバー61をピアノ本体2の側板23にしっかりと固定することができる。また、ピアノ本体2の側板23に対してカバー61を容易に位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】第一実施形態のグランド型電子ピアノを示す斜視図である。
【図2】(a)は棚板および脚部の構成を示す分解斜視図(1)であり、(b)は棚板および脚部の構成を示す分解斜視図(2)である。
【図3】ピアノ本体および脚部の構成と、それらの連結方法を示す説明図である。
【図4】(a)は別実施形態のグランド型電子ピアノの脚部本体およびカバーの構成と、それらの連結方法を示す説明図(1)であり、(b)は別実施形態のグランド型電子ピアノの脚部本体およびカバーの構成と、それらの連結方法を示す説明図(2)であり、(c)は別実施形態のグランド型電子ピアノの脚部本体およびカバーの構成と、それらの連結方法を示す説明図(3)である。
【図5】(a)は別実施形態のグランド型電子ピアノの側板およびカバーの構成と、それらの連結方法を示す説明図(1)であり、(b)は別実施形態のグランド型電子ピアノの側板およびカバーの構成と、それらの連結方法を示す説明図(2)であり、(c)は別実施形態のグランド型電子ピアノの側板およびカバーの構成と、それらの連結方法を示す説明図(3)である。
【符号の説明】
【0050】
1…グランド型電子ピアノ、2…ピアノ本体、6…脚部本体、8…ペダルユニット、
15…取付金具、15a…ボルト孔、17…ボルト、18…座金、19…ナット、
21…棚板、21a…ボルト孔、23…側板、23a…切り欠き部、23b…段差部、
25…フレーム、27…上前板、29…上板、30…上板支持部材、31…大屋根、
33…突き上げ棒、35…口棒、37…鍵盤蓋、37a…蓋体、37b…操作パネル、
39…鍵盤、41…鍵、43…拍子木、45…響板、47…スピーカ、
49…電子音源部、51…電源部、60…脚部、61…カバー、
62,162…面ファスナーのループ側、63,163…面ファスナーのフック側、
64,74…ブラケット、64a,74a…ブラケットの基部、
64b,74b…ブラケットの水平部、64c,74c…ブラケットの先端部、
81,264…鬼目ナット、82,265…雌ネジ部、
91…L型のブラケット、91a…L型のブラケットの一方辺、
91b…L型のブラケットの他方辺、
106,206…脚部本体、106a…脚部本体の切り欠き部、
106b…脚部本体の段差部、123,206a…貫通穴、124,207…雄ネジ、
164…L型のブラケット、164a…L型のブラケットの一方辺、
164b…L型のブラケットの他方辺




 

 


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