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発明の名称 電子楽音発生装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−233146(P2007−233146A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−56218(P2006−56218)
出願日 平成18年3月2日(2006.3.2)
代理人 【識別番号】100084870
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 香樹
発明者 大内 邦則
要約 課題
下位機種における発音を確認しながら上位機種で下位機種用の演奏データを作成できるようにする。

解決手段
ID判別部22は、演奏データに含まれるIDに基づいて、読み込まれた演奏データが下位機種で作成されたもか否かを判別する。判別結果は下位機種モードフラグ23にセットされる。演奏パラメータ変更部24は演奏パラメータの指示があると演奏データの演奏パラメータを指示のように書き替える。このときフラグ23を判別し、下位機種モードならば、演奏パラメータ記憶部27に設定されている演奏パラメータの項目と値の範囲を下位機種のものに制限する。演奏パラメータ変更部24は、制限された項目と値の範囲内で指示に従って演奏パラメータを変更する。
特許請求の範囲
【請求項1】
設定データに互換性があり、共通の製品シリーズを形成する下位機種の機能を包含するように構成された電子楽音発生装置において、
楽音パラメータを含む楽音データに付加された機種識別データにより、該楽音データが下位機種で作成されたものか否かを判別する機種識別データ判別手段と、
前記機種識別データ判別手段で、読み込まれた楽音データが下位機種で作成されたものであると判別された場合、該楽音データの楽音パラメータの変更に際して該楽音パラメータの変更可能範囲を下位機種による変更可能範囲以内に制限する楽音パラメータ制限手段と、
前記変更された楽音パラメータを含む楽音データに基づいて楽音を発生する楽音発生手段とを具備したことを特徴とする電子楽音発生装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽音発生装置に関し、特に、上位機種で下位機種用の楽音データを作成する際に上位機種で入力できるパラメータに制限を設けることができる電子楽音発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子オルガンや電子ピアノ等、電子楽器においては、使用できるデータに互換性があり、かつ、上位機種の機能が下位機種の機能を包含するように設定した複数の機種で一つの製品シリーズを形成していることがある。
【0003】
特開2000−250545号公報には、上位機種と下位機種とで仕様が異なる電子楽器の例として、下位機種に特定のハードウエアがない場合でも、そのハードウエアに関連するパラメータを記憶する領域とそのパラメータを処理するプログラムを下位機種内に用意し、下位機種で上位機種のデータを扱えるようにした電子楽器が記載されている。この電子楽器によれば、例えば、下位機種において、再生する曲データに下位機種に無いハードウエアの演奏情報が含まれていても、それを解釈しながら演奏することができる。
【特許文献1】特開2000−250545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された電子楽器によれば、上位機種と下位機種との間に各種の仕様差がある場合でも、下位機種で上位機種のデータを扱うことができる。しかし、この電子楽器では、下位機種内に上位機種のみが有するハードウェアに関するパラメータの記憶領域やプログラムを用意したりしなければならないので、下位機種の電子楽器が、下位機種であるにもかかわらず却って複雑になるという問題点があった。
【0005】
一般に音楽教室では、先生が上位機種を使用し、生徒が下位機種を使用する。そして、先生は上位機種の電子楽器を使って生徒のために楽音発生用のデータを設定し、生徒が作成(演奏)したデータを修正したり手本を示したりする。これに対して、生徒は下位機種の電子楽器を用いて先生が作成した設定データを利用して演奏したり、先生が作成した楽曲を聴いてレッスンの模範としたりしている。
【0006】
上位機種の電子楽器で読み込んだ演奏パラメータには、ユーザが上位機種で自由に変更を加えることができた。したがって、下位機種で作成した演奏データが上記機種特有のパラメータの種別や値の範囲によって書き替えられるという不具合が生じていた。
【0007】
本発明は、上記課題を解決し、上位機種の装置で下位機種に適したデータを容易に作成することができる電子楽音発生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、設定データに互換性があり、共通の製品シリーズを形成する下位機種の機能を包含するように構成された電子楽音発生装置において、楽音パラメータを含む楽音データに付加された機種識別データにより、該楽音データが下位機種で作成されたものか否かを判別する機種識別データ判別手段と、前記機種識別データ判別手段で、読み込まれた楽音データが下位機種で作成されたものであると判別された場合、該楽音データの楽音パラメータの変更に際して該楽音パラメータの変更可能範囲を下位機種による変更可能範囲以内に制限する楽音パラメータ制限手段と、前記変更された楽音パラメータを含む楽音データに基づいて楽音を発生する楽音発生手段とを具備した点に特徴がある。
【発明の効果】
【0009】
上記特徴を有する本発明によれば、下位機種で作成された楽音データの楽音パラメータを上位機種で変更するのに際して、読み込まれた楽音データが機種別識別データに基づいて下位機種で作成されたものであると判別された場合、変更できる楽音パラメータの範囲が下位機種のものと同等に制限される。したがって、上位機種で変更した楽音データを下位機種で忠実に再現可能であるし、上位機種で発音された下位機種の機能に忠実な発音を認識しながら、さらに必要に応じて楽音パラメータを変更しなおすことができる。
【0010】
したがって、例えば、下位機種の電子楽器を使って生徒が作った演奏データに対し、上位機種を使って先生が演奏パラメータの変更を行うような場合、先生は、上位機種を使用しつつも、生徒が使用する下位機種と同様の状態で発音を確認し、下位機種の範囲内で演奏パラメータを変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器のハードウェア構成を示すブロック図である。この電子鍵盤楽器1は、設定データに互換性がある複数の機種からなる一つの製品シリーズ中の一つの機種であり、他の下位機種の機能を包含する上位機種である。
【0012】
図2において、電子鍵盤楽器1は、鍵盤2、操作パネル3、表示パネル4、音源5およびサウンドシステム6、ならびにこれらを制御するCPU7を備える。さらに、記憶装置として、CPU7で処理されるプログラムを記憶するプログラムメモリ8、波形メモリ9、および自動演奏データメモリ10、ならびに各種データが格納されるRAM11を備える。外部記憶装置としてフレキシブルディスクドライブ(FDD)12が接続される。FDD12は電子鍵盤楽器1で作成された情報をフレキシブルディスクに書き込み、書き込まれた情報は必要に応じて電子鍵盤楽器1に読み出される。なお、外部記憶媒体はフレキシブルディスクに限らず、メモリカード、MOディスク、CD、DVD等であってもよい。
【0013】
鍵盤2は、押鍵および離鍵を感知するキーセンサを含む鍵盤インタフェース13を備える。鍵盤インタフェース13は、鍵盤2の押鍵および離鍵操作を感知してキーオン、キーオフ、キーナンバ、ベロシティ等のキー情報を発生する。CPU7は、キー情報や指示情報に基づき、プログラムに従って音源5を制御し、波形メモリ9から読み出した楽音の波形データによる楽音信号を発生させる。
【0014】
操作パネル3は、パネルインタフェース14を備え、メインスイッチ、音量ボリューム、ならびに各種レジストレーションスイッチや選択スイッチ等を含む指示入力装置である。表示パネル4は、LCD(液晶表示装置)からなる情報表示装置であり、表示コントローラ(表示インタフェース)15を備える。
【0015】
サウンドシステム6は、スピーカとして低音用のウーファと、フルレンジスピーカと、高音用のツィータとを備える。フルレンジスピーカはバンドパスフィルタからなるネットワークを介した楽音信号を供給して中音用のスコーカとしても使用される。音源5とサウンドシステム6との間には、D/A変換器16およびアンプ18が設けられる。上記CPU7、インタフェース13,14,15、記憶装置8,9,10、および音源5はバスライン19に接続される。
【0016】
音源5で発生された楽音信号はD/A変換器16でアナログ楽音信号に変換され、必要に応じて効果付与などのアナログ信号処理が施される。アナログ楽音信号はアンプ18を介してサウンドシステム6から発音される。
【0017】
図3は、電子鍵盤楽器1のメインルーチンに係るフローチャートである。
メイン処理として、初期化(ステップS1)、タイマ処理(ステップS2)、パネル処理(ステップS3)、鍵盤処理(ステップS4)、音源処理(ステップS5)、シーケンサによる自動伴奏処理(ステップS6)、ディスク処理(ステップS7)、および表示処理(ステップS8)が行われる。
初期化としては、各種レジスタ、カウンタ、フラグなどを初期化する。タイマ処理は各種タイマをセットする。パネル処理では、操作パネル3に備えられるスイッチやボリューム類の状態の監視動作によって判別されたイベントの処理を行う。鍵盤処理では鍵盤2の各鍵毎に設けられるキーセンサの出力監視動作によって鍵盤2の操作つまり鍵盤イベントの有無を判別し、イベントがあればその処理をする。自動伴奏処理では、例えばシンクロスタートの場合、演奏操作に応じてシーケンサから自動伴奏用の楽音データを音源5に読み出す。ディスク処理では、フレキシブルディスクからデータを読み込むと共に、処理された結果をフレキシブルディスクに記憶する処理を行う。表示処理では、このメインルーチンで処理された結果を表示パネル4に表示する。
【0018】
上記メインルーチンはディスク処理およびパネル処理を除いて周知の処理である。まず、本発明の特徴部分を含むディスク処理を詳述する。図4は、本発明の特徴部分に係るディスク処理を示すフローチャートである。ステップS71では、フレキシブルディスクに対するデータ(例えば演奏データ)の読み込み要求有無を判別する。データの読み込み要求があればステップS72に進んでデータ読み込み処理を行う。ステップS73では、読み込まれたデータが下位機種で作成されたものか否かが判別される。この判別は、データに付加されている機種識別データ(ID)に基づいて行われる。機種IDはデータを作成した機種が下位機種か上位機種かを示すために予め設定された情報であり、例えばデータ作成時に該データの先頭に記述される。
【0019】
機種IDが下位機種のものであれば、ステップS73は肯定であり、ステップS74に進む。ステップS74では、下位機種モードフラグをセットして、読み込まれたデータが下位機種モードで処理されるべきであることを記憶する。機種IDが下位機種のものでなければ、ステップS75に進んで下位機種モードフラグをクリアする。
【0020】
ステップS72での判別の結果、データ読み込み要求でないと判別された場合は、ステップS76に進んで、その他の要求に対応する処理を行う。その他の要求は、例えばデータの書き込み要求である。
【0021】
上記ディスク処理によって読み込まれた演奏データに設定されている演奏パラメータの変更について説明する。ここでは、音色の設定を変更する例を示す。図5は、パネル処理のうち、音色設定の処理に係るフローチャートである。ステップS31では、音色を設定する音色スイッチが操作されたか否かが判別される。音色スイッチが操作されたのであれば、ステップS32に進んで下位機種モードフラグがセットされているか否かが判別される。下位機種モードフラグがセットされていればステップS33に進む。ステップS33では、設定される音色が下位機種で設定可能な音色であるか否かが判別される。ステップS33が肯定ならば、ステップS34に進んで、指示された音色へ設定を変更する音色変更処理を行う。下位機種で設定可能な音色以外の音色が指示されたのであれば、ステップS33は否定となり、音色変更処理はスキップされる。つまり指示された音色への変更は制限される。例えば、下位機種では、音色番号1〜100の音色設定が可能で上位機種では音色番号1〜200の範囲で音色設定が可能である場合、下位機種モードでは音色番号101〜200の範囲の音色は使えないようにする。
【0022】
ステップS31の判別結果で音色スイッチ以外のスイッチが操作された場合は、ステップS31は否定となり、ステップS35に進んで、その他、操作パネル3上の操作されたスイッチに対応する処理を行う。
【0023】
こうして、音色設定の指示がなされた場合に、機種IDが下位機種モードである演奏データを読み込んだ場合は、設定可能な音色が、下位機種にあるものに制限される。
【0024】
下位機種と上位機種とで演奏パラメータの種類やパラメータ値が異なり、上位機種で設定が制限される場合がある演奏パラメータは、音色以外に次のものが挙げられる。音色系列数、同時発音数、イニシャルタッチの精度、アフタータッチに割り当てるエフェクト、エフェクトの種類、エフェクトの値、操作子に割り当てる機能、レジストレーションの数、自動演奏スタイル、自動演奏のパート数等である。
【0025】
例えば、イニシャルタッチを高、中、低の3段階で検知できる設定の下位機種と、イニシャルタッチを128段階で検知できる設定の上位機種とを想定する。この下位機種でイニシャルタッチが中のみの設定で練習していて、技量の上達に伴い、イニシャルタッチを高、中、低でそれぞれ検知できるように、上位機種を使用して設定を変更することが考えられる。この場合に、上級機種ではより詳細な設定ができるので、高、中、低に対応する段階以外の段階にイニシャルタッチの設定をしてしまうことがある。本実施形態では、下位機種モードが検出されれば、上位機種であっても、イニシャルタッチは高、中、低に対応する段階に自動的に制限される。
【0026】
このように、下位機種モードが検出された場合、設定可能な演奏パラメータの種類や値を下位機種に適合するように制限する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器の演奏パラメータ変更装置の要部機能ブロック図である。この機能は、プログラム化され、CPU7によって実行される。
【0028】
演奏データ読み込み部20は外部記憶媒体であるフレキシブルディスク等からRAM11等の内部記憶領域(演奏データ記憶部)21に演奏データを読み込む。ID判別部22は、演奏データ中に記述されている機種IDを判別し、下位機種モードフラグ23をセットまたはクリアする。
【0029】
演奏パラメータ変更部24は、演奏パラメータ指示部25からの指示に従って演奏パラメータを決定し、演奏データ記憶部21に記憶されている演奏データ中の演奏パラメータを変更する。演奏パラメータ制限部26は演奏パラメータ指示部25から演奏パラメータの指示があると下位機種モードフラグ23を判別する。下位機種モードフラグが、下位機種モードを示している場合は、演奏パラメータ記憶部27に設定されている演奏パラメータのうち、下位機種に設定されていない種別や値の範囲を無効にする。この無効状態は、下位機種モードフラグがクリアされれば、演奏パラメータ制限部26によって制限が解かれ、有効状態に戻される。
【0030】
演奏パラメータ変更部24は、演奏パラメータ指示部25からユーザによって指示された演奏パラメータの項目や値が演奏パラメータ記憶部27で有効になっていれば、指示に従って演奏データ中の演奏パラメータを変更する。演奏パラメータ記憶部27内で無効になっている演奏パラメータの項目や値が指示されたのであれば、演奏データ中の演奏パラメータは変更されないで維持される。
【0031】
このように、読み込まれた演奏データが下位機種で作成されたものであることが機種IDによって認識できるようにしており、この演奏データ中の演奏パラメータを上位機種で変更しようとした場合、変更可能な範囲が、下位機種が有する機能の範囲内に制限される。
【0032】
したがって、上位機種では、下位機種で忠実に再現可能な演奏データを作成できるし、作成したデータに基づき、下位機種で発音されるのと同一の楽音を上位機種で発音させることができる。
【0033】
なお、本実施形態は電子鍵盤楽器を例に説明したが、本発明は、電子鍵盤楽器等の電子楽器に限らず、下位機種用の楽音データを形成するパラメータを上位機種で変更することがある電子楽音発生装置に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器の要部機能を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器のハード構成を示すブロック図である。
【図3】電子鍵盤楽器のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図4】ディスク処理の要部を示すフローチャートである。
【図5】パネル処理の要部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
3…操作パネル、 5…音源、 6…サウンドシステム、 7…CPU、 20…演奏データ読み込み部、 22…ID判別部、 23…下位機種モードフラグ、 26…演奏パラメータ制限部






 

 


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