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発明の名称 電子楽器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−232916(P2007−232916A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−52844(P2006−52844)
出願日 平成18年2月28日(2006.2.28)
代理人 【識別番号】100084870
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 香樹
発明者 大内 邦則
要約 課題
下位機種における発音を確認しながら上位機種で下位機種用の楽音データを作成することができるようにする。

解決手段
電気音響変換系列は、音源5に接続されたアンプ18、イコライザ20、ウーファ25、スコーカ26、およびツィータ27を備える。スコーカ26はネットワーク23を介さないときフルレンジスピーカとしても動作する。リレー回路21は、イコライザ20に接続されるコモン端子T0と、ネットワーク22〜24に接続される第1接点T1と、スコーカ26に接続される第2接点T2とを有する。CPU7は、下位機種モードが選択されたときにアンプ18の出力を制限したりイコライザ20による周波数特性の制御を行ったり、イコライザ20に接続されるスピーカをスコーカ26のみに制限するようにリレー回路21を切り替えたりする。
特許請求の範囲
【請求項1】
設定データに互換性があり、上位機種の機能が下位機種の機能を包含するように構成された一つの製品シリーズを形成する電子楽器において、
下位機種が有しているよりも高機能の電気音響変換系列と、
下位機種用のデータを作成するための下位機種モードの設定と該下位機種モードの解除とを指示する下位機種モード変更スイッチと、
前記下位機種モードの設定指示に応答して、使用できる電気音響変換系列の機能を下位機種のそれに対応するものに制限する機能制限手段とを具備し、
前記機能制限手段による制限が、下位機種モードの解除指示に応答して解除されるように構成したことを特徴とする電子楽器。
【請求項2】
前記機能が、電気音響変換系列の数であり、
前記機能制限手段による制限によって、該数を下位機種のものに適合させることを特徴とする請求項1記載の電子楽器。
【請求項3】
前記機能が、電気音響変換系列の出力の大きさであり、
前記機能制限手段による制限によって、該出力の大きさを下位機種のものに適合させることを特徴とする請求項1または2記載の電子楽器。
【請求項4】
前記電気音響変換系列の周波数特性を下位機種のものに設定する周波数特性設定手段と、、
前記下位機種モードの設定指示に応答して、前記周波数特性設定手段を付勢する手段とを具備したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子楽器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器に関し、特に、上位機種で下位機種用の楽音データを作成する際に上位機種の機能を制限することができる電子楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子オルガンや電子ピアノ等、電子楽器においては、使用できるデータに互換性があり、かつ、上位機種の機能が下位機種の機能を包含するように構成した複数の機種からなる一つの製品シリーズを形成していることがある。
【0003】
特開平11−073185号公報には、複数のモデル(機種)を低価格で提供することができ、かつ、各モデル間で使用されるレジストデータおよびレジストシーケンスの互換性を確保することができる電子楽器が記載されている。
【0004】
また、特開平6−75564号公報には、異なる機種間では完全に一致しない楽音制御データを、これら機種間で共用することができるように、異なる機種毎に特定される楽音制御データを相互に関連付けたデータテーブルを備えた電子楽器が記載されている。
【特許文献1】特開平11−073185号公報
【特許文献2】特開平6−755647号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、複数の機種間でデータの互換性を持たせることはなされている。しかし、一つの製品シリーズでは一般に上位機種と下位機種とで電気音響変換系列が異なる。それはスピーカの数の違いであったり、アンプの大小であったりする。この電気音響変換系列の違いによって、例えば、次のような不都合が生じることがある。
【0006】
一般に音楽教室では、先生が上位機種を使用し、生徒が下位機種を使用する。そして、先生は上位機種の電子楽器を使って生徒のために楽音発生用のデータを設定し、生徒が作成(演奏)したデータを修正したり手本を示したりする。これに対して、生徒は下位機種の電子楽器を用いて先生が作成した設定データを利用して演奏したり、先生が作成した楽曲を聴いてレッスンの模範としたりしている。
【0007】
上位機種の電子楽器を使って楽音発生用のデータを設定する場合、その電子楽器に備わっている電気音響変換系列のすべてを使用可能にしてデータを作成するのが通常である。しかし、先生が上位機種の電子楽器の機能をフルに活用してデータを作成しているときに、その作成されたデータが、低い機能しかもたない生徒用の下位機種でどのように再現されるかを正確に予想できない。下位機種ではスピーカの数が限定されたり、アンプの特性が上位機種と異なったりしているので、音響特性が変化するからである。
【0008】
そこで、上位機種の電子楽器で下位機種用のデータを作成中に、該データを使用して下位機種で発音される楽音の音響特性を確認できるようにしたいという課題がある。
【0009】
本発明は、上記課題を解決し、上位機種で下位機種に適したデータを容易に作成することができる電子楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、設定データに互換性があり、上位機種の機能が下位機種の機能を包含するように構成された一つの製品シリーズを形成する電子楽器において、下位機種が有しているよりも高機能の電気音響変換系列と、下位機種用のデータを作成するための下位機種モードの設定と該下位機種モードの解除とを指示する下位機種モード変更スイッチと、前記下位機種モードの設定指示に応答して、使用できる電気音響変換系列の機能を下位機種のそれに対応するものに制限する機能制限手段とを具備し、前記機能制限手段による制限が、下位機種モードの解除指示に応答して解除されるように構成した点に第1の特徴がある。
【0011】
また、本発明は、前記機能の制限が、電気音響変換系列の数または出力の大きさを下位機種のものに適合させることである点に第2の特徴がある。
【0012】
さらに本発明は、前記電気音響変換系列の周波数特性を下位機種のものに設定する周波数特性設定手段と、前記下位機種モードの設定指示に応答して、前記周波数特性設定手段を付勢する手段とを具備した点に第3の特徴がある。
【発明の効果】
【0013】
上記第1〜第3の特徴を有する本発明によれば、下位機種モード変更スイッチによって下位機種モードが設定された場合、電気音響変換系列の機能が制限され、例えば、電気音響変換系列の出力が抑制されたり、発音の周波数帯域が制限されたりする。また、第3の特徴によれば、周波数特性が下位機種に適合するように調整される。したがって、下位機種で使用するデータを上位機種で作成する際に、下位機種での発音を確認しながらデータ作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器のハードウェア構成を示すブロック図である。この電子鍵盤楽器1は、設定データに互換性がある複数の機種からなる一つの製品シリーズ中の一つの機種であり、他の下位機種の機能を包含する上位機種である。
【0015】
図2において、電子鍵盤楽器1は、鍵盤2、操作パネル3、表示パネル4、音源5およびサウンドシステム6、ならびにこれらを制御するCPU7を備える。さらに、記憶装置として、CPU7で処理されるプログラムを記憶するプログラムメモリ8、波形メモリ9、および自動演奏データメモリ10、ならびに各種データが格納されるRAM11を備える。外部記憶装置としてフレキシブルディスクドライブ(FDD)12が接続される。FDD12は電子鍵盤楽器1で作成された情報をフレキシブルディスクに書き込み、書き込まれた情報は必要に応じて電子鍵盤楽器1に読み出される。なお、外部記憶媒体はフレキシブルディスクに限らず、メモリカード、MOディスク、CD、DVD等であってもよい。
【0016】
鍵盤2は、押鍵および離鍵を感知するキーセンサを含む鍵盤インタフェース13を備える。鍵盤インタフェース13は、鍵盤2の押鍵および離鍵操作を感知してキーオン、キーオフ、キーナンバ、ベロシティ等のキー情報を発生する。CPU7は、キー情報や指示情報に基づき、プログラムに従って音源5を制御し、波形メモリ9から読み出した楽音の波形データによる楽音信号を発生させる。
【0017】
操作パネル3は、パネルインタフェース14を備え、メインスイッチ、音量ボリューム、ならびに各種レジストレーションスイッチや選択スイッチ等を含む指示入力装置である。選択スイッチには下位機種モード変更スイッチが含まれる。表示パネル4は、LCD(液晶表示装置)からなる情報表示装置であり、表示コントローラ(表示インタフェース)15を備える。
【0018】
サウンドシステム6は、スピーカとして低音用のウーファと、フルレンジスピーカと、高音用のツィータとを備える。フルレンジスピーカはバンドパスフィルタからなるネットワークを介した楽音信号を供給して中音用のスコーカとしても使用される。音源5とサウンドシステム6との間には、D/A変換器16およびアンプ18が設けられる。上記CPU7、インタフェース13,14,15、記憶装置8,9,10、および音源5はバスライン19に接続される。
【0019】
音源5で発生された楽音信号はD/A変換器16でアナログ楽音信号に変換され、必要に応じて効果付与などのアナログ信号処理が施される。アナログ楽音信号はアンプ18を介してサウンドシステム6から発音される。
【0020】
図3は、電子鍵盤楽器1のメインルーチンに係るフローチャートである。
メイン処理として、初期化(ステップS1)、タイマ処理(ステップS2)、パネル処理(ステップS3)、鍵盤処理(ステップS4)、音源処理(ステップS5)、シーケンサによる自動伴奏処理(ステップS6)、ディスク処理(ステップS7)、および表示処理(ステップS8)が行われる。
初期化としては、各種レジスタ、カウンタ、フラグなどを初期化する。タイマ処理は各種タイマをセットする。パネル処理では、操作パネル3に備えられるスイッチやボリューム類の状態の監視動作によって判別されたイベントの処理を行う。鍵盤処理では鍵盤2の各鍵毎に設けられるキーセンサの出力監視動作によって鍵盤2の操作つまり鍵盤イベントの有無を判別し、イベントがあればその処理をする。自動伴奏処理では、例えばシンクロスタートの場合、演奏操作に応じてシーケンサから自動伴奏用の楽音データを音源5に読み出す。ディスク処理では、このメインルーチンで処理された結果をフレキシブルディスクに記憶する。表示処理では、このメインルーチンで処理された結果を表示パネル4に表示する。
【0021】
上記メインルーチンはパネル処理を除いて周知の処理である。本発明の特徴部分を含むパネル処理を詳述する。図4は、パネル処理のフローチャートである。ステップS31では、下位機種モード変更イベントか否かを判別する。これは、操作パネル3の下位機種モード変更スイッチがオン操作されたか否かで判別される。下位機種モード変更スイッチがオンであれば、ステップS32に進んで下位機種モードフラグを反転する。つまり、該フラグが立っていれば降ろされ、降りていれば立たされる。ステップS33では、モード変更処理(図1,図5に関して後述)を行う。下位機種モード変更イベントでなければ、ステップS31からステップS34に進み、操作パネル3上のその他のスイッチの操作に従って処理が行われる。その他のパネル処理は本発明の特徴部分ではないので詳細は省略する。
【0022】
次に、前記モード変更処理(ステップS33)を詳述する。上位機種である電子鍵盤楽器1で、下位機種用に楽音データを作成する場合、上位機種がもっている機能をフル活用してデータを作成したとしても、機能が劣る下位機種でそのデータによる楽音を再生することは不可能である。すなわち、上位機種である電子鍵盤楽器1が下位機種より大出力の電気音響変換系列を有していたり、下位機種より多い数の電気音響変換系列を有していたりした場合、上位機種で演奏して確認した楽音が下位機種で再現できない。そこで、例えば、音楽教室の先生であるユーザが、上位機種でデータを作成中に、下位機種の発音を確認することができると好都合である。本実施形態では、前記下位機種モード変更スイッチがオンに操作されて下位機種モードに変更されると、電気音響変換系列を下位機種に適合するように制限する。
【0023】
図1は、電子鍵盤楽器1の電気音響変換系列を示すブロック図である。電気音響変換系列は、音源5に接続されたアンプ18、イコライザ20、リレー回路21、並びに複数のネットワーク22,23,24と、各ネットワーク22〜24のそれぞれに接続されたウーファ25、スコーカ26、およびツィータ27とを備える。スコーカ26はネットワーク23を介さないでフルレンジスピーカとしても動作可能に構成する。
【0024】
ネットワーク22はローパスフィルタであり、ネットワーク23は中音域を通すバンドパスフィルタであり、ネットワーク24はハイパスフィルタである。リレー回路21は、イコライザ20に接続されるコモン端子T0と、ネットワーク22〜24に接続される第1接点T1と、スコーカ26に接続される第2接点T2とを有する。
【0025】
CPU7は、下位機種モードが選択されたときに、アンプ18の出力を制限したり、イコライザ20による周波数特性の制御を行ったり、イコライザ20からネットワーク22〜24を切り離してスコーカ26をイコライザ29に接続するようにリレー回路21を制御したりする。
【0026】
図5は、モード変更処理のフローチャートである。ステップS331では、下位機種変更モードフラグが判別される。下位機種変更モードフラグが立っていればステップS332に進み、アンプ18の出力を下位機種用の予め設定されたレベルに制限する。ステップS333では、イコライザ20をオンにする。イコライザ20はグラフィックイコライザであるのが望ましいが、特定の周波数帯域をカットするフィルタであってもよい。このイコライザ20やフィルタを予め下位機種用の周波数特性に設定しておき、ここで起動させる。
【0027】
ステップS334では、リレー回路21を第2接点T2側に切り替える。これにより、イコライザ20の出力側からネットワーク22,23,24を切り離し、スコーカ26にイコライザ20の出力側を直結させる。
【0028】
ステップS331で下位機種変更モードフラグが降りていれば、下位機種用に電気音響変換系列を制限する必要はないので、ステップS335に進んでアンプ18の出力制限を解除して上位機種用のレベルに復帰させる。ステップS336では、イコライザ20をオフにして周波数特性の制限を解除する。ステップS337では、リレー回路21を第1接点T1側に切り替える。これにより、イコライザ20の出力はネットワーク22,23,24を介してすべてのスピーカに接続される。
【0029】
このように、本実施形態では、モード変更処理によって、下位機種用に電気音響変換系列を制限したり上位機種用に復帰したりできる。なお、下位機種用にアンプ出力、周波数特性、およびスピーカの数をすべて調整した例を示したが、本発明はこの例に限らない。アンプ出力、周波数特性、およびスピーカの数の調整のうち、少なくとも一つを行うようにしてもよい。また、スピーカの数についても、必ずしも1つのスピーカに制限することはなく、下位機種が有するスピーカの数に合わせてあればよい。要するに、予め機能が分かっている同一製品シリーズのうち自己より下位機種の電気音響変換系列に適合するように切り替えが行われればよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器の電気音響変換系列を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器のハード構成を示すブロック図である。
【図3】電子鍵盤楽器のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図4】パネル処理を示すフローチャートである。
【図5】モード変更処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0031】
3…操作パネル、 5…音源、 6…サウンドシステム、 7…CPU、 18…アンプ、 20…イコライザ、 21…リレー回路、 22,23,24…ネットワーク、 25…ウーファ、 26…スコーカ/フルレンジスピーカ、 27…ツィータ





 

 


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