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発明の名称 アップライトピアノのブライドルテープの取付構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−218958(P2007−218958A)
公開日 平成19年8月30日(2007.8.30)
出願番号 特願2006−36246(P2006−36246)
出願日 平成18年2月14日(2006.2.14)
代理人 【識別番号】100095566
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 友雄
発明者 釘本 英範 / 吉末 健治
要約 課題
キャッチャーおよびキャッチャーシャンクを一体成形したキャッチャー部品に、ブライドルテープを容易にしっかりと取り付けられるブライドルテープの取付構造を提供する。

解決手段
キャッチャーシャンク26と、その前端部に設けられたキャッチャー27とを一体成形したキャッチャー部品8にブライドルテープ36を取り付けるブライドルテープ36の取付構造であって、キャッチャー27の背面には、ブライドルテープ挿入穴33が形成され、キャッチャー27の上面または下面には、ブライドルテープ挿入穴33に連通する取付部材挿入穴34が形成されており、取付部材挿入穴34に嵌め込まれるとともに、ブライドルテープ挿入穴33に挿入されたブライドルテープ36の一端部を、取付部材挿入穴34の底面34aとの間で挟持することによって、キャッチャー部品8に取り付ける取付部材37を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
押鍵に伴って回動するバットから前方に突出するキャッチャーシャンクと、当該キャッチャーシャンクの前端部に設けられたキャッチャーとを一体成形したキャッチャー部品にブライドルテープを取り付けるアップライトピアノのブライドルテープの取付構造であって、
前記キャッチャーの背面には、ブライドルテープ挿入穴が形成され、前記キャッチャーの上面および下面の一方には、前記ブライドルテープ挿入穴に連通する取付部材挿入穴が形成されており、
前記取付部材挿入穴に嵌め込まれるとともに、前記ブライドルテープ挿入穴に挿入された前記ブライドルテープの一端部を、前記取付部材挿入穴の底面との間で挟持することによって、前記キャッチャー部品に取り付ける取付部材を備えていることを特徴とするアップライトピアノのブライドルテープの取付構造。
【請求項2】
前記バットは、押鍵に伴い、ジャックで突き上げられることにより回動し、その回動の途中で当該ジャックが離脱するように構成されており、
前記取付部材は、前記キャッチャー部品よりも大きな比重を有する金属および合成樹脂の少なくとも一方で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のアップライトピアノのブライドルテープの取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アップライトピアノのアクションに設けられ、離鍵時にハンマーを引き戻すのに用いられるブライドルテープを、キャッチャーシャンクおよびキャッチャーを一体成形したキャッチャー部品に取り付けるアップライトピアノのブライドルテープの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
図5は、従来一般のブライドルテープの取付構造を用いたアップライトピアノのアクションを、一部省略して示している。このアクション61は、鍵62の押鍵に伴って回動するバット63と、その前方に突出するように取り付けられたキャッチャーシャンク64と、キャッチャーシャンク64の前端部に取り付けられたキャッチャー65を有しており、キャッチャーシャンク64とキャッチャー65の間には、ブライドルテープ66が取り付けられている。
【0003】
このブライドルテープ66は、鍵62の押鍵に伴いウィッペン67およびジャック68を介して反時計回りに回動するハンマー69を、弦Sの打弦後に引き戻すためのものであり、従来一般、図6に示すように取り付けられている。すなわち、ブライドルテープ66は、その一端部がキャッチャー65の背面に形成された穴71に挿入されており、この穴71に嵌め込まれたキャッチャーシャンク64と、穴71の底面71aおよび内周面71bとの間に挟持され、接着されることによって、キャッチャー65に取り付けられている。このような取付構造により、ブライドルテープ66をキャッチャー65にしっかりと安定して取り付けることができ、ブライドルテープ66は、それが切れない限り、キャッチャー65から外れることがない。また、ブライドルテープ66の他端部は、ウィッペン67に立設されたブライドルワイヤー72に取り付けられており、ブライドルワイヤー72側において、ブライドルテープ66の取付位置を調整することによって、ブライドルテープ66による引き戻し力が調整される。
【0004】
しかし、上記のアクション61では、バット63、キャッチャーシャンク64およびキャッチャー65が別個に構成されているため、これらを組み立てる作業が必要であり、部品点数および組立工数が多く、その分、製造コストが増大してしまう。
【0005】
このような不具合を解消するため、バット、キャッチャーシャンクおよびキャッチャーを一体成形したアクションが、例えば特許文献1に開示されている。このアクションでは、センターブロックと、バット、キャッチャーシャンクおよびキャッチャーなどで構成されるハンマー系部と、ウィッペンやバックチェックなどで構成されるウィッペン系部と、センターブロックとハンマー系部およびウィッペン系部をそれぞれ連結する連結部とが、一体成形されている。ハンマー系部には、ハンマーが取り付けられている。各連結部は薄い可撓性のものであり、鍵が押鍵されると、各連結部が撓むことにより、ウィッペン系部およびハンマー系部が回動し、ハンマーが弦を打弦する。その後、鍵が離鍵されると、センターブロックとウィッペン系部の間の連結部が押鍵時とは逆方向に回動することによって、ハンマー系部は、離鍵位置まで引き戻される。
【0006】
しかし、このアクションでは、センターブロックとウィッペン系部の間の連結部が、離鍵時にハンマーを引き戻すというブライドルテープと同様の役割を果たすものの、連結部がセンターブロックなどと一体成形されているので、引き戻し力の調整が難しいという問題がある。また、ブライドルテープを取り付けようとしても、バット、キャッチャーシャンクおよびキャッチャーが一体成形されているため、前述したような従来の取付構造を採用できず、例えばキャッチャーなどに接着によってブライドルテープを取り付けざるを得ず、ブライドルテープをキャッチャーにしっかりと取り付けることができない。
【0007】
本発明は、キャッチャーおよびキャッチャーシャンクを一体成形したキャッチャー部品に、ブライドルテープを容易にしっかりと取り付けることができるアップライトピアノのブライドルテープの取付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【特許文献1】特開平10−161641号公報
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するため、請求項1に係る発明は、押鍵に伴って回動するバットから前方に突出するキャッチャーシャンクと、キャッチャーシャンクの前端部に設けられたキャッチャーとを一体成形したキャッチャー部品にブライドルテープを取り付けるアップライトピアノのブライドルテープの取付構造であって、キャッチャーの背面には、ブライドルテープ挿入穴が形成され、キャッチャーの上面および下面の一方には、ブライドルテープ挿入穴に連通する取付部材挿入穴が形成されており、取付部材挿入穴に嵌め込まれるとともに、ブライドルテープ挿入穴に挿入されたブライドルテープの一端部を、取付部材挿入穴の底面との間で挟持することによって、キャッチャー部品に取り付ける取付部材を備えていることを特徴とする。
【0010】
このアップライトピアノのブライドルテープの取付構造によれば、ブライドルテープの一端部を、キャッチャーおよびキャッチャーシャンクを一体成形したキャッチャー部品のキャッチャーの背面のブライドルテープ挿入穴に挿入し、取付部材を、キャッチャーの上面または下面に形成された取付部材挿入穴に嵌め込み、嵌め込まれた取付部材と取付部材挿入穴の底面との間でブライドルテープの一端部を挟持することによって、ブライドルテープがキャッチャー部品に取り付けられている。このように、ブライドルテープの一端部を取付部材とキャッチャーの取付部材挿入穴の底面との間で挟持するので、ブライドルテープをキャッチャー部品にしっかりと取り付けることができる。したがって、ブライドルテープがキャッチャー部品に対してずれたり、外れたりするのを、防止することができる。
【0011】
また、ブライドルテープをブライドルテープ挿入穴に挿入し、取付部材を取付部材挿入穴に嵌め込むだけで、ブライドルテープをキャッチャー部品に取り付けることができるので、その取付作業が容易である。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のアップライトピアノのブライドルテープの取付構造において、バットは、押鍵に伴い、ジャックで突き上げられることにより回動し、その回動の途中でジャックが離脱するように構成されており、取付部材は、キャッチャー部品よりも大きな比重を有する金属および合成樹脂の少なくとも一方で構成されていることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、取付部材がキャッチャー部品よりも大きな比重を有する金属および合成樹脂の少なくとも一方で構成されているため、取付部材を錘として兼用することができる。これにより、バットの前方に位置するキャッチャー部品に取付部材の重さが付与され、バットの回動支点回りのモーメントが増大するので、バットの回動の途中でジャックが離脱する際のレットオフ荷重が増大することによって、レットオフ感を向上させることができる。また、錘を取り付けるための別個のスペースが不要であるので、アクションをコンパクトに構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1は、本発明のブライドルテープの取付構造を適用したアップライトピアノのアクション1、ハンマー2および鍵盤3などを、離鍵状態において示している。なお、以下の説明では、演奏者側から見たときのアップライトピアノの手前側を「前」、奥側を「後」として説明する。鍵盤3は、左右方向に並んだ多数の鍵4(1つのみ図示)によって構成されている。各鍵4は、前後方向(図1の左右方向)の中央において、筬5に立設されたバランスピン5aに回動自在に支持されている。
【0015】
アクション1は、鍵盤3の後端部の上方において、筬5の左右端部にそれぞれ設けられたブラケット(図示せず)に取り付けられ、両ブラケットの間に設けられている。アクション1は、ウィッペン6、ジャック7およびハンマー支持体8(キャッチャー部品)などを有しており、これらは、鍵4ごとに設けられている(いずれも1つのみ図示)。左右のブラケットの間には、センターレール11およびハンマーレール12などが渡されており、このセンターレール11に、ウィッペンフレンジ13およびバットフレンジ14が鍵4ごとにねじ止めされている(ともに1つのみ図示)。
【0016】
ウィッペン6は、前後方向に延びており、その後端部において、センターレール11にねじ止めされたウィッペンフレンジ13の下端部に、ピン状の支点6aを介して回動自在に支持されている。また、ウィッペン6は、その前部から下方に突出するヒール部6bを有していて、対応する鍵4の上面後端部に設けられたキャプスタンボタン4aに、ヒール部6bを介して載置されている。また、ウィッペン6の上面前端部には、バックチェックワイヤー15およびブライドルワイヤー16が前後方向に並ぶように立設されている。バックチェックワイヤー15の先端部には、バックチェック17が取り付けられており、ブライドルワイヤー16の先端部には、後述するブライドルテープ36が取り付けられている。
【0017】
ジャック7は、前後方向に延びる基部7aと、基部7aの後端部から上方に延びるバット突上げ部7bを有している。このジャック7は、その基部7aとバット突上げ部7bとの角部において、ウィッペン6のバックチェックワイヤー15よりも後方の位置に、ピン状の支点7cを介して回動自在に支持されている。また、基部7aとウィッペン6の間には、ジャックスプリング21が取り付けられている。このジャックスプリング21は、コイルばねで構成され、押鍵時に、後述するようにジャック7を付勢するためのものである。
【0018】
また、ジャックの基部7aの上方には、レギュレティングボタン22が設けられている。このレギュレティングボタン22は、センターレール11に設けられた複数のレギュレティングブラケット23と、その前端部に取り付けられ、左右方向に延びるレギュレティングレール24とを介して、鍵4ごとに設けられている(1つのみ図示)。
【0019】
ハンマー支持体8は、例えばABS樹脂などの合成樹脂の成形品で構成されており、バット25、キャッチャーシャンク26およびキャッチャー27を一体に有している。
【0020】
バット25は、その下端部において、センターレール11にねじ止めされたバットフレンジ14の上端部に、ピン状の支点8aを介して回動自在に支持されている。バットフレンジ14の上端部には、バットフレンジコード14aが取り付けられている。バット25の背面上端部には、バットスプリング25aが取り付けられている。バットスプリング25aは、線材で構成されていて、その下端部がバットフレンジコード14aに引っ掛かった状態で係合しており、それにより、バット25を時計方向に付勢している。また、バット25の下面前端部には、例えば鹿皮で構成されたバットスキン25bが貼り付けられており、離鍵状態では、このバットスキン25bに、ジャック7のバット突上げ部7bが係合している。
【0021】
バット25には、ハンマー2が取り付けられている。ハンマー2は、バット25から上方に延びるハンマーシャンク31と、ハンマーシャンク31の上端部に取り付けられたハンマーヘッド32で構成されている。このハンマーヘッド32は、後方に鉛直に張られた弦Sに対向している。
【0022】
キャッチャーシャンク26は、バット25から前方に延びており、図2に示すように、断面円形の棒状に形成されている。
【0023】
キャッチャー27は、キャッチャーシャンク26の前端部に設けられており、前方のバックチェック17に対向している。また、図2に示すように、キャッチャー27は、ブロック状に形成されており、その背面には、キャッチャーシャンク26よりも下方の位置に、ブライドルテープ挿入穴33が形成されている。ブライドルテープ挿入穴33は、左右方向に細長く延びるスリット状のものである。また、キャッチャー27の上面には、上下方向に延びる直方体状の取付部材挿入穴34が形成されており、ブライドルテープ挿入穴33に連通している。これらのブライドルテープ挿入穴33および取付部材挿入穴34は、左右方向の幅が互いに等しく、また、取付部材挿入穴34の底面34aは、ブライドルテープ挿入穴33の底面と面一になっている(図3参照)。キャッチャー27の前面には、例えば鹿皮で構成されたキャッチャースキン35が貼り付けられている。
【0024】
ハンマー支持体8のキャッチャー27には、取付部材37によってブライドルテープ36が取り付けられている。ブライドルテープ36は、例えば綿を織った布で構成され、可撓性を有している。取付部材37は、ハンマー支持体8を構成する合成樹脂よりも大きな比重を有する金属、例えばタングステンで構成されており、取付部材挿入穴34とほぼ同じサイズの直方体状に形成されている。
【0025】
図3に示すように、ブライドルテープ36の一端部は、ブライドルテープ挿入穴33に前方から挿入されていて、取付部材挿入穴34にぴったり嵌め込まれた取付部材37と取付部材挿入穴34の底面34aとの間に挟持され、接着されることによって、キャッチャー27に取り付けられている。一方、ブライドルテープ36の他端部は、前述したブライドルワイヤー16の先端部に、ブライドルテープ36の長さを調整可能に取り付けられている。
【0026】
ハンマー支持体8の後方には、ダンパー41が鍵4ごとに回動自在に設けられている(1つのみ図示)。ダンパー41は、鍵4の押鍵および離鍵に伴って弦Sに離接することによって、ハンマー2で打弦された弦Sの振動による発音を許容および停止するためのものである。
【0027】
次に、上述したアクション1の動作について説明する。図1の離鍵状態から鍵4が押鍵されると、鍵4はバランスピン5aを中心に時計方向に回動し、その後端部に載置されたウィッペン6が、鍵4によって突き上げられることにより、上方(反時計方向)に回動する。このウィッペン6の回動に伴い、ウィッペン6に設けられたジャック7、バックチェック17およびブライドルワイヤー16などが一緒に上方に移動し、バット25がジャック7のバット突上げ部7bで突き上げられることによって、ハンマー2が、後方の弦Sに向かって反時計方向に回動する。このとき、ハンマー支持体8の支点8a回りのモーメントに応じた反力が、タッチ重さとして演奏者に付与される。
【0028】
ウィッペン6が所定の角度、回動したときに、ジャック7の基部7aがレギュレティングボタン22に当接する。ウィッペン6がさらに回動するのに伴い、ジャック7は、上方への移動がレギュレティングボタン22によって規制されることにより、ウィッペン6に対して時計方向に回動する。これにより、ジャック7のバット突上げ部7bがバット25から前方に外れる(レットオフ)。このレットオフにより、鍵4のタッチ重さからハンマー支持体8の重量分が失われることによって、タッチ重さが急激に低下し、演奏者にレットオフ感が付与される。
【0029】
一方、ハンマー2は、ジャック7の離脱後においても、慣性によって回動し続け、弦Sを打弦し、これを振動させることによって、演奏音を発生させる。その後、ハンマー2およびハンマー支持体8は、バットスプリング25aの付勢力およびブライドルテープ36による引き戻し力によって、時計方向に復帰回動し、キャッチャー27がバックチェック17に当接することにより、一旦、停止する。
【0030】
鍵4が離鍵されると、鍵4およびウィッペン6は、押鍵時とは逆方向にそれぞれ回動する。また、ウィッペン6の復帰に伴い、バックチェック17がキャッチャー27から離れることにより、ハンマー2が、バットスプリング25aの付勢力およびブライドルテープ36の引き戻し力によって時計方向に回動し、それにより、ハンマーシャンク31がハンマーレール12に当接するとともに、バット25がジャック7のバット突上げ部7bに係合し、ハンマー2が離鍵状態に復帰する。
【0031】
以上のように、本実施形態によれば、ブライドルテープ36の一端部は、ハンマー支持体8のキャッチャー27の背面のブライドルテープ挿入穴33に挿入されていて、キャッチャー27の取付部材挿入穴34に嵌め込まれた取付部材37と取付部材挿入穴34の底面34aとの間で挟持されるとともに、接着されることによって、ハンマー支持体8に取り付けられている。このように、ハンマー支持体8が、バット25、キャッチャーシャンク26およびキャッチャー27の一体成形品で構成されている場合でも、ブライドルテープ36をハンマー支持体8にしっかりと取り付けることができる。したがって、ブライドルテープ36がハンマー支持体8に対してずれたり、外れたりするのを、防止することができる。
【0032】
また、ブライドルテープ36をブライドルテープ挿入穴33に挿入し、取付部材37を取付部材挿入穴34に嵌め込むだけで、ブライドルテープ36をハンマー支持体8に取り付けることができるので、その取付作業が容易である。
【0033】
また、ブライドルワイヤー16側において、ブライドルテープ36の取付長さを調整することによって、ブライドルテープ36によるハンマー2の引き戻し力を容易に調整することができる。
【0034】
さらに、取付部材37がハンマー支持体8を構成する合成樹脂よりも大きな比重を有するタングステンで構成されているため、取付部材37を錘として兼用することができる。これにより、キャッチャー27に取付部材37の重さが付与され、ハンマー支持体8の支点8a回りのモーメントが増大するので、バット25の回動の途中でジャック7が離脱する際のレットオフ荷重が増大することによって、レットオフ感を向上させることができる。また、錘を取り付けるための別個のスペースが不要であるので、アクション1をコンパクトに構成することができる。
【0035】
図4は、ブライドルテープの取付構造の変形例を示している。なお、実施形態と同じ構成の部分については、同じ符号を付している。このハンマー支持体51は、例えばABS樹脂などの合成樹脂の成形品で構成されており、そのキャッチャー52の上面には、実施形態の取付部材挿入穴34に代えて、ブライドルテープ挿入穴33に連通するねじ穴53(取付部材挿入穴)が形成されている。このねじ穴53には、ねじ54(取付部材)がねじ込まれており、このねじ54は、例えばタングステンで構成されている。また、ブライドルテープ36の一端部は、ブライドルテープ挿入穴33に挿入されるとともに、ねじ穴53にねじ込まれたねじ54とねじ穴53の底面53aとの間に挟持されている。したがって、実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、ねじ54を強く締め付けることによって、ブライドルテープ36の挟持をより確実に行うことができる。なお、ねじ54の緩みを防止するために、接着を併用してもよい。
【0036】
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。実施形態では、バット25、キャッチャーシャンク26およびキャッチャー27を一体成形しているが、キャッチャーシャンクおよびキャッチャーを一体成形したキャッチャー部品に、これとは別個のバットを取り付けてもよい。また、取付部材挿入穴34をキャッチャー27の上面に形成したが、下面に形成してもよい。なお、取付部材挿入穴34をキャッチャー27の上面に形成した方が、取付部材37が取付部材挿入穴34の底面34aに支持されることで、キャッチャー27に対してずれにくく、抜けにくいので、有利である。
【0037】
また、取付部材37をタングステンなどの金属で構成したが、これに限らず、ハンマー支持体8を構成する合成樹脂よりも大きな比重を有する合成樹脂で構成してもよく、さらに、このような金属と合成樹脂を組み合わせたもので構成してもよい。また、ハンマー支持体8,51を合成樹脂で構成したが、これに限らず、例えば木質材で構成してもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】アップライトピアノのハンマーおよびアクションなどを、離鍵状態において示す側面図である。
【図2】ブライドルテープの取付構造を示す斜視図である。
【図3】ブライドルテープをハンマー支持体に(a)取り付ける前および(b)取り付けた後を示す側断面図である。
【図4】変形例によるブライドルテープの取付構造を示す側断面図である。
【図5】従来一般のアップライトピアノのアクションなどを示す側面図である。
【図6】従来一般のアップライトピアノのブライドルテープの取付構造を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0039】
7 ジャック
8 ハンマー支持体(キャッチャー部品)
25 バット
26 キャッチャーシャンク
27 キャッチャー
33 ブライドルテープ挿入穴
34 取付部材挿入穴
34a 底面
36 ブライドルテープ
37 取付部材
51 ハンマー支持体(キャッチャー部品)
52 キャッチャー
53 ねじ穴(取付部材挿入穴)
53a 底面
54 ねじ(取付部材)




 

 


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