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発明の名称 電子楽器のレジストレーション読み出し装置および方法と電子楽器のレジストレーション設定プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−148453(P2007−148453A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2007−62378(P2007−62378)
出願日 平成19年3月12日(2007.3.12)
代理人 【識別番号】100084870
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 香樹
発明者 佐藤 康史
要約 課題
外部記憶媒体に記憶されている音色選択スイッチの割り当てが適切でない場合に、この記憶内容を読み出した電子楽器が動作不能になるのを防止する。

解決手段
音色番号テーブル24には音色選択スイッチと音色番号の割り当てが記憶されている。判別部25は外部記憶媒体から読み出した音色情報のスイッチ番号および音色番号の対応が、音色番号テーブル24の記憶内容に適合しているか判断する。外部記憶媒体の記憶内容が音色番号テーブル24の記憶内容と適合しない場合は、書換部26では読み出した外部記憶媒体の記憶内容(音色番号)を音色番号テーブル24に適合するように書き換える。書き換えられたデータは音色設定部27にセットされる。
特許請求の範囲
【請求項1】
電子楽器の楽音発生の条件として使用されるレジストレーションを電子楽器に設定するための複数のレジストレーションスイッチと、
前記レジストレーションスイッチ毎に選択可能なレジストレーションを該レジストレーションスイッチ毎に対応付けて記憶した記憶手段と、
前記レジストレーションおよび該レジストレーションを設定するためのレジストレーションスイッチをそれぞれ示す情報を外部記憶手段から読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段によって読み出されたレジストレーションとレジストレーションスイッチを示す情報の対応関係が、前記記憶手段に記憶されたレジストレーションとレジストレーションスイッチとの対応関係と一致しているかどうかを判別する判別手段とを備えていることを特徴とする電子楽器のレジストレーション読み出し装置。
【請求項2】
前記判別手段で正常なレジストレーションでないと判断された場合に、入力されたレジストレーションを前記レジストレーションスイッチに割り当てられる予定のレジストレーションに書き換える書き換え手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の電子楽器のレジストレーション読み出し装置。
【請求項3】
前記レジストレーションスイッチが音色選択スイッチであり、前記レジストレーションが該音色選択スイッチに割り当てられて複数の音色の一つを示す音色番号であり、
前記電子楽器が、音色選択スイッチの操作により該音色選択スイッチに割り当てられた複数の音色群の一つを選択して発音するように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の電子楽器のレジストレーション読み出し装置。
【請求項4】
電子楽器の楽音発生の条件として使用されるレジストレーションを電子楽器に設定するためのレジストレーション読み出し方法において、
複数のレジストレーションスイッチ毎に選択可能なレジストレーションを該レジストレーションスイッチ毎に対応付けて記憶し、
前記レジストレーションおよび該レジストレーションを設定するためのレジストレーションスイッチをそれぞれ示す情報を外部記憶手段から読み出し、
前記外部記憶手段から読み出されたレジストレーションとレジストレーションスイッチを示す情報の対応関係が、前記記憶手段に記憶されたレジストレーションとレジストレーションスイッチとの対応関係と一致しているかどうかを判別することを特徴とする電子楽器のレジストレーション読み出し方法。
【請求項5】
前記判別手段で正常なレジストレーションでないと判断された場合に、入力されたレジストレーションを前記レジストレーションスイッチに割り当てられる予定のレジストレーションに書き換えることを特徴とする請求項4記載の電子楽器のレジストレーション読み出し方法。
【請求項6】
前記レジストレーションスイッチが音色選択スイッチであり、前記レジストレーションが該音色選択スイッチに割り当てられて複数の音色の一つを示す音色番号であり、
前記電子楽器が、音色選択スイッチの操作により該音色選択スイッチに割り当てられた複数の音色群の一つを選択して発音するように構成されていることを特徴とする請求項4または5記載の電子楽器のレジストレーション読み出し方法。
【請求項7】
電子楽器の楽音発生の条件として使用されるレジストレーションを電子楽器に設定するためのレジストレーション設定プログラムにおいて、
複数のレジストレーションスイッチ毎に選択可能なレジストレーションを該レジストレーションスイッチ毎に対応付けて記憶するステップと、
前記レジストレーションおよび該レジストレーションを設定するためのレジストレーションスイッチをそれぞれ示す情報を外部記憶手段から読み出すステップと、
前記外部記憶手段から読み出されたレジストレーションとレジストレーションスイッチを示す情報の対応関係が、前記記憶手段に記憶されたレジストレーションとレジストレーションスイッチとの対応関係と一致しているかどうかを判別するステップとからなることを特徴とする電子楽器のレジストレーション設定プログラム。
【請求項8】
前記判別手段で正常なレジストレーションでないと判断された場合に、入力されたレジストレーションを前記レジストレーションスイッチに割り当てられる予定のレジストレーションに書き換えるステップをさらに備えていることを特徴とする請求項7記載の電子楽器のレジストレーション設定プログラム。
【請求項9】
前記レジストレーションスイッチが音色選択スイッチであり、前記レジストレーションが該音色選択スイッチに割り当てられて複数の音色の一つを示す音色番号であり、
前記電子楽器が、音色選択スイッチの操作により該音色選択スイッチに割り当てられた複数の音色群の一つを選択して発音するように構成されていることを特徴とする請求項7または8記載の電子楽器のレジストレーション設定プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器のレジストレーション読み出し装置および方法と電子楽器のレジストレーション設定プログラムに関し、特に、外部記憶装置に記憶されたレジストレーションを読み込み、スイッチ操作で読み出すことができる電子楽器のレジストレーション読み出し装置および方法と電子楽器のレジストレーション設定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子楽器では、音色、音量、リズムパターン、効果等を予め設定し、これを読み出して楽音発生の条件として使用する。これら、演奏のために電子楽器に予め設定されるデータをレジストレーションと呼ぶ。例えば、音色の設定には、複数の音色に対応した音色選択スイッチが設けられ、この音色選択スイッチを操作することにより複数の音色のうち所望のものが電子楽器に設定される。例えば、「ピアノ」、「ギター」、「ベース」等、個々の音色に対応したスイッチが設けられる。
【0003】
しかし、電子楽器で再現できる音色は数が多いので、すべての音色に対応してスイッチを設けることは操作パネルのサイズや操作の煩雑さを考慮した場合、現実には困難である。
【0004】
そこで、あらかじめ同系統の複数の音色を共通の音色グループとして記憶させておき、この複数の音色のうちから一つだけを任意に選択して音色選択スイッチに割り当てるようにする。こうして少ない数の音色選択スイッチで多くの音色を選択することができる。例えば、ピアノグループとして、グランドピアノ、アップライトピアノ、電気ピアノ、および古典ピアノなどを記憶させておき、ピアノスイッチに、これら「ピアノグループ」に含まれる音色うち任意の一つ、例えば「古典ピアノ」を割り当てる。このように設定されたピアノスイッチを操作することにより「古典ピアノ」の音色を電子楽器に設定することができる。
【0005】
具体的には、ピアノグループの各音色毎に番号を割り当て、この番号をピアノスイッチに対応して記憶させる。例えば、グランドピアノ(1)、アップライトピアノ(2)、電気ピアノ(3)、および古典ピアノ(4)という具合に番号を割り当てる。そして、例えば、古典ピアノを選択する場合、ピアノスイッチに番号(4)を記憶させる。
【0006】
このようなレジストレーションの設定内容を、ソングデータつまり曲データとともにフロッピディスクやCD−ROM等の外部記憶媒体に記憶し、任意に再現することが考えられる。例えば、特開平6−195883号公報には、電子楽器の外部記憶装置が記載されている。この外部記憶装置では、記憶させたレジストレーションを電子楽器に送信する際、外部記憶装置に記憶されているデータフォーマットが送信先の内部フォーマットと異なる場合、記憶されているレジストレーションのデータフォーマットを送信先の電子楽器で用いる内部フォーマットに変更して記憶する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
外部記憶媒体にレジストレーションと曲データを演奏情報として記憶させ、それを電子楽器で再現する場合、次のような問題点が生じることがある。外部記憶媒体に記憶されたデータは電子楽器やパソコン等の編集機能を使用して編集されることがあり、この編集によってデータが書き替えられることがある。また、外部記憶媒体は、その記憶内容が事故等によって変わってしまうことがあり得る。
【0008】
例えば、ピアノスイッチに番号(4)を記憶させてあったものが、番号(5)に書き替わってしまう等、記憶されていたスイッチとレジストレーションとの対応関係が変わってしまうことがある。
【0009】
このように書き替えられた記憶状態を外部記憶媒体から電子楽器に読み込んだ場合、ピアノスイッチを操作したときに、ピアノスイッチには予定されていない番号(5)が読み取られるので、電子楽器は正しく動作しないということが起こる。
【0010】
本発明は、上記問題点を解消し、操作された音色選択スイッチ等、レジストレーションスイッチの割り当てに対応しない予定外のデータが読み込まれたときの電子楽器の誤動作を防止することができる電子楽器のレジストレーション読み出し装置および読み出し方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決し、目的を達成するための本発明は、電子楽器の楽音発生の条件として使用されるレジストレーションを電子楽器に設定するため、複数のレジストレーションスイッチ毎に選択可能なレジストレーションを該レジストレーションスイッチ毎に対応付けて記憶手段に記憶しておき、前記レジストレーションおよび該レジストレーションを設定するためのレジストレーションスイッチをそれぞれ示す情報を外部記憶手段から読み出し、前記外部記憶手段から読み出されたレジストレーションとレジストレーションスイッチを示す情報の対応関係が、前記記憶手段に記憶されたレジストレーションとレジストレーションスイッチとの対応関係と一致しているかどうかを判別するように構成した点に第1の特徴がある。
【0012】
また、本発明は、前記判別手段で正常なレジストレーションでないと判断された場合に、入力されたレジストレーションを前記レジストレーションスイッチに割り当てられる予定のレジストレーションに書き換えるようにした点に第2の特徴がある。
【0013】
さらに、本発明は、前記レジストレーションスイッチが音色選択スイッチであり、前記レジストレーションが該音色選択スイッチに割り当てられて複数の音色の一つを示す音色番号であり、前記電子楽器が、音色選択スイッチの操作により該音色選択スイッチに割り当てられた複数の音色群の一つを選択して発音するように構成されている点に第3の特徴がある。
【発明の効果】
【0014】
第1の特徴によれば、外部記憶媒体に記憶されたレジストレーションがレジストレーションスイッチに対応して記憶されているべき正常な値でないことが検出される。したがって、正常でない場合にエラー表示をするなど、容易に対処することができる。
【0015】
第2の特徴によれば、正常でないレジストレーションが入力された場合でも、許容できる正常な値に書き換えられるので、電子楽器は動作不能に陥ることがない。
【0016】
第3の特徴によれば、音色選択スイッチに割り当てられる音色を表す音色番号が電子楽器で判別可能な正常な番号であるか否か判別できるとともに、正常でない音色番号であれば、正常な音色番号の一つに書き換えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器のハード構成を示すブロック図である。同図において、バスライン16には、CPU1、プログラムメモリ2、楽音波形メモリ3、RAM4、パネルインタフェース回路5、鍵盤インタフェース回路6、自動演奏データメモリ7、ディスクインタフェース回路9、および音源装置10が接続される。
【0018】
パネルインタフェース回路5には操作パネル表示装置11が、鍵盤インタフェース回路6には鍵盤装置12が、ディスクインタフェース回路9にはフロッピディスク駆動装置(FDD)13がそれぞれ接続される。また、音源装置10にはD/A変換器14、アナログ信号処理装置15、およびアンプ16を介してサウンドシステム17が接続される。音源装置10は、複数の楽音を同時発生できるよう複数の楽音発生チャンネルを備え、例えば、正弦波加算方式で楽音を合成する。さらに、CPU1はMIDIインタフェース回路8を介して別の電子楽器など外部装置に接続される。
【0019】
プログラムメモリ2にはCPU1で処理されるプログラムが格納され、楽音波形メモリ3には楽音波形データが格納され、自動演奏データメモリ7には自動演奏データが格納される。これらメモリ2,3,7はROMによって構成できる。RAM4はCPU1がプログラムを実行する際の各種データを一時記憶するワークエリアや、操作パネル表示装置11の操作によって設定される音色や効果等、レジストレーションの記憶エリアとして使用される。
【0020】
操作パネル表示装置11はタッチパネルやレジストレーションスイッチ等各種スイッチおよびボリューム、ならびにLEDなどの表示灯からなり、例えば、鍵盤装置12に隣接して設けられるコントロールパネル上に配置される。
【0021】
CPU1は前記プログラム、ならびに鍵盤装置12から入力されたキー情報および操作パネル表示装置11から入力された音色、テンポ、リズム等に基づいて楽音発生部としての音源装置10を制御し、楽音波形メモリ3から読み出した波形データに基づいて楽音信号を発生させる。自動演奏モードでは、鍵盤装置12から入力されるキー情報に代えて、自動演奏データメモリ7に格納された自動演奏データが使用される。音源装置10で発生された楽音信号はD/A変換器14でアナログ信号に変換される。アナログ信号は、アナログ信号処理装置15で効果付与等の信号処理が施された後、アンプ16を介してサウンドシステム17に供給される。
【0022】
続いて、上記電子鍵盤楽器におけるレジストレーションの一つである音色の設定について説明する。図3は、操作パネル表示装置11に設けられる音色選択スイッチの例を示す図である。音色選択スイッチの例としてピアノスイッチ20、ギタースイッチ21、およびベーススイッチ22が設けられる。それぞれのスイッチに隣接して表示灯201,211,221が設けられる。例えば、ピアノスイッチ20が押されたときに表示灯201が点灯して、音色グループとしてピアノグループが選択されたことが表示される。ピアノスイッチ20、ギタースイッチ21、およびベーススイッチ22にそれぞれ割り当てできる音色の例は図4に示す。図4において、例えば、ピアノスイッチ20には、グランドピアノ(音色番号(0))、アップライトピアノ(同(1))、電気ピアノ(同(2))、および古典ピアノ(同(3))の音色が割り当てられる。ギタースイッチ21,ベーススイッチ22についても同様に各音色は音色番号で代表される。
【0023】
図5は、音色選択スイッチが押されたときの操作パネル表示装置11のLCDスクリーンの表示例を示す図である。ピアノスイッチ20が押されたとき、「音色スイッチ:1」、「音色名:グランドピアノ」が表示される。また、ギタースイッチ21が押されたときは、「音色スイッチ:2」、「音色名:ガットギター」が表示され、ベーススイッチ22が押されたときは、「音色スイッチ3」、「音色名:ダブルベース」が表示される。各スイッチ20〜22は連続して押されると、順次音色番号に従って、該音色番号に対応する音色が電子鍵盤楽器に設定される。例えば、ピアノスイッチ20を繰り返しオン操作することによって、グランドピアノ(音色番号(0))、アップライトピアノ(同(1))、電気ピアノ(同(2))、および古典ピアノ(同(3))の音色が順次設定され、LCDスクリーンの表示も音色番号に対応して変化する。音色設定結果は、レジストレーションの一つとしてRAM4に格納される。
【0024】
図6は、上記電子鍵盤楽器のメインルーチン処理のフローチャートである。図6おいて、ステップS1では、各種レジスタやフラグなどの初期化を行う。初期化の後、まず、ステップS2では、スイッチイベント処理すなわち操作パネル表示装置11に含まれるタッチパネル、スイッチ(音色選択スイッチ等)、ボリュームの操作の有無(スイッチイベントの有無)を判別し、イベントが有った場合はそれに応じた処理を行う。ステップS3では、鍵盤装置12のキー操作の有無(キーイベントの有無)をキー情報から判別し、キーイベントが有った場合はそれに応じた処理を行う。
【0025】
ステップS4では、MIDI処理すなわち外部装置との間でのMIDI情報の送受信処理を行う。ステップS5では、自動演奏処理が行われる。すなわち操作パネル表示装置11から入力されたモード選択指示によって自動演奏モードが選択されたときに自動演奏データを読み込んで、そのデータに基づく発音処理が行われる。
【0026】
ステップS6では、表示処理すなわち上記各処理に伴う処理結果を操作パネル表示装置11の表示部つまりタッチパネルや表示灯で表示させるための処理を行う。ステップS7では、その他の処理が行われる。ステップS7終了後、次のイベントを処理するためにステップS2に戻る。
【0027】
図7は、音色選択スイッチイベントに応答する前記スイッチイベント処理の要部を示すフローチャートである。ステップS10では、スイッチ番号を読み取って変数Xとする。ピアノスイッチ20が押されたときはX=0、ギタースイッチ21が押されたときはX=1、ベーススイッチ22が押されたときはX=2である。ステップS11では、変数Yをインクリメントする。この変数Yはスイッチ20〜22がそれぞれ最初に押されたときに「0」にリセットされ、連続しておされるとインクリメントされる。変数Yの最大値は「3」であり、最大値になると「0」にリセットされる。
【0028】
したがって、各スイッチ20〜22が1回押されるとY=「0」、続けて1回押されるとY=「1」、さらに続けて1回押されるとY=「2」、またさらに1回押されるとY=「3」となる。そして、さらに1回押されるとY=「0」にリセットされる。
【0029】
ステップS12では、音色番号を次の式を使用して算出する。音色番号=4*X+Y…(式1)。例えば、ギタースイッチ21が3回連続して押されると、X=「1」、Y=「2」であるから、音色番号は式1に従って、「6」と算出される。この音色番号「6」は図4を参照すると「電気ギター」であることが分かる。
【0030】
上記電子鍵盤楽器で設定された音色情報は、曲データとともに演奏情報に含めて外部記憶媒体であるフロッピディスクに記憶させることができる。図8は、演奏情報の例を示す図である。演奏情報23は、データヘッダ230、曲データ231、レジストレーション232、自動伴奏データ233を含む。レジストデータ232に音色情報、効果情報等が含まれる。音色情報としては音色番号および音色選択スイッチを示すスイッチ番号を併せて記憶する。
【0031】
外部記憶媒体に記憶された音色情報が他の電子鍵盤楽器やパソコンの編集機能で編集されて書き替わったり、事故で書き替わったりしたときに、外部記憶媒体からデータを読み出した電子楽器が誤動作しないようにチェック機能を設ける。図9は、音色情報チェックのための要部フローチャートである。図9において、ステップS20では、外部記憶媒体から音色情報を読み込む。ステップS21では、読み込んだ音色情報が正常か否か、つまり音色情報を読み込んだ電子楽器で予定されている音色に対応する音色番号が音色情報に正しく設定されているか否かを判断する。具体的には、読み込んだスイッチ番号および音色番号が予定された音色に対応するかが判断される。
【0032】
データが正常ならば、ステップS22に進んで、音色情報をRAM4の所定領域に書き込む。データが正常でないと判断されたとき、例えば、スイッチ番号がピアノスイッチを示す「0」であるにもかかわらず、音色番号が「4」であった場合は、音色番号は正常なデータではない。この場合の音色番号は「0」〜「3」でなければならないからである。データが正常でない場合はステップS23に進んで、異常データが存在することをLCDスクリーンに表示した後、データを正常な値、この場合「0」〜「3」のうちの一つに書き替える。例えば、各音色群つまり各音色選択スイッチに割り当てられる複数の音色のうち音色番号のうち最も小さい番号に書き替える。ピアノスイッチ20に割り当てられる音色の場合、音色番号「0」〜「3」のうち最も小さい番号「0」に書き替えられる。さらに、このように修正されたデータを外部記憶媒体であるフロッピディスクに記憶させることができる。
【0033】
図1は、音色番号判断を含む読み出し処理のための要部機能ブロック図である。音色番号テーブル24には、ピアノスイッチ、ギタースイッチ、ベーススイッチを表すスイッチ番号と各スイッチ番号毎に割り当てられた複数の音色を示す音色番号が記憶される。音色番号テーブルの例は図4に示した。判別部25は、入力される音色情報つまりスイッチ番号および音色番号を、音色番号テーブル24のスイッチ番号および音色番号と比較し、入力された情報が音色番号テーブルの番号と一致するか判別する。書換部26は、誤っている音色番号を正しい番号つまりスイッチ番号に対応する音色番号に書き替える。書換部26は、判別部25の判別結果が、「正常でない」とされたときに付勢される。そして、書き換えられた音色番号を含む音色情報が音色設定部27にセットされる。判別結果が「正常である」場合は、書換部26はスルーして、音色情報は読み込んだ状態のまま音色設定部27にセットされる。
【0034】
これらの機能は電子楽器本体とは別個に(例えばパソコン上のプログラムに)設けるようにしてもよい。パソコン上で処理する場合、フロッピディスクから読み込まれてチェックされた音色情報は、これが正常でない場合は書き換えられてフロッピディスクに書き込まれる。そして、フロッピディスクから前記フロッピディスク駆動装置13を通じて前記RAM4に読み込まれる。また、電子楽器とパソコンとをつなぐMIDIケーブル等を通じて修正された音色情報を前記RAM4に書き込むようにしてもよい。
【0035】
以上、外部記憶媒体に記憶された音色情報を読み出すときの処理を説明したが、その他のレジストレーションについても本願発明を適用することができる。要は、単一のレジストレーションスイッチに複数のレジストレーションの一つを任意に割り当て、該レジストレーションスイッチを操作することでレジストレーションの設定を行い、その設定内容を外部記憶媒体に記憶して、再度読み出す場合に本発明を適用することができる。
【0036】
以上の説明から明らかなように、請求項1〜請求項3の発明によれば、外部記憶媒体に記憶されたレジストレーションがレジストレーションスイッチに対応して記憶されているべき正常な値でないことが検出される。したがって、正常でない場合にエラー表示をするなど、容易に対処することができる。
【0037】
特に、請求項2の発明によれば、正常でないレジストレーションが入力された場合でも、許容できる正常な値に書き換えられるので、電子楽器は動作不能に陥ることがない。
【0038】
また、請求項3の発明によれば、音色選択スイッチに割り当てられる音色を表す音色番号が電子楽器で判別可能な正常な番号であるか否か判別できるとともに、正常でない音色番号であれば、正常な音色番号の一つに書き換えられる。したがって、音色選択スイッチを操作することにより、該音色選択スイッチに割り当てられた音色を電子楽器に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態に係る音色情報の読み出しの要部機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器の全体構成を示すブロック図である。
【図3】音色選択スイッチの例を示す図である。
【図4】音色番号テーブルの一例を示す図である。
【図5】操作パネル表示装置の表示例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る電子鍵盤楽器のメインルーチン処理のフローチャートである。
【図7】音色選択処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】演奏情報の一例を示す図である。
【図9】音色情報のチェック処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
1…CPU、 9…ディスクインタフェース、 11…操作パネル表示装置、 13…フロッピディスク駆動装置、 20〜22…音色選択スイッチ、 24…音色番号テーブル、 25…判別部、 26…書換部、 27…音色設定部





 

 


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