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発明の名称 鍵盤楽器の譜面保持装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−148238(P2007−148238A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2005−345590(P2005−345590)
出願日 平成17年11月30日(2005.11.30)
代理人 【識別番号】100095566
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 友雄
発明者 安藤 勝秋
要約 課題
譜面のタイプにかかわらず、譜面台に載せた譜面を良好に保持できるとともに、鍵盤楽器が長期間、使用された場合でも、譜面の保持力を維持することができる鍵盤楽器の譜面保持装置を提供する。

解決手段
譜面台7に載せた譜面Sを保持するための鍵盤楽器2の譜面保持装置1であって、譜面台7の下面に固定され、前後方向に延び、前面に開口する嵌合穴15と、嵌合穴15に直交するねじ孔16とを有するステー11と、嵌合穴15に回動自在に嵌合する嵌合部18と、嵌合部18の前端から直角に延びる保持部19とを有し、嵌合部18のねじ孔16に対応する位置に、周方向に連続する係合溝18aが形成されたホルダーロッド12と、先端部に係合部13bを有し、ステー11のねじ孔16にねじ込まれ、係合部13bが係合溝18aに係合することによって、ホルダーロッド12を係止する止めねじ13と、を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
譜面台の上面に載せた譜面を保持するための鍵盤楽器の譜面保持装置であって、
前記譜面台の下面に固定されるとともに、前後方向に延び、前面に開口する嵌合穴と、当該嵌合穴に直交するねじ孔とを有するステーと、
前記嵌合穴に回動自在に嵌合する嵌合部と、当該嵌合部の前端から直角に延びる保持部とからL字状に形成され、前記嵌合部の前記ねじ孔に対応する位置に、周方向に連続する係合溝が形成されたホルダーロッドと、
先端部に係合部を有し、前記ステーの前記ねじ孔にねじ込まれ、前記係合部が前記係合溝に係合することによって、前記ホルダーロッドを係止する止めねじと、
を備えることを特徴とする鍵盤楽器の譜面保持装置。
【請求項2】
前記ホルダーロッドの前記係合溝および前記止めねじの前記係合部は、互いに相補的な形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の鍵盤楽器の譜面保持装置。
【請求項3】
前記ホルダーロッドの前記保持部の先端部に、摩擦性および弾性を有するキャップが取り付けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の鍵盤楽器の譜面保持装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、譜面台に載せた譜面を保持するための鍵盤楽器の譜面保持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鍵盤楽器の譜面台には、色々なタイプのものが用いられており、例えばアップライトピアノでは、鍵盤蓋の裏面に左右方向に延びる譜面台が前方にほぼ水平に延びるように取り付けられており、譜面は、譜面台に載せるとともに、鍵盤蓋に立てかけられている。一方、譜面には、製本タイプのものと、1枚物や見開き状のピースタイプのものがある。製本タイプの譜面を上記のような鍵盤蓋に立てかけた場合、開いているページが演奏中に自然に捲れやすく、特に、譜面がまだ新しく、開閉ぐせが付いていないときには、所望のページを安定して開くことが困難になる。また、ピースタイプの譜面の場合、譜面が薄いため、譜面が撓み、譜面台から滑り落ちやすい。このため、このような不具合を回避するための従来の譜面台組立品として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
【0003】
この譜面台組立品は、電子鍵盤楽器に適用されたものであり、天板上に設けられ、左右方向に延び、譜面を立てかけるための譜面板と、天板の上面の譜面板よりも前方に設けられ、譜面を載せて保持するための譜面押さえユニットで構成されている。譜面押さえユニットは、天板に形成された開口の下側からはめ込まれ、固定されており、ケース本体と、ケース本体に設けられた回動体と、ケース本体の下側の下カバーを備えている。回動体は、押さえ棒と、押さえ棒の一端部の両側面に一体に設けられた一対のブッシュで構成されている。各ブッシュは、短い円柱状のゴムで構成されており、ケース本体の半円形状の軸受け用凹面と下カバーの半円形状の軸受け用凹面との間に形成された支持孔にきつく嵌合している。
【0004】
この構成により、押さえ棒は、前後方向に延びる水平な軸線回りにブッシュを中心として回動し、天板と面一の状態で、ケース本体内に水平に収容された収容位置と、ケース本体から60°より小さな所定角度で、起立する起立位置との間で回動可能である。また、ブッシュが支持孔にきつく嵌合していることにより、押さえ棒は、回動範囲内の任意の角度位置に保持される。
【0005】
この譜面台組立品では通常、押さえ棒を収容位置に位置させ、譜面の下端を譜面押さえユニットに載せ、譜面を譜面板に立てかける。また、必要に応じて、押さえ棒を起立位置に回動させ、押さえ棒で譜面の下端部を押さえつけることによって、譜面が保持される。
【0006】
しかし、上述した従来の譜面台組立品では、譜面押さえユニットが開口へのはめ込みによって取り付けられているので、少なくとも譜面押さえユニットと同じ大きさのスペースが取付部位に必要になる。このため、前述したアップライトピアノの譜面台のような奥行きの小さな譜面台に、譜面押さえユニットを取り付けることは困難である。また、たとえ取り付けたとしても、譜面台から起立した押さえ棒と鍵盤蓋との間隔が非常に狭くなるため、厚い譜面を載せることができない。
【0007】
さらに、この譜面台組立品では、押さえ棒を任意の角度位置に保持するための押さえ棒の回動抵抗を、ケース本体と下カバーとの間に形成された支持孔にブッシュをきつく嵌合することによって確保している。このため、ブッシュの摩耗などによって、押さえ棒の回動抵抗が低下し、押さえ棒を保持できなくなった場合、その保持力を回復できず、ブッシュを交換しなければならない。また、譜面押さえユニットが天板の開口に下側からはめ込まれているので、ブッシュを交換するには、天板を取り外す必要があるため、その作業が煩雑である。
【0008】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、譜面のタイプにかかわらず、譜面台に載せた譜面を良好に保持できるとともに、鍵盤楽器が長期間、使用された場合でも、譜面の保持力を維持することができる鍵盤楽器の譜面保持装置を提供することを目的とする。
【0009】
【特許文献1】特開2002−258832号公報
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、譜面台の上面に載せた譜面を保持するための鍵盤楽器の譜面保持装置であって、譜面台の下面に固定されるとともに、前後方向に延び、前面に開口する嵌合穴と、嵌合穴に直交するねじ孔とを有するステーと、嵌合穴に回動自在に嵌合する嵌合部と、嵌合部の前端から直角に延びる保持部とからL字状に形成され、嵌合部のねじ孔に対応する位置に、周方向に連続する係合溝が形成されたホルダーロッドと、先端部に係合部を有し、ステーのねじ孔にねじ込まれ、係合部が係合溝に係合することによって、ホルダーロッドを係止する止めねじと、を備えることを特徴とする。
【0011】
この鍵盤楽器の譜面保持装置によれば、譜面台の下面にステーが固定されており、その前面に開口するステーの嵌合穴に、L字状のホルダーロッドの嵌合部が回動自在に嵌合している。また、この嵌合部は、周方向に連続する係合溝を有しており、この係合溝に、ステーのねじ孔にねじ込まれた止めねじの先端部の係合部が係合することによって、ホルダーロッドがステーに係止されている。
【0012】
したがって、止めねじの締め付け度合を適度に設定することによって、ホルダーロッドを、ステーの嵌合穴を中心として回動可能にするとともに、任意の角度位置に保持することができる。このため、嵌合部の前端から直角に延びる保持部が譜面台の上方に延びるようにホルダーロッドを回動させることによって、譜面台に載せた譜面を保持部で保持することができる。また、ホルダーロッドを任意の角度位置に保持できるので、例えば譜面の大小や厚さに応じて、ホルダーロッドの角度位置を設定し、それにより、譜面を保持する保持位置を変更することによって、譜面のタイプにかかわらず、譜面を良好に保持することができる。また、譜面を使用しないときや譜面を保持部で保持する必要がないときなどには、ホルダーロッドを回動させ、保持部を倒すことによって、保持部を邪魔になることなく、譜面台の下側に、それに沿ってコンパクトに収納することができる。
【0013】
さらに、止めねじの締め付け度合を調整することによって、ホルダーロッドの回動抵抗を調整できるので、ホルダーロッドの保持力を確保でき、かつホルダーロッドを無理なく円滑に回せるような適度な回動抵抗を得ることができる。このため、鍵盤楽器の長期間の使用などによって、止めねじの緩みなどによりホルダーロッドが緩んだ場合でも、止めねじを締め付けるだけで、回動抵抗を容易に回復させることができ、ホルダーロッドの保持力を維持することができる。また、ステーを譜面台の下面に固定するとともに、ホルダーロッドが譜面台の前側に配置されるので、アップライトピアノのような奥行きの小さい譜面台にも容易に取り付けることができるとともに、既存のピアノにも後付けで取り付けることができる。
【0014】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の鍵盤楽器の譜面保持装置において、ホルダーロッドの係合溝および止めねじの係合部は、互いに相補的な形状を有することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、ホルダーロッドの係合溝および止めねじの係合部が、互いに相補的な形状を有するので、係合部が係合溝に隙間なくぴったりと係合し、それにより、ホルダーロッドをステーにしっかり係止できるとともに、止めねじを緩みにくくし、それによる保持力を長期間、維持することができる。
【0016】
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の鍵盤楽器の譜面保持装置において、ホルダーロッドの保持部の先端部に、摩擦性および弾性を有するキャップが取り付けられていることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、譜面が接触する保持部の先端部にキャップが取り付けられるとともに、このキャップが摩擦性を有するので、譜面との間の摩擦抵抗を大きくすることができ、譜面が滑るのを抑制することができる。また、例えば鍵盤蓋に譜面台が取り付けられている場合、誤って保持部を立てたまま譜面台を折りたたんだとしても、キャップが弾性を有するので、保持部の接触による鍵盤蓋の損傷を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の譜面保持装置1を備えたアップライトピアノ2(鍵盤楽器)を示している。なお、以下の説明では、アップライトピアノ2を演奏者から見た場合の手前側を「前」、奥側を「後」とし、さらに左側および右側をそれぞれ「左」および「右」として、説明を行うものとする。
【0019】
図1に示すように、このアップライトピアノ2は、左右の親板3,3と、親板3,3間に水平に固定された棚板4と、棚板4上に配置された鍵盤5と、鍵盤5を開閉する鍵盤蓋6と、鍵盤蓋6に取り付けられた譜面台7などを備えている。
【0020】
図1に示すように、譜面台7は、左右方向に延びる長方形状のものであり、その後端部において、左右2つの蝶番8,8を介して鍵盤蓋6の裏面に回動自在に取り付けられている。図2に示すように、譜面台7の前端部には、上方に若干、突出するストッパ7aが一体に形成されている。この構成により、図2に示す載置位置から譜面台7を押し上げると、譜面台7は、蝶番8を中心として、同図の反時計方向に回動し、ストッパ7aの先端が鍵盤蓋6に当接することによって、折りたたみ位置に保持される。一方、この折りたたみ位置から譜面台7を手前側に引くと、譜面台7は、時計方向に回動し、譜面台7の後端面が鍵盤蓋6に当接することによって、鍵盤蓋6の前方にほぼ水平に延びる載置位置に保持される。この載置位置において、譜面Sが、譜面台7の上面に載せられるとともに、鍵盤蓋6に立てかけられる。この状態では通常、譜面Sの下端部がストッパ7aに係止されることにより、譜面Sが譜面台7上に保持される。
【0021】
本発明に係る譜面保持装置1は、譜面台7に取り付けられている。図1〜図3に示すように、譜面保持装置1は、左右2つのステー11,11と、各ステー11に嵌合したホルダーロッド12と、ホルダーロッド12をステー11に係止するための止めねじ13と、ステー11を譜面台7の下面に固定するための2つの固定ねじ14,14などを備えている。
【0022】
2つのステー11,11は、譜面台7の下面前端部の蝶番8,8よりも内側に配置されている。図3および図4(a)に示すように、ステー11は、短い円柱状に形成されており、その上半部には嵌合穴15が形成されている。この嵌合穴15は、断面円形で、ステー11の前面に開口し、前後方向に延びている。嵌合穴15の後端部には、後ろ側に向かって狭まるテーパが付けられている。また、図4に示すように、ステー11にはねじ孔16が形成されている。このねじ孔16は、ステー11の下面に開口し、上下方向に嵌合穴15まで延び、嵌合穴15に直交している。さらに、ステー11の中央には、嵌合穴15の両側に、上下方向に貫通する2つの孔17,17が形成されている。これらの各孔17に、下側から固定ねじ14を通し、譜面台7にねじ込むことによって、ステー11が譜面台7の下面に固定されている。また、孔17の下端部は、座ぐり加工された収容部17aになっており、この収容部17aに固定ねじ14の頭部が収容されることによって、固定ねじ14がステー11から下方に突出しないようになっている。
【0023】
図3に示すように、ホルダーロッド12は、丸棒で構成されており、前後方向に延びる嵌合部18と、その前端から直角に延びる保持部19とから、L字状に形成されている。嵌合部18は、嵌合穴15とほぼ同じ径を有しており、それにより、嵌合穴15に回動自在に嵌合している。嵌合部18の後端部には、嵌合穴15の後端部のテーパとほぼ同じテーパが付けられている。また、嵌合部18には、ステー11のねじ孔16に対応する位置に、係合溝18aが形成されている。この係合溝18aは、周方向に連続し、嵌合部18の長さ方向に沿う断面が、図7(a)に示すようなU字状に形成されており、その幅は、ねじ孔16の径と一致している。保持部19は、嵌合部18よりも長く、その先端部には、摩擦性および弾性を有するゴムなどで構成されたキャップ20が取り付けられている。
【0024】
図3および図5に示すように、止めねじ13は、外周面にねじが切られたねじ部13aと、ねじ部13aの先端側に連続し、ねじが切られていない係合部13bで構成されている。ねじ部13aの下面には、六角レンチ(図示せず)用の六角穴13cが形成されている(図6参照)。係合部13bは、嵌合部18の係合溝18aと相補的な形状を有しており、すなわち側面U字状の短い円柱状に形成されている。
【0025】
以上の構成により、ステー11のねじ孔16にねじ込んだ止めねじ13を六角レンチで締め付けることによって、図5に示すように、止めねじ13の係合部13bが嵌合部18の係合溝18aに隙間なくぴったりと係合する。この係合によって、ホルダーロッド12が抜け出ないようにステー11に係止される。また、止めねじ13の締め付け度合を調整することによって、ホルダーロッド12を、ステー11の嵌合穴15を中心として回動可能にするとともに、任意の角度位置に保持することができる。また、この締め付け度合を調整することによって、ホルダーロッド12の回動抵抗を調整できるので、ホルダーロッド12の保持力を確保でき、かつホルダーロッド12を無理なく円滑に回せるような適度な回動抵抗を得ることができる。
【0026】
以上の構成の譜面保持装置1は、次のようにして使用される。図2に示すように、譜面Sを使用する場合には、譜面台7を載置位置に位置させ、譜面Sを保持する場合にはさらに、ホルダーロッド12の保持部19が譜面台7の上方に延びるようにホルダーロッド12を回動させる(図1の実線位置)。そして、譜面Sを譜面台7に載せる。このため、譜面Sがピースタイプの場合、図2に示すように、譜面Sが撓み、その下端部がストッパ7aから外れたとしても、直立した保持部19によって、滑り落ちを防止し、安定して保持することができる。また、図示しないが、譜面が製本タイプのように捲れやすい場合でも、譜面の捲れかかった部分が保持部19に当接することによって捲れを防止でき、所望のページを安定して開くことができる。一方、譜面Sを保持する必要がない場合などには、ホルダーロッド12を回動させ、保持部19を倒す(図1の破線位置および図6)ことによって、保持部19を譜面台7の下側に、それに沿って収納する。
【0027】
以上のように、本実施形態によれば、譜面台7の下面に固定されたステー11の嵌合穴15に、L字状のホルダーロッド12の嵌合部18が回動自在に嵌合している。また、嵌合部18の係合溝18aに、ステー11のねじ孔16にねじ込まれた止めねじ13の係合部13bが係合することによって、ホルダーロッド12がステー11に係止されている。したがって、止めねじ13の締め付け度合を適度に設定することによって、ホルダーロッド12を、回動可能にするとともに、任意の角度位置に保持することができる。このため、保持部19が譜面台7の上方に延びるようにホルダーロッド12を回動させることによって、譜面台7の上面に載せた譜面Sを保持部19で保持することができる。
【0028】
また、ホルダーロッド12を任意の角度位置に保持できるので、譜面の大小や厚さに応じて、ホルダーロッド12の角度位置を設定することによって、譜面のタイプにかかわらず、譜面を良好に保持することができる。また、譜面を使用しないときや譜面を保持部19で保持する必要がないときなどには、ホルダーロッド12を回動させ、保持部19を倒すことによって、保持部19を邪魔になることなく、譜面台7の下側に、それに沿ってコンパクトに収納することができる。
【0029】
さらに、止めねじ13の締め付け度合を調整するだけで、ホルダーロッド12の回動抵抗を調整できるので、アップライトピアノ2の長期間の使用などによって、止めねじ13の緩みなどによりホルダーロッド12が緩んだ場合でも、止めねじ13を締め付けるだけで、回動抵抗を容易に回復させることができ、ホルダーロッド12の保持力を維持することができる。また、ステー11を譜面台7の下面に固定するとともに、ホルダーロッド12の保持部19が譜面台7の前側に配置されるので、アップライトピアノ2のような奥行きの小さい譜面台7にも容易に取り付けることができるとともに、既存のピアノにも後付けで取り付けることができる。
【0030】
また、ホルダーロッド12の係合溝18aの断面および止めねじ13の係合部13bの側面がいずれもU字状に形成され、互いに相補的な形状を有するので、ホルダーロッド12をステー11にしっかり係止できるとともに、止めねじ13を緩みにくくし、それによる保持力を長期間、維持することができる。
【0031】
さらに、譜面が接触する保持部19の先端部にゴム製のキャップ20が取り付けられているので、譜面との間の摩擦抵抗を大きくすることができ、譜面が滑るのを抑制することができる。また、誤って保持部19を立てたまま譜面台7を折りたたみ位置に回動しても、キャップ20によって、保持部19の接触による鍵盤蓋6の損傷を防止することができる。
【0032】
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、ステー11を、鍵盤蓋6に開閉自在に取り付けた譜面台7に固定しているが、これに限らず、例えば下屋根の上面に取り付けられた固定式の譜面台に固定してもよい。また、実施形態では、嵌合部18の係合溝18aの断面形状は、U字状であるが、これに限らず、例えば、図7(b)に示すようなR付きのU字状や図7(c)に示すようなV字状でもよい。この場合、止めねじ13の係合部13bは、係合溝18aと互いに相補的なR付きのU字状やV字状に形成される。さらに、実施形態では、キャップ20をゴムで構成しているが、これに限らず、例えばウレタンなどの合成樹脂で構成してもよい。
【0033】
さらに、実施形態は、本発明をアップライトピアノに適用した例であるが、本発明はこれに限らず、他のタイプの鍵盤楽器にも適用することが可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部を適宜変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態による譜面保持装置を備えたアップライトピアノの正面図である。
【図2】譜面保持装置の側面図である。
【図3】譜面保持装置の分解斜視図である。
【図4】譜面保持装置のステーの(a)底面図および(b)側面図である。
【図5】譜面保持装置の断面図である。
【図6】譜面保持装置の底面図である。
【図7】係合溝の形状を示すための断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 譜面保持装置
2 アップライトピアノ(鍵盤楽器)
7 譜面台
11 ステー
12 ホルダーロッド
13 止めねじ
13b 係合部
15 嵌合穴
16 ねじ孔
18 嵌合部
18a 係合溝
19 保持部
20 キャップ
S 譜面





 

 


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