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発明の名称 鍵盤楽器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−47689(P2007−47689A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−234566(P2005−234566)
出願日 平成17年8月12日(2005.8.12)
代理人 【識別番号】100082500
【弁理士】
【氏名又は名称】足立 勉
発明者 森田 茂弘
要約 課題
ペダルを備えた鍵盤楽器の周辺の清掃を容易に行うことができるようにする。

解決手段
本電子ピアノ100は、支持板110R,110Lによって支持された鍵盤ユニット120及びペダルユニット130を備えており、ペダルユニット130が、演奏者を基準とした場合に左右方向となる水平方向の軸線Xを中心として回転移動可能に構成されている。そして、演奏を行う場合には、各支持板110R,110Lの内側面下端位置に設けられた底部ストッパ140R,140Lの上面にペダルユニット130の下面を当接させる(a)。一方、ペダル132,133,134周辺の清掃を行う場合には、ペダルユニット130を重力に逆らい上方(矢印Y)へ持ち上げ(b)、支持板110R,110Lに両端が固定された前部ストッパ150に当接する位置まで回転移動させることにより、ペダル132,133,134を収納する(c)。
特許請求の範囲
【請求項1】
演奏のための操作が行われるペダルを備えた鍵盤楽器において、
前記ペダルは、演奏のための操作が行われる演奏位置から、その演奏位置とは異なる収納位置へ、移動可能に構成されていること
を特徴とする鍵盤楽器。
【請求項2】
前記ペダルは、前記演奏位置から前記収納位置へ回転移動により移動可能に構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項3】
前記ペダルは、演奏者を基準とした場合に左右方向となる水平方向の回転軸を中心とした回転移動により移動可能に構成されていること
を特徴とする請求項2に記載の鍵盤楽器。
【請求項4】
前記ペダルは、前記演奏位置から前記収納位置へスライド移動により移動可能に構成されていること
を特徴とする請求項1に記載の鍵盤楽器。
【請求項5】
前記ペダルは、演奏者を基準とした場合に前後方向となる水平方向に沿ってスライド移動により移動可能に構成されていること
を特徴とする請求項4に記載の鍵盤楽器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペダルを備えた鍵盤楽器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、手(指)による演奏操作を行うための鍵盤ユニットに加え、足による演奏操作を行うためのペダルを備えた鍵盤楽器が知られている。例えば、電子ピアノの場合、出力された楽音の減衰時間を変化させるためのダンパペダルを備えている。また、例えば、電子オルガンの場合、楽音の高さ(周波数)や出力するタイミング等を指定するためのペダルを複数有した足鍵盤を備えている。一般に、こうしたペダルは、鍵盤楽器本体(鍵盤ユニットやそれを支持する支持部材等からなる鍵盤楽器の主要部)と一体的に構成されている。
【0003】
なお、ペダルを有するペダルユニットを鍵盤楽器本体とは別体で構成したものも存在するが(特許文献1参照)、このような鍵盤楽器では、鍵盤ユニットに対するペダルユニットの位置が固定されていないため、ペダルユニットの設置位置を調整する必要があり、設置作業に手間がかかる。こうした理由から、ペダルが鍵盤楽器本体と一体的に構成された鍵盤楽器が好まれる傾向にある。
【特許文献1】特開平5−88672号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ペダルが鍵盤楽器本体と一体的に構成された鍵盤楽器は、鍵盤楽器本体の下部位置においてペダルが演奏者側へ突出した状態で配置されているため、ペダルが妨げとなってその周辺の清掃が行いにくく、ペダルの周辺(複数並設されたペダル同士の間や、ペダルと床との間など)にほこり等がたまりやすいという問題があった。なお、鍵盤楽器自体を移動させれば清掃が行いやすくはなるものの、こうした鍵盤楽器は大型のものが多く質量も大きいため、容易に移動させることができないのが通常である。
【0005】
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、ペダルを備えた鍵盤楽器の周辺の清掃を容易に行うことができるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の鍵盤楽器は、演奏のための操作が行われるペダルを備えたものである。そして、本鍵盤楽器において、ペダルは、演奏のための操作が行われる演奏位置から、その演奏位置とは異なる収納位置へ、移動可能に構成されている。
【0007】
このような構成の鍵盤楽器によれば、ペダルを演奏位置から収納位置へ移動させることによって、鍵盤楽器自体を移動させることなくペダル周辺の清掃を容易に行うことができる。
【0008】
具体的には、例えば請求項2に記載のように、ペダルを演奏位置から収納位置へ回転移動により移動可能に構成するとよい。このような構成の鍵盤楽器によれば、ペダルの移動を簡素な機構(例えば回転軸及び軸受を備えた機構)によって実現することができる。なお、ここで言う回転移動とは、あらかじめ定められた回転中心に対して距離的な関係を維持した移動のことである。
【0009】
そして、回転移動としては、例えば、鉛直方向(演奏者を基準とした上下方向)の回転軸を中心とした回転移動が考えられる。ただし、このように構成した場合、演奏者を基準とした左右方向に沿ってペダルが多数配列されている鍵盤楽器でこれらのペダル群を一体的に回転移動させようとすると、ペダル群のユニットが回転移動するための空間を演奏者を基準とした前後方向に大きく確保する必要が生じる。
【0010】
そこで、請求項3に記載の鍵盤楽器では、上記請求項2に記載の鍵盤楽器において、ペダルが、演奏者を基準とした場合に左右方向となる水平方向の回転軸を中心とした回転移動により移動可能に構成されている。このような構成の鍵盤楽器によれば、左右方向に沿ってペダルが多数配列されている鍵盤楽器においても、ペダルが回転移動するための空間を大きく確保する必要がない。
【0011】
一方、こうした回転移動に限ったものではなく、例えば請求項4に記載のように、ペダルを演奏位置から収納位置へスライド移動により移動可能に構成してもよい。このような構成の鍵盤楽器によれば、ペダルを移動させるために必要となる空間を小さくすることができる。なお、ここで言うスライド移動とは、あらかじめ定められた方向(直線方向に限らず、曲線方向などでもよい。)に沿った移動のことである。
【0012】
そして、スライド移動としては、例えば鉛直方向(演奏者を基準とした上下方向)に沿ったスライド移動が考えられる。ただし、このように構成した場合、例えば電子オルガンの足鍵盤のようにペダルの質量が大きい場合には容易に移動させることができなくなってしまう。
【0013】
そこで、請求項5に記載の鍵盤楽器では、上記請求項4に記載の鍵盤楽器において、ペダルが、演奏者を基準とした場合に前後方向となる水平方向に沿ってスライド移動により移動可能に構成されている。このような構成の鍵盤楽器によれば、ペダルを上方へ持ち上げる必要がないため、電子オルガンの足鍵盤のようにペダルの質量が大きい場合にも容易に移動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の鍵盤楽器としての電子ピアノ100の外観図である。
【0015】
同図に示すように、この電子ピアノ100は、支持板110R,110Lと、鍵盤ユニット120と、ペダルユニット130とが一体的に構成されたものである。なお、以下の説明では、便宜上、本電子ピアノ100を演奏する演奏者(図示せず)を想定し、その演奏者を基準として、上下、前後及び左右の方向を表現する。
【0016】
支持板110R,110Lは、上下方向に長い長方形の上部及び下部が演奏者側(後方)へ延長された全体として略コの字状の板材であり、本電子ピアノ100における左右両側面に立設されている。そして、支持板110R,110Lは、上部位置において、鍵盤ユニット120をその両側面から支持するとともに、下部位置において、ペダルユニット130をその両側面から支持している。これにより、鍵盤ユニット120とペダルユニット130とが鉛直方向上下位置に並設されている。
【0017】
鍵盤ユニット120は、本電子ピアノ100が出力する楽音の高さ(周波数)及び出力するタイミング等を指定するための押し操作が行われる複数の鍵121,121,…を備えている。つまり、各鍵121にはそれぞれ異なった高さの楽音(例えば、A〜Gを表す楽音)があらかじめ対応づけられており、鍵121を押すことによって対応する楽音が出力される。
【0018】
ペダルユニット130は、左右方向に長い直方体箱状のペダルユニット本体131と、このペダルユニット本体131における1つの面の中央部から突出した3つのペダル(ダンパペダル132、ソステヌートペダル133及びソフトペダル134)とを備えている。そして、ペダルユニット130は、本電子ピアノ100の下部位置において各ペダル132,133,134が演奏者側へ突出する向きに配置されている。
【0019】
ここで、ダンパペダル132は、本電子ピアノ100が出力する楽音の減衰時間を変化させるための踏み操作が行われるペダルであり、踏み操作開始後に本電子ピアノ100が出力する楽音の減衰時間(余韻)を変化させる。
【0020】
また、ソステヌートペダル133は、ダンパペダル132と同様、本電子ピアノ100が出力する楽音の減衰時間を変化させるための踏み操作が行われるペダルであるが、踏み操作開始前に本電子ピアノ100が出力した楽音の減衰時間を変化させる点が異なる。
【0021】
また、ソフトペダル134は、本電子ピアノ100が出力する楽音の音量及び音色(例えば楽音に含まれる倍音成分)を変化させるための踏み操作が行われるペダルである。
なお、図示しないが、本実施形態の電子ピアノ100は、鍵盤ユニット120及びペダルユニット130で行われた演奏操作に基づき楽音を生成する音源用電子回路や、音源用電子回路によって生成された楽音を出力するスピーカ等を備えている。
【0022】
ところで、このようにペダル132,133,134が演奏者側へ突出した形状の鍵盤楽器は、その周辺の清掃を行う場合にペダル132,133,134が清掃の妨げとなる。
【0023】
そこで、本第1実施形態の電子ピアノ100は、演奏者を基準とした場合に左右方向となる水平方向の回転軸を中心としてペダルユニット130を回転移動させることにより、ペダル132,133,134を収納可能に構成されている。
【0024】
すなわち、本電子ピアノ100において、ペダルユニット本体131の左右両側面には、ペダル132,133,134の突出面から離れた側の位置に、左右方向(水平方向)に沿った軸線Xを中心線とする円柱状の突起部(図示せず)がそれぞれ(各側面に1つずつ)形成されている。
【0025】
一方、各支持板110R,110Lにおけるペダルユニット130の突起部と対向する位置には、突起部が挿入されることにより軸受として機能する貫通孔111R,111Lがそれぞれ形成されている(貫通孔111Lは図示せず)。
【0026】
さらに、各支持板110R,110Lの内側面(互いに対向する側の面)における下端位置には、ペダルユニット130の下面と当接することによってそのペダルユニット130の下方への回転移動可能範囲を制限する長方形板状の底部ストッパ140R,140Lがそれぞれ設けられている(図2(b),(c)参照)。この底部ストッパ140R,140Lは、ペダルユニット130が上面に当接している状態で、ペダル132,133,134が水平方向となる位置(演奏位置)に保たれるような高さに設計されている(図1、図2(a)参照)。
【0027】
加えて、支持板110R,110Lの演奏者側とは反対側の面における上下方向略中央位置には、各支持板110R,110Lに両端が支持されることにより水平方向に固定され、ペダルユニット130が演奏位置に対して上方向へ回転された場合にその上面と当接することによって、そのペダルユニット130の上方への回転移動可能範囲を制限する棒状の前部ストッパ150が設けられている。この前部ストッパ150は、ペダル132,133,134が演奏位置に配置されている状態から、ペダルユニット130を上方へ90度よりも大きく(例えば100度)回転移動させた位置でペダルユニット130と当接するような位置に設けられている。
【0028】
このように構成された本第1実施形態の電子ピアノ100では、演奏を行う場合には、ペダルユニット130を底部ストッパ140R,140Lの上面に当接させる(図2(a))。この状態において、ペダルユニット130にはその自重によりペダル132,133,134を下方へ移動させる向きに回転移動しようとする力が加わるが、底部ストッパ140R,140Lによりその回転移動が制限される。この結果、ペダル132,133,134が演奏位置に維持され、演奏操作が可能となる。
【0029】
一方、ペダル132,133,134周辺の清掃を行う場合には、ペダルユニット130におけるペダル132,133,134突出側を重力に逆らい上方(矢印Y)へ持ち上げる(図2(b))。
【0030】
そして、ペダルユニット130を、軸線Xを中心としてそのまま回転移動させることにより、前部ストッパ150に当接させる(図2(c))。この状態において、ペダルユニット130にはその自重によりペダル132,133,134を演奏者側から離れる向きに回転移動しようとする力が加わるが、前部ストッパ150によりその回転移動が制限される。この結果、ペダル132,133,134が鍵盤ユニット120下部の収納位置に収納された状態で維持される。
【0031】
以上説明したように、本第1実施形態の電子ピアノ100によれば、清掃を行う場合にはペダル132,133,134を演奏位置(図2(a))から収納位置(図2(c))へ移動させることによって、電子ピアノ100自体を移動させることなくペダル132,133,134の周辺の清掃を容易に行うことができる。また、本電子ピアノ100では、ペダル132,133,134が鍵盤楽器本体と一体的に構成されているため、ペダル132,133,134を演奏位置へ移動させた状態での鍵盤ユニット120との位置関係が常に一定となり、ペダル132,133,134の設置位置の調整に手間がかからない。しかも、本電子ピアノ100は、ペダル132,133,134を備えた箱体であるペダルユニット130自体を回転移動させる構成のため、ペダルユニット130の下方の清掃も行いやすくすることができる。
【0032】
また、ペダルユニット130の回転移動は、ペダルユニット130の両側面に突起部を形成するとともに各支持板110R,110Lに貫通孔111R,111Lを形成するといった簡単な機構によって低コストで実現することができる。
【0033】
さらに、本電子ピアノ100では、ペダル132,133,134が、左右方向の軸線Xを中心として回転移動可能に構成されているため、ペダル132,133,134を電子ピアノ100本体から大きくはみ出させることなく回転移動させることができる。特に、このような構成では、ペダルが左右方向に複数配列されていても回転軸に対する各ペダルの回転半径を等しくすることができるため、多数のペダルを備えた鍵盤楽器に有効である。
【0034】
なお、本第1実施形態の電子ピアノ100では、ペダルユニット130を演奏位置から90°より大きく回転移動させた位置を収納位置とすることによって、ペダルユニット130が収納位置から演奏位置へ自重で戻ることを防止しているが、これ以外の構造も可能であることは言うまでもない。例えば、演奏位置から収納位置へのペダルユニット130の回転角度を90°以下とした場合であっても、ペダルユニット130の収納位置から演奏位置への移動経路上にその回転移動を妨げるストッパを着脱可能に設けることによって、ペダルユニット130が収納位置から演奏位置へ戻らないようにすることができる。
【0035】
一方、本第1実施形態の電子ピアノ100では、ペダルユニット130が左右方向(水平方向)の回転軸である軸線Xを中心として回転移動するように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ペダルユニット130が鉛直方向の回転軸を中心として回転移動するように構成することも可能である。
【0036】
また、ペダルユニット130を持ち上げるための操作部(ハンドルやレバー等)を、ペダルユニット130に設けてもよい。このようにすれば、持ち上げる作業を容易にすることが可能となる。特に、レバーの持ち手部分を回転軸から離して構成すれば、小さい力で容易にペダル132,133,134を移動させることができる。
【0037】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の鍵盤楽器としての電子ピアノ200について、図3及び図4を用いて説明する。なお、本第2実施形態の電子ピアノ200において、上記第1実施形態の電子ピアノ100と同じ構成要素については、同一の符号を付しているためその説明を省略する。
【0038】
図3は、第2実施形態の電子ピアノ200の外観図である。
同図に示すように、この電子ピアノ200は、支持板210R,210Lと、ベース台220R,220Lと、鍵盤ユニット120と、ペダルユニット230とが一体的に構成されたものである。なお、以下の説明では、第1実施形態と同様、本電子ピアノ200を演奏する演奏者(図示せず)を想定し、その演奏者を基準として、上下、前後及び左右の方向を表現する。
【0039】
支持板210R,210Lは、基本的な構成は第1実施形態の支持板110R,110Lと同様であり、その側面に貫通孔111R,111Lが形成されていない点のみが異なる。そして、支持板210R,210Lは、上部位置において、鍵盤ユニット120をその両側面から支持している。また、各支持板210R,210Lは、その内側面における下部位置で、ベース台220R,220Lを支持している。
【0040】
ベース台220R,220Lは、左右方向に長い直方体状の部材であり、支持板210R,210Lの各下部から内側へ延びるように配置され、本電子ピアノ200における左右方向中央部で一定間隔を空けて互いに対向している。そして、この対向面で、ペダルユニット230をその両側面から支持している。これにより、鍵盤ユニット120とペダルユニット230とが鉛直方向上下位置に並設されている。
【0041】
ペダルユニット230は、ベース台220R,220Lと比較して前後方向の寸法が小さく上下方向の寸法が等しい直方体箱状のペダルユニット本体231と、このペダルユニット本体231における1つの面の中央部から突出した3つのペダル(ダンパペダル132、ソステヌートペダル133及びソフトペダル134)とを備えている。そして、ペダルユニット230は、本電子ピアノ200の下部位置において各ペダル132,133,134が演奏者側へ突出する向きに配置されている。
【0042】
なお、本第2実施形態の電子ピアノ200も、上記第1実施形態の電子ピアノ100と同様に、図示しない音源用電子回路やスピーカ等を備えている。
そして、本第2実施形態の電子ピアノ200は、ペダル132,133,134が清掃の妨げとなることを防ぐため、演奏者を基準とした場合に前後方向となる水平方向に沿ってペダルユニット230をスライド移動させることにより、ペダル132,133,134を収納可能に構成されている。
【0043】
すなわち、本電子ピアノ200において、各ベース台220R,220Lにおけるペダルユニット230との対向面には、前後方向(水平方向)に沿って延びるスライドレール221R,221Lがそれぞれ形成されている。
【0044】
一方、ペダルユニット本体231の左右両側面には、各ベース台220R,220Lに形成されたスライドレール221R,221Lを上下方向から把持することによりペダルユニット230をベース台220R,220Lに対して前後方向にスライド移動可能とするスライド材232R,232Lがそれぞれ設けられている。
【0045】
さらに、各スライドレール221R,221Lの前後方向両端位置には、スライド材232R,232Lのスライド移動可能範囲を制限する板状の前部レールエンド240R,240L及び後部レールエンド250R,250Lがそれぞれ設けられている。
【0046】
このように構成された本第2実施形態の電子ピアノ200では、演奏を行う場合には、ペダルユニット230のスライド材232R,232Lを後部レールエンド250R,250Lに当接させる(図4(a))。この結果、ペダルユニット本体231がベース台220R,220Lに比べて演奏者側に突出した状態となり、ペダル132,133,134が演奏操作に適した位置(演奏位置)に配置される。
【0047】
一方、ペダル132,133,134周辺の清掃を行う場合には、ペダルユニット230を演奏者から離れる方向(矢印Z)へ押してスライド移動させる(図4(b))。
そして、ペダルユニット230をそのままスライド移動させることにより、スライド材232R,232Lを前部レールエンド240R,240Lに当接させる(図4(c))。この結果、ペダル132,133,134がベース台220R,220Lの間に形成された空間内に収納される。
【0048】
以上説明したように、本第2実施形態の電子ピアノ200によれば、清掃を行う場合にはペダル132,133,134を演奏位置(図4(a))から収納位置(図4(c))へ移動させることによって、電子ピアノ200自体を移動させることなくペダル132,133,134の周辺の清掃を容易に行うことができる。また、本電子ピアノ200では、ペダル132,133,134が鍵盤楽器本体と一体的に構成されているため、ペダル132,133,134を演奏位置へ移動させた状態での鍵盤ユニット120との位置関係が常に一定となり、ペダル132,133,134の設置位置の調整に手間がかからない。しかも、本電子ピアノ200は、ペダル132,133,134を備えた箱体であるペダルユニット230自体をスライド移動させる構成のため、ペダルユニット230の下方の清掃も行いやすくすることができる。
【0049】
また、本電子ピアノ200では、ペダル132,133,134をスライド移動させるようにしているため、回転移動させる構成に比べ、ペダル132,133,134を移動させるために必要となる空間を小さくすることができる。
【0050】
さらに、本電子ピアノ200では、ペダル132,133,134を水平方向に沿ってスライド移動させるようにしているため、ペダルユニット230を上方へ持ち上げる必要がない。そのため、例えば電子オルガンの足鍵盤のように複数のペダルが一体に構成された質量の大きなものであっても容易に移動させることができる。
【0051】
なお、本第2実施形態の電子ピアノ200では、ペダルユニット230の位置を固定する構成を特に設けていないが、これに限ったものではない。例えば、ペダルユニット230の演奏位置から収納位置への移動経路上にそのスライド移動を妨げるストッパを着脱可能に設けることによって、ペダルユニット230を演奏位置に固定することが可能となる。このようにすれば、演奏中にペダルユニット230が移動してしまうことを確実に防ぐことができる。
【0052】
また、本第2実施形態の電子ピアノ200は、ペダルユニット230がその左右両側のベース台220R,220Lの各内側面に形成されたスライドレール221R,221Lに沿ってスライド移動するように構成されているが、これに限ったものではない。例えば図5(a)に示すように、支持板210R,210Lの下部位置に左右方向に長い直方体箱状のベース台320が配置されており、このベース台320の内部に、ペダル132,133,134を備えたペダルユニット330を収納可能な構成としてもよい。具体的には、ベース台320の演奏者側の面における左右中央部には、図5(b)に示すように、ペダルユニット330を収納するための空間320aが形成されている。一方、ペダルユニット330は、ベース台320に形成された空間320a内の天井面において前後方向(水平方向)に沿って設けられたスライドレール321R,321Lにより、前後方向にスライド移動可能に構成されている。このため、図5(c)に示すように、ペダルユニット330を演奏者側へ引き出すことにより、ペダル132,133,134を演奏操作に適した演奏位置に位置させることができ、図5(d)に示すように、ペダルユニット330をベース台320に形成された空間320a内に押し入れることにより、ペダル132,133,134を清掃に適した収納位置に位置させることができる。このような構成によれば、ペダル部分の美観を向上させることができる。
【0053】
さらに、本第2実施形態の電子ピアノ200では、ペダルユニット230を前後方向に沿ってスライド移動可能に構成しているが、これに限ったものではなく、例えば、ペダルユニット230を鉛直方向に沿ってスライド移動可能に構成することも可能である。この場合、ペダルユニット230を演奏位置よりも鉛直方向上方の収納位置で支持するためのストッパを設けることで、ペダルユニット230が自重によって収納位置から演奏位置へ戻ることを防ぐことができる。
【0054】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を取り得ることは言うまでもない。
上記各実施形態の電子ピアノ100,200では、ペダルユニット130,230を移動させることによって複数のペダル132,133,134を演奏位置から収納位置へ一体的に移動させるようにしているが、これに限ったものではなく、ペダル単体で演奏位置から収納位置へ移動させるようにしてもよい。
【0055】
例えば、複数のペダルをそれぞれ独立して回転移動可能に構成してもよい。具体的には、演奏者を基準とした場合に左右方向となる水平方向の回転軸を中心として、各ペダルを回転移動可能に構成するとともに、ペダルの回転移動可能範囲を演奏位置からその上方の収納位置までに制限するストッパーを設ける。このように構成すれば、各ペダルを演奏位置から収納位置へ移動させることで、ペダル周辺の清掃を容易に行うことができる。
【0056】
また、例えば、複数のペダルをそれぞれ独立してスライド移動可能に構成してもよい。具体的には、演奏者を基準とした場合に前後方向となる水平方向に沿って、各ペダルをスライド移動可能に構成するとともに、ペダルのスライド移動可能範囲を演奏位置からその前方(演奏者から離れる側)の収納位置までに制限するストッパーを設ける。このように構成すれば、各ペダルを演奏位置から収納位置へ移動させることで、ペダル周辺の清掃を容易に行うことができる。
【0057】
一方、上記各実施形態の電子ピアノ100,200では、ペダルを回転移動又はスライド移動により移動可能な構成としているが、これに限ったものではない。例えば、回転移動とスライド移動とを組み合わせた移動とすることもできる。このようにすれば、ペダル収納時の配置を比較的自由に設計することが可能となり、ペダル収納時における美感向上などを図ることができる。
【0058】
また、上記各実施形態では、鍵盤楽器として電子ピアノを例示したが、これ以外の鍵盤楽器(例えば、足鍵盤を備えた電子オルガン等)に本発明を適用することももちろん可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】第1実施形態の電子ピアノの外観図である。
【図2】ペダルユニットの回転移動の説明図である。
【図3】第2実施形態の電子ピアノの外観図である。
【図4】ペダルユニットのスライド移動の説明図である。
【図5】第2実施形態の変形例としての電子ピアノの説明図である。
【符号の説明】
【0060】
100,200…電子ピアノ、110R,110L,210R,210L…支持板、111R,111L…貫通孔、120…鍵盤ユニット、121…鍵、130,230…ペダルユニット、131,231…ペダルユニット本体、132…ダンパペダル、133…ソステヌートペダル、134…ソフトペダル、140R,140L…底部ストッパ、150…前部ストッパ、220R,220L…ベース台、221R,221L…スライドレール、232R,232L…スライド材、240R,240L…前部レールエンド、250R,250L…後部レールエンド、X…軸線




 

 


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