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音響機器設定装置及びそのプログラム - ヤマハ株式会社
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発明の名称 音響機器設定装置及びそのプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−86412(P2007−86412A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−275189(P2005−275189)
出願日 平成17年9月22日(2005.9.22)
代理人 【識別番号】100105500
【弁理士】
【氏名又は名称】武山 吉孝
発明者 平松 幹裕 / 赤池 智 / 堤 聡
要約 課題
ユーザが意図したときには、電源投入操作により工場出荷時に設定されている初期設定データに応じた設定状態で使用できるようになる音響機器設定装置を提供する。

解決手段
CPU12は、自動起動選択操作に応じて、ROM14(フラッシュROM)内の設定データ記憶部に保持された、工場出荷時設定の自動起動設定データ1fを変更する。CPU12は、電源投入時に、この設定データ1fがオンである場合は、設定データ記憶部に、ROM14内に記憶された工場出荷時の初期設定データを供給し、その後、RAM13内のカレントバッファに、設定データ記憶部に記憶された工場出荷時の初期設定データの少なくとも一部を供給する。電源投入時に、設定データ1fがオフである場合は、カレントバッファに、設定データ記憶部に記憶されている設定データの少なくとも一部を供給する。
特許請求の範囲
【請求項1】
ユーザにより変更可能な音響機器に対する設定データを保持している設定データ記憶手段であって、電源がオフされている状態においても当該設定データを保持し、当該設定データには工場出荷時設定を自動起動させるか否かを指示する自動起動設定データを含むものと、
工場出荷時に設定されている初期設定データを、電源がオフされている状態においても保持する初期設定データ記憶手段と、
自動起動選択操作に応じて前記自動起動設定データの内容を変更する自動起動設定手段と、
前記音響機器に対する電源投入の検出時において、
前記設定データ記憶手段に保持された前記自動起動設定データが自動起動を指示していれば、前記初期設定データ記憶手段から前記初期設定データを読み出して、前記設定データ記憶手段へ上書きし、当該上書き後の設定データ記憶手段に記憶されている内容に従って前記音響機器を設定し、
前記自動起動設定データが自動起動を指示していなければ、前記設定データ記憶手段を前記初期設定データにより上書きをすることなく、前記設定データ記憶手段に記憶されている内容に従って前記音響機器を設定する起動処理手段と
を有することを特徴とする音響機器設定装置。
【請求項2】
工場出荷時設定操作の検出時に、前記初期設定データ記憶手段から前記初期設定データを読み出して、前記設定データ記憶手段へ上書きし、当該上書き後の設定データ記憶手段に記憶されている内容に従って前記音響機器を設定する手動設定手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の音響機器設定装置。
【請求項3】
ユーザにより変更可能な音響機器に対する設定データを保持している設定データ記憶手段であって、電源がオフされている状態においても当該設定データを保持し、当該設定データには工場出荷時設定を自動起動させるか否かを指示する自動起動設定データを含むものと、工場出荷時に設定されている初期設定データを、電源がオフされている状態においても保持する初期設定データ記憶手段を用いて、
コンピュータに、
自動起動選択操作に応じて前記自動起動設定データの内容を変更する自動起動設定ステップと、
前記音響機器に対する電源投入の検出時において、
前記設定データ記憶手段に保持された前記自動起動設定データが自動起動を指示していれば、前記初期設定データ記憶手段から前記初期設定データを読み出して、前記設定データ記憶手段へ上書きし、当該上書き後の設定データ記憶手段に記憶されている内容に従って前記音響機器を設定し、
前記自動起動設定データが自動起動を指示していなければ、前記設定データ記憶手段を前記初期設定データにより上書きをすることなく、前記設定データ記憶手段に記憶されている内容に従って前記音響機器を設定する起動処理ステップと
を実行させる音響機器設定プログラム。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響機器、例えば、電子音楽装置、オーディオ・ミキシング装置等に対する音響機器設定装置及び音響機器設定プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子音楽装置(電子楽器やカラオケ演奏装置等)やオーディオ・ミキシング装置等の音響機器においては、ユーザの多様な使用形態に適合させるために、全体システムや音源部の多岐かつ細部にわたる個々の設定項目に対し、ユーザにより多様な設定ができるようになっている。
工場出荷時には、工場出荷時設定(Initial Factory SettingあるいはFactory Default Setting)と呼ばれる所定の設定がなされる。すなわち、電源オフ状態でも記憶内容を保持するフラッシュメモリ(フラッシュROM(Read Only Memory))の「ユーザメモリ」(設定データ記憶装置)には、あらかじめ、「工場出荷時の初期設定データ」が書き込まれている。その結果、ユーザが初めて使用する際には、標準の使用形態に適合した音響機器になっている。その後、ユーザは、上述した「ユーザメモリ」に保持された設定データを任意に変更し、音響機器をユーザの使用形態に適合するようにカスタマイズすることができる。
【0003】
ところが、音響機器の購入を検討しているユーザが、店舗に展示されている音響機器を試用した際、現在の設定データを変更し、変更した設定データを「ユーザメモリ」に保存する操作(ストア)をしてしまう場合がある。その場合、別のユーザが試用する際に、この別のユーザは、どの項目の設定データが変更されたのかわからないまま、変更された設定データを「ユーザメモリ」からカレントバッファに読み出して(ロード)、音響機器を試用してしまうおそれがある。この場合、音響機器を標準の使用形態で試用できない。
もちろん、「工場出荷時の初期設定データ」は、電源オフ状態でもプリセットメモリに保持されているから、ユーザは、「工場出荷時の初期設定データ」を「ユーザメモリ」に戻して(上書きして)、カレントバッファに供給すればよい。
また、音響機器を購入した後に、種々の項目について設定を変更しすぎた場合も、「工場出荷時の初期設定データ」を「ユーザメモリ」に戻して、カレントバッファに供給すればよい。また、1台の音響機器を複数ユーザが使用する場合に、他のユーザが変更して「ユーザメモリ」に保存した設定データを、「工場出荷時の初期設定データ」に戻してカレントバッファに供給すればよい。
【0004】
しかし、「工場出荷時の初期設定データ」に戻す操作は、一般に特殊な操作である。コスト削減のため、一般には専用の操作子を装備しない。そのため、通常は別の用途で使用する操作子を利用して、特殊な操作方法をとることにより行う。
例えば、あるシンセサイザ型電子楽器(非特許文献1参照)においては、[ユーティリティ]スイッチを押し、[ジョブ]スイッチを押し、[エンター]スイッチを押し、[YES]スイッチを押せば、「ユーザメモリ」に「工場出荷時の初期設定データ」が供給される(非特許文献1のp.44)。
「ユーザメモリ」に供給された「工場出荷時の初期設定データ」のうち、「パワーオンモード」の設定データ(例えば、「マスタプレイモード」の「ユーザマスタ001」が設定されている)によって指示される所定の設定データが、カレントバッファに供給され、音響機器に対する現在の設定データとなり、音響機器は工場出荷時の初期設定データに応じた設定状態で使用できるようになる。
従って、初心者にとっては、上述した特殊な操作方法がわかりにくいので、工場出荷時設定をすることが難しい。
そこで、ユーザが電源を切り、電源を再投入した時に、自動的に工場出荷時設定が起動するようにすれば、工場出荷時設定を簡単に実行できるようになる。
【0005】
しかし、上述した非特許文献1に記載の電子楽器においては、ユーザが任意に変更して「ユーザメモリ」に保存した設定データは、電源オフ操作をしても保持されている。電源を再投入すれば、「ユーザメモリ」に保持された「パワーオンモード」の設定データ(performance,voice(USR1),last等)に応じて、特定の「プレイモード」になり、その「プレイモード」における、特定の「プログラム」(例えば、「ユーザパフォーマンスの001番」,「ユーザボイスUSR1の001番」等)が選択され、画面に表示される(非特許文献1のp.261)。
「カレントメモリ」には、この特定の「プレイモード」におけるその特定の「プログラム」の設定データが「ユーザメモリ」からロードされる。そのため、電源を再投入すれば、前回までにユーザがカスタマイズしていた設定データを、カレントバッファにロードして使用できるようにしている。
そのため、電源再投入時に、「ユーザメモリ」に「工場出荷時の初期設定データ」を書き込んでしまうと、ユーザカスタマイズされた設定データは消失し、カレントバッファにロードして使用できなくなるという問題がある。
【非特許文献1】Yamaha Corporation、”MOTIF ES取扱説明書”、[online]、(c)2003、インターネット<http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/japan/synth/MOTIFESJ1.pdf>”
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであって、電源再投入操作をしたとき、ユーザにより任意に変更されて保持されている設定データに応じた設定状態で使用される音響機器に対し、ユーザが意図したときは、電源投入操作により工場出荷時に設定されている初期設定データに応じた設定状態で使用できるようになる、音響機器設定装置、及び、音響機器設定プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、請求項1に記載の発明においては、音響機器設定装置において、ユーザにより変更可能な音響機器に対する設定データを保持している設定データ記憶手段であって、電源がオフされている状態においても当該設定データを保持し、当該設定データには工場出荷時設定を自動起動させるか否かを指示する自動起動設定データを含むものと、工場出荷時に設定されている初期設定データを、電源がオフされている状態においても保持する初期設定データ記憶手段と、自動起動選択操作に応じて前記自動起動設定データの内容を変更する自動起動設定手段と、前記音響機器に対する電源投入の検出時において、前記設定データ記憶手段に保持された前記自動起動設定データが自動起動を指示していれば、前記初期設定データ記憶手段から前記初期設定データを読み出して、前記設定データ記憶手段へ上書きし、当該上書き後の設定データ記憶手段に記憶されている内容に従って前記音響機器を設定し、前記自動起動設定データが自動起動を指示していなければ、前記設定データ記憶手段を前記初期設定データにより上書きをすることなく、前記設定データ記憶手段に記憶されている内容に従って前記音響機器を設定する起動処理手段とを有するものである。
従って、設定データ記憶手段に保持された自動起動設定データが自動起動を指示するようにしておけば、電源の再投入だけで、音響機器を自動的に工場出荷時に設定されている初期設定データに応じた設定状態で使用できる。自動起動設定データが自動起動を指示しないようにしておけば、再投入時に、ユーザにより任意に変更されて保持されている設定データに応じた設定状態で使用できる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の音響機器設定装置において、工場出荷時設定操作の検出時に、前記初期設定データ記憶手段から前記初期設定データを読み出して、前記設定データ記憶手段へ上書きし、当該上書き後の設定データ記憶手段に記憶されている内容に従って前記音響機器を設定する手動設定手段をさらに有するものである。
従って、手動操作によっても、音響機器を工場出荷時に設定されている初期設定データに応じた設定状態で使用できる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の音響機器設定装置の発明を、コンピュータにより実現させるための音響機器設定プログラムである。従って、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ユーザが意図したときにだけ、電源再投入という極めてわかりやすい操作で、音響機器を工場出荷時に設定されている初期設定データに応じた設定状態にして使用できるという効果がある。
例えば、電子楽器を展示して初心者ユーザに試用してもらうときには、自動起動を指示(オート・ファクトリ・セッティング)しておくことにより、電源の再投入をすれば元に戻るだろうという、直感に合致した工場出荷時設定を実現できる。
一方、ユーザが電子楽器を購入した後は、工場出荷時設定の自動起動を指示しないように設定しておくことにより、電源投入の都度、工場出荷時設定が起動してしまうことはなく、ユーザにより任意に変更されて保持されている設定データに応じた設定状態で使用することができる。購入した電子楽器を複数人で使用する場合は、工場出荷時設定の自動起動を指示しておいてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の実施の一形態で用いられる、設定データ記憶部の記憶内容の説明図である。
設定データは、ユーザにより変更可能で、電子楽器の電源オフ状態でも保持される。記憶内容は、システム設定データ1と音源設定データ2に大別される。
システム設定データ1は、電子楽器全体の動作機能を決定する設定データである。
電源を投入したとき、設定データ記憶部に記憶されたシステム設定データがカレントバッファに供給されることにより、電子楽器の現在のシステム設定状態が決まる。電源投入後、電子楽器を「ユーティリティ・モード」にし、ユーザが操作子を操作することにより、カレントバッファに記憶されたシステム設定データが変更されると同時に設定データ記憶部に記憶されたシステム設定データも、変更後のカレントバッファの内容と同じになるように変更され保存される。
【0012】
システム設定データ1として、例えば、音源部関連の設定データ1a(音量、ノートシフト等)、電子楽器本体の鍵盤に関する設定データ1b(移調、ベロシティカーブ等)、既に説明したパワーオンモードの設定データ1c、オーディオ入力に関する設定データ1d(マイクロフォン入力/ライン入力の指定)、シーケンサ機能に関する設定データ1eなどがある(非特許文献1のp.260-265)。
なお、「パワーオンモード」の設定データが「last」である場合は、電源オフ操作される前において「ユーザメモリ」に最後に設定された「プレイモード」及び「プログラム」が選ばれて、電源投入時に表示される画面が決まる。この「プレイモード」としては、「ボイス」、「パフォーマンス」、「ソング」、「パターン」、「マスター」がある。
加えて、本発明の実施の形態では、工場出荷時設定の自動起動設定データ1fを含む。この設定データは、工場出荷時設定動作を自動起動させるか否かを指示する設定データである。
【0013】
一方、音源設定データ2とは、電子楽器の音源部に対する音源設定データである。
設定モード,設定プログラムナンバ2aは、電子楽器の「プレイモード」を設定データ記憶部に保存(ロード)したときに記憶され、「パワーオンモード」が「last」のときに参照される。
音源設定パラメータ2bは、各「プレイモード」の個々の「プログラム」で使用される、設定データであり、音源部の動作機能を具体的に決定するものである。例えば、各「プレイモード」に応じた、「ユーザ・ボイス・データ」、「ユーザ・パフォーマンス・データ」、「ユーザ・マスター・データ」などが、それぞれについて、複数種類のものが保存されている。
【0014】
一例として、1つの「ユーザ・ボイス・データ」について説明する。図示しないプリセットメモリ(ROM)に「ウエーブ・フォーム」(それぞれに発音鍵域とベロシティを指定した複数の波形サンプルデータのセット)が記憶されており、この「ウエーブ・フォーム」を指定する番号に、「ピッチ」、「フィルタ」、「振幅」といった音作りの基本設定、「エフェクト」、「イコライザ」などの設定データを加えて「エレメント」を作り、さらにこの「エレメント」を4個組み合わせた「ボイス」を設定するものである。
【0015】
電源を投入したとき、設定データ記憶部に記憶されたシステム設定データのうち、パワーオンモードの設定データ1cにより決定される、「プレイモード」の特定の「プログラム」に関する音源設定パラメータがカレントバッファに供給されることにより、音源の現在の設定状態が決まる。
電源投入後、各「プレイモード」において、あるいは、各モードにおける「エディットモード」において、カレントバッファやエディットバッファを使用して、音源設定パラメータを変更する操作、あるいは、編集処理をした場合、「セーブ」操作をすれば、そのときの「プレイモード」の特定の「プログラム」等の、設定項目に対する音源設定パラメータを、設定データ記憶部のそれぞれの設定項目の領域に保存することができる。「セーブ」操作をする前に、別の「プログラム」に切り換えたり、そのまま電源を切ったりすれば、カレントバッファやエディットバッファ上の変更された音源設定パラメータは消える。
【0016】
図2は、本発明の実施の一形態を説明する電子楽器のハードウエア構成例を示すブロック図である。
図中、11はバス、12はCPUである。13はRAM(Random Access Memory)、例えば、DRAM(Dynamic RAM)であって、電源オフ時に内容が消去され、CPU12を動作させるためのワークエリアが設けられている。そのワークエリアの少なくとも一部は、電子楽器の現在のシステム設定データ、音源部9に対する現在の音源設定データを記憶するカレントバッファになっている。その他、ソング・データ、パターン・データ等を記憶している場合もある。
【0017】
14はROMであって、本発明の電子楽器設定プログラムを含む、CPU12を動作させる制御プログラム、「工場出荷時の初期設定データ」、及び、プリセットされた「音源設定データ」が、初期設定データ記憶部(プリセットメモリの領域)に記憶されている。プリセットされた「音源設定データ」は、読み出し専用であり、ユーザによって書き換えられない。「工場出荷時の初期設定データ」の内容は、図1に示した設定データ記憶部の各項目についての初期設定データである。
「工場出荷時の初期設定データ」において、上述した工場出荷時設定の自動起動設定データ1fを「オン」にしておけば、この電子楽器が店頭におかれたとき、電源の再投入により、工場出荷時設定されることになる。
なお、「工場出荷時の初期設定データ」は、単独でROM14に記憶させてもよいが、制御プログラムのコマンドリスト中に、「工場出荷時の初期設定データ」を記述しておき、工場出荷時設定時に、読み出されるようにしてもよい。
【0018】
ROM14に記憶されている各種データは電源がオフされても消去されず、その少なくとも一部は、フラッシュROMなどの、不揮発性で再書き込み可能なメモリとし、図1を参照して説明した、ユーザにより変更可能で電源オフ状態でも保持している設定データ記憶部(ユーザメモリの領域)を割り当てる。設定データ記憶部以外(プリセットメモリの領域)は、読み出し専用メモリであってもよいが、ROM14の全てをフラッシュROMにしてもよい。
【0019】
15は操作子であって、手弾き演奏用の鍵盤や、フロントパネルに配置され、電子楽器における各種の設定状態を変更するための多数の設定操作子がある。
設定操作子を操作することにより、カレントバッファの設定データを書き換え、書き換え後のカレントバッファの内容に合わせて、システム設定データについては直ちに、音源設定データについては、ストア操作をするにより、設定データ記憶部に保存された設定データを書き換えて保存する。
手動の工場出荷時設定操作や、工場出荷時設定の自動起動選択操作をするための操作子を含む。これらの操作のために専用の操作子を設けてもよいが、既に機能が割り当てられている既存の操作子による複数の組合せ操作によって、これらの操作を実行するようにしてもよい。できれば、工場出荷時設定の自動起動選択操作は、手動の工場出荷時設定操作よりも、わかりやすく簡単な操作となる設計にする。
16は操作子15の操作を検出する検出回路である。17は表示回路である。18は表示部であって、フロントパネルに配置された液晶表示器、及び、操作子15の一部に設けられた状態指示用の表示器に対応する。
【0020】
19は音源部である。音源専用集積回路あるいはDSP(Digital Signal Processor)を用いる。20はサウンドシステムである。音源部19で生成された楽音信号を増幅しスピーカに出力する。音源部19で生成された楽音信号は、図示しないエフェクタを通ってサウンドシステム20に供給される場合もある。
音源部19及びエフェクタに代えて、CPU12がプログラムを実行することによって音源機能及びエフェクタ機能を実現する(ソフトウエア音源)ようにしてもよい。
21は外部機器、22は通信インタフェースである。外部機器21は、例えば、MIDI鍵盤等の電子音楽装置、シーケンサ機能を有するパーソナルコンピュータ等である。
本装置にMIDIケーブル、RS232C、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1394等で接続された外部機器21は、本装置にMIDIメッセージ等の演奏情報を出力したり本装置から演奏情報を入力したりする。
【0021】
CPU12は、RAM13を作業領域とし、ROM14に記憶された制御プログラムをRAM13に読み出して、操作子15の操作イベント検出、表示部18に対する表示制御等、電子楽器の一般的な制御を前提とし、操作子(鍵盤)15を用いた演奏、ROM14からRAM13にロードされた曲データから読み出した演奏情報、又は、外部機器21から入力された演奏情報に応じて音源部19を制御し、サウンドシステム20から楽音信号を音響出力する機能を実現する。
CPU12は、また、電子楽器設定プログラムを実行することにより、自動起動設定機能と電源投入時の起動処理機能を有する。
【0022】
自動起動設定機能は、自動起動選択操作に応じて、ROM14(フラッシュROM)内の設定データ記憶部に保持された、工場出荷時設定の自動起動設定データ1fを変更するものである。
電源投入時の起動処理機能は、電源投入がなされたときにおいて、図1の設定データ記憶部に保持された、工場出荷時設定の自動起動設定データ1fが工場出荷時設定動作の自動起動の「オン」を指示している場合は、設定データ記憶部に、ROM14内に記憶された「工場出荷時の初期設定データ」の少なくとも一部を、現在の設定データとして供給する。
その後、RAM13内のカレントバッファに、ROM14(フラッシュROM)内の設定データ記憶部に記憶されている設定データの少なくとも一部を、現在の設定データとして供給する。従って、カレントバッファに、「工場出荷時の初期設定データ」の少なくとも一部を、現在の設定データとして供給している。
【0023】
一方、電源投入がなされたときにおいて、工場出荷時設定の自動起動設定データ1fが工場出荷時設定動作の自動起動の「オフ」を指示している場合は、カレントバッファに、ROM14(フラッシュROM)内の設定データ記憶部に記憶されている設定データ(前回の電源オフの前までにユーザが設定しておいた設定状態を表す設定データ)の少なくとも一部を、現在の設定データとして供給する。
【0024】
なお、上述したいずれの場合も、設定データ記憶部に記憶されている設定データの内、現在の設定データとして供給する設定データは、全てのシステム設定データ1と、パワーオンモードの設定データ1cによって決まる、一部の音源設定データである。
CPU12は、また、従来と同様に、操作子15を用いた工場出荷時設定操作に応じて、手動でも、上述した自動の場合と同様に工場出荷時設定をする機能も有している。
【0025】
上述したハードウエア構成において、ROM14に制御プログラムや工場出荷時の初期設定データ等が記憶されていない場合、これらを記憶した外部記憶装置(スマートメディア、USBメモリ、ハード磁気ディスク装置等)を備えたり、これらを記憶したCD-ROMを読み込む外部記憶装置を備えたりして、これらをROM14(フラッシュROM)に書き込んでもよい。また、スマートメディアあるいはUSBメモリに、上述した設定データ記憶部の内容をバックアップしてもよい。
また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータと接続し、サーバコンピュータから制御プログラムや設定データをROM14(フラッシュROM)にダウンロードしてもよい。
【0026】
設定データ記憶部に保持されている設定データは、電子楽器の電源を断にしたときも、これらが記憶されている、それぞれの番地にそのまま保存され、電源の再投入時には、そのまま制御プログラムによって読み出される。
これに代えて、電源断の操作をしたとき、直ちには電源断にはならないようにし、CPU12に暫時バックアップ処理をさせ、それぞれの番地に記憶されていた個々の設定データを、1又は複数のファイルにまとめ、同じフラッシュROM内のバックアップ領域か、又は、スマートメディア、USB記憶装置等の外部記憶装置にバックアップさせてもよい。
【0027】
この場合、電源再投入時に、上述したバックアップ領域あるいは外部記憶装置から、前回の電源オフ時に退避させた個々の設定データを、それぞれが電源オフ時に記憶されていた元の番地に戻すことによって、設定データ記憶部を前回状態に復元させることができる。この方法によれば、設定データ記憶部は、必ずしもフラッシュROMである必要はなく、DRAMの領域であってもよい。
また、上述した説明では、カレントバッファを設定データ記憶部とを別の記憶部にあるものとして説明したが、カレントバッファをなくして、設定データ記憶部にカレントバッファの機能を持たせてもよい。その際、その記憶部は、例えば、フラッシュROM内にあればよい。
【0028】
図3,図4は、本発明の実施の一形態による動作例を示すフローチャートである。図2のCPU12は、制御プログラムに従ってフローチャートの各ステップを実行する。
図3は、工場出荷時設定の自動起動を設定するためのフローチャートである。このフローチャートは、自動起動選択操作を検出して起動する。
自動起動選択操作としては、例えば、フロントパネルに配置された所定のわかりやすい自動起動選択専用操作子の単独操作とする。
【0029】
S31において、工場出荷時設定の自動起動選択操作により、自動起動(オート・ファクトリ・セッティング)が選択されたか否かを判定し、そうであればS32に処理を進めて、カレントバッファに保持されている工場出荷時設定の自動起動設定データを「オン」に設定する。
一例として、上述した工場出荷時設定の自動起動選択専用操作子を1回操作する度に、上述した「オン」と「オフ」とがトグルで切り換わるようにする。
S33において、カレントバッファに保持されている工場出荷時設定の自動起動設定データを設定データ記憶部に供給することにより、設定データ記憶部に保持される、工場出荷時設定の自動起動設定データ1fを「オン」に設定する。
一方、上述したS31において、自動起動が選択されなかったとき、S34に処理を進め、カレントバッファに保持されている、工場出荷時設定の自動起動設定データを「オフ」にし、S35において、カレントバッファに保持されている工場出荷時設定の自動起動設定データを設定データ記憶部に供給することにより、設定データ記憶部に保持される工場出荷時設定の自動起動設定データ1fを「オフ」にする。
【0030】
図4(a)は、電源投入時の起動処理をするフローチャートである。
このフローチャートは、ユーザが電源スイッチを押したときに起動する。電源投入時には多数の起動処理が実行されるが、ここでは、本願の発明に関係する動作に限って説明する。
S41において、設定データ記憶部に保持された、工場出荷時設定の自動起動設定データ1fが「オン」か否かを判定する。「オン」であれば、S42に処理を進め、工場出荷時の初期設定データ記憶部に保持された「工場出荷時の初期設定データ」を設定データ記憶部に供給し、図1に示したシステム設定データ1、音源設定データ2を、「工場出荷時の初期設定データ」に書き換えることにより工場出荷時の初期設定データに応じた設定状態に戻す。S43において、設定データ記憶部に保持された設定データ(「工場出荷時の初期設定データ」)について、その一部を、パワーオンモードの設定データ1cに応じてカレントバッファに供給する。
一方、上述したS41において、工場出荷時設定の自動起動設定データ1fが「オフ」であれば、直ちにS43に処理を進め、設定データ記憶部に保持された設定データについて、その一部を、パワーオンモードの設定データ1cに応じてカレントバッファに供給する。
【0031】
図4(b)は、手動による工場出荷時設定のフローチャートである。手動による工場出荷時設定操作を検出して起動する。
この処理は、従来の手動操作による工場出荷時設定機能をそのまま残したものである。そのため、従来と同じ仕様で起動するようにすればよい。
S51はS42と同様であり、S52はS43と同様である。
【0032】
上述した説明では、音響機器として電子楽器に適用した例について説明した。これに代えて、オーディオ・ミキシング装置に適用してもよい。
音響機器としては、このほか、記録再生装置がある。本発明は、例えば、MD(Mini Disk)プレーヤの記録時間モード、イコライザ特性、録音レベルのオートセーブ、再生音量等の各種システム設定データを工場出荷時設定する場合に適用することができる。このほか、映像を伴う音響機器の各種システム設定を工場出荷時設定する場合にも適用できる。本発明は、音響機器に限らず、広く、情報家電機器、ゲーム機など、多種の設定がなされる装置のシステム設定を工場出荷時設定する場合に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施の一形態で用いられる、設定データ記憶部の記憶内容の説明図である。
【図2】本発明の実施の一形態を実現するハードウエア構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態による動作例を説明する第1のフローチャートである。
【図4】本発明の実施の一形態による動作例を説明する第2のフローチャートである。
【符号の説明】
【0034】
1…システム設定データ、2…音源設定データ、1f…工場出荷時設定の自動起動設定データ、13…RAM、14…ROM(フラッシュROM)





 

 


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