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発明の名称 電子楽器の信号ケーブル固定構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25454(P2007−25454A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−209933(P2005−209933)
出願日 平成17年7月20日(2005.7.20)
代理人 【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚
発明者 清水 元英
要約 課題
電子楽器全体の製造コストを抑制させつつ、回路基板から延びた信号ケーブルを他の部品の邪魔にならないように固定することが可能となる電子楽器の信号ケーブル固定構造を提供する。

解決手段
フレームには切り欠き46が設けられ、切り欠き46の上部には板状部材45が設けられている。この板状部材45、切り欠き46および台座部42によって形成された空間、すなわち、少なくとも2片の対向壁(板状部材45および台座部42)によって形成された空間(ケーブル保持空間)に、信号ケーブル32の一部を屈曲させながら押し込むことにより、信号ケーブル32は、保持(固定)される。信号ケーブル32の、少なくとも屈曲させる部分(およびその近傍)は、屈曲させたときに元に戻ろうとする力(復元力)が自然に働くような材質の素材、いわゆる可撓性素材からなり、信号ケーブル32の上記一部を屈曲させながらケーブル保持空間に押し込むと、信号ケーブル32の復元力によって、信号ケーブル32はケーブル保持空間から抜け難くなる。
特許請求の範囲
【請求項1】
演奏操作子と、
該演奏操作子の操作状態を検出し、該検出した操作状態を電気信号に変換して出力する回路基板と、
該回路基板から出力される電気信号を伝送する信号ケーブルであって、該回路基板から延びたものと、
少なくとも前記演奏操作子と前記回路基板を保持するフレームと
を有し、
前記フレームは、少なくとも2片の対向壁によって形成されたケーブル保持空間を有し、
前記信号ケーブルの、少なくとも一部は、可撓性素材によって形成され、該可撓性素材によって形成された部位を屈曲させた状態で前記ケーブル保持空間に押し込まれることで、当該信号ケーブルが前記フレームに保持される
ことを特徴とする電子楽器の信号ケーブル固定構造。
【請求項2】
前記ケーブル保持空間は、当該フレームを切り欠くことによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の電子楽器の信号ケーブル固定構造。
【請求項3】
前記回路基板は、当該回路基板上に前記信号ケーブルを接続するためのコネクタを備え、
前記フレームの、前記コネクタが配置される部位は、凹構造または切り欠き構造とされ、
前記コネクタは、前記部位に組み込まれる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子楽器の信号ケーブル固定構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子楽器内に設けられた回路基板から延びた信号ケーブルを固定する固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電子楽器内に回路基板を設置したときに、その設置場所が演奏操作子(たとえば、鍵盤)の近傍である場合、その回路基板から延びた信号ケーブルが演奏操作子の駆動部分に接触して、演奏者の演奏操作を邪魔しないように、たとえば、演奏操作子や回路基板を固定するフレームにコードクランプを設け、このコードクランプに信号ケーブルを固定するようにしている。
【0003】
しかし、フレームにコードクランプを設けると、それだけ製造コストが増大するため、低価格の電子楽器では、安易にコードクランプを設けることができなかった。
【0004】
そこで、回路基板をフレームに取り付けたときに、信号ケーブルが張った状態になるように、信号ケーブルの長さを調節しておくことにより、信号ケーブルが演奏操作子の駆動部分に接触しないようにすることが考えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、信号ケーブルの長さに余裕を持たせないようにすると、回路基板を電子楽器内に組み込む際に不便になることがある。
【0006】
本発明は、この点に着目してなされたものであり、電子楽器全体の製造コストを抑制させつつ、回路基板から延びた信号ケーブルを他の部品の邪魔にならないように固定することが可能となる電子楽器の信号ケーブル固定構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電子楽器の信号ケーブル固定構造は、演奏操作子と、該演奏操作子の操作状態を検出し、該検出した操作状態を電気信号に変換して出力する回路基板と、該回路基板から出力される電気信号を伝送する信号ケーブルであって、該回路基板から延びたものと、少なくとも前記演奏操作子と前記回路基板を保持するフレームとを有し、前記フレームは、少なくとも2片の対向壁によって形成されたケーブル保持空間を有し、前記信号ケーブルの、少なくとも一部は、可撓性素材によって形成され、該可撓性素材によって形成された部位を屈曲させた状態で前記ケーブル保持空間に押し込まれることで、当該信号ケーブルが前記フレームに保持されることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記ケーブル保持空間は、当該フレームを切り欠くことによって形成されることを特徴とする。
【0009】
さらに好ましくは、前記回路基板は、当該回路基板上に前記信号ケーブルを接続するためのコネクタを備え、前記フレームの、前記コネクタが配置される部位は、凹構造または切り欠き構造とされ、前記コネクタは、前記部位に組み込まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、フレームには、少なくとも2片の対向壁によって形成されたケーブル保持空間が備えられ、信号ケーブルの、少なくとも一部は、可撓性素材によって形成され、該可撓性素材によって形成された部位を屈曲させた状態で前記ケーブル保持空間に押し込まれることで、当該信号ケーブルが前記フレームに保持されるので、電子楽器全体の製造コストを抑制させつつ、回路基板から延びた信号ケーブルを他の部品の邪魔にならないように固定することが可能となる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、前記ケーブル保持空間は、当該フレームを切り欠くことによって形成されるので、ケーブル保持空間を簡単に形成することができる。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記回路基板には、当該回路基板上に前記信号ケーブルを接続するためのコネクタが備えられ、前記フレームの、前記コネクタが配置される部位は、凹構造または切り欠き構造とされ、前記コネクタは、前記部位に組み込まれるので、当該楽器をより薄く製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施の形態に係る信号ケーブル固定構造を適用した電子楽器の内部を示す斜視図である。図示例では、電子楽器として、電子鍵盤楽器を例に挙げているが、これに限られる訳ではない。
【0015】
同図に示すように、本実施の形態の電子鍵盤楽器1は、複数の鍵(図示例では、1つの白鍵のみが示されているが、実際には、複数の白鍵および黒鍵が備えられている)2や、その各鍵の操作状態をそれぞれ検出する、たとえばON/OFFスイッチからなる複数のセンサ(図示せず)を設けた回路基板3(図2参照)などを支持するフレーム4を備えている。
【0016】
フレーム4には、複数の鍵2を取り付ける鍵取付部41と、回路基板3の一端を狭着することによって固定するフック43を備えた台座部42と、回路基板3の他端の近傍をネジで固定するためのネジ穴付き固定部44とが設けられている。フレーム4は、たとえば樹脂によって形成され、鍵取付部41、フック43、台座部42およびネジ穴付き固定部44等は、一体に成型されている。
【0017】
回路基板3の裏面には、図2に示すように、信号ケーブル32を接続するためのコネクタ31が設けられている。コネクタ31は、回路基板3の裏面から突出しているため、回路基板3をフレーム4に固定したときに、コネクタ31が台座部42に当たらないように、回路基板3は、台座部42から、少なくともコネクタ31の高さだけ浮いた状態で固定される。
【0018】
なお、本実施の形態では、台座部42とネジ穴付き固定部44との間には隙間(凹部)47が設けられ、また台座部42のフック43側には切り欠き48が設けられているので、回路基板3を固定したときに、コネクタ31が隙間47または切り欠き48の位置に来るように、回路基板3上にコネクタ31を配置すれば、回路基板3を台座部42から浮かせる必要はない。このようにすれば、電子鍵盤楽器1をより薄く製造することができる。他方、台座部42上またはその近傍に隙間47や切り欠き48が設けられていない場合には、図3に示すように、台座部42′に穴を開け、その穴にコネクタ31が嵌るように、回路基板3′を固定すればよい。ただし、信号ケーブル32の一部は、図2を用いて後述するように、フレーム4に設けた切り欠き46によって形成された空間に押し込んで固定するようにしたので、コネクタ31が台座部42または42′より下に位置するようにした場合、信号ケーブル32が台座部42または42′の下から上に貫通して切り欠き46に到達するようにしておく必要がある。たとえば、コネクタ31を隙間47に位置するようにした場合には、切り欠き48からコネクタ31を台座部42の下から上に貫通させるようにすればよい。
【0019】
前述のように、フレーム4には切り欠き46が設けられ、切り欠き46の上部には板状部材45が設けられている。この板状部材45、切り欠き46および前記台座部42によって形成された空間、すなわち、少なくとも2片の対向壁(板状部材45および台座部42)によって形成された空間(以下、「ケーブル保持空間」という)に、信号ケーブル32の一部を屈曲させながら押し込むことにより、信号ケーブル32は、保持(固定)される。信号ケーブル32の、少なくとも屈曲させる部分(およびその近傍)は、屈曲させたときに元に戻ろうとする力(以下、「復元力」という)が自然に働くような材質の素材、いわゆる可撓性素材からなり、信号ケーブル32の上記一部を屈曲させながらケーブル保持空間に押し込むと、信号ケーブル32の復元力によって、信号ケーブル32はケーブル保持空間から抜け難くなる。
【0020】
なお、ケーブル保持空間は、上述のように、切り欠き46を備えているので、信号ケーブル32をケーブル保持空間に押し込んで行くと、信号ケーブル32は、際限なく(実際には、信号ケーブル32が見えなくなるまで)押し込まれてしまう。これに対処するために、たとえば、板状部材45のケーブル保持空間側の所定位置に、信号ケーブル32の押し込みを規制するストッパ(具体的には、板状のもの)を設けることが考えられる。
【0021】
また、信号ケーブル32は、複数の信号線を横または縦方向に板状に一体化して形成したものを想定している。そして、板状の信号ケーブル32を屈曲させる方向は、通常、複数の信号線が並ぶ方向に対して垂直の方向(板の厚み方向)であるが、これは、その方向に屈曲させたときに復元力が最も大きくなって、信号ケーブル32がケーブル保持空間からより抜け難くなるからである。逆に言えば、信号ケーブル32がケーブル保持空間から容易に抜けないのであれば、板状の信号ケーブル32を屈曲させる方向をどの方向にしようが構わない。また、上述のように、信号ケーブル32を板状のものを想定しているが、これは、回路基板3のコネクタ31に接続される信号ケーブル32が通常板状のものであり、さらに、板状の信号ケーブルの方が単線の信号ケーブルより、屈曲させた状態でケーブル保持空間に収まり易く、収まった後ケーブル保持空間から抜け難いからである。したがって、回路基板3のコネクタ31に接続される信号ケーブルが単線のものであり、そのケーブルを屈曲させた状態でケーブル保持空間に収めることができ、収まった後ケーブル保持空間から抜け難いものであれば、単線の信号ケーブルであってもよい。
【0022】
なお、板状部材45は、鍵2を押し下げる際のストッパの役割を担うものであって、ケーブル保持空間を形成するためにわざわざ設けたものではない。同様に、台座部42も、ケーブル保持空間を形成するためにわざわざ設けたものではない。つまり、他の目的に使用される板状部材45および台座部42の近傍に切り欠き46を設けることにより、ケーブル保持空間を作り出している。この点にも、本発明の特徴がある。
【0023】
以上のように構成された電子鍵盤楽器に、回路基板3のコネクタ31に接続された信号ケーブル32を固定する方法を、図2に基づいてさらに詳細に説明する。
【0024】
図2は、回路基板3のコネクタ31に接続された信号ケーブル32を前記ケーブル保持空間に固定する方法を説明するための図である。なお、図2は、図1の前記ケーブル保持空間周辺を拡大して示したものであるが、図2の趣旨は、信号ケーブル32をケーブル保持空間に固定する方法を説明することにあるので、図2では、図1のケーブル保持空間周辺は多少デフォルメして図示されている。
【0025】
図2に示すように、回路基板3のコネクタ31に信号ケーブル32を接続した後、信号ケーブル32の一部を屈曲させ、板状部材45、切り欠き46および台座部42によって形成された空間、すなわちケーブル保持空間に押し込んで行く。そして、信号ケーブル32全体のうち、ケーブル保持空間から外に出ている部分が適当な長さ、すなわち鍵2を操作する際の邪魔にならないような長さになるまで、信号ケーブル32をケーブル保持空間に押し込んで行く。屈曲部は、前述のように、可撓性素材からなり、さらに、ケーブル保持空間を形成する、対向する2片(板状部材45および台座部42)間の距離は、屈曲部を無理に押し込んで行かないと入らない程度の狭い距離である。したがって、一旦屈曲部がケーブル保持空間に入ると、屈曲部の復元力により、屈曲部はケーブル保持空間から抜け難くなる。これにより、信号ケーブル32はケーブル保持空間に固定される。
【0026】
このように、本実施の形態では、少なくとも2片の対向壁によって形成されたケーブル保持空間に、信号ケーブル32の一部を屈曲させながら押し込むことにより、信号ケーブル32を保持するようにしたので、電子楽器全体の製造コストを抑制させつつ、回路基板から延びた信号ケーブルを他の部品の邪魔にならないように固定することができる。
【0027】
また、ケーブル保持空間は、フレーム4の適当な部位を切り欠くことによって形成されるので、ケーブル保持空間を簡単に形成することができる。
【0028】
なお、本実施の形態では、1つの回路基板から延びた1本の信号ケーブルを、当該電子楽器のフレームに固定する手法について説明したが、回路基板および信号ケーブルのうち、少なくとも一方が複数の場合でも、本発明を同様に適用することができる。この場合の例としては、1つの回路基板から複数の信号ケーブルが延びており、信号ケーブル毎に、対応するケーブル保持空間に固定する態様や、1本の信号ケーブルが延びた回路基板が複数あり、信号ケーブル毎に、対応するケーブル保持空間に固定する態様などが考えられる。
【0029】
図4は、信号ケーブルをケーブル保持空間に固定する、さらに他の態様を説明するための図であり、図示例では、隣接する回路基板(基板3aと基板3b、基板3bと基板3c)を接続する信号ケーブル32aおよび32bをケーブル保持空間に固定する態様が示されている。
【0030】
図4に示すように、各信号ケーブル32aおよび32bは、それぞれ2回折り曲げられて、コネクタ31a,31baおよびコネクタ31bc,31cに接続され、折り曲げられた部分AおよびBが、それぞれ、対応するケーブル保持空間に押し込まれる。
【0031】
なお、信号ケーブル32aおよび32bの材質や、折り曲げられた部分AおよびBがケーブル保持空間にどのように保持されるかなどは、本実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0032】
また、折り曲げ部分AおよびBを作成する順序は、どのような順序でもよい。つまり、回路基板3a〜3cを固定し、信号ケーブル32aおよび32bを折り曲げて、折り曲げ部分AおよびBを作成した後、信号ケーブル32aおよび32bをコネクタ31a,31baおよびコネクタ31bc,31cに接続するようにしてもよいし、あるいは、信号ケーブル32aおよび32bをコネクタ31a,31baおよびコネクタ31bc,31cに接続し、信号ケーブル32aおよび32bを折り曲げて、折り曲げ部分AおよびBを作成した後、回路基板3a〜3cを固定するようにしてもよい。さらに、別の順序でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施の形態に係る信号ケーブル固定構造を適用した電子楽器の内部を示す斜視図である。
【図2】回路基板のコネクタに接続された信号ケーブルを図1のケーブル保持空間に固定する方法を説明するための図である。
【図3】図1の台座部と異なった構造の台座部の一例を示す図である。
【図4】信号ケーブルをケーブル保持空間に固定する、さらに他の態様を説明するための図である。
【符号の説明】
【0034】
2…鍵(演奏操作子),3…回路基板,4…フレーム,31…コネクタ,32…信号ケーブル,42…台座部(対向壁),45…板状部材(対向壁)




 

 


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