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発明の名称 電子楽器及びそれに用いられるペダル装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25409(P2007−25409A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−209376(P2005−209376)
出願日 平成17年7月20日(2005.7.20)
代理人 【識別番号】100107995
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 惠行
発明者 櫻田 信弥 / 安渡 武志 / 杉本 龍太郎 / 阿部 征治
要約 課題
楽器本体とペダル装置を接続するケーブルをなくした電子楽器を提供すること。

解決手段
この電子楽器では、ペダル装置PDが赤外線などのワイヤレスで電子楽器本体EMaと接続される。ペダル装置PDがオン/オフタイプの場合、ペダル送信部PDbは、ペダル操作子PDaがペダルオンの操作状態では(ta〜tb)、オン操作を示す信号パターンPnが所定周期Tpで定期的に繰り返されるペダル信号Spを出し続け、ペダルオフの状態になるとパターンPn即ちペダル信号Spの送信を停止する。楽器本体EMaでは、ペダル信号Spを信号受信部15eで受信している間は(t1〜t2)、ペダルオン操作に基づく楽音制御を継続し、ペダル信号Spを受信しなくなるとペダルオン制御を解除する。この電子楽器は更に動作設定用操作子としてリモコン装置(図示せず)を備え、信号受信部15eはリモコン装置からのリモコン信号の受信に共用される。
特許請求の範囲
【請求項1】
演奏操作子と、
上記演奏操作子の操作に基づく楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
ペダル装置からワイヤレスで送信されてくるペダル操作信号を受信する受信手段と、
上記受信手段で受信されたペダル操作信号に基づいて上記楽音信号を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする電子楽器。
【請求項2】
前記受信手段は、前記ペダル装置のペダルオン操作を示すオンパターンを含む所定パターンが持続するペダル操作信号を受信し、
前記制御手段は、上記所定パターンが持続するペダル操作信号が受信されている間は前記楽音信号のペダルオン制御を継続し、当該ペダル操作信号が受信されなくなると当該ペダルオン制御を解除する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
【請求項3】
前記受信手段は、前記ペダル装置のペダル操作量を示す量値パターンを含む所定パターンが持続するペダル操作信号を受信し、
前記制御手段は、上記量値パターンにより示されるペダル操作量に応じて前記楽音信号のパラメータを連続的に制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子楽器。
【請求項4】
演奏操作子の操作に基づき生成される楽音信号がペダル操作信号に基づいて制御される電子楽器に用いられるペダル装置であって、
ペダル操作子と、
上記ペダル操作子の操作に基づくペダル操作信号をワイヤレスで電子楽器に送信する送信手段と
を具備することを特徴とするペダル装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記ペダル操作子がオン操作されている間は、オン操作を示すオンパターンを含む所定パターンが持続するペダル操作信号を送信し、前記ペダル操作子のオフ操作に応じて当該ペダル操作信号の送信を停止することを特徴とする請求項4に記載のペダル装置。
【請求項6】
前記送信手段は、前記ペダル操作子の連続的な操作量に応じて、当該操作量を示す量値パターンを含む所定パターンが持続するペダル操作信号を送信することを特徴とする請求項4に記載のペダル装置。
【請求項7】
演奏操作子と、
上記演奏操作子の操作に基づく楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
リモートコントロール装置及びペダル装置から夫々ワイヤレスで送信されてくるリモートコントロール信号及びペダル信号を受信する受信手段と、
上記受信手段で受信されたリモートコントロール信号及びペダル信号に基づいて上記楽音信号生成手段を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする電子楽器。
【請求項8】
前記受信手段は、電子楽器の下面に設けられることを特徴とする請求項1又は7に記載のペダル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子楽器とペダル装置との接続ケーブルをなくした電子楽器システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に示されるように、電子ピアノ等の電子楽器に外付けのペダル装置を接続して、ダンパー効果、サスティン効果などの効果付与制御や、エクスプレッション制御等が可能なものが知られている。しかしながら、従来のシステムでは、電子楽器とペダル装置の間にはケーブルによる有線接続がなされているので、見栄えが悪いという欠点がある。
【特許文献1】特開5−333853号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明は、このような従来システムの欠点に鑑み、楽器本体とペダル装置を接続するケーブルをなくした電子楽器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この発明の主たる特徴に従うと、演奏操作子(14)と、演奏操作子(14)の操作に基づく楽音信号を生成する楽音信号生成手段(8,9;S18、S19)と、ペダル装置(PD)からワイヤレスで送信されてくるペダル操作信号(Sp)を受信する受信手段(15e;S13,S15)と、受信手段(15e)で受信されたペダル操作信号(Sp)に基づいて楽音信号を制御する制御手段(S14,S16)とを具備する電子楽器(EMa)〔請求項1〕、並びに、演奏操作子(14)の操作に基づき生成される楽音信号がペダル操作信号(Sp)に基づいて制御される(S13〜S16)電子楽器(EMa)に用いられるペダル装置(PD)であって、ペダル操作子(PDa)と、ペダル操作子(PDa)の操作に基づくペダル操作信号(Sp)をワイヤレスで電子楽器(EMa)に送信する送信手段(PDb)とを具備するペダル装置(PD)〔請求項4〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の対応する参照記号や用語等を表わす。
【0005】
また、この発明の電子楽器(EMa)において、受信手段(15e)は、ペダル装置(PD)のペダルオン操作を示すオンパターン(Pn)を含む所定パターンが持続するペダル操作信号(Sp)を受信し、制御手段(S14,S16)は、所定パターンが持続するペダル操作信号(Sp)が受信されている間は(t1〜t2)楽音信号のペダルオン制御を継続し、当該ペダル操作信号(Sp)が受信されなくなると(t2)当該ペダルオン制御を解除する〔請求項2〕ように構成することができ、この発明のペダル装置(PD)において、送信手段(PDb)は、ペダル操作子(PDa)がオン操作されている間は(ta〜tb)、オン操作をオン示すオンパターン(Pn)を含む所定パターンが持続するペダル操作信号(Sp)を送信し、ペダル操作子(PDa)のオフ操作に応じて(tb)当該ペダル操作信号(Sp)の送信を停止する〔請求項5〕ように構成することができる。
【0006】
或いは、この発明の電子楽器(EMa)において、受信手段(15e)は、ペダル装置(PD)のペダル操作量を示す量値パターン(「値」)を含む所定パターンが持続するペダル操作信号(Sp)を受信し、制御手段(S14,S16)は、量値パターンにより示されるペダル操作量に応じて楽音信号のパラメータを連続的に制御する〔請求項3〕ように構成することができ、この発明のペダル装置(PD)において、送信手段(PDb)は、ペダル操作子(PDa)の連続的な操作量に応じて、当該操作量を示す量値パターン(「値」)を含む所定パターンが持続するペダル操作信号(Sp)を送信する〔請求項6〕ように構成することができる。
【0007】
さらに、この発明の別の特徴に従うと、演奏操作子(14)と、演奏操作子(14)の操作に基づく楽音信号を生成する楽音信号生成手段(8,9;S18、S19)と、リモートコントロール装置(PM)及びペダル装置(PD)から夫々ワイヤレスで送信されてくるリモートコントロール信号及びペダル信号(Sp)を受信する受信手段(15a〜15e)と、受信手段で受信されたリモートコントロール信号及びペダル信号(Sp)に基づいて楽音信号生成手段(8,9;S18、S19)を制御する制御手段(S8〜S20)とを具備する電子楽器(EMa)〔請求項7〕が提供される。
【0008】
また、この発明による電子楽器(EMa)において、受信手段(15e)は、電子楽器の下面に設けられる〔請求項8〕ように構成することができる。
【発明の効果】
【0009】
この発明の主たる特徴による電子楽器(請求項1)及びペダル装置(請求項4)においては、電子楽器(EMa)は、ペダル装置(PD)からワイヤレスでペダル操作信号(Sp)を受信する受信手段(15e;S13,S15)を備え、受信したワイヤレス操作信号(Sp)が表わすコマンド情報(Pn)に対応した楽音信号ペダル制御(S14、S16)を可能としている。従って、この発明によれば、電子楽器とペダル装置との間にケーブルが存在せず、見栄えのよい電子楽器システムを構築することができる。
【0010】
また、この発明の電子楽器システムでは、ダンパーペダルのようなオン/オフタイプのペダル装置(PD)から、ペダル操作子(PDa)のオン操作を示すオンパターン(Pn)を含む所定パターンが定期的に発生するペダル操作信号(Sp)が送信され、電子楽器は、このようなペダル操作信号(Sp)を受信している間は(t1〜t2)、楽音信号のペダルオン制御を継続し、このようなペダル操作信号(Sp)を受信しなくなると(t2)、ペダルオン制御を解除する(請求項2,5)。従って、この発明によれば、電子楽器及びペダル装置からなるシステムの設置空間において、蛍光灯や他のリモコン装置などからのノイズに影響され難くすることができる。
【0011】
或いは、エクスプレッションペダルのような連続タイプのペダル装置(PD)から、ペダル操作子(PDa)のペダル操作量を連続的に示す量値パターン(「値」)を含む所定パターンが定期的に発生されるペダル操作信号(Sp)が送信され、電子楽器は、このペダル操作信号(Sp)を受信すると、量値パターン(「値」)により示されるペダル操作量に応じて楽音信号のパラメータ(エクスプレッション)を連続的に制御をする(請求項3,6)。従って、この発明によれば、ワイヤレスペダル装置で連続的にエクスプレッション制御する電子楽器システムにおいても、蛍光灯や他のリモコン装置などからのノイズに影響され難くすることができる。
【0012】
さらに、この発明の別の特徴による電子楽器(請求項7)では、リモートコントロール装置(PM)及びペダル装置(PD)と共に電子楽器システムが構成され、電子楽器(EMa)の受信手段(15a〜15e)は、両装置(PM,PD)から夫々ワイヤレスで送信されてくるリモートコントロール信号及びペダル信号(Sp)を受信することができ、受信されたリモートコントロール信号及びペダル信号(Sp)に基づいて楽音信号生成手段(8,9;S18、S19)を制御する。つまり、ペダル装置(PD)からみると、ワイヤレスでペダル信号(Sp)のコマンドを受信するペダル信号受信部が、電子楽器(EMa)をリモートコントロールするためのリモートコントロール装置(PM)からのリモートコントロール信号のコマンド受信部と共用されている。従って、この発明によれば、電子楽器にリモートコントロール装置及びペダル装置がワイヤレスで接続される電子楽器システムにおいて、電子楽器受信部の構成を簡略化することができる。
【0013】
また、この発明においては、受信手段(15e)は、電子楽器(EMa)の下面にが設けられるようにしているので(請求項8)、演奏中、直下に位置するペダル装置(PD)からのペダル信号を確実に受信することができるだけでなく、リモートコントロール装置(PM)からのリモートコントロール信号をも受信することができ、また、受信手段設置箇所が電子楽器の下面で目障りにならないことから、電子楽器としての見栄えを良くする等の構造的な効果も得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
〔電子楽器システムの概要〕
この発明による電子楽器は、例えば、電子ピアノや電子オルガン、電子キーボード、電子制御機能付きピアノ等で構成される。図1は、この発明の一実施例による電子楽器のハードウエア構成ブロック図を示す。この電子楽器EMは、電子楽器本体(楽器本体ともいう)EMa、ペダル装置PD及びリモートコントロール(以下「リモコン」と略称する)装置RMで構成される。楽器本体EMaは、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、演奏操作検出回路5、設定操作検出回路6、表示回路7、音源回路8、効果回路9、MIDIインターフェース(I/F)10、通信インターフェース(I/F)11などを備え、これらの要素1〜11はバス12を介して互いに接続される。
【0015】
CPU1は、所定の制御プログラムに従い、タイマ13によるクロックを利用してリモート操作処理を含む種々の音楽情報処理を実行し、RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時記憶するためのワーク領域として用いられる。また、ROM3には、これらの処理を実行するために、各種制御プログラム、ペダル装置PDやリモコン装置RMからのリモート操作信号により指示されるコマンドを解読するためのパターン情報やコマンドセット、プリセットされた演奏データ等が予め記憶される。
【0016】
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)等の内蔵記憶媒体の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、スマートメディア(登録商標)等の小型メモリカード、等々、種々の可搬性の外部記録媒体を含み、任意の外部記憶装置4に、上述したコマンドセットを含む任意のデータを記憶することができる。
【0017】
演奏操作検出回路5は、鍵盤やホイールなどを含む演奏操作子14の操作内容を検出し、検出した演奏操作に対応する情報をシステムに導入する。リモート操作検出回路6に接続される本体受信装置15は、ペダル装置PD及びリモコン装置RMから夫々ワイヤレスで送信されてくるペダル信号及びリモコン信号(リモート操作信号と総称)を受信する。なお、これらの信号の伝送媒体には、この例では赤外線が用いられるが、超音波や無線波(ラジオ周波)などを用いてもよい。本体受信装置15で受信され電気信号に変換されたペダル信号及びリモコン信号はリモート操作検出回路6に送られ、リモート操作検出回路6は、各信号から各装置PD,RMのペダル操作乃至リモコン操作(リモート操作と総称)の内容に対応するコマンド情報を検出してシステムに導入する。
【0018】
表示回路7は、演奏や設定に必要な各種画面を表示するLCD等のディスプレイ16や、その他の各種インジケータ/ランプ(図示せず)を備え、これらの表示・点灯内容をCPU1からの指令に従って制御し、演奏操作子14やペダル装置PD、リモコン装置RMの操作に対する表示援助を行う。
【0019】
音源回路8は、演奏操作子14の鍵盤演奏操作に基づいて操作鍵に対応する楽音信号を生成し、効果回路9は、効果付与DSPを有し、演奏操作子14のその他の操作子やペダル装置PDの演奏操作に基づく効果を音源回路8からの楽音信号に付与する。また、両回路8,9は、楽音信号生成部を構成し、何れの回路もソフトウエアを含ませることができ、リモコン装置RMやペダル装置PDからワイヤレスで送られてくるリモート操作信号により指示されるコマンドに応答した楽音信号を生成することができる。
【0020】
例えば、リモコン装置RMから「AV情報源制御(指定)コマンド」又は「音量制御コマンド」を指示するリモコン信号が受信されたときには、各コマンドに対応する音色又は音量をもつ楽音信号が生成される。また、ペダル装置PDから「ペダルオン」のコマンドを指示するペダル信号が受信されたときには、効果回路9により、ダンパー音を発生させたりリリースを伸ばす等の効果を付与する「ペダルオン制御」が行われる。なお、楽音信号生成部8,9は、記憶手段3,4に記憶された演奏データに基づいて自動伴奏の楽音信号を生成することもできる。効果回路9に後置されたサウンドシステム17は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、効果回路9からの楽音信号に基づく楽音を発生する。
【0021】
MIDII/F10には他のMIDI音楽機器MDが接続され、他の音楽機器MDとの間でMIDI演奏データを授受し、この電子楽器で利用することができる。また、通信I/F11には、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワークCNが接続され、外部のサーバコンピュータSV等から制御プログラムや各種データ等を受信し外部記憶装置4に保存することができる。
【0022】
〔リモート操作システムの概要〕
この発明の一実施例による電子楽器は、既存のリモコン装置や補助演奏操作子のペダル装置とワイヤレスで接続され、これらの装置からのリモコン信号やペダル信号によって電子楽器の動作をリモート操作で制御することができる。また、この場合、両信号の受信については楽器本体の受信装置で共用することができる。図2は、この発明の一実施例による電子楽器を装置本体の後方からみた斜視図であり、図3及び図4は、リモコン信号の受信を説明するための図であり、図5は、ペダル信号の受信を説明するための図である。
【0023】
ここで、この発明の一実施例による電子楽器の主としてリモコンに関する特徴を図2を用いて簡単に説明しておくと、この電子楽器では、テレビジョン受信機(テレビ)などの既存のAV機器用リモコン装置RMが、電子楽器(本体)EMaの少なくとも電源、音色及び音量を制御するための動作設定用操作子として用いられる。電子楽器EMaでは、リモコン信号の受信設定(コマンド抽出設定)が既存のAV機器と同様になされ、リモコン装置RMから、電源制御コマンド、AV情報源制御(指定)コマンド或いは音量制御コマンドを表わすリモコン信号が受信されると、各制御コマンドに応答して、電子楽器EMaの動作電源、音色或いは音量が夫々制御される。電子楽器EMaの受信装置15は、リモコン装置RMからワイヤレスで送られてくるリモコン信号を受けるための信号受信部を複数15a〜15e備え、これらの信号受信部は、電子楽器EMaの背面(15a,15b)や下面(15e)を含む複数の適宜箇所(他に、正面や側面等)に夫々設けられ、ペダル装置PDからワイヤレスで送られてくるペダル信号の受信と共用することができる。
【0024】
以下、より詳しく説明する。この電子楽器EMにおいては、リモコン装置RM及びペダル装置PDから本体受信装置15への信号送受に赤外線が好適に用いられ、本体受信装置15は、それぞれ赤外線受光素子で構成される複数の信号受信部15a〜15eを備える。これらの信号受信部15a〜15eは、リモコン装置RMからのリモコン信号やペダル装置PDからのペダル信号を受信するのに適した楽器本体EMa外面の所要箇所に設けられる。また、楽器本体EMaの主電源を投入・遮断するためのパワースイッチPSは、通常の設置状態では見えない箇所つまり見にくく操作が面倒な箇所に設けられ、図2の例では、楽器本体EMaの脚部裏面に設けられている。つまり、楽器本体EMaの主電源は、通常の使用状態では継続的に投入されており、パワースイッチPSが不用意にオフ操作されて遮断されることがないように構成されている。
【0025】
図2〜図5の例では、楽器本体EMaの背面左右に第1及び第2信号受信部15a,15bが設けられ、正面左右に第3及び第4信号受信部15c,15dが設けられ、下面のほぼ中央に第5信号受信部15eが設けられている。各信号受信部15a〜15eは、リモコン装置RMの送信部やペダル装置PDの送信部から赤外線で送られてくるリモコン信号やペダル信号を受信して対応する電気信号に変換し、本体受信装置15の受信処理回路を通じてリモート操作検出回路6に送出することができる。
【0026】
楽器本体EMaは、通常、部屋の壁を背にして配置されることが多いので、本体背面の2箇所に設けられた第1及び第2信号受信部15a,15bは、リモコン装置RMの送信部から発信されたリモコン信号が壁面で反射したものを受信するのに適している。また、本体前面の2箇所に設けられた第3及び第4信号受信部15c,15dは、電子楽器前方の離れた地点から発信されたリモコン信号を受信するのに適している。さらに、下面の1箇所に設けられた第5信号受信部15eは、電子楽器の斜め下方からのリモコン信号或いは床面で反射されたリモコン信号を受信するのに適すると共に、ペダル装置PDの送信部から発信されたペダル信号を受信するのに適しており、リモコン信号とペダル信号の受信に共用される。
【0027】
まず、図3及び図4によりリモコン操作に基づくリモコン信号の伝送について説明する。電子楽器のユーザ(利用者)が電子楽器を利用している最中にリモコン装置からコマンドを発する場合、図3に示すように、ユーザは自身の正面つまり壁面にリモコン装置RDの送信部を向けた状態でリモコン操作を行うのが、最も自然な姿勢での操作形態であると考えられる。このような通常使用状態の場合は、リモコン装置RDから発信されたリモコン信号は、壁面で反射し、電子楽器本体EMaの背面に設けられた第1乃至第2信号受信部15a,15bで受信され、受信されたリモコン信号からコマンドが抽出される。
【0028】
一方、図4に示すように、電子楽器ユーザが電子楽器本体EMaから離れた位置でリモコン装置RDからコマンドを発する場合には、リモコン装置RDから発信されたリモコン信号は、直接、楽器本体EMaの前面に設けられた第3乃至第4信号受信部15c,15dで受信され、或いは、床面で反射した後、電子楽器EMaの下面に設けられた第5信号受信部15eで受信される。
【0029】
次に、図5によりペダル操作に基づくペダル信号の発生及び伝送について説明する。ペダル装置PDは、図5上部に示すように、ペダル操作子PDa、ペダル情報生成部(図示せず)及びペダル送信部PDbを備え、電子楽器本体EMaの下部床面に設置される。電子楽器ユーザが電子楽器を利用している最中にペダル操作子PDaを操作すると、ペダル情報生成部は、ユーザによるペダル操作子PDaの操作内容に対応したペダル操作情報を発生し、ペダル送信部PDbは、このペダル操作情報をコマンドとする赤外線のペダル信号Spを楽器本体EMaに向けて発信する。
【0030】
ペダル送信部PDbから発信されたペダル信号Spは、電子楽器本体EMaの下面に設けられた第5信号受信部15eで受信され、楽器本体EMaで生成される楽音信号の制御に用いられる。この場合、第5信号受信部15eはリモコン信号及びペダル信号で共用しており、リモコン信号とペダル信号を同時に受信すると両信号を正しく識別することができないが、ペダル装置PDを操作している間つまり電子楽器の演奏中には、リモコン装置RDを操作することは殆どないと考えられるので、あまり問題にはならない。
【0031】
ペダル信号Spの形態及び電子楽器本体EMaでの解釈については、例えば、ペダル装置PDがダンパーペダルのようなオン/オフタイプである場合、図5下部に示すように、時間taでユーザがペダル操作子PDaをオン操作すると、ペダルオンを示すコマンドに対応する所定の信号パターンPnを持つペダル信号Spがペダル送信部PDbから楽器本体EMaの第5信号受信部15eに送信される。このパターンPnは、図示のように、ペダルオンの操作がなされている間、所定のパターン時間Tp毎に周期的に発生される。
【0032】
これに対して、電子楽器本体EMaは、図5最下部に示すように、時間t1で所定の信号パターンPnを検出し、この信号パターンPnを検出している間(t1〜t2)は「ペダルオン」の操作がなされていると解釈し、例えば、ダンパー音を発生させたり、リリースを伸ばす等、対応するペダルオン制御の動作を行う。
【0033】
また、時間tbでペダル操作子PDaをオフ操作すると、ペダル送信部PDbは、所定の信号パターンPnの発生を停止しペダル信号Spの送出を停止する。これに対して、電子楽器本体EMaは、信号パターンPnが検出されなくなった時点から所定の確認時間Tqが経過した時点t2で、「ペダルオフ」がなされたと解釈し、上述したペダルオン制御の動作を終了させる。
【0034】
このように所定の信号パターンPnをコマンド判別に用いることで、例えば、蛍光灯からの赤外線や、リモコン装置RMを含むリモコン手段からの他のリモート操作赤外線信号などによるノイズの影響を減らすことができる。
【0035】
つまり、この発明の一実施例による電子楽器のワイヤレスペダルに関する1つの特徴を図5を用いて要約すると、次のとおりである:この電子楽器では、演奏操作子の1つとして機能するペダル装置PDが赤外線などのワイヤレスで電子楽器本体EMaと接続される。ペダル装置PDがオン/オフタイプの場合、ペダル送信部PDbは、ペダル操作子PDaがペダルオンの操作状態では(ta〜tb)、オン操作を示す信号パターンPnが所定周期Tpで定期的に繰り返されるペダル信号Spを出し続け、ペダルオフの状態になると(tb)信号パターンPnの発生即ちペダル信号Spの送信を停止する。楽器本体EMaでは、ペダル信号Spを信号受信部15eで受信している間は(t1〜t2)、ペダルオン操作に基づく楽音制御を継続し、ペダル信号Spを受信しなくなると(t2)ペダルオン制御を解除する。この電子楽器は、さらに、動作設定用操作子としてリモコン装置RMを備え、信号受信部15eはリモコン装置RMからのリモコン信号の受信に共用される。
【0036】
〔リモコン装置の構成例〕
図6は、この発明の一実施例による電子楽器で利用可能なAV機器用リモコン装置の操作子構成例を示す。この発明の一実施例による電子楽器EMでは、リモコン装置RMとして、複数のAV機器に対応した「汎用リモコン」と呼ばれる図6(1)のようなリモコン装置RMaを用いることができ、また、特定のAV機器に専用の「特定リモコン」と呼ばれる図6(2)のようなリモコン装置RMbを用いることもできる。
【0037】
まず、図6(1)に操作子構成が例示される汎用リモコンRMaは、テレビ、VTR及びDVDを操作対象のAV機器とすることができ、操作対象とするAV機器の動作電源のオン・オフを操作の度に交互に繰り返し指令する電源制御コマンドを発生するための動作電源スイッチSW1=「Power」、当該AV機器の機種を設定するための設定スイッチ「SET」、当該AV機器の種別を指示するための複数の種別スイッチ「TV」,「VTR」,「DVD」、当該AV機器で利用されるAV情報源(チャンネル、チャプター、トラック等)を絶対値及び相対(増減)値で指令するAV情報源指定コマンド(AV情報源制御コマンドともいう)を発生するための数値スイッチSW2=「1」〜「12」及び第1増減スイッチSW3=“CH:「+」,「−」”、操作対象機器の音量を相対(増減)値で指令する音量制御コマンドを発生するための第2増減スイッチSW4=“VOL:「+」,「−」”、等々を備えている。
【0038】
汎用リモコン装置RMaは、予め、種々のメーカー、種々の機種に対応したコマンドセットを記憶しており、設定スイッチ「SET」とその他のスイッチとの同時操作により、各機器操作対象AV機器(テレビ、VTR、DVD)のメーカー及び機種を設定し所要のコマンドを対応するAV機器に伝達することができる。
【0039】
つまり、リモコン装置RMaのコマンド生成部(図示せず)は、例えば、操作対象のAV機器がテレビの場合、種別スイッチ「TV」を押した後の他のスイッチ操作でテレビ用のコマンド情報を発生し、VTRの場合は、種別スイッチ「VTR」を押した後の他のスイッチ操作でVTR用のコマンド情報を発生し、DVDの場合には、種別スイッチ「DVD」を押した後の他のスイッチ操作でDVD用のコマンド情報を発生する。そして、発生されたコマンド情報は、リモコン送信部(図示せず)を通じてリモコン信号として対応するAV機器に向けて送信される。これにより、種々のメーカー及び機種のAV機器を1つのリモコン装置で制御することができる。
【0040】
これに対して、電子楽器本体EMaは、予め、特定メーカー、特定機種のコマンドセット、例えば、メーカーXのDVDプレイヤーYのコマンドセットをROM3又は外部記憶装置4に記憶している。従って、前もって、汎用リモコン装置RMaの特定の種別スイッチ(例えば、「DVD」)に当該メーカーXのDVDプレイヤーYを設定しておいたとすると、電子楽器本体EMaは、自分あてのコマンドと解釈することができる。そして、リモコン装置RMaの各スイッチに対応して楽器本体EMaで実行される機能を予め定めておくことによって、楽器本体EMaに対し、各スイッチの操作に応答して対応する機能を実行させることができる。
【0041】
例えば、特定の種別スイッチ「DVD」を押した後の動作電源スイッチSW1(「Power」)の操作(この操作は「Powerオン」と呼ばれる)によって、電子楽器本体EMaの動作電源を投入することができる。また、AV情報源指定用の数値スイッチSW2(「1」〜「12」)又は第1増減スイッチSW3(CH:「+」,「−」)を操作すると(この操作は「チャンネル変更」と呼ばれる)、楽音信号生成部8,9で生成される楽音信号の音色を変化することができ、音量制御用の第2増減スイッチSW4(VOL:「+」,「−」)を操作すると(この操作は「音量変更」と呼ばれる)、当該楽音信号の音量を変化することができる。
【0042】
このように、この電子楽器では、汎用リモコン装置RMaの持つ本来のAV機器の制御機能と同じであるか(動作電源スイッチSW1や音量制御用第2増減スイッチSW4)或いは概念が近い(AV情報源指定用スイッチSW2,SW3:「テレビであれば番組を変え、電子楽器であれば音色を変える」というように、違う映像や音に変更する点で類似する)制御機能を対応付けることで、ユーザ(利用者)は戸惑いなくリモコン操作を行うことができる。
【0043】
次に、図6(2)に操作子構成が例示される特定リモコン装置RMbは、テレビを操作対象機器としており、図6(1)の汎用特定リモコン装置RMaと同様に、動作電源をオン/オフする動作電源スイッチSW1=「Power」、AV情報源(チャンネル)を指定で指示する数値スイッチSW2=「1」〜「12」及び第1増減スイッチSW3=“CH:「+」,「−」”、音量を制御する第2増減スイッチSW4=“VOL:「+」,「−」”、等々(他のスイッチは図示省略)を備えている。
【0044】
特定リモコン装置RMbを利用する場合は、図6(1)で説明した汎用リモコン装置RMaのように、リモコン側で送信するコマンドセットを変えることができないので、予め、電子楽器本体EMa内の記憶手段3、4に複数のコマンドセットを記憶しておき、電子楽器本体EMa側でどのメーカーのどのAV機器のコマンドセットを用いるかをユーザに選択させる。ここで、コマンドセットの選択方法は任意の方法を採ることができる。
【0045】
例えば、電子楽器本体EMaに設けられている演奏操作子14の鍵盤の内、最低音高鍵及び最高音高鍵を同時に操作するというような演奏操作子14の特殊操作があると、コマンドセットが変更可能な状態になり、この状態で、所定鍵の操作(複数操作鍵の組合せを含む)によるコマンドセット指定によって、記憶手段3、4に記憶されている複数のコマンドセットから所望のコマンドセットを選択的に指定して楽器本体EMaに設定されるコマンドセットを変更することができ、このような演奏操作子14の特殊操作及びコマンドセット指定操作は演奏操作子の「特定操作」と呼ばれる。また、このような特定操作が行われる場合、複数のコマンドセットの一覧表や指定されたコマンドセットをメーカー名及びAV機器名などのコマンドセット情報をディスプレイ16上に表示し、ユーザのコマンドセット変更操作を援助することができる。
【0046】
このようにしてコマンドセットを選択した後は、上述した汎用リモコン装置RMa利用の場合と同様に、動作電源スイッチSW1(「Power」)の操作(Powerオン)によって電子楽器本体EMaの動作電源を投入し、AV情報源(チャンネル)指定用の数値スイッチSW2(「1」〜「12」)又は第1増減スイッチSW3(CH)の操作(チャンネル変更)によって楽音信号の音色を変え、音量制御用の第2増減スイッチSW4(VOL)の操作(音量変更)によって楽音信号の音量を変えることができる。
【0047】
〔電子楽器のリモート操作処理フロー例〕
この発明の一実施例による電子楽器EMにおいて、電子楽器本体EMaは、パワースイッチPSのオン操作によって主電源が投入されると、本体受信装置15の受信及び演奏操作子14の特定操作に対応した最小限の動作のみを行うことができる「待機状態」となり所謂“省エネモード”で動作する。また、待機状態では、デフォルトで、リモコン装置RMの送信コマンドと電子楽器本体EMaの情報処理コマンドとは所定の関係(例えば、メーカーXのDVDプレイヤーY)に対応付けられており、楽音信号生成部8,9で生成される楽音信号のパラメータについては所定の音色及び音量が設定されている。
【0048】
図7は、この発明の一実施例によるリモート操作に基づく処理手順例を表わすフローチャートであり、電子楽器の待機状態からこの処理フローが開始するものとして説明する。電子楽器本体EMaの待機状態では、CPU1は、所定のタイミングで周期的に、ステップS1にて、リモート操作検出回路6を通じて本体受信装置15の信号受信部15a〜15eの受信状態をスキャンし、次のステップS2にて、楽器本体EMaに現在設定されているコマンドセットの電源制御コマンドのパターンを参照してリモート操作検出回路6でリモコン装置RMからのPowerオンの信号パターンを検出したか否かを判定する。
【0049】
ステップS2で、Powerオンの信号パターンを検出しないときは(S2→NO)、ステップS3に進み、演奏操作検出回路5を通じて演奏操作子14の操作状態をスキャンし、続くステップS4では、コマンドセットを変更する演奏操作子14の特定操作(例えば、鍵盤両端の2鍵を同時に押鍵する特殊操作と、これに続くコマンドセット指定操作)があったか否かを判定する。ここで、特定操作が検出されないときは(S4→NO)直ちにステップS1に戻る。すなわち、電子楽器本体EMaの待機状態では、リモコン装置RM;RMa,RMbの動作電源スイッチSW1の操作や演奏操作子14の特定操作がない間は、上述したステップS1〜S4のスキャン動作を繰り返し、動作電源スイッチSW1の操作があっても、使用されたリモコン装置RMのコマンドが、楽器本体EMaに設定されているコマンドセットに合わない場合は、演奏操作子14の特定操作がない限り、ステップS1〜S4のスキャン動作を繰り返すだけである。
【0050】
一方、Powerオンの信号パターンを検出しないが(S2→NO)、演奏操作子の特定操作を検出したときには(S4→YES)、ステップS5で、電子楽器本体EMaの待機状態でリモコン装置RMからのリモコン信号の解読に用いられるコマンドセットを変更(選択)する処理を行った後、ステップS1に戻る。例えば、記憶手段3、4に複数のコマンドセットを用意しておき、ステップS5において、鍵盤14の特殊操作(例えば、両端の2鍵同時操作)により、待機状態からコマンドセット変更可能状態に起動し、所定鍵のコマンドセット指定操作により、電子楽器本体EMa側のコマンドセットを変更する。
【0051】
つまり、電子楽器本体EMaに設定されているコマンドセットが、現在使用されているリモコン装置RMに対応せず、ユーザが動作電源スイッチSW1を操作しても、ステップS2でPowerオンの信号パターンが検出されない場合は、ステップS3〜S5の処理によって、設定コマンドセットを変更することによって、使用されるリモコン装置RMに合ったコマンドセットを楽器本体EMaに設定することができる。
【0052】
さて、楽器本体EMaに設定されているコマンドセットが現在使用しているリモコン装置RMのコマンドに対応している場合、ユーザにより当該リモコン装置RMの動作電源スイッチSW1が操作されると、CPU1は、ステップS2で、Powerオンの信号パターンを検出し(S2→YES)、ステップS6に進んで電子楽器本体EMaの動作電源をオンし、楽器本体EMaに搭載された電子楽器としての全機能(少なくとも演奏操作に基づく楽音信号生成機能を含む)の実行が可能な動作状態とする。そして、更に次のステップS7では、本体受信装置15の信号受信部15a〜15eの受信状態をスキャンする。
【0053】
まず、ステップS8でPowerオンの信号パターンを検出したか否かを判定し、Powerオンの信号パターンを検出しないときは(S8→NO)、ステップS9で、チャンネル変更の信号パターンを検出したか否かを判定する。ここで、ユーザによりリモコン装置RM;RMa,RMbのAV情報源指定用の数値スイッチSW2又は第1増減スイッチSW3が操作されてチャンネル変更の信号パターンを検出したときは(S9→YES)、ステップS10に進んで、楽音信号生成部8,9に設定される音色を、当該信号パターンに対応する音色に変更する音色変更処理を行う。
【0054】
チャンネル変更の信号パターンを検出しないとき(S9→NO)或いは音色変更処理(S10)の後は、ステップS11で、音量変更の信号パターンを検出したか否かを判定する。ここで、ユーザによりリモコン装置RM;RMa,RMbの音量制御用第2増減スイッチSW4が操作されて音量変更の信号パターンを検出したときは(S11→YES)、ステップS12に進んで、楽音信号生成部8,9に設定される音量を、当該信号パターンに対応する音量に変更する音量変更処理を行う。
【0055】
音量変更の信号パターンを検出しないとき(S11→NO)或いは音量変更処理(S12)の後は、ステップS13にて、ペダルオンの信号パターンを検出したか否かを判定する。ここで、ユーザによりペダル装置PDがペダルオン操作されてペダルオンの信号パターンPn,Pn,…を検出したときは(S13→YES)、ステップS14に進んで、ペダルオン制御すべきことを楽音信号生成部8,9に設定するペダルオン設定処理を行う。
【0056】
ペダルオンの信号パターンを検出しないとき(S13→NO)或いはペダルオン設定処理(S14)の後は、ステップS15で、ペダルオンの信号パターンが途絶えたか否かを判定する。ここで、ユーザによりペダル装置PDのペダルオフの操作がなされてペダルオンの信号パターンPnが途絶えたときは(S15→YES)、ステップS16に進んで、楽音信号生成部8,9によるペダルオン制御を解除するペダルオフ処理を行う。
【0057】
ペダルオンパターンPnの途絶えを検出しないとき(S15→NO)或いはペダルオフ処理(S16)の後は、ステップS17に進んで演奏操作子14の動作状態をスキャンし、続くステップS18で、ユーザによる演奏操作子14の操作を検出したか否かを判定する。ここで、演奏操作子14の操作を検出したときは(S18→YES)、ステップS19で、楽音信号生成部8,9を通じて、当該操作及び現在設定されている楽音制御パラメータ(音色、音量、ペダルオン制御)に基づく楽音信号を生成する楽音信号生成を行い、サウンドシステム17から当該楽音信号による楽音を放音させる。
【0058】
かかる楽音信号生成(S19)の後は、ステップS7に戻り、ステップS8でPowerオンの信号パターンを検出しない間は(S8→NO)、上述したステップS7〜S19の動作を繰り返す。そして、ユーザによりリモコン装置RMの動作電源スイッチSW1が操作され、ステップS8でPowerオンの信号パターンを検出したときは(S8→YES)、ステップS20に進んで電子楽器本体EMaの動作電源をオフし、楽器本体EMaを元の待機状態にしてステップS1に戻る。
【0059】
〔種々の実施態様〕
以上、図面を参照しつつこの発明の好適な実施の一形態について説明したが、これは単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、リモコン装置RMに用いられる既存のAV機器用リモコンとしては、汎用リモコン、テレビ用リモコン、チューナ用リモコン、ビデオ(テープ媒体、ディスク媒体等)用リモコン、CDプレイヤー用リモコン、DVDプレイヤー用リモコン、オーディオ用リモコン、カラオケ用リモコン、等々、少なくとも、「電源(Power)」スイッチ、「音量(VOL)」スイッチ、「数値指示(「1」〜「12」)又はアップダウン指示(「+」、「−」)による音量以外の設定(チャンネル、チャプター、選曲等のAV情報源の指定)」スイッチを有するリモコンであれば、どのような種類のリモコン装置でもよい。
【0060】
ペダル装置PDについては、1つに限らず、複数でもよく、複数のペダル装置を用いる場合には、ペダル装置ごとに異なるパターンのオン信号を出すようにすればよい。また、ペダルオンの操作中に出し続けるペダル信号のパターンとしては、実施例の繰返しパターンPn,Pn,Pn,…のように、「オン」、「オン」、「オン」、…を表わすパターンが持続するようにしてもよいし、冒頭にのみ「オン」を表わす信号パターン(オンパターン)Pnを用い、以後は「継続」を表わす別の信号パターンを繰り返し持続させて、「オン」、「継続」、「継続」、…を表わすパターンとしてもよい。
【0061】
ペダル装置PDは、また、実施例のように、オン/オフタイプのペダル装置に限らず、エクスプレッション等の連続値を出力するタイプのペダル装置でもよく、連続値出力タイプの場合、出力されるペダル信号は、値(量値)を表わす信号パターン(量値パターン)を用いて、実施例の繰返しパターンPn,Pn,Pn,…と同様に、「値」、「値」、「値」、…を表わすパターンが持続するようにしてもよいし、冒頭にのみ「値」を表わす信号パターン(量値パターン)を用い、以後は「継続」を表わす別の信号パターンを繰り返し持続させて、「値」、「継続」、「継続」、…を表わすパターンとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】この発明の一実施例による電子楽器のハードウエア構成を表わすブロック図である。
【図2】この発明の一実施例による電子楽器の後方からの斜視図である。
【図3】この発明の一実施例による電子楽器における壁面反射信号の受信を説明するための図である。
【図4】この発明の一実施例による電子楽器における直接又は床面反射信号の受信を説明するための図である。
【図5】この発明の一実施例による電子楽器におけるペダル信号の受信を説明するための図である。
【図6】この発明の一実施例による電子楽器で利用可能なリモコン装置の操作子構成例を表わす図である。
【図7】この発明の一実施例によるリモート操作に基づく処理手順例を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
【0063】
EM,EMa 電子楽器及び電子楽器本体、
PD ペダル操作子PDa及びペダル送信部PDbを備えるペダル装置、
Sp 所定の信号パターンPnの繰返しから成るペダル信号、
RM;RMa,RMb リモコン装置(又はリモコン送信部)、
15;15a〜15e 本体受信装置及びその信号受信部(受光部)、
SW1 電源制御コマンドを発生する動作電源スイッチ、
SW2,SW3 AV情報源指定コマンドを発生する数値及び第1増減スイッチ、
SW4 音量制御コマンドを発生する第2増減スイッチ。




 

 


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