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発明の名称 電子鍵盤楽器用ペダル装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25365(P2007−25365A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−208768(P2005−208768)
出願日 平成17年7月19日(2005.7.19)
代理人 【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚
発明者 安渡 武志 / 杉本 龍太郎 / 櫻田 信弥 / 阿部 征治
要約 課題
ラフな姿勢においてもペダル操作を容易にする。

解決手段
操作レバー40は、前部41、後部42、左部43及び右部44から成り、全体が、平面視長方形の枠状に構成される。サブフレーム30の左右両端部には、軸受け部101、102が配設され、操作レバー40の後部42が軸受け部101、102に軸支され、前部41が上下方向に回動自在とされる。操作レバー40が押下されると、操作検出スイッチSWによってそれが検出され、押下を緩めると、バネ入りブロック90のバネ94によって、操作レバー40が非押下位置に復帰する。操作レバー40の鍵並び方向の幅B2は、2足幅長分以上確保されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
鍵盤装置の下方に載置されて足で操作される電子鍵盤楽器用ペダル装置であって、
ベース体と、
前記ベース体に固定的に保持された回動支点部と、
押下操作され、奏者側端部が上下方向に回動自在なように、前記回動支点部に保持されたレバー体と、
押下された前記レバー体を非押下位置に復帰させる復帰手段と、
前記レバー体の回動に連動して駆動され、前記レバー体の押下操作を検出する検出手段とを有し、
前記レバー体の前記奏者側端部の鍵並び方向における長さが、2足幅長分以上、確保されていることを特徴とする電子鍵盤楽器用ペダル装置。
【請求項2】
前記ベース体の鍵並び方向における長さが、前記レバー体の前記奏者側端部の鍵並び方向における長さよりも長いことを特徴とする請求項1記載の電子鍵盤楽器用ペダル装置。
【請求項3】
前記レバー体は、前記奏者側端部と、該奏者側端部に対向し前記回動支点部に軸支された回動軸部と、前記奏者側端部と前記回動軸部とを連結する左側、右側連結部とを有して平面視矩形または台形の枠状に形成され、前記検出手段は、前記レバー体の部分のうち前記奏者側端部以外の部分によって直接または間接的に駆動されることを特徴とする請求項1または2記載の電子鍵盤楽器用ペダル装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍵盤装置の下方に載置されて足で操作される電子鍵盤楽器用ペダル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子鍵盤楽器に付属し、サスティン、ソフト等の各種効果制御等を行うのに用いられるペダル装置が知られている。この種のペダル装置は、例えば、下記特許文献1、2にも示されるように、その操作される部分である操作部が、通常、前後方向に長いが、鍵並び方向の幅は、せいぜい1足幅長程度である。鍵盤楽器の演奏時には、通常、椅子の高さを適切に合わせ、正常な座り方をすれば、上記のような操作部の形状、サイズで十分に適切な操作が行える。
【特許文献1】実公昭59−11381号公報
【特許文献2】実開昭60−98897号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、奏者が初心者であったり、椅子の高さが奏者に合っていなかったりする場合は、ペダル装置の操作部をうまく踏むことが容易でない場合もある。
【0004】
また、今後、鍵盤装置の高さ及び椅子の高さが、著しく低いもの等、従来の画一的なものとは異なるような鍵盤装置が登場した場合は、演奏姿勢も画一的でなくなり、ラフな姿勢で操作されることも考えられる。その場合にも、従来のようなペダル装置では、その操作部を適切に踏むことが困難となり、また、操作方向が斜め方向になる場合は、ペダル装置が不安定になって、適切な操作が一層困難になることが予想される。
【0005】
さらに、1つの鍵盤装置を2人で連弾するような場合においても、用いるペダル装置が、従来のような一般的な構成のもの1つである場合は、いずれの奏者にとっても、操作しにくい状態となる。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、ラフな姿勢においてもペダル操作を容易にすることができる電子鍵盤楽器用ペダル装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の電子鍵盤楽器用ペダル装置は、鍵盤装置の下方に載置されて足で操作される電子鍵盤楽器用ペダル装置であって、ベース体と、前記ベース体に固定的に保持された回動支点部(101、102)と、押下操作され、奏者側端部が上下方向に回動自在なように、前記回動支点部に保持されたレバー体(40)と、押下された前記レバー体を非押下位置に復帰させる復帰手段(94)と、前記レバー体の回動に連動して駆動され、前記レバー体の押下操作を検出する検出手段(SW)とを有し、前記レバー体の前記奏者側端部の鍵並び方向における長さ(B2)が、2足幅長分以上、確保されていることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記ベース体の鍵並び方向における長さ(B1)が、前記レバー体の前記奏者側端部の鍵並び方向における長さ(B2)よりも長い(請求項2)。
【0009】
好ましくは、前記レバー体は、前記奏者側端部(41)と、該奏者側端部に対向し前記回動支点部に軸支された回動軸部(42)と、前記奏者側端部と前記回動軸部とを連結する左側、右側連結部(43、44)とを有して平面視矩形または台形の枠状に形成され、前記検出手段は、前記レバー体の部分のうち前記奏者側端部以外の部分によって直接または間接的に駆動される(請求項3)。
【0010】
なお、上記括弧内の符号は例示である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1によれば、ラフな姿勢においてもペダル操作を容易にすることができる。
【0012】
請求項2によれば、レバー体を斜め方向から押圧するような場合であっても、ペダル装置が安定し、的確な操作検出を行うことができる。
【0013】
請求項3によれば、材料費を節約すると共に、設計の自由度を増大させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1(a)は、本発明の一実施の形態に係る電子鍵盤楽器用ペダル装置及び電子鍵盤楽器の外観斜視図である。本電子鍵盤楽器用ペダル装置(以下、「ペダル装置」と称する)20は、電子鍵盤楽器10と組み合わせて用いられ、ペダル装置20は、使用する際には、電子鍵盤楽器10の本体の下方に載置される。図1(b)は、ペダル装置20の外観斜視図である。
【0016】
ペダル装置20は、一般の電子鍵盤楽器に付随するダンパペダルと同様に、効果制御用の操作子として機能する。ペダル装置20は、送信部12から操作検出信号をワイヤレスで送信し、電子鍵盤楽器10の本体の下面に設けられた受信部11にて操作検出信号が受信される。効果制御の種類としては、ダンパ、ソフト、ソステヌート、トレモロ、サスティン、ビブラート等、各種の制御が可能であり、それらの制御切り替えは、電子鍵盤楽器10側で行えるようになっている。
【0017】
ペダル装置20は、床面に設置されるベース体21上に設けられた上カバー60及び前カバー70と、前カバー70の左右2つの凹部71、72から延出している操作レバー40とを有する。ベース体21の下面の4隅には、脚部を突設してもよい。以降、ペダル装置20の通常の載置状態において左右方向を呼称する。従って、図1(b)において、凹部71側を左側、凹部72側を右側、操作レバー40の自由端部側(奏者側)を前側とする。操作レバー40は、ペダルとして機能するので、以降、「ペダル」と呼称することもある。
【0018】
図2(a)は、ペダル装置20から上カバー60及び前カバー70を取り外した状態を示す外観斜視図である。図2(b)は、サブフレームの右端部の外観図である。図3は、操作レバー40の裏面図である。図4は、図1(b)のA−A線に沿う断面図である。
【0019】
図3に示すように、操作レバー40は、前部41、後部42、左部43及び右部44から成り、全体が、平面視長方形の枠状に構成される。操作レバー40は、アルミニウム等の金属製の丸棒が屈曲され接続部50にて溶接されて、連続した枠体となるように構成され、材料費が削減されている。左部43、右部44の各後部下面には、平面状の切り欠き部47、49が設けられ、後部42の右半部下面には、平面状の切り欠き部48が設けられている。また、後部42の左右端部近傍には、略鉛直方向に欠切された溝部45、46が形成されている。なお、操作レバー40は、平面視矩形に限られず、平面視台形であってもよい。その場合、平行な2辺のうち長い方(長辺)を前部41、後部42のいずれとしてもよい。
【0020】
操作レバー40の鍵並び方向の幅はB2、奥行きはD2である。一方、図1(b)に示すように、ベース体21の鍵並び方向の幅はB1、奥行きはD1である。幅及び奥行きの寸法関係は、B1>B2、D1>D2となっている。ここで、操作レバー40の幅B2は、2足幅長分以上確保されている。すなわち、人の一般的なサイズの足の横幅2つ分の寸法が確保されており、例えば、B2=218mmである。奥行きD2は、幅B2の約半分である。なお、操作レバー40を平面視台形とした場合は、その長辺よりも、ベース体21の幅B1を大きく設定し、奥行きに関する条件は、上記した平面視長方形の場合と同様にする。
【0021】
図2(a)に示すように、ベース体21の後部上面には、鍵並び方向に長いサブフレーム30が配設されている。図4に示すように、サブフレーム30は、金属板を折り曲げて一体に形成され、ベース体21との間に空間を形成している。サブフレーム30は、後部下部に取り付け片36、37を有すると共に、前部下部にも不図示の取り付け片を有し、これらの取り付け片を介して、ネジ55及び不図示のネジでベース体21に固定されている。また、サブフレーム30の内側には電池収容部38、39が設けられ、ベース体21の、電池収容部38、39に対応する位置には穴が設けられて、電池収容部38、39の下方から電池蓋53がベース体21に着脱自在に取り付けられている。
【0022】
図2(a)に示すように、サブフレーム30の左右両端部には、軸受け部101、102が配設される。左側の軸受け部101は、上側軸受け部材103と下側軸受け部材104とから構成され、右側の左側の軸受け部102は、上側軸受け部材105と下側軸受け部材106とから構成される。軸受け部101、102は左右対称であるが、互いに同様に構成される。従って、左側の軸受け部101の構成を説明する。
【0023】
図5は、軸受け部101の分解斜視図である。上側軸受け部材103の下面、及び下側軸受け部材104には、それぞれ、操作レバー40の後部42が嵌合される断面半円状の凹溝107、凹溝110が形成されている。また、下側軸受け部材104の右側部において、凹溝110の後部に相当する位置には、操作レバー40の鍵並び方向の動きを規制するためのストッパ用突片111が一体に形成されている。ストッパ用突片111の幅(厚み)は、操作レバー40の後部42の溝部45が無理なく嵌合される程度に設定されている。
【0024】
上側軸受け部材103の凹溝107と下側軸受け部材104の凹溝110との間に操作レバー40の後部42を嵌合し、その際、ストッパ用突片111に溝部45を係合させる(図4も参照)。そして、上側軸受け部材103の取り付け用穴108、109及び下側軸受け部材104の取り付け用穴112、113を介して、サブフレーム30に共締めすることで、軸受け部101がサブフレーム30に螺着固定される。軸受け部102についても、取り付けの態様は同様であり、取り付け後は、操作レバー40の後部42の溝部46(図3参照)が、ストッパ用突片111と同様の不図示のストッパ用突片に係合する。
【0025】
このようにして、操作レバー40の後部42が軸受け部101、102に軸支され、前部41が上下方向に回動自在となる。また、ストッパ用突片111等と溝部45、46との係合により、操作レバー40の鍵並び方向の動きが規制される。
【0026】
図2(a)に示すように、操作レバー40の左部43及び右部44の各後部下面には、ストッパ部材96(96L、96R)が取り付けられている。ストッパ部材96L、96Rは、軸受け部101、102にそれぞれ隣接して左右外側に位置する。また、サブフレーム30の左右両端部において、ストッパ部材96L、96Rに対応する位置には、上部から前部にかけて穴33、33が形成されている。図2(b)に示すように、穴33は、前半部の幅広部33aを有し、幅広部33aの後方において穴33の内側方向に、延設片34、34が延設されている。穴33の構成は、延設片34、34も含めて左右のもの同士で同一である。
【0027】
また、ベース体21上の、ストッパ部材96L、96Rに対応する位置には、バネ入りブロック90、90が設けられている。左右のバネ入りブロック90の構成は同一である。また、ストッパ部材96L、96Rも構成が同一であり、これらの部品の共通化が図られている。バネ入りブロック90、ストッパ部材96については、図6を用いて左右一方のものの構成を説明する。
【0028】
図6(a)は、バネ入りブロック90の斜視図である。図6(b)、(c)は、バネ入りブロック90近傍の側面視による模式図である。同図(b)は、操作レバー40の非押下状態、同図(c)は、押下終了状態を、それぞれ示す。
【0029】
同図(a)に示すように、バネ入りブロック90の前部には、貫通穴91が設けられ、貫通穴91に、コイル状のバネ94が内装される(同図(c)参照)。同図(a)、(c)に示すように、バネ入りブロック90は、後部の取り付け用穴92を介してベース体21上に螺着固定される。バネ入りブロック90の前半部の上部は、前方にいくにつれて下方に傾斜する傾斜面93となっている。
【0030】
一方、同図(b)、(c)に示すように、ストッパ部材96は、操作レバー40の左部43及び右部44(図2(a)、(b)参照)の各後部下面に、スペーサ95を介して螺着固定されている。ストッパ部材96には、前部から下方に垂下してさらに後方に延びる鉤部97が一体に形成されている。鉤部97は、ストッパ部材96の左右両端に1つずつ設けられる。鉤部97は、穴33の幅広部33a(図2(b)参照)を貫通して延設片34の下側に延びている。
【0031】
バネ94は、ストッパ部材96の天井面(内側の下面)96aに常に当接し、ストッパ部材96を介して操作レバー40を上方に常に付勢している。ストッパ部材96の鉤部97が、サブフレーム30の穴33の後方の延設片34の下面に当接して、操作レバー40の非押下位置が規制される。一方、操作レバー40が押下されると、ストッパ部材96の天井面96aがバネ入りブロック90の傾斜面93に平行に当接して、傾斜面93がストッパ体として機能し、操作レバー40の押下終了位置が規制される。なお、延設片34の下面にフェルト等の緩衝部材を貼着等で設け、鉤部97が上記緩衝部材に当接するように構成してもよく、そのようにすれば、作動時のノイズが低減される。
【0032】
図2(a)に示すように、サブフレーム30の中央からやや右寄りの前部には、穴31が形成され、穴31の下方において、ベース体21上には、操作レバー40の操作を検出する操作検出スイッチSWが配設されている。また、穴31に対応して、アクチュエータ51が、操作レバー40の後部42に取り付けられている。アクチュエータ51は、金属等の薄板で構成され、その基部が後部42に螺着固定され、前部である自由端部が、穴31の上方において前方に延出している。アクチュエータ51は、操作レバー40の後部42の回動中心P0(図6(b)、(c)参照)を中心とした回動に連動して、その自由端部が上下に回動する。
【0033】
図7は、操作検出スイッチSW近傍の正面視による部分断面図である。同図では、操作レバー40の非押下状態が示されている。操作検出スイッチSWは、いわゆるトランスファースイッチを利用したものである。すなわち、固定ブロック81がネジ82でサブフレーム30に固定され、固定ブロック81から左方に接点部83が延出している。接点部83内には、上下に揺動自在な導電性のあるリーフ接点86が左方に延びており、上側接点84、下側接点85の間をリーフ接点86が貫通している。リーフ接点86の先端上部には、接触子87が取り付けられており、接触子87がアクチュエータ51により駆動されるようになっている。
【0034】
本実施の形態では、操作検出スイッチSWにおける上側接点84は用いず、下側接点85のみを用いて、操作レバー40の操作を検出する。すなわち、操作レバー40が押下されて、下方に回動すると、アクチュエータ51及び接触子87を介してリーフ接点86が押下され、リーフ接点86が接点部83の下側接点85に接触することで、操作レバー40のオン操作が検出される。一方、操作レバー40の押下が解除されると、リーフ接点86が下側接点85から離間し、操作レバー40のオフ操作が検出される。
【0035】
なお、操作レバー40のオンオフ操作を検出できれば、他の構成のスイッチ乃至センサを用いてもよい。また、リーフ接点86と上側接点84とを用いてスイッチング回路を構成してもよい。その場合は、操作レバー40の踏み込みの浅い位置で検出機能が働くので、それにふさわしい形態のペダル操作の検出に有効である。その場合の信号処理としては、上記したリーフ接点86と下側接点85とによるスイッチングに対して信号を反転させるだけでよい。
【0036】
図8(a)、(b)は、上カバー60の正面図、底面図、図8(c)、(d)は、前カバー70の正面図、底面図である。図8(a)、(b)、図4に示すように、上カバー60の後部には、取付部62、63が設けられ、組み付け後のペダル装置20においては、取付部62、63が、サブフレーム30の上部にネジ54で固定されている。また、上カバー60の前部上部には、複数(例えば4つ)の突部64が一体に形成され、これら突部64と前縁部61との間に、それぞれ間隙65が生じている。また、上カバー60の前部最上部には、LED保持穴66及び窓67が形成されている。
【0037】
図8(a)、(b)、図4に示すように、前カバー70は、薄板部75に上記凹部71、72(図1(b)も参照)が形成され、薄板部75の左右端部の下部からは、取り付け片73、74が後方に向かって一体に延設形成されている。組み付け後のペダル装置20においては、前カバー70の上縁が、上カバー60の間隙65に挟持されると共に、取り付け片73、74が、ベース体21に螺着固定される。
【0038】
図2に示すように、LED52は、サブフレーム30に固定状態とされると共に、図4に示すように、上カバー60のLED保持穴66に嵌合保持されている。上カバー60の窓67には、アクリル等の透明または半透明の透光板68が嵌着されており、これら窓67、透光板68、LED52、及び、サブフレーム30の内側に収容された不図示の送信器によって、上記送信部12(図1(b)参照)が構成される。
【0039】
LED52は、赤外光を発するものであり、上記不図示の送信器と電気的に接続されている。上記送信器は、操作検出スイッチSWのオン検出に応じて、LED52の発光を制御する。LED52が所定の点滅パターンで発光することで、操作検出信号として電子鍵盤楽器10の受信部11(図1(a)参照)に無線送信される。LED52を信号送信用に用いる構成は、公知の構成であり、例えば、テレビリモコン等と同じ原理を用いたものである。なお、操作検出信号は、他の方式で送信してもよく、送信する機能に限って言えば、有線で送信する構成でもよい。
【0040】
ペダル装置20は次のようにして組み付けられる。まず、操作レバー40にアクチュエータ51及びストッパ部材96を取り付け、サブフレーム30に、操作レバー40が回動自在となるように、軸受け部101、102を固定する(図2参照)。そして、前カバー70の上縁を上カバー60の間隙65に挟持させて仮付け状態とし、その状態で、上カバー60の取付部62、63を、サブフレーム30の上部に裏側からネジ54で固定する(図4、図8参照)。
【0041】
一方、ベース体21には、バネ入りブロック90を固定する。その後、サブフレーム30に仮付け状態で組み付けられた前カバー70の取り付け片73、74を、ベース体21に裏側から螺着固定する。それと共に、サブフレーム30をベース体21に下方から螺着固定する。これにより、ペダル装置20が完成する。
【0042】
かかる構成において、電子鍵盤楽器10の受信部11の下方に送信部12が位置するように、ペダル装置20を床面に載置し、奏者は、鍵盤演奏と共に、ペダル装置20の操作レバー40の主に前部41を足で踏むことで、押下操作をする。押下操作によって、上記のように操作検出信号が電子鍵盤楽器10に送信され、そのとき設定されている効果制御が、発音される楽音に対して施される。押下を緩めると、バネ入りブロック90のバネ94の付勢力によって、操作レバー40が非押下位置に復帰する。
【0043】
本実施の形態によれば、操作レバー40の前部41の幅B2を、2足幅長分以上確保したので、奏者が初心者であったり、椅子の高さが奏者に合っていなかったりして適切な姿勢をとらなかったとしても、操作レバー40を容易に押下操作することができる。特に、電子鍵盤楽器10が一般の電子鍵盤楽器に比し高さが低く、椅子も低いものであったとして、足を伸ばすような姿勢で操作する場合にも、操作レバー40が長いので、操作しやすい。よって、ラフな姿勢で操作される場合であっても、操作レバー40を適切に押下操作することが容易である。また、1つの電子鍵盤楽器10をスプリット等を利用して2人で連弾するような場合においても、1つのペダル装置20をいずれの奏者にとっても操作容易にすることができ、2者並行操作も可能である。
【0044】
また、ベース体21の幅B1、奥行きD1は、いずれも、操作レバー40の幅B2、奥行きD2より長く、平面視でベース体21の内側に操作レバー40が配置されている(図2(a)参照)。演奏姿勢によっては、操作レバー40を真っ直ぐ下方でなく、やや斜め後方や斜め左右の方向に押下する場合もあり得るが、そのようなラフな踏み方であっても、上記構成により、ペダル装置20が安定し、的確な押下操作乃至操作検出がなされるようにすることができる。
【0045】
しかも、演奏操作中において、ストッパ用突片111等と溝部45、46との係合により(図5参照)、操作レバー40の鍵並び方向の動きが規制される。従って、仮に、操作レバー40の左右の端部を踏み込んだり、斜め前方上方から斜め後方下方に踏み込んだりしても、操作レバー40が横振れを起こすことなく安定して回動し、確実にスイッチングする。よって、操作レバー40を踏み外すようなことが少なく、操作性を高くすることができる。
【0046】
また、操作レバー40の回動保持機構(軸受け部101、102等)、上下位置規制機構及び原位置復帰機構(ストッパ部材96、バネ入りブロック90)を、ベース体21乃至サブフレーム30の左右端部において集中配置したので(図2(a)参照)、全体をコンパクトにすることができる。しかも、操作検出スイッチSWにおけるリーフ接点86(図7参照)が鍵並び方向(左方)に延びているので、前後方向のスペースの浪費を少なくすることができる。
【0047】
また、前カバー70は、上カバー60に仮付けされた状態でベース体21に本固定されるので、前カバー70及び上カバー60の組み付け作業が容易である。また、前カバー70の存在によって、演奏中に奏者のつま先が上カバー60の内側に入って引っ掛かるような不都合が回避される。それだけでなく、上記の回動保持機構、上下位置規制機構、原位置復帰機構、及び操作レバー40の操作検出機構(操作検出スイッチSW、アクチュエータ51)等の主要な機構部群が、前カバー70及び上カバー60によって覆われているので、それらの機構部群に埃等が付着することを抑制し、諸機能を適切に維持することができる。
【0048】
また、アクチュエータ51(図2(a)参照)は、操作レバー40の後部42に固定されたので、操作レバー40の前部41の下方には部品が存在しない広い空間が生じ、操作レバー40の操作性を高めると共に、設計の自由度が増し、外観も向上している。かかる観点からは、アクチュエータ51は、操作レバー40の後部42に固定することに限られず、左部43の後部または右部44の後部に固定してもよい。なお、接触子87は、アクチュエータ51を介して操作レバー40によって間接的に駆動されるとしたが、後部42、左部43の後部または右部44の後部によって直接的に駆動されるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電子鍵盤楽器用ペダル装置及び電子鍵盤楽器の外観斜視図(図(a))、並びにペダル装置の外観斜視図(図(b))である。
【図2】ペダル装置から上カバー及び前カバーを取り外した状態を示す外観斜視図(図(a))、及びサブフレームの右端部の外観図(図(b))である。
【図3】操作レバーの裏面図である。
【図4】図1(b)のA−A線に沿う断面図である。
【図5】軸受け部の分解斜視図である。
【図6】バネ入りブロックの斜視図(図(a))、及びバネ入りブロック近傍の側面視による模式図(図(b)、(c))である。
【図7】操作検出スイッチ近傍の正面視による部分断面図である。
【図8】上カバーの正面図(図(a))、底面図(図(b))、及び前カバーの正面図(図(c))、底面図(図(d))である。
【符号の説明】
【0050】
10 電子鍵盤楽器(鍵盤装置)、 20 ペダル装置(電子鍵盤楽器用ペダル装置)、 21 ベース体、 40 操作レバー(レバー体)、 41 前部(奏者側端部)、 42 後部(回動軸部)、 43 左部(左側連結部)、 44 右部(右側連結部)、 94 バネ(復帰手段)、 101、102 軸受け部(回動支点部)、 SW 操作検出スイッチ(検出手段)、 B1、B2 幅




 

 


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