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発明の名称 演奏システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25351(P2007−25351A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−208651(P2005−208651)
出願日 平成17年7月19日(2005.7.19)
代理人 【識別番号】100077539
【弁理士】
【氏名又は名称】飯塚 義仁
発明者 上原 春喜
要約 課題
リモートコントローラと特定の自動演奏装置との無線LAN接続を簡単な方法で確実に行なえるようにする。

解決手段
演奏システムにおいて、自動演奏ピアノ1は、自機に固有のID情報を有し、前記ID情報を表すID画像8を外部のモニタ装置6やプリンタ7に出力する。リモートコントローラ2には、ID画像8を読み取るための手段としてカメラ26が具備されている。リモートコントローラ2は、前記カメラ26により外部のモニタ装置6に表示乃至プリンタ7からプリントアウトされたID画像8を撮像することで、該撮像したID画像8に応じたID情報を取得する。リモートコントローラ2において前記取得したID情報に基づき無線LANの設定を行なうことで、ID情報に対応する自動演奏ピアノ1とリモートコントローラ2が通信可能に無線接続される。かくして、リモートコントローラ2により特定の自動演奏ピアノ1を操作できるようになる。
特許請求の範囲
【請求項1】
演奏装置の動作をリモートコントローラを用いて制御する演奏システムであって、
前記演奏装置は、
当該装置に固有のID情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたID情報を外部に提示する提示手段と、
リモートコントローラから与えられる命令に基づき当該演奏装置の演奏動作を制御する制御手段と
を含み、
前記リモートコントローラは、
前記提示手段が提示するID情報を読み取る読取手段と、
前記読み取ったID情報を登録する登録手段と、
前記登録したID情報に対応する演奏装置と通信可能に接続する接続手段と、
前記接続した演奏装置に対してユーザの入力操作に応じた命令を出力する出力手段と
を含むことを特徴とする演奏システム。
【請求項2】
前記演奏装置において、前記提示手段は前記ID情報を可視的画像コードに変換する手段を更に具え、該可視的画像コードを外部に提示するものであり、
前記リモートコントローラにおける前記読取手段は、前記提示された可視的画像コードを撮像する手段と、該撮像した可視的画像コードに基づき前記ID情報を取得する手段とを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の演奏システム。
【請求項3】
前記演奏装置と前記リモートコントローラは無線LANネットワークを介して接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の演奏システム。
【請求項4】
前記演奏装置は、アコースティックな発音機構を具えるピアノと、該ピアノにおいて自動演奏機能を実現するための信号処理を実行する制御装置とから構成される自動演奏ピアノであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の演奏システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、演奏装置の動作をリモートコントローラを用いて制御する演奏システムに関し、詳しくは前記演奏システムにおけるシステム設定方法の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、いわゆる自動演奏ピアノ、消音ピアノ、消音自動演奏ピアノ等のように、アコースティクピアノにおいてピアノ演奏の自動制御を行うピアノ(以下、これを自動演奏ピアノと総称する)が知られている。この種の自動演奏ピアノにおいて、再生すべき演奏情報に基づく楽曲再生する再生機能(自動演奏機能)や、ピアノ演奏操作(各操作子の動き)に基づき演奏情報を生成し、該生成した演奏情報を適宜の記録媒体に記録する録音機能、或いは、消音機能や自動伴奏機能等の各種自動演奏機能を実現するための信号処理は、DSPを含む制御装置(コントロールユニット)が担う。
従来から知られる自動演奏ピアノには、制御装置に対して各種命令の入力を行なうための操作インターフェースとしてリモートコントローラを装備するものがある(例えば、下記特許文献1等を参照)。
【特許文献1】特開平5−80750号公報
【0003】
また、近年では、リモートコントローラとしてPDA(Personal Digital Assistants:情報携帯端末)やタブレット等の情報端末装置を利用して、この種の情報端末を制御装置に対して無線LAN等を介して無線接続するタイプのシステム構成が知られている。自動演奏ピアノ側(制御装置)とリモートコントローラが無線LANで接続される演奏システムにおいては、自動演奏ピアノ側が無線LANのアクセスポイントとなり、リモートコントローラは、自身がどのピアノ(アクセスポイント)に対して接続するかを設定することで、通信の相手となるアクセスポイントとのペアリングを行う。
リモートコントローラにおいてアクセスポイントとのペアリングを行なう方法として、従来は、例えば以下の2通りの方法が知られていた。すなわち、(1)マニュアル設定による方法と(2)自動検索プログラムによる方法とである。
周知のとおり、無線LANのアクセスポイントと各端末では、無線LAN接続に必要な設定情報(例えば、ESSIDのような無線LANネットワークの識別子等)を設定し、この設定情報が一致する端末間においてのみ通信を行わせることができる。(1)マニュアル設定による方法では、リモートコントローラにおいて、接続すべきアクセスポイントの設定情報をユーザがマニュアル入力して、両者のペアリングを行なう。また、(2)自動検索プログラムによる方法では、リモートコントローラにおいて自動検索プログラムを実行する。自動検索プログラムは、リモートコントローラの現在の位置において最も繋がりやすいアクセスポイント(例えば、一番近くに位置するアクセスポイント等)を自動的に検索するプログラムである。リモートコントローラでは該プログラムの実行により特定された最も繋がりやすいアクセスポイントとのペアリングが行われる。
【0004】
上記特許文献1等に開示された類の自動演奏ピアノにおいては、制御装置とリモートコントローラとは予め1対1に対応付けられていることを前提にしているため、両者のペアリング動作やそれを実現するための構成、或いは、その必要性については考慮されていなかった。
自動演奏ピアノのリモートコントローラとしてPDA(Personal Digital Assistants:情報携帯端末)やタブレット等の情報端末装置を利用する構成を考えるに、上述したの従来の各ペアリング方法では、以下に述べる不都合があった。(1)のマニュアル設定による方法では、ユーザは無線LAN接続に必要な情報として、桁数の多い文字列をマニュアル入力する必要があった。このため入力ミス等が発生し易く、その入力作業が煩雑であった。また、(2)の自動検索プログラムによる方法では、周囲に複数のアクセスポイントが存在する場合には、希望する自動演奏ピアノに接続できるとは限らず、不確実であった。どうしても接続がうまくいかない場合には、周囲に存在する他のアクセスポイントの機器の電源を切らなければならないので、非常に手間がかかる。なお、複数のアクセスポイントが存在する場合の一例として次のような状況を挙げることができるだろう。例えば、家庭、ホテルなどの環境においては、一般的なネットワークに使用される無線LANアクセスポイントが複数存在しうる。また、楽器店店頭や楽器ショーなど多数の自動演奏ピアノを展示している環境においては、各自動演奏ピアノ毎に複数のアクセスポイントが存在する。また、自動演奏ピアノの生産工場内においても同様に多数の自動演奏ピアノ(=多数のアクセスポイント)が存在する。
【0005】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、リモートコントローラと特定の演奏装置との接続を簡単な方法で確実に行なえるようにした演奏システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、演奏装置の動作をリモートコントローラにより制御する演奏システムであって、前記演奏装置は、当該装置に固有のID情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたID情報を外部に提示する提示手段と、リモートコントローラから与えられる命令に基づき当該演奏装置の演奏動作を制御する制御手段とを含み、前記リモートコントローラは、前記提示手段が提示するID情報を読み取る読取手段と、前記読み取ったID情報を登録する登録手段と、前記登録したID情報に対応する演奏装置と通信可能に接続する接続手段と、前記接続した演奏装置に対してユーザの入力操作に応じた命令を出力する出力手段とを含むことを特徴とする演奏システムである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、演奏装置は自機に固有のID情報を有し、提示手段により該ID情報を外部に提示する。リモートコントローラは、提示されたID情報を読取手段により読み取り、該読み取ったID情報に対応する演奏装置との間でのみ通信可能に接続される。一例として、演奏装置においてID情報は、QRコード(登録商標)のような可視的画像コードの形式で外部に提示され、リモートコントローラは読取手段として具備されたカメラにより該画像コードを撮像することで、提示されたID情報を取得することができる。従って、この発明に係る演奏システムによれば、簡単な方法で確実に所望の演奏装置とリモートコントローラを接続することができるようになるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下添付図面を参照して、この発明の一実施例について説明する。
図1は、この発明の一実施例に係る演奏システムの構成例を示す概念図である。
図1において、符号1は自動演奏ピアノ(自動演奏装置)を示す。自動演奏ピアノ1は、楽器演奏を行なうための楽器本体(アコースティックピアノ)と、該楽器本体において自動演奏機能を実現するための各種信号処理を実行する制御装置とから構成される。周知のとおり自動演奏ピアノ1において、楽器本体にはアコースティックな発音機構と該発音機構を自動的に駆動するための駆動手段とが具備されており、制御装置が実行する信号処理に基づき前記駆動手段が駆動制御されることで、自動演奏機能が実現される。符号2は自動演奏ピアノ1の制御装置を遠隔操作するためのリモートコントローラである。リモートコントローラ2としては、操作インターフェースと無線通信機能を具えた適宜の端末装置を適用することができ、例えばPDA(Personal Digital Assistants)やタブレット等を適用しうる。図1では一例としてリモートコントローラ2をPDAによって構成する例を示している。この演奏システムにおいて、自動演奏ピアノ1とリモートコントローラ2とは無線LANネットワークを介して接続され、ユーザはリモートコントローラ2を用いて自動演奏ピアノ1を遠隔操作することができる。追って詳しく説明する通り、この発明の特徴は、自動演奏ピアノ1とリモートコントローラ2との無線接続の設定を簡単な方法で確実に行なえるようにした点にある。
【0010】
自動演奏ピアノ1において、入出力制御部(IOセンター)3は当該自動演奏ピアノ1の制御装置と外部機器との間におけるデータ通信を制御する機能を担う。自動演奏ピアノ1には、無線LANネットワークに接続するためのネットワークインターフェース(例えば無線LANカード等)4が搭載されており、自動演奏ピアノ1では無線LANネットワークのアクセスポイントが構築される。また、自動演奏ピアノ1には、例えばUSB規格の端子等の汎用インターフェース(図示の例ではUSB端子5a,外部モニタ出力端子(又はVideo-out)5b)が具備されており、USB端子5aを介してプリンタ7が接続され、外部モニタ出力端子(又はVideo-out)5bを介して外部モニタ装置6が接続されている。
自動演奏ピアノ1は当該自動演奏ピアノ1に固有のID情報を有しており、このID情報により無線LANネットワークにおいて自機を他の装置から識別することができる。この実施例では、固有のID情報を無線LAN接続に必要なネットワーク設定情報(例えばESSIDのような無線LANネットワークの識別子やWEPキー等の無線通信におけるデータ暗号化キーの情報等を含む文字列情報)によって構成するものとする。
自動演奏ピアノ1は、このID情報を例えばQRコード(登録商標)のような画像として表示可能な2次元コードに変換し、該変換した2次元コードをモニタ装置6やプリンタ7に出力することができる。これにより、該2次元コードに基づくID画像8をモニタ装置6に表示したり、或いは、プリンタ7から該ID画像8を印刷した印刷物をプリントアウトしたりすることで、ID画像8を外部に提示することができる。
【0011】
一方、リモートコントローラ(PDA)2には、無線LANネットワークに接続するためのネットワークインターフェース(無線LANカード)9が搭載されており、この実施例に従ってペアリングされたアクセスポイント(自動演奏ピアノ)との間でのみ、無線LANネットワークを介して通信しうる。また、リモートコントローラ2には、一般的なPDAと同様な各種操作子や、表示画面上から操作入力可能なタッチパネル表示器等に加えて、カメラ(読み取り手段)26が具備されている。カメラ26は、前記モニタ装置6に表示された或いはプリンタ7からプリントアウトされたID画像8を撮像するために使用される。同図においては、リモートコントローラ2の表示器において撮像されたID画像8が表示されているところが描かれている。リモートコントローラ2では、カメラ26によって撮像したID画像(2次元コード)8をデコードすることで元のID情報(文字列情報)に復元し、このID情報に基づき無線LANネットワークの設定を行なう(登録する)。これにより、設定に使用したID情報が一致する端末間においてのみ無線LANを介して通信を行わせることができるようになる。従って、リモートコントローラ2を前記ID情報に対応する自動演奏ピアノ1とペアリングすることができる。
【0012】
図2(a)は図1の自動演奏ピアノ(制御装置)1の電気的ハードウェア構成を、また、同図(b)はリモートコントローラ2の電気的ハードウェア構成をそれぞれ示すブロック図である。(a)に示す通り自動演奏ピアノの制御装置は、CPU10、ROM11、RAM12、操作部13、表示部14、通信インターフェース15を含むコンピュータによって構成されており、各装置間が通信バス10Bを介して接続される。
CPU10は、ROM11或いはRAM12に記憶にされた各種ソフトウェアプログラムを実行し、当該自動演奏ピアノの基本的な動作制御(ファイルの管理、メモリの管理、入出力の管理、表示制御、操作入力制御など)や、ユーザが指定する各種自動演奏機能(楽曲再生、演奏録音、消音機能や自動伴奏機能等)を実現するための各種動作制御を行なう。また、ROM11或いはRAM12には、当該自動演奏ピアノ1に固有のID情報(例えばESSIDやWEPキー等、ネットワークの設定に関する文字列情報)が記憶されている。
ユーザは操作部13を用いて自動演奏ピアノ1に実行させる各機能に応じた動作モードの起動指示や、各種情報の入力等を行なうことができる。表示部14には例えば自動演奏ピアノの動作状況や各種設定情報等が表示されてよい。当該自動演奏ピアノ1において実行する各種動作には、上記楽曲再生、演奏録音、消音機能や自動伴奏機能等の自動演奏機能関連の動作等と共に、リモートコントローラ2(図1参照)とのペアリングを行なうための動作(後述する「ペアリングモード」)が含まれる。
また、CPU10は通信インターフェース15を介して接続された外部の機器との間におけるデータ通信を制御する。通信インターフェース15には、当該自動演奏ピアノ1に対して外部モニタ装置6やプリンタ7(図1参照)等の外部機器を接続するための汎用インターフェース(例えばUSB規格の端子や外部モニタ出力端子等)及び無線LANネットワークに接続するためのネットワークインターフェース(無線LANカード等)が含まれる。
なお、自動演奏ピアノ1には、上記の他にも、着脱可能な記憶媒体(CD−ROM,FD(登録商標)等)のためのドライバなどが具備されてよい。
【0013】
また、図2(b)に示す通り、リモートコントローラ2は、CPU20、ROM21、RAM22、操作部23、表示部24、通信インターフェース25及び読み取り手段26から構成され、各装置間が通信バス10Bを介して接続される。CPU20は、ROM21或いはRAM22に記憶にされた各種ソフトウェアプログラムを実行し、当該リモートコントローラの基本的な動作制御(ファイルの管理、メモリの管理、入出力の管理、表示制御、操作入力制御など)や、自動演奏ピアノ1を遠隔操作するための動作制御等を行なう。表示部14には、自動演奏ピアノ1の動作制御に関する各種表示画面や、当該リモートコントローラ2の動作状況、各種データ等を表示することができる。ユーザは操作部13を介して各種入力操作を行なうことができる。前述の通りこの実施例に係るリモートコントローラ(PDA)2ではタッチパネル表示器上から操作入力が可能である。すなわち、前記操作部13における操作形態は、物理操作子による操作入力と表示画面上からの操作入力とを含む。
通信インターフェース25には無線LANネットワークに接続するためのネットワークインターフェース(無線LANカード等)が含まれる。リモートコントローラ2は、通信インターフェース25を介して無線LANネットワークに接続可能であり、該無線LANネットワークを介して自動演奏ピアノ1と接続することができる。
読み取り手段26は、自動演奏ピアノ1から出力されたID図像を読み取り、このID図像をリモートコントローラ2に取り込むためのものであり、この実施例では一例として、モニタ装置6に表示又はプリンタ7からプリントアウトされた図像を撮像するためのカメラ26(図1参照)により構成されている。
【0014】
次に、この実施例に係るリモートコントローラと自動演奏ピアノとのペアリングの方法について図3及び図4のフローチャートを参照して説明する。
図3は、自動演奏ピアノ側(アクセスポイント)での動作手順の一例を示すフローチャートであって、ペアリングモードの動作手順を示してる。ステップS1では、自動演奏ピアノ1の制御装置が実行すべき動作モードを調べる。ユーザによってペアリングモードが指示され、動作モードが「ペアリングモード」にセットされると(ステップS1のyes)、ステップS2において、ROM11或いはRAM12に記憶されているID情報を画像コードに変換する。画像コードは例えば「QRコード(登録商標)」などであって、変換元のID情報を画像形態で表示可能なデータである。なお、ID情報を画像コードに変換する方法は、従来から周知の適宜の方法を援用して差し支えない。ステップS3では前記ステップS2で生成した画像コードを外部機器に出力する。この実施例では、モニタ装置6に画像コードを出力して、該モニタ装置6の画面上に画像コードを表示させるものとする。
一方、ステップS1において制御装置の動作モードがペアリングモードでない場合(ステップS1のno)、ステップS4において現在モニタ装置6に表示されている画像コードの画像を消去する処理を行なう。
【0015】
図4は、リモートコントローラ2におけるペアリングプログラムの実行時の動作手順の一例を示している。言い換えれば、ユーザによってリモートコントローラ2側でペアリングモードが指示されると、図4の動作が開始する。
ステップS5においてカメラ26を用いて画像コードの撮影が行なわれたかどうか調べる。言い換えれば、画像コードの撮影が行なわれないうち(ステップS5のno)はペアリングプログラムの動作は撮影待機状態にある。また、このとき、例えば、画像コードの撮影を促すメッセージ表示や警告音発生等を行なっても良い。
ユーザがリモートコントローラ2に具備されたカメラ26を用いてモニタ装置6上に表示された画像コードを撮影すると(ステップS5のyes)、ステップS6において前記撮影した画像コードをデコードする処理を行い、該デコードされたデータすなわち自動演奏ピアノ1のID情報(文字列)を取得することができる。なお、なお、画像コードを元の情報に変換(デコード)する方法は、従来から周知の適宜の方法を援用して差し支えない。ステップS7では、取得したID情報のエラーチェックを行ない、該ID情報にエラーがあれば(ステップS7のno)、ステップS8において設定エラーメッセージを表示部24(図2参照)に表示する。
取得したID情報にエラーがなければ(ステップS7のyes)、ステップS9において、該取得したID情報に基づきリモートコントローラ2側の無線LANの設定を書き換える(ID情報を登録する)。前述の通り、この実施例においては、ID情報は対応する自動演奏ピアノにおける無線LAN接続に必要な情報(例えばESSIDやWEPキー等)により構成されている。リモートコントローラ2において前記取得したID情報に基づき無線LANの設定を行なうことで、当該リモートコントローラ2は該ID情報に対応するアクセスポイント(自動演奏ピアノ1)との間でのみ通信できるようになる。すなわち、リモートコントローラ2と任意の自動演奏ピアノ1とのペアリングを行うことができる。そして、ステップS10において、適宜のネットワーク設定の設定完了メッセージを表示部24(図2参照)に表示して、ステップS11において無線LANを再起動する。
【0016】
図5はリモートコントローラ2における通常の動作手順の概略を例示するフローチャートである。リモートコントローラ2では、前記図4のステップS9において設定した無線LAN設定を使用して前記取得したID情報に対応するアクセスポイント(自動演奏ピアノ1)に接続する(ステップS20)。ここで使用する無線LAN設定は接続すべき自動演奏ピアノ1のID情報に基づき設定されているので、リモートコントローラ2を確実に所望の自動演奏ピアノ1に接続することができる。
ステップS21において無線LAN接続の確認を行い、正しく接続が確立していれば(ステップS21のyes)、ステップS22において通常のリモートコントローラとしての動作プログラムが起動する。前記通常のリモートコントローラとしての動作プログラムは自動演奏ピアノの操作に関する各種機能を実行するアプリケーションプログラムである。
一方、無線LAN接続が正しく行なわれない場合(ステップS21のno)には、ステップS23において適宜のエラーメッセージを表示部24(図2参照)に表示する。
【0017】
図6は前記ステップS22において起動するアプリケーションプログラムの動作手順の一例を示すフローチャートである。ステップS24においてアプリケーションプログラムが起動されると、ステップS25においてリモートコントローラ2の表示器には自動演奏ピアノを操作するための画面が表示され、ユーザによる自動演奏ピアノ1に対するコマンドを受け付ける。例えば、リモートコントローラ2の表示器には、当該アプリケーションプログラムが提供するコマンド群を表示した画面が表示され、そこからユーザは所望のコマンドを指定できる。リモートコントローラ2において何らかのコマンドを受け付けると、ユーザの指定したコマンドが自動演奏ピアノ1に出力され、自動演奏ピアノ1では該コマンドに応じた処理を実行する(ステップS26〜S28)。図6においては、前記コマンドの一例として、自動演奏ピアノ1において再生(自動演奏)させる楽曲の選択(ステップS26)、自動演奏ピアノ1における楽曲の再生開始(ステップS27)、同楽曲の再生停止(ステップS28)が例示されている。尚、リモートコントローラ2において指定できるコマンドは図示の例に限らない。
このようにして、リモートコントローラ2を用いた遠隔操作により、自動演奏ピアノ1の動作を制御することができる。
【0018】
以上説明した通り、この実施例によれば、自動演奏ピアノ1に固有のID情報を画像コード化して、該画像コードを外部のモニタ装置6に表示、或いは、プリンタ7からプリントアウトすると共に、該外部のモニタ装置6に表示、或いは、プリンタ7からプリントアウトされた画像コードをリモートコントローラ2において読み取り(カメラ26で撮像)し、該読み取った画像コードをデコードすることで自動演奏ピアノ1に固有のID情報を取得し、該取得したID情報に基づきリモートコントローラ2における無線LANの設定を行なうことで、複数の文字列入力等の手間が掛からず、簡単且つ確実な方法で任意の自動演奏ピアノ1とリモートコントローラ2とをペアリングできるようになるという優れた効果を奏する。
【0019】
なお、上記実施例においては、自動演奏ピアノ1とリモートコントローラ2とを無線LANネットワークを介して接続する例について説明したが、これに限らず、ペア化された2個の端末(自動演奏ピアノ1とリモートコントローラ2)間でのみ通信を行なうことが可能な方式であれば、どのような無線接続方式であってもよい。
また、上記実施例において、自動演奏ピアノ1に固有のID情報としてESSID等のネットワーク設定に関する情報を使用する例について説明したが、固有のID情報はネットワークにおいて自動演奏ピアノ1をアイデンティファイでき、該ID情報を設定することで自動演奏ピアノ1とリモートコントローラ2とを通信可能にペアリングしうる情報でさえあれば、例えば当該装置に固有の数値情報等、どのような情報であってもよい。
また、リモートコントローラ2はPDAに限らず、ユーザによる操作入力を受け付ける操作インターフェースと無線通信機能とを具えた装置であれば、タブレットやノート型パーソナルコンピュータその他適宜の通信端末装置を適用してよい。
【0020】
また、上記実施例において、リモートコントローラ2における画像コードの読み取り手段26としてカメラ26を搭載する例を示したが、画像コードを読み取り手段26はこれに限らずスキャナその他、画像を読み取ることが可能な適宜の手段で構成してよい。
また、上記実施例において、自動演奏ピアノ1のID情報を、QRコード(登録商標)のような画像コードに変換する例を示したが、画像コードの形式は上記に限らず周知のどのような画像コード形式を適用してもよい。また、自動演奏ピアノ1のID情報のコード化は、表示可能な画像コードの形態に限らず、リモートコントローラにID情報を伝達可能なコード化方法であればどのような形態であってもよい。また、その出力方法も、コードをリモートコントローラ2において読み取り可能な形態で提示する方法でさえあれば、どのような方法であってもよい。例えば、画像コードとしてID情報の文字列そのものを提示して、これをリモートコントローラ2において読み取る構成としてもよい。或いは、ID情報をビットパターン化したものをアコースティックピアノの鍵盤(88鍵)の押鍵及び非押鍵の組み合わせによって提示してもよい。すなわち、ID情報を表すビットパターンに基づき、鍵盤の各鍵を押鍵又は非押鍵状態に駆動制御することで、その鍵盤形状によりID情報を表現し、リモートコントローラ2において撮影した鍵盤形状を図形認識するよう構成してもよい。
また、ID情報のコード化は視覚的なコードに変換することに限らない。例えば、ID情報を1又は複数の音高音(音階音)の組み合わせからなる聴覚的コードに変換し、該コードに基づき楽器において楽音を発生させることで、ID情報をリモートコントローラ2に提示し、リモートコントローラ2では例えばマイクロフォン等適宜の取得手段(読み取り手段により前記発生された楽音をピックアップし、該ピックアップした楽音の音高を認識することでID情報を取得する構成にしてもよい。
【0021】
また、この発明係る演奏システムにおいて自動演奏ピアノ1をリモートコントローラ2で遠隔操作する例について説明したが、自動演奏ピアノ1は自動演奏機能を有するアコースティックピアノに限らず、電子ピアノやその他の楽器、すなわち、コンピュータからなる制御装置により自動制御される演奏装置であればどのような楽器であっても、この発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明の一実施例に係る演奏システムの概要を示す概念図。
【図2】(a)は同実施例に係る自動演奏ピアノの電気的ハードウェア構成を示すブロック図であり、(b)は同実施例に係るリモートコントローラの電気的ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】同実施例に係る自動演奏ピアノの動作手順の一例を示すフローチャート。
【図4】同実施例に係るリモートコントローラにおけるペアリングプログラム実行時の動作手順の一例を示すフローチャート。
【図5】同実施例に係るリモートコントローラの通常時の動作手順の一例を示すフローチャート。
【図6】同実施例に係るリモートコントローラにおける自動演奏ピアノ遠隔制御用のアプリケーションプログラム実行時の動作手順の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0023】
1 自動演奏ピアノ、2 リモートコントローラ、3 IOセンター、4 無線LANインターフェース(アクセスポイント)、5a USB端子、5b 外部モニタ出力端子、6 外部モニタ装置、7 プリンタ、8 ID画像、9 無線LANカード、10,20 CPU、11,21 ROM、12,22 RAM、13,23 操作部、14,24 表示部、15、25 通信インターフェース、26 カメラ(読み取り手段)




 

 


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