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発明の名称 電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−17524(P2007−17524A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−196549(P2005−196549)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100101188
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 義雄
発明者 藤井 順治
要約 課題
演奏者の呼気を安定して検出することができる電気吹奏楽器の入力構造を提供すること。

解決手段
電気吹奏楽器10は、頭部管形成体19を含むフルート形成体11と、演奏者Pの呼気の圧力を検知して電気信号を出力する変換装置16と、この変換装置16に前記呼気を案内する案内部材13と、この案内部材13と頭部管形成体19とを連結する連結部17とを備えている。案内部材13は、呼気の吹き出し方向に沿って軸線方向が位置する本体筒20と、この本体筒20の一端側に形成され、演奏者Pの唇から離れて配置される第1の開口部21と、本体筒20の他端側に形成されて第1の開口部21から前記変換装置16に流れる呼気が通過する第2の開口部22とを備えている。前記本体筒20は、一端側から他端側に向かうに従って次第に開口面積が小さくなる形状に設けられている。
特許請求の範囲
【請求項1】
呼気の圧力を検知して電気信号を出力する変換装置と、この変換装置に前記呼気を案内する案内部材とを有する電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造であって、
前記案内部材は、前記呼気の吹き出し方向に沿って軸線方向が位置する本体筒と、この本体筒の一端側に形成されるとともに、演奏者の唇から離れて配置される第1の開口部と、本体筒の他端側に形成されて第1の開口部から前記変換装置に流れる呼気が通過する第2の開口部とを含み、
前記本体筒は、一端側から他端側に向かうに従って次第に開口面積が小さくなる形状を備えていることを特徴とする電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造。
【請求項2】
前記本体筒はメガフォン状に設けられ、その軸線長さが第1の開口部の最大内径より長く設定されていることを特徴とする請求項1記載の電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造。
【請求項3】
前記電気吹奏楽器は、筒状若しくは柱状の頭部管形成体と、当該頭部管形成体と前記案内部材とを連結する連結部とを備え、
前記連結部は、頭部管形成体と案内部材との相対位置を調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造。
【請求項4】
前記頭部管形成体の外周面にはリッププレートが設けられ、このリッププレートは、前記第1の開口部の近傍に位置するとともに、前記案内部材に非干渉となる形状に設けられていることを特徴とする請求項3記載の電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造に係り、更に詳しくは、演奏者の呼気を良好に検知することができる電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近時、演奏操作を入力として電気信号を出力し、当該出力に基づいて電気音を再生可能な種々の電気楽器が普及するに至っている。ここで、例えば、フルートと同様の吹奏操作により入力を行える電気楽器を構成する場合、その呼気を検知する構造として特許文献1に開示されるタイプのものが知られている。同文献において、フルートタイプの電気楽器は、頭部管を含む管体と、頭部管に設けられた吹き口と、この吹き口の周辺であって頭部管の内面側に設けられたセンサとを備えている。センサは、演奏者の呼気の圧力を検知し、この検知信号を所定制御することにより電気音を再生するようになっている。
【0003】
【特許文献1】特開平7−199919号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構造にあっては、アコーステッィクタイプのフルートと同様に演奏すると、センサによって呼気の検知を行うことが困難になる、という不都合を招来する。これは、一般に、フルートの演奏では開放空間に息を吹き付けるので呼気の圧力変化が小さくなる他、管体の一端側が開放しているので、センサに達する呼気の圧力が吹き出し時より低下し易くなることに起因する。
【0005】
[発明の目的]
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、演奏者の呼気の検出を安定して行うことができる電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、呼気の圧力を検知して電気信号を出力する変換装置と、この変換装置に前記呼気を案内する案内部材とを有する電気吹奏楽器の吹奏情報の入力構造であって、
前記案内部材は、前記呼気の吹き出し方向に沿って軸線方向が位置する本体筒と、この本体筒の一端側に形成されるとともに、演奏者の唇から離れて配置される第1の開口部と、本体筒の他端側に形成されて第1の開口部から前記変換装置に流れる呼気が通過する第2の開口部とを含み、
前記本体筒は、一端側から他端側に向かうに従って次第に開口面積が小さくなる形状を備える、という構成が採用されている。
【0007】
本発明において、前記本体筒はメガフォン状に設けられ、その軸線長さが第1の開口部の最大内径より長く設定されることが好ましい。
【0008】
また、前記電気吹奏楽器は、筒状若しくは柱状の頭部管形成体と、当該頭部管形成体と前記案内部材とを連結する連結部とを備え、
前記連結部は、頭部管形成体と案内部材との相対位置を調整可能に設けられる、という構成も好ましくは採用される。
【0009】
更に、前記頭部管形成体の外周面には奏者の唇を着座させるためのリッププレートが設けられ、このリッププレートは、前記第1の開口部の近傍に位置するとともに、前記案内部材に非干渉となる形状に設けられる、という構成を採ることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、本体筒内を呼気が通過することにより、呼気の圧力を吹き出し時より増大させて変換装置に検知させることができる。これにより、フルートのように呼気の圧力変化が小さくても、当該呼気の圧力やその変化を変換装置により簡単且つ安定的に検出でき、極めて簡単な構造により再生される音の音質を向上することが可能となる。
【0011】
また、連結部により案内部材の位置を調整可能としたので、演奏者が吹奏し易く、呼気の圧力検知が良好に行えるように案内部材を容易にセットすることができる。
【0012】
更に、案内部材に非干渉となるリッププレートを頭部管形成体に設けたので、アコースティックタイプのフルートのように唇及びその周辺をリッププレートに当てた状態で吹奏することができ、演奏感をより安定させることが可能となる。
【0013】
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「開口面積」とは、本体筒の軸線に直交する面で断面視した場合における当該本体筒の内側の面積を意味する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1には、実施形態に係る電気吹奏楽器を一部断面視した正面図が示され、図2には、図1の部分右側面図が示されている。これらの図において、電気吹奏楽器10は、いわゆるアコースティックタイプのフルートと略同様の構造をなすフルート形成体11と、このフルート形成体11に設けられたリッププレート12の近傍に位置する案内部材13と、この案内部材13にホース等からなる流通路15を介して接続された変換装置16と、案内部材13とフルート形成体11とを連結する連結部17とを備えて構成されている。
【0016】
前記フルート形成体11は、円筒状若しくは円柱状に形成された頭部管形成体19と、この頭部管形成体19の図2中右側に位置する図示しない主管及び足部管形成体とを備えて構成されている。前記主管及び足部管形成体は、頭部管形成体19と略同一軸線上に沿って延びる円筒状若しくは円柱状に形成されている。また、主管及び足部管形成体は、後述する制御装置に接続される複数のキー(図示省略)を外周面側に備えており、各キーは演奏者Pの指先により押圧等の操作ができるようになっている。
【0017】
前記リッププレート12は、頭部管形成体19の図1中上部側から演奏者P側に向かって当該頭部管形成体19の外周面に沿うように設けられ、演奏時に演奏者Pの下唇P1及びその周辺が接触するようになっている。リッププレート12は、アコースティックタイプのフルートに用いられるリッププレート、すなわち、平面視で小判状をなすプレートの図1中二点鎖線L1で示す領域を切り欠いたような形状を備えて前記案内部材13に非干渉に設定されている。なお、図1のように、リッププレート12及び頭部管形成体19に対して同図中二点鎖線L2で示す位置に、フルートの唄口と同様の位置及び形状をなす穴若しくは切欠を形成してもよい。
【0018】
前記案内部材13は、メガフォン状に設けられた本体筒20と、この本体筒20の一端側すなわち図1中右上端側に形成された第1の開口部21と、本体筒20の他端側すなわち同図中左下端側に形成された第2の開口部22とを備え、演奏者Pの呼気圧を変換装置16に案内可能に設けられている。
【0019】
前記本体筒20は、第1の開口部21から第2の開口部22に向かうに従って次第に開口面積が小さくなる先細形状を備えている。本体筒20は、その軸線方向が演奏者Pの呼気の吹き出し方向F(図1中左斜め下方向)に沿うように配置され、第1の開口部21に吹き込まれる呼気が第2の開口部22を通過するようになっている。また、本体筒20の軸線長さC1は、第1の開口部21の最大内径D1より長く設定されており、特に限定されるものでないが、前記最大内径D1の約3倍に設定される。
【0020】
前記変換装置16は、ここでは、詳細な構造を省略するが、気圧センサにより構成されており、第2の開口部22を通過して流れ込む呼気の圧力を検知する機能と、検知した圧力に応じて変化する電気信号を出力する機能とを備えている。変換装置16から出力された電気信号は、所定の配線構造を介して接続された制御装置30に入力される。
【0021】
前記制御装置30は、変換装置16の電気信号をパラメータとした電気音を再生すべく所定処理し、当該処理した信号をアンプやスピーカ等を含む再生装置(図示省略)に出力可能に設けられている。制御装置30としては、積分回路及びローパスフィルター回路を備えたものが例示でき、積分回路にて変換装置16の電気信号を風速情報に変換した信号を出力し、その信号をローパスフィルター回路にて安定した吹奏風速に近いパラメータを検出する。具体的には、積分回路は、吹奏の立ち上がりに強く、以後弱くなっていく圧力情報を含む電気信号を集積することにより、立ち上がりは強くないが以後一定に近い安定した風速情報に擬する機能を発揮する。一方、ローパスフィルター回路は、高周波的な信号成分をカットして直流的な安定信号のみを通過させる機能を発揮する。なお、制御装置30は、前述のフルート形成体11の各キーからの信号も併せて制御可能に設けられ、前記再生装置からの再生音の音高や音程の調整も行えるようになっている。
【0022】
前記連結部17は、頭部管形成体19を貫通するとともに、リッププレート12の図2中左右両側にそれぞれ位置する一対の保持部材32,32と、これら保持部材32,32の同図中下部間を連結するとともに、頭部管形成体19と略平行に延びるバー33と、このバー33に支持されて図1中左上方向に湾曲しながら延びるレール部材34と、このレール部材34の延出方向に沿って移動可能なスライダ36と、このスライダ36に支持されるとともに、前記案内部材13を図1中紙面直交方向両側から挟み込む挟持部材37とを備えている。レール部材34とスライダ36との間には、図示しないストッパが設けられ、このストッパにより、スライダ36がレール部材34に沿う任意の位置で移動規制される。従って、レール部材34及びスライダ36を介して案内部材13の位置及び向きを変えることができ、ひいては、案内部材13に対して吹奏し易く、且つ、呼気が案内部材13内に良好に吹き込まれるよう、頭部管形成体19や演奏者Pの唇と案内部材13との相対位置や相対角度を調整可能となる。
【0023】
以上の構成において、電気吹奏楽器10を演奏する場合、案内部材13の位置及び向きを調整した後、フルートと同様に吹奏を行えばよい。具体的には、リッププレート12に下唇P1及びその周辺を当接し、下唇P1及び上唇P2から案内部材13の第1の開口部21を離した状態で、当該第1の開口部21に向かって下唇P1及び上唇P2間から呼気を吹き込む。これにより、本体筒20の内部、第2の開口部22及び流通路15を経て呼気が変換装置16に流れ込む。ここで、本体筒20は前述のようなメガフォン状をなすので、本体筒20の内部に呼気が集まるに従って、その圧力が増大することとなり、第1の開口部21の通過時における呼気の圧力より大きい圧力が変換装置16に送出されることとなる。
【0024】
従って、このような実施形態によれば、極めて簡単な構成により、演奏者Pの吹き出し直後の呼気の圧力を効率良く高め、変換装置16によるセンシングの精度を向上させることができる。これにより、変換装置16において、演奏者Pによる呼気の圧力変化に応じて電気信号の出力を簡単に変化させることが可能となり、安定感に優れた良好な音質の再生音が得られるという効果を得る。
【0025】
本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施形態に対し、形状、位置若しくは方向、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0026】
例えば、前記実施形態では、フルートに擬した形態や演奏方法を採用したが、これに代えて、バスフルート、アルトフルート、ピッコロ等の吹奏楽器と同様の吹奏により演奏を行える構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】実施形態に係る電気吹奏楽器を一部断面視した正面図。
【図2】図1の部分右側面図。
【符号の説明】
【0028】
10・・・電気吹奏楽器、12・・・リッププレート、13・・・案内部材、16・・・変換装置、17・・・連結部、19・・・頭部管形成体、20・・・本体筒、21・・・第1の開口部、22・・・第2の開口部、P・・・演奏者、P1・・・下唇、P2・・・上唇




 

 


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