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発明の名称 電子楽器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−11400(P2007−11400A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2006−241890(P2006−241890)
出願日 平成18年9月6日(2006.9.6)
代理人 【識別番号】100125254
【弁理士】
【氏名又は名称】別役 重尚
発明者 阿部 征治
要約 課題
耐久性や低コストを確保しつつ、簡単な構成でパッド体の外周全体を光らせる。

解決手段
導光体21は、パッド体の外周において、光を透過する透明体で略円環状に形成され、その始端面21aと終端面21bとの間に双頭発光ダイオードBLDが嵌合される。ダイオードBLDからの光は、導光体21の始端面21aと終端面21bとから入射され、その入射光は、導光体21の軸方向に沿って導光され、導光体21の粗面処理した放光面21cから放光される。これにより、発光ユニット20の一部を除く全周を光らせることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
パッド体の被打撃面に対する打撃を検出し、検出出力に応じて楽音信号を発生するドラム装置型の電子楽器であって、
前記パッド体の外周において略全周に亘って設けられ、外周の一部を切り欠いた略環状に形成されると共に、前記外周の一部を切り欠いた部分において一端部と他端部とが対向する導光体と、
前記導光体より十分に小さく構成され、前記導光体の前記外周の一部を切り欠いた部分に配設された光源部と、
前記パッド体及び前記導光体を固定的に保持するケース体とを備え、
前記光源部は、互いに背向する2つの光源を有して双頭型に且つ一体的に構成され、前記2つの光源の一方が、前記導光体の前記一端部に向けて発光すると共に、前記2つの光源の他方が、前記他端部とに向けて発光するように配設され、
前記光源部から発する光の少なくとも一部が、前記導光体を通じて該導光体の表面から外部に放光されることで、前記パッド体の外周において略全周に亘って視認されるように構成したことを特徴とする電子楽器。
【請求項2】
パッド体の被打撃面に対する打撃を検出し、検出出力に応じて楽音信号を発生するドラム装置型の電子楽器であって、
前記パッド体の外周において略全周に亘って設けられ、外周の一部を切り欠いた略環状に形成されると共に、前記外周の一部を切り欠いた部分において一端部と他端部とが対向する導光体と、
前記導光体より十分に小さく構成され、前記導光体の前記外周の一部を切り欠いた部分に配設された少なくとも2つの光源部と、
前記パッド体及び前記導光体を固定的に保持するケース体とを備え、
前記少なくとも2つの光源部は、互いに背向して、前記導光体の前記一端部と前記他端部とに向けて発光するように、前記導光体の前記切り欠いた部分に配設され、
前記少なくとも2つの光源部から発する光の少なくとも一部が、前記導光体を通じて該導光体の前記表面から外部に放光されることで、前記パッド体の外周において略全周に亘って視認されるように構成され、
前記導光体の前記表面に対する反対側に位置する部分の少なくとも一部にギザギザ面が形成され、光源部から発する光の少なくとも一部が前記ギザギザ面で反射して前記表面に向かうように構成されることで、前記表面から放光される光の量が増大するように構成されたことを特徴とする電子楽器。
【請求項3】
パッド体の被打撃面に対する打撃を検出し、検出出力に応じて楽音信号を発生するドラム装置型の電子楽器であって、
前記パッド体の外周において略全周に亘って設けられ、外周の一部を切り欠いた略環状に形成されると共に、前記外周の一部を切り欠いた部分において一端部と他端部とが対向する導光体と、
前記導光体より十分に小さく構成され、前記導光体の前記外周の一部を切り欠いた部分に配設された少なくとも2つの光源部と、
前記パッド体及び前記導光体を固定的に保持するケース体と、
前記導光体の表面以外の面に設けられた光反射部材とを備え、
前記少なくとも2つの光源部は、互いに背向して、前記導光体の前記一端部と前記他端部とに向けて発光するように、前記導光体の前記切り欠いた部分に配設され、
前記少なくとも2つの光源部から発する光の少なくとも一部が、前記導光体を通じて該導光体の前記表面から外部に放光されることで、前記パッド体の外周において略全周に亘って視認され、且つ、前記光反射部材での反射作用によって、前記導光体の前記表面からの放光量が増大するように構成されたことを特徴とする電子楽器。
【請求項4】
前記光反射部材はテープ材でなり、前記導光体は、該光反射部材を介して前記ケース体に保持されたことを特徴とする請求項3記載の電子楽器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッド体の打撃や押鍵操作等を検出し、それらの検出信号に基づいて楽音を発生するドラム装置型や鍵盤装置型の電子楽器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子楽器では、LED等の光源で楽器の一部を光らせるようにしたものがある。例えば、電子ドラム(下記特許文献1)では、パッドの外周であるパッド枠に導光部を設け、導光部に略接する状態でLED等の光源を設けることで、パッド枠を光らせるようにしている。
【0003】
これらの楽器では、演奏に応じて光源を発光させたり、演奏練習用として発光指示信号を用いてパッドの打撃指示のために発光させたりしている。
【特許文献1】特開平11−30983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の電子ドラムでは、パッド枠の全体が光ってみえるようにするためには、光源を多数設ける必要があり、構成が複雑化し、コストも上昇する。また、打撃されるパッドに近接して多数の光源が配置されることから、故障が起こりやすく、耐久性も低い。
【0005】
さらに、上記従来の電子ドラムでは、導光体を設ける上で、導光体をケース体に対して固定的にする必要があり、例えば、導光体とケース体側の一方に凸部、他方に凹部を設けて両者を嵌合させることで、導光体を固定することができる。しかしながら、製造誤差や組み付け上の都合から、両者の合わせ部分には少なからず隙間が生じる。また、導光体は透明体であり、ケース体側と材質が異なる場合は、温度変化によって上記隙間が変化する。そのため、使用中においては、パッド体を打撃した際に、上記隙間部分が原因でメカノイズ等のいわゆる「びりつき」が発生するおそれがある。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、耐久性や低コストを確保しつつ、簡単な構成でパッド体の外周全体を光らせることができる電子楽器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の電子楽器は、パッド体の被打撃面に対する打撃を検出し、検出出力に応じて楽音信号を発生するドラム装置型の電子楽器であって、前記パッド体の外周において略全周に亘って設けられ、外周の一部を切り欠いた略環状に形成されると共に、前記外周の一部を切り欠いた部分において一端部と他端部とが対向する導光体と、前記導光体より十分に小さく構成され、前記導光体の前記外周の一部を切り欠いた部分に配設された光源部と、前記パッド体及び前記導光体を固定的に保持するケース体とを備え、前記光源部は、互いに背向する2つの光源を有して双頭型に且つ一体的に構成され、前記2つの光源の一方が、前記導光体の前記一端部に向けて発光すると共に、前記2つの光源の他方が、前記他端部とに向けて発光するように配設され、前記光源部から発する光の少なくとも一部が、前記導光体を通じて該導光体の表面から外部に放光されることで、前記パッド体の外周において略全周に亘って視認されるように構成したことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するために本発明の請求項2の電子楽器は、パッド体の被打撃面に対する打撃を検出し、検出出力に応じて楽音信号を発生するドラム装置型の電子楽器であって、前記パッド体の外周において略全周に亘って設けられ、外周の一部を切り欠いた略環状に形成されると共に、前記外周の一部を切り欠いた部分において一端部と他端部とが対向する導光体と、前記導光体より十分に小さく構成され、前記導光体の前記外周の一部を切り欠いた部分に配設された少なくとも2つの光源部と、前記パッド体及び前記導光体を固定的に保持するケース体とを備え、前記少なくとも2つの光源部は、互いに背向して、前記導光体の前記一端部と前記他端部とに向けて発光するように、前記導光体の前記切り欠いた部分に配設され、前記少なくとも2つの光源部から発する光の少なくとも一部が、前記導光体を通じて該導光体の前記表面から外部に放光されることで、前記パッド体の外周において略全周に亘って視認されるように構成され、前記導光体の前記表面に対する反対側に位置する部分の少なくとも一部にギザギザ面が形成され、光源部から発する光の少なくとも一部が前記ギザギザ面で反射して前記表面に向かうように構成されることで、前記表面から放光される光の量が増大するように構成されたことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するために本発明の請求項3の電子楽器は、パッド体の被打撃面に対する打撃を検出し、検出出力に応じて楽音信号を発生するドラム装置型の電子楽器であって、前記パッド体の外周において略全周に亘って設けられ、外周の一部を切り欠いた略環状に形成されると共に、前記外周の一部を切り欠いた部分において一端部と他端部とが対向する導光体と、前記導光体より十分に小さく構成され、前記導光体の前記外周の一部を切り欠いた部分に配設された少なくとも2つの光源部と、前記パッド体及び前記導光体を固定的に保持するケース体と、前記導光体の表面以外の面に設けられた光反射部材とを備え、前記少なくとも2つの光源部は、互いに背向して、前記導光体の前記一端部と前記他端部とに向けて発光するように、前記導光体の前記切り欠いた部分に配設され、前記少なくとも2つの光源部から発する光の少なくとも一部が、前記導光体を通じて該導光体の前記表面から外部に放光されることで、前記パッド体の外周において略全周に亘って視認され、且つ、前記光反射部材での反射作用によって、前記導光体の前記表面からの放光量が増大するように構成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1によれば、耐久性や低コストを確保しつつ、簡単な構成でパッド体の外周全体を光らせることができる。
【0011】
本発明の請求項2によれば、発光強度を増大させて導光体の視認性をより高めることができる。
【0012】
本発明の請求項3によれば、発光強度を増大させて導光体の視認性をより高めることができる。
【0013】
請求項4によれば、パッド体が打撃されたことによる振動がテープ材により吸収され、メカノイズ等の「びりつき」の発生が抑制される。よって、パッド体打撃によるびりつきを抑制しつつパッド体の外周全体を光らせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るドラム装置型の電子楽器の外観図である。
【0016】
本装置は、上ケース6上に複数(4個)のパッド体10を備える。パッド体10の外周には環状の発光ユニット20が配設される。発光ユニット20は光源部30を含んでいる。後述するように、本装置では、例えばパッド体10を打撃することで、各パッド毎に割り当てた音色(スネアドラム、バスドラム、シンバル等)が電子的に発音されると共に、光源部30を除く発光ユニット20の部分が光ってみえるようになっている。複数のパッド体10及び発光ユニット20の大きさは異なるものもあるが基本的構成はいずれも同様である。
【0017】
本装置にはさらに、液晶または7セグメントLED等で構成され各種情報を表示する表示部1、電源の入り切りを行うためのスライド型の電源スイッチ部2、パラメータ設定で用いる回転型のパラメータ設定用ロータリーエンコーダ3、音量やテンポ等の各種パラメータを設定するための機能スイッチ部4、及びドラム音等を発音するスピーカ部5が設けられている。
【0018】
図2は、本実施の形態におけるパッド体10の平面図、図3は発光ユニット20を斜め上方からみた外観斜視図、図4は図1のA−A線に沿う部分断面図、図5は図1のB−B線に沿う部分断面図である。なお、図2において表示したA−A線、B−B線は、図1のものに対応している。
【0019】
図4、図5に示すように、パッド体10は、パッド表皮体11及びパッド板12で構成される。パッド板12は鉄、アルミニウム等の金属または硬質樹脂等で円盤状に形成される。パッド表皮体11はゴム等の弾性体で構成され、その上面である打撃面11a(被打撃面)が叩打される。パッド表皮体11の下面4箇所には、先端が鉤状の突起部15が突設され、パッド板12の対応する位置に設けた穴に突起部15を挿通嵌合することでパッド表皮体11がパッド板12に固着される。なお、パッド表皮体11はパッド板12に接着等で固着するようにしてもよい。
【0020】
パッド体10の下方には、有膜弾性体42及びセンサ支持体40が配設されている(図4、図5)。有膜弾性体42は、弾性を有し振動を伝達しにくい合成樹脂(例えばポリプロピレン)等で構成される。有膜弾性体42は円盤状に形成され、その半径方向略中央部は肉厚部42bとなっている。肉厚部42bから半径方向外側部分は薄膜部42aとなっている。薄膜部42aの厚みは例えば0.3mm程度である。薄膜部42aの作用については後述する。
【0021】
センサ支持体40は有膜弾性体42の下面に接着されている。センサ支持体40は剛性を有する板状部材で円盤状に形成され、その外縁部が有膜弾性体42の肉厚部42bの外周部近傍まで延びている。
【0022】
なお、有膜弾性体42の肉厚部42bは、厚肉にすることなく、薄膜部42aと同じ厚さの薄肉部としてもよい。これは、センサ支持体40と後述するブリッジ体14の下端部14bとで挟持されネジ止めされることから、強度面、保守面からも問題がないからである。
【0023】
センサ支持体40は有膜弾性体42と共にブリッジ体14によってパッド体10と結合されている(図4、図5)。ブリッジ体14は、弾性を有する材料で円周方向に幅広の帯状に形成され、例えば3箇所に等間隔に設けられる(図2)。
【0024】
ブリッジ体14は、その上端部14aがパッド体10に連結されて構成される。パッド板12が金属で構成される場合はパッド板12本体からの切り起こしにより形成され、樹脂で構成される場合はスライドコアタイプの金型によって板本体と一体に成形される。
【0025】
ブリッジ体14は、その内周側の下端部14bとセンサ支持体40とで有膜弾性体42の肉厚部42bをサンドイッチする形で取り付けられる。下端部14bは、各ブリッジ体14につき2個のネジ13によってセンサ支持体40及び有膜弾性体42に固着されている。ブリッジ体14は、パッド体10の打撃による振動をセンサ支持体40に伝達する。ブリッジ体14は、上記のようにパッド体10の外縁下部近傍から延設され円周方向に幅広に形成されているので、パッド体10の周縁から回り込むように広い経路で打撃振動が伝わり、打撃位置によって出力が変動する「感度むら」が効果的に防止される。
【0026】
センサ支持体40の略中央下部にはセンサ部41が設けられている。センサ部41は、ピエゾ型圧電センサ等で構成され、ブリッジ体14及びセンサ支持体40を通じて伝わる打撃振動を検出する。
【0027】
図3に示すように、発光ユニット20は、導光体21、反射用カバー23及び光源部30で構成される。導光体21及び反射用カバー23は、光源部30が配設されるスペースだけ円環の一部を切り欠いた略円環状に形成される。反射用カバー23は断面凹状で凹部(開口部)が上方を向き、導光体21は断面凸状で凸部が下方を向いている。反射用カバー23の凹部に導光体21の凸部が嵌合され、合わせ面SF1、SF2で接着されている(図4)。
【0028】
なお、反射用カバー23の底面を、上ケース6の導光体21及び反射用カバー23に対応する環状溝RMの底面RM1にまで延長するように構成してもよい。そのようにすれば、合わせ面SF1、SF2で接着せずとも圧着嵌合するだけでよく、組み付け、保守点検、交換が容易となる。
【0029】
導光体21は光を透過するポリカーボネート、アクリル等の透明体樹脂で構成される。後述するように、導光体21の一端部は光が入射される始端面21a、他端部は光が到達する終端面21bとなっており、始端面21aと終端面21bとの間に光源部30が嵌合される。
【0030】
図6は、光源部30に上ケース6の一部を併せて示した図である。同図(a)は、光源部30を反転させて斜め上方からみた分解斜視図であり、同図(b)は上ケース6の光源部30が取り付けられる部分を切り出して斜め上方からみた部分斜視図である。
【0031】
光源部30はLED31及びLEDカバー32等から構成される(同図(a))。LEDカバー32には、U字状の溝M1が形成されている。この溝M1内に発光体であるLED31が遊挿される。LEDカバー32の内側面(発光ユニット20の内周方向を向く面)32cにはフック部33が設けられる。このフック部33は、上ケース6から上方に突設された外周側環状リブ6bの外周面側への取り付けのために設けられる。フック部33の先端には爪33aが形成されている。
【0032】
一方、上ケース6はポリスチレン等で構成され、下ケースのボス7に支持される。上ケース6には、発光ユニット20の内周側で環状リブ6bよりも内周側において内周側環状リブ6aが形成されている。なお環状リブ6bによって、ケース側環状溝RMが全周に亘って形成される(図4、図5、図6(b))。上ケース6の光源部30が取り付けられる外側の環状リブ6bの外側面には、係止用溝M2が形成されている(図6(b))。
【0033】
発光ユニット20は上ケース6のケース側環状溝RM内に配置される。光源部30を図6(a)の状態から反転し、LEDカバー32を上ケース6のケース側環状溝RMに挿入しつつ、フック部33の爪33aを上ケース6の係止用溝M2に係止することで、LEDカバー32の外側面32dがフック部33の弾性により溝RMの外側壁RM0(図6(b))側に押しつけられ、光源部30が上ケース6に固定される。このとき、光源部30は、パッド体10よりも下方に位置することになる。これにより、パッド体10の打撃時に光源部30が誤って打撃されるおそれが少なく、故障を少なくすることができる。光源部30が取り付けられた状態では、LEDカバー32の始端側面32a、終端側面32bが導光体21の始端面21a、終端面21bとそれぞれ当接状態となる。そのとき、LED31は導光体21の始端面21aと対向する。また、LEDカバー32は、光を反射しやすい白色系の合成樹脂等で構成される。従って、LED31が発光すると、光は始端面21aから導光体21に効率良く入射される。
【0034】
反射用カバー23もLEDカバー32と同様に、白色系の合成樹脂等で構成される。また、導光体21の外周面21d及び内周面21eは高い面粗さに(鏡面のように)処理されている。従って、反射用カバー23の凹部と導光体21の凸部との当接面や、外周面21d、内周面21eでは、光が反射しやすく、特に導光体21の内部を透過する光が所定角度以下(大きい入射角)で高面粗度の(非常に滑らかな)面に向かうときはほぼ全反射する。これにより、LED31からの入射光は、いわゆる光ファイバの光伝搬原理で導光体21の環状の軸方向に沿って効率良く導光される。
【0035】
LEDカバー32は、導光体21の鏡面加工部を保護するためだけでなく、光伝搬効率をさらに上げるためにも用いられる。すなわち、コストダウン等のため鏡面加工率を抑えることによる光漏れを、LEDカバー32の白色面で光を反射させ、導光体21に再入力させて少なくするために用いられる。特に、導光体21の始端面21a近傍では、壁面(外周面21d、内周面21e)に対する光投入角が直角に近い(入射角がゼロに近い)ため、導光体21単独では鏡面であっても光が漏れやすい。しかし、LEDカバー32の白色面によって、光再入力が可能になっている。
【0036】
また、上述したように、LEDカバー32の終端側面32bは導光体21の終端面21bと当接しており、しかもLEDカバー32は白色系であるので、軸線に沿って終端面21bまで到達した入射光は、ほぼ全反射して逆方向(始端面21a側)に向かう。このことと、LEDカバー32の作用によって、導光体21の始端面21aから終端面21bまでの全長に亘りかなり均一な明るさで後述する放光面21cを発光させることができる。
【0037】
一方、導光体21の上面は、視認性のため外周方向に向かってやや下方に傾斜しており、面粗度を少し粗く(すりガラスのように)した放光面21cとして形成されている。放光面21cを粗面処理したことで、導光体21の内部から放光面21cに向かう光は乱反射しやすくなり、放光面21cに対する入射角が小さい(直角に近い)光はもちろんのこと、入射角が比較的大きい光でも全反射することなく一部が外部に漏れる。漏れる分だけ始端面21a、終端面21bから離れた位置ではわずかに輝度が落ちるが、奏者からみると、放光面21cが光っているように見える。なお、粗面処理は、例えば、ビーズブラスト法によりなされる。
【0038】
導光体21には、発光ユニット20を上ケース6に取り付けるためのステイ22が3個設けられている。ステイ22は、導光体21の内周面21eに一体に形成され、ブリッジ体14と隣接するブリッジ体14との間に位置するように等間隔で設けられる。ステイ22は、ステイ22の下面と環状リブ6aの上面とで有膜弾性体42の薄膜部42aをサンドイッチするようにして、ネジ24で環状リブ6aに固定される(図4)。これにより、発光ユニット20が上ケース6に固定される。
【0039】
また、ステイ22の上面22aには、スポンジ、ウレタンゴム等からなる緩衝材22bが貼り付けられている(図4)。組み付け後の非打撃時には、ステイ22の上面22aとパッド体10の下面10aとは僅かに離間し、この離間した部分に緩衝材22bが介在する。緩衝材22bの上面は、パッド体10の下面10aとは僅かに離間させてもよい。一方、パッド体10の打撃時には、ステイ22及び緩衝材22bがパッド体10に対するストッパ的役割を果たすことで、パッド体10の過剰な変位が抑制される。緩衝材22bの作用によって、上面22aとパッド体10との間で生じる衝撃音も抑制される。なお、パッド体10の外周部も導光体21とは僅かに離間している。
【0040】
結局、最終組み付け後の非打撃時には、パッド体10は発光ユニット20とは実質的に離間状態となっている。従って、パッド体10、センサ部41、センサ支持体40等が、有膜弾性体42の薄膜部42aだけを介して上ケース6に結合され、上ケース6に対して浮設された形となっている。これにより、振動伝達に限っていえば、パッド体10、センサ部41、センサ支持体40等が、上ケース6から独立してあたかも宙に浮いているかのように作用する。すなわち、上ケース6からの衝撃や振動(例えば、他パッドの打撃や上ケース6自体の打撃によるもの)は薄膜部42aでほぼ吸収、遮断され、センサ部41への振動伝達が効果的に抑えられるので、構造的に飛び付きが防止される。
【0041】
その一方、パッド体10とセンサ支持体40とはブリッジ体14で連結されており、パッド体10は打撃により自由に振動して、自パッドの打撃による振動は、ブリッジ体14及びセンサ支持体40を通じてセンサ部41に伝達されるので、打撃検出には支障がない。また、打撃時にはステイ22及び緩衝材22bによってパッド体10の過剰な変位が抑制される結果、破損や故障が防止されると共に、ドラム音源として不適ノイズの発生が排除される。なお、上ケース6とパッド体10とが常に非当接的関係を維持することができるならば、緩衝材22bを不要にすることができる。
【0042】
本装置は次のようにして製造される。
【0043】
まず、センサ支持体40にセンサ部41を貼着する。次に、薄膜部42aの外周部を上ケース6の環状リブ6a上に載置する。一方、導光体21と反射用カバー23とを嵌着する。そして、薄膜部42aを挟んでステイ22を環状リブ6aにネジ24で固定する。その後、裏返したパッド体10に、装置本体を裏返してかぶせ、センサ支持体40を有膜弾性体42に位置合わせしながら載置し、ネジ13でブリッジ体14の下端部14bに固着する。次いで、装置本体を表側にし、光源部30を上ケース6に取り付ける。光源部30は導光体21の始端面21a及び終端面21b間にちょうど嵌合される。
【0044】
楽音制御及び発光ユニット20の発光制御は次のようにしてなされる。
【0045】
図7は、本電子楽器の制御系の主要部の構成を示すブロック図である。4個のパッド体10における各センサ部41からの打撃検出信号は、CPU8に入力され、成形され、音源指示信号として音源部9に出力され、これをトリガとして、ドラム音が発生する。その際、打撃されたパッド体10の周りの発光ユニット20も同時に発光する。
【0046】
本実施の形態によれば、発光ユニット20では、光ファイバの光伝搬原理を利用して導光体21の軸方向に沿ってLED31からの入射光が導かれると共に、放光面21cから適当に放光されるようにしたので、発光ユニット20の一部を除く全周を光らせることができる。また、放光面21cを設ける態様で発光態様を異ならせることができるので、ドラム装置に合った装飾的な発光を実現することが容易である。また、打撃指示表示、いわゆるナビゲート表示に適しており、もぐらたたき等のゲーム機能を実現することも容易である。さらに、最小限の発光体で全体を光らせることができるので、構成が簡単でありコストを低減できるだけでなく、故障が少なく耐久性もある。よって、簡単な構成、最小限の光源でパッド体の周りを発光させることができる。しかも、光源部30は導光体21及び反射用カバー23とは別個に上ケース6から取り付け取り外しが容易であるので、メンテナンスやLED31の色の変更も容易であり、設計変更も行いやすい。よって、耐久性や低コストを確保しつつ、簡単な構成でパッド体の外周全体を光らせることができる。
【0047】
また、パッド体10、センサ支持体40及びセンサ部41等が、振動伝達を抑制し得る薄膜部42aで上ケース6に浮設支持されるので、振動伝達に関して上ケース6からの独立性を確保することができ、構造的に飛び付きを抑制することができる。さらに、ブリッジ体14は、パッド体10の外縁下部近傍から延設され円周方向に幅広に形成されているので、周縁から回り込むようにより広い経路で打撃振動が伝わり、「感度むら」が効果的に防止され、打撃位置に拘わらず均一な出力が得られる。よって、ケース体からの振動伝達を効果的に抑制して飛び付きの発生を構造的に防止することができると共に、打撃位置による感度むらを効果的に少なくすることができる。
【0048】
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、発光ユニットの構成及び上ケースへの取り付け手法が第1の実施の形態と異なる。装置の外観並びに、パッド体10、センサ支持体40、センサ部41、ブリッジ体14及び有膜弾性体42の各構成は第1の実施の形態と同様である。
【0049】
図8は、本実施の形態に係る電子楽器の構成を示す部分断面図であり、第1の実施の形態における図1のA−A線に沿う部分断面図に対応する。
【0050】
発光ユニット120は、導光体121、反射用カバー123及び光源部30で構成される。導光体121は、第1の実施の形態における導光体21に対してステイ22がない点で相違する。反射用カバー123は、第1の実施の形態における反射用カバー23に対して位置決め用突条部123aを有する点で相違する。導光体121と反射用カバー123との嵌合態様、光源部30の構成、及び発光ユニット120が略円環状である点は第1の実施の形態と同様である。
【0051】
位置決め用突条部123aは、反射用カバー123の外周部下部に全周に亘って形成され、これと嵌合的な溝部が上ケース106に形成されている。発光ユニット120は、外周面及び位置決め用突条部123aで上ケース106に接着嵌合されて固定される。装着時には、位置決め用突条部123aによって、仮止めの機能を果たすと共に、上ケース106に対して位置決めがされ、しかも上ケース106との固着強度が向上している。
【0052】
第1の実施の形態では、導光体21のステイ22と上ケース6の環状リブ6aとで有膜弾性体42の薄膜部42aをサンドイッチするようにしたが、本第2の実施の形態では、上ケース106と下ケース50とでサンドイッチする。下ケース50は、ポリスチレン等で構成され、センサ部41の下方における底部に、センサ部41のリード線43を通すための穴51が設けられている。
【0053】
上ケース106の薄膜保持部106aの下面と下ケース50の薄膜保持部50aの上面とで有膜弾性体42の薄膜部42aをサンドイッチするようにして、ネジ124で薄膜部42aが固定される。これにより、有膜弾性体42が上ケース106及び下ケース50に固定される。
【0054】
なお、本実施の形態では、上ケース106の薄膜保持部106aの上面106b及び緩衝材22bが第1の実施の形態におけるステイ22の上面22a等と同様のストッパ的機能を果たし、パッド体10の過剰な変位を抑制する。なお、楽音制御及び発光ユニット120の発光制御は第1の実施の形態と同様である。
【0055】
本装置は次のようにして製造される。
【0056】
まず、センサ支持体40にセンサ部41、有膜弾性体42及びブリッジ体14の下端部14bを固着すると共に、パッド体10(のパッド板12)とブリッジ体14の上端部14aを固着することにより、これらを1つのアッセンブリとする。その後、このアッセンブリを裏返し、裏返した上ケース106の薄膜保持部106aに薄膜部42aが載るようにアッセンブリを載置する。そして、下ケース50の薄膜保持部50aが薄膜部42aを挟むように下ケース50を載せ、ネジ124を締める。導光体121及び反射用カバー123は、上記アッセンブリの取り付け前または後のいずれかに、上ケース106に取り付ければよい。光源部30の取り付けは第1の実施の形態と同様である。
【0057】
本実施の形態によれば、発光ユニット120によって、簡単な構成、最小限の光源でパッド体の周りを装飾的に発光させること、及びナビゲート機能やゲーム機能の容易な実現に関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0058】
また、パッド体10、センサ支持体40及びセンサ部41等のアッセンブリが、振動伝達を抑制し得る薄膜部42aでのみ上ケース106及び下ケース50に浮設支持されるので、飛び付きの発生防止に関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。さらに、ブリッジ体14によって、打撃検出の均一化に関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0059】
また、下ケース50には小さな穴51しか空いておらず気密性が高く、また形状的にも制約が少ないことから、下ケース50をスピーカボックスとしての機能を兼用させることが容易にでき、構成を簡単にすることができるだけでなく、大穴をなくすことができるので、音質向上にも寄与する。
【0060】
(第3の実施の形態)
図9は、本実施の形態に係る電子楽器の構成を示す部分断面図(同図(a))及び固定接点用フィルムの部分平面図(同図(b))である。同図(a)は第1の実施の形態における図1のA−A線に沿う部分断面図に対応する。
【0061】
本実施の形態では、打撃振動は、ピエゾ型圧電センサではなく接点スイッチによって検出される。発光ユニット120の構成及びその上ケース506への取り付けは第2の実施の形態と同様である。
【0062】
同図(a)に示すように、パッド体310は、パッド表皮体311及びパッド板312で構成される。パッド板312は鉄板等で円盤状に形成される。パッド表皮体311はゴム等の弾性体で構成され、その上面である打撃面311a(被打撃面)が叩打される。パッド表皮体311の下面の数箇所には、先端が鉤状の突起部315が突設され、パッド板312の対応する位置に設けた穴315aに突起部315を挿通嵌合することでパッド表皮体311がパッド板312に固着される。なお、パッド表皮体311はパッド板312に接着等で固着するようにしてもよい。
【0063】
パッド体310は、上ケース506の盆状の底部506c上に配設される。底部506cの上面には、固定接点用フィルム301が貼着され、同図(b)に示すように、固定接点用フィルム301には、ネジ貫通用孔313A、ストッパ貫通用孔506bAが適所に設けられている。パッド体310は、ブリッジ体314を介して上ケース506に連結されている。ブリッジ体314はその下部が底部506cにネジ313で固定されると共に、上部がパッド表皮体311の下面に固着されている。ブリッジ体314は複数(例えば、3つ)均等間隔で設けられる。ブリッジ体314は弾性を有し、打撃時にはパッド体310が上下方向に多少変位可能になっている。
【0064】
上ケース506の底部506cの上面には、ストッパ貫通用孔506bAを貫通してストッパ506bが突設されている。ストッパ506bは、パッド体310の外周部に近い位置に複数(例えば、均等間隔に3つ)設けられ、打撃時に、パッド表皮体311に貼り付けられた緩衝材SSと当接してパッド体310の過剰な変位を防止する。
【0065】
パッド表皮体311の外縁部311bは下方に屈曲している。固定接点用フィルム301の外周部近傍であってパッド板312の外縁部312bに対応する位置には、スイッチ部302が複数(例えば、8箇所)設けられる。スイッチ部302は、固定接点用フィルム301の上に設けられた一対の固定接点302M及び可動接点302Fで成る。固定接点302Mは櫛歯状をしたパターンであり、可動接点302Fが離接することでスイッチが開閉する。可動接点302Fの上部はパッド板312の外縁部312bと当接しており、パッド体310の下方への変位に伴い可動接点302Fが押下される。可動接点302Fが押下されると、固定接点302Mに当接し、打撃が検出される。なお、可動接点302Fを2メイク式に構成し、打撃強さを検出するようにしてもよい。
【0066】
楽音制御及び発光ユニット120の発光制御は次のようにしてなされる。なお、本装置の制御系の構成は、第1の実施の形態と同様で、図7に示す通りである。
【0067】
図10は、本実施の形態におけるメイン処理のフローチャートを示す図である。まず、初期化を行い(ステップS101)、音色等楽音パラメータの(変更)設定処理を行う(ステップS102)。次いで、後述する図11、図12のパッドスイッチ処理を実行して(ステップS103)、前記ステップS102に戻る。
【0068】
図11、図12は、図10のステップS103で実行されるパッドスイッチ処理のフローチャートを示す図である。なお、スイッチ部302は実際には8個設けられるが、本処理では説明を簡単にするため、スイッチ部302を円周上に等間隔に3個設けた場合を例にとって説明する。以下、これら3個のスイッチ部302を「SWa、SWb、SWc」と称する。また、SWa、SWb、SWcのほかに、打撃時にこれらよりも先に(浅いストロークで)オンする不図示のスイッチ部(SWx)が設けられている。
【0069】
図13は、スイッチ部の出力回路を示す図である。スイッチ部SWa、SWbの出力はAND回路191の入力に接続され、SWb、SWcの出力はAND回路192の入力に接続され、SWc、SWaの出力はAND回路193の入力に接続されている。AND回路191、192、193の出力は、それぞれOUT2、OUT3、OUT4となっている。SWa、SWb、SWcの出力はいずれも、OR回路194の入力に接続され、AND回路191、192、193の出力はいずれもNOR回路195の入力に接続されている。そして、OR回路194の出力及びNOR回路195の出力は、AND回路196の入力に接続され、AND回路196の出力がOUT1となっている。なお、スイッチ部SWxの出力はOUT5となっている。
【0070】
図11のフローチャートにおいて、まず、いずれかのスイッチ接点のオンイベントがあったか否かを判別し(ステップS201)、いずれのスイッチ接点のオンイベントもない場合は、本処理を終了する一方、いずれかのスイッチ接点のオンイベントがあった場合は、オンイベントのあったスイッチをサーチし、該スイッチに基づき発音すべき楽器種類(例えば、スネアドラム等)を特定する(ステップS202)。そして、楽器名を示す変数nに上記特定した楽器種類を代入する(ステップS203)。
【0071】
次に、SWa、SWb、SWcのいずれか1つだけがオンされたか否かを判別する(ステップS204)。これは、図13のOUT1の状態で判別され、OUT1が「H」になったとき、SWa、SWb、SWcのいずれか1つだけがオンされたと判別される。その判別の結果、「SWa、SWb、SWcのいずれか1つだけがオンされた」に該当しない場合は、SWa、SWb、SWcのいずれか2つだけがオンされたか否かを判別する(ステップS205)。これは、図13のOUT2、3、4の状態で判別され、OUT2、3、4のいずれか1つだけが「H」になったとき、SWa、SWb、SWcのいずれか2つだけがオンされたと判別される。その判別の結果、「SWa、SWb、SWcのいずれか2つだけがオンされた」に該当しない場合は、SWa、SWb、SWcの全部がオンされたか否かを判別する(ステップS206)。これは、図13のOUT2、3の状態で判別され、OUT2、3のいずれもが「H」になったとき、SWa、SWb、SWcの全部がオンされたと判別される。
【0072】
前記ステップS204の判別の結果、SWa、SWb、SWcのいずれか1つだけがオンされた場合は、発光処理及び楽器nの発音処理を行う(ステップS207)。すなわち、まず発光処理では、発光ユニット120の光源部30のLED31(後述する図17の例では双頭発光ダイオードBLD)を発光させるべく制御信号を送る。また、発音処理では、指定された楽器nの音源を発音指示し、その音量を「小」、音色を「メロウ」に設定する。音色を「メロウ」とするには、ローパスフィルタのカットオフ周波数を低周波側に下げればよい。その後、本処理を終了する。
【0073】
前記ステップS205の判別の結果、SWa、SWb、SWcのいずれか2つだけがオンされた場合は、楽器nが発音中か否かを判別する(ステップS208)。その判別の結果、楽器nが発音中である場合は、楽器nの音量を「中」に設定すると共に、その音色を「中」に設定して(ステップS209)、本処理を終了する。音色を「中」とするには、ローパスフィルタのカットオフ周波数を中間程度の周波数に設定すればよい。一方、楽器nが発音中でない場合は、発光処理及び楽器nの発音処理を行う(ステップS210)。すなわち、前記ステップS207と同様にLED31を発光させるべく制御信号を送ると共に、指定された楽器nの音源を発音指示する。ただしその際、音量は「中」、音色は「中」に設定する。その後、本処理を終了する。
【0074】
前記ステップS206の判別の結果、SWa、SWb、SWcの全部がオンされた場合は、楽器nが発音中か否かを判別する(ステップS211)。その判別の結果、楽器nが発音中である場合は、楽器nの音量を「大」に設定すると共に、その音色を「ブリリアンス」に設定して(ステップS212)、本処理を終了する。音色を「ブリリアンス」とするには、ローパスフィルタのカットオフ周波数を高周波数側に設定すればよい。一方、楽器nが発音中でない場合は、発光処理及び楽器nの発音処理を行う(ステップS213)。すなわち、前記ステップS207と同様にLED31を発光させるべく制御信号を送ると共に、指定された楽器nの音源を発音指示する。ただしその際、音量は「大」、音色は「ブリリアンス」に設定する。その後、本処理を終了する。
【0075】
前記ステップS206の判別の結果、「SWa、SWb、SWcの全部がオンされた」に該当しない場合は、スイッチ部SWxがオンされた場合(OUT5が「H」)であるので、図10のステップS102においてされた楽音パラメータの設定に基づいて、学習的発音(試験打撃用の所定の楽音の発生等)を行い(ステップS214)、本処理を終了する。
【0076】
本処理によれば、パッド体310の打撃により発光ユニット120が発光すると共に、打撃態様に応じた楽音が発生する。例えば、パッド体310の外縁部近傍での打撃や弱い打撃等によりSWa、SWb、SWcのうち1つがオンしたときは、小さい音量でやわらかめの音色で楽器nの発音がなされ、これよりやや中央よりの打撃や中程度の強さの打撃等によりSWa、SWb、SWcのうち2つがオンしたときは、中程度の音量で中間程度のかたさの音色で楽器nの発音がなされ、パッド体310の中央部での打撃や強い打撃等によりSWa、SWb、SWcの全部がオンしたときは、大きい音量でかための音色で楽器nの発音がなされる。
【0077】
本実施の形態によれば、発光ユニット120によって、簡単な構成、最小限の光源でパッド体の周りを装飾的に発光させることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0078】
また、打撃検出に応じて楽音制御だけでなく発光制御を行うようにしたので、打撃に応じた視覚効果を得る等、利用態様を拡大することができる。
【0079】
なお、上記第1、第2、第3の実施の形態において、発光ユニット20、120の発光は打撃時に限ることなく、光鍵盤のように、練習用の打撃指示のために発光させてもよい。また、装飾として常時発光するようにしてもよいし、もぐらたたきのようなゲームができるように応用してもよい。
【0080】
なお、第1、第2、第3の実施の形態において、光源部30の数(乃至LED31の数)は、後で例示するように複数としてもよい。この場合は、導光体21の光源部30から最も遠い位置に反射部を設け、入射位置に反射光が戻るようにしてもよい。
【0081】
なお、第1、第2、第3の実施の形態において、放光面21cは一様に粗い面粗度に仕上げるようにしたが、視認される面のうちの少なくとも一部を粗面処理すればよく、その態様は自由である。これは、視覚効果に影響するので、デザイン上の視点で適宜変更すればよく、また設計変更は容易である。
【0082】
(第4の実施の形態)
上記第1、第2、第3の実施の形態では、ドラム装置型の電子楽器に適用した例を示したが、本実施の形態では、鍵盤装置型の電子楽器に適用した例を示す。
【0083】
図14は、本実施の形態に係る鍵盤装置型の電子楽器の部分平面図である。図15は、図14のE−E線に沿う断面図である。図16は図14のF−F線に沿う断面図(同図(a))、及び図14のG−G線に沿う断面図(同図(b))である。なお、本実施の形態では、鍵先端方向、すなわち鍵の演奏者側を前方と称し、鍵後端方向、すなわち演奏者からみて鍵の基端部側を後方と称する。
【0084】
本鍵盤装置の鍵ユニットは、オクターブ毎に構成され、全体は図示しないが、合成樹脂で各々一体成形された黒鍵ユニット、及び2分割された白鍵ユニットから成る。黒鍵、白鍵の各ユニットは共通基端部91にて互いに積層されており、共通基端部91は3層構造となっている(図15)。
【0085】
図14に示すように、白鍵92、黒鍵93はそれぞれ接続部94、接続部95を介して共通基端部91に接続されている。接続部94、95は、白鍵92、黒鍵93を押鍵方向(上下方向)に揺動自在にする。白鍵92は、透明体で構成され、黒鍵93は光を透過する黒色の半透明体で構成される。
【0086】
なお、本実施の形態では、不図示の押鍵スイッチが設けられるが、押鍵検出のための構成は従来と同様であるので説明を省略する。また、押鍵スイッチを押下するためのアクチュエータや、鍵並び方向の鍵の揺動を規制するためのキーガイド等が鍵に設けられるが、これら発光に関係がない部分の構成についても図示を省略している。
【0087】
白鍵92には光ファイバ96が設けられている。光ファイバ96は、共通基端部91の上方を通り、その先端が白鍵92の鍵本体の後端面92fに近接対向している。光ファイバ96の根本部分にはLED98が設けられ、LED98の光が光ファイバ96内を導通し、白鍵92の後端面92fから鍵本体に入射される。なお、黒鍵93について設けられる光ファイバ97も同様に構成される。
【0088】
図16(a)に示すように、白鍵92は断面略コ字状に形成され、押鍵面(上面)の下面の左右両端部には、左右対称に段差部92dが設けられている。白鍵92は、表面全体が高い面粗度(第1の実施の形態における導光体21の外周面21dや内周面21eと同様)に処理されているが、段差部92dの下面92da、両側面92a、92b及び先端部下部の斜面92c(図15)は、面粗度を少し粗く仕上げた乱反射面としている(第1の実施の形態における放光面21cと同様)。
【0089】
従って、白鍵92の内部を透過する光が所定以上の入射角で高面粗度の面に向かうときはほぼ全反射する。これにより、LED98から白鍵92の後端面92fに入射した光は、いわゆる光ファイバの光伝搬原理で白鍵92の長手方向の軸に沿って先端方向に効率良く導光される。一方、段差部92dの下面92da、両側面92a、b及び先端部下部の斜面92cを粗面処理したことで、これらの面に向かう入射光が乱反射しやすくなり、これらの面に対する入射角が小さい光はもちろんのこと、入射角が比較的大きい光でも全反射することなく一部が外部に漏れる。これにより、奏者からみると、両側面92a、bが見える位置からは両側面92a、bが直接光っているように見える。さらに、白鍵92の押鍵面は透明であるので、段差部92dの下面92daをはじめ、両側面92a、b及び斜面92cで乱反射した光が、白鍵92の内部を透過して押鍵面を介して外部へ漏れ、視認される。従って、これらの面が直接見えない位置からも、押鍵面を介してこれらの面が光ってみえる。
【0090】
なお、段差部92dの下面92daに代えて、あるいは段差部92dの下面92daに加えて、白鍵92の下端部下面92eを同様に粗面処理してもよい。また、段差部92dの下面92daまたは両側面92a、bのいずれか一方のみを粗面処理してもよい。また、先端部下部の斜面92cは、45°程度の角度に設定すれば、高面粗度であっても光を上方に反射し、光が視認されるようにできるので、必ずしも粗面処理する必要はない。
【0091】
黒鍵93については、図16(b)に示すように、白鍵92の段差部92dの下面92daに対応する段差部93dの下面93daのみが粗面処理され、その他の表面は高い面粗度に処理される。黒鍵93の場合は、透明度が白鍵92より低いが、全長が短いため、入射光の下面93daでの乱反射だけで押鍵面から十分に視認される。なお、段差部93dの下面93daに代えて、あるいは段差部93dの下面93daに加えて、黒鍵93の下端部下面93eを同様に粗面処理してもよい。
【0092】
本実施の形態では、いわゆる光鍵盤のように、検出した押鍵動作に応じて楽音を発生させる。その際、楽音制御だけでなく発光制御を行う。例えば、練習用の押鍵指示のために発光させてもよいし、装飾として常時発光させるようにしてもよい。
【0093】
本実施の形態によれば、鍵を透明体で構成し、光ファイバの光伝搬原理を利用して、鍵後端部からの入射光が鍵先端方向に導かれると共に、乱反射面から適当に放光されるようにしたので、簡単な構成で鍵の所望の部分を光らせることができる。また、乱反射面の位置や設け方で、発光する部位や視認される態様も変わるので、機種等に合わせ最適な発光態様を自由に設定することができる。従って、設計の自由度が高く、装飾的に発光させることも容易である。よって、簡単な構成で、所望の態様で鍵を光らせることができる。
【0094】
また、打撃検出に応じて楽音制御だけでなく発光制御を行うようにしたので、打撃に応じた視覚効果を得る等、利用態様を拡大することができる。
【0095】
なお、乱反射面を設ける部位は上記例示したものに限られず、デザイン上の観点から適宜設定すればよい。その際、鍵に入射した光が、乱反射面から外部へ直接漏れることによって視認されるようにするほか(例えば、両側面92a、b)、乱反射面で乱反射し鍵の内部を透過して押鍵面を介して外部へ漏れることによって視認されるようにすることができるので(例えば、段差部92dの下面92da)、これら少なくとも一方によって視認されるようにすればよい。
【0096】
なお、白鍵92は透明体で、黒鍵93は半透明体で構成したが、必ずしも鍵全体を導光体で構成しなくてもよく、少なくとも一部が導光体で構成されていればよい。例えば、白鍵92の鍵本体の上面に透明な樹脂を貼って、この透明樹脂を導光部として発光認識に用いるようにしてもよい。このような場合、光ファイバ96やそれに代わる発光部は、導光部である透明樹脂部分に向けて発光するように構成し、また、乱反射面も導光部である透明樹脂部分に設ければよい。
【0097】
なお、第1の実施の形態では、光源部30のLED31は1個という構成を採用したが、これに限るものではない。例えば、互いに背向する2個のLEDを設けてもよい。図17に光源部の他の構成例(光源部30’)を示す。
【0098】
図17に示す光源部は、電子ドラムにおける打撃指示表示(ナビゲート機能表示)及び/又は打撃したことを視認して教習効果を上げるため、また発光機能効率を上げるための他の構成例であって、一言で言えばLED等の光源の光を導光体21の始端面21a及び終端面21bの双方に入射するようにした実施例を示すものである。図中、光源部30と同一の要素は図6と同一の番号を付してその説明を略する。
【0099】
図17(a)に示すように、光源部30’のLEDカバー320には、一端面32auから他端面32buにかけて、直線的に断面がほぼ一様なU字溝MUが設けられている。溝MUの中央にはドラム外側壁下端部(同図では上端部)においてバイポールLEDである双頭発光ダイオードBLDの挿着後の抜け止め突起M2が設けられており、その対向部壁面には上下方向に延びるBLDガイド溝M3が設けられている。
【0100】
カバー320へのBLD挿着において、BLDの一側面に設けた被ガイド突起BL1が溝M3にガイドされて溝MUにBLDが挿入され、完全に嵌合されたところで、BLDの下端面BL2が突起M2に係止される。この状態で天地逆にして光源部30’を上述した光源部30の場合と同様に発光ユニット20に嵌着させる。
【0101】
ところで上記BLDは、2つの発光ダイオードを図17(b)に示すように内部で結線し、外側を樹脂で固めてなるもので、外観は同図(a)または(c)のように構成される。BLDの長手方向両端部は大砲の弾の先端部の形をなしており、これがレンズの役目を果たし、収光角度(立体角)20度〜80度となるように成形されている。
【0102】
この双頭発光ダイオードBLDは、市販されていない場合は特注となる。コストダウンするためには、同図(d)に示すように、LEDカバーをLEDカバー324のような構成としてもよい。同図(d)は、カバー324を下方からみた裏面図である。例えば、カバー320に相当するものとこれに左右対称に構成されたものとを、カバー320の他端面32buに相当する面同士を連結部として連結して構成される。この場合、フック部33は1つでよいので、中央に1つ設けた構成としている。この構成において、左右2つのLED31、31を同図のように溝M1に嵌着させると、双頭発光形の光源部ができあがる。
【0103】
図17の構成によれば、図6の構成に比し、より明るく、且つより均一な輝度を確保することができる。
【0104】
なお、第1の実施の形態において、ステイ22は同様の構成のものを均等間隔で3つ設けるようにしたが、数や形態はこれに限るものではない。例えば、3箇所のうちの1箇所にはステイ22を2つ併設したり、他のステイ22とは形状を異ならせたりしてもよい。これにより、導光体21と上ケース6との円周方向の位置関係が一義的に決まるため、位置決めがやりやすくなり、組み付け作業が容易になる。また、ステイ22が多数となることで、壊れにくくなる。
【0105】
なお、第1、第2、第3の実施の形態において、放光面(21c等)に、メーカー名、「BONGO」、「KONGA」等の楽器名、「ナビゲート機能を」、「使って1,2,3,4」等の代表機能の説明等、各種文字を書く(彫り込む、浮きだたせる)ようにしてもよい。これにより、発光時に際立ち、視認効果を増大させることができる。
【0106】
(第5の実施の形態)
図18は、本発明の第5の実施の形態に係るドラム装置型の電子楽器の構成を分解斜視図で表した図である。
【0107】
本電子楽器は、大まかには、ケース体506に、光源部530を含む発光ユニット520及びパッド体510等を組み付けて構成される。本電子楽器にはパッド体が4つ設けられるが、同図のように大小はあるものの、いずれについても構成は同様である。光源部530の配置及び構成は第1の実施の形態における光源部30と同様である。なお、光源部530は、2個以上のLEDを備えるようにしてもよい。また、光源部530自体を複数としてもよい。
【0108】
図19は、本電子楽器における発光ユニット520の分解斜視図である。なお、同図では光源部530の図示を省略している。同図(b)は、同図(a)のFA部の拡大図である。
【0109】
発光ユニット520は、光源部530を除いて導光体521にテープ材524(光反射部材)を貼着して構成される。導光体521は外周の一部を切り欠いた略環状に形成され、下縁は突条部523となっている。突条部523は下方にいくにつれて薄くなるようにテーパ状に形成されている。導光体521には、ケース体506に取り付けられるためのステイ522が4個設けられている。ステイ522は、突条部523の内周面523bに一体に形成されている。導光体521の上面は、第1の実施の形態における放光面21cと同様の放光面521c(表面)となっている。
【0110】
突条部523の下面523cには、同図(b)に示すように、波形状のギザギザ面が形成される。この波形状の山の稜線は、導光体521の半径方向に沿っている。波形状の山と谷の高さ方向の距離(ピーク−ピーク)は、約0.5mm(好ましくは0.3〜1.0mm程度)に設定されている。光源部530からの光は導光体521の長手方向に沿って進行するが、波形状の山の稜線がこれと直交するから、下面523cにおいて山の斜面で反射した入射光の一部は上方に向かう。これにより、放光面から放光される光の量が増大する。
【0111】
図20は、導光体521の突条部523とケース体506との嵌合部近傍の部分断面図である。
【0112】
テープ材524は、厚さt1は約1.5mm(好ましくは1mm〜2mm)に形成される。テープ材524は、弾性に富む材料、例えば樹脂の発泡材からなり、白色や乳白色等の光を反射しやすい色の材料で構成される。テープ材524を導光体521に貼着するには、まず、テープ材524の上面(突条部523に対向する側の面)に、非発泡材からなる両面接着テープを貼り(図示せず)、その後、突条部523を覆うようにして、図20(a)に示すように、外周面523a、内周面523b及び下面523cに略全周に亘って接着する。さらに光源部530を取り付けて、発光ユニット520が製作される。
【0113】
ケース体506には、図18に示すように、穴513及び515が各4つ設けられる。また、ケース体506には、図20(b)に示すように、導光体521の突条部523に対向する位置に略環状の溝である凹部506aが形成されている。パッド体510には、図20(b)に示すように、剛性を有する板状部材で円盤状に形成されたセンサ支持体540が設けられる。センサ支持体540には、第1の実施の形態におけるセンサ部41と同様のセンサ部541が取り付けられている。パッド体510にはまた、図18、図20(b)に示すように、4つの突起部511が下方に突設されている。本鍵盤楽器におけるその他の構成は第1の実施の形態と基本的に同様である。
【0114】
発光ユニット520及びパッド体510を取り付けるには、まず、発光ユニット520の突条部523をテープ材524を貼着した状態でケース体506の凹部506aに嵌合、圧入させて、発光ユニット520がケース体506により保持されるようにする。ここで、図20(b)に示すように、テープ材524がないとした場合において、突条部523と凹部506aとの間には、隙間t2が生じる。隙間t2は約1mmに設定され、少なくともテープ材524の厚さt1よりも小さい値に設定されている(t1>t2)。すなわち、テープ材524を貼着した突条部523を凹部506aに嵌合させたとき、テープ材524が弾性変形する(縮む)ことで隙間がほぼ埋まるようになっている。これにより、発光ユニット520とケース体506との結合部分の隙間に起因するメカノイズ等が抑制される。
【0115】
特に、上述したように、突条部523はテーパ状に形成されており、従って、主にテープ材524の両上部524aが凹部506aに強く当接する。その際、同図(b)に示すように、導光体521の突条部523の根本部分は、凹部506aに対してS1、S2(S1はS2と略等しい)の間隙を生じるようになっている。これにより、メカノイズ等のびりつきの防止効果が一層高まっている。
【0116】
次に、ネジ525(図18参照)にて導光体521のステイ522をケース体506の穴515にネジ止めすることで、発光ユニット520がケース体506に固定される。その後、パッド体510の突起部511を、ケース体506の穴513を貫通させることで、パッド体510がケース体506に固定される。このようにして、発光ユニット520及びパッド体510がケース体506に組み付けられる。
【0117】
本実施の形態によれば、発光ユニット520の突条部523が、弾性のあるテープ材524を介してケース体506の凹部506aに圧入保持されるようにしたことで、テープ材524が突条部523と凹部506aとの間の隙間を埋め、しかも緩衝材としての機能をも果たすので、パッド体510が打撃されたことによる振動がテープ材524により吸収され、メカノイズ等の「びりつき」の発生が抑制される。特に、(テープ材524の厚さt1)>(突条部523と凹部506aとの隙間t2)に設定したので、圧入後の隙間がなくなり、「びりつき」防止効果が高い。しかも、突条部523と凹部506aとを凹凸関係にし、外周面523a、内周面523b及び下面523cのいずれにもテープ材524が介在するので、半径方向及び上下方向の双方に対して緩衝効果が発揮される。よって、パッド体打撃によるびりつきを抑制しつつパッド体の外周全体を光らせることができる。
【0118】
また、導光体521の突条部523の下面523cを波形状のギザギザ面に形成、すなわち、導光体521の長手方向に沿う下面523cの断面が波形状であるように形成した。光源部530からの入射光は導光体521の長手方向に沿って進行するが、下面523cに向かった入射光の一部は、下面523cの波形状の斜面で反射して上方の放光面521cに向かう。従って、下面523cを単に平坦面に形成した場合に比し、放光面521cから外部に放光される光の量が増大する。しかも、テープ材524を白色等の光を反射しやすい色の材料で構成し、且つテープ材524で突条部523を覆うようにしたので、テープ材524の反射作用により入射光の減衰を少なくして放光面521cから放光される光量を増大させることができる。よって、発光強度を増大させて導光体の視認性をより高めることができる。
【0119】
なお、本実施の形態では、発光ユニット520はケース体506に直接保持されるように構成したが、ケース体506に対して固定的に保持される構成であれば、導光体保持部となる介在物があっても構わない。
【0120】
なお、導光体521の下面523cの波形状のギザギザ面は、第4の実施の形態における鍵盤装置型の電子楽器にも応用が可能である。
【0121】
例えば、白鍵92の下端部下面92e(図16参照)を波形状に形成してもよい。第4の実施の形態では、LED98の光は白鍵92の後端面92fから鍵本体に入射されるようにしているので、白鍵92の長手方向に沿う断面が波形状となるように下端部下面92eを形成すればよい。これにより、入射光の一部は下端部下面92eで反射して上方へ向かうので、白鍵92の上部(押鍵面等)から外部に放光される光の量が増大する。よって、発光強度を増大させ視認性をより高めることができる。
【0122】
なお、このような波形状の面は、視認される面に対する反対側の部分に形成すればよく、例えば、白鍵92の段差部92dの下面92da、あるいは黒鍵93については、段差部93dの下面93daや下端部下面93eを同様に形成してもよい。
【0123】
なお、上記例示したドラム装置型または鍵盤装置型の楽器に限られず、他の電子楽器にも本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るドラム装置型の電子楽器の外観図である。
【図2】同形態におけるパッド体の平面図である。
【図3】同形態における発光ユニットを斜め上方からみた外観斜視図である。
【図4】図1のA−A線に沿う部分断面図である。
【図5】図1のB−B線に沿う部分断面図である。
【図6】光源部に上ケースの一部を併せて示した図である。
【図7】同装置の制御系の主要部の構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施の形態に係る電子楽器の構成を示す図1のA−A線に沿う部分断面図に対応する図である。
【図9】同形態に係る電子楽器の構成を示す部分断面図(同図(a))及び固定接点用フィルムの部分平面図(同図(b))である。
【図10】第3の実施の形態におけるメイン処理のフローチャートを示す図である。
【図11】図10のステップS103で実行されるパッドスイッチ処理のフローチャートを示す図である。
【図12】図10のステップS103で実行されるパッドスイッチ処理の図11の続きのフローチャートを示す図である。
【図13】スイッチ部の出力回路を示す図である。
【図14】第4の実施の形態に係る鍵盤装置型の電子楽器の部分平面図である。
【図15】図14のE−E線に沿う断面図である。
【図16】図14のF−F線に沿う断面図(同図(a))、及び図14のG−G線に沿う断面図(同図(b))である。
【図17】光源部の他の構成例を示す図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態に係るドラム装置型の電子楽器の構成を分解斜視図で表した図である。
【図19】本電子楽器における発光ユニットの分解斜視図である。
【図20】導光体の突条部とケース体との嵌合部近傍の部分断面図である。
【符号の説明】
【0125】
6、106、506 上ケース、 10、310 パッド体、 11、311 パッド表皮体、 11a、311a 打撃面(被打撃面)、 12、312 パッド板、 14、314 ブリッジ体、 20、120 発光ユニット、 21、121 導光体、 21a 始端面、 21b 終端面、 21c 放光面、 23、123 反射用カバー、 30 光源部、 31 LED、 32 LEDカバー、 41 センサ部、 91 共通基端部、 302 スイッチ部、 510 パッド体、 506 ケース体、 521 導光体、 521c 放光面(表面)、 530 光源部、 524 テープ材(光反射部材)、 BLD 双頭発光ダイオード




 

 


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