Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
携帯型電子機器、充電制御方法及びプログラム - カシオ計算機株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 発電 -> カシオ計算機株式会社

発明の名称 携帯型電子機器、充電制御方法及びプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−209055(P2007−209055A)
公開日 平成19年8月16日(2007.8.16)
出願番号 特願2006−21706(P2006−21706)
出願日 平成18年1月31日(2006.1.31)
代理人 【識別番号】100096699
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿嶋 英實
発明者 大迫 誠
要約 課題
動作モード中でもバッテリの充電を継続できるようにした携帯型電子機器及び充電制御方法を提供する。

解決手段
携帯型電子機器は、外部電源の入力の有無を判定する第1判定手段(69)と、自機器内部に設けられている電子回路の動作/非動作を判定する第2判定手段(73)と、前記第1判定手段で前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2判定手段で前記電子回路の非動作が判定されているときには、前記外部電源のほぼ全電流を用いてバッテリを充電する一方、前記第1判定手段で前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2判定手段で前記電子回路の動作が判定されているときには、前記外部電源の電流量から前記電子回路の動作に必要な電流量を差し引いた残余の電流を用いてバッテリを充電するバッテリ充電手段(70)とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
外部電源の入力の有無を判定する第1判定手段と、
自機器内部に設けられている電子回路の動作/非動作を判定する第2判定手段と、
前記第1判定手段で前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2判定手段で前記電子回路の非動作が判定されているときには、前記外部電源のほぼ全電流を用いてバッテリを充電する一方、前記第1判定手段で前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2判定手段で前記電子回路の動作が判定されているときには、前記外部電源の電流量から前記電子回路の動作に必要な電流量を差し引いた残余の電流を用いてバッテリを充電するバッテリ充電手段と
を備えたことを特徴とする携帯型電子機器。
【請求項2】
前記電子回路の動作は、外部機器との間で行われるデータ転送であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器。
【請求項3】
前記携帯型電子機器は、携帯テレビであって、前記電子回路の動作は、テレビジョン放送の受信再生動作であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器。
【請求項4】
前記携帯型電子機器は、デジタルカメラであって、前記電子回路の動作は、撮影済み画像の再生動作であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器。
【請求項5】
前記携帯型電子機器は、携帯電話機であって、前記電子回路の動作は、待ち受け動作、着信動作または通話動作であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器。
【請求項6】
外部電源の入力の有無を判定する第1ステップと、
自機器内部に設けられている電子回路の動作/非動作を判定する第2ステップと、
前記第1ステップで前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2ステップで前記電子回路の非動作が判定されているときには、前記外部電源のほぼ全電流を用いてバッテリを充電する一方、前記第1ステップで前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2ステップで前記電子回路の動作が判定されているときには、前記外部電源の電流量から前記電子回路の動作に必要な電流量を差し引いた残余の電流を用いてバッテリを充電する第3ステップと
を含むことを特徴とする充電制御方法。
【請求項7】
コンピュータに、
外部電源の入力の有無を判定する第1ステップと、
自機器内部に設けられている電子回路の動作/非動作を判定する第2ステップと、
前記第1ステップで前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2ステップで前記電子回路の非動作が判定されているときには、前記外部電源のほぼ全電流を用いてバッテリを充電する一方、前記第1ステップで前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2ステップで前記電子回路の動作が判定されているときには、前記外部電源の電流量から前記電子回路の動作に必要な電流量を差し引いた残余の電流を用いてバッテリを充電する第3ステップとを実行させるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯使用されると共に、充電用または充電兼用載置台(以下、クレードルという)にセットした状態でも使用可能な、たとえば、デジタルカメラ、携帯テレビ、携帯型画像再生装置、画像再生機能付き携帯電話機、携帯情報端末、携帯型小型パーソナルコンピュータ等の携帯型電子機器に関し、詳細には、クレードルにセットした状態で使用中でも、バッテリの充電を継続できるように改良した携帯型電子機器、充電制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にデジタルカメラ等の携帯型電子機器は、充電型のバッテリ(二次電池)で動作する。バッテリの充電は大別して、ACアダプタからのケーブルを直接、携帯用電子機器に接続して行うものと、クレードルと呼ばれる充電用またはパーソナルコンピュータとのインターフェース兼用の載置台を介して行うものとがある。以下、後者の充電方式を採用する携帯型電子機器について説明する。
【0003】
多くの携帯型電子機器は、携帯使用は勿論のこと、クレードルに載置した状態でも使用することができるようになっている。たとえば、デジタルカメラの場合には、クレードルにセットしたままで画像の再生やパーソナルコンピュータへの画像の転送をできるようになっており、こうした携帯型電子機器の付属品(またはオプション品)には、ACアダプタとクレードルが含まれる。
【0004】
ここで、ACアダプタとは、商用電源(我が国では単層交流の100V)から所定電流且つ所定電圧の外部電源を作り出すための電子部品である。ほとんどの携帯型電子機器に付属するACアダプタは、小型軽量で、しかも、その携帯型電子機器に必要とされる最低限の電流供給能力(したがって、安価な)しか持たない。
【0005】
その理由は、主にコスト面からの要求にある。すなわち、比較的安価に入手できる小出力タイプのACアダプタ(たとえば、出力電流550mAのもの)に比べて、大出力タイプのACアダプタ(たとえば、出力電流900mAのもの)は、容積と価格が数倍にも及び、コスト競争が熾烈な携帯型電子機器の分野においては、到底採用できないからである。
【0006】
たとえば、下記の非特許文献1には、上記の小出力タイプに相当するACアダプタを付属した液晶デジタルカメラに関する使用上の注意事項が記載されている。それによれば、「スライドショー中は電池の充電ができません。充電する場合はスライドショーを終了してください。」と記されている。
【0007】
この注意事項は、当該デジタルカメラに付属するACアダプタの出力電流では、スライドショー(撮影済み画像を順次に再生表示する動作モード)に必要な電流とバッテリの充電に必要な電流とをまかないきれないことを示唆しており、これは、動作モード優先の仕様(動作モード実行中はバッテリ充電を停止する仕様)になっていることを暗示している。
【0008】
【非特許文献1】「EXILIM EX−Z3 取扱説明書」カシオ計算機株式会社、71頁の左下注記参照
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のように、非特許文献1に記載のものあっては、動作モード優先の仕様、すなわち、スライドショー等の動作モード実行中はバッテリの充電を行わない仕様になっているので、動作モードを終了しない限りバッテリの充電が再開されないから、結局、バッテリ充電の待ち時間が長くなって当該携帯型電子機器の利便性(携帯使用)を阻害するという問題点がある。
【0010】
そこで、本発明は、動作モード中でもバッテリの充電を継続できるようにした携帯型電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の発明は、外部電源の入力の有無を判定する第1判定手段と、自機器内部に設けられている電子回路の動作/非動作を判定する第2判定手段と、前記第1判定手段で前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2判定手段で前記電子回路の非動作が判定されているときには、前記外部電源のほぼ全電流を用いてバッテリを充電する一方、前記第1判定手段で前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2判定手段で前記電子回路の動作が判定されているときには、前記外部電源の電流量から前記電子回路の動作に必要な電流量を差し引いた残余の電流を用いてバッテリを充電するバッテリ充電手段とを備えたことを特徴とする携帯型電子機器である。
請求項2記載の発明は、前記電子回路の動作は、外部機器との間で行われるデータ転送であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器である。
請求項3記載の発明は、前記携帯型電子機器は、携帯テレビであって、前記電子回路の動作は、テレビジョン放送の受信再生動作であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器である。
請求項4記載の発明は、前記携帯型電子機器は、デジタルカメラであって、前記電子回路の動作は、撮影済み画像の再生動作であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器である。
請求項5記載の発明は、前記携帯型電子機器は、携帯電話機であって、前記電子回路の動作は、待ち受け動作、着信動作または通話動作であることを特徴とする請求項1記載の携帯型電子機器である。
請求項6記載の発明は、外部電源の入力の有無を判定する第1ステップと、自機器内部に設けられている電子回路の動作/非動作を判定する第2ステップと、前記第1ステップで前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2ステップで前記電子回路の非動作が判定されているときには、前記外部電源のほぼ全電流を用いてバッテリを充電する一方、前記第1ステップで前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2ステップで前記電子回路の動作が判定されているときには、前記外部電源の電流量から前記電子回路の動作に必要な電流量を差し引いた残余の電流を用いてバッテリを充電する第3ステップとを含むことを特徴とする充電制御方法である。
請求項7記載の発明は、コンピュータに、外部電源の入力の有無を判定する第1ステップと、自機器内部に設けられている電子回路の動作/非動作を判定する第2ステップと、前記第1ステップで前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2ステップで前記電子回路の非動作が判定されているときには、前記外部電源のほぼ全電流を用いてバッテリを充電する一方、前記第1ステップで前記外部電源有が判定され、且つ、前記第2ステップで前記電子回路の動作が判定されているときには、前記外部電源の電流量から前記電子回路の動作に必要な電流量を差し引いた残余の電流を用いてバッテリを充電する第3ステップとを実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、携帯型電子機器のバッテリを外部電源で充電することができると共に、その携帯型電子機器が動作中には、前記外部電源の電流量から当該動作に必要な電流量を引いた残余の電流でバッテリの充電を継続することができる。したがって、動作モード中でもバッテリの充電を継続できるようにした携帯型電子機器を提供することができ、当該携帯型電子機器の利便性(携帯使用)を阻害することがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を、デジタルカメラへの適用を例にして、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【0014】
図1は、本実施形態のデジタルカメラ10の正面図及び背面図である。この図において、デジタルカメラ10は、携帯に適した形状(ここでは箱形)のカメラボディ11の前面に沈胴式のレンズ鏡筒12、ストロボ発光窓13及びファインダ前面窓14などを配置すると共に、カメラボディ11の上面に電源スイッチ15及びシャッターボタン16などを配置し、さらに、カメラボディ11の背面にファインダ後面窓17、撮影モード/再生モード切り換えスイッチ18、ズーム操作兼再生表示モード切替スイッチ19、MENUボタン20、上下左右方向移動ボタン21、SETボタン22、DISPボタン23及び液晶モニタ24などを配置し、加えて、カメラボディ11の底面にクレードル接続端子25と蓋26とを設けている。蓋26を開くことによってカメラボディ11の内部に実装されたバッテリ27や、カード型メモリやカード型ハードディスクなどの大容量の外部メモリ28を着脱できるようになっている。
【0015】
図2は、デジタルカメラ10とクレードル29との接続状態図である。この図において、クレードル29には、デジタルカメラ10を載置(セットともいう)するための窪み30が形成されており、その窪み30の所定位置にはコネクタ31が設けられている。窪み30にデジタルカメラ10をセットすると、デジタルカメラ10の底面に設けられているクレードル接続端子25(図1参照)と、上記のコネクタ31とが接続されるようになっている。
【0016】
また、クレードル29には、いくつかの操作ボタン(たとえば、PHOTOボタン32やUSB通信開始ボタン33)並びにいくつかの表示灯(たとえば、チャージランプ34やUSB通信ランプ35)が設けられており、クレードル29にデジタルカメラ10をセットした状態でPHOTOボタン32を押すと、デジタルカメラ10でスライドショーが行われるようになっている。また、クレードル29にデジタルカメラ10をセットした状態でUSB通信開始ボタン33を押すと、USBプロトコルを利用して、不図示のパーソナルコンピュータからデジタルカメラ10(詳細にはデジタルカメラ10の内部に設けられている外部メモリ28)をアクセスできるようになっている。なお、チャージランプ34はデジタルカメラ10のバッテリ27が充電されている間、赤色に点灯し、また、USB通信ランプ35は、パーソナルコンピュータ37(図3参照)との間でUSB通信を行っている間、緑色に点灯する。
【0017】
図3は、クレードル29とACアダプタ36及びパーソナルコンピュータ37との接続状態図である。クレードル29の背面には、DC入力端子38とUSB端子39が設けられている。壁面等のコンセント40に差し込まれたACアダプタ36から延びるケーブル41のジャック42を上記のDC入力端子38に差し込むことにより、そのACアダプタ36で作られた所定電流且つ所定電圧の外部電源DCinを、クレードル29のコネクタ31を介してデジタルカメラ10に供給できるようになっている。
【0018】
また、クレードル29のUSB端子39と、パーソナルコンピュータ37のUSBポート43との間をUSBケーブル44で接続することにより、上記のとおり、クレードル29にセットされたデジタルカメラ10とパーソナルコンピュータ37との間でUSB通信を行い、このUSB通信により、撮影済みの画像をパーソナルコンピュータ37に転送することができるようになっている。
【0019】
なお、USB(Universal Serial Bus)とは、パーソナルコンピュータと周辺機器を接続するための汎用インタフェースのことをいう。USB対応の周辺機器は、パーソナルコンピュータの電源を入れたままでも抜き差しが可能で、且つ、設定等を自動的に行えることが特徴である。マウスやキーボード等の低速機器向けのロースピードモード(転送速度1.5Mbps)とハードディスクなどの高速機器向けのフルスピードモード(12Mbps/USB2.0規格では480Mbps)とがある。
【0020】
図4は、デジタルカメラ10の内部ブロック図である。この図において、デジタルカメラ10は、機能別に、撮像系45、制御系46、画像記憶系47、表示系48、操作系49及び電源系50などに分類することができる。
【0021】
これらの系毎に説明すると、撮像系45は、ボディ前面のレンズ鏡筒12に収められたズーム機能及びオートフォーカス機能付の撮影レンズ群51と、この撮影レンズ群51を通過した被写体像を二次元の画像信号に変換するCCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などからなる電子撮像部52と、この電子撮像部52からの画像信号に対して所要の画像処理を施す画像処理部53と、画像処理後の画像信号を一時的に記臆する画像メモリ54とを備えるとともに、レンズ鏡筒12の不図示のフォーカス機構を駆動するフォーカス駆動部55と、同ズーム機構を駆動するズーム駆動部56と、ボディ前面のストロボ発光窓13に設けられたストロボ発光部57と、このストロボ発光部57を駆動するストロボ駆動部58と、これらの各部(電子撮像部52、画像処理部53、フォーカス駆動部55、ズーム駆動部56、ストロボ駆動部58)を制御するための撮影制御部59とを備える。
【0022】
制御系46は、上記の各系を制御してデジタルカメラ10の動作を集中的にコントロールするCPU60と、このCPU60の動作に必要な各種制御プログラムやデータ等を不揮発的に記憶するプログラムメモリ61と、カメラボディ11の底面に設けられているクレードル接続端子25及びクレードル29を介して、外部機器(たとえば、図3のパーソナルコンピュータ37)との間でUSB規格のデータ入出力を行う外部インターフェース部62とを備える。
【0023】
画像記憶系47は、メモリインターフェース部63と、このメモリインターフェース部63に着脱可能に接続される外部メモリ28とを備える。表示系48は、CPU60から適宜に出力される表示データを一時的に保持するビデオメモリ(VRAM64)を含む表示制御部65と、表示制御部65の出力信号を可視化して表示する液晶モニタ24とを備える。
【0024】
操作系49は、カメラボディ11の各部に設けられた様々な操作ボタン類、すなわち、シャッターボタン16、撮影モード/再生モード切り換えスイッチ18、ズーム操作兼再生表示モード切替スイッチ19、MENUボタン20、上下左右方向移動ボタン21、SETボタン22、DISPボタン23を含む操作入力部66と、この操作入力部66からの操作信号をCPU60に入力するための入力回路67とを備える。
【0025】
電源系50は、電源部68とバッテリ27とを備える。この電源系50は、デジタルカメラ10が携帯使用(クレードル29にセットされない状態で使用)されているときには、バッテリ27からの電力を用いて、このデジタルカメラ10の各部の動作に必要な内部電源電圧を電源部68で生成出力する。一方、このデジタルカメラ10が固定使用(クレードル29にセットされた状態で使用)されているときには、バッテリ27の電力またはACアダプタ36からの電力(DCin)の一方を用いて、このデジタルカメラ10の各部の動作に必要な内部電源電圧を電源部68で生成出力する。ただし、クレードル29にACアダプタ36がつながっている場合は、バッテリ27の電力ではなく、ACアダプタ36からの電力(DCin)を用いて、このデジタルカメラ10の各部の動作に必要な内部電源電圧を電源部68で生成出力する。つまり、バッテリ27の消耗を回避するために、ACアダプタ36からの外部電源DCinを優先使用するようになっている。
【0026】
ここで、バッテリ27の充電について概説する。
本実施形態の電源系50は、デジタルカメラ10をクレードル29にセットしている状態で且つデジタルカメラ10が非動作状態にある間、ACアダプタ36からの外部電源DCinを用いてバッテリ27を充電する点で冒頭の従来技術と共通する。しかしながら、従来技術では、クレードル29にセットしたデジタルカメラ10で任意の動作(たとえば、スライドショー等)を実行している間はバッテリ27の充電を中止していたが、本実施形態では、当該動作を実行しつつも、バッテリ27の充電を継続して行うようにした点で相違する。
【0027】
図5は、電源部68の概念的な構成図である。この図において、電源部68は、外部電源入力判定部69、充電制御部70、内部電源電圧生成部71、テーブル72、カメラ動作判定部73及びバッテリ充電電流計算部74を含む。
【0028】
外部電源入力判定部69は、外部電源DCinの有無を判定し、その判定結果を示す信号(外部電源入力判定信号H1)を充電制御部70に出力する。この外部電源入力判定信号H1は、外部電源DCin「有」のときにアクティブとなり、外部電源DCin「無」のときにインアクティブとなるものとする。ただし、外部電源DCin「有」とは、外部電源DCinの電圧値や電流値が所定の許容範囲(ACアダプタ36の出力電圧及び出力電流の許容範囲)に収まっている状態のことをいい、外部電源DCin「無」とは、DCin=0VまたはDCinが同許容範囲に収まっていない状態のことをいう。ここで、説明の便宜上、ACアダプタ36の出力電流を550mA、出力電圧を5Vとする。
【0029】
充電制御部70は、外部電源入力判定信号H1がアクティブのとき、すなわち、外部電源DCin「有」のときに、この外部電源DCinを選択して内部電源電圧生成部71に出力する一方、外部電源入力判定信号H1がインアクティブのとき、すなわち、外部電源DCin「無」のときに、バッテリ27の電圧(以下、Vbat)を選択して内部電源電圧生成部71に出力する。
加えて、この充電制御部70は、バッテリ充電電流計算部74で計算されたバッテリ充電電流量を示す信号(バッテリ充電電流信号H2)に従って、バッテリ27の充電電流制御を行う。
【0030】
バッテリ27の充電電流制御の要点は、(1)デジタルカメラ10の非動作中は外部電源DCinのほぼ全電流を利用してバッテリ27の充電を行い、一方、(2)デジタルカメラ10の動作中、たとえば、スライドショーの実行中は、外部電源DCinの全電流からスライドショーに必要な電流を引いた残りの電流でバッテリ27の充電を行うことにある。
【0031】
内部電源電圧生成部71は、充電制御部70で選択された外部電源DCinまたはバッテリ電圧Vbatから、デジタルカメラ10の各部(電子撮像部52、画像処理部53、フォーカス駆動部55、ズーム駆動部56、ストロボ駆動部58)の動作に必要な内部電源電圧を生成して出力する。
【0032】
テーブル72は、デジタルカメラ10の動作種別(スライドショー等の画像の連続再生、画像の単独再生及び画像転送など)毎の消費電流量を保持したものであり、たとえば、半導体メモリ等の記憶要素またはディップスイッチ等の機械的なデータ保持要素で構成されている。
【0033】
図6は、テーブル72の一例概念図である。このテーブル72は、デジタルカメラ10の主要なブロック(比較的消費電流の大きいブロック)、たとえば、CPU60、液晶モニタ24、プログラムメモリ61など(また、テレビ放送受信機能付きの携帯型電子機器の場合であれば、それらに加えて受信チューナなど)ごとの消費電流量を網羅し、且つ、動作種別毎の合計消費電流量を保持しており、図示の例においては、ファイル転送実行時の合計消費電流量として350mA、スライドショー実行時の合計消費電流量として200mA、テレビ視聴実行時の合計消費電流量として450mAという値を保持している。
【0034】
ここで、これらの合計消費電流量は、いうまでもなく説明上の便宜値に過ぎない。重要な点は、いずれの合計消費電流量もACアダプタ36のACアダプタ36の出力電流(550mA)よりも少ない値になっていることにある。これは、ACアダプタ36の出力電流(550mA)から、それらの合計消費電流量を引いたときに、幾ばくかの残余電流を生じさせるためである。後述のバッテリ充電電流計算部74は、この残余電流の値をバッテリ充電電流量を示す信号(バッテリ充電電流信号H2)として出力する。
【0035】
カメラ動作判定部73は、CPU60から適宜に出力される動作モード信号(実行中の動作種別を表す信号)に従い、上記のテーブル72を参照して当該動作モードに対応した合計消費電流量をルックアップし、この合計消費電流量(以下、Pa)をバッテリ充電電流計算部74に出力する。
【0036】
バッテリ充電電流計算部74は、ACアダプタ36の仕様上の出力電流(前記の例示によれば550mA;以下、Pb)から上記のPa(動作モードに対応してテーブル72からルックアップされた合計消費電流量)を引いた残りの電流値(以下、Pc)を求め、そのPcをバッテリ充電電流信号H2として充電制御部70に出力する。
【0037】
このような構成を有する電源部68は、以下の動作を行うことができる。
図7は、電源部68の動作フローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、デジタルカメラ10をクレードル29に載置すると、まず、外部電源入力判定部69で外部電源DCinの有無を判定する(ステップS1)。
【0038】
そして、外部電源DCin「有」であれば、その外部電源DCinを用いてバッテリ27の充電を開始し(ステップS2)、次いで、カメラ動作開始であるか否かを判定する(ステップS3)。“カメラ動作”とは、クレードル29に載置したままのデジタルカメラ10で、たとえば、画像伝送やスライドショー等が行われることをいう。
【0039】
カメラが動作していない場合は、バッテリ27の満充電を判定し(ステップS4)、満充電であれば、バッテリ27の充電を終了(ステップS5)して最初のステップS1に復帰する一方、満充電でなければ、カメラ動作開始の判定(ステップS3)以降を繰り返す。
【0040】
さて、カメラ動作開始の判定(ステップS3)結果がYESの場合は、まず、カメラの動作種別に応じた合計消費電流量(Pa)をテーブル72からルックアップする(ステップS6)。ここで、説明の便宜上、ルックアップされたPaを350mAと仮定する。
【0041】
次いで、Pc=Pb−Paを計算する。つまり、外部電源DCinの電流(Pb)から上記のPaを引いた残りの電流(Pc)を計算する(ステップS7)。そして、その計算によって得られた残余の電流(Pc)をバッテリ27の充電にまわして充電を継続しつつ(ステップS8)、再び、バッテリ満充電判定(ステップS4)以降を繰り返す。
【0042】
以上のとおりであるから、本実施形態のデジタルカメラ10においては、以下の特有の効果が得られる。
まず、ACアダプタ36が接続されたクレードル29にデジタルカメラ10をセットすると、従来と同様に、ACアダプタ36からの外部電源DCinを用いてデジタルカメラ10のバッテリ27が充電される。
【0043】
この状態で、デジタルカメラ10で任意の動作(たとえば、スライドショー)を実行すると、その動作に必要な内部電源電圧の合計消費電流量(Pa)が外部電源DCinの出力電流(Pb)で賄われると共に、Pb−Paの残余の電流(Pc)、たとえば、Pa=350mA、Pb=550mAとすれば、Pc=200mAがバッテリ27の充電に振り向けられる。
【0044】
したがって、本実施形態にあっては、クレードル載置状態で、たとえば、スライドショーを行っている最中であっても、上記のPcを用いてバッテリ27の充電を継続することができる。このため、バッテリ27の充電時間を短縮することができ、携帯用電子機器としての利便性(すぐに持ち出して使用できる)を阻害しないという格別な効果が得られる。
【0045】
なお、本発明は、以上の実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内において様々な変形例や発展例を包含することはもちろんである。
たとえば、上記の実施形態では、デジタルカメラ10への適用を例にしたが、デジタルカメラ以外の携帯型電子機器であってもよい。すなわち、クレードルのような充電用載置台または充電兼用載置台にセットして使用される携帯型電子機器であればよく、このような携帯型電子機器としては、たとえば、携帯テレビ、携帯型画像再生装置、画像再生機能付き携帯電話機、携帯情報端末、携帯型小型パーソナルコンピュータ等の携帯型電子機器などが考えられる。
【0046】
また、クレードル載置中に実行されるデジタルカメラ10の動作は、上記のスライドショーのみならず、パーソナルコンピュータ37との間で行われる画像ファイル等のデータ転送またはその他の動作、たとえば、携帯型テレビであればテレビジョン放送受信動作、携帯電話機であれば待ち受け動作、携帯情報端末や携帯型小型パーソナルコンピュータであれば、任意ソフトウェアの実行動作であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本実施形態のデジタルカメラ10の正面図及び背面図である。
【図2】デジタルカメラ10とクレードル29との接続状態図である。
【図3】クレードル29とACアダプタ36及びパーソナルコンピュータ37との接続状態図である。
【図4】デジタルカメラ10の内部ブロック図である。
【図5】電源部68の概念的な構成図である。
【図6】テーブル72の一例概念図である。
【図7】電源部68の動作フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0048】
DCin 外部電源
10 デジタルカメラ(携帯型電子機器)
27 バッテリ
68 電源部(第1判定手段、第2判定手段、バッテリ充電手段)
70 充電制御部(バッテリ充電手段)
71 外部電源入力判定部(第1判定手段)
73 カメラ動作判定部(第2判定手段)




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013