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発明の名称 物品の固定構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−189804(P2007−189804A)
公開日 平成19年7月26日(2007.7.26)
出願番号 特願2006−4935(P2006−4935)
出願日 平成18年1月12日(2006.1.12)
代理人 【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
発明者 佐藤 秀俊
要約 課題
物品とボルトとを容易に分離可能な物品の固定構造を提供する。

解決手段
物品の固定構造1はロアカバー2と該ロアカバー2をパネルに取り付けるためのボルト7とを備えている。ボルト7は外周面に第1のねじ山10が形成された第1のねじ部8と該第1のねじ部8に連なりかつ外周面に軸芯Pに対する傾きRbが第1のねじ山10とは逆向きの第2のねじ山11が形成された第2のねじ部9とを備えている。第2のねじ部9の先端部9aが露出した格好で第1のねじ部8の一部がロアカバー2の底壁5に埋設されている。
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の物品と、該第1の物品を第2の物品に取り付けるためのボルトとを備えた物品の固定構造において、
前記ボルトは、外周面に第1のねじ山が形成された第1のねじ部と、該第1のねじ部に連なりかつ外周面に軸芯に対する傾きが前記第1のねじ山とは逆向きの第2のねじ山が形成された第2のねじ部と、を備え、前記第2のねじ部の少なくとも先端部が露出した格好で、少なくとも前記第1のねじ部の一部が前記第1の物品内に埋設されたことを特徴とする物品の固定構造。
【請求項2】
前記第2のねじ部の前記第1のねじ部寄りの基端部が、前記第1の物品に埋設されたことを特徴とする請求項1記載の物品の固定構造。
【請求項3】
前記第1のねじ部の外径より前記第2のねじ部の外径が小さいことを特徴とする請求項2記載の物品の固定構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、電気接続箱のロアカバーなどの第1の物品を自動車のパネルなどの第2の物品に固定するために用いられる物品の固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体としての自動車には、一般に、ヘッドランプ及びテールランプなどのランプ類、スタータモータ及びエアコンディショナ用のモータ等のモータ類、などの多種多様な電子機器が搭載されている。
【0003】
前述した多種多様な電子機器に電力を供給するために、前記自動車は、ジャンクションブロックを適宜箇所に配置してきた。前記ジャンクションブロックは、多数のヒューズやリレー等の各種の電気回路ユニットを集約して構成されている。
【0004】
なお、ジャンクションブロックは、ヒューズ、リレー、バスバーなどを有することもあることから、ヒューズブロック、リレーボックス、又は総称して電気接続箱とも呼ばれる。本明細書では、前述したヒューズブロック、リレーボックス、ジャンクションブロックを、総称して以下、電気接続箱と呼ぶ。
【0005】
前述した電気接続箱は、外郭を形成する箱本体と、配線盤と、箱本体に取り付けられる蓋体などを備えている。箱本体には、ヒューズ、リレーなどの電気部品が装着されるとともに、バスバーなどからなる前述した配線盤が収納されている。前述した電気接続箱は、第1の物品としての箱本体に埋設されたボルトなどによって、第2の物品としての自動車のパネルに取り付けられる。前述した電気接続箱の固定構造は、前述したボルトをパネルに設けられた孔内に通して、該ボルトにナットを螺合して、該箱本体即ち電気接続箱をパネルに固定する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した電気接続箱即ち物品の固定構造は、ボルトを箱本体に埋設しているので、該電気接続箱の解体時に、前記箱本体と前記ボルトとを分離しにくかった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、物品とボルトとを容易に分離可能な物品の固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の物品の固定構造は、第1の物品と、該第1の物品を第2の物品に取り付けるためのボルトとを備えた物品の固定構造において、前記ボルトは、外周面に第1のねじ山が形成された第1のねじ部と、該第1のねじ部に連なりかつ外周面に軸芯に対する傾きが前記第1のねじ山とは逆向きの第2のねじ山が形成された第2のねじ部と、を備え、前記第2のねじ部の少なくとも先端部が露出した格好で、少なくとも前記第1のねじ部の一部が前記第1の物品内に埋設されたことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の本発明の物品の固定構造は、請求項1記載の物品の固定構造において、前記第2のねじ部の前記第1のねじ部寄りの基端部が、前記第1の物品に埋設されたことを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の本発明の物品の固定構造は、請求項2記載の物品の固定構造において、前記第1のねじ部の外径より前記第2のねじ部の外径が小さいことを特徴としている。
【0011】
前記物品の固定構造は、前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが、互いに同軸に配置されているのが望ましい。
【0012】
請求項1に記載した本発明の物品の固定構造によれば、第1のねじ部の第1のねじ山と第2のねじ部の第2のねじ山とが、軸芯に対して互いに逆向きに傾いているので、第2のねじ部にナットなどを完全に締めた後に、該ナットなどを更に締める方向に回転すると、このナットとともにボルト全体が回転しようとする。すると、第1のねじ山によって、第1のねじ部が第1の物品内から抜け出ようとする。
【0013】
なお、本発明でいう第1のねじ部の第1のねじ山と第2のねじ部の第2のねじ山とが、軸芯に対して互いに逆向きであるとは、ボルトを軸芯回りに回転した際に、第1のねじ部と第2のねじ部とのうち一方にナットが締め付けられるとともに、他方からナットが抜け出ようとする向きであることを示している。即ち、第1のねじ部の第1のねじ山と第2のねじ部の第2のねじ山とが、軸芯に対して互いに逆向きであるとは、第1のねじ部と第2のねじ部とのうち一方が逆ねじ(左ねじ)であり、他方が通常のねじ(右ねじ)であることを示している。
【0014】
請求項2に記載した本発明の物品の固定構造によれば、第2のねじ部の第1のねじ部寄りの基端部も第1の物品内に埋設されているので、第2のねじ部に螺合したナットなどが締め付けられる方向にボルトが回転しようとしても、第1のねじ部が第1の物品内で回転しにくくなっている。
【0015】
請求項3に記載した本発明の物品の固定構造によれば、第1のねじ部の外径より第2のねじ部の外径が小さいので、第2のねじ部に螺合したナットと第1のねじ部との間に第1の物品の一部が挟まれることとなる。
【0016】
第1のねじ部と第2のねじ部とが同軸であると、第1のねじ部と第2のねじ部とが確実に一体的に回転する。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、第2のねじ部にナットなどを完全に締めた後に該ナットなどを更に締める方向に回転すると、このナットとともに第1のねじ山によって第1のねじ部が第1の物品内から抜け出ようとする方向に回転する。このように、第2のねじ部にナットを締めて、更に該ナットを締め付ける方向に回転することで、第1のねじ部の第1のねじ山がボルトを第1の物品外に押し出そうとする。したがって、第2のねじ部にナットなどを完全に締めた後に該ナットなどを更に締める方向に回転することで、容易に第1の物品からボルトを分離することができる。
【0018】
請求項2に記載の本発明は、第2のねじ部の第1のねじ部寄りの基端部も第1の物品内に埋設されているので、第1のねじ部が第1の物品内で回転しにくくなっているので、ボルトが第1の物品から不意に分離することを防止できる。
【0019】
請求項3に記載の本発明は、第2のねじ部に螺合したナットと第1のねじ部との間に第1の物品の一部が挟まれるので、第2のねじ部にナットなどを完全に締め付けた後に該ナットを不意に締め付ける方向に回転しても、ボルトが不意に回転することを防止して、該ボルトが第1の物品から不意に分離することを確実に防止できる。
【0020】
第1のねじ部と第2のねじ部とが同軸であるとこれらが確実に一体的に回転するので、第2のねじ部にナットなどを完全に締めた後に該ナットなどを更に締める方向に回転することで、ボルトを第1の物品から確実に分離することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の第1の実施形態に係る物品の固定構造(以下、単に、固定構造と記す)を、図1ないし図5に基づいて説明する。
【0022】
固定構造1は、図1に示すように、第1の物品としてのロアカバー2を、第2の物品としてのパネル3に固定するために構造である。パネル3は、自動車の車体などを構成する。パネル3は、板金などで構成されている。パネル3には、後述するボルト7の第2のねじ部9を通すための孔4が貫通している。
【0023】
ロアカバー2は、図示例では、自動車などに搭載される電気接続箱を構成する。電気接続箱は、箱本体と、この箱本体内に収納された内部回路としての配線盤と、アッパカバーと、前述したロアカバー2とを備えている。
【0024】
箱本体は、絶縁性の合成樹脂で構成され、例えば、上面にリレーやヒューズなどの電気部品が装着され、下面にワイヤハーネスのコネクタが装着される。配線盤は、箱本体内に収容されている。配線盤は、バスバと、絶縁板とを備えている。バスバは、導電性の板金に打ち抜き加工などのプレス加工が施されて得られる。複数のバスバは、互いに重ねられている。絶縁板は、互いに重ねられたバスバ間に配されている。絶縁板は、バスバ同士が意図しない箇所で相互に電気的に接続すること、即ち短絡することを防止するとともに、バスバを位置決めしている。配線盤は、箱本体内に収容されて、前述したバスバがリレーやヒューズなどの電気部品とワイヤハーネスのコネクタの各電線とを予め定められたパターン通りに互いに電気的に接続する。
【0025】
アッパカバーは、絶縁性の合成樹脂で構成されている。アッパカバーは、箱本体に取り付けられて、該箱本体とともにリレーやヒューズなどの電気部品を覆う。ロアカバー2は、絶縁性の合成樹脂で構成されており、周知の射出成形などによって得られる。ロアカバー2は、図1に示すように、前述したパネル3に重ねられる底壁5と、該底壁5の外縁から立設した複数の周壁6とを備えて、箱状に形成されている。ロアカバー2は、箱本体に取り付けられて、該箱本体とともにワイヤハーネスのコネクタを覆う。
【0026】
固定構造1は、図1に示すように、前述したロアカバー2と、ボルト7とを備えている。ボルト7は、鉄などの金属で構成されている。ボルト7は、図2に示すように、互いに同軸に配置された第1のねじ部8と、第2のねじ部9とを備えている。ねじ部8,9は、それぞれ円柱状に形成されている。
【0027】
第1のねじ部8は、図3に示すように、外周面に第1のねじ山10が形成されている。第2のねじ部9は、第1のねじ部8に連なっている。第2のねじ部9は、図3に示すように、外周面に第2のねじ山11が形成されている。第2のねじ部9の外径は、第1のねじ部8の外径より小さい。ボルト7は、図3に示すように、第1のねじ部8の第2のねじ部9寄りの端部を露出させた格好で、該第1のねじ部8の一部がロアカバー2の底壁5内に埋設されている。即ち、ボルト7は、第2のねじ部9の第1のねじ部8から離れた側の先端部9aを露出した格好で、少なくとも第1のねじ部8の一部がロアカバー2の底壁5内に埋設されている。図示例では、ボルト7は、インサート成形などによって、ロアカバー2が成形される際に、該ロアカバー2の底壁5内に前述した第1のねじ部8が埋設される。
【0028】
第1のねじ山10と第2のねじ山11のねじ部8,9の軸芯Pに対する傾きRa,Rbは、互いに逆向きである。第1のねじ山10と第2のねじ山11のねじ部8,9の軸芯Pに対する傾きRa,Rbとは、軸芯Pに沿った断面において、該軸芯Pとねじ山10,11とのなす角度Aa,Abが鋭角になるように、前述した軸芯Pから各ねじ山10,11に向かう方向を示している。
【0029】
このように、本発明でいう第1のねじ部8の第1のねじ山10と第2のねじ部9の第2のねじ山11とが、軸芯Pに対して互いに逆向きであるとは、ボルト7を軸芯P回りに回転した際に、第1のねじ部8と第2のねじ部9とのうち一方にナットが締め付けられるとともに、他方からナットが抜け出ようとする向きであることを示している。即ち、第1のねじ部8の第1のねじ山10と第2のねじ部9の第2のねじ山11とが、軸芯Pに対して互いに逆向きであるとは、第1のねじ部8と第2のねじ部9とのうち一方が逆ねじ(左ねじ)であり、他方が通常のねじ(右ねじ)であることを示している。前述した構成のボルト7は、第2のねじ部9がパネル3に設けられた孔4内に通されて、該第2のねじ部9にナット12などをねじ込んで、ロアカバー2をパネル3に固定するためのものである。
【0030】
前述した構成の固定構造1は、以下のように、ロアカバー2即ち電気接続箱をパネル3に固定する。まず、箱本体に前述したリレーなどの電気部品とワイヤハーネスのコネクタとを装着して、該箱本体にアッパカバーとロアカバー2とを取り付けて、電気接続箱を組み立てる。そして、ボルト7の第2のねじ部9を孔4内に通して、ロアカバー2即ち電気接続箱をパネル3に重ねる。
【0031】
そして、ボルト7の第2のねじ部9にナット12を螺合させる。このナット12を締め付けて、該ナット12と第1のねじ部8との間にパネル3を挟み込んで、ロアカバー2即ち電気接続箱をパネル3に固定する。
【0032】
前述した電気接続箱を破棄する際などには、以下のように、ロアカバー2とボルト7とを分離する。まず、ナット12を緩めるなどして、ロアカバー2即ち電気接続箱をパネル3から取り外す。そして、アッパカバーとロアカバー2を箱本体から取り外すなどして、電気接続箱を解体する。
【0033】
その後、図4に示すように、ボルト7の第2のねじ部9にナット12を螺合させる。そして、さらに、図4に示すように、ナット12を第2のねじ部9に締め付ける方向R(図4中に軸芯P回りの矢印で示し、ナット12が第1のねじ部8即ち底壁5に近づく方向)に、更に回転させる。すると、該ナット12が第1のねじ部8に密着して、該ナット12が軸芯Pに沿って更に移動できないため、該ナット12とともにボルト7が回転しようとする。すると、勿論、第1のねじ部8もナット12とともに回転しようとして、第1のねじ山10の前述した傾きRaによって、図5に示すように、第1のねじ部8がロアカバー2の底壁5内から抜け出る。こうして、第2のねじ部9に螺合したナット12を予め定められた所定のトルクを越えるトルクで回転することで、ボルト7をロアカバー2から分離することができる。なお、前述した所定のトルクとは、ロアカバー2をパネル3に固定するために、ナット12を回転する時のトルクである。
【0034】
本実施形態によれば、第1のねじ部8の第1のねじ山10と第2のねじ部9の第2のねじ山11とが、軸芯Pに対して互いに逆向きに傾いているので、第2のねじ部9にナット12などを完全に締めた後に、該ナット12などを更に締める方向に回転すると、このナット12とともにねじ部8,9即ちボルト7全体が回転しようとする。すると、第1のねじ山10によって、第1のねじ部8がロアカバー2内から抜け出ようとする方向にボルト7が回転する。このように、第2のねじ部9にナット12を締めて、更に該ナット12を締め付ける方向に回転することで、第1のねじ部8の第1のねじ山10がボルト7をロアカバー2の底壁5外に押し出そうとする。したがって、第2のねじ部9にナット12などを完全に締めた後に該ナット12などを更に締める方向に回転することで、容易にロアカバー2からボルト7を分離することができる。
【0035】
第1のねじ部8と第2のねじ部9とが同軸であるので、第1のねじ部8と第2のねじ部9とが確実に一体的に回転する。このため、第2のねじ部9にナット12などを完全に締めた後に、該ナット12などを更に締める方向に回転すると、第1のねじ部8がロアカバー2の底壁5内から確実に抜け出ようとする方向に回転する。したがって、第2のねじ部9にナット12などを完全に締めた後に該ナット12などを更に締める方向に回転することで、ボルト7をロアカバー2の底壁5から確実に分離することができる。
【0036】
次に、本発明の第2の実施形態を図6乃至図8に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。本実施形態では、図6に示すように、第2のねじ部9の第1のねじ部8寄りの基端部9bが、ロアカバー2の底壁5内に埋設されている。
【0037】
本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、ボルト7の第2のねじ部9にナット12を螺合させて、さらに、図7に示すように、ナット12を、第2のねじ部9に締め付ける方向Rに回転させる。すると、該ナット12が底壁5に密着して、該ナット12が軸芯Pに沿って更に移動できないため、該ナット12とともにボルト7が回転しようとする。すると、勿論、第1のねじ部8もナット12とともに回転しようとして、第1のねじ山10の前述した傾きRaによって、図8に示すように、底壁5のナット12と第1のねじ部8との間に挟まれた箇所が他の箇所から破断して、第1のねじ部8がロアカバー2の底壁5内から抜け出る。こうして、第2のねじ部9に螺合したナット12を予め定められた所定のトルクを越えるトルクで回転することで、ボルト7をロアカバー2から分離する。
【0038】
本実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様に、第2のねじ部9にナット12などを完全に締めた後に該ナット12などを更に締める方向に回転することで、容易にロアカバー2からボルト7を分離することができる。また、第2のねじ部9の第1のねじ部8寄りの基端部9bもロアカバー2の底壁5内に埋設されているので、第2のねじ部9に螺合したナット12などが締め付けられる方向にボルト7が不意に回転しようとしても、第1のねじ部8がロアカバー2の底壁5内で回転しにくくなっている。したがって、ボルト7がロアカバー2の底壁5から不意に分離することを防止できる。
【0039】
さらに、第1のねじ部8の外径より第2のねじ部9の外径が小さいので、第1のねじ部8と第2のねじ部9に螺合したナット12との間にロアカバー2の底壁5の一部が位置付けられている(挟まれている)。このため、第2のねじ部9にナット12を完全に締め付けた後に、該ナット12を不意に締め付ける方向に回転しても、ボルト7が不意に回転することを防止して、該ボルト7がロアカバー2から不意に分離することを確実に防止できる。
【0040】
前述した実施形態では、第2のねじ部9の外径を第1のねじ部8の外径より小さくしている。しかしながら、本発明では、第2のねじ部9の外径を第1のねじ部8の外径より大きくしても良く、等しくしても良い。要するに、本発明では、第1のねじ山10の軸芯Pに対する傾きRaと第2のねじ山11の軸芯Pに対する傾きRbとを互いに逆向きにすれば良い。
【0041】
また、前述した実施形態では、第2のねじ部9の基端部9bをロアカバー2の底壁5内に埋設しなかったり埋設したりしている。要するに、本発明では、第2のねじ部9の少なくとも先端部9aを露出させて、少なくとも第1のねじ部8の一部をロアカバー2の底壁5内に埋設すれば良い。
【0042】
さらに、前述した実施形態では、固定構造1がロアカバー2をパネル3に固定している。しかしながら、本発明では、ロアカバー2に限らず種々の物品をパネル3に限らず種々の物品に固定しても良いことは勿論である。
【0043】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る物品の固定構造の分解斜視図である。
【図2】図1に示された物品の固定構造のボルトの斜視図である。
【図3】図1中のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図3に示された物品の固定構造のボルトの第2のねじ部にナットを締め付けた状態を示す断面図である。
【図5】図4に示されたナットを更に締め付ける方向に回転してボルトをロアカバーから引き抜いた状態を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る物品の固定構造の要部の断面図である。
【図7】図6に示された物品の固定構造のボルトの第2のねじ部にナットを締め付けた状態を示す断面図である。
【図8】図7に示されたナットを更に締め付ける方向に回転してボルトをロアカバーから引き抜いた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 物品の固定構造
2 ロアカバー(第1の物品)
3 パネル(第2の物品)
7 ボルト
8 第1のねじ部
9 第2のねじ部
9a 先端部
9b 基端部
10 第1のねじ山
11 第2のねじ山
P 軸芯
Ra 第1のねじ山の軸芯に対する傾き
Rb 第2のねじ山の軸芯に対する傾き




 

 


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