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発明の名称 箱体固定構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−104815(P2007−104815A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−292279(P2005−292279)
出願日 平成17年10月5日(2005.10.5)
代理人 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平
発明者 牧野 匡宏 / 山本 純也
要約 課題
簡単な作業で確実な固定を実現できる箱体固定構造を提供すること。

解決手段
ブラケット30は、ブラケット側第1係合部32と、ブラケット側第2係合部33と、を備える。箱体10は、ブラケット側第1係合部32と係合方向に係合する箱体側第1係合部14と、前述の係合方向にブラケット側第2係合部33と係合する箱体側第2係合部15と、を備える。ブラケット側第1係合部32と箱体側第1係合部14とが係合した位置と、ブラケット側第2係合部33と箱体側第2係合部15とが係合した位置とは、縦方向に上下にずれるとともに横方向に左右にずれて段差状になっている。前述の係合方向は、上述の縦方向および上述の横方向に直交する奥行方向において箱体10からブラケット30に向う方向である。
特許請求の範囲
【請求項1】
箱体をブラケットに固定するための箱体固定構造であって、
前記ブラケットが、ブラケット側第1係合部と、ブラケット側第2係合部と、を備え、
前記箱体が、前記ブラケット側第1係合部と係合方向に係合する箱体側第1係合部と、前記係合方向に前記ブラケット側第2係合部と係合する箱体側第2係合部と、を備え、
前記ブラケット側第1係合部と前記箱体側第1係合部とが係合した位置と、前記ブラケット側第2係合部と前記箱体側第2係合部とが係合した位置とが、縦方向に上下にずれるとともに横方向に左右にずれて段差状になっており、そして
前記係合方向が、前記縦方向および前記横方向に交差する奥行方向において前記箱体から前記ブラケットに向う方向であることを特徴とする箱体固定構造。
【請求項2】
前記箱体側第1係合部は、ねじ軸部挿入孔が前記縦方向に貫通する板部を有し、
前記ねじ軸部挿入孔が、ねじ軸部係合孔と、該ねじ軸部係合孔に連通し且つ前記板部の先端縁で開口するねじ軸部進入口と、からなり、
前記ブラケット側第1係合部が、前記縦方向において上方に突出し、且つ前記箱体の前記係合方向の移動に伴ない前記ねじ軸部進入口から前記ねじ軸部係合孔に挿入されるねじ軸部を有し、
前記箱体側第2係合部が、前記係合方向に開口するスライド案内孔と、該スライド案内孔内に突出し且つ前記係合方向に延設されたガイド突条と、を有し、
前記ブラケット側第2係合部が、前記箱体の前記係合方向の移動に伴ない前記ガイド突条を受け入れるガイド突条案内係合孔を有し、
前記ブラケット側第2係合部が、前記ガイド突条案内係合孔への前記ガイド突条の挿入による案内に従って前記スライド案内孔に差し込まれ、そして
前記ねじ軸部が前記ねじ軸部係合孔に係合されるとともに前記スライド案内孔に前記ブラケット側第2係合部が差し込まれて係合された後、前記ねじ軸部にナットが螺合して締め付けられることにより前記箱体が前記ブラケットに固定されることを特徴とする請求項1に記載した箱体固定構造。
【請求項3】
前記箱体側第1係合部の前記板部が、前記ねじ軸部係合孔への前記ねじ軸部の入り口の幅を狭くするように前記ねじ軸部挿入孔内に突出する抜け止め突起を有することを特徴とする請求項2に記載した箱体固定構造。
【請求項4】
前記箱体側第1係合部および前記箱体側第2係合部は、該箱体側第2係合部の前記スライド案内孔に前記ブラケットの前記ブラケット側第2係合部が非挿入である際に、前記箱体側第1係合部の前記ねじ軸部挿入孔に前記ブラケットの前記ねじ軸部が非挿入となるように配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載した箱体固定構造。
【請求項5】
係合した前記ブラケット側第1係合部および前記箱体側第1係合部が、係合した前記ブラケット側第2係合部および前記箱体側第2係合部よりも上に配置されているとともに、
前記ねじ軸部が前記ねじ軸部係合孔を通って前記箱体側第1係合部の前記板部から上方に突出しており、そして
前記板部から上方に突出した前記ねじ軸部に前記ナットが螺合して締め付けられることにより前記ブラケット側第1係合部が前記板部に固定されることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載した箱体固定構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車等といった車両に用いられ且つ例えばリレー、ヒューズ、等の電気部品を収容するリレー・ボックス、ヒューズ・ボックス、等といった電気接続箱(即ち、エレクトリック・ジャンクション・ブロック)のような箱体に係り、特に、そのような電気部品収納用の箱体を例えば車両の車体パネル等といった被取付体のブラケットに固定するための箱体固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の箱体固定構造の一例として、箱体の係止ピンを車体パネルの係止孔に差し込み、箱体の板部を車体パネルのブラケットにボルトとナットにより固定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この箱体固定構造を図12(a)および図12(b)を参照しながら説明する。
【0003】
図12(a)および図12(b)に示されるように、この箱体固定構造では、係止ピン101が箱体102の上方に突出形成されており、貫通孔103を有する板部104が箱体102の下方に突出形成されている。
【0004】
箱体102を固定するには、係止ピン101を車体パネル151の係止孔152に下方から差し込みながら、車体パネル151のブラケット153に横方向に突出固定されているボルト154を板部104の貫通孔103に通し、ボルト154にナット155を螺合させ、締め付けるようにしている。
【0005】
図12(a)および図12(b)に示される箱体固定構造においては、係止ピン101を車体パネル151の係止孔152に下方から差し込みながら、ブラケット153のボルト154を板部104の貫通孔103に通すため、箱体102を上方へ向けて動かす動作と、箱体102を横方向へ動かす動作とが必要である。よって、箱体102を車体パネル151に組み付けるための主な動作方向が、交差する2つの方向にあり、作業性があまり良好とは言えない。
【0006】
【特許文献1】特開平07−039042号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な作業で確実な固定を実現できる箱体固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するため、本発明に係る箱体固定構造は、下記(1)〜(5)を特徴としている。
(1) 箱体をブラケットに固定するための箱体固定構造であって、
前記ブラケットが、ブラケット側第1係合部と、ブラケット側第2係合部と、を備え、
前記箱体が、前記ブラケット側第1係合部と係合方向に係合する箱体側第1係合部と、前記係合方向に前記ブラケット側第2係合部と係合する箱体側第2係合部と、を備え、
前記ブラケット側第1係合部と前記箱体側第1係合部とが係合した位置と、前記ブラケット側第2係合部と前記箱体側第2係合部とが係合した位置とが、縦方向に上下にずれるとともに横方向に左右にずれて段差状になっており、そして
前記係合方向が、前記縦方向および前記横方向に交差する奥行方向において前記箱体から前記ブラケットに向う方向であること。
(2) 上記(1)の構成の箱体固定構造において、
前記箱体側第1係合部は、ねじ軸部挿入孔が前記縦方向に貫通する板部を有し、
前記ねじ軸部挿入孔が、ねじ軸部係合孔と、該ねじ軸部係合孔に連通し且つ前記板部の先端縁で開口するねじ軸部進入口と、からなり、
前記ブラケット側第1係合部が、前記縦方向において上方に突出し、且つ前記箱体の前記係合方向の移動に伴ない前記ねじ軸部進入口から前記ねじ軸部係合孔に挿入されるねじ軸部を有し、
前記箱体側第2係合部が、前記係合方向に開口するスライド案内孔と、該スライド案内孔内に突出し且つ前記係合方向に延設されたガイド突条と、を有し、
前記ブラケット側第2係合部が、前記箱体の前記係合方向の移動に伴ない前記ガイド突条を受け入れるガイド突条案内係合孔を有し、
前記ブラケット側第2係合部が、前記ガイド突条案内係合孔への前記ガイド突条の挿入による案内に従って前記スライド案内孔に差し込まれ、そして
前記ねじ軸部が前記ねじ軸部係合孔に係合されるとともに前記スライド案内孔に前記ブラケット側第2係合部が差し込まれて係合された後、前記ねじ軸部にナットが螺合して締め付けられることにより前記箱体が前記ブラケットに固定されること。
(3) 上記(2)の構成の箱体固定構造において、
前記箱体側第1係合部の前記板部が、前記ねじ軸部係合孔への前記ねじ軸部の入り口の幅を狭くするように前記ねじ軸部挿入孔内に突出する抜け止め突起を有すること。
(4) 上記(2)または(3)の構成の箱体固定構造において、
前記箱体側第1係合部および前記箱体側第2係合部は、該箱体側第2係合部の前記スライド案内孔に前記ブラケットの前記ブラケット側第2係合部が非挿入である際に、前記箱体側第1係合部の前記ねじ軸部挿入孔に前記ブラケットの前記ねじ軸部が非挿入となるように配置されていること。
(5) 上記(2)〜(4)のいずれかの構成の箱体固定構造において、
係合した前記ブラケット側第1係合部および前記箱体側第1係合部が、係合した前記ブラケット側第2係合部および前記箱体側第2係合部よりも上に配置されているとともに、
前記ねじ軸部が前記ねじ軸部係合孔を通って前記箱体側第1係合部の前記板部から上方に突出しており、そして
前記板部から上方に突出した前記ねじ軸部に前記ナットが螺合して締め付けられることにより前記ブラケット側第1係合部が前記板部に固定されること。
【0009】
上記(1)の構成の箱体固定構造では、ブラケットが、ブラケット側第1係合部と、ブラケット側第2係合部と、を備え、箱体が、ブラケット側第1係合部と係合方向に係合する箱体側第1係合部と、前述した係合方向にブラケット側第2係合部と係合する箱体側第2係合部と、を備え、そしてブラケット側第1係合部と箱体側第1係合部とが係合した位置と、ブラケット側第2係合部と箱体側第2係合部とが係合した位置とが、縦方向に上下にずれるとともに横方向に左右にずれて段差状になっており、箱体が、上下左右にずれた2箇所でブラケットにより支持され、これにより縦方向と横方向の動きを抑制されるので、ブラケットによる箱体の確実な固定を実現することができるとともに、箱体が単一の係合方向にブラケットに組み付けられるので、作業性が良好である。また、上記(1)の構成の箱体固定構造では、前述の係合方向が、前述の縦方向および前述の横方向に交差する奥行方向において箱体からブラケットに向う方向であるため、箱体を上から見ながらでもブラケットに取り付け易い。
上記(2)の構成の箱体固定構造では、ねじ軸部がねじ軸部係合孔に係合されたこと、およびガイド突条がガイド突条案内係合孔に係合されたことを目視確認した上で、ねじ軸部にナットを螺合させて締め付ければ、簡単な作業で確実な固定を実現することができる。即ち、箱体を上から見ながらでも、ねじ軸部がねじ軸部係合孔に係合されたこと、およびガイド突条がガイド突条案内係合孔に係合されたことを目視確認できるように構成すると、箱体をブラケットに固定する上で好ましい。
また、上記(3)の構成の箱体固定構造では、箱体側第1係合部の板部が、ねじ軸部係合孔へのねじ軸部の入り口の幅を狭くするようにねじ軸部挿入孔内に突出する抜け止め突起を有し、当該抜け止め突起によって、ねじ軸部係合孔からねじ軸部進入口へのねじ軸部の抜け止めをするので、ねじ軸部にナットを螺合させる前に、箱体のブラケットに対する仮固定状態を作り出すことができ、よって作業性を更に向上させることができる。
また、上記(4)の構成の箱体固定構造では、箱体側第1係合部および箱体側第2係合部は、該箱体側第2係合部のスライド案内孔にブラケットのブラケット側第2係合部が非挿入である際に、箱体側第1係合部のねじ軸部挿入孔にブラケットのねじ軸部が非挿入となるように配置されているので、箱体のブラケットに対する誤組み付けを確実に防止できる。
また、上記(5)の構成の箱体固定構造では、係合したブラケット側第1係合部および箱体側第1係合部が、係合したブラケット側第2係合部および箱体側第2係合部よりも上に配置されているとともに、ねじ軸部がねじ軸部係合孔を通って箱体側第1係合部の板部から上方に突出しており、そして板部から上方に突出したねじ軸部にナットが螺合して締め付けられることによりブラケット側第1係合部が板部に固定される。このように、箱体側第1係合部のねじ軸部係合孔を通って箱体側第1係合部から上方に突出したブラケット側第1係合部のねじ軸部には、ナットを螺合させ易くする作用がある。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡単な作業で確実な固定を実現できる箱体固定構造を提供することができる。
【0011】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明に係る箱体固定構造の一実施形態の分解斜視図、図2は図1に示した箱体固定構造の組付状態での縦断面図、図3は図2の一部破断平面図、図4は図1の箱体固定構造の第1変形例の分解斜視図、図5は図4に示した箱体固定構造の第1変形例の組付状態での縦断面図、図6は図5の一部破断平面図、図7は図1の箱体固定構造の第2変形例の分解斜視図、図8は図7に示した箱体固定構造の第2変形例の誤組付状態での縦断面図、そして図9は図7に示した箱体固定構造の第2変形例の正組付状態での縦断面図である。
【0014】
図1〜図9に示されるように、本発明に係る箱体固定構造の一実施形態ならびにその変形例は、いずれも、箱体10をブラケット30に固定するための箱体固定構造である。
【0015】
ブラケット30は、ブラケット側第1係合部32と、ブラケット側第2係合部33と、を備える。箱体10は、ブラケット側第1係合部32と係合方向に係合する箱体側第1係合部14と、前述の係合方向にブラケット側第2係合部33と係合する箱体側第2係合部15と、を備える。
【0016】
ブラケット側第1係合部32と箱体側第1係合部14とが係合した位置と、ブラケット側第2係合部33と箱体側第2係合部15とが係合した位置とは、縦方向に上下にずれるとともに横方向に左右にずれて段差状になっている。
【0017】
上述の係合方向は、上述の縦方向および上述の横方向に直交する奥行方向において箱体10からブラケット30に向う方向である。
【0018】
箱体側第1係合部14は、ねじ軸部挿入孔が前述の縦方向に貫通する板部19を有する。ねじ軸部挿入孔は、ねじ軸部係合孔20と、該ねじ軸部係合孔20に連通し且つ板部19の先端縁で開口するねじ軸部進入口21と、からなる。
【0019】
ブラケット側第1係合部32は、上述の縦方向において上方に突出し、且つ箱体10の前述の係合方向の移動に伴ないねじ軸部進入口21からねじ軸部係合孔20に挿入されるねじ軸部35を有する。
【0020】
箱体側第2係合部15は、上述の係合方向に開口するスライド案内孔24と、該スライド案内孔24内に突出し且つ前述の係合方向に延設されたガイド突条23と、を有する。
【0021】
ブラケット側第2係合部33は、箱体10の前述の係合方向の移動に伴ないガイド突条23を受け入れるガイド突条案内係合孔36を有する。
【0022】
ブラケット側第2係合部33は、ガイド突条案内係合孔36へのガイド突条23の挿入による案内に従ってスライド案内孔24に差し込まれる。
【0023】
ねじ軸部35がねじ軸部係合孔20に係合されるとともにスライド案内孔24にブラケット側第2係合部33が差し込まれて係合された後、ねじ軸部35にナット37が螺合して締め付けられることにより箱体10がブラケット30に固定される。
【0024】
尚、ねじ軸部35にナット37を螺合させ易くするために、係合したブラケット側第1係合部32および箱体側第1係合部14が、係合したブラケット側第2係合部33および箱体側第2係合部15よりも上に配置されているとともに、ねじ軸部35がねじ軸部係合孔20を通って箱体側第1係合部14の板部19から上方に突出している。従って、この板部19から上方に突出したねじ軸部35にナット37が螺合して締め付けられることによりブラケット側第1係合部32が板部19に固定される。
【0025】
このように構成された本発明の箱体固定構造の詳細について以下に説明する。
【0026】
箱体10は、合成樹脂製であって、端子を有する電気部品(不図示)が収納される箱体本体11と、この箱体本体11の上方開口部12(図2、図5、図8参照。)を閉塞する蓋13と、を有する。
【0027】
箱体本体11の一側面の上側の中央部に箱体側第1係合部14が形成されており、そして同じく箱体本体11の一側面の下側の部分に箱体側第2係合部15が形成されている。
【0028】
箱体側第1係合部14には、ブロック形状にして側方に張り出された第1張出部16の上端部において、一対の側板17,17と、3個の中央リブ18,18,18とによって支持された板部19が水平方向に突出されており、この板部19の中央部に、ねじ軸部挿入孔が板部19の板厚方向に貫通して形成されている。ねじ軸部挿入孔のねじ軸部係合孔20は、板部19の先端縁からねじ軸部係合孔20まで切除したねじ軸部進入口21によって外部に開放されている。
【0029】
箱体側第1係合部14から縦横方向に離れた位置に形成された箱体側第2係合部15は、第1張出部16の横方向に隣接して、台形状に形成された第2張出部22の下端部に、スライド案内孔24と、このスライド案内孔24内に突出するガイド突条23と、を備える。スライド案内孔24は、ブラケット側第2係合部33の外形寸法よりもわずかに大きい内形寸法を有する。このように第1張出部16と第2張出部22とは箱本体11の側部で横方向に繋げられている。
【0030】
ブラケット30は、合成樹脂製あるいは金属製であって、不図示の車体において垂直に配置されるブラケット本体31の中央部に、水平方向に突出した支片状のブラケット側第1係合部32を有するとともに、ブラケット本体31の下端部に、ブラケット側第1係合部32から縦横方向に離れた位置にブラケット側第1係合部32と同様にして水平方向に突出した支片状のブラケット側第2係合部33を有する。尚、ブラケット本体31は、車体固定用のボルト孔34を有する(より詳細には、ブラケット30がボルト孔34を介してボルトにより車体に固定される)。
【0031】
ブラケット側第1係合部32の中央部には、スタッドボルト状のねじ軸部35がセレーション加締めにより固定されており、そしてブラケット側第2係合部33の中央部には、ブラケット側第2係合部33の先端部で開放されるようにガイド突条案内係合孔36が貫通して形成されている。
【0032】
図2に示されるように箱体10をブラケット30に固定するに際しては、箱体側第2係合部15のスライド案内孔24にブラケット側第2係合部33を差し込みながら、箱体側第1係合部14のねじ軸部進入口21にブラケット側第1係合部32のねじ軸部35を進入させ、そして更に、ねじ軸部係合孔20にねじ軸部35を進入させる。そして、板部19上に突出しているねじ軸部35の部分に座付ナット等のナット37を螺合させて締め付けることにより、箱体10の第2張出部22のスライド案内孔24を画成するスライド案内孔内上面がブラケット側第2係合部33の上面に当接し、そして板部19の下面がブラケット側第1係合部32の上面に当接した状態で、ねじ軸部35を介して板部19がブラケット側第1係合部32に固定され、これにより箱体10がブラケット30に固定される。
【0033】
図3に示されるように、スライド案内孔24にブラケット側第2係合部33が差し込まれていく際に、ガイド突条23がブラケット側第2係合部33のガイド突条案内係合孔36を案内するため、スライド案内孔24は位置ずれなく挿入されていく。
【0034】
図4に示されるように、上記箱体固定構造の第1変形例では、箱体側第1係合部14の板部19が、ねじ軸部係合孔20からねじ軸部進入口21へのねじ軸部35の抜け止めを目的として、ねじ軸部係合孔20へのねじ軸部35の入り口の幅を狭くするようにねじ軸部挿入孔内に突出する一対の抜け止め突起25,25を有する。この箱体固定構造の第1変形例における他の部位は、図1〜図3に示される構成と略同様である。
【0035】
図5に示されるように箱体10をブラケット30に固定するに際しては、箱体側第2係合部15のスライド案内孔24にブラケット側第2係合部33を差し込みながら、箱体側第1係合部14のねじ軸部進入口21にブラケット側第1係合部32のねじ軸部35を進入させる。そして更にねじ軸部係合孔20にねじ軸部35を進入させる際に、一対の抜け止め突起25,25がねじ軸部35の進入の邪魔をするので、これらの抜け止め突起25,25に抗してねじ軸部35をねじ軸部係合孔20側に押し込むことになる。そして、板部19上に突出しているねじ軸部35の部分に座付ナット等のナット37を螺合させて締め付けることにより、箱体10の第2張出部22のスライド案内孔24を画成するスライド案内孔内上面がブラケット側第2係合部33の上面に当接し、そして板部19の下面がブラケット側第1係合部32の上面に当接した状態で、ねじ軸部35を介して板部19がブラケット側第1係合部32に固定され、これにより箱体10がブラケット30に固定される。
【0036】
図6に示されるように、スライド案内孔24がブラケット30のブラケット側第2係合部33の先端部の外形に近似した内形に形成されている。そのため、スライド案内孔24にブラケット側第2係合部33が差し込まれた際にスライド案内孔24の底部26がブラケット側第2係合部33に密着し、これにより支持力が増強される。
【0037】
図7に示されるように、上記箱体固定構造の第2変形例では、箱体側第1係合部14および箱体側第2係合部15が、該箱体側第2係合部15のスライド案内孔24にブラケット30のブラケット側第2係合部33が非挿入である際に、箱体側第1係合部14のねじ軸部挿入孔にブラケット30のねじ軸部35が非挿入となるように配置されている。この箱体固定構造の第1変形例における他の部位は、図4〜図6に示される構成と同様である。
【0038】
図8に示されるように、第2張出部22の下面には、スライド案内孔24の開口部分に向けて斜めに形成された傾斜面27が形成されている。そして、箱体10の板部19の上面からスライド案内孔24の内下面までが長さL1になっており、スライド案内孔24の内下面から第2張出部22の下面までが長さL2になっているため、板部19の上面から第2張出部22の下面までが長さL1と長さL2の合算長さL3になっている。これに対して、ブラケット30は、ブラケット側第1係合部32におけるねじ軸部35の先端部からブラケット側第2係合部33までが、合算長さL3よりもわずかに短い長さL4になっている。
【0039】
そのため、箱体10をブラケット30に組み付けるに際し、図8に示されるような状態だと、ねじ軸部35の先端部が板部19に到達せずに、係合できない。
【0040】
図9に示されるように、箱体側第2係合部15のスライド案内孔24の位置がブラケット30のブラケット側第2係合部33の位置に一致すれば、スライド案内孔24にブラケット側第2係合部33を差し込みながら、箱体側第1係合部14のねじ軸部進入口21にブラケット側第1係合部32のねじ軸部35を進入させることができる。その後の作業は、上述した第1変形例と同様である。
【0041】
上記構成の箱体固定構造によれば、ブラケット30が、ブラケット側第1係合部32と、ブラケット側第2係合部33と、を備え、箱体10が、ブラケット側第1係合部32と上述の係合方向に係合する箱体側第1係合部14と、上述の係合方向にブラケット側第2係合部33と係合する箱体側第2係合部15と、を備え、そしてブラケット側第1係合部32と箱体側第1係合部14とが係合した位置と、ブラケット側第2係合部33と箱体側第2係合部15とが係合した位置とが、上述の縦方向に上下にずれるとともに上述の横方向に左右にずれて段差状になっており、箱体10が、上下左右にずれた2箇所でブラケット30により支持され、これにより上述の縦方向と上述の横方向の動きを抑制されるので、ブラケット30による箱体10の確実な固定を実現することができるとともに、箱体10が単一の係合方向にブラケット30に組み付けられるので、作業性が良好である。また、上記構成の箱体固定構造によれば、上述の係合方向が、上述の縦方向および上述の横方向に直交する奥行方向において箱体10からブラケット30に向う方向であるため、箱体10を上から見ながらでもブラケット30に取り付け易い。
【0042】
また、上記構成の箱体固定構造によれば、ねじ軸部35にナット37を螺合させ易くするために、係合したブラケット側第1係合部32および箱体側第1係合部14が、係合したブラケット側第2係合部33および箱体側第2係合部15よりも上に配置されているとともに、ねじ軸部35がねじ軸部係合孔20を通って箱体側第1係合部14の板部19から上方に突出しており、そして板部19から上方に突出したねじ軸部35にナット37が螺合して締め付けられることによりブラケット側第1係合部32が板部19に固定される。このように、箱体側第1係合部14のねじ軸部係合孔20を通って箱体側第1係合部14から上方に突出したブラケット側第1係合部32のねじ軸部35には、ナット37を螺合させ易くする作用がある。
【0043】
また、上記構成の箱体固定構造によれば、ねじ軸部35がねじ軸部係合孔20に係合されたこと、およびガイド突条23がガイド突条案内係合孔36に係合されたことを目視確認した上で、ねじ軸部35にナット37を螺合させて締め付ければ、簡単な作業で確実な固定を実現することができる。即ち、箱体10を上から見ながらでも、ねじ軸部35がねじ軸部係合孔20に係合されたこと、およびガイド突条23がガイド突条案内係合孔36に係合されたことを目視確認できるように構成すると、箱体10をブラケット30に固定する上で好ましい。
【0044】
また、上記構成の箱体固定構造の第1変形例ならびに第2変形例によれば、箱体側第1係合部14の板部19が、ねじ軸部係合孔20からねじ軸部進入口21へのねじ軸部35の抜け止めを目的として、ねじ軸部係合孔20へのねじ軸部35の入り口の幅を狭くするようにねじ軸部挿入孔内に突出する抜け止め突起25,25を有するので、ねじ軸部35にナット37を螺合させる前に、箱体10のブラケット30に対する仮固定状態を作り出すことができ、よって作業性を更に向上させることができる。
【0045】
また、上記構成の箱体固定構造の第2変形例によれば、箱体側第1係合部14および箱体側第2係合部15は、該箱体側第2係合部15のスライド案内孔24にブラケット30のブラケット側第2係合部33が非挿入である際に、箱体側第1係合部14のねじ軸部挿入孔にブラケット30のねじ軸部35が非挿入となるように配置されているので、箱体10のブラケット30に対する誤組み付けを確実に防止できる。
【0046】
さて、ここで、本発明の更なる優位性を説明するため、図10および図11に参考例を示す。
【0047】
図10に示される参考例では、箱体40に板部41が突出形成され、この板部41にねじ軸部係合孔42が貫通して形成されている。そして、ブラケット60に支片61が突出形成されており、この支片61の上面にねじ軸部62が突出形成されている。
【0048】
この箱体固定構造では、図11に示されるように、箱体40の板部41のねじ軸部係合孔42にブラケット60のねじ軸部62を差し込んだ後、ナット63をねじ軸部62に螺合させて締め付けることにより、板部41がブラケット60の支片61に当接した状態で、箱体40がブラケット60に固定される。
【0049】
しかし、このような箱体固定構造では、箱体40がブラケット60に対して、板部41が片持ち状に支持される1箇所のみで固定されるため、縦方向(即ち、上下)と横方向(即ち、左右)の応力に弱く、そしてそれ故、ブラケット60に対する箱体40のガタツキや位置ずれが生じ、強固な箱体固定構造を実現することが難しい。
【0050】
これに対して、図1〜図9に示されるような本発明の箱体固定構造は、上述したとおり、簡単な作業で強固な固定を実現できる。
【0051】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0052】
例えば、抜け止め突起は一対に限らず、一つであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る箱体固定構造の一実施形態の分解斜視図である。
【図2】図1に示した箱体固定構造の組付状態での縦断面図である。
【図3】図2の一部破断平面図である。
【図4】図1の箱体固定構造の第1変形例の分解斜視図である。
【図5】図4に示した箱体固定構造の第1変形例の組付状態での縦断面図である。
【図6】図5の一部破断平面図である。
【図7】図1の箱体固定構造の第2変形例の分解斜視図である。
【図8】図7に示した箱体固定構造の第2変形例の誤組付状態での縦断面図である。
【図9】図7に示した箱体固定構造の第2変形例の正組付状態での縦断面図である。
【図10】箱体固定構造の参考例の分解斜視図である。
【図11】図10に示した箱体固定構造の参考例の組付状態での縦断面図である。
【図12】(a)および(b)はそれぞれ従来の箱体固定構造の一部破断正面図である。
【符号の説明】
【0054】
10 箱体
14 箱体側第1係合部
15 箱体側第2係合部
19 板部
20 ねじ軸部係合孔
21 ねじ軸部進入口
23 ガイド突条
24 スライド案内孔
25 抜け止め突起
30 ブラケット
32 ブラケット側第1係合部
33 ブラケット側第2係合部
35 ねじ軸部(ブラケット側第1係合部)
36 ガイド突条案内係合孔(ブラケット側第2係合部)
37 ナット




 

 


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