米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 発電 -> 三菱電機株式会社

発明の名称 ダイキャスト部品及びアウターロータ型誘導電動機並びに換気扇
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−129870(P2007−129870A)
公開日 平成19年5月24日(2007.5.24)
出願番号 特願2005−322130(P2005−322130)
出願日 平成17年11月7日(2005.11.7)
代理人 【識別番号】100113077
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 省吾
発明者 下岡 博文 / 木下 治雄 / 関口 智博
要約 課題
ガス溜まりによる隙間が発生しない、固定部品との結合強度を高く維持できる高品質のダイキャスト部品を得る。

解決手段
スリーブ18の一端に半径方向に張出す鍔19を有する金属製の軸固定部品16をアルミニウムのフレーム構造17にダイキャストにより一体化した回転子部品を備え、軸固定部品16の鍔19にダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路20を設ける。また、通路20を軸固定部品16の鍔19の外周に数個間隔をおいて設ける。あるいは、通路20を軸固定部品16の鍔19を貫通する構成とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
スリーブの一端に半径方向に張出す鍔を有する金属製の固定部品をアルミニウムのフレーム構造にダイキャストにより一体化したダイキャスト部品であって、前記固定部品の前記鍔にダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路を設けたダイキャスト部品。
【請求項2】
請求項1に記載のダイキャスト部品であって、固定部品のスリーブと鍔とで形成される入隅部分をR形状としたダイキャスト部品。
【請求項3】
スリーブの一端に半径方向に張出す鍔を有する金属製の軸固定部品をアルミニウムのフレーム構造にダイキャストにより一体化した回転子部品を備え、前記軸固定部品の前記鍔にダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路を設けたアウターロータ型誘導電動機。
【請求項4】
請求項3に記載のアウターロータ型誘導電動機であって、通路を軸固定部品の鍔の外周に数個間隔をおいて設けたアウターロータ型誘導電動機。
【請求項5】
請求項3に記載のアウターロータ型誘導電動機であって、通路を軸固定部品の鍔を貫通する構成としたアウターロータ型誘導電動機。
【請求項6】
スリーブの一端に半径方向に張出す鍔を有する金属製の軸固定部品をアルミニウムのフレーム構造にダイキャストにより一体化した回転子部品を備え、前記軸固定部品の前記鍔にダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路を設けたアウターロータ型誘導電動機によって羽根車を駆動させるようにした換気扇。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製の固定部品をアルミニウムのフレーム構造に一体化したダイキャスト部品、そうした構成を有するアウターロータ型誘導電動機、その電動機で駆動する換気扇に関するものである。
【背景技術】
【0002】
金属製の固定部品をアルミニウムのフレーム構造に一体化したダイキャスト部品を使ったものに回転電機の回転子等がある。特に、アウターロータ型の回転子をもつ誘導電動機や発電機では軸に結合する部分に金属製の軸固定部品を一体化したアルミダイキャスト部品が広く使われている。なお、この種の従来技術としては特許文献1に示されているものがある。
【0003】
【特許文献1】特開2002−369423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のダイキャスト部品は、回転軸を固着、あるいは回転軸に固定される固定部品をフレーム構造に強固に結合させることが必要で、スリーブ状の固定部品に回り止めの溝や、抜け止めの溝を設け、アルミニウムが溝に嵌入する構成が採られ、さらにスリーブの一端には回り止めのための四角形や六角形の鍔が設けられている。アウターロータ型の誘導電動機の回転子では、回転子に遠心力が大きく掛かり、軸が片持ち構造となるため固定部品に高い結合強度が要求される。
【0005】
しかし、現状ではアルミニウムと固定部品の結合強度が低く、回転子の機械的強度が満足できないものがある。従って、面倒でも製品全てについて検査を行い品質管理をしている。アルミニウムと固定部品の結合強度が低下する原因は、ダイキャスト成形時、流動アルミニウムが固定部品の鍔に当たるとき、湯の流れ方向の変化に伴って発生するガス巻込みにより固定部品との接触面積の減少、及びこの際の抵抗が起因して生ずる流速低下による充填密度の低下である。
【0006】
この経緯を断面にして示す図10によって説明する。ゲート1から流動アルミニウムがキャビティ2に流れ込み、固定部品側についてはスリーブ3に沿って流動する。スリーブ3の基部にある鍔4により流れの方向が略90度変わり流れ5となり、ゲート1から遅れて流れ出した流れ6と衝突する。遅れて流れ出した流れ6は圧力が高く、流れ5の向きを略180度変え、この部分に乱流7が発生しガスを巻込む。このガスは、流れ6によって、ガス溜まり位置まで押され、逃げ場を失いガス溜まり8となってこの部分に残る。このガス溜まり8が固定部品9とアルミニウムとの間に隙間となって結合強度を低下させている。
【0007】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ガス溜まりによる隙間が発生しない、固定部品との結合強度を高く維持できる高品質のダイキャスト部品を得ることであり、そのダイキャスト部品を備えた品質の良いアウターロータ型誘導電動機を得ることであり、高品質な換気扇を得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、スリーブの一端に半径方向に張出す鍔を有する金属製の固定部品をアルミニウムのフレーム構造にダイキャストにより一体化したダイキャスト部品について、固定部品の鍔にダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路を設ける手段を採用する。
【0009】
また、他の発明は、スリーブの一端に半径方向に張出す鍔を有する金属製の軸固定部品をアルミニウムのフレーム構造にダイキャストにより一体化した回転子部品を備え、軸固定部品の鍔にダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路を設ける手段を採用する。
【0010】
さらに、他の発明は、スリーブの一端に半径方向に張出す鍔を有する金属製の軸固定部品をアルミニウムのフレーム構造にダイキャストにより一体化した回転子部品を備え、軸固定部品の鍔にダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路を設けたアウターロータ型誘導電動機によって羽根車を駆動させるようにする手段を採用する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ダイキャスト時にアルミニウムの湯を導通させる通路がある鍔付きの固定部品により湯が鍔を通り抜けるため、ガスの巻込みがなく、これにより隙間のない固定部品との結合強度を高く維持できる高品質のダイキャスト部品が得られる。また、ダイキャスト部品を備えた品質の良いアウターロータ型誘導電動機や、高品質な小型の換気扇が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明のアウターロータ型誘導電動機は、固定子の外側で回転する回転子を備えている。回転子は、回転軸を結合する金属製の軸固定部品を、磁気回路を構成するアルミニウムのフレーム構造にダイキャストにより一体化した回転子部品を有する。軸固定部品は、スリーブの一端に半径方向に張出す鍔を持っている。軸固定部品の鍔には、その外周にスリーブに沿うU字断面の通路が六個、等間隔に形成されている。この通路は、ダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路である。従って、成形後の回転子部品の鍔に形成された通路にはアルミニウムが充填されている。
【0013】
ダイキャスト時にゲートから流動アルミニウムがキャビティに流れ込み、軸固定部品側についてはスリーブに沿って流動する。アルミニウムは直線的に流れる特性があり、鍔側へ流れる湯は主に鍔に設けられた通路により直線的に進む。一部の湯は鍔に沿って略90度方向が変わって流れるが、乱流を発生させる程の流れではない。キャビティ内のガスは乱流に巻込まれることなく、金型の隙間のガス抜きから抜けていく。これによりガスの巻込みがもとでできる隙間のない、軸固定部品との結合強度を高く維持できる品質の良いアウターロータ型誘導電動機となる。このアウターロータ型誘導電動機で羽根車を駆動させる換気扇は高品質なものとなる。
【0014】
実施の形態1.
図1〜9図によって示す本実施の形態は換気扇に関するものである。図1は、換気扇の断面図、図2はアウターロータ型誘導電動機の断面図、図3は、図2のII部の拡大図、図4は軸固定部品の側面図、図5〜図8は、各種の通路の形態を示す軸固定部品の側面図、図9は、ダイキャスト成形時の湯の挙動を示す断面図である。
【0015】
本実施の形態の換気扇10は、アウターロータ型誘導電動機11で羽根車12を駆動するものである。アウターロータ型誘導電動機11は、図2に示すように固定子13の外側で回転する回転子14を備えている。回転子14は、回転軸15を結合する金属製の軸固定部品16を、磁気回路を構成するアルミニウムのフレーム構造17にダイキャストにより一体化した回転子部品を有する。軸固定部品16は、スリーブ18の一端に半径方向に張出す鍔19を持っている。軸固定部品16の鍔19には、その外周にスリーブ18に沿うU字断面の通路20が六個、等間隔に形成されている。この通路20は、ダイキャスト時に軸方向に湯を導通させる通路である。従って、成形後の回転子部品の通路20にはアルミニウムが充填されている。
【0016】
軸固定部品16のスリーブ18と鍔19とで形成される入隅部分21は、R3.0〜R1.0程度のR形状が付けられている。鍔19の通路20は、図7のように外周からスリーブ18に達する深さが湯の直線的な流れを作る上で好ましいが、スリーブ18から底が若干上がっていても入隅部分21が湯の流れ易いR形状であるので構わない。その数も六個に限らず、複数間隔を略等しく形成すれば良い。通路20の断面形状は、湯の抵抗の少ない図4や図5に示すような円弧形状やU字状が好ましいが、図6のようにV字状でも良い。また、通路20を図8のように鍔を貫く貫通孔22やスリットにすることもできる。
【0017】
ダイキャスト時に図9に示すように、ゲート1から流動アルミニウムがキャビティ2に流れ込み、軸固定部品16側についてはスリーブ18に沿って流動する。アルミニウムは直線的に流れる特性があり、鍔19側へ流れる湯は主に鍔19に設けられた通路20により直線的に進む。一部の湯は入隅部分21に導かれ鍔19に沿って略90度方向が変わって流れるが、乱流を発生させる程の流れではない。キャビティ2内のガスは乱流に巻込まれることなく、金型の隙間のガス抜きから抜けていく。これによりガスの巻込みがもとでできる隙間のない、軸固定部品16との結合強度の高い品質の良い回転子部品を持つアウターロータ型誘導電動機11となる。このアウターロータ型誘導電動機11を使った換気扇10も回転軸15のがたつきのない品質の高いものとなる。品質検査も抜取検査で済み、生産性が向上し、コストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】換気扇の断面図である。(実施の形態1)
【図2】アウターロータ型誘導電動機の断面図である。(実施の形態1)
【図3】図2のII部の拡大図である。(実施の形態1)
【図4】軸固定部品の側面図である。(実施の形態1)
【図5】軸固定部品の側面図である。(実施の形態1)
【図6】軸固定部品の側面図である。(実施の形態1)
【図7】軸固定部品の側面図である。(実施の形態1)
【図8】軸固定部品の側面図である。(実施の形態1)
【図9】ダイキャスト成形時の湯の挙動を示す断面図である。(実施の形態1)
【図10】従来におけるダイキャスト成形時の湯の挙動を示す断面図である。
【符号の説明】
【0019】
10 換気扇、 11 アウターロータ型誘導電動機、 12 羽根車、 13 固定子、 14 回転子、 16 軸固定部品、 17 フレーム構造、 18 スリーブ、 19 鍔、 20 通路、 21 入隅部分、 22 貫通孔。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013