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発明の名称 回転電機およびその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−82373(P2007−82373A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−270233(P2005−270233)
出願日 平成17年9月16日(2005.9.16)
代理人 【識別番号】100113077
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 省吾
発明者 阿久津 悟 / 山本 京平 / 逸見 晋介
要約 課題
回転電機の組立作業性が向上し、部品の共用化を図ることができるなど生産性が良く、リード線導出部の防水性が向上できる回転電機およびその製造方法を得る。

解決手段
各相リード線12とセンサ信号線14とは互いにブラケット7の異なる部分から外部に導出されており、且つ、各相リード線12は、先端部16が開口部17の外部からブラケット7の内部に導入され、ブラケット7の外部から固定子巻線4に電気的接続が可能であるように構成されている。また、センサ信号線14を、ブラケット7の内部から外部に導出する工程と、ブラケット7の内部をフレーム2で覆うとともにブラケット7とフレーム2とを固定する工程と、先端部16を、開口部17の外部からブラケット7の内部に導入して、先端部16をブラケット7の外部から固定子巻線4に電気的な接続を行う工程とを備えたものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
有底のフレームの内側に固定された固定子鉄心を有し、この固定子鉄心に巻回された固定子巻線を備えた固定子と、前記フレームの開口側に固定されたブラケットと、このブラケットを貫通しているとともに、該ブラケットに固定されたブラケット側軸受および前記フレームに配設されたフレーム側軸受よって回転自在に支持されたシャフトを有し、前記固定子鉄心の内側に空隙を介して配設された回転子と、前記固定子巻線と電気的に接続され前記ブラケットから外部に導出された各相リード線と、前記ブラケットに固定され前記回転子の回転位置を検知する回転センサと、この回転センサに接続され前記ブラケットから外部に導出されたセンサ信号線とを備えた回転電機であって、前記各相リード線と前記センサ信号線とは互いに前記ブラケットの異なる部分から外部に導出されており、且つ、前記各相リード線は、その先端部が前記ブラケットに設けた開口部の外部から該ブラケットの内部に導入され、該ブラケットの外部から前記固定子巻線に電気的接続が可能であるように構成されていることを特徴とする回転電機。
【請求項2】
各相リード線はグロメットに挿通されて、該各相リード線の先端部は、ブラケットに設けた開口部を通して該ブラケットの内部に導入されており、前記グロメットは、前記ブラケットの外部から前記開口部を塞ぐように配設されて、カバーによって前記ブラケットの外部から前記開口部に固定されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機。
【請求項3】
ブラケットの内部に導入された各相リード線の先端部には接続端子を有しており、この接続端子は、前記ブラケットの内部に配設され固定子巻線と接続された中継基板に、前記ブラケットに設けたねじ止め穴を通して、該ブラケットの外部からねじによって電気的に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機。
【請求項4】
回転電機は、電動パワーステアリング装置用のブラシレスモータであって、このブラシレスモータのブラケットは、該ブラシレスモータの回転力が伝達される被駆動軸を収納したハウジングに嵌合して配設されおり、前記ブラケットに設けられたねじ止め穴は前記ハウジングによって覆われていることを特徴とする請求項3記載の回転電機。
【請求項5】
センサ信号線は、ブラケットに設けた切欠部に配設されるグロメットに挿通されて該ブラケットの外部に導出されており、前記グロメットは、前記ブラケットにフレームを固定するボルトを締め付けることによって軸方向に押圧されて、前記ブラケットと前記フレームの間に挟持されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
【請求項6】
センサ信号線は、ブラケットの内部において回転センサとコネクタを介して接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
【請求項7】
各相リード線及びセンサ信号線は、ともに複数のリード線から構成されており、各々のグロメットに設けた穴部に前記リード線が各々一本ずつ挿通されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
【請求項8】
有底のフレームの内側に固定された固定子鉄心を有し、この固定子鉄心に巻回された固定子巻線を備えた固定子と、前記フレームの開口側に固定されたブラケットと、このブラケットを貫通しているとともに、該ブラケットに固定されたブラケット側軸受および前記フレームに配設されたフレーム側軸受よって回転自在に支持されたシャフトを有し、前記固定子鉄心の内側に空隙を介して配設された回転子と、前記固定子巻線と電気的に接続され前記ブラケットの開口部から外部に導出された各相リード線と、前記ブラケットに固定され前記回転子の回転位置を検知する回転センサと、この回転センサに接続されており、前記ブラケットのうち前記各相リード線とは異なる部分から外部に導出されたセンサ信号線とを備えた回転電機の製造方法であって、前記センサ信号線を、前記ブラケットの内部から外部に導出する工程と、前記ブラケットの内部を前記フレームで覆うとともに前記ブラケットと前記フレームとを固定する工程と、前記各相リード線の先端部を、前記ブラケットの前記開口部の外部から該ブラケットの内部に導入して、該先端部を該ブラケットの外部から前記固定子巻線に電気的な接続を行う工程とを備えたことを特徴とする回転電機の製造方法。
【請求項9】
各相リード線をグロメットに挿通し、該各相リード線の先端部を、ブラケットに設けた開口部を通して該ブラケットの内部に導入して、前記グロメットを前記ブラケットの外部から前記開口部を塞ぐように配設するとともに、該グロメットをカバーによって、前記ブラケットの外部から前記開口部に固定する工程を備えたことを特徴とする請求項8記載の回転電機の製造方法。


発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、各相リード線とセンサ信号線とを有した回転電機およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の装置では、グロメットを貫通した各相リード線および束ねられた複数のセンサ信号線と、各相リード線と結線板とを接続する接続基板とを備えており、各相リード線を、接続基板のリード線側各相ターミナルに溶接接続し、この接続基板をブラケットにねじを用いて固定し、次に、固定子が固定されたフレームをボルトを用いてブラケットに固定して、モータの主要部をフレームおよびブラケットで覆ったものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−354755号公報(段落[0018]−[0022]、第1図〜第5図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の装置では、各相リード線とセンサ信号線とが一つのグロメットを貫通しており、各相リード線を接続基板に溶接接続し、この接続基板をブラケットにねじを用いて固定した後、フレームをボルトを用いてブラケットに固定して、回転電機の主要部をフレームおよびブラケットで覆っているので、回転電機の組立後に各相リード線を容易に交換することが出来ず、例えば各相リード線の導出長さが異なる回転電機が必要な場合には、新たな回転電機を組み立てる必要があるなるなど、回転電機の部品の共用化を容易に図ることが出来なかった。また、各相リード線は比較的線径が太いため可撓性に乏しく、各相リード線の導出長さが長い場合、組立工程の早いうちに各相リード線を組み付けると、それ以降の組立工程の作業性が悪化したり組立装置が大型化するなど、回転電機の生産性が低下する問題があった。また、各相リード線および束ねられた複数のセンサ信号線は一つのグロメットを貫通しているため、外部に導出された比較的線径が太くて可撓性に乏しい各相リード線の配設状態の影響を受けて、各相リード線から前記グロメットを変形させる力が作用し、特に、比較的線径が細く複数のリード線が束ねられたセンサ信号線の導出部の防水性が低下する虞があった。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、回転電機の組立作業性が向上し、部品の共用化を図ることができるなど生産性が良く、リード線導出部の防水性が向上できる回転電機およびその製造方法を得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る回転電機においては、有底のフレームの内側に固定された固定子鉄心を有し、この固定子鉄心に巻回された固定子巻線を備えた固定子と、前記フレームの開口側に固定されたブラケットと、このブラケットを貫通しているとともに、該ブラケットに固定されたブラケット側軸受および前記フレームに配設されたフレーム側軸受よって回転自在に支持されたシャフトを有し、前記固定子鉄心の内側に空隙を介して配設された回転子と、前記固定子巻線と電気的に接続され前記ブラケットから外部に導出された各相リード線と、前記ブラケットに固定され前記回転子の回転位置を検知する回転センサと、この回転センサに接続され前記ブラケットから外部に導出されたセンサ信号線とを備えた回転電機であって、前記各相リード線と前記センサ信号線とは互いに前記ブラケットの異なる部分から外部に導出されており、且つ、前記各相リード線は、その先端部が前記ブラケットに設けた開口部の外部から該ブラケットの内部に導入され、該ブラケットの外部から前記固定子巻線に電気的接続が可能であるように構成されているものである。
【0007】
この発明に係る回転電機の製造方法においては、有底のフレームの内側に固定された固定子鉄心を有し、この固定子鉄心に巻回された固定子巻線を備えた固定子と、前記フレームの開口側に固定されたブラケットと、このブラケットを貫通しているとともに、該ブラケットに固定されたブラケット側軸受および前記フレームに配設されたフレーム側軸受よって回転自在に支持されたシャフトを有し、前記固定子鉄心の内側に空隙を介して配設された回転子と、前記固定子巻線と電気的に接続され前記ブラケットの開口部から外部に導出された各相リード線と、前記ブラケットに固定され前記回転子の回転位置を検知する回転センサと、この回転センサに接続されており、前記ブラケットのうち前記各相リード線とは異なる部分から外部に導出されたセンサ信号線とを備えた回転電機の製造方法であって、前記センサ信号線を、前記ブラケットの内部から外部に導出する工程と、前記ブラケットの内部を前記フレームで覆うとともに前記ブラケットと前記フレームとを固定する工程と、前記各相リード線の先端部を、前記ブラケットの前記開口部の外部から該ブラケットの内部に導入して、該先端部を該ブラケットの外部から前記固定子巻線に電気的な接続を行う工程とを備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、各相リード線とセンサ信号線とは互いにブラケットの異なる部分から外部に導出されており、且つ、各相リード線は、その先端部がブラケットに設けた開口部の外部から該ブラケットの内部に導入され、該ブラケットの外部から固定子巻線に電気的接続が可能であるように構成されているので、回転電機の主要部をフレームおよびブラケットで覆った後に、各相リード線を該回転電機の外部から組み付けができるため、回転電機の組立作業性が向上し、部品の共用化を図ることができるなど生産性が良く、リード線導出部の防水性が向上した回転電機を得ることができる。
また、センサ信号線を、ブラケットの内部から外部に導出する工程と、ブラケットの内部をフレームで覆うとともにブラケットとフレームとを固定する工程と、各相リード線の先端部を、ブラケットの開口部の外部から該ブラケットの内部に導入して、該先端部を該ブラケットの外部から固定子巻線に電気的な接続を行う工程とを備えたため、回転電機の主要部をフレームおよびブラケットで覆った後に、各相リード線を該回転電機の外部から組み付けができるため、回転電機の組立作業性が向上し、部品の共用化を図ることができるなど生産性の良い回転電機の製造方法を得ることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
実施の形態1を図1〜図8に基づいて説明する。なお、各図において同一または相当部分には同一符号を付して説明する。図1は、電動パワーステアリング装置の断面図であって、回転電機の一例として電動パワーステアリング装置用のブラシレスモータを示している。図2は、図1のブラシレスモータをハウジング側からみた側面図である。ブラシレスモータ1は、鋼板から形成された有底のフレーム2の内周側に電磁鋼板を積層して構成した固定子鉄心3が固定され、この固定子鉄心3にコイルが巻回された固定子巻線4を有した固定子5を備えている。フレーム2の外径は80mm程度であって、その開口側6には、アルミダイカストで形成されたブラケット7が固定されており、このブラケット7を貫通しているとともに、ブラケット7固定されたブラケット側軸受8と、フレーム2の底部に配設されたフレーム側軸受9よって回転自在に支持されたシャフト10を有し、固定子鉄心3の内周側に空隙を介して配設された回転子11を備えている。固定子巻線4と電気的に接続された3本の各相リード線12は、ブラケット7からモータの外部に導出されて、導出された3本の各相リード線12にチューブを被せて束ねている。回転子11の回転位置を検知する回転センサ13はレゾルバで構成されており、そのステータはブラケット7の外側側面に固定されており、ブラケット7の外側からレゾルバの位置調整が可能に取り付けられている。この回転センサ13に接続された6本のセンサ信号線14は、ブラケット7のうち、前記各相リード線12が導出されている部分とは異なる部分から、モータの外部に導出され、導出された6本のセンサ信号線14はチューブを被せて束ねられている。
【0010】
各相リード線12は、例えば、自動車用低圧電線(AV線)の公称断面積が8平方mmのリード線を、モータの外部に約0.9m導出して構成されている。この各相リード線12は、ゴム材等で形成された弾性体からなるグロメット15に設けられた穴部に挿通されており、その各相リード線12の先端部16は、ブラケット7の径方向側面に設けた穴状の開口部17を通して、ブラケット7の外部から内部に導入されるように構成されている。グロメット15は、ブラケット7の外部から該穴状の開口部17を塞ぐように配設され、ブラケット7の外部から、鋼板で形成されたカバー18を2本のねじ19で締め付けることによって、グロメット15は開口部17に押し付けられて固定されている。各相リード線12の先端部16には、各相リード線12と電気的に接続された接続端子20を有している。接続端子20は、固定子巻線4と電気的に接続されブラケット7の内部に配設された中継基板21に、ブラケット7に軸方向から設けられたねじ止め穴22を通して、ブラケット7の外部からねじ23によって電気的に接続されている。このように、各相リード線12の先端部16は、ブラケット7の外部から内部に導入されるとともに、ブラケット7の外部から固定子巻線4に電気的接続が可能であるように構成されている。
【0011】
ブラシレスモータ1のブラケット7は、該ブラシレスモータの回転力が伝達される被駆動軸24を収納したハウジング25に嵌合して配設されている。ブラシレスモータ1のブラケット7を貫通しているシャフト10の先端部には、内周面にスプラインを備えたボス26が圧入固定されており、ボス26と被駆動軸24はスプライン係合によって連結されている。ブラケット7のハウジング25側の面からブラケット7の内部に貫通して設けられたねじ止め穴22は、ブラケット7をハウジング25に取り付けることによって、ハウジング25によって覆われている。
【0012】
図3は、センサ信号線が挿通されるグロメットの正面図、図4は、ブラケットの部分側面図であって該ブラケットの側面に設けられた切欠部を示すものである。センサ信号線14は、例えば、自動車用低圧電線(AV線)の公称断面積が0.5平方mmのリード線を、モータの外部に約0.9m導出して構成されている。導出したセンサ信号線14の先端には、制御装置と接続されるコネクタが取り付けられている。センサ信号線14は、複数のリード線から構成されており、ゴム材等で形成された弾性体からなるグロメット27に設けられた穴部27aに、センサ信号線14のリード線が各々一本ずつシメシロを持って挿通されている。本実施の形態では、6本のリード線が6個の穴部27aに夫々挿通されている。なお、各相リード線12も同様であって、各相リード線12は複数のリード線から構成されており、グロメット15に設けられた穴部に、各相リード線12のリード線が各々一本ずつ挿通されている。本実施の形態では、3本のリード線が3個の穴部に各々一本ずつシメシロを持って挿通されている。
【0013】
ブラケット7の径方向側面であってフレーム2との当接面7aには、フレーム2側に開口したテーパー形状からなる切欠部28が形成されている。この切欠部28に、センサ信号線14が挿通されたグロメット27を配設して、センサ信号線14はブラケット7の外部に導出される。なお、センサ信号線14のブラシレスモータ1側の先端にはコネクタ29を備えており、センサ信号線14はブラケット7の内部において、回転センサ13とコネクタ29を介して電気的に接続されている。このようにセンサ信号線14を導出した後に、ブラケット7にフレーム2の開口側6を嵌合させボルト30を締め付けることによって、モータの主要部がフレーム2およびブラケット7で覆われるとともに、グロメット27は、フレーム2の端面によって軸方向に押圧されて、ブラケット7とフレーム2の間に狭持されて固定される。グロメット27には、切欠部28に適合したテーパー面27bを有しており、確実に固定されて防水性を向上できる。また、グロメット27には、Oリング部27cが一体に形成されており部品点数が少なく、ブラケット7とフレーム2の嵌合部全周にわたって圧縮保持されており、該部の防水性を向上することができる。
【0014】
図5〜図7は、ブラシレスモータの組立工程の途中段階を示すもので、図5はその断面図、図6はフレーム側から見た側面図、図7はハウジング側から見た側面図である。図5〜図7は、前述のように、センサ信号線14を、ブラケット7の内部から外部に導出する工程の後に、ブラケット7の内部をフレーム2で覆うとともにブラケット7とフレームと2をボルト30によって締め付け固定する工程を行った時の組み立てられた状態を示しており、ブラシレスモータ1の主要部をフレーム2およびブラケット7で覆った状態が示されている。導出されたセンサ信号線14は、クランプ31によって保持され、クランプ31はブラケット7にねじで固定されて、導出したセンサ信号線14を固定している。
【0015】
図8は、図5〜図7の工程の後に組み立てられる各相リード線集合体の正面図である。図5〜図7の工程の後に、図8のような予め準備した各相リード線集合体を用いて組み立てる。先端部16には、接続端子20が溶接によって取り付けられており、各相リード線12の他端には制御回路側と接続されるコネクタが取り付けられている。各相リード線12の先端部16を、ブラケット7の開口部17の外部から該ブラケット7の内部に導入して、該先端部16を該ブラケット7の外部から固定子巻線4に電気的な接続を行う工程を行って図1のようなブラシレスモータ1が組立られる。各相リード線12をグロメット15に挿通し、該各相リード線12の先端部16を、ブラケット7に設けた開口部17を通して該ブラケット7の内部に導入して、グロメット15をブラケット7の外部から開口部17を塞ぐように配設するとともに、該グロメットをカバー18によって、ブラケット7の外部から開口部17に固定する工程を備えたものである。
【0016】
次に、このように構成された実施の形態1の動作について説明する。この電動パワーステアリング装置用のブラシレスモータ1は、ステアリングの操舵トルクセンサー等の信号やブラシレスモータ1に備えた回転センサ13の信号に基づいて、図示しない制御回路によって各相リード線12を介して固定子巻線4に所定の通電が行われ、固定子5と回転子11に設けた永久磁石との電磁作用によってシャフト10が回転し、その回転力がボス26を介して被駆動軸24を駆動して、ステアリングの操舵力を補助することができるものである。なお、この電動パワーステアリング装置用のブラシレスモータ1は、電圧12V、通電電流80A程度であり、特に騒音や振動が低減され、防水性が良く小型で安価なモータが要求されている。
【0017】
以上のように、この実施の形態1のものでは、各相リード線12とセンサ信号線14とは互いにブラケット7の異なる部分から外部に導出されており、且つ、各相リード線12は、その先端部16がブラケット7に設けた開口部17の外部から該ブラケット7の内部に導入され、該ブラケット7の外部から固定子巻線4に電気的接続が可能であるように構成されているので、ブラシレスモータ1の主要部をフレーム2およびブラケット7で覆った後に、各相リード線12を該ブラシレスモータ1の外部から組み付けができるため、組立の途中工程で各相リード線12が組立の障害にならず、ブラシレスモータ1の組立作業性が向上し、各相リード線12を、ブラシレスモータ1の外部から簡単に交換できるため部品の共用化を図ることができるなど生産性の良く安価な回転電機を得ることができる。また、同時に、各相リード線12とセンサ信号線14とは互いにブラケット7の異なる部分から外部に導出されているため、センサ信号線14は各相リード線12の配設状態の影響を受けず、センサ信号線14のリード線導出部の防水性を向上することができる。また、センサ信号線14は、各相リード線12からの電気的ノイズの影響を受けにくくすることができる。なお、回転電機の外部でリード線を接続するものでは、該接続部の絶縁、防水、新たなコネクタ等が必要となるが、この各相リード線12はブラケット7の内部に導入されて接続されているので、絶縁や防水が容易で、新たなコネクタ等の追加がなく、絶縁箇所や接続箇所の増加も抑制できて安価に構成することができる。
【0018】
また、各相リード線12はグロメット15に挿通されて、該各相リード線12の先端部16は、ブラケット7に設けた開口部17を通して該ブラケット7の内部に導入されており、グロメット15は、ブラケット7の外部から開口部17を塞ぐように配設されて、カバー18によってブラケット7の外部から開口部17に固定されているので、ブラシレスモータ1の主要部を組み立てた後、各相リード線12、グロメット15並びにカバー18を、ブラシレスモータ1の外部から簡単に組み付けができて生産性が向上するとともに、各相リード線12の導出部が確実に固定されて該部の防水性も向上させることができる。
【0019】
また、ブラケット7の内部に導入された各相リード線12の先端部16には接続端子20を有しており、この接続端子20は、ブラケット7の内部に配設され固定子巻線4と接続された中継基板21に、ブラケット7に設けたねじ止め穴22を通して、ブラケット7の外部からねじ23によって電気的に接続されているので、ボルト30等を取り外してブラシレスモータ1を分解する必要がなく、ブラシレスモータ1の外部から簡単に各相リード線12の取付や交換を行うことができる。また、接続端子20と中継基板21によって接続位置が定まり組立作業性が向上し、ねじ23によって安価で確実に電気的接続をすることができ、また交換も容易に行うことができる。
【0020】
電動パワーステアリング装置用のブラシレスモータ1のブラケット7は、該ブラシレスモータ1の回転力が伝達される被駆動軸24を収納したハウジング25に嵌合して配設されおり、ブラケット7に設けられたねじ止め穴22はハウジング25によって覆われているので、ブラシレスモータ1を通常通りにハウジング25に装着することで、ねじ止め穴22からの浸水等を簡単に防止することができる。
【0021】
センサ信号線14は、ブラケット7に設けた切欠部28に配設されるグロメット27に挿通されて該ブラケット7の外部に導出されており、グロメット27は、ブラケット7にフレーム2を固定するボルト30を締め付けることによってフレーム2によって軸方向に押圧されて、ブラケット7とフレーム2の間に挟持されて固定されるので、センサ信号線14の導出部の固定構造が簡単で、ブラケット7にフレーム2を固定するという通常の工程の中で固定することができて生産性が良く、防水性の良い装置を得ることができる。センサ信号線14は比較的線径が細く可撓性が良いため、組立工程の途中で組付けた場合においても作業性低下はほとんどなく、安価な装置を得ることができる。
【0022】
センサ信号線14は、ブラケット7の内部において回転センサ13とコネクタ29を介して接続されているので、センサ信号線14の組立作業性が良く、センサ信号線14の変更が容易で生産性が良く、またコネクタ29がブラケット7の内部にあるため防水性も良い装置を得ることができる。
【0023】
各相リード線12及びセンサ信号線14は、ともに複数のリード線から構成されており、各々のグロメット(15、27)に設けた穴部に、リード線が各々一本ずつ挿通されているので、各相リード線12とセンサ信号線14は互いの影響を受けず、リード線一本ずつが確実に保持されて、各相リード線12、センサ信号線14を共に防水性が良く構成することができる。
【0024】
センサ信号線14を、ブラケット7の内部から外部に導出する工程と、ブラケット7の内部をフレーム2で覆うとともにブラケット7とフレーム2とを固定する工程と、各相リード線12の先端部16を、ブラケット7の開口部17の外部からブラケット7の内部に導入して、先端部16をブラケット7の外部から固定子巻線4に電気的な接続を行う工程とを備えたため、ブラシレスモータ1の主要部をフレーム2およびブラケット7で覆った後に、各相リード線12をブラシレスモータ1の外部から組み付けができるため、組立の途中工程で各相リード線12が組立の障害にならず、ブラシレスモータ1の組立作業性が向上し、組立装置の大型化が抑制され、また、部品の共用化を図ることができるなど生産性が良く安価な回転電機の製造方法を得ることができる。更に、各相リード線12とセンサ信号線14とは互いにブラケット7の異なる部分から外部に導出されているため、センサ信号線14は各相リード線12の配設状態の影響を受けず、センサ信号線14のリード線導出部の防水性を向上することができる。
【0025】
各相リード線12をグロメット15に挿通し、該各相リード線12の先端部16を、ブラケット7に設けた開口部17を通してブラケット7の内部に導入して、グロメット15をブラケット7の外部から開口部17を塞ぐように配設するとともに、該グロメット15をカバー18によって、ブラケット7の外部から開口部17に固定する工程を備えたので、各相リード線12をブラシレスモータ1の外部から組み付けができて生産性が向上するとともに、各相リード線12の導出部の防水性を向上することができる。
【0026】
なお、上記実施の形態ではブラシレスモータで説明したが発電機等であっても良く、回転センサは光学式エンコーダ等であっても良いことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1を示す電動パワーステアリング装置の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1を示すブラシレスモータの側面図である。
【図3】本発明の実施の形態1を示すグロメットの正面図である。
【図4】本発明の実施の形態1を示すブラケットの部分側面図である。
【図5】本発明の実施の形態1を示す組立工程の途中段階を示すブラシレスモータの断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1を示す組立工程の途中段階を示すブラシレスモータの側面図である。
【図7】本発明の実施の形態1を示す組立工程の途中段階を示すブラシレスモータの側面図である。
【図8】本発明の実施の形態1を示す各相リード線集合体の正面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 ブラシレスモータ(回転電機)、 2 フレーム、 4 固定子巻線、 5 固定子、 7 ブラケット、 10 シャフト、 11 回転子、 12 各相リード線、 13 回転センサ、 14 センサ信号線、 15 グロメット、 16 先端部、 17 開口部、 18 カバー、 20 接続端子、 21 中継基板、 22 ねじ止め穴、 23 ねじ、 24 被駆動軸、 25 ハウジング、 27 グロメット、 28 切欠部、 29 コネクタ、 30 ボルト。




 

 


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