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発明の名称 車両用電動機の冷却装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−68317(P2007−68317A)
公開日 平成19年3月15日(2007.3.15)
出願番号 特願2005−250391(P2005−250391)
出願日 平成17年8月31日(2005.8.31)
代理人 【識別番号】100088199
【弁理士】
【氏名又は名称】竹中 岑生
発明者 吉澤 英之 / 堀江 一司 / 前田 忠司
要約 課題
周囲温度に応じて吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することにより、電動機冷却の最適化を図ると共に騒音発生を周囲温度に適応し効率的に低減できる車両用電動機の冷却装置を得る。

解決手段
固定子コア1に対向して配設される回転子コア2が設けられた回転子軸4の回転に応じて吸気口7を介して電動機内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、周囲温度に応じて吸気口7から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構WMを設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】
固定子コアに対向して配設される回転子コアが設けられた回転子軸の回転に応じて吸気口を介して電動機内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、周囲温度に応じて前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする車両用電動機の冷却装置。
【請求項2】
前記吸気口から取り込まれる冷却風の流通方向に対する配設角度を変化できる仕切部材を備え、周囲温度により変形して前記仕切部材を駆動し前記吸気口の開口面積を変化することにより前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
【請求項3】
延在方向に移動可能配設され前記吸気口を開閉する板状閉塞部材を備え、周囲温度により変形して前記板状閉塞部材をその延在方向に移動させて前記吸気口の開口面積を変化することにより前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
【請求項4】
前記吸気口から取り込まれる冷却風の流通方向に対する配設角度を変化できる複数の板状閉塞部材を備え、前記複数の板状閉塞部材を前記吸気口の空気流路に並設するとともに、周囲温度により変形して前記複数の板状閉塞部材を駆動し前記吸気口の開口面積を変化することにより前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
【請求項5】
周囲温度の変化に応じて変形する材質で形成され前記吸気口の空気流路に突出して配設される風量調整機構を構成する閉塞部材を備え、前記風量調整機構を構成する閉塞部材は周囲温度により変形して前記吸気口の開口面積を変化させ前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
【請求項6】
前記吸気口から取り込まれる冷却風と交差する面において回動可能に配設された冷却風流通部を有する円板状閉塞部材を備え、周囲温度により変形して前記円板状閉塞部材の回動位置を変化するように前記円板状閉塞部材を駆動し前記吸気口の開口面積を変化することにより前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動機の冷却装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用電動機の冷却装置、特に、車両用誘導電動機の冷却構成に係わり、運転時に冷却風とともに雪や雨の侵入を防ぐと同時に、運転時の騒音低減を図る構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両用誘導電動機は、運転時、固定子コイルおよび回転子導体を流れる電流による銅損と、回転磁界により固定子鉄心および回転子鉄心に発生する鉄損とにより、各部の温度が上昇する。このため、回転軸に固着されたファンによって外部から冷却用空気を強制的に取り入れて、電動機フレーム内を冷却する構造が一般的となっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
豪雪地域において上記のような自己冷却式誘導電動機を使用した場合、電動機への冷却風は始動時や軽負荷時にも電動機の回転数に比例した冷却風が吸入され、冷却風と共に電動機内部へ雪や水滴が侵入し、電動機の回転を妨げたり、停止後の再凍結により絶縁表面に損傷を与え、電動機各部へ損傷を与えている状況である。
【0004】
上記のような自己冷却式誘導電動機を使用した場合、複数の回転子導体が風を切る音が発生する。例えば、回転子導体が46個、回転子の回転速度3000r/minで回転している場合、回転子導体が風を切る周波数50×46=2300(Hz)の音が定常的に発生し、その他にファンが風を切る音も同様に発生し、外部へ発散されるため非常に大きく耳障りな騒音を発生させていた。
【0005】
【特許文献1】特開2001−45711号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は、周囲温度に応じて吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することにより、電動機冷却の最適化を図ると共に騒音発生を周囲温度に適応し効率的に低減できる車両用電動機の冷却装置を得ようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る車両用電動機の冷却装置では、固定子コアに対向して配設される回転子コアが設けられた回転子軸の回転に応じて吸気口を介して電動機内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、周囲温度に応じて前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構を設けたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、周囲温度に応じて吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することにより、電動機冷却の最適化を図ると共に騒音発生を周囲温度に適応し効率的に低減できる車両用電動機の冷却装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
実施の形態1.
<チョーク形式風量調整機構>
この発明による実施の形態1を図1から図3までについて説明する。図1は実施の形態1における全体構成を示す縦断面図である。図2は実施の形態1における風量調整機構の構成を示す斜視図である。図2は実施の形態1における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
【0010】
この発明による実施の形態1における全体構成を示す図1において、車両用主電動機本体MAを構成する固定子コア1は固定子コイル3をスロットに巻回し保持する。この固定子コア1は円筒状のフレーム6に取付けられている。
固定子コア1の内径に所定のギャップ11を介して設けられ、回転子導体9を有する回転子コア2は、フレーム16に取り付けられた反駆動側ブラケット14に保持された軸受5およびフレーム17に取り付けられた駆動側ブラケット8に保持された軸受15により回転自在に支承された回転子軸4に固定される。この回転子軸4にはファン10が取り付けられている。
そして、車両用主電動機本体MAには、軸受5を保持する反駆動側ブラケット14に取り付けられた吸気口7と、ブラケット8に設けられた排気口13とがそれぞれ配置されている。
【0011】
次に、動作について説明する。上記のように構成された車両用主電動機本体MAにおいて、固定子コイル3に交流電力が入力されると固定子コア1には回転磁界が発生し、この回転磁界により回転子導体9には電流が誘起され、この誘起電流と回転磁界とにより回転子コア2にトルクが発生し、回転子軸4が回転して車両の車輪を駆動する。主電動機の運転中は固定子コイル3と回転子導体9との電流による銅損と、回転磁界により固定子コア1と回転子コア2とに生じる鉄損により車両用主電動機本体MAの各部における温度が上昇するが、回転子軸4に設けられたファン10の回転により当該ファン回りの部分の空気が遠心力で排風口13から排風され、この排風によって生ずる負圧により冷却風導入口7から冷却風が導入され、回転子コア2に設けられた風穴12および固定子コア1と回転子コア2との間のギャップ11を通り、各部を耐熱限界温度以下に冷却するように構成されている。図中の矢印は、冷却風が流れる方向を示す。
【0012】
実施の形態1における風量調整機構WMの構成を示す図2および図3において、この風量調整機構WMは、チョーク形式の風量調整機構で構成され、この機構は車両用主電動機本体MAの吸気口7(図1参照)に取り付けられる。
吸気口7を構成する円筒状の風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風に対し、軸受24に支えられた回転軸23に取り付けられ、バイメタル25から得られた駆動力により回転する仕切り板22が風洞7aで形成される空気流路の開口面積を変化させ、吸気口7から取り込まれる冷却風量を変化させる。
なお、ストッパー26により仕切り板22の回転範囲が規制される。
【0013】
仕切り板22は、風洞7aで形成される空気流路の断面積に相当する円面積の円板で構成され、仕切り板22が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風に対し配設角度を変化できるように回動可能とするよう軸受24に支えられた回転軸23に取り付けられられている。
仕切り板22の配設角度を変化することにより、風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の風量を調整することができる。仕切り板22の延在方向を冷却風の流通方向と垂直にすると、冷却風量はゼロとなり、仕切り板22の延在方向を冷却風の流通方向と一致させると、冷却風量は最大となる。その中間位置において仕切り板22の配設角度を変化させることによって、冷却風量を調整することができる。
【0014】
バイメタル25は車両用主電動機本体MAが設けられている環境における周囲温度に応じて変形し、仕切り板22を駆動して回転軸23のまわりに回動し、仕切り板22の配設角度を変化して、冷却風量を調整する風量調整機構を構成する。
周囲温度が上昇すると、バイメタル25は仕切り板22の延在方向が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の流通方向と一致する方向へ向けて仕切り板22を回動し、周囲温度が下降すると、バイメタル25は仕切り板22の延在方向が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の流通方向と垂直な面に一致する方向へ向けて仕切り板22を回動する。
円板状仕切り板22の周縁部に対向して1対のストッパ26が設けられ、仕切り板22の回動は所定の範囲内に規制される。すなわち、仕切り板22の延在方向が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の流通方向と完全に一致して風洞7aで形成される空気流路を全開にすることはなく、仕切り板22の延在方向が風洞7aで形成される空気流路の中を流れる冷却風の流通方向と垂直な面と完全に一致して風洞7aで形成される空気流路を閉塞してしまうことはない。
【0015】
この発明による実施の形態1によれば、固定子コア1に対向して配設される回転子コア2が設けられた回転子軸4の回転に応じて吸気口7を介して車両用主電動機本体MAの内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、前記吸気口7から取り込まれる冷却風の流通方向に対する配設角度を変化できる仕切り板22からなる仕切部材を備え、周囲温度により変形して前記仕切り板22からなる仕切部材を駆動し前記吸気口7を構成する風洞7aの開口面積を変化することにより前記吸気口7から取り込まれる冷却風量を調整するバイメタル25からなる風量調整機構を設けたので、風量調整機構によって仕切部材の冷却風の流通方向に対する配設角度を変化し、周囲温度に応じて吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することにより、電動機本体の負担および騒音発生を周囲温度に適応し効率的に低減できる車両用電動機の冷却装置を得ることができる。
【0016】
実施の形態2.
<スライド形式風量調整機構>
この発明による実施の形態2を図4および図5について説明する。図4は実施の形態2における風量調整機構の構成を示す斜視図である。図5は実施の形態2における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0017】
この発明による実施の形態2における風量調整機構WMの構成を示す図4および図5において、この風量調整機構WMはスライド形式の調整機構により風量の調整を実施するもので、実施の形態1のものと同様に、車両用主電動機本体MAの吸気口7(図1参照)に取り付けられる。
バイメタル43の駆動力により仕切り板42が吸気口7を構成する風洞7b内部の空気流路を流れる冷却風と直角な方向へ移動し、その空気流路の開閉程度を調整するよう動作することによって、吸気口7を構成する風洞7b内部の空気流路を流れる冷却風の開口面積を変化させ、冷却風量を調整する。
【0018】
ここでは、角筒状の風洞7bが設けられ、角板状の仕切り板42は風洞7b内部の空気流路を流れる冷却風の流通方向と垂直な方向に延在して風洞7bの内周面および上面部に設けられた溝部44にその縁部を嵌合し、風洞7b内部の空気流路を流れる冷却風の流通方向と垂直な方向へ仕切り板42の延在方向に沿って図示上下方向へ移動可能に配設されている。
周囲温度が上昇すると、バイメタル43は変形して仕切り板42を図示上方へ駆動し、風洞7b内部の空気流路における開口面積を拡げる。周囲温度が下降すると、バイメタル43は変形して仕切り板42を図示下方へ駆動し、風洞7b内部の空気流路における開口面積を狭くする。このように、風洞7b内部の空気流路を流通する冷却風の風量を調整することができる。
【0019】
この発明による実施の形態2によれば、固定子コア1に対向して配設される回転子コア2が設けられた回転子軸4の回転に応じて吸気口7を介して車両用主電動機本体MAの内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、延在方向に移動可能配設され前記吸気口を開閉する仕切り板42からなる板状閉塞部材を備え、周囲温度により変形して前記仕切り板42からなる板状閉塞部材をその延在方向に移動させて前記吸気口7を構成する風洞7bの開口面積を変化することにより前記吸気口7から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構WMを設けたので、風量調整機構によって板状閉塞部材の延在方向への移動位置を変化し、周囲温度に応じて吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することにより、電動機本体の負担および騒音発生を周囲温度に適応し効率的に低減できる車両用電動機の冷却装置を得ることができる。
【0020】
実施の形態3.
<ブラインド形式風量調整機構>
この発明による実施の形態3を図6から図8までについて説明する。図6は実施の形態3における風量調整機構の正面側から見た構成を示す斜視図である。図7は実施の形態3における風量調整機構の裏面側から見た構成を示す斜視図である。図8は実施の形態3における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0021】
この発明による実施の形態3における風量調整機構WMの構成を示す図6から図8までにおいて、この風量調整機構WMはブラインド形式の調整機構により冷却風量の調整を実施するもので、実施の形態1および実施の形態2のものと同様に、車両用主電動機本体MAの吸気口7(図1参照)に取り付けられるものである。
吸気口7を構成する風洞7c内部の空気流路を流れる冷却風は、バイメタル66より得た駆動力が、軸受65に支えられた回転軸63に伝わり、この回転軸63を軸に回転する仕切り板62が開口面積を調整することにより、その冷却風量が調整される。
なお、仕切り板62の可動範囲は、ストッパー64およびバイメタル66により、ほぼ水平の状態からストッパー64に当る状態まで移動可能な構造とされている。
【0022】
周囲温度が上昇すると、バイメタル66は変形してブラインド形式で構成された複数の仕切り板62を回転軸63のまわりにそれぞれ駆動し、風洞7b内部の空気流路における開口面積を拡げる。周囲温度が下降すると、バイメタル66は変形して仕切り板24を回転軸63のまわりにそれぞれ温度上昇の場合と反対方向へ駆動し、風洞7b内部の空気流路における開口面積を狭くする。このように、風洞7b内部の空気流路を流通する冷却風の風量を調整することができる。
【0023】
この発明による実施の形態3によれば、固定子コア1に対向して配設される回転子コア2が設けられた回転子軸4の回転に応じて吸気口7(図1参照)を介して車両用主電動機本体MAの内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、前記吸気口7を構成する風洞7cから取り込まれる冷却風の流通方向に対する配設角度を変化できる複数の仕切り板62からなる板状閉塞部材を備え、前記複数の仕切り板62からなる板状閉塞部材を前記吸気口7を構成する風洞7c内部の空気流路に並設するとともに、周囲温度により変形して前記複数の仕切り板62からなる板状閉塞部材を駆動し前記吸気口7を構成する風洞7cの開口面積を変化することにより前記吸気口7から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構WMを設けたので、風量調整機構によって複数の板状閉塞部材の冷却風の流通方向に対する配設角度を変化し、周囲温度に応じて吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することにより、電動機本体の負担および騒音発生を周囲温度に適応し効率的に低減できる車両用電動機の冷却装置を得ることができる。
【0024】
実施の形態4.
<たわみ形式風量調整機構>
この発明による実施の形態4を図9および図10について説明する。図9は実施の形態4における風量調整機構の構成を示す斜視図である。図10は実施の形態4における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0025】
この発明による実施の形態4における風量調整機構WMの構成を示す図9および図10において、この風量調整機構WMはバイメタルがたわむ原理を利用して冷却風量を調整する機構で構成され、先に説明した実施の形態1から実施の形態3までと同様に、この機構WMは電動機の吸気口7(図1参照)に取り付けられる。
吸気口7を構成する風洞7d内部の空気流路を流れる冷却風は、一端をボルト95で固定されて他端の自由端に可動軸93を持ち、この可動軸93はレール94に案内されて移動することが可能なバイメタル92で構成される仕切り板が風洞7dに対をなして設けられ、周囲温度によりこれらの対をなすバイメタル92が撓み開口面積を変化させることにより冷却風の風量を調整する。
【0026】
周囲温度が上昇すると、1対のバイメタル92はそれぞれ変形してボルト95で風洞7dに固定された一端92aから可動軸93が設けられた他端92bが離れる方向に移動し、風洞7b内部の空気流路における開口面積を拡げる。可動軸93はレール94に案内されて移動する。周囲温度が下降すると、バイメタル92はそれぞれ変形してボルト95で風洞7dに固定された一端92aへ可動軸93が設けられた他端92bが近づく方向に移動し、風洞7b内部の空気流路における開口面積を狭くする。このように、風洞7b内部の空気流路を流通する冷却風の風量を調整することができる。
【0027】
この発明による実施の形態4によれば、固定子コア1に対向して配設される回転子コア2が設けられた回転子軸4の回転に応じて吸気口7(図1参照)を介して車両用主電動機本体MAの内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、周囲温度の変化に応じて変形する材質で形成され前記吸気口7を構成する風洞7dの空気流路に突出して配設される風量調整機構WMを構成するバイメタル92からなる閉塞部材を備え、前記風量調整機構WMを構成するバイメタル92からなる閉塞部材は周囲温度により変形して前記吸気口7を構成する風洞7dの開口面積を変化させ前記吸気口から取り込まれる冷却風量を調整するようにしたので、周囲温度の変化に応じて変形する材質で形成された吸気口に突出する閉塞部材によって、周囲温度に応じて吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することにより、電動機本体の負担および騒音発生を周囲温度に適応し効率的に低減できる車両用電動機の冷却装置を得ることができる。
【0028】
実施の形態5.
<スリット形式風量調整機構>
この発明による実施の形態3を図11から図13までについて説明する。図11は実施の形態5における風量調整機構の正面側から見た構成を示す斜視図である。図12は実施の形態5における風量調整機構の裏面側から見た構成を示す斜視図である。図13は実施の形態5における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
この実施の形態5において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0029】
この発明による実施の形態5における風量調整機構WMの構成を示す図11から図13までにおいて、この風量調整機構WMはスリットにより冷却風量を調整する機構で構成され、実施の形態1から実施の形態4のものと同様に、この機構は電動機の吸気口7(図1参照)に取り付けられる。
この風量調整機構WMは吸気口7を構成する風洞7e内部の空気流路を流れる冷却風について、周囲温度により変形するバイメタル113の駆動力を利用して、軸受114を軸として回転する仕切り板112により風洞7eに取り付けられているスリット7Sの開口面積を変化させることにより、冷却風量を調整する機構である。
円板状の仕切り板112には、風洞7eのスリット7Sに対向するスリット2Sが設けられ、仕切り板112の回動によりスリット2Sとスリット7Sとの相対位置を変化させることによって風洞7eに設けられたスリット7Sの開口面積を変化させる。
周囲温度が上昇すると、バイメタル113の変形により仕切り板112は図示状態から反時計式に回動してスリット7Sの開口面積を拡大し、周囲温度が下降すると、バイメタル113の変形により仕切り板112は図示状態から時計式に回動してスリット7Sの開口面積を縮小する。
なお、仕切り板112の回転する範囲はスリット7Sを全部覆う状態からスリット7Sが全開になる範囲内であり、それ以上の回転を防止するために回転防止杭115を取り付け、回転範囲を規制する。
【0030】
例えば、寒暖の差が激しい場所で使用した場合に、周囲温度が高い場合には、バイメタルが変形することにより自動的に開口部が開き、冷却風を大量に吸気できる状態となり、周囲温度が低く冷却風が少量で済む場合には自動的に開口部が閉じ、周囲の温度状況に応じて冷却風を自動的に最適な風量に調整することが可能となる。
また、同時に風量調整機構を取り付けることにより、電動機内部の冷却ファンや導体部分の風切り音や電磁騒音を電動機の外部へ放出することも最小限に抑えることが可能となり、低騒音化が可能となる。
【0031】
この発明による実施の形態5によれば、固定子コア1に対向して配設される回転子コア2が設けられた回転子軸4の回転に応じて吸気口7(図1参照)を介して車両用主電動機本体MAの内部に冷却風を取り込む車両用電動機の冷却装置において、前記吸気口7を構成する風洞7e内の空気流路から取り込まれる冷却風と交差する面において回動可能に配設されたスリット2Sで形成される冷却風流通部を有する仕切り板112からなる円板状閉塞部材を備え、周囲温度により変形して前記円板状閉塞部材の回動位置を変化するように前記スリット2Sで形成される冷却風流通部を有する仕切り板112からなる円板状閉塞部材を駆動し前記吸気口7を構成する風洞7eの開口面積を変化することにより前記吸気口7から取り込まれる冷却風量を調整する風量調整機構WMを設けたので、風量調整機構によって冷却風流通部を有する円板状閉塞部材の回動位置を変化し、周囲温度に応じて吸気口から取り込まれる冷却風量を調整することにより、電動機本体の負担および騒音発生を周囲温度に適応し効率的に低減できる車両用電動機の冷却装置を得ることができる。
【0032】
この発明による実施の形態では、次の(A1)項から(A5)項までに示す構成が提案されている。
(A1)内部に回転子軸、回転子コア、固定子コアが設けられている電動機を覆う電動機フレームと、電動機フレームの一端に設けられ、電動機内部に冷却風を取り込むための吸気口と、上記電動機フレームの他端に支承されているブラケットと、このブラケットに設けられた吸気口に、周囲温度により変形する合金・バイメタルを用いたチョーク機構により吸気口を開閉し、電動機内部へ取り込まれる冷却風を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
(A2)冷却風が取り込まれる吸気口を周囲温度により変形する合金・バイメタルを用いたスライド式の塞ぎ板により吸気口を開閉し、冷却風量を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
(A3)冷却風が取り込まれる吸気口を周囲温度により変形する合金・バイメタルを用いてブラインド式に開閉する塞ぎ板により吸気口を開閉し、冷却風量を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
(A4)冷却風が取り込まれる吸気口内部に周囲温度により変形する合金・バイメタルを吸気口に用いて、バイメタルが伸縮することにより吸気口を開閉し、冷却風量を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
(A5)冷却風が取り込まれる吸気口内部に周囲温度により変形する合金・バイメタルを用いて、バイメタルの伸縮による駆動力で回転する塞ぎ板が吸気口内部に設けられたスリットを開閉することにより、冷却風量を調整することを特徴とする冷却風量調整機構。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明による実施の形態1における全体構成を示す縦断面図である。
【図2】この発明による実施の形態1における風量調整機構の構成を示す斜視図である。
【図3】この発明による実施の形態1における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
【図4】この発明による実施の形態2における風量調整機構の構成を示す斜視図である。
【図5】この発明による実施の形態2における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
【図6】この発明による実施の形態3における風量調整機構の正面側から見た構成を示す斜視図である。
【図7】この発明による実施の形態3における風量調整機構の裏面側から見た構成を示す斜視図である。
【図8】この発明による実施の形態3における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
【図9】この発明による実施の形態4における風量調整機構の構成を示す斜視図である。
【図10】この発明による実施の形態4における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
【図11】この発明による実施の形態5における風量調整機構の正面側から見た構成を示す斜視図である。
【図12】この発明による実施の形態5における風量調整機構の裏面側から見た構成を示す斜視図である。
【図13】この発明による実施の形態5における風量調整機構の構成を一部断面で示す斜視図である。
【符号の説明】
【0034】
1 固定子コア、2 回転子コア、3 固定子コイル、4 回転子軸、5 軸受、6 フレーム、7 吸気口、7a,7b,7c,7d,7e 風洞、8 駆動側ブラケット、9 回転子導体、10 ファン、11 ギャップ、12 風穴、13 排風穴、14 反駆動側ブラケット、15 軸受、16 フレーム、22 仕切り板、23 回転軸、24 軸受、25 バイメタル、26 ストッパー、42 仕切り板、43 バイメタル、44 溝部、62 仕切り板、63 回転軸、64 ストッパー、65 軸受、66 バイメタル、92 仕切り板を形成するバイメタル、93 可動軸、94 レール、95 ボルト、112 仕切り板、113 バイメタル、114 軸受、115 回転防止杭。




 

 


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