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発明の名称 回転電機の電機子
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−49816(P2007−49816A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−231506(P2005−231506)
出願日 平成17年8月10日(2005.8.10)
代理人 【識別番号】100094916
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 啓吾
発明者 橋本 昭 / 山代 諭 / 佐武 英和 / 山本 一之
要約 課題
磁極ティースを組み合わせる工程数を低減して生産効率を向上することができる回転電機の電機子を得る。

解決手段
継鉄部102と継鉄部102から回転電機の径方向に突出する歯部101と継鉄部両端面103の歯部突出側に圧入凸片部104を有する第1の磁極ティース100と、第1の磁極ティース100の歯部間に配置され径方向に延在しその一端に圧入凹部202が形成された第2の磁極ティース200とを備え、隣接する第1の磁極ティース100の端面103同士を密着させると共に、隣接する第1の磁極ティース100の圧入凸片部104同士で形成される圧入凸部105に、第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入することにより、隣接する第1の磁極ティース100を連結固定する。
特許請求の範囲
【請求項1】
回転電機の周方向に順次配列され、周方向に延在する継鉄部と上記継鉄部から回転電機の径方向に突出する歯部と上記継鉄部両端面の上記歯部突出側に圧入凸片部とを有する第1の磁極ティースと、
上記第1の磁極ティースの歯部間に配置され上記径方向に延在しその一端に圧入凹部が形成された第2の磁極ティースとを備え、
隣接する上記第1の磁極ティースの端面同士を密着させると共に、隣接する上記第1の磁極ティースの圧入凸片部同士で形成される圧入凸部に、上記第2の磁極ティースの圧入凹部を圧入することにより、上記隣接する第1の磁極ティースが連結固定されることを特徴とする回転電機の電機子。
【請求項2】
上記第1の磁極ティースはティース片を積層して構成され、上記第1の磁極ティースの積層方向の一部に上記圧入凸片部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の電機子。
【請求項3】
上記第1の磁極ティースの所定個数は、上記継鉄部の端部において、屈曲可能な連結部により連結されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の電機子。
【請求項4】
上記第1の磁極ティースの圧入凸片部には、隣接する上記第1の磁極ティースを当接させたときの上記端面に切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の電機子。
【請求項5】
上記第1の磁極ティースに、上記第2の磁極ティースの根元部が挿入される凹状の挿入部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の電機子。
【請求項6】
上記第1の磁極ティースの上記凹状の挿入部に係止用凹部を設け、上記第2の磁極ティースの根元部に係止用凹部を設け、上記各係止用凹部は上記第1の磁極ティースと上記第2の磁極ティースを組み合わせた状態で対向する位置に設けられ、圧入により対向した上記係止用凹部で形成された空間に抜け止め材を挿入することを特徴とする請求項5記載の回転電機の電機子。
【請求項7】
上記第2の磁極ティースの根元部と先端部との間に段差部を設け、上記第1の磁極ティースと上記第2の磁極ティースを組み合わせた状態で駆動コイルが設けられるスロット部にモールド樹脂を充填することを特徴とする請求項1記載の回転電機の電機子。
【請求項8】
上記第1の磁極ティースの凹状の挿入部側端に凸状の係止部を設け、上記第2の磁極ティースの根元部の端部に凸状の係り部を設け、上記第1の磁極ティースと上記第2の磁極ティースを組み合わせた状態で上記係止部と上記係り部間にできた空間にモールド樹脂を充填することを特徴とする請求項5記載の回転電機の電機子。
【請求項9】
上記第1の磁極ティースの歯部と上記第2の磁極ティースの歯部のいずれか一方に駆動コイルを巻回して主極ティースを構成し、いずれか他方に駆動コイルを巻回せずに補極ティースを構成するようにしたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項記載の回転電機の電機子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、回転電機の電機子に係り、特に、周方向に分割された鉄心を組み合わせて完成させる型の電機子において、その生産効率の改善を図るものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、回転電機の小型化、高出力化を目的として、周方向に分割された積層鉄心に巻線を施すことにより、巻線の密度を高めた固定子の構造が知られている。例えば、特許文献1に開示されたものは、極歯単位毎に周方向に分割された磁極ティースのそれぞれに巻線を施し、各磁極ティースの端部に設けられた凹凸部を嵌め合わせて円筒形状とした後、磁極ティース端部を積層方向にレーザー溶接して各磁極ティースを連結固定している。
【0003】
また、特許文献2に開示されたものは、極歯単位毎に周方向に分割された磁極ティースのそれぞれに巻線を施し、各磁極ティースの外周部の周方向の一端に形成された突起部を、隣接する磁極ティースの外周部の他端に形成された凹部に嵌合し、上記凹部の外側片を内周方向にかしめて各磁極ティースを互いに連結固定する構造である。
【0004】
【特許文献1】特許第3355700号公報(段落[0014])
【特許文献2】特開平10−174319号公報(段落[0005])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、従来、個々に作製された複数の磁極ティースを組み合わせて完成させる回転電機の電機子にあっては、個々の磁極ティース毎に、レーザー溶接(特許文献1)や、かしめ(特許文献2)による連結固定作業が必要となる、即ち、磁極ティースの数だけ手間の掛かる特殊な連結固定作業が必要となり、生産性が良くないという問題があった。
【0006】
また、特許文献1の場合は、高価なレーザー溶接の設備が必要になるとともに、この溶接作業により電機子が歪んでしまい、コギングやトルクリップル等の回転電機の特性を劣化させる要因ともなっていた。
【0007】
また、特許文献2の場合は、専用のかしめ装置が必要になるとともに、このかしめ作業により電機子が歪んでしまい、コギングやトルクリップル等の回転電機の特性を劣化させる要因ともなっていた。
【0008】
この発明は上記のような従来の問題点を解消するためになされたもので、磁極ティースを組み合わせる工程数を低減して生産効率を向上することができる回転電機の電機子を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明に係る回転電機の電機子は、回転電機の周方向に順次配列され、周方向に延在する継鉄部と継鉄部から回転電機の径方向に突出する歯部と継鉄部両端面の歯部突出側に圧入凸片部とを有する第1の磁極ティースと、第1の磁極ティースの歯部間に配置され径方向に延在しその一端に圧入凹部が形成された第2の磁極ティースとを備え、隣接する第1の磁極ティースの端面同士を密着させると共に、隣接する第1の磁極ティースの圧入凸片部同士で形成される圧入凸部に、第2の磁極ティースの圧入凹部を圧入することにより、隣接する第1の磁極ティースを連結固定するものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明の回転電機の電機子によれば、磁極ティースの連結部が2ティース当り1箇所となるので、連結作業を従来の1/2に減らすことができ、圧入という簡便な方法で電機子を組み立てられるので、生産効率を向上できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による回転電機の電機子を示す平面図である。ここでは、回転軸3と一体に構成された回転子2に対して所定の空隙を介して配置された固定子として機能する回転電機の電機子1を例に取り上げて説明する。なお、反対に、回転軸と一体に構成される回転子として機能する場合も、この発明は全く同様に適用することができる。
【0012】
図1に示すように、電機子1は、回転電機の周方向に順次配列された複数個の第1の磁極ティース100と、第1の磁極ティース100と連結された第2の磁極ティース200と、第1の磁極ティース100及び第2の磁極ティース200に巻回された駆動コイル5を備えている。
【0013】
図2は図1の第1の磁極ティース100を示す断面図、図3は図1の第2の磁極ティース200を示す断面図である。まず、図2の第1の磁極ティース100は、周方向に延在する継鉄部102と、この継鉄部102の略中央位置から径方向内側に突出する歯部101とからなり、歯部101には、インシュレータ4を介して駆動コイル5が巻回されている。そして、継鉄部102の両端面103の歯部101突設方向には、第2の磁極ティース200の圧入凹部202(後述)が嵌合する凸形状の圧入凸片部104が形成されている。なお、第1の磁極ティース100は図2に示す形状の鋼板を所定量積層し、抜きカシメ6による一体に構成されている。
【0014】
図3の第2の磁極ティース200は、歯部201と、歯部201の根元部に設けられた矩形状の圧入凹部202と、インシュレータ4を介して歯部201に巻回された駆動コイル5を備えている。第2の磁極ティース200の圧入凹部202は、第1の磁極ティース100の端面103を当接させることによって圧入凸片部104が合わさり、図4に示ように形成される圧入凸部105に圧入可能なように設けられている。なお、第2の磁極ティース200は図3に示す形状の鋼板を所定量積層し、抜きカシメ6による一体に構成されている。
【0015】
図4に示すように、第1の磁極ティース100の端面103を当接させて環状に配置し、隣接する第1の磁極ティース100の圧入凸片部104が形成する圧入凸部105に第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入することによって、第1の磁極ティース100の連結と、第2の磁極ティース200の第1の磁極ティース100への固定を行う。なお、第1の磁極ティース100の端面103は、第1の磁極ティースを円環状に配置した時に、各々が密着するように設けられている。また、図4に示すように、第2磁極ティース200を内周側から径方向外側に移動させることによって、第1の磁極ティース100の圧入凸部105に第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入できるようになっている。
【0016】
以上のように本実施の形態によれば、第1の磁極ティース100間に第2の磁極ティース200を配置し、第2の磁極ティース200により第1の磁極ティース100同士を連結することにより、磁極ティースの連結部が2磁極ティース当り1箇所となり、連結作業を従来の1/2に減らすことができ組み立て性を改善できる。
【0017】
また、第1の磁極ティース100の圧入凸部105に第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入することによって電機子1を連結しているので、特殊な装置等を導入しなくとも電機子1を製造することができる。
【0018】
さらに、第1の磁極ティース100の端面103を密着させることによって隣接する圧入凸片部104が合わさり圧入凸部105が形成される。そして、この圧入凸部105が剛体的な構造となるので、上記第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入することによって圧入部分にガタ等が生じることが無く、安定した一体構造の電機子1を得ることができる。
【0019】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2の第1の磁極ティースの圧入凸部を説明するための図である。図5は実施の形態1の第1の磁極ティースの圧入凸部を示す図であり、第1の磁極ティース100の継鉄部102に設けられている圧入凸片部104はティース積層方向の全部に設けられている。本実施の形態では、図6に示すように、第1の磁極ティース100の継鉄部102に設けられている圧入凸片部104を、ティース積層方向の一部に設けるようにしている。なお、その他の構成は上記実施の形態と同様である。
【0020】
以上のように、本実施の形態では、第1の磁極ティース100の継鉄部102に設けられている圧入凸片部104をティース積層方向の一部に設けることによって、第1の磁極ティース100の圧入凸片部104によって形成される圧入凸部105と第2の磁極ティース200の圧入凹部202の圧入部の長さを小さくすることができ、圧入力を容易に調整することができる。
【0021】
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3による回転電機の電機子を示す断面図、図8は、図7に示す電機子を組み立てる工程を示す断面図、図9は第2の磁極ティースを示す断面図である。これらの図において、実施の形態1と同一符号は、同一または相当部分を示す。
【0022】
図7及び図8に示すように、この実施の形態では、例えば6個の第1の磁極ティース100が屈曲可能な連結部118で連結されており、全体として連結磁極ティース150を形成している。そして、図8に示すように、連結部118を屈曲させて、第1の磁極ティース100の歯部101間の間隙を広げた状態で連続的に駆動コイル5の巻線を施し、駆動コイル5を巻回する。そして、図7に示すように、第1の磁極ティース100同士を連結部118で上記と逆方向に屈曲させて、円弧状にする。その後、第1の磁極ティース100の圧入凸部105に第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入させて、第1の磁極ティース100の連結を強固にするとともに、第1の磁極ティース100に第2の磁極ティース200を組み込み、固定する。
【0023】
この実施の形態では、第1の磁極ティース100同士が連結部118で連結されているのでマテリアルハンドリングが容易になる。
【0024】
また、連結部118で第1の磁極ティース100を屈曲させ、歯部101間の間隔を広げた状態で駆動コイル5を巻回することができるので、駆動コイル5の巻線が容易になり、またコイルを高密度に、連続的に巻回することができ、生産性が向上する。
【0025】
実施の形態4.
上記実施の形態において、第1の磁極ティース100の圧入凸片部104によって形成される圧入凸部105に、第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入し、第1の磁極ティース100と第2の磁極ティース200を連結固定して、電機子1を形成している。この場合、図10に示すように、圧入凸部105の幅寸法W1と圧入凹部202の幅寸法W2の関係をW1≒W2とするところ、強固に連結固定する場合には、W1≧W2、もしくはW1>W2とする必要がある。しかしながら、このとき、圧入凸部105に圧入凹部202を圧入することによって大きな歪みや塑性変形が生じうまく圧入できないことが懸念される。
【0026】
本実施の形態は上記課題を解消するためになされたものであり、図11はこの発明の実施の形態4による磁極ティースを示す断面図であり、図12は図11の要部拡大断面図である。
【0027】
本実施の形態では、図11及び図12に示すように、第1の磁極ティース100の圧入凸片部104の端面103側に切欠き106を設ける。なお、この切欠き106は、圧入凸片部104の端面103の継鉄部内側に設けられ、切欠き106の外側には密着部103aを有するようにする。なお、その他の構成は上記実施の形態と同様である。
【0028】
本実施の形態によれば、第1の磁極ティース100の圧入凸片部104の端面103側に切欠き106を設けているので、第1の磁極ティース100の圧入凸部105に第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入することによる歪みや塑性変形を緩和することが可能となり、安定した圧入が可能となる。また、切欠き106の外側には密着部103aを残しているので、圧入凸部105が剛体的な構造となり、上記実施の形態と同様に圧入部分にガタ等が生じることが無く、安定した一体構造の電機子1を得ることができる。
【0029】
実施の形態5.
上記実施の形態1〜4では、図13に示すように、第1の磁極ティース100の圧入凸部105に第2の磁極ティースの圧入凹部202を圧入する際に、端面103、圧入凸片部104、圧入凹部202等の寸法誤差によって、第1の磁極ティース100が矢印A方位に傾く可能性があり、電機子1の組み立て性を損なう可能性がある。この実施の形態は上記矢印A方向の傾きを防止するためのものである。
【0030】
図14はこの発明の実施の形態5による電機子を示す断面図、図15は図14の磁極ティースの圧入部寸法関係を示す断面図、図16は図14の第1の磁極ティースを示す断面図、図17は図14の第2の磁極ティースを示す断面図である。
【0031】
本実施の形態では、図14〜図17に示すように、第1の磁極ティース100の継鉄部102の端部に凹状の挿入部107が設けられ、この凹状挿入部107に端面側に圧入凸片部104が設けられている。この凹状の挿入部107は、隣接する第1の磁極ティース100の端面103が当接し、圧入凸部105が形成された状態において、第2の磁極ティース200の根元部203が挿入できるように、第2の磁極ティース200の幅W4とほぼ同じ幅W3の嵌合挿入部108が形成されるようになっている。
【0032】
以上のように本実施の形態によれば、第2の磁極ティース200を、第1の磁極ティース100の挿入部107によって形成された嵌合挿入部108に挿入する際、圧入凸部105と圧入凹部202の圧入によって第1の磁極ティース100が傾くことはなく(第1の磁極ティース100に傾く力が作用するが、第2の磁極ティース200の根元部203によって規制されるため傾かない。)、組み立てを容易に行うことができる。
【0033】
また、嵌合挿入部108に第2の磁極ティース200の根元部203を挿入する構造とすることにより、第1の磁極ティース100と第2の磁極ティース200の接触面積を大きくすることが可能となり、磁極ティースを分離することによる磁気的な損失(磁気抵抗)を抑制することができる。
【0034】
実施の形態6.
上記実施の形態1〜5では、第1の磁極ティース100及び第2の磁極ティース200の双方に駆動コイル5を巻回していた。本実施の形態では、図18〜図20に示すように、第1の磁極ティース100の歯部101にのみ駆動コイル5を巻回し、第2の磁極ティース200には駆動コイル5を巻回していない。このような構成において、コイルが巻回された第1の磁極ティース100は、主極ティースとなり、コイルが巻回されていない第2の磁極ティース200はコギングやトルクリップルを抑制するための補極ティースとなる。
【0035】
そして、図20に示すように、第1の磁極ティース100の端面103を当接させて円環状にし、第1の磁極ティース100の圧入凸部105に第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入することにより、第1の磁極ティース100の連結と、第2の磁極ティース200の第1の磁極ティース100への固定を行う。
【0036】
以上のように本実施の形態によれば、上記実施の形態と同様の効果が得られるとともに、第1の磁極ティース100にのみ駆動コイル5を巻回したので、第2の磁極ティース200の圧入の際、第2の磁極ティース200を積層方向で分割することが可能となり圧入力の調整を容易に行うことできる。この場合、第2の磁極ティース200は分割数分組み込む作業が必要となる。
【0037】
なお、この実施の形態において、第1の磁極ティース100にのみ駆動コイル5を設けるようにしたが、第1の磁極ティース100にコイルを設けず、第2の磁極ティース200に駆動コイル5を設けても同様の効果が得られる。
【0038】
実施の形態7.
上記実施の形態1〜6では、第1の磁極ティース100の端面103を密着させることによって形成される圧入凸部105に、第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入することによって、第1の磁極ティース100の連結と、第2の磁極ティース200の第1の磁極ティース100への固定を行った。しかし、電機子1に加わる振動や衝撃によって、第2の磁極ティース200の圧入凹部202が第1の磁極ティース100の圧入凸部105から抜ける可能性がある。
【0039】
図21はこの発明の実施の形態7による電機子の一部を示す断面図、図22は図21の第1の磁極ティースを示す断面図、図23は図21の第2の磁極ティースを示す断面図である。本実施の形態では、図21〜図23に示すように、第1の磁極ティース100の挿入部107の圧入凸片部104の反対側の面に係止用凹部109と、第2の磁極ティース200の根元部203に係止用凹部204を設ける。そして、第1の磁極ティース100の端面103を密着させることによって形成される圧入凸部105に、第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入後、図21に示すように、係止用凹部109及び204によって形成された空間にピン11を挿入することによって、第1の磁極ティース100の圧入凸部105から第2の磁極ティース200の圧入凹部202が抜けないようにしている。
【0040】
なお、第2の磁極ティース200の係止用凹部204は、第1の磁極ティース100によって形成される圧入凸部105に、第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入した状態で、第1の磁極ティース100の係止用凹部109に対向するように配設されている。
【0041】
このように構成したので、電機子1に加わる振動や衝撃によって第2の磁極ティース200の圧入凹部202が第1の磁極ティース100の圧入凸部105から抜けることがなくなり、良好な特性が得られる電機子1を提供できる。
【0042】
なお、上記ピン11の代わりに樹脂等を注入しても同様の効果が得られる。
【0043】
実施の形態8.
図24はこの発明の実施の形態8による電機子の一部を示す断面図、図25は図24の第2の磁極ティースを示す断面図である。
【0044】
本実施の形態では、上記実施の形態7に代わる抜け止め手段として、図24及び図25に示すように、第2の磁極ティース200の根元部203と先端部との間に段差部205を設け、図24に示すように第1の磁極ティース100と第2の磁極ティース200を組み合わせた状態で駆動コイル5が設けられるスロット部にモールド樹脂12を充填する。ここで、段差部205は、図24に示すように、第1の磁極ティース100の継鉄部102の歯部側端とほぼ同じかわずかに入り込む位置から設けられている。
【0045】
このように構成することによって、段差部205がモールド樹脂12に引っ掛り、電機子1に加わる振動や衝撃によって第2の磁極ティース200の圧入凹部202が第1の磁極ティース100の圧入凸部105から抜けることがなくなり、良好な特性が得られる電機1を提供できる。
【0046】
実施の形態9.
図26はこの発明の実施の形態9による電機子の要部断面図、図27は図26の第1の磁極ティースを示す断面図、図28は図26の第2の磁極ティースを示す断面図である。また、図29及び図30はこの発明の実施の形態9による電機子の組立て工程を示す斜視図である。
【0047】
本実施の形態では、上記実施の形態7、8に代わる抜け止め手段として、図26〜図28に示すように、第1の磁極ティース100の継鉄部102の挿入部107側端に凸状の係止部110を設けるとともに、第2の磁極ティース200の根元部203の端部に凸状の係り部206を設ける。そして、図29(a)→(b)に示すように第1の磁極ティース100の嵌合挿入部108に矢印B方向から第2の磁極ティース200を挿入し、その後、図29(c)→(d)、もしくは図30(a)→(b)に示すように、第1の磁極ティース100の圧入凸部105に第2の磁極ティース200の圧入凹部202を圧入する。そして、図30(b)に示すように係止部110と係り部206間にできた空間13にモールド樹脂14を注入する。
【0048】
本実施の形態によれば、係止部110と係り部206間にモールド樹脂14が充填されるので、電機子1に加わる振動や衝撃によって第2の磁極ティース200の圧入凹部202が第1の磁極ティース100の圧入凸部105から抜けることがなくなり、良好な特性が得られる電機子1を提供できる。
【0049】
なお、係り部206は挿入部107の側壁に緩やかに当接するように設けられ、かつ、係止部110は第2の磁極ティース200の根元部203の側面に緩やかに当接するように設けられている。そのため、第2の磁極ティース200に抜去力が作用した場合に、モールド樹脂14に加わる力は圧縮力となるので、より強固に保持することができる。
【0050】
また、上記モールド樹脂14の代わりにピン等の固定部材を挿入しても同様の効果が得られる。
【0051】
なお、上記実施の形態7、8、9では第1の磁極ティース100にのみ駆動コイル5が設けられている場合を示したが、実施の形態1〜5のように第2の磁極ティースに駆動コイル5が設けられている場合にも適用可能である。
【0052】
また、上記実施の形態では、第1の磁極ティース及び第2の磁極ティースをティース片を積層することにより形成した例について説明したが、第1の磁極ティース及び第2の磁極ティースとして磁性粉体を焼結や射出成形によって形成したものをこの発明に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】この発明の実施の形態1による回転電機の電機子を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の形態1による回転電機の電機子の第1の磁極ティースを示す断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1による回転電機の電機子の第2の磁極ティースを示す断面図である。
【図4】この発明の実施の形態1による回転電機の電機子の組立工程を示す断面図である。
【図5】この発明の実施の形態1の第1の磁極ティースの圧入凸部を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2の第1の磁極ティースの圧入凸部を説明するための図である。
【図7】この発明の実施の形態3による回転電機の電機子を示す断面図である。
【図8】図7に示す電機子を組み立てる工程を示す断面図である。
【図9】図7に示す電機子の第2の磁極ティースを示す断面図である。
【図10】図1の磁極ティースの圧入部寸法関係を示す断面図である。
【図11】この発明の実施の形態4による磁極ティースを示す断面図である。
【図12】図11の要部拡大断面図である。
【図13】図11の磁極ティース連結の際起こりうる問題点を説明する図である。
【図14】この発明の実施の形態5による電機子を示す断面図である。
【図15】図14の磁極ティースの圧入部寸法関係を示す断面図である。
【図16】図14の第1の磁極ティースを示す断面図である。
【図17】図14の第2の磁極ティースを示す断面図である。
【図18】この発明の実施の形態6による回転電機の電機子を示す断面図である。
【図19】図18の電機子の磁極ティースを示す要部断面図である。
【図20】図18の電機子の組立て工程を示す断面図である。
【図21】この発明の実施の形態7による電機子の一部を示す断面図である。
【図22】図21の第1の磁極ティースを示す断面図である。
【図23】図21の第2の磁極ティースを示す断面図である。
【図24】この発明の実施の形態8による電機子の一部を示す断面図である。
【図25】図24の第2の磁極ティースを示す断面図である。
【図26】この発明の実施の形態9による電機子を示す要部断面図である。
【図27】図26の第1の磁極ティースを示す断面図である。
【図28】図26の第2の磁極ティースを示す断面図である。
【図29】この発明の実施の形態9による電機子の組立て工程を示す斜視図である。
【図30】この発明の実施の形態9による電機子の組立て工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
1 電機子、100 第1の磁極ティース、200 第2の磁極ティース、
101,201 歯部、102 継鉄部、103 端面、104 圧入凸片部、
202 圧入凹部、105 圧入凸部、106 切欠き、107 挿入部、
108 嵌合挿入部、109,204 係止用凹部、150 連結磁極ティース、
11 ピン、205 段差部、5 駆動コイル、12,14 モールド樹脂、
203 根元部、110 係り部、206 係止部。




 

 


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