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トロイダル巻線回転電機 - 三菱電機株式会社
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発明の名称 トロイダル巻線回転電機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−28703(P2007−28703A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−202985(P2005−202985)
出願日 平成17年7月12日(2005.7.12)
代理人 【識別番号】100057874
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道照
発明者 小松 孝教 / 田中 敏則 / 馬場 俊行
要約 課題
この発明は、組み立て精度を向上させることができるトロイダル巻線回転電機を提供することを目的とするものである。

解決手段
円環状のステータコア23には、周方向に互いに間隔を置いて複数のスロット25が設けられている。各スロット25は、コイル巻付部28及び固定部26のいずれかとされる。各コイル巻付部28には、コイル27が巻き付けられ、それらコイル27間は結線される。固定部26には、コイル27は巻き付けられない。また、固定部26には、リーマ孔26aが設けられる。リーマ孔26aには、ステータコア23を軸受け台ハウジングに固定するためリーマボルト29が通される。
特許請求の範囲
【請求項1】
周方向に互いに間隔を置いて配置された複数個の磁性体を有する環状の回転子、及び
周方向に互いに間隔を置いて複数のスロットが設けられるステータコアと、所定個数の上記スロットである固定部に取り付けられ、上記ステータコアを構造物に固定する所定個の固定用部材と、上記固定部を除く上記スロットに取り付けられる複数のコイルとを有し、上記回転子に対向して配置される固定子
を備えていることを特徴とするトロイダル巻線回転電機。
【請求項2】
使用される電力の相数をMp、上記磁性体の個数をP個、上記スロットの個数をQ個、Q/Pの既約分数をQ’/P’、及びMpの倍数を除くQ/Q’以下の自然数をnとしたときに、
上記固定部は、連続したnQ’個中の互いに等間隔を置いたMp個の上記スロットであることを特徴とする請求項1記載のトロイダル巻線回転電機。
【請求項3】
上記固定用部材として、リーマボルトが用いられ、
上記固定部には、上記リーマボルトが嵌り込むリーマ孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトロイダル巻線回転電機。
【請求項4】
上記リーマ孔が設けられた複数の非磁性スペーサが、上記固定部毎に上記ステータコアと上記構造物との間に介在されることを特徴とする請求項3記載のトロイダル巻線回転電機。
【請求項5】
上記ステータコアは、両端が互いに連結可能であるとともに異なった形状であり、その両端の少なくともいずれか一方に上記固定用部材が挿通される固定用孔が設けられ、互いに連結可能な端部同士が連結されることで連結部分が上記固定部となる複数の分割コアを有し、上記分割コアが環状に連結された第1層目コアと、上記第1層目コアが裏返された状態の第2層目コアとが軸方向に重ねられ締結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトロイダル巻線回転電機。
【請求項6】
上記分割コアの端部間の少なくとも2つの上記スロットは上記固定部であることを特徴とする請求項5記載のトロイダル巻線回転電機。
【請求項7】
上記回転子は、上記固定子の径方向外側に配置された外側回転子と、上記固定子の径方向内側に配置された内側回転子とを含み、
上記固定部には、上記固定用部材が相通される固定用孔が設けられるとともに、上記固定用孔よりも上記固定部の径方向外側に配置された外側壁部と、上記固定用孔よりも上記固定部の径方向内側に配置された内側壁部とが設けられており、
上記外側壁部と上記内側壁部との高さの比は、上記外側回転子の1極あたりの磁束量と上記内周側回転子の1極あたりの磁束量との比と同等にされていること特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のトロイダル巻線回転電機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、トロイダル巻線が施されたトロイダル巻線回転電機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電動機では、複数のコイルが周方向に互いに間隔を置いてバックヨークに巻き付けられている。バックヨークのコイルとコイルとの間の部分には、ボルトを通すための孔が設けられている。そして、その孔に通されるボルトによって、固定子がフランジ板に固定されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−46461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来の電動機では、ボルトはコイルの間に通されるので、コイルが邪魔となり、ボルトの頭や座のスペースを確保することが難しくなるため、固定子のフランジ板への固定が不確実になり、組み立て精度が低下している。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、組み立て精度を向上させることができるトロイダル巻線回転電機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るトロイダル巻線回転電機は、周方向に互いに間隔を置いて配置された複数個の磁性体を有する環状の回転子、及び周方向に互いに間隔を置いて複数のスロットが設けられるステータコアと、所定個数のスロットである固定部に取り付けられ、ステータコアを構造物に固定する所定個の固定用部材と、固定部を除くスロットに取り付けられる複数のコイルとを有し、回転子に対向して配置される固定子を備える。
【発明の効果】
【0007】
この発明のトロイダル巻線回転電機によれば、コイルが設けられないスロットに固定用部材が取り付けられるようにしたので、固定用部材のためのスペースを確保することで、より確実に固定子を構造物に固定をすることができ、組み立て精度を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータ用の巻上機を示す半断面図である。図において、ベース1上には、互いに間隔をおいて構造物である2つの軸受け台ハウジング2が立設されている。それぞれの軸受け台ハウジング2には、軸挿入孔2aが設けられている。軸挿入孔2aには、軸受け7及び主軸8が挿入されている。主軸8は、軸受け7を介して軸受け台ハウジング2に回転自在に支持されている。また、軸受け台ハウジング2には、主軸8の回転速度を検出するためのエンコーダ3が取り付けられている。
【0009】
主軸8の中央には、ボス部9が設けられている。ボス部9には、複数の第1のスポーク10を介して回転体4が固定されている。回転体4は、第1のスポーク10に固定された内側環状体15、内側環状体15よりも径の大きい外側環状体16、及び内側環状体15の外周面と外側環状体16の内周面とを接続する複数の第2のスポーク17を有している。内側環状体15と外側環状体16とは、同軸に配置されている。
【0010】
外側環状体16は、円筒状の綱車部20、及び綱車部20の両端に設けられているフランジ状の制動部21を有している。綱車部20の外周面には、複数本の主索(図示せず)が巻き掛けられる複数の綱溝20aが設けられている。図示はしないが、かご及び釣合おもりは、主索によって昇降路内に吊り下げられている。
【0011】
制動部21の両面には、制動面21aが設けられている。また、制動部21には、ブレーキ装置5が設けられている。ブレーキ装置5は、制動部21を挟持する一対のブレーキシュー5aを有している。即ち、各ブレーキシュー5aは、回転体4の制動時に制動面21aに押しつけられる。例えば、ブレーキ装置5としては、電磁ブレーキ装置が用いられる。電磁ブレーキ装置においては、制動ばねのばね力によりブレーキシュー5aが制動面21aに押しつけられて回転体4の回転が制動されるとともに、電磁マグネットを励磁することによりブレーキシュー5aが制動面21aから開離され、制動が解除される。
【0012】
内側環状体15の外周面の両端には、複数の磁石12aが固定されている。即ち、内側環状体15は、内側回転子である。また、外側環状体16の内周面の両端には、複数の磁石12bが固定されている。即ち、外側環状体16は、外側回転子である。磁石12a,12bは、主軸8の周方向に沿って円環状に配置されている。
【0013】
各軸受け台ハウジング2には、固定子6がそれぞれ固定されている。各固定子6は、内側回転子及び外側回転子に対向して配置されている。トロイダル巻線回転電機は、固定子6、内側回転子及び外側回転子を有したラジアルギャップタイプのものである。また、巻上機内には、2つのロイダル巻線回転電機が収納されている。
【0014】
次に、図2は、図1の片側のトロイダル巻線回転電機を示す正面図であり、周方向を直線状に展開して示している。図において、磁石12a,12bは、P個(ここでは10個)ずつ設けられている。円環状のステータコア23には、周方向に互いに間隔を置いてQ個(ここでは24個)のスロット25が設けられている。スロット25は、ステータコア23からその径方向内側及び外側へ放射状に延出された複数のティース23a間に設けられている。
【0015】
各スロット25は、固定子6を軸受け台ハウジング2に固定するための固定部26、及びコイル27が巻き付けられるコイル巻付部28のいずれかとされている。即ち、固定部26とされたスロット25には、コイル27は巻き付けられない。
【0016】
固定部26には、リーマ孔26aが設けられている。リーマ孔26aには、その径と同程度の径の軸を有するリーマボルト(固定用部材)29が通される。リーマボルト29の軸は、リーマ孔26aに嵌り込む。
【0017】
コイル巻付部28には、絶縁体であるインシュレータ32が装着されている。コイル27は、インシュレータ32の外周に巻き付けられている。即ち、インシュレータ32は、ステータコア23とコイル27との間に介在されている。また、各コイル27は、互いに結線されている。具体的には、各群中での同相のコイル27同士は互いに直列に接続される。
【0018】
次に、図3は、図2のIII−III線に沿う断面図であり、固定子6が軸受け台ハウジング2に固定されている状態を示している。図において、ステータコア23は、磁束の漏洩を防ぐためにステンレス等の非磁性スペーサ35を介して軸受け台ハウジング2に固定されている。非磁性スペーサ35は、固定部26毎に別個に設けられている。
【0019】
非磁性スペーサ35には、リーマ孔35a及びボルト孔35bが設けられている。リーマ孔35aには、ステータコア23を貫いたリーマボルト29が通されている。ステータコア23及び非磁性スペーサ35は、それらと軸受け台ハウジング2とを貫いたリーマボルト29にナット36が螺着されることで、軸受け台ハウジング2に締結されている。また、補強のために、非磁性スペーサ35は、ボルト孔35bに軸受け台ハウジング2の外側からボルト37が螺着され、軸受け台ハウジング2に締結されている。なお、リーマボルト29及びボルト37は非磁性体である。
【0020】
次に、固定部26の配置、及びその作用について説明する。まず、比較のために、固定部26を設けない場合について説明する。図4は、図2の固定子6に固定部26を設けない場合のコイル配置を示す説明図である。図5は、図4の第1群のコイル配置による誘導起電力を示すベクトル図である。なお、第1群とは図2のスロット25中の第1〜12番目までを示し、第2群とは第13〜24番目までのスロット25を示している。また、第2群のコイル配置による誘導起電力を示すベクトル図は図5と同様である。
【0021】
この実施の形態のトロイダル巻線回転電機は、電源としてMp相(ここでは3相)の交流電源が用いられ、毎極毎相スロット数がq=(Q/P)/Mp=4/5となり、1スロットピッチが電気角で(P/Q)×π=(5/12)×πの分数スロットのコイル配置となる。このとき、U相、V相、及びW相コイルと、それらのクロスコイルとは図4のように配置される。なお、図4のバーが付けられているものが各相のクロスコイルであり、第1番目のスロット25から順に(5/12)×πずつ位相がずらされてきたものが、πだけ位相が進められることで反転されたものである。
【0022】
このとき、Q/Pの既約分数をQ’/P’とし、相数の倍数でないQ/Q’以下の自然数をnとしたときに、連続したnQ’個中の互いに等間隔を置いたMp個のスロット25には、互いに電気的に(2/3)×πの位相差をもつコイル27が配置されている。
【0023】
次に、この実施の形態での固定部26の配置について説明する。図6は、図2の固定子6のコイル配置を示す説明図である。図において、互いに電気角で(2/3)×πの位相差をもつコイル27が配置されていたスロット25が固定部26とされている。つまり、連続したnQ’個中の互いに等間隔を置いたMp個のスロット25が固定部26とされる。
【0024】
具体的には、Q/P=24/10となり、Q’/P’=12/5となり、nは1又は2となる。この実施の形態では、n=2の場合について説明する。すると、nQ’=24となる。つまり、この実施の形態では、連続した24個中の互いに等間隔を置いた3つのスロット25が固定部26とされている。このとき、固定部26は、機械角で120°、即ち360°/Mp毎に等間隔に配置されている。
【0025】
このようなトロイダル巻線回転電機では、コイル27が設けられないスロット25にリーマボルト29が取り付けられるようにしたので、リーマボルト29のためのスペースを確保することで、より確実に固定子6を軸受け台ハウジング2に固定することができ、組み立て精度を向上させることができる。
【0026】
また、このようなトロイダル巻線回転電機では、連続したnQ’個中の互いに等間隔を置いたMp個のスロット25が固定部26とされるので、本来互いに電気的に(2/3)×πの位相差を有するコイル27が配置されるスロット25を固定部26とすることができ、三相バランスを崩すことなく、組み立て精度を向上させることができる。
【0027】
さらに、このようなトロイダル巻線回転電機では、固定部26にリーマ孔26aが設けられ、固定用部材としてリーマボルト29が用いられるので、固定後のステータコア23のがたつきを抑えることができ、より強固にステータコア23を軸受け台ハウジング2に固定することができる。
【0028】
さらにまた、このようなトロイダル巻線回転電機では、リーマ孔35aが設けられた複数の非磁性スペーサ35が、固定部26毎にステータコア23と軸受け台ハウジング2との間に介在されているので、一円の非磁性スペーサを全ての固定部26に共通に用いる場合に比べ、固定部26と非磁性スペーサ35との位置を合わせ易くすることができ、組み立てをより容易にすることができる。
【0029】
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2によるトロイダル巻線回転電機のコイル配置を示す説明図である。図8は、図7の第1群のコイル配置による誘導起電力を示すベクトル図である。なお、第2群のコイル配置による誘導起電力を示すベクトル図は図8と同じ同様である。
【0030】
実施の形態1では、n=2の場合について説明したが、この実施の形態2では、n=1の場合について説明する。即ち、この実施の形態2では、連続した12個中の互いに等間隔を置いた3つのスロット25が固定部26とされる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0031】
このようなトロイダル巻線回転電機では、連続したnQ’個中の互いに等間隔を置いたMp個のスロット25が固定部26とするので、互いに電気的に(2/3)×πの位相差を有するコイル27が配置されるスロット25を固定部26とすることができ、三相バランスを崩すことなく固定部26の個数及び位置を調整することができる。即ち、各固定部26の位置を周方にずらしたとしても、図9に示すように三相バランスは保たれる。
また、分数スロットは、固定部26の位置によって分布巻係数が変化するが、基本波及び高調波を含めて分布巻係数が最も良くなる位置に固定部26の位置を調整することができる。
さらに、固定部26の個数を増やすことで、より強固にステータコア23を軸受け台ハウジング2に固定することもできる。
さらにまた、第1群及び第2群のコイル配置を、互いに逆位相の関係にすることができ、第1群と第2群のコイル27を並列に接続することができる。
【0032】
実施の形態3.
図10は、この発明の実施の形態3による固定子40を示す斜視図である。図11は、図10のステータコア44の要部を示す斜視図である。なお、図10,11は、周方向を直線上に展開して示している。
【0033】
図において、ステータコア44は、円弧状の複数の単層分割コア45から組み立てられている。即ち、単層分割コア45の周方向の長さは、スロット25の群毎にステータコア23が分割された長さであり、複数枚の単層分割コア45が軸方向に積層されることで製造される複数個の積層分割コア46が周方向に互いに連結され、それらがリーマボルト29及び座金50によって締結されることでステータコア44が組み立てられている。
【0034】
単層分割コア45の一端には、その周方向へ突出する凸部45aが設けられている。凸部45aには、リーマ孔(固定用孔)26aが設けられている。単層分割コア45の他端には、凸部45aが嵌め合わされる凹部45bが設けられている。凸部45aと凹部45bとが嵌め合わされることで固定部26となる。即ち、単層分割コア45の両端は、互いに連結可能であるとともに異なった形状であり、連結可能な端部同士が連結されることでその連結部分が固定部26となる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0035】
次に、単層分割コア45による固定子40の製造方法について具体的に説明する。図12は、図10のステータコア44が組み立てられる途中の状態を示す説明図である。まず、所定枚の単層分割コア45を軸方向に積層し、それら1枚1枚をカシメ等で一体化することで、複数個の積層分割コア46を製造する。
【0036】
その次に、所定数の積層分割コア46を円環状になるように配置し、円環状の第1層目コア48と第2層目コア49とを形成する。第2層目コア49は、第1層目コア48が裏返され、凸部45a及び凹部45bの位置が第1層目コア48と逆にされたものである。なお、この時点では、各積層分割コア46間は固定しない。
【0037】
次に、第1層目コア48と第2層目コア49とを軸方向に重ね、それらのコイル巻付部28となる各スロット25にインシュレータ32を装着し、それら各インシュレータ32にコイル27を巻き付ける。
【0038】
この後、積層分割コア46間の連結部分に座金50を嵌め、座金50、リーマボルト29によって積層分割コア46間を締結するとともに、固定子40を軸受け台ハウジング2に締結する。
【0039】
このようなトロイダル巻線回転電機では、単層分割コア45の両端が互いに連結可能であるとともに異なった形状であり、その両端の少なくともいずれか一方にリーマ孔26aが設けられているので、積層分割コア46の周方向の連結部分を固定部26とすることができ、積層分割コア46間を連結することで固定子40を軸受け台ハウジング2に固定することができ、組み立てをより容易にすることができる。また、単層分割コア45から大径のステータコア44を製造することができるので、大径のトロイダル巻線回転電機をより容易に製造することができる。
【0040】
また、このようなトロイダル巻線回転電機では、ステータコア44は、第1層目コア48と、その第1層目コア48を裏返した状態の第2層目コア49とが軸方向に重ねられ締結されているので、軸方向に異なった形状の端部が並べられることになり、同じ形状の端部が軸方向に並べられる場合と比較して、第1層目コア48及び第2層目コア49間をより強固に締結することができる。
【0041】
実施の形態4.
図13は、この発明の実施の形態4によるトロイダル巻線回転電機を示す正面図である。図14は、図13のXIV−XIV線に沿う断面図であり、固定子が軸受け台ハウジングに固定されている状態を示している。
【0042】
実施の形態3の単層分割コア45の端部は、凸部45a及び凹部45bであったが、この実施の形態4の分割コア51の端部は、その周方向へ突出する上側突出部51a及び下側突出部51bである。上側突出部51a及び下側突出部51bには、リーマ孔26aが設けられている。上側突出部51a及び下側突出部51bは、互いに連結されることで連結部分固定部53となる。
【0043】
また、分割コア51から製造された固定子55の連結部分以外のスロット25には、非連結部分固定部56が設けられている。非連結部分固定部56には、2つのリーマ孔26aが設けられている。
【0044】
連結部分固定部53及び非連結部分固定部56の1つのリーマ孔26aには、リーマボルト29が通され、もう1つのリーマ孔26aには絶縁ボルト59が通される。固定子55を貫いたリーマボルト29及び絶縁ボルト59は、非磁性スペーサ60に螺着され、固定子55と非磁性スペーサ60とを締結する。非磁性スペーサ60は、それらリーマボルト29及び絶縁ボルト59とは別の複数のボルト61によって軸受け台ハウジング2に固定されている。その他の構成は、実施の形態3と同様である。
【0045】
このようなトロイダル巻線回転電機では、分割コア51の両端が互いに連結可能であるとともに異なった形状であり、その両端の両方にリーマ孔26aが設けられているので、実施の形態3のものに比べ、分割コア51間をより確実に一体化させるとともに、固定子55をより強固に固定することができる。
【0046】
また、このようなトロイダル巻線回転電機では、非磁性スペーサ60は、リーマボルト29及び絶縁ボルト59とは別の複数のボルト61によって軸受け台ハウジング2に固定されるので、非磁性スペーサ60を軸受け台ハウジング2に固定する前に、積層分割コア46間を固定することができコイル27間の結線及びワニス処理を完了させることができる。つまり、固定子55をより容易に組み立てることができる。
【0047】
さらに、連結部分固定部53及び非連結部分固定部56のリーマ孔26aには、リーマボルト29及び絶縁ボルト59が通されるので、ボルト29,59間に発生する電位差で循環電流が流れることを防止することができる。
【0048】
実施の形態5.
図15は、この発明の実施の形態5による組み立て前のステータコアを示す構成図であり、周方向を直線状に展開した状態を示している。実施の形態1では、磁極数P=10、スロット数Q=24のトロイダル巻線回転電機について説明したが、この実施の形態5では、磁極数P=20、スロット数Q=48のトロイダル巻線回転電機について説明する。なお、コイル配置は、図4のコイル配置を周方向に2回繰り返したものとなる。
【0049】
ステータコア64は、スロット数24個毎に計2つの分割コア65に分割されている。分割コア65の両端間の等間隔の2つのスロット25は、非連結部分固定部67とされている。各非連結部分固定部67には、1つのボルト孔(固定用孔)67aが設けられている。
【0050】
実施の形態2では、軸方向に積層された複数枚の単層分割コア45がカシメ等で一体化されることで積層分割コア46が製造されると説明したが、この実施の形態5の単層分割コアは、軸方向に複数枚積層された後に、各ボルト孔67aに通されたボルト68にナットが螺着されることで一体化される。
【0051】
また、非連結部分固定部67には、外側壁部67b及び内側壁部67cが設けられている。外側壁部67bは、ボルト孔67aよりもステータコア64の径方向外側に設けられている。内側壁部67cは、ボルト孔67aよりもステータコア64の径方向内側に設けられている。
【0052】
外側壁部67bと内側壁部67cとの高さの比は、外側回転子の1極あたりの磁束量と内周側回転子の1極あたりの磁束量との比と同等にされている。具体的には、図2のように、磁石12a,12bが、厚み一定でステータコア64に対してのギャップが一定となる形状である場合には、外側壁部67bと内側壁部67cとの高さの比は、磁石12bの幅と磁石12aの幅の比となる。通常、内周側ロータの径の方が小さく、磁石12a幅が狭くなるため、外側壁部67bの高さ>内側壁部67cの高さとなる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0053】
このようなトロイダル巻線回転電機では、分割コア65の端部間の等間隔の2つのスロット25が非連結部分固定部67とされているので、その両方の各ボルト孔67aにボルト68を通すことで、積層された単層分割コアを一体化させる際に単層分割コアがずれることを防止することができる。
【0054】
また、このようなトロイダル巻線回転電機では、外側壁部67bと内側壁部67cとの高さの比は、外側回転子の1極あたりの磁束量と内周側回転子の1極あたりの磁束量との比と同等にされているので、各ボルト孔67aではベクトルポテンシャルが等しくなり、各ボルト68間に電位差を低減させることができる。
【0055】
なお、実施の形態5では、非連結部分固定部67を分割コア65の端部間に2つ設けると説明したが、3つ以上設けてもよい。
【0056】
また、実施の形態5では、非連結部分固定部67は、複数枚の単層分割コイルを一体化させるためだけに用いるように説明したが、固定子を構造物に固定するために用いてもよい。
【0057】
さらに、実施の形態1〜5では、トロイダル巻線回転電機に供給される電力は、三相交流電力であると説明したが、その相数は2相及び4相以上でもよい。
【0058】
さらにまた、実施の形態1〜5では、トロイダル巻線回転電機は、分数スロット巻きのコイル配置になるものとして説明したが、整数スロット巻きのコイル配置となるものにもこの発明は適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この発明の実施の形態1によるエレベータ用の巻上機を示す半断面図である。
【図2】図1の片側のトロイダル巻線回転電機を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図2の固定子に固定部を設けない場合のコイル配置を示す説明図である。
【図5】図4の第1群のコイル配置による誘導起電力を示すベクトル図である。
【図6】図2の固定子のコイル配置を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態2によるトロイダル巻線回転電機のコイル配置を示す説明図である。
【図8】図7の第1群のコイル配置による誘導起電力を示すベクトル図である。
【図9】図7のコイル配置を周方向にずらした場合の誘導起電力を示すベクトル図である。
【図10】この発明の実施の形態3による固定子を示す斜視図である。
【図11】図10のステータコアの要部を示す斜視図である。
【図12】図10のステータコアが組み立てられる途中の状態を示す説明図である。
【図13】この発明の実施の形態4によるトロイダル巻線回転電機を示す正面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。
【図15】この発明の実施の形態5による組み立て前のステータコアを示す構成図である。
【符号の説明】
【0060】
2 軸受け台ハウジング(構造物)、6,55 固定子、12a 磁石、12b 磁石、15 内側環状体(回転子)、16 外側環状体(回転子)、23,44,64 ステータコア、25 スロット、26,40 固定部、26a リーマ孔、27 コイル、28 コイル巻付部、29 リーマボルト、35,60 非磁性スペーサ、35a リーマ孔、45 単層分割コア、45a 凸部、45b 凹部、46 積層分割コア、48 第1層目コア、49 第2層目コア、51,65 分割コア、51a 上側突出部、51b 下側突出部、53 連結部分固定部、56,67 非連結部分固定部、59 絶縁ボルト、67a ボルト孔(固定用孔)、67b 外側壁部、67c 内側壁部。




 

 


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