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発明の名称 車両用シート移動制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−129825(P2007−129825A)
公開日 平成19年5月24日(2007.5.24)
出願番号 特願2005−320108(P2005−320108)
出願日 平成17年11月2日(2005.11.2)
代理人 【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
発明者 藤本 宰
要約 課題
簡単な構成及び制御で、車両用シートの移動位置を正確に検出することを目的とする。

解決手段
車両用シートを移動させるためのモータに入力する駆動パルス数をカウントして車両用シートの移動位置を記憶する車両用シート移動制御装置において、エアバッグ装置の展開開始を車両用シートの車両前後方向位置に応じて制御するために設けられたスライドポジションセンサ通過時に(206)、記憶している移動位置をポジションセンサ位置に補正する(210)。
特許請求の範囲
【請求項1】
車両用シートを移動させるためのモータに入力する駆動パルスを計数する計数手段と、
前記計数手段の計数値を車両用シートの移動位置として車両用シートの移動毎に記憶する移動位置記憶手段と、
車両用シートの所定位置に到達したことを検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記所定位置に到達したことが検出された際に、前記記憶手段に記憶された前記移動位置を前記所定位置に対応する計数値に補正する補正手段と、
を備えた車両用シート移動制御装置。
【請求項2】
前記計数手段は、予め定めた位置を基準として駆動パルスを計数し、前記補正手段は、前記検出手段によって前記所定位置に到達したことが検出された際に、前記計数手段によって予め計数された前記基準から前記所定位置までの計数値に前記移動位置を補正することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート移動制御装置。
【請求項3】
前記計数手段は、車両用シートの位置を記憶する指示を行う指示手段によって記憶指示された位置を基準として駆動パルスを計数することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート移動制御装置。
【請求項4】
前記計数手段は、車両に搭載されたバッテリに電源接続された時の車両用シートの位置を基準として駆動パルスを計数することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート移動制御装置。
【請求項5】
前記計数手段は、前記所定位置を基準として駆動パルスを計数し、前記補正手段は、前記検出手段によって前記所定位置に到達したことが検出された際に、前記記憶手段に記憶された計数値をリセットすることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート移動制御装置。
【請求項6】
所定期間毎に、前記モータを駆動して前記車両用シートを前記所定位置まで移動させる移動手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の車両用シート移動制御装置。
【請求項7】
前記検出手段は、エアバッグ装置の展開開始を車両用シートの車両前後方向位置に応じて制御するために設けられたポジションセンサであることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の車両用シート移動制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シート移動制御装置にかかり、特に、モータ等のパルス回転数をカウントして、車両用シートの移動制御を行う車両用シート移動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、モータによって車両用シートを移動可能にした、所謂電動シートが提案されている。また、このような電動シートでは、モータに入力される駆動電流のパルスをカウントすることで、車両用シートのスライド移動量を検出して、検出したスライド移動量を記憶しておき、車両用シートを移動した場合などの時に、記憶した位置に車両用シートを戻すようにしたメモリ機能付き電動シートが提案されている。
【0003】
しかしながら、上述のメモリ機能付き電動シートでは、スライドボタン等によって車両用シート移動指示を行った後に、モータへの電流が切れた後でも、惰性でモータが回転してしまう等によって、パルスカウント値から求めた車両用シートの移動量が年月の経過と共にずれてしまう。
【0004】
そこで、特許文献1に記載の技術では、直流モータの電流を検出する電流検出手段と、検出電流の脈動をパルス波形に変換するパルス変換手段と、パルスを計数するパルス計数手段と、パルス数を記憶するパルス記憶手段と、パルス数で記憶する現在の移動位置を記憶する現在位置記憶手段と、電圧印加停止後の直流モータの逆起電力に伴うモータ電流の所定脈動分のパルス数に基づき補正値を予め作成してあるテーブルから検索する補正値検索手段と、電圧印加時のモータ電流の脈動分のパルス数、電圧印加停止後の逆起電力に伴うモータ電流の所定脈動分のパルス数及び補正値を現在位置のパルス数に加算して算出する移動位置演算手段と、演算した移動位置による現在位置を更新する現在位置更新手段と、を備えることが提案されている。すなわち、特許文献1に記載の技術では、電圧印加停止後のモータ逆起電力に伴う所定脈動分のパルス数に基づいて、移動位置ずれを補正しており、これによって、直流モータにより移動体が往復動を繰り返す時、実際の移動位置とのずれが累積されずに正確な検出移動位置を求めることができる。
【特許文献1】特開平8−168291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、モータ逆起電力に伴う所定脈動分のパルス数に基づき予め作成したテーブルから補正値を検索して現在位置を補正しているが、装置構成及び制御が複雑であり、改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、簡単な構成及び制御で、車両用シートの移動位置を正確に検出することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、車両用シートを移動させるためのモータに入力する駆動パルスを計数する計数手段と、前記計数手段の計数値を車両用シートの移動位置として車両用シートの移動毎に記憶する移動位置記憶手段と、車両用シートの所定位置に到達したことを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記所定位置に到達したことが検出された際に、前記記憶手段に記憶された前記移動位置を前記所定位置に対応する計数値に補正する補正手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、計数手段では、車両用シートを移動させるためのモータに入力する駆動パルスが計数され、移動位置記憶手段には、計数手段の計数値が車両用シートの移動位置として車両用シートの移動毎に記憶され、記憶手段に記憶された計数値から車両用シートの移動位置を特定することができる。
【0009】
また、検出手段では、車両用シートの所定位置に到達したことが検出される。検出手段は、車両用シートの車両前後方向の移動区間の途中に設けることができ、例えば、請求項7に記載の発明のように、エアバッグ装置の展開開始を車両用シートの車両前後方向位置に応じて制御するために設けられたポジションセンサを適用することができる。
【0010】
そして、補正手段では、検出手段によって所定位置に到達したことが検出された際に、記憶手段に記憶された移動位置が所定位置に対応する計数値に補正される。すなわち、モータの惰性回転等によって記憶手段に記憶された駆動パルス数がずれてしまっても、検出手段によって所定位置に到達したことを検出した時に、所定位置に計数値を補正することができるので、簡単な構成及び制御で、車両用シートの移動位置を正確に検出することができる。
【0011】
なお、計数手段は、請求項2に記載の発明のように、予め定めた位置を基準として駆動パルスを計数し、補正手段は、検出手段によって所定位置に到達したことが検出された際に、計数手段によって予め計数された基準から所定位置までの計数値に移動位置を補正するようにしてもよい。この時、計数手段は、請求項3に記載の発明のように、車両用シートの位置を記憶する指示を行う指示手段によって記憶指示された位置を基準として駆動パルスを計数するようにしてもよいし、請求項4に記載の発明のように、車両に搭載されたバッテリに電源接続された時の車両用シートの位置を基準として駆動パルスを計数するようにしてもよい。
【0012】
また、計数手段は、請求項5に記載の発明のように、検出手段が検出する所定位置を基準として駆動パルスを計数し、補正手段は、検出手段によって所定位置に到達したことが検出された際に、記憶手段に記憶された計数値をリセットするようにしてもよい。
【0013】
また、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の発明は、請求項6に記載の発明のように、所定期間毎に、モータを駆動して車両用シートを所定位置まで移動させる移動手段を更に備えるようにしてもよい。すなわち、移動手段を更に設けることによって、所定期間毎に、補正手段による補正を行うことができ、特別な操作を行うことなく定期的な補正が可能となる。
【発明の効果】
【0014】
以上説明したように本発明によれば、車両用シートを移動させるためのモータに入力する駆動パルスを計数して車両用シートの移動位置として記憶し、車両用シートの所定位置に到達したことを検出する検出手段を設けて検出手段によって所定位置に到達したことを検出した際に、記憶手段に記憶された車両用シートの位置を所定位置に対応する計数値に補正することによって、簡単な構成及び制御で、車両用シートの移動位置を正確に検出することができる、という効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係わる車両用シート移動制御装置の構成を示すブロック図である。
【0016】
本発明の車両用シート移動制御装置10は、車両用シート12の車両前後方向への位置を記憶して、車両用シート12が移動された場合に、記憶した位置に戻す制御を行う。所謂メモリ機能を有している。
【0017】
車両用シート12は、シートレール14を介して車体に設けられ、図1の実線及び点線で示すように、シートレール14上を車両前後方向に移動可能に設けられている。シートレール14には、車両用シート12を車両前後方向に移動させるためのスライド用モータ16が設けられており、スライド用モータ16の正回転/逆回転によって車両用シート12が車両前後方向に移動される。
【0018】
スライド用モータ16は、メモリシートECU20に接続されており、メモリシートECU20によって回転が制御される。メモリシートECU20には、パワーシートスイッチ18が接続されており、乗員がパワーシートスイッチ18を操作することによって、スライド用モータ16の回転が制御されて、車両用シート12が車両前後方向に移動される。
【0019】
また、メモリシートECU20には、車内LAN22を介してエアバッグECU24が接続されており、エアバッグECU24に接続されたスライドポジションセンサ26の検出結果がメモリシートECU26に入力されるようになっている。なお、スライドポジションセンサ26は、エアバッグの展開開始時期を制御するためのポジションセンサであり、シートレール14又は車両用シート12(本実施形態ではシートレール14)に設けられ、車両用シート12の所定位置に到達したことを検出すると共に、所定位置より前か後かを判別して判別結果を出力する。スライドポジションセンサ26としては、例えば、ホール素子や受発光素子を適用するようにしてもよいし、特開2004−210166号公報に記載の技術などを適用するようにしてもよい。
【0020】
車内LAN22には、エアバッグECU24の他に、運転席ドアECU28、エンジンECU30、及びインストルメントパネルECU32などが接続されている。
【0021】
運転席ドアECU28は、運転席側のドアに設けられたパワーウインドウスイッチ、ドアミラースイッチ等の各種スイッチの操作状態を車内LAN22に出力する。本実施形態では運転席側ドアにメモリセット操作部34が設けられており、メモリセット操作部34の操作結果が車内LAN34に出力されてメモリシートECU20に入力される。メモリセット操作部34は、車両用シート12の車両前後方向の位置を記憶させ、パワーシートスイッチ18の操作によって車両用シート12を車両前後方向に移動させた際などに、記憶させた位置に車両用シート12を移動させる等の操作を行うためのスイッチであり、メモリセット操作部34は、車両用シート12のスライド位置を記憶させるメモリセットスイッチや、記憶位置に車両用シート12を移動させるための再生スイッチ等が設けられている。
【0022】
エンジンECU30は、エンジン制御を行うための各種センサが接続されており、必要に応じて各種センサの検出結果を車内LAN22に出力する。本実施形態では、エンジンECU30にはオートマチックトランスミッションのシフトポジションを検出するニュートラルスタートスイッチ36が接続されており、ニュートラルスタートスイッチ36の検出結果が車内LAN22に出力される。
【0023】
インストルメントパネルECU32は、コンビネーションメータ等の制御を行うための各種センサが接続されえており、上記同様に、必要に応じて各種センサの検出結果を車内LAN22に出力する。本実施形態では、インストルメントパネルECU32には、イグニッションキーシリンダへのキープレートの挿入を検出するキーアンロックウォーニングスイッチ38、ドア開を検出するカーテシスイッチ39、及びイグニッションスイッチ40が接続されており、各スイッチの検出結果が車内LAN22に出力される。
【0024】
ここで、本実施形態に係わる車両用シート移動制御装置10のメモリシートECU20で行われる車両用シート12の位置の記憶及び記憶した位置への車両用シート12の移動を行う記憶再生処理について説明する。
【0025】
メモリシートECU20は、スライド用モータ16にパルス電流を印加することで駆動する。この時メモリシートECU20は、スライド用モータ16に印加するパルス数をカウントしてカウント値を車両用シート12の移動毎に随時記憶し、記憶されたパルス数で車両用シート12の移動位置を推定する。本実施形態では、スライド用モータ16に印加するパルス数のカウントの基準として、メモリセット操作部34によってメモリセットが指示され時の車両用シート12の位置をパルスカウント開始基準としている。すなわち、メモリセット指示がなされた時を0としてパルス数のカウントが行われる。
【0026】
そして、パワーシートスイッチ18が操作されて車両用シート12が車両前後方向に移動された場合には、スライド用モータ16に印加される電流のパルス数がメモリセット位置を基準としてカウントされて車両用シート12の移動毎に随時記憶され、メモリセット操作部34で再生が指示された場合に、記憶されたパルス数分元の位置に戻るようにスライド用モータ16が駆動される。これによって、記憶された位置に車両用シート12が移動される。
【0027】
図2は、本発明の第1実施形態に係わる車両用シート移動制御装置10のメモリECU20で行われる記憶再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0028】
乗員によってメモリセット操作部34が操作されると、ステップ100では、メモリセット指示か否か判定される。すなわち、乗員によってメモリセット操作部34が操作されて車両用シート12の現在の位置を記憶するメモリセット指示がなされたか否かが判定され、該判定が肯定された場合にはステップ102へ移行し、否定された場合にはステップ104へ移行する。なお、メモリセットの作動条件としては、詳細には、イグニッションスイッチ40がオンでニュートラルスタートスイッチ36の信号がPレンジであり、パワーシートスイッチ18の操作又はメモリセット操作部34の再生指示が行われてない時にメモリセットが許可される。
【0029】
ステップ102では、メモリシートECU20ではカウンタがリセットされてパルスカウントが開始される。すなわち、パワーシートスイッチ18によって車両用シート12の車両前後方向への移動が指示された場合には、スライド用モータ16に印加する電流のパルス数がカウント開始されて車両用シート12の移動毎に随時記憶される。なお、メモリシートECU20においてパルスカウントする際には、例えば、車両前側方向への移動をプラスカウントして、車両後側方向への移動をマイナスカウントする。
【0030】
そして、ステップ104では、再生作動か否か判定される。すなわち、乗員によってメモリセット操作部34が操作されてメモリセット位置に車両用シート12を移動する再生指示がなされたか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ106へ移行し、否定された場合には当該処理を終了してその他の処理が行われる。なお、再生の作動条件としては、詳細には、イグニッションスイッチ40がオン、ニュートラルスタートスイッチ36の信号がPレンジ、パワーシートスイッチ18がオフの時で、且つキーアンロックウォーニングスイッチ38がオフ、運転席ドアが開(カーテシスイッチ39がオン)の2つの条件を満たしてから30秒以内でパワーシートスイッチ18がオフの時に再生が許可される。
【0031】
ステップ106では、メモリシートECU20のカウンタのリセット位置に車両用シート12が移動されて、当該処理を終了してその他の処理が行われる。すなわち、メモリシートECU20に現在記憶されているパルス数を読み出して、当該パルス数が0となるようにスライド用モータ16が駆動され、これによってメモリセット位置に車両用シート12が移動される。
【0032】
ところで、本実施形態では、上述したように、スライド用モータ16へ印加する電流のパルス数をカウントしているので、パワーシートスイッチ18の操作が終了して電流の印加が停止した直後の惰性回転等によってカウントしたパルス数から推定される車両用シート12の位置と、実際の車両用シート12の位置とがずれてしまう。そこで、メモリシートECU20では、カウントしたパルス数の補正(以下、単に補正処理という)を行うようになっている。
【0033】
図3は、本発明の第1実施形態に係わる車両用シート移動制御装置10のメモリシートECU20で行われる補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0034】
乗員によってパワーシートスイッチ18が操作されると、まず始めにステップ200では、メモリセットがなされているか否か判定される。該判定は、乗員によってメモリセット操作部34が操作されて車両用シート12のメモリセットがなされているか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には当該処理を終了してその他の処理を行い、肯定された場合にはステップ202へ移行する。
【0035】
ステップ202では、リセット位置(メモリセット指示によってカウンタがリセットされた位置)から連続移動でスライドポジションセンサ26位置を通過したか否か判定される。該判定はパワーシートスイッチ18が連続的に操作されて、車両用シート12がスライドポジションセンサ26が配置された所定位置を通過することによってスライドポジションセンサ26が所定位置に到達したことを検出したか否かを判定することによってなされ、該判定が肯定された場合にはステップ204へ移行し、否定された場合にはステップ206へ移行する。
【0036】
ステップ204では、スライドポジションセンサ26通過時(スライドポジションセンサ26が車両用シート12の所定位置を検出した時)のカウント値が補正基準パルス数としてメモリシートECU20に記憶される。すなわち、メモリセット位置からスライドポジションセンサ26までにカウントされたパルス数が補正基準パルス数として記憶される。
【0037】
次にステップ206では、スライドポジションセンサ26を通過したか否か判定される。該判定はスライドポジションセンサ26によって車両用シート12が所定位置に到達したことを検出したか否か判定され、該判定が否定された場合にはそのまま当該処理を終了してその他の処理を行い、肯定された場合にはステップ208へ移行する
ステップ208では、補正基準パルス数が記憶されているか否か判定される。すなわち、ステップ204によって補正基準パルス数が記憶されているか否かが判定され、該判定が否定された場合にはそのまま当該処理を終了してその他の処理を行い、肯定された場合にはステップ210へ移行する。
【0038】
ステップ210では、スライドポジションセンサ26通過時のカウント値が補正基準パルス数に補正される。すなわち、スライド用モータ16の惰性回転等によって、メモリセット位置からスライドポジションセンサ26までの距離に対応するパルス数がずれた場合に当該ステップで補正することができる。
【0039】
このように本実施形態では、エアバッグを制御するために設けられたスライドポジションセンサ26を用いて車両用シート12の移動位置を制御するために記憶されたパルス数を補正することができるので、簡単な構成及び制御で、車両用シート12の移動位置を正確に検出することができる。
【0040】
なお、ステップ202及びステップ204は、メモリセットがなされて、最初にスライドポジションセンサ26を通過した時のみ行うようにしてもよい。すなわち、パルス数を補正する際の基準となるメモリセット位置からスライドポジションセンサ26までの距離に対応するパルス数は、メモリセットを行った後に初めてスライドポジションセンサ26を通過した時のパルス数を記憶して、これを基準として補正するようにしてもよい。
[第2実施形態]
続いて、本発明の第2実施形態に係わる車両用シート移動制御装置について説明する。
【0041】
第1実施形態では、スライド用モータ16に印加する電流のパルス数をカウントする際の基準を、メモリセット操作部34によって車両用シート12の位置を記憶するメモリセット指示がなされた位置を基準(メモリセット位置でカウンタをリセット)としたが、第2実施形態では、車両用シート移動制御装置に電源が投入された時の車両用シート12の位置を基準としたものであり、装置構成は第1実施形態と同一であるため詳細な説明を省略する。
【0042】
すなわち、第2実施形態では、車両が工場で生産される際にバッテリ等の電源が接続された時に、メモリシートECU20のカウンタがリセットされる。これによって工場生産時の車両用シート12の位置が基準位置となり、該基準位置からメモリシートECU20がパルス数をカウントして車両用シート12の移動毎に随時記憶することで、車両用シート12の位置記憶及び再生を行う。
【0043】
図4は、本発明の第2実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリECU20で行われる記憶再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0044】
乗員によってメモリセット操作部34が操作されると、ステップ300では、メモリセット指示か否か判定される。すなわち、乗員によってメモリセット操作部34が操作されて車両用シート12の現在の位置を記憶するメモリセット指示がなされたか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ302へ移行し、否定された場合にはステップ304へ移行する。なお、メモリセットの作動条件としては、詳細には、イグニッションスイッチ40がオンでニュートラルスタートスイッチ36の信号がPレンジであり、パワーシートスイッチ18の操作又はメモリセット操作部34の再生指示が行われてない時にメモリセットが許可される。
【0045】
ステップ302では、メモリシートECU20ではメモリセット指示時のパルス数が記憶される。すなわち、基準位置からメモリセット指示がなされた時の車両用シート12の位置までにカウントされたパルス数がメモリシートECU20に記憶されてステップ304へ移行する。
【0046】
ステップ304では、再生指示か否か判定される。すなわち、乗員によってメモリセット操作部34が操作されてメモリセット位置に車両用シート12を移動する再生指示がなされたか否か判定され、該判定が肯定された場合にはステップ306へ移行し、否定された場合には当該処理を終了してその他の処理が行われる。なお、再生の作動条件としては、詳細には、イグニッションスイッチ40がオン、ニュートラルスタートスイッチ36の信号がPレンジ、パワーシートスイッチ18がオフの時で、且つキーアンロックウォーニングスイッチ38がオフ、運転席ドアが開(カーテシスイッチ39がオン)の2つの条件を満たしてから30秒以内でパワーシートスイッチ18がオフの時に再生が許可される。
【0047】
ステップ306では、メモリシートECU20に記憶したパルス数の位置に車両用シート12が移動されて、当該処理を終了してその他の処理が行われる。すなわち、メモリシートECU20に記憶されているパルス数を読み出して、当該パルス数がステップ302で記憶されたパルス数となるようにスライド用モータ16が駆動され、これによってメモリセット位置に車両用シート12が移動される。
【0048】
図5は、本発明の第2実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリシートECU20で行われる補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0049】
乗員によってパワーシートスイッチ18が操作されると、まず始めにステップ400では、原点位置(パルスカウントの基準位置)から連続移動でスライドポジションセンサ26位置を通過したか否か判定される。該判定はパワーシートスイッチ18が連続的に操作されて、車両用シート12がスライドポジションセンサ26配置された所定位置を通過することによってスライドポジションセンサ26が所定位置に到達したことを検出したか否かを判定することによってなされ、該判定が肯定された場合にはステップ402へ移行し、否定された場合にはステップ404へ移行する。
【0050】
ステップ402では、スライドポジションセンサ26通過時(スライドポジションセンサ26が車両用シート12の所定位置を検出した時)のカウント値が補正基準パルス数としてメモリシートECU20に記憶される。すなわち、原点位置(パルスカウントの基準位置)からスライドポジションセンサ26までにカウントされたパルス数が補正基準パルス数として記憶される。
【0051】
次にステップ404では、スライドポジションセンサ26を通過したか否か判定される。該判定はスライドポジションセンサ26によって車両用シート12が所定位置に到達したことを検出したか否か判定され、該判定が否定された場合にはそのまま当該処理を終了してその他の処理を行い、肯定された場合にはステップ406へ移行する
ステップ406では、補正基準パルス数が記憶されているか否か判定される。すなわち、ステップ402によって補正基準パルス数が記憶されているか否かが判定され、該判定が否定された場合にはそのまま当該処理を終了してその他の処理を行い、肯定された場合にはステップ408へ移行する。
【0052】
ステップ408では、スライドポジションセンサ26通過時のカウント値が補正基準パルス数に補正される。すなわち、スライド用モータ16の惰性回転等によって、メモリセット位置からスライドポジションセンサ26までの距離に対応するパルス数がずれた場合に当該ステップで補正することができる。
【0053】
このように、スライド用モータ26へ印加する電流のパルスをカウントする際の基準が異なる場合でも第1実施形態と同様に、エアバッグを制御するために設けられたスライドポジションセンサ26を用いて車両用シート12の移動位置を制御するために記憶されたパルス数を補正することができるので、簡単な構成及び制御で、車両用シート12の移動位置を正確に検出することができる。
【0054】
なお、ステップ400及びステップ402は、パルスカウント開始の原点が決定した時、すなわち工場出荷時等に、スライドポジションセンサ26までの距離に対応するパルス数を予めカウントして記憶しておくことで、省略することが可能である。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態に係わる車両用シート移動制御装置について説明する。
【0055】
第1実施形態では、スライド用モータ16に印加する電流のパルス数をカウントする際の基準を、メモリセット操作部34によって車両用シート12の位置を記憶するメモリセット指示がなされた位置を基準(メモリセット位置でカウンタをリセット)としたが、第3実施形態では、スライドポジションセンサ26の位置を基準としたものであり、装置構成は第1実施形態と同一であるため詳細な説明を省略する。また、記憶再生処理については、第2実施形態に対して、パルスカウントする基準がスライドポジションセンサ26の位置を基準としただけであり、同一の処理であるため詳細な説明を省略する。
【0056】
図6は、本発明の第3実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリシートECU20で行われる補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0057】
第3実施形態における補正処理では、スライドポジションセンサ26の位置が基準となるので、パルス数を補正するための上述の補正基準パルス数を記憶する処理が必要なくなる、従って、乗員によってパワーシートスイッチ18が操作されると、始めにステップ500では、スライドポジションセンサ26を通過したか否か判定される。該判定はスライドポジションセンサ26によって車両用シート12が所定位置に到達したことを検出したか否か判定され、該判定が否定された場合にはそのまま当該処理を終了してその他の処理を行い、肯定された場合にはステップ502へ移行する
ステップ502では、スライドポジションセンサ26通過時にカウント値がリセットされて当該処理を終了してその他の処理を行う。すなわち、スライドポジションセンサ26によって車両用シート12が所定位置に到達したことが検出されると、基準位置であるため、メモリシートECU20に記憶されたカウント値がリセットされる。従って、スライドポジションセンサ26を通過するたびにリセットされるので、パルスカウントの原点の校正を行うことができる。
【0058】
このように、スライド用モータ16へ印加する電流のパルスをカウントする際の基準が異なる場合でも第1実施形態と同様に、エアバッグを制御するために設けられたスライドポジションセンサ26を用いて車両用シート12の移動位置を制御するために記憶されたパルス数を補正することができるので、簡単な構成及び制御で、車両用シート12の移動位置を正確に検出することができる。
[第4実施形態]
続いて、本発明の第4実施形態に係わる車両用シート移動制御装置について説明する。
【0059】
図7は、本発明の第4実施形態に係わる車両用シート移動制御装置の構成を示すブロック図である。
【0060】
第1〜第3実施形態では、乗員によるパワーシートスイッチ18の操作で補正処理を行うようにしたが、第4実施形態では自動的に補正処理を行うようにしたものであり、装置構成としては、第1実施形態に対して、図6に示すようにメモリシートECU20に運転席乗員検知センサ42が更に接続されているだけであり、その他の構成を同一であるため詳細な説明を省略する。
【0061】
本実施形態では、メモリシートECU20に、運転席の乗員の有無の検出結果が入力されるようになっており、所定期間(例えば、1年等)が経過する毎に、イグニッションスイッチ40がオフで運転席に乗員がいない時に、自動的に補正処理を行うようになっている。なお、所定期間は、本実施形態ではメモリシートECU20がクロックをカウントすることによって行うが、これに限るものではなく、例えば、ナビゲーションシステム等が有する日時情報等を取得するようにしてもよい。
【0062】
図8は、本発明の第4実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリシートECU20で行われる補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0063】
ステップ600では、補正処理を行うためのクロックがカウントされる。すなわち、メモリシートECU20内のクロックがカウントされ、所定期間の計測が開始される。
【0064】
次に、ステップ602では、一定時間が経過したか否か判定される。該判定は、クロックのカウント値に基づいて予め定めた所定期間が経過したか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合にはステップ600に戻ってクロックカウントが継続され、肯定された場合にはステップ604へ移行する。
【0065】
ステップ604では、イグニッションスイッチ(IG)40がオフか否か判定される。すなわち、インストルメントパネルECU32に接続されたイグニッションスイッチ40の状態が車内LAN22を介して取得され、イグニッションスイッチ40がオフか否か判定される。該判定が否定された場合にはステップ600に戻って上述の処理が繰り返され、肯定された場合にはステップ606へ移行する。
【0066】
ステップ606では、運転席に乗員がいないか判定される。該判定は運転席乗員検知センサ42によって運転席乗員の検知がないか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合にはステップ600に戻って上述の処理が繰り返され、肯定された場合にはステップ608へ移行する。
【0067】
ステップ608では、現在の車両用シート12の位置が記憶されてステップ610へ移行する。なお、現在の車両用シート12の位置の記憶は、現在の位置がメモリセット位置と同一であるとは限らないので、メモリセット操作部34の操作によって記憶するメモリセット位置とは別に現在の位置を記憶する。また、この時の位置の記憶時に使用するパルス数のカウントの基準は、第1〜第3実施形態の何れかを適用してもよい。
【0068】
ステップ610では、車両用シート12がスライド移動されてステップ612へ移行する。例えば、スライドポジションセンサ26の位置の方向をメモリシートECU20が認識している場合には、スライドポジションセンサ26の方向に車両用シート12が移動するようにスライド用モータ16が駆動され、スライドポジションセンサ26の位置をメモリシートEUC20が認識していない場合には、予め定めた方向へ移動させてスライドポジションセンサ26によって所定位置が検出されない場合には逆方向へ移動させる。
【0069】
ステップ612では、スライドポジションセンサ26を通過したか否か判定される。該判定はスライドポジションセンサ26によって車両用シート12が所定位置に到達したことを検出したか否か判定され、該判定が否定された場合にはステップ610へ戻って車両用シート12のスライド移動が継続され、該判定が肯定されるまで繰り返され、判定が肯定された場合にステップ614へ移行する。
【0070】
ステップ614では、カウント値補正処理が行われる。すなわち、カウント値補正処理としては、第1〜第3実施形態の補正処理時の補正方法を適用することができ、第1実施形態を適用した場合には、スライドポジションセンサ26通過時のカウント値が補正基準パルス数に補正され、第2実施形態を適用した場合には、スライドポジションセンサ26通過時のカウント値が補正基準パルス数(電源オン時に設定された原点からスライドポジションセンサ26までの予めカウントしたパルス数)に補正され、第3実施形態の場合には、スライドポジションセンサ26通過時にカウント値がリセットされる。
【0071】
次にステップ616では、車両用シート12が元の位置、すなわちステップ608で記憶された位置となるように移動される。例えば、ステップ608で現在の位置を記憶する際に第1実施形態を適用して記憶した場合には、記憶する時の車両用シート12の位置からスライドポジションセンサ26が所定位置を検出するまでにカウントしたパルス数を記憶しておいて、当該パルス数分逆回転するようにスライド用モータ16を駆動することによって元の位置に車両用シート12を戻すことが可能である。
【0072】
そして、ステップ618では、クロックがリセットされて当該処理を終了する。すなわち、新たに、ステップ600でクロックのカウントが開始されて、所定期間経過後に当該補正処理が行われる。
【0073】
このように補正処理を行うことによって、本実施形態では、第1〜第3実施形態の何れかの車両用シート移動制御装置を適用して、イグニッションスイッチ40オフ時かつ乗員が乗車していないときに、スライド用モータ16のカウントパルス数を自動的に補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる車両用シート移動制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリECUで行われる記憶再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリシートECUで行われる補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリECUで行われる記憶再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリシートECUで行われる補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第3実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリシートECUで行われる補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第4実施形態に係わる車両用シート移動制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係わる車両用シート移動制御装置のメモリシートECUで行われる補正処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
10 車両用シート移動制御装置
12 車両用シート
14 シートレール
16 スライド用モータ
20 メモリシートECU
24 エアバッグECU
26 スライドポジションセンサ
34 メモリセット操作部




 

 


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