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電気接続箱 - 矢崎総業株式会社
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発明の名称 電気接続箱
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−43855(P2007−43855A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−227232(P2005−227232)
出願日 平成17年8月4日(2005.8.4)
代理人 【識別番号】100060690
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄
発明者 山田 広明 / 中浜 佳彦 / 河合 貴典
要約 課題
電子ユニットの放熱効率を高めることができる電気接続箱を提供する。

解決手段
電気接続箱1は収容箱2と収容箱2内に収容される一対のECU3a,3bとを備えている。収容箱2は収容箱2を貫通しかつ収容箱2の外側と連通した一対の切欠10a,10bを備えている。ECU3a,3bは発熱性を有する印刷配線板とケース15と突条部16a,16bと防水面17とを備えている。突条部16a,16bはケース15の表面から凸でかつ平面形状が切欠10a,10bの平面形状に沿った環状に形成されている。防水面17はケース15の表面のうち突条部16a,16bの内縁寄りの表面である。突条部16a,16bが切欠10a,10bの内縁の全周に亘って密に接触すると防水面17は切欠10a,10bを塞ぐとともに切欠10a,10bを通して収容箱2の外側の気体が直接当てられてECU3a,3bの熱を収容箱2の外側に放熱する。
特許請求の範囲
【請求項1】
電子ユニットと、該電子ユニットを収容する収容箱と、を備えた電気接続箱において、
該収容箱を貫通した切欠を備え、
該電子ユニットが、該切欠を塞いだ状態で、該収容箱に取り付けられることを特徴とする電気接続箱。
【請求項2】
前記電子ユニットが、該電子ユニットの外表面から凸に形成され、かつ前記切欠の内縁の全周に亘って密に接触する突条部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記収容箱は、筒状に形成されて、前記電子ユニットをスライドすることで該電子ユニットを収容するとともに、前記切欠が形成された収容筒部を備え、
前記突条部及び前記切欠のスライド方向に直交する方向の幅が、該スライド方向の先端に向かうにしたがって徐々に狭くなっていることを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
前記電子ユニットが、前記突条部の前記スライド方向の後端に設けられるとともに、該突条部よりも該電子ユニットから突出したフランジを備え、
該フランジは、該電子ユニットが前記収容箱内に収容されると、該収容箱の前記切欠の縁に重ねられることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電気接続箱。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の電気的制御を行う電子ユニットを収容する電気接続箱に関し、特に、電子ユニットの放熱構造を備えた電気接続箱に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体としての自動車には、一般に、ヘッドランプ及びテールランプなどのランプ類、スタータモータ及びエアコンディショナ用のモータ等のモータ類、などの多種多様な電子機器が搭載されている。
【0003】
前述した多種多様な電子機器に電力を供給するために、前記自動車は、ジャンクションブロックを適宜箇所に配置してきた。前記ジャンクションブロックは、多数のヒューズやリレー等の各種の電気回路ユニットを集約して構成されている。
【0004】
なお、ジャンクションブロックは、ヒューズ、リレー、ブスバーなどを有することもあることから、ヒューズブロック、リレーボックス、又は総称して電気接続箱とも呼ばれる。本明細書では、前述したヒューズブロック、リレーボックス、ジャンクションブロックを、総称して以下電気接続箱(例えば、特許文献1参照)と呼ぶ。
【0005】
特許文献1に示された電気接続箱50は、図9に示すように、電子ユニットとしてのECU(Electronic Control Unit)51と、ECU51を収容する箱状の収容箱52と、を備えている。
【0006】
ECU51は、箱状の防水ケース53と、防水ケース53内に収容される電子制御回路(図示しない)と、を備えている。防水ケース53は、電子制御回路を完全に覆って、電子制御回路を防水する。電子制御回路は、発熱性を有している。即ち、ECU51は、電子制御回路から発生した熱を、一旦防水ケース53内の気体に蓄熱した後に、防水ケース53を通して、防水ケース53の外側に放熱する。
【0007】
収容箱52は、外郭を形成する周壁54と、一対の切欠55,56と、を備えている。周壁54は、ECU51を収容する。周壁54とECU51の防水ケース53との間には放熱空間部57が形成される。放熱空間部57には、防水ケース53内に収容された電子制御回路から発生し、防水ケース53内に蓄熱された熱が防水ケース53を通して放熱される。それぞれの切欠55,56は、周壁54を切り欠いて形成されている。そのため、一方の切欠55は、周壁54の外側の気体を、放熱空間部57内に流入させる。他方の切欠56は、放熱空間部57の気体を、周壁54の外側に流出させる。
【0008】
こうして、電気接続箱50は、一方の切欠55から周壁54の外側の気体を放熱空間部57に流入させるとともに、電子制御回路から発生し、防水ケース53内に蓄熱されるとともに防水ケース53を通して放熱されるECU51の熱が放熱空間部57の気体に奪われ、そして放熱空間部57の気体を他方の切欠56から周壁54の外側に流出させていた。即ち、電気接続箱50は、ECU51の熱を放熱させていた。
【特許文献1】特開2000−101273号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前述した従来の電気接続箱50は、電子制御回路が、防水ケース53に完全に覆われた状態で収容されているので、電子制御回路から発生した熱が、一旦防水ケース53内に蓄熱された後に、防水ケース53を通して、放熱空間部57に放熱させていた。そのため、切欠55,56を通して周壁54の外側の気体を周壁54内に循環させても、ECU51は、電子制御回路を完全に覆う防水ケース53を隔てて間接的に放熱することとなるので、ECU51の放熱効果が悪いという欠点があった。
【0010】
したがって、本発明の目的は、電子ユニットの放熱効率を高めることができる電気接続箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の電気接続箱は、電子ユニットと、該電子ユニットを収容する収容箱と、を備えた電気接続箱において、該収容箱を貫通した切欠を備え、該電子ユニットが、該切欠を塞いだ状態で該収容箱に取り付けられることを特徴としている。
【0012】
請求項2に記載の本発明の電気接続箱は、請求項1に記載の電気接続箱において、前記電子ユニットが、該電子ユニットの外表面から凸に形成され、かつ前記切欠の内縁の全周に亘って密に接触する突条部を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項3に記載の本発明の電気接続箱は、請求項2に記載の電気接続箱において、前記収容箱は、筒状に形成されて、前記電子ユニットをスライドすることで該電子ユニットを収容するとともに、前記切欠が形成された収容筒部を備え、前記突条部及び前記切欠のスライド方向に直交する方向の幅が、該スライド方向の先端に向かうにしたがって徐々に狭くなっていることを特徴としている。
【0014】
請求項4に記載の本発明の電気接続箱は、請求項2または請求項3に記載の電気接続箱において、前記電子ユニットが、前記突条部の前記スライド方向の後端に設けられるとともに、該突条部よりも該電子ユニットから突出したフランジを備え、該フランジは、該電子ユニットが前記収容箱内に収容されると、該収容箱の前記切欠の縁に重ねられることを特徴としている。
【0015】
請求項1に記載した本発明の電気接続箱によれば、収容箱に取り付けられた電子ユニットの表面が、収容箱の外側と連通した切欠を塞ぐとともに、切欠を通して収容箱の外側の気体と直接触れる。
【0016】
請求項2に記載した本発明の電気接続箱によれば、電子ユニットの突条部が収容箱の切欠の内縁の全周に亘って密に接触するので、電子ユニットと収容箱とが、互いに密に固定されるとともに、電子制御ユニットが切欠を確実に塞ぐ。
【0017】
請求項3に記載した本発明の電気接続箱によれば、突条部及び切欠のスライド方向に直交する方向の幅が、スライド方向の先端に向かうにしたがって徐々に狭くなっているので、突条部と切欠とが互いに案内されながら、突条部が切欠内に挿入されて、電子ユニットが収容筒部内に収容される。
【0018】
請求項4に記載した本発明の電気接続箱によれば、突条部のスライド方向の後端に設けられるとともに、突条部よりも電子ユニットから突出したフランジが、電子ユニットが収容筒部内に収容されると、収容箱の切欠の縁に重ねられるので、電子ユニットと収容箱との接触面積が大きくなる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明によれば、電子ユニットの表面に収容箱の切欠を通して収容箱の外側の気体を直接当てることができるので、収容箱の外側の気体と接触した電子ユニットが冷却される。このため、本発明の電気接続箱は、電子ユニットの放熱効率を高めることができる。また、電子ユニットが、切欠を塞ぐので、収容箱の外側から内側に水などの液体などが侵入することを防止する。このため、本発明の電気接続箱は、電子ユニットの表面のうち切欠に相対する電子ユニットの表面のみを防水させた非防水の電子ユニットであっても、収容箱内を確実に防水することができるので、さらに電子ユニットの放熱効率を高めることができる。
【0020】
請求項2に記載の本発明は、電子ユニットの突条部が収容箱の切欠の内縁の全周に亘って密に接触すると、電子ユニットと収容箱とを互いに密に固定でき、電子ユニットと収容箱とが、互いに位置ずれすることを防止できる。こうして、本発明の電気接続箱は、切欠が完全に塞がれて、収容箱の外側から内側に水などの液体などが侵入することが防止される。また、切欠を確実に塞ぐので、本発明の電気接続箱は、非防水の電子ユニットであっても、収容箱内を確実に防水することができ、さらに電子ユニットの放熱効率を高めることができる。
【0021】
請求項3に記載の本発明は、突条部及び切欠のスライド方向に直交する方向の幅が、スライド方向の先端に向かうにしたがって徐々に狭くなっているので、突条部が切欠に案内されて、電子ユニットが収容筒部内に挿入される。このため、本発明の電気接続箱は、容易に突条部を切欠内に挿入させて、電子ユニットを収容筒部内に収容するとともに切欠を塞ぐことができる。
【0022】
請求項4に記載の本発明は、突条部よりも電子ユニットから突出したフランジが、収容箱の切欠の縁に重ねられるので、電子ユニットと収容箱とが、互いに位置ずれすることが規制されて、切欠を確実に塞ぐことができる。このため、本発明の電気接続箱は、切欠を通して収容箱の外側から内側に水などの液体などが侵入することを防止して、非防水の電子ユニットであっても、確実に防水することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態にかかる電気接続箱を、図1乃至図8を参照して説明する。本発明の実施形態にかかる電気接続箱1は、移動体としての自動車に搭載される。電気接続箱1は、図1及び図2に示すように、収容箱2と、収容箱2に収容される電子ユニットとしてのECU(Electronic Control Unit)3a,3bと、ロアケース20(図2に示す)とを備えている。
【0024】
収容箱2は、互いに着脱自在なロアカバー4と、アッパカバー(図示せず)とを備えている。ロアカバー4とアッパカバーとは、それぞれ、絶縁性の合成樹脂などからなり、周知の射出成形により成形される。ロアカバー4は、図2に示すように、底壁5と、該底壁5の外縁から立設した複数の周壁6と、を備えて、箱状に形成されている。ロアカバー4には、ロアケース20内に外部の気体を導く通風筒21(図2に示す)が設けられている。通風筒21は、ロアカバー4の底壁5に開口している。アッパカバーは、複数の外壁により、箱状に形成されている。
【0025】
ロアカバー4と、アッパカバーは、互いに取り付けられると、互いの間を水密に保つ。即ち、収容箱2は、ロアカバー4とアッパカバーとが互いに取り付けられると、内側に外部の水などの液体が侵入することを防止する。また、ロアカバー4とアッパカバーとの内側即ち収容箱2内には、外部からワイヤハーネスの端末などに取り付けられたコネクタが導かれる。
【0026】
前述したロアカバー4は、更に、取出し口7と、取付部8と、収容筒部9と、切欠10a,10bと、を備えている。取出し口7は、周壁6を貫通しており、その内側に前述したワイヤハーネスの端末などを通す。
【0027】
取付部8は、図2に示すように、底壁5からアッパカバーに向かって立設した筒部11と、該筒部11のアッパカバー寄りの端部を塞いだ天井板部12と、を備えて、有底筒状に形成されている。筒部11は、ロアカバー4即ち電気接続箱1の外側と連通している。即ち、筒部11は、ロアカバー4を貫通している。また、天井板部12が筒部11のアッパカバー寄りの端部を塞いでいるので、取付部8は、ロアカバー4の内側と外側とを連通していない。取付部8は、天井板部12のアッパカバー寄りの表面にECU3aが重ねられて、該ECU3aを取り付ける。
【0028】
収容筒部9は、図2乃至図3に示すように、平面形状が矩形状の底板部13と、該底板部13の外縁から立設した角筒部14と、を備えている。角筒部14は、ロアカバー4の底壁5を貫通している。底板部13は、角筒部14のロアカバー4の外側に位置する端部を塞いでいる。
【0029】
このため、収容筒部9は、ロアカバー4の内側と外側とを連通していない。収容筒部9は、ECU3bがその長手方向(即ち、角筒部14とECU3bの角筒部14に重なる外表面)に沿ってスライドされることで、挿入される。収容筒部9は、ECU3bを収容することで、該ECU3bを取り付ける。このように、収容筒部9は、筒状に形成されることで、ECU3bをスライドさせて該ECU3bを収容する。なお、本明細書では、収容筒部9内にECU3bをスライドさせて収容する方向をスライド方向(以下、矢印Kで示す)とする。
【0030】
切欠10a,10bは、図2乃至図4に示すように、図示例では、一対設けられている。切欠10aは、前述した取付部8の天井板部12が切り欠かれて形成されている。切欠10aは、天井板部12即ち収容箱2を貫通している。切欠10bは、前述した収容筒部9の角筒部14が、アッパカバー寄りの端部(前述した矢印Kの後端)から矢印Kの先端に向かって切り欠かれて形成されている。切欠10bは、角筒部14即ち収容箱2を貫通している。即ち、切欠10a,10bそれぞれは、収容箱2の外側と連通している。
【0031】
また、切欠10bの前述した矢印Kに直交する方向の幅は、矢印Kの先端に向かうにしたがって徐々に狭くなるように形成されている。
【0032】
ECU3a,3bは、図示例では、一対設けられている。ECU3a,3bは、図5に示すように、ケース15と、該ケース15内に収容される印刷配線板と、突条部16a,16bと、防水面17と、を備えている。ケース15は、複数の部材に分割されている。複数の部材間は、非防水となっている。即ち、ECU3a,3bは、非防水となっている。ケース15には、コネクタが設けられている。コネクタの端子は、印刷配線板の配線パターンと電気的に接続している。
【0033】
印刷配線板には、発熱素子としての周知のCPUなどの電子部品が実装されている。ECU3a,3bは、コネクタに前記収容箱2内に侵入したワイヤハーネスのコネクタが嵌合する。ECU3a,3bは、ワイヤハーネスの電線と前述した電子部品とを予め定められたパターン通りに電気的に接続する。
【0034】
突条部16a,16bは、ケース15即ちECU3a,3bの外表面からケース15の外方向に向かって凸状に形成されている。
【0035】
ECU3aに設けられた突条部(以下、符号16aで示す)は、平面形状が切欠10aの平面形に沿った環状に形成されている。突条部16aは、前述した切欠10a内に挿入される。突条部16aの外周は、突条部16aが切欠10a内に挿入されると、切欠10aの内縁の全周に亘って密に接触する。こうして、突条部16aの外周が、切欠10aの内縁の全周に亘って密に接触して、ECU3aが取付部8に重ねられるように取り付けられると、ECU3aと収容箱2とが互いに密に固定されて、ECU3aと収容箱2とが互いに位置ずれすることを規制されるので、切欠10aがECU3aの後述する防水面17に確実に塞がれる。
【0036】
ECU3bに設けられた突条部(以下、符号16bで示す)は、平面形状が、切欠10bの平面形に沿うように矢印Kの後端に対して開放した略コの字状に形成されているとともに、前述した矢印Kに直交した方向の幅が、矢印Kの先端に向かうにしたがって徐々に狭くなっている。そのため、突条部16bは、前述した矢印Kに沿って案内されながら、前述した切欠10b内に挿入される。突条部16bが切欠10bに案内されると、ECU3bは、矢印Kに沿って切欠10bに重ねられるようにしてスライドされて収容筒部9内に挿入される。
【0037】
突条部16bが切欠10b内に挿入されると、突条部16bの外周は、切欠10bの内縁の全周に亘って密に接触する。こうして、突条部16bの外周が、切欠10bの内縁の全周に亘って密に接触すると、ECU3bと収容箱2とが互いに密に固定されて、ECU3bと収容箱2とが互いに位置ずれすることを規制される。
【0038】
ECU3bは、さらに、フランジ18を備えている。フランジ18は、ケース15即ちECU3bの外表面からケース15の外方向に向かって凸状に形成されており、平面形状が矩形状に形成されている。フランジ18は、突条部16bの互いに相対した矢印Kの後端同士を連結する。フランジ18と突条部16bとで、切欠10bの平面形に沿った環状をなしている。フランジ18は、突条部16bよりもケース15即ちECU3bから突出している。フランジ18は、突条部16bが切欠10b内に挿入されて、ECU3bが収容箱2内に収容されると、角筒部14即ち収容箱2の切欠10bの縁19に重ねられる。フランジ18が、角筒部14の切欠10bの縁19に重ねられると、ECU3bと収容箱2とが、互いに位置ずれすることが規制されるので、切欠10bがECU3bの後述する防水面17に確実に塞がれる。
【0039】
このように、突条部16bが、切欠10bの内縁の全周に亘って密に接触し、フランジ18が、角筒部14の切欠10bの縁19に重ねられると、ECU3bは、収容箱2に確実に固定されるとともに、後述する防水面17が、切欠10bを確実に塞ぐ。
【0040】
防水面17は、ケース15の表面のうち突条部16a,16bの内縁寄りの表面である。即ち、防水面17は、突条部16a,16bに囲まれる。防水面17は、ケース15を構成する複数の部材間の継ぎ目などが設けられていない部分のケース15の表面である。則ち、防水面17は、ケース15の内外を連通する孔や継ぎ目が設けられていないケース15の表面である。即ち、防水面17は、防水性を有している。防水面17は、ケース15の表面のうち切欠10a,10bに相対する表面である。
【0041】
防水面17は、突条部16a,16bが、前述した切欠10a,10b内に挿入されて、ECU3a,3bが、収容箱2内に収容されると、切欠10a,10bを通して、収容箱2の外側のロアケース20内に導かれた気体と直接接触する。すると、防水面17は、収容箱2の外側の気体と接触して、印刷配線板から発生したECU3a,3bの熱を、切欠10a,10bを通して、収容箱2の外側に放熱する。
【0042】
また、防水面17は、突条部16a,16bが、前述した切欠10a,10b内に挿入されるとともに、突条部16a,16bの外周が、切欠10a,10bの内縁の全周に亘って密に接触すると、切欠10a,10bを塞ぐ。このように、ECU3a,3bは、突条部16a,16bの外周が、切欠10a,10bの内縁の全周に亘って密に接触して、防水面17が、切欠10a,10bを塞ぐことで、収容箱2の外側から内側に水などの液体などが侵入することを防止する。
【0043】
ロアケース20は、合成樹脂で構成され、底壁22と該底壁22の外縁から立設した複数の周壁23とを備えて有底筒状に形成されている。ロアケース20は、ロアカバー4に取り付けられて、前述した筒部11と角筒部14を覆う(収容する)。則ち、ロアケース20は、前述した切欠き10a,10bを覆う。又、ロアケース20は、通風筒21の開口部を覆う。さらに、ロアケース20の周壁23には、該ロアケース20の内外を連通する排気孔24が開口している。
【0044】
ロアケース20内には、通風筒21を通して外部の気体が導かれる。さらに、ロアケース20内の気体は、排気孔24を通して外部に放出される。前述したロアケース20内には、通風筒21から排気孔24に向かって、収容箱2の外部の気体が循環する。
【0045】
以下のように、前述した構成の電気接続箱1を組み立てる。まず、図3及び図4に示すような収容箱2の切欠10b内に、ECU3bの突条部16bを前述した矢印Kに沿って案内させながらスライドさせて挿入するとともに、フランジ18を角筒部14即ち収容箱2の切欠10bの縁19に重ねる。そして、突条部16bの外周が、切欠10bの内縁の全周に亘って密に接触して、ECU3bと収容箱2とが、互いに密に固定されるので、防水面17が、切欠10bを確実に塞いで、収容箱2の外側から内側に水などの液体などが侵入することを防止する。こうして、図6及び図7に示すように、ECU3bが、切欠10bを塞いだ状態で収容箱2に取り付けられる。また、防水面17は、切欠10bを通してロアケース20内に導かれた収容箱2の外側の気体と直接接触する。このため、防水面17は、収容箱2の外側の気体と接触して、印刷配線板から発生したECU3bの熱を、切欠10bを通して、収容箱2の外側に放熱する。
【0046】
次に、収容箱2の切欠10a内に、ECU3aの突条部16aを挿入して、突条部16aの外周を切欠10aの内縁の全周に亘って密に接触させる。こうして、図8に示すように、前述したECU3bと同様に、ECU3aと収容箱2とが、互いに密に固定されて、ECU3aが、切欠10aを塞いだ状態で収容箱2に取り付けられる。このため、防水面17は、収容箱2の外側から内側に水などの液体などが侵入することを防止するとともに、印刷配線板から発生した熱即ちECU3aの熱を、切欠10aを通して収容箱2の外側に放熱する。
【0047】
そして、取出し口7を通してワイヤハーネスの端末をロアカバー4内に導いて、該ワイヤハーネスの端末に設けられたコネクタをECU3a,3bのコネクタに嵌合させる。その後、ロアカバー4にアッパカバーを取り付ける。こうして、前述した電気接続箱1が組み立てられる。組み立てられた電気接続箱1は、ワイヤハーネスとともに自動車に取り付けられる。
【0048】
本実施形態によれば、ECU3a,3bの表面が、収容箱2の切欠10a,10bを通して収容箱2の外側の気体と直接触れるので、ECU3a,3bにロアケース20内に導かれた収容箱2の外部の気体を直接当てることができる。このため、本発明の電気接続箱1は、ECU3a,3bの放熱効率を高めることができる。
【0049】
また、ECU3a,3bが、切欠10a,10bを塞ぐので、収容箱2の外側から内側に水などの液体などが侵入することを防止する。このため、本発明の電気接続箱1は、ECU3a,3bの表面のうち切欠10a,10bに相対するECU3a,3bの表面即ち防水面17が防水されて他の部分に非防水箇所が設けられた非防水のECU3a,3bであっても、収容箱2内を確実に防水することができるので、さらにECU3a,3bの放熱効率を高めることができる。
【0050】
また、ECU3a,3bの突条部16a,16bが収容箱2の切欠10a,10bの内縁の全周に亘って密に接触すると、ECU3a,3bと収容箱2とを互いに密に固定でき、ECU3a,3bと収容箱2とが、互いに位置ずれすることを規制できる。こうして、本発明の電気接続箱1は、切欠10a,10bが完全に塞がれて、収容箱2の外側から内側に水などの液体などが侵入することが防止される。また、切欠10a,10bを確実に塞ぐので、本発明の電気接続箱1は、非防水のECU3a,3bであっても、収容箱2内を確実に防水することができる。そのため、さらにECU3a,3bの放熱効率を高めることができる。
【0051】
また、突条部16b及び切欠10bの前述した矢印Kに直交する方向の幅が、矢印Kの先端に向かうにしたがって徐々に狭くなっているので、突条部16bが切欠10bに案内されて、ECU3bが収容筒部9内に挿入される。このため、本発明の電気接続箱1は、容易に突条部16bを切欠10b内に挿入させて、ECU3bを収容筒部9内に収容するとともに切欠10bを塞ぐことができる。
【0052】
また、突条部16bよりもECU3bから突出したフランジ18が、角筒部14の切欠10bの縁19に重ねられるので、ECU3bと収容箱2とが、互いに位置ずれすることが規制されて、切欠10bを確実に塞ぐことができる。このため、本発明の電気接続箱1は、切欠10bを通して収容箱2の外側から内側に水などの液体などが侵入することを防止して、非防水のECU3bであっても、確実に防水することができる。
【0053】
本発明で言う電子ユニットとしてのECU3a,3bは、表面にCPUなどの回路部品が実装された少なくとも一枚のプリント基板と、前記プリント基板を収容する箱体と、を備えたものであって、前記箱体にワイヤハーネスのコネクタが嵌合することで、ワイヤハーネスの電線と、CPUと、を所望のパターンで電気的に接続して、自動車に搭載される各種の機器を制御するものでも良いし、ワイヤハーネスの電線同士を所望のパターンで接続する所謂電気接続箱でも良いし、電源からの電力を各種の電気機器に分配する所謂ジャンクションブロックでも良い。
【0054】
前述した実施形態では、一対のECU3a,3bと、該一対のECU3a,3bそれぞれに対応する一対の切欠10a,10bと、を二組備えていたが、本発明の電気接続箱1は、ECU3aと切欠10aとを一組のみ備えていても良いし、ECU3bと切欠10bとを一組のみ備えていても良い。即ち、本発明の電気接続箱1は、電子ユニットとしてのECU3a,3bが、該電子ユニットとしてのECU3a,3bに対応する切欠10a,10bを塞いだ状態で収容箱2に取り付けられれば良い。
【0055】
また、前述した実施形態では、突条部16aは、平面形状が切欠10aの平面形に沿った環状に形成されており、突条部16bは、平面形状が切欠10bの平面形に沿うように矢印Kの後端に対して開放した略コの字状に形成されていたが、本発明の電気接続箱1の突条部16a,16bは、切欠10a,10bの内縁の全周に亘って密に接触することができれば、どのような形状でも良い。
【0056】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。則ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施形態にかかる電気接続箱を示す平面図である。
【図2】図1中のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1に示された電気接続箱の収容箱を示す平面図である。
【図4】図3に示された収容箱を示す斜視図である。
【図5】図1に示された電気接続箱のECUを示す斜視図である。
【図6】図3に示された収容箱の収容筒部にECUを取り付けた状態を示す平面図である。
【図7】図6に示された収容箱の収容筒部にECUを取り付けた状態を示す斜視図である。
【図8】図1に示された電気接続箱を示す斜視図である。
【図9】従来の電気接続箱を示す断面図である。
【符号の説明】
【0058】
1 電気接続箱
2 収容箱
3a,3b ECU(電子ユニット)
9 収容筒部
10a,10b 切欠
16a,16b 突条部
18 フランジ
19 縁
K スライド方向




 

 


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