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発明の名称 コンデンサ電動機の固定子
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−97328(P2007−97328A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−284352(P2005−284352)
出願日 平成17年9月29日(2005.9.29)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 森下 本弘
要約 課題
2極2相のコンデンサ電動機の固定子において、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保できるコンデンサ電動機の固定子の提供を目的とする。

解決手段
コンデンサ電動機13の固定子8は分割鉄心体a1に樹脂で成型された絶縁体4を介し2極のA相巻線5と2極のB相巻線6とを交互に配列するように各々連続的に渡り線7を配して直巻き巻装し、分割鉄心体b2を組み合わせて環状に一体化して固定子8を構成し、絶縁体4の内壁の両端上部に芯治具を固定するための機構と渡り線7と保持する機構を設け、渡り線7と内周側の回転子12のエンドリング11との絶縁距離15を十分に確保できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部のそれぞれに2つの溝を形成したコンデンサ電動機の固定子。
【請求項2】
前記絶縁体の両端上部の2つの溝を形成する外周側の柱が内周側の柱より低い請求項1記載のコンデンサ電動機の固定子。
【請求項3】
歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部のそれぞれに段部を有する溝を形成したコンデンサ電動機の固定子。
【請求項4】
前記絶縁体の両端上部の段部を有する溝を形成する柱が段部より低い請求項3記載のコンデンサ電動機の固定子。
【請求項5】
歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部の一方に2つの溝を形成し、他方に1つの溝を形成したコンデンサ電動機の固定子。
【請求項6】
前記絶縁体の両端上部の2つの溝を形成する外周側の柱を内周側の柱より低くし、かつ他方の1つの溝を形成する柱の高さと同等にした請求項5記載のコンデンサ電動機の固定子。
【請求項7】
歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部の一方に段部を有する溝を形成し、他方に1つの溝を形成したコンデンサ電動機の固定子。
【請求項8】
前記絶縁体の両端上部の段部を有する溝を形成する柱を段部より低くし、かつ他方の1つの溝を形成する柱の高さと同等にした請求項7記載のコンデンサ電動機の固定子。
【請求項9】
歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部のそれぞれに1つの溝を形成し、それぞれ溝の位置が径方向に異なるコンデンサ電動機の固定子。
【請求項10】
前記絶縁体の両端上部の外周側の溝を形成する柱を内周側の溝を形成する柱より低くした請求項9記載のコンデンサ電動機の固定子。
【請求項11】
前記絶縁体の両端上部の溝の深さが異なる請求項9または請求項10記載のコンデンサ電動機の固定子。
【請求項12】
歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部の一方に溝を形成し、他方に段差形状を形成したコンデンサ電動機の固定子。
【請求項13】
前記絶縁体の両端上部の一方の溝を形成する柱を他方の段差より低くした請求項12記載のコンデンサ電動機の固定子。
【請求項14】
歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部の一方のみに溝を形成したコンデンサ電動機の固定子。
【請求項15】
前記絶縁体の両端上部の溝を形成する柱の溝側をR形状とした請求項1から請求項14載のコンデンサ電動機の固定子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は複数に分割し積層された固定子鉄心を組み合わせて一体化してなるコンデンサ電動機の固定子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のコンデンサ電動機の固定子においては、複数に分割した分割鉄芯体aに対し絶縁体を装着して各相別に巻線を巻装し、環状に一体化する構成とした固定子が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
以下、そのコンデンサ電動機の固定子について、図36を参照しながら説明する。
【0004】
図36に示すように、固定子鉄芯100を4個の分割鉄芯体a101が4個と分割鉄芯体b102が4個の計8個に分割し、分割鉄芯体a101は回転子孔103の外周に略放射状となるように配置され、分割鉄心体a101に絶縁体104を介し2極のA相巻線105と2極のB相巻線106とを交互に配列するように各々連続的に渡り線107を配して直巻き巻装し、分割鉄芯体b102を組み合わせ一体化する構成のコンデンサ電動機の固定子108としていた。
【特許文献1】特開2001―238378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来のコンデンサ電動機の固定子では、4個の分割鉄心体aを固定子の正規の寸法で円柱状の芯治具に環状に固定するため、この芯治具を絶縁体に固定するための機構と、その近傍に渡り線の保持するための機構を一つの溝としており、隣接する絶縁体間には隙間が有り、これにより渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離が不足してしまうという課題があり、絶縁距離を確保することが要求されている。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、絶縁体の内壁の両端上部に芯治具を固定するための機構と渡り線を保持する機構を設け、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保することができるコンデンサ電動機の固定子を提供することを目的としている。
【0007】
また、このような従来のコンデンサ電動機の固定子では、絶縁体の両端上部の渡り線の保持用の機構が複雑になり、絶縁体の金型加工工数の増大や成型が難しいという課題があり、絶縁体の形状を簡略化することが要求されている。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、絶縁体の両端上部の形状を非対称にすることにより、絶縁体の形状を簡略化することのできるコンデンサ電動機の固定子を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のコンデンサ電動機の固定子は上記目的を達成するために、絶縁体の内壁の両端上部に芯治具を固定するための機構と渡り線の保持用の機構を設けたものである。
【0010】
この手段により渡り線が内周側に寄ることなく外周側で保持できるため、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保できるコンデンサ電動機の固定子が得られる。
【0011】
また、第2の目的を達成するために、絶縁体の両端上部の形状を非対称したものである。
【0012】
この手段により4個の分割鉄心体aを環状にしたとき、隣接するの絶縁体の上部の機構が異なり、一方の機構を芯治具に固定するために利用し、他方の機構を渡り線の保持で利用することができるため、絶縁体の形状を簡略化できるコンデンサ電動機の固定子が得られる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば絶縁体の内壁の両端上部に芯治具を固定するための機構と渡り線と保持する機構を設け、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保できるという効果のあるコンデンサ電動機の固定子を提供できる。
【0014】
また、本発明によれば絶縁体の両端上部を非対称形状により、絶縁体の形状を簡略化できるという効果のあるコンデンサ電動機の固定子を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の請求項1記載の発明は、歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部のそれぞれに2つの溝を形成したもので、内周側の溝を芯治具の固定用に利用し、外周側の溝を渡り線の保持用に利用し、渡り線が内周側に寄ることなく外周側で保持できるため、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保できるという作用を有する。
【0016】
また、前記絶縁体の両端上部の2つの溝を形成する外周側の柱が内周側の柱より低くしたものであり、溝に渡り線を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させるという作用を有する。
【0017】
また、歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部のそれぞれに段部を有する溝を形成したもので、段部を芯治具の固定用に利用し、溝を渡り線の保持用に利用し、渡り線が内周側に寄ることなく外周側で保持できるため、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保できるという作用を有する。
【0018】
また、前記絶縁体の両端上部の段部を有する溝を形成する柱が段部より低くしたものであり、溝に渡り線を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させるという作用を有する。
【0019】
また、歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部の一方に2つの溝を形成し、他方に1つの溝を形成したもので、4個の分割鉄心体aを環状にしたとき、隣接するの絶縁体の上部の溝の形状が異なり、一方の2つの溝の内周側を芯治具に固定するために利用し、外周側の溝を渡り線の保持で利用することができるため、渡り線が内周側に寄ることなく外周側で保持でき、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保し、かつ絶縁体の形状を簡略化でき、絶縁体の金型加工工数の低減や成型を容易にできるという作用を有する。
【0020】
また、前記絶縁体の両端上部の2つの溝を形成する外周側の柱を内周側の柱より低くし、かつ他方の1つの溝を形成する柱の高さと同等にしたものであり、溝に渡り線を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させるという作用を有する。
【0021】
また、歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部の一方に段部を有する溝を形成し、他方に1つの溝を形成したものであり、4個の分割鉄心体aを環状にしたとき、隣接するの絶縁体の上部の溝の形状が異なり、一方の段部を芯治具の固定用に利用し、溝を渡り線の保持用に利用することができるため、渡り線が内周側に寄ることなく外周側で保持でき、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保し、かつ絶縁体の形状を簡略化でき、絶縁体の金型加工工数の低減や成型を容易にできるという作用を有する。
【0022】
また、前記絶縁体の両端上部の段部を有する溝を形成する柱を段部より低くし、かつ他方の1つの溝を形成する柱の高さと同等にしたものであり、溝に渡り線を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させるという作用を有する。
【0023】
また、歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部のそれぞれに1つの溝を形成し、それぞれ溝の位置が径方向に異なるもので、4個の分割鉄心体aを環状にしたとき、隣接するの絶縁体の上部の溝の形状が異なり、一方の内周側の溝を芯治具に固定するために利用し、他方の外周側の溝を渡り線の保持で利用することができるため、渡り線が内周側に寄ることなく外周側で保持でき、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保し、かつ絶縁体の形状を簡略化でき、絶縁体の金型加工工数の低減や成型を容易にできるという作用を有する。
【0024】
また、前記絶縁体の両端上部の外周側の溝を形成する柱を内周側の溝を形成する柱より低くしたものであり、溝に渡り線を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させるという作用を有する。
【0025】
また、前記絶縁体の両端上部の溝の深さが異なるもので、4個の分割鉄心体aを環状にしたとき、隣接するの絶縁体の上部の溝の形状が異なり、2本の渡り線があるとき、渡り線を完全分離させ保持でき、絶縁体の形状を簡略化し、渡り線同士の電気的な不具合を防止するという作用を有する。
【0026】
また、歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部の一方に溝を形成し、他方に段差形状を形成したもので、4個の分割鉄心体aを環状にしたとき、隣接するの絶縁体の上部の形状が異なり、一方の段差形状を芯治具の固定用に利用し、他方の溝を渡り線の保持用に利用することができるため、渡り線が内周側に寄ることなく外周側で保持でき、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保し、かつ絶縁体の形状を簡略化でき、絶縁体の金型加工工数の低減や成型を容易にできるという作用を有する。
【0027】
また、前記絶縁体の両端上部の一方の溝を形成する柱を他方の段差より低くしたものであり、溝に渡り線を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させるという作用を有する。
【0028】
また、歯部が積層された4個の分割鉄心体aと、この分割鉄心体aに狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体bとからなる固定子鉄心と、前記分割鉄心体aに絶縁体を介し2極のA相巻線と2極のB相巻線とを交互に配列するように各々連続的に渡り線を配して直巻き巻装する固定子において、前記絶縁体は樹脂で成型され前記固定子鉄心の積層方向の端面を絶縁する巻回部と巻線を保持する内壁と外壁を設け、前記内壁の両端上部の一方のみに溝を形成したもので、4個の分割鉄心体aを環状にしたとき、隣接するの絶縁体の上部の形状が異なり、一方の溝で渡り線の保持できるため、絶縁体の形状を簡略化でき、絶縁体の金型加工工数の低減や成型を容易にできるという作用を有する。
【0029】
また、前記絶縁体の両端上部の溝を形成する柱の溝側をR形状としたもので、渡り線のダメージもしくは断線を防止できるという作用を有する。
【0030】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0031】
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。
【0032】
図1〜図7に示すように、歯部が積層された4個の分割鉄心体a1と、この分割鉄心体a1に狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体b2とからなる固定子鉄心3と、前記分割鉄心体a1に樹脂で成型され分割鉄心体a1の積層方向の端面を絶縁する巻回部4aと巻線を保持する内壁4bと外壁4cを設けた絶縁体4を介し2極のA相巻線5と2極のB相巻線6とを交互に配列するように各々連続的に渡り線7を配して直巻き巻装し、分割鉄心体b2を組み合わせて環状に一体化して固定子8を構成している。そして、ハウジング9と軸受け10により回転自在に保持されたエンドリング11を有した回転子12を内在させ、組み合わせてコンデンサ電動機13としている。
【0033】
上記構成において、絶縁体4の内壁4bの両端上部にそれぞれ2つの溝4dを形成し、内周側の溝4d−1を芯治具14の固定用に利用し、外周側の溝4d−2を渡り線7の保持用に利用し、渡り線7が内周側に寄ることなく外周側で保持できるため、渡り線7と内周側の回転子12のエンドリング11との絶縁距離15を十分に確保できる。
【0034】
また、絶縁体4の両端上部の2つの溝4dを形成する外周側の柱4e−2が内周側の柱4e−1より低くしたものであり、外周側の溝4d−2に渡り線7を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させることができる。
【0035】
なお、歯部が積層された4個の分割鉄心体a1と、この分割鉄心体a1に狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体b2とからなる固定子鉄心3としたが、図35に示すようにスロット16の数と同数に分割した分割鉄心体17からなる固定子鉄心18の絶縁体4でもその作用に差異を生じない。
【0036】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について、図1〜図3および図8〜図11を参照しながら説明する。第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0037】
図1〜図3および図8〜図11において、絶縁体4の内壁4bの両端上部のそれぞれに段部4fを有する溝4dを形成したもので、段部4fを芯治具14の固定用に利用し、溝4dを渡り線7の保持用に利用し、渡り線7が内周側に寄ることなく外周側で保持できるため、渡り線7と内周側の回転子12のエンドリング11との絶縁距離15を十分に確保できる。
【0038】
また、絶縁体4の両端上部の段部を有する溝を形成する柱4e−3が段部4fより低くしたものであり、溝4dに渡り線7を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させることができる。
【0039】
なお、歯部が積層された4個の分割鉄心体a1と、この分割鉄心体a1に狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体b2とからなる固定子鉄心3としたが、図35に示すようにスロット16の数と同数に分割した分割鉄心体17からなる固定子鉄心18の絶縁体4でもその作用に差異を生じない。
【0040】
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態について、図1〜図3および図12〜図16を参照しながら説明する。第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0041】
図1〜図3および図12〜図16において、絶縁体4の内壁4bの両端上部の一方に2つの溝4dを形成し、他方に1つの溝4dを形成したもので、4個の分割鉄心体a1を環状にしたとき、隣接するの絶縁体4の上部の溝4dの形状が異なり、一方の2つの溝4dの内周側の溝4d−1を芯治具14に固定するために利用し、外周側の溝4d−2を渡り線7の保持で利用することができるため、渡り線7が内周側に寄ることなく外周側で保持でき、渡り線7と内周側の回転子12のエンドリング11との絶縁距離15を十分に確保し、かつ絶縁体4の形状を簡略化でき、絶縁体4の金型加工工数の低減や成型を容易にできる。
【0042】
また、絶縁体4の両端上部の2つの溝4dを形成する外周側の柱4e−2を内周側の柱4e−1より低くし、かつ他方の1つの溝を形成する柱4e−4の高さと同等にしたものであり、外周側の溝4d−2に渡り線7を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させることができる。
【0043】
なお、歯部が積層された4個の分割鉄心体a1と、この分割鉄心体a1に狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体b2とからなる固定子鉄心3としたが、図35に示すようにスロット16の数と同数に分割した分割鉄心体17からなる固定子鉄心18の絶縁体4でもその作用に差異を生じない。
【0044】
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態について、図1〜図3および図17〜図20を参照しながら説明する。第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0045】
図1〜図3および図17〜図20において、絶縁体4の内壁4bの両端上部の一方に段部4fを有する溝4dを形成し、他方に1つの溝4dを形成したものであり、4個の分割鉄心体a1を環状にしたとき、隣接するの絶縁体4の上部の溝4dの形状が異なり、一方の段部4fを芯治具14の固定用に利用し、溝4dを渡り線7の保持用に利用することができるため、渡り線7が内周側に寄ることなく外周側で保持でき、渡り線7と内周側の回転子12のエンドリング11との絶縁距離15を十分に確保し、かつ絶縁体4の形状を簡略化でき、絶縁体4の金型加工工数の低減や成型を容易にできる。
【0046】
また、絶縁体4の両端上部の段部を有する溝を形成する柱4e−3を段部4fより低くし、かつ他方の1つの溝を形成する柱4e−4の高さと同等にしたものであり、溝4dに渡り線7を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させることができる。
【0047】
なお、歯部が積層された4個の分割鉄心体a1と、この分割鉄心体a1に狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体b2とからなる固定子鉄心3としたが、図35に示すようにスロット16の数と同数に分割した分割鉄心体17からなる固定子鉄心18の絶縁体4でもその作用に差異を生じない。
【0048】
(実施の形態5)
本発明の第5の実施の形態について、図1〜図3および図21〜図27を参照しながら説明する。第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0049】
図1〜図3および図21〜図27において、絶縁体4の両端上部にそれぞれに1つの溝4dを形成し、それぞれ溝4dの位置が径方向に異なるもので、4個の分割鉄心体a1を環状にしたとき、隣接するの絶縁体4の上部の溝4dの形状が異なり、一方の内周側の溝4d−1を芯治具14に固定するために利用し、他方の外周側の溝4d−2を渡り線7の保持で利用することができるため、渡り線7が内周側に寄ることなく外周側で保持でき、渡り線7と内周側の回転子12のエンドリング11との絶縁距離15を十分に確保し、かつ絶縁体4の形状を簡略化でき、絶縁体4の金型加工工数の低減や成型を容易にできる。
【0050】
また、絶縁体4の両端上部の外周側の柱4e−2を内周側の柱4e−1より低くしたものであり、外周側の溝4d−2に渡り線7を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させることができる。
【0051】
また、絶縁体4の両端上部の溝4dの深さが異なるもので、4個の分割鉄心体a1を環状にしたとき、隣接するの絶縁体4の上部の溝4dの形状が異なり、2本の渡り線7があるとき、渡り線7を完全分離させ保持でき、絶縁体4の形状を簡略化し、渡り線7同士の電気的な不具合を防止できる。
【0052】
なお、歯部が積層された4個の分割鉄心体a1と、この分割鉄心体a1に狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体b2とからなる固定子鉄心3としたが、図35に示すようにスロット16の数と同数に分割した分割鉄心体17からなる固定子鉄心18の絶縁体4でもその作用に差異を生じない。
【0053】
(実施の形態6)
本発明の第6の実施の形態について、図1〜図3および図28〜図31を参照しながら説明する。第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0054】
図1〜図3および図28〜図31において、絶縁体4の内壁4bの両端上部の一方に溝4dを形成し、他方に段差形状4gを形成したもので、4個の分割鉄心体a1を環状にしたとき、隣接するの絶縁体4の上部の形状が異なり、一方の段差形状4gを芯治具14の固定用に利用し、他方の溝4dを渡り線7の保持用に利用することができるため、渡り線7が内周側に寄ることなく外周側で保持でき、渡り線7と内周側の回転子12のエンドリング11との絶縁距離15を十分に確保し、かつ絶縁体4の形状を簡略化でき、絶縁体4の金型加工工数の低減や成型を容易にできる。
【0055】
また、絶縁体4の両端上部の一方の溝を形成する柱4e−4を他方の段差形状4gより低くしたものであり、溝4dに渡り線7を外周方向のほぼ水平位置からも挿入でき、作業性を向上させることができる。
【0056】
なお、歯部が積層された4個の分割鉄心体a1と、この分割鉄心体a1に狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体b2とからなる固定子鉄心3としたが、図35に示すようにスロット16の数と同数に分割した分割鉄心体17からなる固定子鉄心18の絶縁体4でもその作用に差異を生じない。
【0057】
(実施の形態7)
本発明の第7の実施の形態について、図1〜図3および図32〜図34を参照しながら説明する。第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0058】
図1〜図3および図32〜図34において、絶縁体4の内壁4bの両端上部の一方のみに溝4dの形成したもので、4個の分割鉄心体a1を環状にしたとき、隣接するの絶縁体4の上部の形状が異なり、一方の溝4dで渡り線7の保持できるため、絶縁体4の形状を簡略化でき、絶縁体4の金型加工工数の低減や成型を容易にできる。
【0059】
また、絶縁体4の両端上部の溝を形成する柱4e−4の溝4d側をR形状4hとしたもので、渡り線7のダメージもしくは断線を防止できる。
【0060】
なお、歯部が積層された4個の分割鉄心体a1と、この分割鉄心体a1に狭持される継鉄部が積層された4個の分割鉄心体b2とからなる固定子鉄心3としたが、図35に示すようにスロット16の数と同数に分割した分割鉄心体17からなる固定子鉄心18の絶縁体4でもその作用に差異を生じない。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明にかかるコンデンサ電動機の固定子は、渡り線と内周側の回転子のエンドリングとの絶縁距離を十分に確保し、もしくは絶縁体の形状を簡略化できるため、コンデンサ電動機を小型化にすることができ、換気装置など24時間連続運転する小風量機器の搭載や、ファンモータへの搭載が有用である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施の形態1〜7のコンデンサ電動機の固定子と回転子の正面図
【図2】同固定子鉄心を示す正面図
【図3】同コンデンサ電動機を示す断面図
【図4】本発明の実施の形態1の溝を形成する絶縁体の斜視図
【図5】同芯治具に固定した2つの溝を形成する同絶縁体の要部拡大図
【図6】同2つの溝を形成する柱を低くした同絶縁体の斜視図
【図7】同芯治具に固定した2つの溝を形成する柱の低い同絶縁体の要部拡大図
【図8】本発明の実施の形態2の段部を有する溝を形成する絶縁体の斜視図
【図9】同芯治具に固定した段部を有する溝を形成する同絶縁体の要部拡大図
【図10】同段部を有する溝を形成する柱を低くした同絶縁体の斜視図
【図11】同芯治具に固定した段部を有する溝を形成する柱の低い同絶縁体の要部拡大図
【図12】本発明の実施の形態3の一方を2つの溝を形成する絶縁体の斜視図
【図13】同芯治具に固定した一方に2つの溝を形成する同絶縁体の要部拡大図
【図14】同芯治具に固定した一方に2つの溝を形成する同固定子の斜視図
【図15】同一方に2つの溝を形成し柱を低くした同絶縁体の斜視図
【図16】同芯治具に固定した一方に2つの溝を形成し柱の低い同絶縁体の要部拡大図
【図17】本発明の実施の形態4の一方に段部を有する溝を形成する絶縁体の斜視図
【図18】同芯治具に固定した一方に段部を有する溝を形成する同絶縁体の要部拡大図
【図19】同一方に段部を有する溝を形成し柱を低くした同絶縁体の斜視図
【図20】同芯治具に固定した一方に段部を有する溝を形成し柱の低い同絶縁体の要部拡大図
【図21】本発明の実施の形態5の径方向に異なる溝を形成する絶縁体の斜視図
【図22】同芯治具に固定した径方向に異なる溝を形成する同絶縁体の要部拡大図
【図23】同径方向に異なる溝を形成し柱を低くした同絶縁体の斜視図
【図24】同芯治具に固定した径方向に異なる溝を形成し柱の低い同絶縁体の要部拡大図
【図25】同深さの異なる溝を形成する同絶縁体の斜視図
【図26】同渡り線が2本の場合の同固定子の斜視図
【図27】同渡り線が2本の場合の同絶縁体の要部拡大図
【図28】本発明の実施の形態6の一方を段差形状とする絶縁体の斜視図
【図29】同芯治具に固定した一方を段差形状とする同絶縁体の要部拡大図
【図30】同一方を段差形状とし柱を低くした同絶縁体の斜視図
【図31】同芯治具に固定した一方を段差形状とし柱の低い同絶縁体の要部拡大図
【図32】本発明の実施の形態7の一方のみを溝の形状とする絶縁体の斜視図
【図33】同芯治具に固定した一方のみを溝の形状とする同絶縁体の要部拡大図
【図34】同溝を形成する柱の溝側とR形状とする同絶縁体の要部拡大図
【図35】スロット数と同数に分割する固定子の正面図
【図36】従来のコンデンサ電動機の固定子を示す正面図
【符号の説明】
【0063】
1 分割鉄心体a
2 分割鉄心体b
3 固定子鉄心
4 絶縁体
4a 巻回部
4b 内壁
4c 外壁
4d 溝
4d−1 内周側の溝
4d−2 外周側の溝
4e−1 内周側の柱
4e−2 外周側の柱
4e−3 段部を有する溝を形成する柱
4e−4 溝を形成する柱
4f 段部
4g 段差形状
4h R形状
5 A相巻線
6 B相巻線
7 渡り線
8 固定子
9 ハウジング
10 軸受け
11 エンドリング
12 回転子
13 コンデンサ電動機
14 芯治具
15 絶縁距離
16 スロット
17 分割鉄心体
18 固定子鉄心




 

 


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