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発明の名称 アンテナ一体型スピーカー及びその製造方法、並びに無線通信機器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−89168(P2007−89168A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2006−253581(P2006−253581)
出願日 平成18年9月19日(2006.9.19)
代理人 【識別番号】100078330
【弁理士】
【氏名又は名称】笹島 富二雄
発明者 金 ▲ひょん▼駿
要約 課題
無線通信機器におけるアンテナとスピーカーとを一体化してこれらの設置空間を小さくする。

解決手段
アンテナ一体型スピーカーは、無線通信機器に装着され、該無線通信機器の制御部からの電気信号に対応する音を出力するスピーカユニット141と、このスピーカユニット141に設けられ、前記制御部と連動して無線信号を送受信するアンテナユニット147とを含んで構成される。
特許請求の範囲
【請求項1】
無線通信機器に装着され、
前記無線通信機器の制御部からの電気信号に対応する音を出力するスピーカーユニットと、
前記スピーカーユニットに設けられ、前記制御部と連動して無線信号を送受信するアンテナユニットと、
を含むことを特徴とするアンテナ一体型スピーカー。
【請求項2】
前記スピーカーユニットは、
圧電素子を備えた振動板と、
前記振動板と前記制御部とを電気的に接続するように形成され、前記制御部からの電気信号を前記振動板に印加するスピーカー給電部と、を含み、
前記アンテナユニットは、
前記振動板に連結される導電性のアンテナ部と、
前記アンテナ部と前記制御部とを電気的に接続させるアンテナ給電部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項3】
前記スピーカー給電部は、
前記電気信号が入力される一対の端子部と、
前記一対の端子部のそれぞれと前記振動板とを電気的に接続するように形成され、前記一対の端子部に入力された電気信号を前記振動板に印加する一対の印加部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項4】
前記一対の印加部は、前記アンテナ部から離隔して配設されることを特徴とする請求項3に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項5】
前記一対の印加部と前記アンテナ部との間に配置され、これらを絶縁する絶縁部材をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項6】
前記アンテナ部は、前記振動板の外周を囲むように配設され、該振動板を支持することを特徴とする請求項2に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項7】
前記アンテナ部は、導電体で形成され、又は非導電体上に導電性物質が塗布された導電パターンで形成されることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項8】
前記アンテナ部は、略円形状に形成されることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項9】
前記スピーカーユニットは、
前記制御部に電気的に接続されて音を発生するスピーカーモジュールと、
前記スピーカーモジュールを囲むように配設され、該スピーカーモジュールから発生する音を外部に出力するための音孔が形成されたスピーカーケースと、を含み、
前記アンテナユニットは、
前記スピーカーケースに形成されるアンテナ部と、
前記アンテナ部と前記制御部とを電気的に接続するアンテナ給電部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項10】
前記アンテナ部は、前記スピーカーケースの外周面の少なくとも一部に取り付けられる導電体、又は前記スピーカーケースの外周面の少なくとも一部に導電性物質が塗布されて形成される導電パターンであることを特徴とする請求項9に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項11】
前記スピーカーユニットと前記アンテナ部との間に配置され、これらを絶縁する絶縁部材をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載のアンテナ一体型スピーカー。
【請求項12】
本体と、
前記本体に装着される制御部と、
前記本体に装着されて前記制御部に電気的に接続されるアンテナ一体型スピーカーと、を含んで構成され、
前記アンテナ一体型スピーカーは、
前記制御部からの電気信号に対応する音を出力するスピーカーユニットと、
前記スピーカーユニットに形成され、前記制御部と連動して無線信号を送受信するアンテナユニットと、
を含むことを特徴とする無線通信機器。
【請求項13】
前記スピーカーユニットは、
圧電素子を備えた振動板と、
前記振動板と前記制御部とを電気的に接続するように形成され、前記制御部からの電気信号を前記振動板に印加するスピーカー給電部と、を含み、
前記アンテナユニットは、
前記振動板に連結されるアンテナ部と、
前記アンテナ部と前記制御部とを電気的に接続させるアンテナ給電部と、を含むことを特徴とする請求項12に記載の無線通信機器。
【請求項14】
前記スピーカーユニットは、
前記制御部に電気的に接続されて音を発生するスピーカーモジュールと、
前記スピーカーモジュールを囲むように配設され、前記スピーカーモジュールから発生した音を外部に出力するための音孔が形成されたスピーカーケースと、を含み、
前記アンテナユニットは、
前記スピーカーケースの外周面に形成されるアンテナ部と、
前記アンテナ部と前記制御部とを電気的に接続するアンテナ給電部と、を含むことを特徴とする請求項12に記載の無線通信機器。
【請求項15】
前記アンテナ一体型スピーカーが、前記本体に少なくとも2つ備えられることを特徴とする請求項12に記載の無線通信機器。
【請求項16】
前記本体は、
第1筐体及び第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを開閉方向に相対的に回転可能に連結するヒンジ部とを含み、
前記アンテナ一体型スピーカーは、前記ヒンジ部の両端部のそれぞれに装着されることを特徴とする請求項14に記載の無線通信機器。
【請求項17】
前記本体は、
信号が入力される入力ユニットと、
前記制御部の制御に応じて視覚情報を出力するディスプレイユニットと、
をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の無線通信機器。
【請求項18】
無線通信機器に装着されるアンテナ一体型スピーカーの製造方法であって、
入力される電気信号に対応する音を出力するスピーカーユニットに、無線信号を送受信するためのアンテナ部を形成する段階と、
前記無線通信機器に装着された際に、前記アンテナ部と前記無線通信機器の制御部とを電気的に接続するアンテナ給電部を形成する段階と、
を含むことを特徴とするアンテナ一体型スピーカーの製造方法。
【請求項19】
前記アンテナ部を形成する段階は、前記スピーカーユニットに導電性物質を塗布することによって前記アンテナ部を形成することを特徴とする請求項18に記載のアンテナ一体型スピーカーの製造方法。
【請求項20】
前記アンテナ部は、前記電気信号が入力される前記スピーカーユニットの印加部と絶縁されることを特徴とする請求項18に記載のアンテナ一体型スピーカーの製造方法。
【請求項21】
視覚情報を出力するディスプレイユニットと、
情報が入力される入力ユニットと、
音を入力するためのマイクロホンと、
無線信号を送受信するためのトランシーバモジュールと、
音を出力するスピーカーユニットの外周上の少なくとも一部にアンテナユニットが取り付けられたアンテナ一体型スピーカーと、
前記ディスプレイユニット、前記入力ユニット、前記マイクロホン、前記トランシーバモジュール及び前記アンテナ一体型スピーカーを制御する制御部と、を含んで構成され、
前記制御部は、前記スピーカーユニットに電気信号を印加して所定の音を出力させる一方、前記アンテナユニット及び前記トランシーバモジュールを制御して前記無線信号を送受信することを特徴とする無線通信機器。
【請求項22】
前記スピーカーユニットは、圧電素子又は電磁石を使用したものであることを特徴とする請求項21に記載の無線通信機器。
【請求項23】
前記スピーカーユニットは、
振動膜と、
前記振動膜と前記制御部とを電気的に接続するように形成され、前記制御部からの電気信号を前記振動膜に印加するスピーカー給電部と、を含み、
前記スピーカー給電部を介して前記制御部からの電気信号が印加されると、前記振動膜が振動するように構成されることを特徴とする請求項21に記載の無線通信機器。
【請求項24】
前記スピーカー給電部は、前記アンテナユニットから離隔して配置され、該アンテナユニットとの間の電気的干渉を最小化するように構成されることを特徴とする請求項23に記載の無線通信機器。
【請求項25】
前記アンテナユニットは、
前記振動膜の外周部分の少なくとも一部に対応するように形成されるアンテナ部と、
前記アンテナ部と前記制御部とを電気的に接続するアンテナ給電部とを、含み、
前記スピーカーユニットから離隔して配置されて、該スピーカーユニットとの電気的干渉が最小化するように構成されることを特徴とする請求項23に記載の無線通信機器。
【請求項26】
前記アンテナ部は、前記振動膜の外周の少なくとも一部を囲むように形成される導電性部材を含むことを特徴とする請求項25に記載の無線通信機器。
【請求項27】
前記ディスプレイユニット、前記入力ユニット、前記マイクロホン、前記トランシーバモジュール、前記アンテナ一体型スピーカー及び前記制御部が配設される筐体を含み、
前記アンテナ一体型スピーカーは、前記筐体に内蔵されて、該筐体に形成された貫通孔を介して外部に音を出力することを特徴とする請求項21に記載の無線通信機器。
【請求項28】
前記アンテナ一体型スピーカーは、前記スピーカーユニットを囲むように構成されて、該スピーカーユニットが発生した音を外部に出力するための貫通孔を有するスピーカーケースを含むことを特徴とする請求項21に記載の無線通信機器。
【請求項29】
前記アンテナユニットは、前記スピーカーケースの外周の少なくとも一部分に取り付けられる導電体、又は前記スピーカーケースの外周面の少なくとも一部分に塗布される導電パターンを含むことを特徴とする請求項28に記載の無線通信機器。
【請求項30】
前記アンテナユニットは、部分的に屈曲した形状を有して形成されることを特徴とする請求項29に記載の無線通信機器。
【請求項31】
第1筐体及び第2筐体と、
前記第1筐体と前記第2筐体とを開閉方向に相対回転可能に連結するヒンジ部と、を含み、
前記アンテナ一体型スピーカーは、前記ヒンジ部の両端部の少なくとも一方に装着されることを特徴とする請求項29に記載の無線通信機器。
【請求項32】
前記アンテナ一体型スピーカーは、前記ヒンジ部の両端部のそれぞれに装着され、ダイバーシティアンテナ機能を有することを特徴とする請求項31に記載の無線通信機器。
【請求項33】
前記アンテナ一体型スピーカーは、前記スピーカーユニットと前記アンテナユニットとの間に配置される絶縁部材をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の無線通信機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線信号を送受信するアンテナと、音を出力するスピーカーとを一体化したアンテナ一体型スピーカー及びその製造方法、並びに無線通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、無線通信機器は、有線通信機器とは異なり、空中に放射された無線電波(無線信号)を受信したり、空中に無線信号を放出したりするためのアンテナを備える。また、そのアンテナを介して受信した情報(音信号)に基づいて音を出力するために、スピーカーも備える。
【0003】
このような無線通信機器の一例として移動通信端末機を説明する。図8は、一般的な移動通信端末機の斜視図である。
【0004】
図8において、移動通信端末機は、その本体である第1筐体10と第2筐体20とがヒンジ部30によって開閉方向に相対回転可能に連結される形態を有している。このような形態の移動通信端末機は、折り畳み型移動通信端末機ともいわれる。
【0005】
第1筐体10の前面には、各種文字や数字などの情報を入力するためのキーパッド11や音を入力するためのマイク13などが設けられる。バッテリ15は、第1筐体10の背面に着脱可能に装着される。また、制御部(例えば、プリント基板)は、第1筐体10に内蔵されて本体の各部品を電気的に制御する。
【0006】
第2筐体20の前面には、視覚情報を出力するためのディスプレイ21や音を出力するためのスピーカー23などが設けられる。
【0007】
ヒンジ部30は、第1筐体10の一端部の両側に突設される第1ヒンジハウジング31と、それに対応して第2筐体20の一端部の中央から突設される第2ヒンジハウジング33とを含む。さらに、第1ヒンジハウジング31及び第2ヒンジハウジング33の内部には、第1筐体10及び第2筐体20が、開閉方向に相対回転することを可能にするヒンジ軸(図示せず)が配置される。
【0008】
以上のような移動通信端末機が基地局との間で無線信号を送受信するために、本体には無線信号を送受信できるアンテナ40が設置される。
【0009】
このアンテナ40は、通常、第1筐体10の外部に突設される外部アンテナ41の形態が用いられる。但し、最近では、外部アンテナ41の代わりに本体内に収納される形態の内蔵型アンテナ43も登場している。
【0010】
一般に、1つの移動通信端末機には1つのアンテナ(41又は43)が備えられればよい。但し、ダイバーシティ受信を行うために、一対のアンテナ(41及び43)が1つの移動通信端末機に装着される場合もある。
【0011】
ダイバーシティ受信は、主にDMB(Digital Multimedia Broadcasting)サービスなどに利用される受信方法であり、フェージングの影響を受けるおそれのある独立した複数の信号を受信し、これらを適切に合成してフェージングを克服するための技術である。ダイバーシティ受信では、2つ以上の独立した受信経路を取得しなければならないため、前記のように2つ以上のアンテナ(41及び43)を必要とするのである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、移動通信端末機などの無線通信機器においては、アンテナ及びスピーカーが必須であるため、これらの設置のためのスペースが必要となる。ここで、ダイバーシティ受信を行う場合には、複数のアンテナが必要となるので、その設置のために必要となるスペースがさらに大きくなる。
【0013】
一方、無線通信機器は、その特性上、携帯用として使用される場合が多いので、携帯の利便性(携帯性)を確保するために全体のサイズに大きな制約を受ける。すなわち、小型化が望まれるのである。
【0014】
このため、無線通信機器の機能とその携帯性とを両立させるために、アンテナ及びスピーカーのサイズを小さくし、これらの設置のためのスペースを小さくする努力が続けられているが、未だ十分とは言えず、更なる改良が求められている。
【0015】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、移動通信端末機等の無線通信機器におけるアンテナ及びスピーカーの設置スペースを小さくし、もって無線通信機器の小型化及びレイアウト自由度の拡大を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明は、無線通信機器に装着されるアンテナ一体型スピーカーであって、前記無線通信機器の制御部からの電気信号に対応する音を出力するスピーカーユニットと、前記スピーカーユニットに設けられ、前記制御部と連動して無線信号を送受信するアンテナユニットとを含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、無線通信機器に装着されるアンテナ一体型スピーカーの製造方法であって、入力される電気信号に対応する音を出力するスピーカーユニットに、無線信号を送受信するためのアンテナ部を形成する段階と、前記無線通信機器に装着された際に、前記アンテナ部と前記無線通信機器の制御部とを電気的に接続するアンテナ給電部を形成する段階と、を含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、無線通信機器であって、本体と、前記本体に装着されて前記本体を電気的に制御する制御部と、前記本体に装着されて前記制御部に電気的に接続されるアンテナ一体型スピーカーと、を含んで構成され、前記アンテナ一体型スピーカーは、前記制御部からの電気信号に対応する音を出力するスピーカーユニットと、前記スピーカーユニットに形成され、前記制御部と連動して無線信号を送受信するアンテナユニットと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、アンテナとスピーカーを一体化することにより、これらが独立して設置された場合に比べて、その設置空間を小さくすることができる。したがって、無線通信機器の小型化を図ることができ、また、無線通信機器の全体的な設計自由度(レイアウト自由度)も向上する、という効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本明細書では、無線通信機器の一例として移動通信端末機を中心に説明する。但し、移動通信端末機に限定されるものではなく、スピーカー及びアンテナを備えて無線通信が可能な全ての電子機器(無線通信機器)を含むものとする。なお、そのような無線通信機器としては、PDA(Personal Digital Assistant)、MP3プレーヤ、PMP(Portable Multimedia Player)などがある。
【0021】
以下、本発明の好ましい実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー及びその製造方法、並びに、該アンテナ一体型スピーカーを備える無線通信機器について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1実施形態に係るアンテナ一体型スピーカーを備える無線通信機器としての移動通信端末機の斜視図である。
【0023】
図1に示すように、移動通信端末機は、本体と、制御部116と、アンテナ一体型スピーカー140とを含む。
【0024】
本体は、第1筐体110、第2筐体120及びヒンジ部130を含んで構成され、第1筐体110と第2筐体120とがヒンジ部130によって開閉方向に相対的に回転可能に連結されている。すなわち、本実施形態に係る移動通信端末機は、いわゆる「折り畳み型」の移動通信端末機である。
【0025】
第1筐体110の前面(上部ケース110a側)には、ユーザーの操作によって各種情報が入力される入力ユニット111と、音(声)を入力するためのマイク(マイクロホン)113とが設けられている。なお、図では、入力ユニット111がキーパッドの形態をしているが、タッチスクリーン方式などで構成することもできる。バッテリ115は、第1筐体110の背面(下部ケース110b側)に着脱可能に装着されており、移動通信端末機に電力を供給する。
【0026】
第2筐体120の一面(移動通信端末機を閉状態としたときに第1筐体110の前面と対向する面)には視覚情報を出力するために、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などからなるディスプレイユニット121が設けられる。
【0027】
また、ヒンジ部130は、第1筐体110及び第2筐体120の対向する端部からそれぞれ突設された第1ヒンジハウジング131及び第2ヒンジハウジング133と、それらの内部を貫通するように設けられるヒンジ軸(図示せず)とから構成されており、このヒンジ軸を中心として第1筐体110と第2筐体120とが開閉方向に相対的に回転できるようになっている。
【0028】
制御部116は、第1筐体110の内部に装着されるプリント基板の形態を有する。この制御部116は、入力ユニット111及びマイク113などからの入力を受けるとともに、ディスプレイユニット121などに所定の出力が行われるように本体100内の各電子部品を制御する。
【0029】
アンテナ一体型スピーカー140は、第1筐体110の内部に装着され、アンテナ機能とスピーカー機能との両方を実現する。もちろん、このようなアンテナ一体型スピーカー140の一部が、第1筐体110の外部に突出した形態とすることも可能である。
【0030】
図2は、閉状態にある移動通信端末機の断面図であり、アンテナ一体型スピーカーの装着状態を説明するための図である。
【0031】
図2に示すように、第1筐体110の下部ケース110b側には、音孔117が開口している。アンテナ一体型スピーカー140は、この音孔117から音を出力するのに適した状態となるように配置される。このため、下部ケース110bには、支持部118が突出形成されており、この支持部118によってアンテナ一体型スピーカー140が位置決めされて支持される。また、アンテナ一体型スピーカー140は、接続線116′によって制御部116(図1参照)に電気的に接続されている。
【0032】
この場合、スピーカー、アンテナのそれぞれが本体内の異なる場所に装着されるのでなく、特定の一つの場所に装着される。従って、残った場所(スペース)を他の部品の設置などのために活用できる。例えば、図1に示す本実施形態に係る移動通信端末機では、図8に示す移動通信端末機のようにスピーカー23を設置するためのスペースを必要としないため、両者の第2筐体120、20が同じ大きさであれば、本実施形態に係る移動通信端末機のディスプレイユニット121を、従来の移動通信端末機のディスプレイユニット21よりも大きくすることができる。あるいは、スピーカー23を設置するためのスペースを必要としないことから、移動通信端末機をより小型化することができる。すなわち、図1における第2筐体120のサイズを、図8における第2筐体20のサイズよりも小さくすることができる。つまり、スピーカーとアンテナとを一体化することにより、移動通信端末機を小型化することができたり、移動通信端末機において活用できるスペースが大きくなって設計自由度が向上したりするという利点が生じる。
【0033】
次に、アンテナ一体型スピーカー140の具体的な構成について、図3、図4を参照して説明する。
【0034】
図3は、本実施形態に係るアンテナ一体型スピーカーの拡大斜視図であり、図4は、図3のIV−IV断面図である。
【0035】
図3及び図4に示すように、本実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー140は、スピーカーユニット141と、このスピーカーユニット141に形成されるアンテナユニット147とを含む。すなわち、アンテナ一体型スピーカー140は、スピーカーユニット141とアンテナユニット147とが一体的に形成されたものであり、スピーカーユニット141が音の出力を担当し、アンテナユニット147が無線信号の送受信を担当する。
【0036】
具体的に説明すると、スピーカーユニット141は、振動板(振動膜)143と、スピーカー給電部145とを含んで構成される。振動板143は、例えば圧電素子で形成されており、スピーカー給電部145から入力された電気信号により振動して音を発生する。
【0037】
スピーカー給電部145は、一対の端子部145−1,145−2と、これに対応する印加部145−3,145−4とを有している。そして、振動板143には、端子部145−1とこれに接続される印加部145−3とにより第1信号が印加され、端子部145−2とこれに接続される印加部145−4とにより第2信号が印加される。第1信号と第2信号とは、180度の位相差を有する信号で構成される。
【0038】
アンテナユニット147は、振動板143を囲むように設けられ、該振動板143に連結されるアンテナ部148−1と、該アンテナ部148−1と制御部116(図1参照)とを電気的に接続させるためのアンテナ給電部148−2とを有している。アンテナ部148−1は、導電性材料で形成するか、又は非導電性物質に導電性物質を塗布して導電パターンを形成することにより製作できる。
【0039】
ここで、スピーカーユニット141の印加部145−4と、アンテナユニット147のアンテナ部148−1とは離隔するように形成され、互いに電気的な影響(干渉)を及ぼさないようにしなければならない。このため、印加部145−4とアンテナ部148−1とを近接させて配置しなければならない場合などは、これらの間に絶縁部材149をさらに配置される。例えば、本実施形態では、図4に示すように、アンテナ部148−1が、その収容溝148−1aによって振動板143の外周を支持するように構成されており、振動板143の外周と、これを収容するアンテナ部148−1の収容溝148−1aとの間に絶縁部材149が設けられている。
【0040】
以下、図1〜図4を参照して本実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー140及びこれを備える移動通信端末機の動作について説明する。
【0041】
まず、スピーカー機能について説明する。制御部116は、ユーザーによる入力ユニット111の操作などに対応して所定の音を出力するための電気信号をスピーカーユニット141のスピーカー給電部145に提供する。振動板143は圧電素子で形成されており、このスピーカー給電部145を介して入力された電気信号に反応して振動する。これにより、制御部116の制御によってスピーカーユニット141は所定の音を発生する。この音は、第1筐体110に形成された音孔117から外部に放出される。
【0042】
次に、アンテナ機能について説明する。無線信号を送信する場合、制御部116によって提供される無線通信のための電気信号が、アンテナ給電部148−2を介してアンテナ部148−1に印加される。この電気信号は、共振により電磁気波に変換されて空中に放射される。なお、無線信号を受信する場合は、上記送信する場合と逆の方式で行われる。ここで、制御部116が無線信号を送受信するための機能を備えていてもよいが、制御部116とは別に無線信号を送受信するためのトランシーバモジュールを備える構成である場合には、制御部116がアンテナユニット141とトランシーバモジュールを適宜制御して無線信号を送受信することになる。
【0043】
図5は、図3に示すアンテナ部の他の形態を説明するための概念図である。
【0044】
図5に示すように、アンテナ部は、図3に示すアンテナ部148‐1のような円形状のものに限定されるものではない。すなわち、例えばアンテナ部で送受信しようとする周波数帯域の波長に応じてアンテナ部の長さを調整(長く)しなければならない場合がある。このような場合、図3に示す円形のアンテナ部148‐1の半径を大きくして対応することが考えられるが、そうするとアンテナ一体型スピーカー140全体が大きくなってしまうことになる。しかし、図5に示すアンテナ部148‐1′のように、部分的に屈曲させたり、しわ状にしたり、ひだ状にしたりすることで導電経路を長くすることにより(このような形態を含め本明細書では略円形状と表現する)、アンテナ一体型スピーカー140のサイズの大型化を抑制しつつ、十分に長いアンテナ部とすることができ、前記半径を大きくするのと同様の効果が得られる。
【0045】
図6は、本発明の第2実施形態に係るアンテナ一体型スピーカーを備える無線通信機器としての移動通信端末機の斜視図であり、図7は、図6のアンテナユニットの給電部を説明するための概念図である。図6及び図7においては、前述の図面と同じ構成については同じ参照番号を付し、それについての説明は省略する。
【0046】
図6及び図7に示すように、本発明の第2実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー150は、スピーカーユニット151と、アンテナユニット155とを含む。
【0047】
スピーカーユニット151は、制御部116(図1参照)に電気的に接続して音を発生するスピーカーモジュール152と、このスピーカーモジュール152を囲むように設けられるスピーカーケース153とを含む。ここで、スピーカーモジュール152は、電気信号が入力されて音を発生するモジュールを総称する概念であり、前述したような圧電変換方式のスピーカーモジュールだけでなく、他のいずれの方式(動電形変換、静電変換等)のものでもよい。また、スピーカーケース153には音孔153′が開口しており、スピーカーモジュール152から発生した音が該音孔153′を介して外部に放出されるようになっている。
【0048】
アンテナユニット155は、スピーカーケース153に形成されるアンテナ部156と、このアンテナ部156と制御部116を電気的に接続させるアンテナ給電部とを含む。アンテナ部156は、導電体で形成されてスピーカーケース153の外周面の少なくとも一部に取り付けられるか、スピーカーケース153の外周面(の一部)に導電性物質を塗布するなどの方式で形成される導電パターンである。また、このアンテナ部156を制御部116と電気的に接続するためのアンテナ給電部は、アンテナ部156から延びるアンテナ端子156′と、このアンテナ端子156′と制御部116とを電気的に接続する接続端子157とを含む。なお、アンテナ端子156′と接続端子157とを接続するための締結手段としては、図に示すように、ねじ158などが使用される。
【0049】
このような第2実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー150の動作は、前述した第1実施形態と同様であるため省略するが、当業者であれば十分に理解できるであろう。
【0050】
また、本発明の第2実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー150は、図6に示すように、ヒンジ部130の両端部に形成される収容空間131′にそれぞれ装着される。つまり、折り畳み型の移動通信端末機において、第1筐体110と第2筐体120とを開閉方向に相対回転可能に連結するヒンジ部130内にアンテナ一体型スピーカー150を配置し、このヒンジ部130がアンテナ及びスピーカーとしての機能を有するようにしたものである。これにより、従来、あまり利用されていなかったヒンジ部130、特にヒンジ軸が挿入される空間以外のスペース(余裕空間)を有効に活用することができ、その結果、移動通信端末機の本体(第1筐体110や第2筐体120)の空間をより効果的に活用できることにもなる。
【0051】
また、ヒンジ部130の両端部のいずれか一方にアンテナ一体型スピーカー150を装着してもよいが、ヒンジ部130の両端部に一対のアンテナ一体型スピーカー150を装着することにより、ダイバーシティ受信(ダイバーシティアンテナ機能)を実現できる。なお、上記第1実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー140を一対で備えることも可能であり、また、第2実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー150と第1実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー140とを共に採用することも可能である。この場合、第2実施形態に係るアンテナ一体型スピーカー150をヒンジ部130の両端部にそれぞれ装着してもよいし、いずれか一方の端部のみに装着してもよい。
【0052】
以上説明した実施形態から以下の技術思想を把握し得る。
まず、無線通信機器としての移動通信端末機は、視覚情報を出力するディスプレイユニットと、情報が入力される入力ユニットと、音を受信する(受信した音を電気信号に変換する)マイクロホンと、無線信号を送受信するためのトランシーバモジュールと、音を出力する(電気信号を音に変換して出力する)スピーカーユニットの外周上の少なくとも一部に取り付けられたアンテナユニットを含むアンテナ一体型スピーカーと、前記ディスプレイユニット、前記入力ユニット、前記マイクロホン、前記トランシーバモジュール及び前記アンテナ一体型スピーカーを制御するコントローラと、を含んで構成される。
【0053】
ここで、前記コントローラは、前記スピーカーユニットに電気信号を印加して該スピーカーユニットから音を出力させ、前記アンテナユニット及び前記トランシーバモジュールを制御して前記無線信号を送受信する。
【0054】
前記スピーカーユニットは、圧電素子又は電磁石を使用したものである。また、前記スピーカーユニットは、振動膜と、この振動膜と前記制御部とを電気的に接続するように形成され、前記制御部からの電気信号を前記振動膜に印加するスピーカー給電部と、を含み、
前記スピーカー給電部を介して前記制御部からの電気信号が印加されると、前記振動膜が振動するように構成される。
【0055】
前記スピーカー給電部は、前記アンテナユニットから離隔して配置され、該アンテナユニットとの間の電気的干渉を最小化するように構成される。
【0056】
前記アンテナユニットは、前記振動膜の外周部分の少なくとも一部に対応するように形成されるアンテナ部と、前記アンテナ部と前記制御部とを電気的に接続するアンテナ給電部とを、含み、前記スピーカーユニットから離隔して配置されて、該スピーカーユニットとの電気的干渉が最小化するように構成される。前記アンテナ部は、前記振動膜の外周の少なくとも一部を囲むように形成される導電性部材を含む。
【0057】
前記ディスプレイユニット、前記入力ユニット、前記マイクロホン、前記トランシーバモジュール、前記アンテナ一体型スピーカー及び前記制御部は、移動通信端末機の筐体に配設される。前記アンテナ一体型スピーカーは、前記筐体に内蔵されて、前記筐体に形成された貫通孔を介して外部に音を出力する。これにより、例えばスピーカーホン機能を実現できる。
【0058】
前記アンテナ一体型スピーカーは、前記スピーカーユニットを囲むように構成されて、該スピーカーユニットが発生した音を外部に出力するための貫通孔を有するスピーカーケースを含むことができる。この場合において、前記アンテナユニットは、前記スピーカーケースの外周の少なくとも一部分に取り付けられ、又は前記スピーカーケースの外周面の少なくとも一部分に形成される導電パターンを含むことができる。また、前記アンテナユニットは、適切な長さを確保するために、例えば部分的に屈曲した形状を有して形成されてもよい。
【0059】
また、第1筐体及び第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを開閉方向に相対回転可能に連結させるヒンジ部とを含み、前記アンテナ一体型スピーカーを前記ヒンジ部の両端部の少なくとも一方に装着される。
【0060】
ここで、前記アンテナ一体型スピーカーを前記ヒンジ部の両端部にそれぞれ装着して、ダイバーシティアンテナ機能を有するように構成してもよい。また、前記アンテナ一体型スピーカーは、前記スピーカーユニットと前記アンテナユニットとの間に絶縁部材が配置されるのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアンテナ一体型スピーカーを備える移動通信端末機の斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るアンテナ一体型スピーカーが移動通信端末機の内部に装着された状態を説明するための断面図である。
【図3】第1実施形態に係るアンテナ一体型スピーカーの拡大斜視図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】図3におけるアンテナ部の他の形態を説明するための概念図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係るアンテナ一体型スピーカーを備える移動通信端末機の斜視図である。
【図7】図6におけるアンテナユニットの給電部を説明するための概念図である。
【図8】一般的な移動通信端末機を説明するための斜視図である。
【符号の説明】
【0062】
110:第1筐体
120:第2筐体
130:ヒンジ部
140、150:アンテナ一体型スピーカー
141、151:スピーカーユニット
147:アンテナユニット




 

 


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