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発明の名称 プラズマディスプレイパネルの製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−19019(P2007−19019A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2006−185324(P2006−185324)
出願日 平成18年7月5日(2006.7.5)
代理人 【識別番号】110000165
【氏名又は名称】グローバル・アイピー東京特許業務法人
発明者 朴 大鉉 / 金 卿九 / 徐 炳華 / 朴 ▲ミン▼洙 / 全 源錫 / 申 東牛 / 朴 徳ヘ / 李 洪哲 / 金 濟▲ソク▼ / 柳 炳吉
要約 課題
プラズマディスプレイパネルの製造方法において、プラズマディスプレイパネルの明室コントラストを向上させ、製造工程を簡略化し、製造コストを節減する。

解決手段
アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に、隔壁材料を形成する段階と、前記隔壁材料上に、感光性ブラックトップ材料を形成する段階と、前記隔壁材料及びブラックトップ材料を処理して隔壁及びブラックトップを形成する段階と、を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に、隔壁材料を形成する段階と、
前記隔壁材料上に、感光性ブラックトップ材料を形成する段階と、
前記隔壁材料及びブラックトップ材料を処理し、隔壁及びブラックトップを形成する段階と、
を備えてなる、プラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項2】
前記ブラックトップ材料は、感光性有機物バインダーを含んでなる、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項3】
前記ブラックトップ材料は、0.01〜100μm径の無機粉末を含む、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項4】
前記隔壁材料及びブラックトップ材料を処理する段階は、
前記隔壁材料及びブラックトップ材料を露光して現像する段階であることを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項5】
前記隔壁材料及びブラックトップ材料を露光して現像する段階は、
サンド法、エッチング法及び感光法のうちいずれか1方法を用いることを特徴とする、請求項4に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項6】
前記隔壁材料を形成する段階は、
隔壁グリーンシートを前記下板上に形成することを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項7】
前記ブラックトップ材料を形成する段階は、
感光性ブラックトップグリーンシートを形成することを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項8】
前記隔壁材料を形成する段階とブラックトップ材料を形成する段階は、
隔壁グリーンシートとブラックトップグリーンシートとからなる多層グリーンシートを形成することを特徴とする、請求項1に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項9】
相対向する上部パネルと下部パネル、前記下部パネル上に形成された隔壁及びブラックトップを含むプラズマディスプレイパネルにおいて、
前記隔壁は、
前記下部パネル上に、隔壁材料と感光性ブラックトップ材料を順に形成し、前記ブラックトップをパターニングした後、該パターニングされたブラックトップを用いて形成されたことを特徴とする、プラズマディスプレイパネル。
【請求項10】
前記ブラックトップ材料は、感光性有機物バインダーを含むことを特徴とする、請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項11】
前記ブラックトップ材料は、0.01〜100μm径の無機粉末を含むことを特徴とする、請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項12】
前記ブラックトップは、前記ブラックトップ材料を露光し現像してパターニングされたことを特徴とする、請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項13】
前記隔壁は、サンド法、エッチング法または感光法のいずれか1方法で形成されたことを特徴とする、請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項14】
前記隔壁材料は、隔壁グリーンシートとして前記下部パネル上に形成されたことを特徴とする、請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項15】
前記ブラックトップ材料は、
感光性ブラックトップグリーンシートから形成されたことを特徴とする、請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項16】
前記隔壁材料とブラックトップ材料は、
隔壁グリーンシートとブラックトップグリーンシートとを含む多層グリーンシートからなることを特徴とする、請求項9に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項17】
隔壁用グリーンシートと、
前記隔壁用グリーンシート上に積層されたブラックトップグリーンシートと、
を備えてなることを特徴とする、多層グリーンシート。
【請求項18】
アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に隔壁材料を形成する段階と、
前記隔壁材料上に、ブラックトップパターン層を形成する段階と、
前記ブラックトップパターンによって隔壁材料を処理し、隔壁を形成する段階と、
を備えてなることを特徴とする、プラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項19】
前記ブラックトップパターン層を形成する段階は、
ローリング法またはオフセット法を用いることを特徴とする、請求項18に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項20】
前記隔壁を形成する段階は、
サンド法、エッチング法または感光法のいずれか1方法を用いることを特徴とする、請求項18に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項21】
相対向する上部パネルと下部パネル、前記下部パネル上に形成された隔壁及びブラックトップを含むプラズマディスプレイパネルにおいて、
前記隔壁は、
前記下部パネル上に隔壁材料とブラックトップパターン層を順に形成した後、前記ブラックトップパターンによって隔壁材料を処理して形成されたことを特徴とする、プラズマディスプレイパネル。
【請求項22】
前記ブラックトップパターン層は、ローリング法またはオフセット法で形成されたことを特徴とする、請求項21に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項23】
前記隔壁は、サンド法、エッチング法または感光法のいずれか1方法で処理されたことを特徴とする、請求項21に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項24】
アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に隔壁を形成する段階と、
前記隔壁上にオフセット法でブラックトップを形成する段階と、
を備えてなることを特徴とする、プラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項25】
前記ブラックトップを形成する段階は、
ブラックトップ材料をブランケットに転移する段階と、
ブランケットに転移されたブラックトップ材料を隔壁上に転写する段階と、
を備えてなることを特徴とする、請求項24に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項26】
前記転移されるブラックトップ材料は、前記隔壁と同じパターンで転移されることを特徴とする、請求項25に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項27】
前記転写されるブラックトップ材料の線幅は、前記隔壁の線幅よりも狭く転写されることを特徴とする、請求項26に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項28】
相対向する上部パネルと下部パネル、前記下部パネル上に形成された隔壁及びブラックトップを含むプラズマディスプレイパネルにおいて、
前記ブラックトップは、
前記隔壁上にオフセット法で形成されたことを特徴とする、プラズマディスプレイパネル。
【請求項29】
前記ブラックトップは、ブラックトップ材料をブランケットに転移した後、隔壁上に転写して形成されたことを特徴とする、請求項28に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項30】
前記ブラックトップ材料は、前記隔壁と同じパターンで転移されたことを特徴とする、請求項29に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項31】
前記転写されるブラックトップ材料の線幅は、前記隔壁の線幅よりも狭いことを特徴とする、請求項30に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項32】
アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に隔壁を形成する段階と、
前記隔壁上にローリング法でブラックトップを形成する段階と、
を備えてなることを特徴とする、プラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項33】
前記ローリング方法は、
ローラ全体にブラックトップ材料を転移し、前記隔壁上に前記ローラを転がすことを特徴とする、請求項32に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項34】
相対向する上部パネルと下部パネル、前記下部パネル上に形成された隔壁及びブラックトップを含むプラズマディスプレイパネルにおいて、
前記ブラックトップは、
前記隔壁上にブラックトップ材料を転がして形成されたことを特徴とする、プラズマディスプレイパネル。
【請求項35】
前記ブラックトップは、
前記ローラ全体にブラックトップ材料を転移し、前記隔壁上に前記ローラを転がして形成されたことを特徴とする、請求項34に記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項36】
相対向する上部パネル及び下部パネルと、
前記下部パネル上に形成された隔壁と、
前記隔壁上に形成され、前記隔壁の幅よりも狭い幅を有するブラックトップと、
を備えてなることを特徴とする、プラズマディスプレイパネル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマディスプレイパネルに係り、特に、下板上の隔壁形成工程を簡易にしたプラズマディスプレイパネル及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマディスプレイパネルは、一般に、前面基板と後面基板との間に形成された隔壁が、それぞれの放電セルを区分する。それぞれの放電セル内には、ネオン、ヘリウムまたはネオンとヘリウムとの混合気体などのような主放電気体と、少量のキセノンを含有する不活性ガスとが充填そされている。そして、高周波電圧によって放電が起こると、不活性ガスから真空紫外線(Vacuum ultraviolet rays)を発生し隔壁間の蛍光体を発光させることで画像が具現される。このような構造のプラズマディスプレイパネルは、薄くて軽い構成が可能な点から次世代表示装置として脚光を浴びている。
【0003】
図1は、従来のプラズマディスプレイパネルの構造を概略的に示す斜視図である。図1に示すように、プラズマディスプレイパネルの前面基板100には、画像がディスプレイされる表示面である前面ガラス101上に、スキャン電極102と維持(sustain)電極103が対で形成された複数の維持電極対が配列される。一方、後面基板110は、後面ガラス111上に、上述した複数の維持電極対と交差するように複数のアドレス電極113が配列される。このような後面基板110と前面基板100は一定距離隔たって平行に結合される。
【0004】
後面基板110は、複数個の放電空間、すなわち、放電セルを形成するためのストライプタイプ(または、ウェルタイプ)の隔壁112が平行に配列される。そして、アドレス放電を行って真空紫外線を発生させる複数のアドレス電極113が、隔壁に対して平行に配置される。後面基板110の上側面には、アドレス放電時に画像表示のための可視光線を放出するR、G、B蛍光体114が塗布される。アドレス電極113と蛍光体114との間には、アドレス電極113を保護するための下部誘電体層115が形成される。
【0005】
上述の構造を有する従来のプラズマディスプレイパネルは、大きく、ガラス製造工程、前面基板製造工程、後面基板製造工程及び組合せ工程によって製造される。
【0006】
まず、前面基板の製造工程は、前面ガラス上にスキャン電極と維持電極を形成する工程と、スキャン電極と維持電極の放電電流を制限し、電極対間を絶縁させる上部誘電体層を形成する工程と、上部誘電体層上に放電条件を容易にするために酸化マグネシウムを蒸着した保護膜を形成する工程と、を含む。
【0007】
後面基板の製造工程は、後面ガラス上にアドレス電極を形成する工程と、アドレス電極を保護するための下部誘電体層を形成する工程と、下部誘電体層の上面に放電セルを区画する隔壁を形成する工程と、隔壁間に画像表示のための可視光線を放出する蛍光体層を形成する工程と、を含む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述した工程によるプラズマディスプレイパネルの製造方法は、下記の問題点があった。
【0009】
隔壁は、放電セル間の電気的及び光学的なクロストーク(cross talk)を防止する役割を担うもので、表示品質と発光効率における最も重要な要素とされ、PDPの大型化と高精細化に伴って隔壁に関しても様々な研究がなされている。
【0010】
まず、下板誘電体上に、隔壁ペーストの印刷または隔壁グリーンシートのラミネートで隔壁材料を形成し、続いてサンド法、エッチング法または感光法で隔壁を形成する。この時、隔壁形成工程においてPDPの明室コントラスト(contrast)を上げるために、隔壁上部にブラックトップ(black top)を形成する工程が追加される。すなわち、下板誘電体上に形成された隔壁材料上に、ブラックトップ材料とDFR(Dry Film Resist)層を順に形成する。そして、サンド法などの方法で隔壁及びブラックトップを形成するとDFR層は除去される。
【0011】
したがって、このような従来の隔壁形成工程は、隔壁材料、ブラックトップ材料及びDFR層を順に形成しなければならず、別の材料及び工程が追加されるという問題点があった。
【0012】
上記の問題点を解決するために、本発明は、隔壁、ブラックトップ及びDFR層を1回の工程で形成できるプラズマディスプレイパネル及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に、隔壁材料を形成する段階と、前記隔壁材料上に、感光性ブラックトップ材料を形成する段階と、前記隔壁材料及びブラックトップ材料を処理し、隔壁及びブラックトップを形成する段階と、を備えてなるプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供する。
【0014】
本発明は、相対向する上部パネルと下部パネル、前記下部パネル上に形成された隔壁及びブラックトップを含むプラズマディスプレイパネルにおいて、前記隔壁は、前記下部パネル上に、隔壁材料と感光性ブラックトップ材料を順に形成し、前記ブラックトップをパターニングした後、該パターニングされたブラックトップを用いて形成されたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルを提供する。
【0015】
本発明は、隔壁用グリーンシートと、前記隔壁用グリーンシート上に積層されたブラックトップグリーンシートと、を備えてなることを特徴とする多層グリーンシートを提供する。
【0016】
本発明は、アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に隔壁材料を形成する段階と、前記隔壁材料上に、ブラックトップパターン層を形成する段階と、前記ブラックトップパターンによって隔壁材料を処理し、隔壁を形成する段階と、を備えてなることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供する。
【0017】
本発明は、相対向する上部パネルと下部パネル、前記下部パネル上に形成された隔壁及びブラックトップを含むプラズマディスプレイパネルにおいて、前記隔壁は、前記下部パネル上に隔壁材料とブラックトップパターン層を順に形成した後、前記ブラックトップパターンによって隔壁材料を処理して形成されたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルを提供する。
【0018】
本発明は、アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に隔壁を形成する段階と、前記隔壁上にオフセット法でブラックトップを形成する段階と、を備えてなることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供する。
【0019】
本発明は、相対向する上部パネルと下部パネル、前記下部パネル上に形成された隔壁及びブラックトップを含むプラズマディスプレイパネルにおいて、前記ブラックトップは、前記隔壁上にオフセット法で形成されたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルを提供する。
【0020】
本発明は、アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に隔壁を形成する段階と、前記隔壁上にローリング法でブラックトップを形成する段階と、を備えてなることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法を提供する。
【0021】
本発明は、相対向する上部パネルと下部パネル、前記下部パネル上に形成された隔壁及びブラックトップを含むプラズマディスプレイパネルにおいて、前記ブラックトップは、前記隔壁上にブラックトップ材料を転がして形成されたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルを提供する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、隔壁及びブラックトップの製造工程を簡略化させ、製造コストを節減でき、かつ、白色材料で隔壁を形成しても、隔壁上にブラックトップが形成されるため、外光反射率が減り、明室コントラストの極大化が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の好適な実施例について、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0024】
図2A乃至図2Dは、本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。図2A乃至図2Dを参照して、本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明すると、下記の通りてある。
【0025】
まず、図2Aに示すように、隔壁材料250を用意し、この隔壁材料250を、アドレス電極230と誘電体240が順に備えられた下板ガラス210上に形成する。隔壁材料250は、下板ガラス210上に、グリーンシートとしてラミネートする、或いは、ペーストとして印刷またはコーティングの方法で形成されることが好ましい。隔壁材料250は、PbOまたはnon−PbOガラス粉末に、反射特性向上及び誘電率調節のためにAlなどの粉末状態の酸化物を数十%混合した混合物を、有機溶媒と混合して作る。
【0026】
続いて、図2Bに示すように、隔壁材料250上に、ブラックトップ材料255を形成する。このブラックトップ材料255は、DFR(Dry Film Resist)機能を有するものが好ましく、隔壁材料250上に、グリーンシートとしてラミネートされる、あるいは、ペーストとして印刷またはコーティングの方法で形成されることが好ましい。
【0027】
上述したDFR機能を有するブラックトップ材料255の製造方法の一例について説明すると、下記の通りである。
【0028】
本例では、感光性を有するブラックトップ材料をグリーンシートの形態に製造する。まず、無機粉末と黒色または白色の顔料を、溶剤、分散剤、光重合型バインダー、反応性希釈剤及び添加剤などと共に混合する。無機粉末は、粒子大きさ0.01〜100μmのものが好ましく、この大きさ範囲において、優れた分散性及び塗布の均一性が得られる。光重合型バインダーには、優れた膜形成能力、容易な光重合、及び優れた柔軟性を有する不飽和ポリエステル系、アクリル系、エポキシ系、ポリエチレン系などが使用される。そして、分散剤には、無機粒子の分散性を高め、溶剤との親和力を向上させるために、高分子性分散剤とオリゴマー分散剤を使用することが好ましい。また、反応性希釈剤には、低粘度と中沸点を有するモノマー類及びアクリレート類などが使用され、添加剤には、膜形成を容易にし、溶剤の急速な揮発を防ぐために、潤滑剤や可塑剤などを使用することが好ましく、脱泡を容易にするために消泡剤などを使用することもある。
【0029】
その後、混合した材料をミーリングし、溶剤中の無機粒子が感光性材料などと均一に混合されるようにする。溶剤には、粉末の分散性及び濡れ性を向上させるために、アルコール類、キトン類、エステル類、エーテル類、ヘキサン類などの脂肪族(aliphatic)溶剤類、トルエン及びキシレンなどの芳香族(aromatic)溶剤類などを使用する。なお、使用される溶剤の沸点が低すぎると膜形成が低下し、沸点が高すぎるとベースフィルム上からよく揮発されないので、沸点100〜150℃の中沸点溶液を使用することが好ましい。
【0030】
その後、無機粒子が分散された分散液をろ過した後、脱泡過程を行って安定化状態にし、これをベースフィルムに均一に塗布し乾燥させた後、保護フィルムを接着することで、ブラックトップ材料が完成する。
【0031】
続いて、図2C及び図2Dに示すように、隔壁材料250とブラックトップ材料255を処理し、隔壁270及びブラックトップ280を形成する。この処理段階では、隔壁材料250とブラックトップ材料255を露光し現像することが好ましい。
【0032】
図2Cに示すように、ブラックトップ材料255上部にマスク290を整列し露光する。ここで、マスク290は、一定間隔で光遮断部290aと光透過部290bが交互に形成され、光透過部290bは、隔壁材料255に光を透過させて硬化できるようにし、光遮断部290aは、光を遮断して下部の隔壁材料255に光が照射されないようにする。
【0033】
続いて、隔壁材料250及びブラックトップ材料255を現像することで、図2Dに示すような隔壁270及びブラックトップ280が完成する。この時、露光及び現像方法には、サンド法、エッチング法及び感光法などを用い、これにより、光遮断部290a下部の隔壁材料250及びブラックトップ材料255が除去される。
【0034】
図3A乃至図3Dは、本発明の第2実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。図3A乃至図3Dを参照して、本発明の第2実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明すると、次の通りである。
【0035】
まず、図3Aに示すように、多層(Multilayer)グリーンシート350を用意する。多層グリーンシート350は、隔壁グリーンシート350aとブラックトップグリーンシート350bとからなり、ブラックトップグリーンシート350bは、DFR機能を有することが好ましい。すなわち、本実施例は、上述した第1実施例における隔壁材料とブラックトップ材料を、一つのグリーンシートとしてプラズマディスプレイパネルの下板に形成することに特徴がある。したがって、多層グリーンシート350は、第1実施例における隔壁材料とブラックトップ材料の成分を含んでなることが好ましい。
【0036】
続いて、図3Bに示すように、多層グリーンシート350を、アドレス電極330と誘電体340が備えられた下板ガラス310上に、好ましくはラミネートの方法で形成する。
【0037】
そして、図3C及び図3Dに示すように、多層グリーンシート350を露光及び現像し、隔壁を形成する。すなわち、図3Cに示すように、多層グリーンシート350の上部にマスク390を整列し露光する。ここで、マスク390は、一定間隔で光遮断部390aと光透過部390bが交互に形成されるもので、光透過部390bは、隔壁材料355に光を透過させて硬化可能にし、光遮断部390aは光を遮断して下部の隔壁材料355に光が照射されないようにする。
【0038】
続いて、多層グリーンシートを現像し、図3Dに示すように、隔壁370及びブラックトップ380が完成する。この時、露光及び現像方法は、サンドブラスト(sandblast)法等のサンド法、エッチング法及び感光法などが使用され、これにより、光遮断部390a下部の多層グリーンシートが除去される。ここで、現像とは、膜を一定の形状に加工する処理を意味し、薬液、砂等の粒子、ガスを用いる場合を含む。
【0039】
したがって、上述した第1実施例及び第2実施例によれば、ブラックトップ材料及びDFR層を同時に形成でき、プラズマディスプレイパネルの製造コストを節減し、製造工程を短縮可能になる。
【0040】
図4A及び図4Bは、本発明の第3実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。図4A及び図4Bを参照して、本発明によるプラズマディスプレイパネルの製造方法の第3実施例について説明すると、次の通りである。
【0041】
まず、図示のように、アドレス電極と誘電体が備えられた下板400上に、隔壁材料450を形成する。隔壁材料450は、ペースト形態でコートされる、或いは、グリーンシートとしてラミネートされる。その後、この隔壁材料450上にブラックトップを形成する。ブラックトップは、オフセット法及びローリング法のいずれかによって形成することが好ましい。すなわち、図4Aに示すように、ブランケットロールまたはローラー490を、下板400に形成された隔壁材料450上に転がすと、ブランケットロールまたはローラー490表面のブラックトップ材料455’が隔壁材料450上に転写され、以降焼成工程によって図4Bに示すようにブラックトップ455が完成する。
【0042】
続いて、ブラックトップをマスクとして隔壁材料を露光し現像する。すなわち、ブラックトップはパターニングされて完成したので、ブラックトップを介して紫外線などを照射すると隔壁材料上に選択的に露光工程を実施でき、続いて現像工程を行うことで隔壁を完成できる。隔壁の現像工程では、サンド法またはエッチング法などを使用すると良い。
【0043】
この第3実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法によれば、ブラックトップを形成した後、これをマスクとして隔壁材料を露光するため、別のマスクを使用する必要がなく、工程を単純化し、製造コストを節減できる。
【0044】
図5は、本発明の第4実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。図5を参照して、本発明の第4実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法について説明すると、下記の通りである。
【0045】
まず、アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に隔壁550を形成する。隔壁550は、スクリーンプリンティング法、サンド法、感光法等の従来方法で形成されることが好ましい。続いて、図5に示すように、オフセット法で隔壁550上にブラックトップ555を形成する。すなわち、ブランケットロール590を、下板500に形成された隔壁550上に転がすと、ブランケットロール590表面のブラックトップ材料555’が隔壁550上に転写され、焼成工程によってブラックトップ555が完成する。
【0046】
このようなオフセット工程について詳細に説明すると、次の通りである。
【0047】
まず、ブラックトップ材料を、ブランケットロールの表面に形成されたブランケットに移転する。すなわち、マスターモールド上にブラックトップ材料を積層した後にブランケットを転がすことで、ブランケット上にブラックトップ材料を移転する。その後、図5に示すように、ブランケットロール590を転がし、ブランケットロール590からブラックトップ材料555’を隔壁550上に転写することで、ブラックトップ555を形成する。
【0048】
このような第4実施例は、隔壁を完成した後、この隔壁上にブラックトップ材料を形成する点が、上述の第3実施例と相異する。ただし、隔壁が完成した後にブラックトップ材料をオフセット法で形成することから、ブランケットに移転されるブラックトップ材料は隔壁と同じパターンとすることが好ましい。そして、工程中に、隔壁のパターンとブラックトップ材料のパターンがずれるのを防止するために、ブラックトップ材料の線幅は隔壁のパターンよりも狭く転写されることがより好ましい。即ち、ブラックトップ材料555’及びブラックトップ555の線幅は、隔壁550の幅よりも狭いことが好ましい。
【0049】
図6は、本発明によるプラズマディスプレイパネルの第5実施例を示す図である。図6を参照して、本発明によるプラズマディスプレイパネルの第5実施例について説明すると、次の通りである。
【0050】
まず、アドレス電極と誘電体が備えられた下板上に、隔壁650を形成する。隔壁650は、スクリーンプリンティング法、感光法、サンド法等の従来方法で形成されることが好ましい。続いて、図6に示すように、隔壁650上にローラー690を転がし、ローラー690表面のブラックトップ材料655’を隔壁650上に転写することで、ブラックトップを形成する。
【0051】
ローリング方法は、ブラックトップ材料をローラーに移転する段階と、このローラーを隔壁に転がしてブラックトップ材料を転写する段階と、を含む。特に、上述の第4実施例のオフセット方法と違い、ローラー全体にブラックトップ材料が転移された後、一部のみが隔壁上に転写される。したがって、ローラーにブラックトップ材料を転移させる時、上述した第4実施例と違い、ブラックトップ材料のパターンや線幅を調節する必要がない。
【0052】
以上のプラズマディスプレイパネル及びその製造方法の実施例において、隔壁とブラックトップ形成方法を除く残りの構成要素の形成過程は、従来の方法と同様である。
【0053】
以上説明してきた内容から、当業者なら本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変更及び修正が可能であることは明らかである。したがって、本発明の技術的範囲は、上記実施例に記載された内容に限定されるものではなく、添付する特許請求の範囲によって定められるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】従来のプラズマディスプレイパネルの構造を概略的に示す斜視図である。
【図2A】本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図2B】本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図2C】本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図2D】本発明の第1実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図3A】本発明の第2実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図3B】本発明の第2実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図3C】本発明の第2実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図3D】本発明の第2実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図4A】本発明の第3実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図4B】本発明の第3実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図5】本発明の第4実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。
【図6】本発明の第5実施例によるプラズマディスプレイパネルの製造方法を示す図である。




 

 


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