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発明の名称 薄型改質器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−95699(P2007−95699A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2006−267935(P2006−267935)
出願日 平成18年9月29日(2006.9.29)
代理人 【識別番号】100104156
【弁理士】
【氏名又は名称】龍華 明裕
発明者 ギル、ジャエ ヒョン / リー、ロ ウーン / キム、スン ハン / ジャン、ジャエ ヒュク
要約 課題
燃料電池に用いられる薄型改質器を提供する。

解決手段
内部に流路を形成する基板10と、上記基板10の流路に燃料を流入させ、一定の長さの導入チャンネルを通して燃料が流れるようにして燃料を予熱させる燃料導入部20と、上記燃料導入部20の後流側に位置して液体状態の燃料を気化させる流路を具備した蒸発部30と、上記蒸発部30の後流側に流路を形成し吸熱反応により燃料を水素ガスに改質させる改質部40と、上記改質部40の後流側に流路を形成し、発熱反応により上記水素ガスとともに含まれたCOガスを除去するCO除去部60と、上記基板の上部を覆って内部流路を外部から遮蔽する蓋100と、を含む薄型改質器を提供する。
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料電池に用いられる薄型改質器であって、
内部に流路を形成する基板と、
前記基板の流路内に燃料を流入させ、一定長さの導入チャンネルを通して燃料が流れるようにして燃料を予熱させる燃料導入部と、
前記燃料導入部の後流側に位置して液状の燃料を気化させる流路を具備した蒸発部と、
前記蒸発部の後流側に流路を形成し、吸熱反応により燃料を水素ガスに改質させる改質部と、
前記改質部の後流側に流路を形成し、発熱反応により前記水素ガスと共に含まれたCOガスを除去するCO除去部と、
前記基板の上部を覆って内部流路を外部から遮蔽する蓋と、
を含んで前記導入チャンネル内に流れる燃料を加熱させるように構成されることを特徴とする、薄型改質器。
【請求項2】
前記導入チャンネルは前記基板の外隔部分に沿って具備され、蒸発部、改質部及びCO除去部を取り囲んでいる狭い流路形態に形成されたものであることを特徴とする、請求項1に記載の薄型改質器。
【請求項3】
前記導入チャンネルは、前記CO除去部においてその内部流路を形成する隔壁に各々形成された長いスリットを含むものであることを特徴とする、請求項2に記載の薄型改質器。
【請求項4】
前記蒸発部の流路は、燃料導入部が始まる基板の一側角からその反対側の他側角に向かって形成された多数の隔壁によって基板の一側角から他側角にその流路が進行した後、再び方向を変えて反対に進行する形態で形成されるものであることを特徴とする、請求項1に記載の薄型改質器。
【請求項5】
前記改質部の加熱手段は、基板の下部面に形成され前記基板を介して改質部の温度を一定温度に維持するものであることを特徴とする、請求項1に記載の薄型改質器。
【請求項6】
前記CO除去部の加熱手段は、基板の下部面に形成され前記基板を介してCO除去部の温度を一定温度に維持するものであることを特徴とする、請求項1に記載の薄型改質器。
【請求項7】
前記蓋は、前記燃料導入部、蒸発部、改質部及びCO除去部の流路に対応するように凹んだ流路を形成し前記基板と蓋が形成する内部流路の大きさをより大きく拡大させるものであることを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の薄型改質器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池に用いられる薄型改質器に関し、より詳しくは燃料導入部に形成されたチャンネルが基板の外郭に沿って形成され、その内部を燃料が流れるようにすることで改質部とCO除去部において熱交換が行われるようにして燃料を予め予熱させ、熱効率を大きく改善し、かつ基板一枚で燃料の改質及びCO除去が容易に行われるようにした薄型改質器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、PDA、デジタルカメラ、ノート型パソコンなど携帯用小型電子機器の使用が増加しており、特に携帯電話用DMB放送が開始されるによって携帯用小型端末機において電源性能の向上が要求されている。現在、一般的に使用されているリチウムイオン2次電池は、その容量がDMB放送を2時間視聴できるレベルであり、性能向上が進んではいるが、より根本的な解決方案として小型燃料電池に対する期待が高まっている。
【0003】
このような小型燃料電池を実現することが可能な方式としては、燃料極にメタノールを直接供給する直接メタノール(Direct Methanol)方式と、メタノールから水素を抽出して燃料極に注入するRHFC(Reformed Hydrogen Fuel Cell)方式があり、RHFC方式はPEM(Polymer Electrode Membrane)方式のように水素を燃料に使用するために高出力化、単位体積当たり実現可能な電力容量、そして水以外の反応物がない点で長所があるが、システムに改質器(Reformer)が追加されなければならないので小型化に不利な短所も有している。
【0004】
このように燃料電池が高い電源出力密度を得るためには、液体燃料を水素ガスなどの気体燃料にすべく改質器(Reformer)が必須的に使用される。このような改質器はメタノール水溶液を気化させる蒸発部と、200℃乃至320℃の温度で触媒反応により燃料であるメタノールを水素に転換する改質部と、そして副産物であるCOを除去するCO除去部とで構成されている。上記改質部においては吸熱反応の反応効率を良好にするために温度を200℃乃至320℃の間に保持させ、発熱反応が行われるCO除去部においても150℃乃至220℃程度の温度に一定に保持させなければならない。
【0005】
従来の改質器では、図1に示すように特許文献1の小型改質装置250がある。このような従来の小型改質装置250は断熱パッケージ258と、その断熱パッケージ258内に順に積み重なっている燃焼用燃料蒸発器251、発電用燃料蒸発器255、燃焼器252、CO除去器257、燃焼器254、改質器256、燃焼器253などを備える。
【0006】
上記燃焼用燃料蒸発器251の下面には断熱支持部材261、262が装着されており、この断熱支持部材261、262によって燃焼用燃料蒸発器251が支持され、燃焼用燃料蒸発器251が断熱パッケージ258の内壁から離れて位置される。そのため、このような従来の改質装置も10層以上の多層構造を備えることで所望の小型構造を有することは難しかった。
【0007】
即ち、各層が薄板ではあるが、全体的に厚さが増加することを避けられず、多層を接合する方法が容易ではなく量産性の問題が問われる。
【0008】
一方、図2に示す特許文献2では複数の層を形成して、熱交換を利用する方式の従来の改質器300が提示されており、これは熱交換チャンバ314の上部側に反応チャンバ320が位置され、その中間には排気チャンバ322が位置され積層された構造である。
【0009】
このような改質器300では、発熱反応で生じる熱を吸熱反応に供給する方式で発熱反応チャンネルである反応チャンバ320と、発熱反応が消尽されるチャンネル及び熱交換が起こるチャンネルである熱交換チャンバ314と、排気チャンバ322とを複数の層にして熱交換する方式である。しかしながら、この方式も熱交換は可能であるが、複数の層を設けたため全体的な厚さが増加し、一部の燃料を消尽しなければならないので、熱効率的な面において問題になる。
【0010】
図3では、さらに他の従来の改質器400として、基板410の一側に燃料流入口410が位置し、ヒーター422を有する気化部420が位置し、その後流側には改質部430とCO除去部440が位置し、その後方側に水素排気口442が位置している。しかしながら、このような従来の改質器の場合、燃料を加熱すべくヒーター422を直接使用することで燃料加熱に多くの熱量を消耗する。
【0011】
また、このような従来の方式では体積が大きいため製作が容易ではなく、熱伝導度の優れたシリコン(Silicon)基板と硝子(glass)を用いるため、改質部において適切に250℃以上を維持し、CO除去部において190℃を維持する最適な反応温度分布を有するようにすることが容易ではなかった。
【0012】
そのため、当業界においては、構造的に基板一枚で燃料の改質及びCO除去が容易に行われるようにする薄型構造と、多くの熱量を消耗しなくても熱効率に優れ、性能が良好に改善された改質器に対する要求事項が求められていた。
【特許文献1】特開2004−288573号
【特許文献2】EP特許0991465号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消するためのもので、その目的は燃料が導入チャンネルを通過しながらCO除去部の熱を吸収するため、蒸発部に別に熱を供給する必要がなくなり全体的な熱供給量が減る薄型改質器を提供することである。
【0014】
また、本発明の他の目的は改質部とCO除去部を液体燃料が通過しながら熱交換をし、予熱状態で蒸発部に進入させることで各々の該当部分において最適な反応温度が維持されるようにして反応効率を大きく向上させることが可能な薄型改質器を提供することである。
【0015】
さらに、本発明のさらに他の目的は多層において生じる反応を1枚の基板で化学反応が起こり得るように設計し、多層の間々に断熱材を使用する代わりに燃料導入部、蒸発部、改質部及びCO除去部などで相互熱交換させることによって、改質器の厚さを減らして燃料電池と改質器を一体化させる際、より有利な薄型の構造にすることができ、多層を接合させなければならない技術的難しさを排除することが可能な薄型改質器を提供することである。
【0016】
さらにまた、本発明のさらに他の目的は、燃料導入部のチャンネルが基板の外郭部分に沿って具備され、蒸発部、改質部及びCO除去部などを取り囲んでいる形態に形成されるので、改質器を全体的に断熱する際に問題となる基板側面部の断熱問題を容易に解決することが可能な薄型改質器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記のような目的を達成するために本発明は、燃料電池に用いられる薄型改質器であって、内部に流路を形成する基板と、上記基板の流路内に燃料を流入させ、一定長さの導入チャンネルを通して燃料が流れるようにして燃料を予熱させる燃料導入部と、上記燃料導入部の後流側に位置して液状の燃料を気化させる流路を具備した蒸発部と、上記蒸発部の後流側に流路を形成し、吸熱反応により燃料を水素ガスに改質させる改質部と、上記改質部の後流側に流路を形成し、発熱反応により上記水素ガスと共に含まれたCOガスを除去するCO除去部と、上記基板の上部を覆って内部流路を外部から遮蔽する蓋と、を含んで上記導入チャンネル内に流れる燃料を加熱させるように構成されることを特徴とする、薄型改質器を提供する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、燃料が導入チャンネルを通過しながらCO除去部の熱を吸収するので、蒸発部に熱を別に供給する必要がなくなり、全体的な熱供給量が減る。
【0019】
また、多層において生じる反応を1枚の基板で化学反応が起こり得るように設計し、多層の間々に断熱材を使用する代わりに燃料導入部、蒸発部、改質部及びCO除去部などで熱交換をさせることで厚さを減らし、のちに燃料電池と改質器を一体化させる際に有利な薄型の構造にすることができ、多層を接合させなければならない技術的難しさを排除させることができる。
【0020】
しかも、燃料導入部のチャンネルが基板の外郭部分に沿って具備され、蒸発部、改質部及びCO除去部などを取り囲んでいる形態に形成されるので、改質器全体を断熱する際に問題となる基板側面部の断熱問題を容易に解決できる効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の好ましき実施例を図面を用いてより詳しく説明する。
【0022】
本発明の好ましき一実施例による薄型改質器1は図4に示すように、内部に流路を形成した基板10を備える。上記基板10はシリコン、金属、ガラス、セラミック及び耐熱プラスチックなどを使用することができ、内部には基板10の一面をエッチングなどにより蝕刻して形成した凹んだ流路が隔壁を介して一定形態に形成されている。
【0023】
即ち、上記基板10の一側面はエッチング処理され、蝕刻処理をして所望の形態の流路を凹に形成するのである。
【0024】
そして、上記基板10の流路内に燃料を流入させる燃料導入部20が具備されており、上記燃料導入部20は図4及び図5に示すように、その形成位置が上記基板10のほぼ中央一側で始まって一定長さの導入チャンネル23を通して燃料が流れるようにして燃料を予熱させる構造である。
【0025】
上記導入チャンネル23は、上記基板10の外郭部分を取り囲んで、後ほど説明するように、蒸発部30、改質部40及びCO除去部60などを囲んでいる狭い流路形態に形成されたものである。
【0026】
そして、上記導入チャンネル23は、後ほど説明するCO除去部60においてその内部流路を形成する隔壁64に各々形成された長いスリット64aを含む。このような長いスリット64aはCO除去部60の流路62において行われる発熱反応による熱が隔壁64を介して伝達されると、上記長いスリット64aの内部空間に位置する液体燃料にその熱を伝達するようになる。
【0027】
また、本発明は上記のような燃料導入部20側に液体燃料であるメタノール水溶液が供給されるためには、上記基板10の上部を覆う蓋100に燃料導入口110が形成され上記燃料導入部20に液体燃料が供給されるようにするのである。
【0028】
なお、上記燃料導入部20の出側には液体燃料を加熱させて蒸気状態に気化させる蒸発部30が連結される。上記蒸発部30は液体状態の燃料を気化させて改質反応が良好に行われるようにするものであって、上記蒸発部30の流路32を形成する多数の隔壁34には触媒などが位置する必要はない。
【0029】
さらに、上記蒸発部30の流路22は燃料導入部20が始まる基板10の一側角からその反対側の他側角に向かって形成された多数の隔壁34によって基板10の一側角から他側角にその流路32が進行した後、再び方向を変えて反対に進行する形態で形成される。
【0030】
さらに、本発明は上記蒸発部30の後流側に上記基板10内で燃料が通過する流路42を形成し、吸熱反応により燃料を水素ガスに改質させる改質部40が形成される。上記改質部40は基板10の一側と蒸発部30の後流側に形成され、上記流路42は上記蒸発部30の流路32と連結された構造である。なお、上記改質部40の流路42は蒸発部30の流路32とは異なる方向の蛇行パターンを形成するように隔壁44が形成される。
【0031】
従って、上記改質部40の流路42は上記蒸発部30の全体長さに沿ってその一側においてジグザグの蛇行に形成され、多数の隔壁44によって区分けされ、上記改質部40の流路42内には液体燃料を水素気体に改質させる触媒46が形成された構造である。上記改質部40では燃料を触媒反応により水素の豊富な改質ガスに転換されるようになり、上記改質部40の触媒46としてはCu/ZnOまたはCu/ZnO/Alが用いられ、上記触媒46は、好ましくは、上記流路42を形成する隔壁44に蒸着によって形成可能である。
【0032】
上記改質部40は、吸熱反応を伴う触媒反応によりメタノールなどの炭化水素系燃料を水素ガスに改質するようになり、この過程で必要な熱源は基板10の下部側に形成された加熱手段48を介して得る。上記改質部40の加熱手段48は上記基板10の下部面に電気的抵抗回路がパターンで形成され上記基板10を介してその上部側の改質部40を加熱させるのである。
【0033】
このような改質部40の加熱手段48は、図6(a)に示すように、基板10の下部面に形成され上記基板10を介して改質部40の温度を一定温度、好ましくは250〜290℃の間の温度に維持するようになる。
【0034】
そして、本発明は上記基板10の改質部40の後流側において流路を形成し、上記改質部40において発生された改質ガス内に含まれたCOガスを除去するCO除去部60を具備する。
【0035】
上記CO除去部60は、上記基板10内で上記蒸発部30を中心に改質部40の他側に流路62を形成し、発熱反応により上記水素ガスと共に含まれたCOガスを除去する。
【0036】
このようなCO除去部60には上記改質部40から水素ガス、一酸化炭素及び二酸化炭素などを含んだ改質ガスが供給されるが、これは流路の断面が縮小された狭い連結部50を介して行われる。上記連結部50は上記基板10の角に沿って延長され、上記CO除去部60の入口側には上記連結部50の流路面積より大きい流路拡大部54が具備される。
【0037】
このように改質ガスに含まれた水素ガス、一酸化炭素及び二酸化炭素などの気体は面積の狭い連結部50を通過した後に面積の大きい流路拡大部54に放出されるので、その部分において圧力降下が起こり、低い圧力状態で上記CO除去部60に流入される。
【0038】
一方、上記CO除去部60は上記蒸発部30と改質部40でのように多数の隔壁64を介して流路62が形成され、上記流路62の入側、即ち、流路拡大部54には上記基板10上に覆われる蓋100上に空気流入口112が配置される。
【0039】
上記CO除去部60の隔壁64は、その長さ方向に内部に各々長いスリット64aを形成するものであって、上記長いスリット64aは燃料導入部20のチャンネル23に各々連通されその内部で液体燃料が流入される構造である。
【0040】
そして、上記CO除去部60の流路62内には上記改質部40で生成されたCOガスを除去させる触媒66がコーティングされた構造である。
【0041】
このようなCO除去部60では流入される改質ガスを酸素と反応させCOを除去し、このようなCO除去部60で用いられる触媒は、好ましくはPt、Pt/Ru、Cu/CeO/Alのいずれか一種である。
【0042】
上記CO除去部60は発熱反応を伴う触媒反応により人体に有害なCOを人体に無害なCOに変換させて処理し、この過程で必要な熱源は基板10の下部側に形成されたCO除去部60用加熱手段68を介して得る。
【0043】
上記CO除去部60の加熱手段68は、図6(a)及び図7に示すように、基板10の下部面10aに電気的抵抗回路がパターンで形成され、上記基板10を介してその上部側のCO除去部60を加熱させるものである。
【0044】
このようなCO除去部60の加熱手段68も電気抵抗回路パターンでなっており適切な電源供給及び制御により上記CO除去部60を一定温度、好ましくは170℃〜200℃に維持するようになる。
【0045】
一方、上記では改質部40とCO除去部60の加熱のために加熱手段48、68が基板10の下部に電気抵抗回路パターンで形成されているものが示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図6(b)に示すように、上記電気抵抗回路パターンの加熱手段48、68とともに、これを囲む発熱空間48a、68aを下部に形成し、この空間48a、68aを断熱材72で断熱処理し上記加熱手段48、68によって発生された熱がより外部に消失されず、上記改質部40とCO除去部60に集中され得るようにする変形構造のものである。
【0046】
また、本発明は上記基板10の上部を覆って内部流路または空間を外部から遮蔽させる蓋100を含む。上記蓋100は基板10と同じシリコン、金属、ガラス、セラミック及び耐熱プラスチックなどの材料を使用することができ、上記基板10の上部面にボンディング接合で一体化され得る。
【0047】
このような蓋100は、好ましくは上記燃料導入部20、蒸発部30、改質部40及びCO除去部60の流路または空間に対応するように凹んだ流路(図示せず)を形成し上記基板10と蓋100が内部に形成する空間の流路の大きさをより大きく拡大させることが可能である。
【0048】
そして、上記蓋100は基板10に接着され一体化された状態で上記CO除去部60の流路62の出側部分に反応ガス排出口114を形成する。即ち、上記CO除去部60を介して生成された水素ガスとCOを含む反応ガスを基板10の外部に排出させる。したがって、上記蓋100は燃料導入部20側に燃料導入口110が形成され、CO除去部60の入側の流路拡大部54には空気流入口112が形成され、CO除去部60の出側には反応ガス排出口114が形成され液状の燃料が改質され、水素ガスとCOを含む反応ガスに排出されるようにするのである。
【0049】
また、本発明は上記基板10と蓋の外表面に各々断熱材72が付着されるようにして改質部40及びCO除去部60を効果的に外部と遮断させることで、熱効率の高い改質器1’を成すことができるのである。即ち、上記断熱材72は高温の改質器1’を外部から断熱させユーザがほぼ20℃〜60℃の低温を感じられるように外部の表出温度を落としてくれる役目を果たす。
【0050】
上記のように構成された本発明による薄型改質器1は、燃料導入部20の燃料導入口110を通して液状の燃料が基板10と蓋100の内部流路22に流入され燃料導入部20を通過する。このような液体燃料は外部の別のシリンジポンプ(syringe pump)(図示せず)を通して10〜100μm/minに供給される。
【0051】
このように燃料導入口110を通して流入された液体燃料は基板10の最外隔部分を回りながら形成されたチャンネル23に沿って移動し、特にCO除去部60の隔壁64に形成された長いスリット64aの内部を通過しながらCO除去部60で発熱される熱を吸収して蒸発し始める。
【0052】
そして、CO除去部60を通り抜けて改質部40の最外隔を通りながらも蒸発し、このような過程で上記チャンネル23の内部を流れる液体燃料は、CO除去部60と改質部40を外部に対して断熱させる効果を得ることができる。そして、上記改質部40の最外隔を通った燃料導入部20のチャンネル23は再び基板10の中央側に移動し上記CO除去部60の流路の隣領域(P)を通り過ぎながら完全に蒸発するようになり、再びCO除去部60と熱交換をするようになる。図5はこのように熱交換チャンネル23を通過して、完全に蒸発された気体燃料が蒸発部30を通って改質部40の入口に入る全体的な経路を示す。
【0053】
このような燃料導入部20を通過した液体燃料は、蒸発部30に導入され改質に必要な温度、即ち、250〜290℃の間の温度を維持するようになる。
【0054】
その後、上記気化された燃料は蒸発部30の後流側に形成された改質部40に流入され、吸熱反応を伴う触媒反応を経るようになり、この過程で250〜290℃の間の温度で水素ガス、CO、COを含む改質ガスが発生される。
【0055】
そして、このように形成された改質ガスは流路断面積の小さい連結部50を介してその後流側のCO除去部60に移動され、この過程で高温、高圧状態の改質ガスは狭い連結部50を通過し、CO除去部60の流路拡大部54でその流路面積を急激に拡大させ圧力を低めることで、当該流路拡大部54の圧力が改質部40より著しく低くなるようにする。
【0056】
また、上記改質ガスは流路拡大部54に位置された蓋100の空気流入口112を通して空気流入が行われる状態でCO除去部60を通過するようになる。
【0057】
上記流路拡大部は、CO除去に必要な空気が流入されることで、外部の別のポンプ(図示せず)によって数mL〜100mL/minの空気が供給される。
【0058】
従って、上記CO除去部60では、170〜200℃程度の温度で発熱反応が伴われながら選択酸化の触媒反応が起こり、改質ガス内のCOはCOに変換され人体に無害に除去されるのである。
【0059】
このような状態で、CO除去部60を通過すると水素ガスとCOを含む反応ガスが生成され、これは蓋100の反応ガス排出口114を通して外部に排出される。上記のような過程で本発明は液体燃料であるメタノール水溶液が常温の液体状態で流入される燃料導入部20が改質部40とCO除去部60の外郭を取り囲むチャンネル23を形成し250〜290℃の間の改質部40から伝導される熱と、170〜200℃程度のCO除去部60から伝導される熱が液状の燃料で吸収されるようにし、液体燃料が加熱されるようにする。したがって、液体燃料を蒸発させるための蒸発部30に別の加熱手段が不要となるのである。
【0060】
また、本発明はCO除去部60の酸化反応に必要な空気を外部から供給して与えなければならないが、このような場合、蓋100の空気流入口112を通して空気を供給するポンプ(図示せず)は容量の小さい小型で具備され得る。即ち、改質ガスが改質部40から流路断面積の狭い連結部50を介してCO除去部60の入側流路拡大部54に移動するため、上記流路拡大部54では内部の圧力降下により上記改質部40に比べて著しく圧力が低くなるので、上記空気流入口112を通して容易に外部空気が流入され得る。
【0061】
従って、上記空気流入口112に空気を提供するポンプは従来に比べて小さい大きさの小型になることが可能である。
【0062】
また、本発明は上記で触媒46、66が流路42、62内に蒸着などでコーティング形成されたものが説明されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、粒子型の触媒で改質部40とCO除去部60に各々充填されその粒子の間を燃料が流れるようにすることもできる。
【0063】
そして、 蓋100は上記基板10に接着され 、好ましくは上記燃料導入部20、蒸発部30、改質部40及びCO除去部60の流路または空間に対応するように凹んだ流路または空間を形成し、上記基板10と蓋100が形成する内部流路の大きさをより大きく拡大させることができる。
【0064】
このような触媒の変形構造や、蓋の変形構造は全て本発明の技術思想から容易に変更可能なものであることを当業者らは容易に分かることができる。
【0065】
上記において本発明は、特定の実施例に関して図示して説明したが、これは唯例示的に本発明を説明するために記載されたものであり、本発明をこのように特定構造に制限するものではない。当業界において通常の知識を有する者であれば、上述した特許請求範囲に記載された本発明の思想及び領域を外れない範囲内において本発明を多様に修正及び変更させることが可能であることがわかる。しかしながら、このような修正および変更構造は全て本発明の権利範囲内に含まれるものであることを明らかにして置く。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】従来の技術による多層型改質装置を示す断面図である。
【図2】従来の技術による他の構造の改質装置を示す断面図である。
【図3】従来の技術によるさらに他の構造の改質装置を示す断面図である。
【図4】本発明による薄型改質器を示す分解斜視図である。
【図5】本発明による薄型改質器を示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施例による薄型改質器を示す断面図であって、aは縦断面図であり、bは外部に断熱材を具備した変形実施例の縦断面図である。
【図7】本発明による薄型改質器に具備された加熱手段が基板の底面に電気的抵抗回路パターンで形成されたものを示す底面図である。
【符号の説明】
【0067】
1 本発明の好ましき一実施例による薄型改質器
10 基板
20 燃料導入部
23 導入チャンネル
30 蒸発部
32 蒸発部の流路
34 蒸発部の隔壁
36 蒸発部の触媒
40 改質部
42 改質部の流路
44 改質部の隔壁
48、68 加熱手段
50 連結部
54 流路拡大部
60 CO除去部
64 隔壁
64a 長いスリット
100 蓋
112 空気流入口
114 反応ガス排出口
250 従来の小型改質装置
251 燃焼用燃料蒸発器
252 燃焼器
256 改質器
261、262 断熱支持部材
300 従来の改質器
314 熱交換チャンバ
320 反応チャンバ
322 排気チャンバ
400 改質器
410 基板
420 気化部
422 ヒーター
430 改質部
440 CO除去部
442 水素排気口




 

 


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