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発明の名称 通信ケーブルのコネクタ及び通信ケーブル
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−103104(P2007−103104A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−289634(P2005−289634)
出願日 平成17年10月3日(2005.10.3)
代理人 【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
発明者 岩川 俊一
要約 課題
更なる電源供給やUSBで規定されない信号や、規定の必要のない信号の通信手段として容易に対応することができる通信ケーブルのコネクタを提供することを目的とする。

解決手段
本発明に係る通信ケーブルのコネクタは、金属シールド13内部に設けられた第1の面上に配設された1対の電源端子111,112と、第1の面若しくは当該第1の面とは異なる金属シールド13内部の第2の面上に配設された1対の信号端子113,114と、電源の供給又は信号の入出力を行うための付加端子141〜144とを備えたものである。そして、これら付加端子141〜144は、信号端子113,114が第1の面に配設される場合には、第1の面と異なる面に配設され、信号端子113,114が第2の面に配設される場合には、第1の面、第2の面、若しくは第1の面及び第2の面と異なる面に配設されるものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
本体部内部に設けられた第1の面上に配設された1対の電源端子と、
前記第1の面若しくは当該第1の面とは異なる前記本体部内部の第2の面上に配設された1対の信号端子と、
電源の供給又は信号の入出力を行うための付加端子とを備え、
当該付加端子は、
前記信号端子が前記第1の面に配設される場合には、前記第1の面と異なる面に配設され、
前記信号端子が前記第2の面に配設される場合には、前記第1の面、前記第2の面、若しくは前記第1の面及び前記第2の面と異なる面に配設される通信ケーブルのコネクタ。
【請求項2】
通信ケーブルのレセプタクル・コネクタに嵌入されることにより接続される通信ケーブルのプラグ・コネクタであって、
前記レセプタクル・コネクタに嵌入される突出部と、
前記レセプタクル・コネクタを受入れる受入部と、
当該突出部の表面に設けられ、当該表面に露出した電源端子と、
前記突出部の表面に設けられ、当該表面に露出した信号端子と、
前記突出部の先端面に一部が露出した第1の付加端子、及び/又は前記受入部の後端面に一部が露出した第2の付加端子とを備えた通信ケーブルのプラグ・コネクタ。
【請求項3】
通信ケーブルのレセプタクル・コネクタに嵌入されることにより接続される通信ケーブルのプラグ・コネクタであって、
前記レセプタクル・コネクタの突出部を受入れる空洞部と、
当該空洞部の内面に設けられ、当該内面に露出した電源端子と、
前記電源端子が設けられた内面の対向面に設けられ、当該対向面に露出した信号端子と、
前記空洞部の内面に露出した第1の付加端子、及び/又は前記空洞部の外面に露出した第2の付加端子とを備えた通信ケーブルのプラグ・コネクタ。
【請求項4】
前記第1の付加端子及び第2の付加端子は、低速用の制御信号を入出力するための端子であることを特徴とする請求項2又は3に記載の通信ケーブルのプラグ・コネクタ。
【請求項5】
通信ケーブルのプラグ・コネクタに嵌入されることにより接続される通信ケーブルのレセプタクル・コネクタであって、
前記プラグ・コネクタに嵌入される突出部と、
前記プラグ・コネクタを受入れる受入部と、
当該突出部の表面に設けられ、当該表面に露出した電源端子と、
前記突出部の表面に設けられ、当該表面に露出した信号端子と、
前記突出部の先端面に一部が露出した第1の付加端子、及び/又は前記受入部の後端面に一部が露出した第2の付加端子とを備えた通信ケーブルのレセプタクル・コネクタ。
【請求項6】
通信ケーブルのプラグ・コネクタに嵌入されることにより接続される通信ケーブルのレセプタクル・コネクタであって、
前記プラグ・コネクタの突出部を受入れる空洞部と、
当該空洞部に設けられ、前記プラグ・コネクタの空洞部を受入れる突出部と、
当該突出部の外面に設けられ、当該外面に露出した電源端子と、
前記電源端子が設けられた外面の対向面に設けられ、当該対向面に露出した信号端子と、
前記突出部の外面に露出した第1の付加端子、及び/又は前記空洞部の内面に露出した第2の付加端子とを備えた通信ケーブルのレセプタクル・コネクタ。
【請求項7】
前記第1の付加端子及び第2の付加端子は、低速用の制御信号を入出力するための端子であることを特徴とする請求項5又は6記載の通信ケーブルのレセプタクル・コネクタ。
【請求項8】
請求項2乃至4に記載のプラグ・コネクタを備えた通信ケーブル。
【請求項9】
請求項5乃至6に記載のレセプタクル・コネクタを備えた通信ケーブル。
【請求項10】
請求項5乃至6に記載のレセプタクル・コネクタを備えた通信装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ケーブルのコネクタ及び通信ケーブルに関し、特に、USB(Universal Serial Bus)等の通信方式によって規格が定められた通信ケーブルのプラグ・コネクタ及びレセプタクル・コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータを内蔵する本体機器の高機能化とともにプリンタや入力装置、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)などの周辺機器も高機能化が進んでいる。このコンピュータと周辺機器とは、所定の決められた通信規格によって通信ケーブルなどで接続される。高機能化とともにこれまで多くの通信規格が提案され普及しているが、近年はUSB規格に基づいた周辺機器接続方式が多く利用されている。
【0003】
このUSB規格では、Aタイプのプラグ・コネクタ及びレセプタクル・コネクタ、Bタイプのプラグ・コネクタ及びレセプタクル・コネクタの2種類が規定されている。
なお、本明細書において、プラグ・コネクタとレセプタクル・コネクタとを区別しない場合には単にコネクタと称し、これらを区別する場合には単にプラグ、レセプタクルと略す。また、本明細書では、これら2タイプのコネクタの種類を区別する場合にはA−コネクタ、B−プラグのように"A−"、"B−"を付して略す。
【0004】
USB規格においては、図16に示された従来のA−プラグ901に対して、図17に示された従来のA−レセプタクル902が対応している。このA−プラグ901は、A−レセプタクル902に嵌め込まれ、それぞれに設けられた端子911〜914と端子921〜924が電気的に導通する。さらに、図18に示された従来のB−プラグ903に対して、図19に示された従来のB−レセプタクル904が対応している。このB−レセプタクル904は、B−レセプタクル903に嵌め込まれ、それぞれに設けられた端子931〜934と端子941〜944が電気的に導通する。
【0005】
このような従来の通信ケーブルのコネクタでは、高電力を必要とする機器を接続する場合には、別途電源ケーブルや電池等を接続し、通信ケーブルとは別個の手段によって供給電力を増加させる。そのため、この通信ケーブルとは別個の手段を接続することができない機器に対しては、供給する電力に限界がある。
また、USB規格の規格外の通信方式で通信する機器の場合には、規格化された通信ケーブルとは別途の通信手段を接続する必要がある。そのため、この通信手段を接続することができない機器の場合には通信することができないことがある。
【0006】
このような課題を解決するための発明として、特許文献1や特許文献2に追加送電するための通信ケーブルのコネクタが開示されている。具体的には、コネクタ内部で、既存の電源端子や信号端子が設けられた絶縁樹脂上に、新たな電源端子を増設することによって追加送電することが開示されている。
このように、規格により既存端子の形状や位置が定められているので、新たに端子を設けるには空間に余裕がなく困難である。さらに、電源端子が増設されたコネクタやレセプタクルの中に、電源端子とGND端子が同形状で極性が逆の配置であるようなコネクタとレセプタクルが混在した場合には、誤挿入によりショートが発生したり、信号を正しく送受信したりすることができない可能性がある。
【特許文献1】特開2003−197318号公報
【特許文献2】特開2003−197302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように、従来の通信ケーブルでは、更なる電源供給やUSBで規定されない信号や、規定の必要のない信号の通信手段としての対応等が十分にできないという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る通信ケーブルのコネクタは、本体部内部に設けられた第1の面上に配設された1対の電源端子と、前記第1の面若しくは当該第1の面とは異なる前記本体部内部の第2の面上に配設された1対の信号端子と、電源の供給又は信号の入出力を行うための付加端子とを備え、当該付加端子は、前記信号端子が前記第1の面に配設される場合には、前記第1の面と異なる面に配設され、前記信号端子が前記第2の面に配設される場合には、前記第1の面、前記第2の面、若しくは前記第1の面及び前記第2の面と異なる面に配設されるものである。
【0009】
本発明に係る通信ケーブルのプラグ・コネクタは、通信ケーブルのレセプタクル・コネクタに嵌入されることにより接続される通信ケーブルのプラグ・コネクタであって、前記レセプタクル・コネクタに嵌入される突出部と、前記レセプタクル・コネクタを受入れる受入部と、当該突出部の表面に設けられ、当該表面に露出した電源端子と、前記突出部の表面に設けられ、当該表面に露出した信号端子と、前記突出部の先端面に一部が露出した第1の付加端子、及び/又は前記受入部の後端面に一部が露出した第2の付加端子とを備えたものである。
【0010】
他方、本発明に係る通信ケーブルのプラグ・コネクタは、通信ケーブルのレセプタクル・コネクタに嵌入されることにより接続される通信ケーブルのプラグ・コネクタであって、前記レセプタクル・コネクタの突出部を受入れる空洞部と、当該空洞部の内面に設けられ、当該内面に露出した電源端子と、前記電源端子が設けられた内面の対向面に設けられ、当該対向面に露出した信号端子と、前記空洞部の内面に露出した第1の付加端子、及び/又は前記空洞部の外面に露出した第2の付加端子とを備えたものである。
【0011】
本発明に係る通信ケーブルのレセプタクル・コネクタは、通信ケーブルのプラグ・コネクタに嵌入されることにより接続される通信ケーブルのレセプタクル・コネクタであって、前記プラグ・コネクタに嵌入される突出部と、前記プラグ・コネクタを受入れる受入部と、当該突出部の表面に設けられ、当該表面に露出した電源端子と、前記突出部の表面に設けられ、当該表面に露出した信号端子と、前記突出部の先端面に一部が露出した第1の付加端子、及び/又は前記受入部の後端面に一部が露出した第2の付加端子とを備えたものである。
【0012】
他方、本発明に係る通信ケーブルのレセプタクル・コネクタは、通信ケーブルのプラグ・コネクタに嵌入されることにより接続される通信ケーブルのレセプタクル・コネクタであって、前記プラグ・コネクタの突出部を受入れる空洞部と、当該空洞部に設けられ、前記プラグ・コネクタの空洞部を受入れる突出部と、当該突出部の外面に設けられ、当該外面に露出した電源端子と、前記電源端子が設けられた外面の対向面に設けられ、当該対向面に露出した信号端子と、前記突出部の外面に露出した第1の付加端子、及び/又は前記空洞部の内面に露出した第2の付加端子とを備えたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、更なる電源供給やUSBで規定されない信号や、規定の必要のない信号の通信手段として容易に対応することができる通信ケーブルのコネクタ及び通信ケーブルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明に係るコネクタは、USB規格によって規定されたコネクタに設けられた電源端子、信号端子に加え、これら端子が設けられた配設面とは異なる他の面に新たな付加端子が設けられたものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。
【0015】
発明の実施の形態1.
本実施形態1においては、本発明をA−コネクタに適用した場合について説明する。
まず、図1を用いて、本発明に係るA−プラグの概略構成について説明する。図1は、本発明に係るA−プラグを示す外観斜視図である。図1に示すように、A−プラグ10は、本体部101、通信ケーブル102、ハウジング103を備えている。
本体部101は、後述するA−レセプタクルが嵌入する部分である。この本体部101は、電源端子や信号端子を収納している。通信ケーブル102は、本体部101内において電気的に接続されている。ハウジング103は、本体部101を外部から遮蔽し、それとともに本体部101と通信ケーブル102との接続部分を保護している。
【0016】
続いて、図2〜4を用いて、本発明に係るA−プラグ10について詳細に説明する。
図2の分解斜視図に、本発明に係るA−プラグ10の本体部101が示されている。図2に示すように、本発明に係るA−プラグ10の本体部101は、電源端子111,112、信号端子113,114、絶縁樹脂部12、金属シールド13を備えている。このようなA−プラグ10は、一般のUSB規格によって規定されたA−プラグであるが、本発明に係るA−プラグ10は、これらの構成部材に加えて、付加端子141,142,143,144を有する。
【0017】
電源端子111,112は、後述するA−レセプタクルの電源端子と導通して電源供給を行うための端子対である。信号端子113,114は、後述するA−レセプタクルの信号端子と導通して信号の入出力を行うための端子対である。
絶縁樹脂部12は、絶縁樹脂から構成され断面が概ね凸状の形状の部材であり、突出部121、受入部122とを有する。この突出部121は、A−プラグ10がA−レセプタクルに嵌入されたとき、A−レセプタクルに差し込まれる部分である。これに対して、受入部122は、この嵌入状態でA−レセプタクルの突出部を受入れる部分である。従って、突出部121は、受入部122に対して前方に突出している。ここで、前方とは、A−プラグ10をA−レセプタクルに嵌入するために差し込む方向のことである。すなわち、前方とは、通信ケーブル13が延在する方向の反対方向である。
【0018】
金属シールド13は、本体部101を覆う枠体であり、端子111〜114,141〜144、絶縁樹脂部12を収納する。また、金属シールド13の上面に、A−レセプタクルとの嵌入状態を維持するための窪み131,132が形成されている。また、図示しないが、金属シールド13の下面にも、これらと同様の2つの窪みが形成されている。
付加端子141〜144は、電源端子として機能したり、信号端子として機能したりする。例えば、これら付加端子141〜144は、電源の制御信号や低速用データの制御信号を入出力するために使用される。より具体的には、付加端子141〜144は、当該A−プラグ10とA−レセプタクルとの接続状態を検知する信号の入出力、あるいは、その着脱検知や着脱状態を示すためのLED等の報知手段を制御する信号の入出力に使用される。
図3に、本発明に係るA−プラグ10を前方から観察した正面図が示され、図4に、図1におけるIV−IV断面が示されている。図3に示すように、各端子111〜114は、絶縁樹脂部12に取付けられ、その両端の上面が露出している。詳細には、端子111〜114は、絶縁樹脂部12の突出部121の上面に配設され、それとともに受入部122に覆われて固定されている。これによって、端子111〜114の両端は、受入部122を挟んで露出している。端子111〜114の前方の露出部分は、後述するA−レセプタクルの各端子に接続して導通する。これに対して、端子111〜114の後方の露出部分は、通信ケーブル102に固着される。
【0019】
付加端子141,142もまた、端子111〜114と同様に、絶縁樹脂部12に取付けられる。詳細には、図4に示すように付加端子141,142は、突出部121に覆われて固定され、それらの先端部が突出部121の側面(正面の先端面)に露出している。具体的には、これらの先端は、突出部121の前面に露出し、後述するA−レセプタクルにも設けられた付加端子に接続して導通する。これら先端に対して、付加端子141,142は後方に突出し、この後方の露出部分は通信ケーブル102に固着される。
【0020】
付加端子143,144もまた、絶縁樹脂部12に取付けられるが、付加端子141,142と異なって受入部122に取付けられている。詳細には、付加端子143,144は、図4に示すように受入部122に覆われて固定され、それらの先端部が受入部122の側面(底面の後端面)に露出している。具体的には、これらの先端は、この絶縁樹脂部12の窪んだ受入部122の前面に露出し、後述するA−レセプタクルにも設けられた付加端子に接続して導通する。これら先端に対して、付加端子143,144は後方に突出し、この後方の露出部分は通信ケーブル102に固着される。
【0021】
次に、図5を用いて、本発明に係るA−レセプタクルの概略構成について説明する。図5は、本発明に係るA−レセプタクルを示す外観斜視図である。図5に示すように、A−レセプタクル20は、本体部201、ハウジング202を備えている。
本体部201は、A−プラグ10が嵌入する部分である。この本体部201は、電源端子や信号端子を収納している。ハウジング202は、本体部201を機器から遮蔽し、それとともにA−プラグ10と本体部201との接続部分を保護している。
【0022】
続いて、図6〜8を用いて、本発明に係るA−レセプタクル20について詳細に説明する。
図6の分解斜視図に、本発明に係るA−レセプタクル20の本体部201が示されている。図6に示すように、本発明に係るA−レセプタクル20の本体部201は、電源端子211,212、信号端子213,214、絶縁樹脂部22、金属シールド231,232を備えている。このようなA−レセプタクル20は、一般のUSB規格によって規定されたA−レセプタクルであるが、本発明に係るA−レセプタクル20は、これらの構成部材に加えて、付加端子241,242,243,244を有する。
【0023】
電源端子211,212は、A−プラグ10の電源端子111,112と導通して電源供給を行うための端子対である。信号端子213,214は、A−プラグ10の信号端子113,114と導通して信号の入出力を行うための端子対である。これら端子211〜214は、ばねピン等の弾性を有する構造を有する。
絶縁樹脂部22は、突出部221、受入部222とを有する。この突出部221は、A−プラグ10がA−レセプタクル20に嵌入されたとき、A−プラグ10の受入部122に差し込まれる部分である。これに対して、受入部222は、この嵌入状態でA−プラグ10の突出部121が差し込まれる部分である。従って、突出部221は、受入部222に対して前方に突出している。ここで、前方とは、A−プラグ10がA−レセプタクル20に嵌入された状態でA−プラグ10が取付けられた方向のことである。すなわち、前方とは、A−プラグ10と対向する方向である。
【0024】
金属シールド231は、絶縁樹脂部22の突出部221を覆う枠体であり、端子211〜214,241〜244を収納する。これに対して、金属シールド232は、絶縁樹脂部22を金属シールド231に固定するための枠体である。また、金属シールド231の上面に、A−プラグ10との嵌入状態を維持するための突起233,234が形成されている。また、金属シールド231の下面にも、これらと同様の突起235,236が形成されている。
付加端子241〜244は、A−プラグ10の付加端子141〜144と同様に、電源端子として機能したり、信号端子として機能したりする。これら付加端子241〜244は、A−プラグ10の付加端子141〜144が平坦な形状を有していたのに対して、端子211〜214と同様にばねピン等の弾性を有する構造を有する。
図7に、本発明に係るA−レセプタクル20を前方から観察した正面図が示され、図8に、図5におけるVII−VII断面が示されている。図7に示すように、各端子211〜214は、絶縁樹脂部22に取付けられ、その両端が露出している。詳細には、端子211〜214は、絶縁樹脂部22の突出部221の下面に配設され、それとともに受入部222に覆われて固定されている。これによって、端子211〜214の両端は、受入部222を挟んで露出している。端子211〜214の前方の露出部分は、A−プラグ10の各端子111〜114に接続して導通する。これに対して、端子211〜214の後方の露出部分は、下方に折れ曲がって機器に接続されている。
【0025】
付加端子241,242もまた、端子211〜214と同様に、絶縁樹脂部22に取付けられる。詳細には、付加端子241,242は、図8に示すように受入部222に覆われて固定され、それらの先端部が受入部222の側面(底面の後端面)に露出している。具体的には、これらの先端は、この絶縁樹脂部22の窪んだ受入部222の前面に露出し、A−プラグ10の付加端子141,142に接続して導通する。これら先端に対して、付加端子241,242は下方に突出し、この下方に延在した露出部分は機器本体に接続されている。
【0026】
付加端子243,244もまた、端子211〜214と同様に、絶縁樹脂部22に取付けられが、付加端子241,242と異なって突出部221に取付けられている。詳細には、図8に示すように付加端子243,244は、突出部221に覆われて固定され、それらの先端部が突出部221の側面(正面の先端面)に露出している。具体的には、これらの先端は、突出部221の前面に露出し、A−プラグ10の付加端子142,144に接続して導通する。これら先端に対して、付加端子241,242は下方に突出し、この下方に延在した露出部分は機器本体に接続されている。
【0027】
上記のようなA−プラグ10がA−レセプタクル20に嵌入された状態が、図9に示されている。
図9に示すように、A−プラグ10がA−レセプタクル20に嵌入されると、A−プラグ10の金属シールド13に形成された上下4つの窪みの底部が、A−レセプタクル20の金属シールド23に形成された上下4つの突起233〜236に嵌め込まれる。これによって、金属シールド13は金属シールド23に係止され、A−プラグ10とA−レセプタクル20とは固定される。
【0028】
A−プラグ10の突出部121は、A−レセプタクル20の受入部222と金属シールド231との間に嵌め込まれる。突出部121の側面と受入部222の側面とは対向し、突出部121側の付加端子141,142は、この状態で受入部222側の付加端子241,242に当接する。このとき、付加端子241,242は弾性を有し、A−プラグ10とA−レセプタクル20とが固定されている。そのため、付加端子241,242からの反発力によって、付加端子141,142と付加端子241,242との接触状態が維持される。
【0029】
A−レセプタクル20の突出部221も同様に、A−プラグ10の受入部122と金属シールド13との間に嵌め込まれる。突出部221の側面と受入部122の側面とは対向し、対峙した両側の付加端子143,144と付加端子243,244とが当接する。付加端子143,144は、付加端子243,244に押し当てられ、付加端子243,244からの反発力によって付加端子143,144と付加端子243,244との接触状態が維持される。
【0030】
以上のように、本発明に係るA−プラグ10、A−レセプタクル20では、一般にUSB規格によって規定された端子111〜114,211〜214に加えて、新たな付加端子141〜144,241〜244が設けられている。これによって、例えば付加端子141〜144,241〜244が電源端子として用いられた場合には、更なる電源供給を行うことが可能となる。
【0031】
これら付加端子141〜144,241〜244は、規格化された端子111〜114,211〜214が配設された側面とは異なる側面に配設されている。これによって、A−プラグ10、A−レセプタクル20の側面を有効に活用することができる。
【0032】
発明の実施の形態2.
本実施形態2においては、本発明をB−コネクタに適用した場合について説明する。
まず、図10,11を用いて、本実施形態2におけるB−プラグ30について説明する。
図10に、本実施形態2のB−プラグを前方から観察した正面図が示されている。ここで、前方とは、B−プラグをB−レセプタクルに嵌入するために差し込む方向のことである。すなわち、前方とは、通信ケーブルが延在する方向の反対方向である。
【0033】
図10に示すように、本実施形態2におけるB−プラグ30もまた、A−プラグ10と同様に、本体部301、ハウジング302を備えている。なお、このB−プラグ30に接続された通信ケーブルを省略している。
図10に示すように、B−プラグ30の本体部301は、電源端子311,312、信号端子313,314、絶縁樹脂部32、金属シールド33を備えている。このB−プラグ30は、一般のUSB規格によって規定されたB−プラグであるが、本発明に係るB−プラグ10は、これらの構成部材に加えて、付加端子341,342,343,344を有する。ここでは、B−プラグ30のUSB規格で規定された構成の詳細な説明については省略する。
【0034】
絶縁樹脂部32は、A−プラグ10と同様に、突出部321、受入部322とを有する。この突出部321は、受入部322の囲繞している。すなわち、受入部322が突出部321の中央に配設され、これによって受入部322上に空洞部323が形成されている。また、金属シールド33の左右の両側面に、B−レセプタクルとの嵌入状態を維持するための突起331,332が形成されている。
付加端子341〜344は、A−プラグ10の付加端子141〜144と同様に、電源端子として機能したり、信号端子として機能したりする。
【0035】
図11に、図10におけるXI−XI断面が示されている。
図10に示すように、各端子311〜314は、絶縁樹脂部32の突出部321に取付けられ、空洞部323に露出している。詳細には、端子311〜314は、突出部321の上下の内面に配設され、空洞部323を挟んで対向している。
【0036】
付加端子341,342もまた、端子311〜314と同様に、絶縁樹脂部32の突出部321に取付けられている。これら付加端子341,342もまた、空洞部323を挟んで対向し、この空洞部322に向かって露出している。すなわち、付加端子341,342は、突出部321の内側に向かって露出している。
付加端子343,344は、付加端子341,342と同様に突出部321の左右の内面に取付けられている。これら付加端子341,342に対して、付加端子343,344は、突出部321の外面に取付けられ、空洞部322の外側に向かって露出している。
【0037】
次に、図12,13を用いて、本実施形態2におけるB−レセプタクル40について説明する。
図12に、本実施形態2のB−レセプタクルを前方から観察した正面図が示されている。ここで、前方とは、B−プラグがB−レセプタクルに嵌入するために差し込まれる方向のことである。すなわち、前方とは、B−プラグ30と対向する方向である。
図12に示すように、本実施形態2におけるB−レセプタクル40もまた、B−レセプタクル40と同様に、本体部401、ハウジング402を備えている。
【0038】
図12に示すように、B−レセプタクル40の本体部401は、電源端子411,412、信号端子413,414、絶縁樹脂部42、金属シールド43を備えている。このB−レセプタクル40は、一般のUSB規格によって規定されたB−レセプタクルであるが、本発明に係るB−レセプタクル40は、これらの構成部材に加えて、付加端子441,442,443,444を有する。ここでは、B−レセプタクル40のUSB規格で規定された構成の詳細な説明については省略する。
【0039】
絶縁樹脂部42は、A−レセプタクル20と同様に、突出部421、受入部422とを有する。この突出部421は、受入部422の中央に配設されている。すなわち、受入部422が突出部421を囲繞し、これによって突出部421の周囲に空洞部423が形成されている。また、金属シールド43の左右の両側面に、B−プラグ30との嵌入状態を維持するための押さえ431,432が形成されている。
付加端子441〜444は、A−レセプタクル20の付加端子241〜244と同様に、電源端子として機能したり、信号端子として機能したりする。
【0040】
図13に、図12におけるXIII−XIII断面が示されている。
図13に示すように、各端子411〜414は、絶縁樹脂部42の突出部421に取付けられ、空洞部423に露出している。詳細には、端子411〜414は、突出部421の上下の外面に配設され、突出部321を挟んで対向している。
【0041】
付加端子441,442もまた、端子411〜414と同様に、絶縁樹脂部42の突出部421に取付けられている。これら付加端子441,442もまた、突出部321を挟んで対向し、この空洞部422に向かって露出している。
付加端子443,444は、付加端子441,442と同様に受入部423の内面に上下に取付けられている。これら付加端子441,442に対して、付加端子443,444は、空洞部部421の上下の内面に取付けられ、空洞部322の内側に向かって露出している。
【0042】
上記のようなB−プラグ30がB−レセプタクル40に嵌入された状態が、図14に示されている。
図14に示すように、B−プラグ30がB−レセプタクル40に嵌入されると、B−レセプタクル40の金属シールド43に形成された左右2つの押さえ431,432が、B−プラグ30の金属シールド33に形成された左右2つの突起331,332に嵌め込まれる。これによって、金属シールド43は金属シールド333に係止され、B−プラグ30とB−レセプタクル40とは固定される。
【0043】
B−レセプタクル40の突出部421は、B−プラグ30の受入部322と金属シールド331との間に嵌め込まれる。突出部421の側面と受入部322の側面とは対向し、突出部421側の付加端子441,442は、この状態で受入部322側の付加端子341,342に当接する。このとき、付加端子341,342は弾性を有し、B−レセプタクル40とB−プラグ30とが固定されている。そのため、付加端子441,442からの反発力によって、付加端子341,342と付加端子441,442との接触状態が維持される。
【0044】
B−プラグ30の突出部321も同様に、B−レセプタクル40の受入部422と金属シールド43との間に嵌め込まれる。突出部321の側面と受入部422の側面とは対向し、対峙した両側の付加端子343,344と付加端子443,444とが当接する。付加端子443,444は、付加端子343,344に押し当てられ、付加端子343,344からの反発力によって付加端子343,344と付加端子443,444との接触状態が維持される。
このように、本発明をB−プラグ30、B−レセプタクル40に適用することができ、この場合であっても実施形態1と同様の効果を得ることができる。
【0045】
なお、本実施形態においては、B−プラグ30の突出部321の内面と外面に付加端子341〜344が設けられ、B−レセプタクル40の突出部421の外面に付加端子441,442、空洞部423の内面に付加端子443,444が設けられた。これに限らず、B−プラグ30の突出部321の先端面に露出する付加端子を設け、B−レセプタクル40の空洞部423の後端面に露出する付加端子を設けることができる。この場合には、B−プラグ30とB−レセプタクル40とが嵌合した状態で、これらの突出部321の先端面と空洞部423の後端面とが接触するように設計されている。
【0046】
発明の実施の形態3.
実施形態1,2においては、コネクタの構造について説明したが、本実施形態においては、接続するプラグとレセプタクルとを対応させる方法について説明する。
図15に、本発明に係るB−プラグとB−レセプタクルとが模式的に示されている。図15(a)、(b)それぞれは、B−レセプタクルを示し、図15(c)、(d)それぞれは、B−プラグを示す。
図15(a)に示されたB−レセプタクル51は、付加端子である信号端子511,512を左右に有する。さらに、このB−レセプタクル51の上部には、凹部513が設けられている。図15(b)に示されたB−レセプタクル52は、付加端子である電源端子521,522を左右に有する。さらに、このB−レセプタクル52の底部には、凹部523が設けられている。
【0047】
図15(c)に示されたB−プラグ53は、付加端子である信号端子531,532を左右に有する。さらに、このB−プラグ53の上部には、凸部533が設けられている。B−レセプタクル51は、この凸部533が凹部513を貫通するので、B−プラグ53に嵌め込むことができる。これに対して、B−レセプタクル52は、この凸部533によってB−プラグ53に嵌め込むことができない。
図15(d)に示されたB−プラグ54は、付加端子である電源端子541,542を左右に有する。さらに、このB−プラグ54の底部には、凸部543が設けられている。B−レセプタクル52は、この凸部543が凹部523を貫通するので、B−プラグ54に嵌め込むことができる。これに対して、B−レセプタクル51は、この凸部543によってB−プラグ54に嵌め込むことができない。
【0048】
このように、付加端子が信号端子、電源端子かに応じてB−レセプタクル51,52の外形を変えることによって、各B−レセプタクル51,52と各B−プラグ53,54と確実に対応さ、対応しないB−レセプタクルとB−プラグの嵌め込みを防止する。それ故、新たに付加された信号端子と電源端子とが接続されるのを防止することができる。従って、信号端子が電源端子との接触によってショートするのを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係るA−プラグの一例を示す外観斜視図である。
【図2】本発明に係るA−プラグの一例を示す分解斜視図である。
【図3】本発明に係るA−プラグの一例を示す正面模式図である。
【図4】本発明に係るA−プラグの一例を示す断面図である。
【図5】本発明に係るA−レセプタクルの一例を示す外観斜視図である。
【図6】本発明に係るA−レセプタクルの一例を示す分解斜視図である。
【図7】本発明に係るA−レセプタクルの一例を示す正面模式図である。
【図8】本発明に係るA−レセプタクルの一例を示す断面図である。
【図9】本発明に係るA−プラグ及びレセプタクルの一例を示す断面図である。
【図10】本発明に係るB−プラグの一例を示す正面模式図である。
【図11】本発明に係るB−プラグの一例を示す断面図である。
【図12】本発明に係るB−レセプタクルの一例を示す正面模式図である。
【図13】本発明に係るB−レセプタクルの一例を示す断面図である。
【図14】本発明に係るB−プラグ及びレセプタクルの一例を示す断面図である。
【図15】本発明に係るB−レセプタクルの他の一例を示す模式図である。
【図16】従来のA−プラグ・コネクタの一例を示す正面模式図である。
【図17】従来のA−レセプタクル・コネクタの一例を示す正面模式図である。
【図18】従来のB−プラグ・コネクタの一例を示す正面模式図である。
【図19】従来のB−レセプタクル・コネクタの一例を示す正面模式図である。
【符号の説明】
【0050】
10…A−プラグ、101…本体部、102…通信ケーブル、103…ハウジング
111,112…電源端子、113,114…信号端子、12…絶縁樹脂部、
121…突出部、122…受入部、13…金属シールド、
141,142,143,144…付加端子
20…A−レセプタクル、201…本体部、202…ハウジング
211,212…電源端子、213,214…信号端子、22…絶縁樹脂部、
221…突出部、222…受入部、231,232…金属シールド、
241,242,243,244…付加端子
30…B−プラグ、301…本体部、303…ハウジング
311,312…電源端子、313,314…信号端子、32…絶縁樹脂部、
321…突出部、322…受入部、323…空洞部、33…金属シールド、
141,142,143,144…付加端子
40…B−レセプタクル、401…本体部、402…ハウジング
411,412…電源端子、413,414…信号端子、42…絶縁樹脂部、
421…突出部、422…受入部、423…空洞部、431,432…金属シールド、
441,442,443,444…付加端子




 

 


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