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発明の名称 誘導加熱調理器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−12497(P2007−12497A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−193378(P2005−193378)
出願日 平成17年7月1日(2005.7.1)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 澤田 大輔
要約 課題
機器の信頼性を高め、且つ安価な構成を実現すること。

解決手段
第2のスイッチ6は、本体外部から受ける磁力に応じて動作する第1のスイッチ2の動作に応じて制御手段4によりオンまたはオフされることによって、加熱手段5への商用電源1の供給または遮断を行う構成とすることによって、図示してないトッププレート上(機器内部の第1のスイッチ2直上)に図示してない磁石を配置することで機器内部に備えた第1のスイッチ2および連動して第2のスイッチ6が動作することにより制御手段4および加熱手段5への電源の供給または遮断が行えるものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
被加熱物を載置するトッププレートと、本体外部から受ける磁力に応じてオンまたはオフされる前記トッププレート下に配置された第1のスイッチと、前記第1のスイッチの動作を検知するスイッチ検知手段と、前記被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段への商用電源の供給または遮断を行う第2のスイッチと、前記スイッチ検知手段からの検知信号に応じて前記第2のスイッチをオンまたはオフさせる制御手段とを備え、前記第2のスイッチは前記第1のスイッチの動作に応じて前記制御手段によりオンまたはオフされる構成とした誘導加熱調理器。
【請求項2】
第1のスイッチ近傍に位置するトッププレートの裏面側に金属板を取り付ける構成とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
【請求項3】
制御手段によってオンまたはオフされる第3のスイッチを備え、前記制御手段は、前記第3のスイッチを介して商用電源に接続される第2の電源経路を有する構成とした請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
【請求項4】
第3のスイッチは、第1のスイッチがオフに変更された場合にも第1の所定時間はオンを継続することにより、第2の電源経路により制御手段への商用電源の供給を継続する構成とした請求項3に記載の誘導加熱調理器。
【請求項5】
温度検知手段を備え、第3のスイッチは、前記温度検知手段が高温を検知している場合にはスイッチ検知手段からの検知信号に関わらず制御手段によりオンが継続される構成とした請求項3または4に記載の誘導加熱調理器。
【請求項6】
第2のスイッチは、最終動作から第2の所定時間が経過した場合には、スイッチ検知手段からの検知信号に関わらず制御手段により自動的にオフされる構成とした請求項1〜5のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
【請求項7】
商用電源遮断後も電源遮断前の最終動作が記憶される記憶手段を備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
【請求項8】
第1のスイッチのオンまたはオフを報知する報知手段を備えた請求項1〜7のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭及び業務用として使用される誘導加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の誘導加熱調理器は、使用者によって操作可能な電源スイッチには、ロッカースイッチなどに代表されるような機械的に連動するように構成されたスイッチが使用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図4は、従来の誘導加熱調理器の構成図を示すものである。図4に示すように、加熱部24の一方の入力端子は電源スイッチ21を介して、他方の入力端子はヒューズ28を介して商用電源20に接続されている。加熱部44は同様に電源スイッチ41を介して、他方の入力端子はヒューズ48を介して商用電源に接続される。電源スイッチ21と電源スイッチ41は機械的に連動するように構成され、1部品化(1スイッチ化)されている。また、制御部25に制御用の平滑された直流電源を供給するためにスイッチング電源26aを有する電源回路26が設けられており、電源回路26のコモン電位は制御部25のコモン電位と同一電位とし、電源回路26の他の入力端子には整流器22aおよび整流器22bからなる整流手段22と整流手段32のカソード側が接続される。整流器22aのアノードは電源スイッチ21の負荷側端子に、整流器22bのアノードはヒューズ28の電源側端子に、整流手段32のアノード側はリレー31の一方の接点に接続される。リレー31の他方の接点は電源スイッチ21の電源側端子に接続される。また、リレー31の制御端子は制御部25に接続される。この構成により、電源スイッチ21(または41)をオンすると加熱部24および電源回路26に商用電源の供給が開始され、また電源スイッチ21(または41)をオフするとリレー31を開いて電源回路26への電力供給を遮断するようにして、加熱部24への電力供給を遮断した後でも制御部25によるファンモータの駆動、使用者への報知動作などの制御を可能とし、かつ制御動作が不要となった時点で制御部25への電力が断たれ、低消費電力で、かつ安価で信頼性の高い誘導加熱調理器が得られるというものである。
【特許文献1】特開2000−262401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の構成では、電源スイッチ21(または41)は機器に埋め込む構成であるために微小な隙間が生じてしまい、異物(液体)が内部に侵入して機器の誤動作を起こす場合があった。また、電源スイッチ21(または41)の機器への埋め込みのための穴加工も必要であり、コスト的にも安価とは言い難いものであった。また、この電源スイッチ21(または41)は特に機器から離れた位置からはその動作状態を確認し難いため、誤って電源スイッチ21(または41)をオンしたまま機器を離れた場合には気付くのが遅れて無駄な電力を消費してしまうといった複数の課題を有していた。
【0005】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、異物(液体)の機器内部への浸入を防止して機器の誤動作をなくすとともに安価な構成を実現し、また、機器から離れた位置からも機器の動作状態を把握し易くして無駄な電力消費をなくすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、被加熱物を載置するトッププレートと、本体外部から受ける磁力に応じてオンまたはオフされる前記トッププレート下に配置された第1のスイッチと、前記第1のスイッチの動作を検知するスイッチ検知手段と、前記被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段への商用電源の供給または遮断を行う第2のスイッチと、前記スイッチ検知手段からの検知信号に応じて前記第2のスイッチをオンまたはオフさせる制御手段とを備え、前記第2のスイッチは前記第1のスイッチの動作に応じて前記制御手段によりオンまたはオフされる構成としたものである。
【0007】
これによって、トッププレート上(機器内部の第1のスイッチ直上)に磁石などを配置することで機器内部に備えた第1のスイッチは磁石からの磁力を受けてオンへと動作を変更し、制御手段への商用電源の供給が開始される。また制御手段はスイッチ検知手段からの検知信号を受信して第2のスイッチをオンさせることにより、加熱手段への商用電源の供給が開始される。よって従来構成には必要であったロッカースイッチなどに代表されるような機械的に連動するように構成されたスイッチ、およびそれを機器に埋め込む構成は本発明では不要であるため、異物(液体)が機器内部に浸入する隙間は発生せず、よって機器の誤動作をなくすことができる。且つ穴加工費を削減した安価な構成が実現できる。また、機器使用後は磁石を取り外すため、磁石の有無により機器から離れた位置からも機器の動作状態を把握し易くして無駄な電力消費をなくすことが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の誘導加熱調理器は、機器の信頼性を高め、且つ安価な構成を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、被加熱物を載置するトッププレートと、本体外部から受ける磁力に応じてオンまたはオフされる前記トッププレート下に配置された第1のスイッチと、前記第1のスイッチの動作を検知するスイッチ検知手段と、前記被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段への商用電源の供給または遮断を行う第2のスイッチと、前記スイッチ検知手段からの検知信号に応じて前記第2のスイッチをオンまたはオフさせる制御手段とを備え、前記第2のスイッチは前記第1のスイッチの動作に応じて前記制御手段によりオンまたはオフされる構成とすることにより、トッププレート上(機器内部の第1のスイッチ直上)に磁石などを配置することで機器内部に備えた第1のスイッチは磁石からの磁力を受けてオンへと動作を変更し、制御手段への商用電源の供給が開始される。また制御手段はスイッチ検知手段からの検知信号を受信して第2のスイッチをオンさせることにより、加熱手段への商用電源の供給が開始されるものである。よって従来構成には必要であったロッカースイッチなどに代表されるような機械的に連動するように構成されたスイッチ、およびそれを機器に埋め込む構成は本発明では不要あるため、異物(液体)が機器内部に浸入する隙間は発生せず、よって機器の誤動作をなくすことができる。且つ穴加工費を削減した安価な構成が実現できる。また、機器使用後は磁石を取り外すため、磁石の有無によって機器から離れた位置からも機器の動作状態を把握し易くして無駄な電力消費をなくすことが可能となる。
【0010】
第2の発明は、第1のスイッチ近傍に位置するトッププレートの裏面側に金属板を取り付ける構成とすることにより、絶縁物であるトッププレートを介した状態においても磁石配置時の保持力を強化することができ、よって使用者による磁石の取り外し以外での誤った制御手段および加熱手段への商用電源の遮断を防止することが可能となる。
【0011】
第3の発明は、制御手段によってオンまたはオフされる第3のスイッチを備え、制御手段は前記第3のスイッチを介して商用電源に接続される第2の電源経路を有する構成とすることにより、第1のスイッチを介して商用電源に接続される第1の電源経路とは異なる複数の電源経路を有することにより、誤ってトッププレート上より磁石が取り外されて第1のスイッチがオフしてしまった場合にも、制御手段は第3のスイッチを介した第2の電源経路から継続して商用電源が供給される補助電源機能を有することが可能となる。
【0012】
第4の発明は、第3のスイッチは第1のスイッチがオフに変更された場合にも第1の所定時間はオンを継続することにより、第2の電源経路により制御手段への商用電源の供給を継続する構成とすることにより、磁石を取り外して第1のスイッチをオフした後にも第3のスイッチは継続してオンされるため、制御手段は第2の電源経路から継続して商用電源が供給され、よって制御手段によるファンモータの駆動、使用者への報知動作等の制御を可能とし、且つ制御動作が不要となった時点で第3のスイッチをオフすることで制御手段への商用電源の供給が遮断されるため、低消費電力で、且つ信頼性の高い誘導加熱調理器を提供することが可能となる。
【0013】
第5の発明は、温度検知手段を備え、第3のスイッチは前記温度検知手段が高温を検知している場合にはスイッチ検知手段からの検知信号に関わらず制御手段によりオンが継続される構成とすることにより、温度検知手段が高温を検知している間は、磁石を取り外して第1のスイッチをオフした後にも第3のスイッチは継続してオンされるため、制御手段は第2の電源経路から継続して商用電源が供給され、よって制御手段によるファンモータの駆動が可能となり、IGBT等のパワー素子や共振コンデンサといった発熱部品の冷却を継続して行うことが可能となるため、発熱部品の破壊を防止した信頼性の高い誘導加熱調理器を提供できる。
【0014】
第6の発明は、第2のスイッチは、最終動作から第2の所定時間が経過した場合には、スイッチ検知手段からの検知信号に関わらず制御手段により自動的にオフされる構成とすることにより、最終動作から所定時間にて機器の操作がなかった場合には、第2のスイッチはトッププレート上に磁石が配置された状態においても制御手段により自動的にオフされることにより、使用者が機器使用後にトッププレート上より磁石を取り外すことを忘れた場合においても自動的に加熱手段への商用電源経路が遮断されるため、誤って機器の操作が成されて加熱動作に至った場合にも実際に加熱手段への通電がされることはなく、よって安全性の高い誘導加熱調理器を提供できる。
【0015】
第7の発明は、商用電源遮断後も商用電源遮断前の最終動作が記憶される記憶手段を備えた構成とすることにより、例えば自動調理中などに誤って磁石が外れてしまい制御手段および加熱手段への電源供給が遮断してしまった場合にも、記憶手段によって最終動作状態を記憶することにより、使用者が磁石を置き直して再度自動調理を開始した場合には電源遮断前の最終動作からの再開が可能となる。
【0016】
第8の発明は、第1のスイッチのオンまたはオフを報知する報知手段を備えることにより、磁石の着脱による機器の動作状態について視覚的または聴覚的に認識することができ、機器の誤操作を防止することが可能となる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の構成図、図2は本発明における第1のスイッチの構成図をそれぞれ示すものである。
【0019】
図1において、商用電源1、本体外部から受ける磁力によって動作するトッププレート下(本体内部)に配置された第1のスイッチ2、第1のスイッチ2の動作を検知するスイッチ検知手段3、機器の動作を制御するマイクロコンピュータを有した制御手段4、ラジェントやロースタなどの被加熱物を加熱する加熱手段5、加熱手段5への商用電源1の供給をオンまたはオフする第2のスイッチ6、使用者による加熱開始の機器操作を受けて加熱手段への通電をオンまたはオフする第4のスイッチ7、EEPROMなどの不揮発性の記憶手段8、および機器の加熱動作時に特に高温となるIGBT等のパワー素子や共振コンデンサといった発熱部品の近傍に取り付けられた温度検知手段9である。
【0020】
また、図2において、図示してない鍋などの被加熱物を載置するためのトッププレート10、トッププレート10の裏面側(本体内部)に取り付けられた金属板11、本体外部から受ける磁力によって動作するトッププレート下(本体内部)に配置された第1のスイッチ2、および第1のスイッチ2をオンまたはオフするための磁石12であり、磁石12は使用者によって着脱可能である。更に、第1のスイッチ2は、商用電源1に接続された接点2a、制御手段4に接続された接点2b、および接点2a、接点2bへの接触面以外を磁石で囲まれた接点2cから構成されるものである。なお、第1のスイッチ2の動作状態については報知手段13によって報知される。
【0021】
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
【0022】
従来の構成におけるロッカースイッチなどの電源スイッチと同じ役割、つまり制御手段4および加熱手段5への商用電源1の供給または遮断を行うために、本発明では第1のスイッチ2、第2のスイッチ6、および磁石12を用いた構成としており、その動作状態は従来と同様にオンまたはオフの2つのパターンが存在する。まず第1のスイッチ2の動作状態について説明する。図2(a)はオフ状態を、図2(b)はオン状態をそれぞれ表すものである。まず、オフ状態について説明する。図2(a)のとおり、オフ状態では磁石はトッププレートから取り外されているため、接点2cは動作しない。よって接点2aおよび2bは接点2cを介して接続されないため、商用電源1は制御手段4に対して遮断された状態となる。またこのとき報知手段13は消灯状態とする。次にオン状態について説明する。ここでは磁石12はN極性を有するものとして説明する。図2(b)のとおり、トッププレート10上(但し、第1のスイッチ2の直上であること)に磁石12を置くと、トッププレート10の裏面側(本体内部)に取り付けられた金属板11は磁石12によって磁力を帯びる。具体的にはトッププレート10との接触面側には磁石12の対極性、すなわちS極性を、第1のスイッチ2側にはN極性をそれぞれ帯びる。これによって接点2cを取り囲む磁石は金属板11の第1のスイッチ2側に帯びた極性の対極性、すなわちS極性を有するため、金属板11と接点2cを取り囲む磁石は互いに吸着しあう。よって図2(b)のとおり、接点2aおよび2bは接点2cを介して接続される。すなわち商用電源1が制御手段4に対して供給されることになる。また、このときスイッチ検知手段3は第1のスイッチ2がオンとなったことを検知して、制御手段4にその検知信号を伝達する。制御手段4はスイッチ検知手段3からの信号を受信することによって、第2のスイッチ6をオンさせる。これにより加熱手段5への商用電源1の供給が開始される。このとき報知手段13は点灯状態とし、第1のスイッチ2がオン状態であることを使用者に伝達する。上記によって従来の電源スイッチと同様のオンまたはオフ動作が実現可能となる。
【0023】
上記第1のスイッチ2の動作によって制御手段4および加熱手段5への商用電源1の供給を開始して、自動調理などの動作を開始した場合に、例えば鍋ずれなどによって誤って磁石12が取り除かれて商用電源1が遮断されてしまった場合においても、図1に示すとおり、制御手段4はEEPROMなどに代表される不揮発性の記憶手段8を有しており、商用電源1が遮断される直前の調理工程を記憶することによって、使用者によって磁石12が置き直されて再度自動調理が選択された場合には、商用電源1が遮断される直前の調理工程から調理を再開できる。
【0024】
また、加熱動作等の最終調理動作終了から第2の所定時間経過しても磁石12が取り除かれず、且つ使用者により何も操作がされない場合には、第2のスイッチ6は、スイッチ検知手段3からの検知信号、すなわち磁石12の着脱による第1のスイッチ2の動作状態に関わらず制御手段4によって自動的にオフされる。
【0025】
以上のように、本実施の形態においては、第2のスイッチ6は、本体外部から受ける磁力によって動作する第1のスイッチ2の動作状態に応じて制御手段4によりオンまたはオフされることによって、制御手段4および加熱手段5への商用電源1の供給または遮断を行う構成とすることにより、トッププレート10上(機器内部の第1のスイッチ2直上)に磁石12を配置することで機器内部に備えた第1のスイッチ2が動作し、制御手段4への商用電源1の供給を開始し、且つ制御手段4は、スイッチ検知手段3からの第1のスイッチ2の動作信号を受信することにより第2のスイッチ6をオンさせて加熱手段5への商用電源1の供給を開始する。よって従来構成には必要であったロッカースイッチなどに代表されるような機械的に連動するように構成されたスイッチ、およびそれを機器に埋め込む構成は本発明では不要あるため、異物(液体)が機器内部に浸入する隙間は発生せず、よって機器の誤動作をなくすことができる。且つ穴加工費を削減した安価な構成が実現できる。また、機器使用後は磁石12を取り外すため、磁石の有無によって機器から離れた位置からも機器の動作状態を把握し易くして無駄な電力消費をなくすことが可能となる。
【0026】
また、本実施の形態においては、第1のスイッチ2の近傍に位置するトッププレート10の裏面側に金属板11を取り付ける構成とすることによって、絶縁物であるトッププレート10を介した状態においても磁石12配置時の保持力を強化することが可能となり、よって使用者による磁石12の取り外し以外での誤った制御手段4および加熱手段5への商用電源の遮断を防止することが可能となる。
【0027】
また、本実施の形態においては、第2のスイッチ6は、最終動作から第2の所定時間が経過した場合には、スイッチ検知手段3からの検知信号に関わらず制御手段4により自動的にオフされる構成とすることにより、最終動作から所定時間にて機器の操作がなかった場合には、第2のスイッチ6はトッププレート10上に磁石12が配置された状態においても制御手段4により自動的にオフされることにより、使用者が機器使用後にトッププレート10上より磁石を取り外すことを忘れた場合においても自動的に加熱手段5への給電経路が遮断されるため、誤って機器の操作が成されて加熱動作に至った場合にも実際に加熱手段5への通電がされることはなく、よって安全性の高い誘導加熱調理器を提供できる。
【0028】
また、本実施の形態においては、商用電源1遮断後も最終動作が記憶される記憶手段8を備えた構成とすることによって、例えば自動調理中などに誤って磁石12が外れてしまい制御手段4および加熱手段5への電源供給が遮断してしまった場合にも、商用電源1が遮断される直前の調理工程を記憶手段8によって記憶することにより、使用者によって磁石12が置き直されて再度自動調理が選択された場合には、商用電源1が遮断される直前の調理工程から調理を再開することが可能となる。
【0029】
また、本実施の形態においては、第1のスイッチ2のオンまたはオフを表示で報知する報知手段13を備えることにより、磁石12の着脱による機器の動作状態について視覚的に認識することが容易であり、よって機器の誤操作を防止することが可能となる。
【0030】
なお、本実施の形態においては、第1のスイッチ2のオンまたはオフを報知する報知手段13についてLEDなどの視覚的に認識する手段によって説明したが、ブザーなどの聴覚的に認識する手段、すなわち第1のスイッチ2のオンまたはオフに応じてブザー音を変えて報知した場合にも同等の効果が得られることは言うまでもない。
【0031】
(実施の形態2)
図3は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱調理器の構成図を示すものである。構成については実施の形態1とほぼ同様であり、新たに一方の接点を商用電源1に他方を制御手段4に接続され、且つ制御手段4によってオンまたはオフされる第3のスイッチ14が追加されている。
【0032】
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。第1のスイッチ2のオンまたはオフの動作原理については実施の形態1と同様であり、説明は省略する。使用者によって磁石12が置かれて第1のスイッチ2がオンすると、制御手段4および加熱手段5には商用電源1が供給される。すると、電源供給を受けた制御手段4は動作を開始し、第3のスイッチ14をオンさせる。よって、制御手段4には第1のスイッチ2を介する第1の電源経路とは異なった、第3のスイッチ14を介する第2の電源経路からも同様に電源供給を受ける構成となる。これにより誤ってトッププレート10上より磁石12が取り外されて第1のスイッチ2がオフしてしまった場合にも、制御手段4は第3のスイッチ14を介した第2の電源経路から継続して商用電源1が供給される補助電源機能を有することが可能となる。
【0033】
また、磁石12を取り除いて第1のスイッチ2をオフとした場合にも、制御手段4は、第3のスイッチ14のオンを第1の所定時間継続させることによって、第3のスイッチ14を介する第2の電源経路から継続して電源供給がなされるため、冷却ファンモータの駆動や使用者への報知動作などの制御を引き続き行うことが可能となり、且つ制御動作が不要となった時点で第3のスイッチ14をオフすることで制御手段4への電源供給を遮断する。
【0034】
また、温度検知手段9によってIGBT等のパワー素子や共振コンデンサといった発熱部品が高温状態であることを検知している場合においても同様に、磁石12の着脱に関わらず制御手段4は、第3のスイッチ14のオンを継続させることによって、第3のスイッチ14を介する第2の電源経路から継続して電源供給がなされるため、冷却ファンモータの駆動制御を引き続き行うことができるため、継続して発熱部品の冷却を行うことが可能となり、且つ温度検知手段9が発熱部品が常温であることを検知した時点で第3のスイッチ14をオフすることで制御手段4への電源供給を遮断する。
【0035】
以上のように、本実施の形態においては、制御手段4によってオンまたはオフされる第3のスイッチ14を備え、制御手段4は前記第3のスイッチ14を介して商用電源1に接続される第2の電源経路を有する構成とすることにより、誤ってトッププレート上10より磁石12が取り外されて第1のスイッチ2がオフしてしまった場合にも、制御手段4は第3のスイッチ14を介した第2の電源経路から継続して商用電源1が供給される補助電源機能を有することが可能となる。
【0036】
また、本実施の形態においては、第3のスイッチ14は第1のスイッチ2がオフに変更された場合にも第1の所定時間はオンを継続することにより、第2の電源経路により制御手段4への商用電源1の供給を継続する構成とすることにより、磁石12を取り外して第1のスイッチ2をオフした後にも第3のスイッチ14は継続してオンされるため、制御手段4は第2の電源経路から継続して商用電源1が供給され、よって制御手段4によるファンモータの駆動、使用者への報知動作等の制御を可能とし、且つ制御動作が不要となった時点で第3のスイッチ14をオフすることで制御手段4への商用電源1の供給が遮断されるため、低消費電力で、且つ信頼性の高い誘導加熱調理器を提供することが可能となる。
【0037】
また、本実施の形態においては、温度検知手段9を備え、第3のスイッチ14は温度検知手段9が高温を検知している場合にはスイッチ検知手段3からの検知信号に関わらず制御手段4によりオンが継続される構成とすることにより、温度検知手段9が高温を検知している間は、磁石12を取り外して第1のスイッチ2をオフした後にも第3のスイッチ14は継続してオンされるため、制御手段4は第2の電源経路から継続して商用電源1が供給され、よって制御手段4によるファンモータの駆動が可能となり、IGBT等のパワー素子や共振コンデンサといった発熱部品の冷却を継続して行うことが可能となるため、発熱部品の破壊を防止した信頼性の高い誘導加熱調理器を提供できる。
【0038】
なお、本実施の形態においては、温度検知手段9を特にIGBT等のパワー素子や共振コンデンサ近傍に備えると説明したが、ダイオードブリッジ等その他の発熱部品や、例えば機器外郭において高温となる箇所がある場合にはその部分の温度を検知した場合にも同等の効果が得られることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、トッププレート上(機器内部の第1のスイッチ直上)に磁石を置くことで第1のスイッチおよび第2のスイッチが動作して制御手段および加熱手段への商用電源の供給、および磁石を取り外すことで遮断が行えるので、トッププレートを有する加熱機器等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成図
【図2】本発明における第1のスイッチの構成図
【図3】本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器の構成図
【図4】従来の誘導加熱調理器の構成図
【符号の説明】
【0041】
1 商用電源
2 第1のスイッチ
3 スイッチ検知手段
4 制御手段
5 加熱手段
6 第2のスイッチ
7 第4のスイッチ
8 記憶手段
9 温度検知手段
10 トッププレート
11 金属板
12 磁石
13 報知手段
14 第3のスイッチ




 

 


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