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発明の名称 加熱調理機器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−12347(P2007−12347A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189415(P2005−189415)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 森本 佳延
要約 課題
被加熱対象物の加熱効率の良い状態を分かり易くし、地震などで位置ずれが発生した場合でも安心して使用できる加熱調理機器を提供することを目的とする。

解決手段
操作入力を行う操作部1と、被加熱対象物10を加熱する加熱部2と、加熱部2の外周に設けた発光部3と、発光部3を有し電源を有さない閉回路部4と、閉回路部4に電流が流れたことを検出する電流検出部5と、電流検出部5の検出レベルと操作部1に入力された情報とに基づき加熱部2の制御を行う制御部6とを備えたものである。これによって、被加熱対象物10の位置がずれることにより、加熱部2から発せられる磁力線が被加熱対象物10に入力されずに周囲に漏れ出しが発生する。これにより、閉回路部4に漏れ磁束により誘起された電流が流れ、発光部3を光らせる。使用者は、これに気付き、被加熱対象物位置が適切でなく、加熱が効率良くできていないことに気付くことができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
機器の操作入力を行う操作部と、被加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部の外周に設けた発光部と、前記発光部を有し電源を有さない閉回路部と、前記閉回路部と電気的に絶縁された状態にて電流が前記閉回路部に流れたことを検出する電流検出部と、前記電流検出部の検出レベルと前記操作部に入力された情報とに基づき加熱部の制御を行う制御部とを備えた加熱調理機器。
【請求項2】
加熱部の外周に設けた発光部は、電気的に接続されたものと、電源を有さない閉回路部に設けたものとの2種類で構成した請求項1に記載の加熱調理機器。
【請求項3】
2種類の発光部の発光色は互いに異なるものとした請求項2に記載の加熱調理機器。
【請求項4】
2種類の発光部の発光パターンまたは輝度が互いに異なるものとした請求項2または3に記載の加熱調理機器。
【請求項5】
2種類の発光部のうち、電気的に接続された発光部の輝度は一定とし、閉回路部に設けた発光部の輝度は、被加熱対象物への加熱部からの加熱入力状態に応じて可変するものとした請求項2〜4のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項6】
閉回路部の発光部の光源は、電球で構成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項7】
閉回路部の発光部は、LEDと整流素子とで構成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項8】
閉回路部の発光部は、複数のLEDと整流素子、電流制限用抵抗とで構成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項9】
発光部は加熱部の外周を複数分割するか、または連続して設け、加熱部の外周全体を発光させるものとした請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項10】
電気的に接続された発光部は、被加熱対象物に対し加熱部にて加熱入力中にのみ発光させ、閉回路部の発光部は、加熱部にて被加熱対象物を加熱中には発光しない、または殆ど可視できない程度に発光させるものとした請求項2〜9のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項11】
発光部を有し電源を持たない閉回路部と電気的に絶縁された制御部との信号伝達には絶縁トランスを用いた請求項1〜10のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項12】
発光部を有し電源を持たない閉回路部と電気的に絶縁された制御部との信号伝達にはフォトカプラを用いた請求項1〜10のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項13】
発光部を有し電源を持たない閉回路部内に、フォトカプラの一方の発光ダイオードを配し、加熱部の制御および操作部に入力された情報に基づき加熱制御を行う制御部側にフォトトランジスタを配した請求項1〜10、12のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項14】
発光部と、この発光部を有し電源を有さない閉回路部は、加熱部より発せられる電磁誘導の漏れ磁界により誘起される電流を電源として利用した請求項1〜13のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
【請求項15】
電流検出部にて、発光部と、この発光部を有し電源を有さない閉回路部に所定の値以上の電流が流れたことが検出され、一定時間、その状態が継続することが検出されると、制御部は、加熱部より被加熱対象物に対しての加熱動作を停止させる動作を行う請求項1〜14のいずれか1項に記載の加熱調理機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加熱対象物である鍋の加熱効率の良い状態を分かり易くし、安全性の向上をはかった加熱調理機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、熱源を電力、都市ガスおよびLPガスとする加熱調理機器の火力コントロールをマイコン、ICなどを利用した電子制御で行う機器が一般化してきている。
【0003】
中でも、電磁誘導の原理を利用した加熱調理機器が、火を使用しないことから安全面で評価され、市場導入が進んでおり、他のガスなどのエネルギーと火力、熱効率およびランニングコストの点でも着目され、使い勝手の良い製品が提案され続けており、今後も広範に普及していくものと考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
これは、図3に示すように、操作部101、加熱コイルなどの加熱部102、第1の制御モード107、制御部108、トッププレート109、トッププレート109上の鍋などの被加熱対象物110、加熱位置ガイド発光部112aおよび112bとから構成されている。
【0005】
すなわち、被加熱対象物110をトッププレート109上に置き、操作部101へ入力することにより、制御部108の第1の制御モード107により加熱部102へ通電し、加熱を開始する。また、操作部101へ入力した後、加熱部102の外周に設置した加熱位置ガイド発光部112a、112bが発光し、使用者はトッププレート109を透過してくる光La1、La2を視認することで、加熱位置を大まかに掴み、その発光位置がバランス良く配置されるように被加熱対象物110を移動させて、加熱効率の良い位置として使用している。
【0006】
また、加熱位置ガイド発光部112a、112bが無い場合は、トッププレート109上にマーキングされた位置(図示せず)に目分量で被加熱対象物110を使用者が置いて使用していた。
【特許文献1】特開2001−160483号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記従来の構成では、加熱位置ガイド発光部112a、112bからの光がトッププレート109下面からの透過光が視認可能な場合であっても、被加熱対象物110である鍋などを置いた際、使用者はその位置が最も加熱効率の良い位置であるかどうか分からず、機器本体上面の目安となる位置には置くものの、使用者の勘に依存する部分が多く、あるいは、加熱位置ガイド発光部112a、112bが無い場合には、それ以上に加熱効率の良い位置がよくわからないといった課題を有していた。
【0008】
また、加熱位置ガイド発光部112a、112bは、制御部108より電気的に接続され、電源供給が無い限り、光らず、それ専用の電力消費がなされ、加熱動作中に異常な状態、例えば、鍋の温度が上昇し過ぎた場合に加熱入力を停止する機能が働いた場合や、地震などにより、鍋位置が使用者の意図しない位置ずれが発生した場合に、通常ワットメーターなどを介して入力を監視できない一般の使用者では、加熱状況がよくわからないといった課題も有していた。
【0009】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、被加熱対象物である鍋の加熱効率の良い状態をより分かり易くし、加熱効率が良く、地震などの使用者の意図しない鍋位置のずれが発生した場合でも安心して使用できる安全性の高い加熱調理機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するために、機器の操作入力を行う操作部と、被加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部の外周に設けた発光部と、前記発光部を有し電源を有さない閉回路部と、前記閉回路部と電気的に絶縁された状態にて電流が前記閉回路部に流れたことを検出する電流検出部と、前記電流検出部の検出レベルと前記操作部に入力された情報とに基づき加熱部の制御を行う制御部とを備えたものである。
【0011】
これによって、被加熱対象物である鍋位置がずれることにより、加熱部から発せられる磁力線が鍋に入力されずに周囲に漏れ出しが発生する。これにより、発光部を有し電源を有さない閉回路部に漏れ磁束により誘起された電流が流れ、発光部を光らせることとなる。使用者は、これに気付き、鍋位置が適切でなく、加熱が効率良くできていないことに気付くことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の加熱調理機器は、被加熱対象物である鍋の加熱効率の良い状態をより分かり易くし、加熱効率が良く、地震などの使用者の意図しない鍋位置のずれが発生した場合でも安心して使用できる安全性の高いものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
第1の発明は、機器の操作入力を行う操作部と、被加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部の外周に設けた発光部と、前記発光部を有し電源を有さない閉回路部と、前記閉回路部と電気的に絶縁された状態にて電流が前記閉回路部に流れたことを検出する電流検出部と、前記電流検出部の検出レベルと前記操作部に入力された情報とに基づき加熱部の制御を行う制御部とを備えた加熱調理機器とすることにより、被加熱対象物である鍋位置がずれることにより、加熱部から発せられる磁力線が鍋に入力されずに周囲に漏れ出しが発生する。これにより、発光部を有し電源を有さない閉回路部に漏れ磁束により誘起された電流が流れ、発光部を光らせることとなる。使用者は、これに気付き、鍋位置が適切でなく、加熱が効率良くできていないことに気付くことができる。よって、被加熱対象物である鍋の加熱効率の良い状態が分かり易くし、加熱効率が良く、地震などの使用者の意図しない鍋位置のずれが発生した場合でも安心して使用できる安全性の高いものとなる。
【0014】
第2の発明は、特に、第1の発明において、加熱部の外周に設けた発光部は、電気的に接続されたものと、電源を有さない閉回路部に設けたものとの2種類で構成したことにより、被加熱対象物の置く位置の目安は電気的に接続された発光部により明示され、被加熱対象物の位置が適切な位置から外れることにより、加熱部から発せられる磁力線の漏れにより誘起して発生する電流が電源となり、閉回路部へ供給され、閉回路部の発光部で被加熱対象物の置く位置が明示される。よって、電気的に接続された発光部への電源供給が停止したような場合でも被加熱対象物の置く位置が判明するものである。
【0015】
第3の発明は、特に、第2の発明において、2種類の発光部の発光色は互いに異なるものとしたことにより、使用者は、直ちにどのような状態にあるか識別が可能となる。
【0016】
第4の発明は、特に、第2または第3の発明において、2種類の発光部の発光パターンまたは輝度が互いに異なるものとしたことにより、使用者の視認性を高めることができる。
【0017】
第5の発明は、特に、第2〜第4のいずれか1つの発明において、2種類の発光部のうち、電気的に接続された発光部の輝度は一定とし、閉回路部に設けた発光部の輝度は、被加熱対象物への加熱部からの加熱入力状態に応じて可変するものとしたことにより、使用者の視認性を高めることができる。
【0018】
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、閉回路部の発光部の光源は、電球で構成したことにより、漏洩磁束による誘起を受けて生じる電流で容易に発光させることができる。
【0019】
第7の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、閉回路部の発光部は、LEDと整流素子とで構成したことにより、信頼性の高いものとすることができる。
【0020】
第8の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、閉回路部の発光部は、複数のLEDと整流素子、電流制限用抵抗とで構成したことにより、視認性および発光部の信頼性をより高めることが可能となる。
【0021】
第9の発明は、特に、第1〜第8のいずれか1つの発明において、発光部は加熱部の外周を複数分割するか、または連続して設け、加熱部の外周全体を発光させるものとしたことにより、使用者にとり視認性を高めることができる。
【0022】
第10の発明は、特に、第2〜第9のいずれか1つの発明において、電気的に接続された発光部は、被加熱対象物に対し加熱部にて加熱入力中にのみ発光させ、閉回路部の発光部は、加熱部にて被加熱対象物を加熱中には発光しない、または殆ど可視できない程度に発光させるものとしたことにより、より使用者が現象の識別が容易となる。
【0023】
第11の発明は、特に、第1〜第10のいずれか1つの発明において、発光部を有し電源を持たない閉回路部と電気的に絶縁された制御部との信号伝達には絶縁トランスを用いたことにより、閉回路部と制御部との信号伝達を容易に行うことができる。
【0024】
第12の発明は、特に、第1〜第10のいずれか1つの発明において、発光部を有し電源を持たない閉回路部と電気的に絶縁された制御部との信号伝達にはフォトカプラを用いたことにより、閉回路部と制御部との信号伝達をコンパクトに構成できることが可能となる。
【0025】
第13の発明は、特に、第1〜第10、第12のいずれか1つの発明において、発光部を有し電源を持たない閉回路部内に、フォトカプラの一方の発光ダイオードを配し、加熱部の制御および操作部に入力された情報に基づき加熱制御を行う制御部側にフォトトランジスタを配したことにより、閉回路部と制御部との信号伝達を簡易な構成とすることが可能となる。
【0026】
第14の発明は、特に、第1〜第13のいずれか1つの発明において、発光部と、この発光部を有し電源を有さない閉回路部は、加熱部より発せられる電磁誘導の漏れ磁界により誘起される電流を電源として利用したことにより、制御部からの電源供給が不要となり消費電力を低減することが可能となる。
【0027】
第15の発明は、特に、第1〜第14のいずれか1つの発明において、電流検出部にて、発光部と、この発光部を有し電源を有さない閉回路部に所定の値以上の電流が流れたことが検出され、一定時間、その状態が継続することが検出されると、制御部は、加熱部より被加熱対象物に対しての加熱動作を停止させる動作を行うことにより、偏った加熱を継続することなく安全性を高めることが可能となる。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0029】
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における加熱調理機器を示すものである。
【0030】
本実施の形態における加熱調理機器は、図1に示すように、機器の操作入力を行う操作部1と、被加熱対象物10を誘導加熱する加熱コイルからなる加熱部2と、加熱部2の外周に設けた発光部3、12と、発光部3および電流制限用のダイオード13を有し電源を有さない閉回路部4と、閉回路部4と電気的に絶縁された状態にて電流が閉回路部4に流れたことを検出する電流検出部5と、電流検出部5の検出レベルと操作部1に入力された情報とに基づき加熱部2の制御を行う制御部6と、閉回路部4と電気的に絶縁された制御部6との信号伝達を行うフォトカプラ7とを備えている。なお、発光部12は、接続線11を介して制御部6と電気的に接続されている。
【0031】
この構成において、使用者が操作部1へ入力操作することにより、制御部6が加熱部2によって加熱制御を行う。その際、加熱部2を構成する加熱コイルに高周波電流を流すことにより磁界を発生し、導電材料を含む被加熱対象物10が誘導加熱される。加熱制御時に、トッププレート(図示せず)上に置かれた被加熱対象物10には加熱部2と対向する面と加熱部2には被加熱対象物10に流れる渦電流と対向する磁力線p1、p2が作用して加熱が行われている。
【0032】
また、被加熱対象物10は発光部12によりその載置位置が案内されるが、図に示すように、加熱部2の略中央よりいずれかの方向へ片寄った位置に置かれた場合、加熱部2の外周に設けた発光部3と、発光部3を有し電源を有さない閉回路部4に、加熱部2より発せられる磁力線p1、p2が被加熱対象物10に印加されずに、閉回路部4の方向に印加され、誘起された電流が閉回路部4に流れ、電流が一定のレベルに達すると発光部3を光らせ、被加熱対象物10の正しい位置を明示することとなる。この現象と平行して閉回路部4中に配したフォトカプラ7の一方のフォトダイオード8が発光し、絶縁された制御部6の側に配したフォトトランジスタ9がオンし、電流が流れ、電流検出部5が電流検出の信号を制御部6に伝達し、その検出レベルと操作部1に入力された情報とを比較し、被加熱対象物10に対しての加熱制御が正常に行われているかを判断することが可能となる。
【0033】
また、閉回路部4の中にフォトカプラ7のフォトダイオード8は流せる電流容量が限られている場合が多いため、電流制限用のダイオード13や抵抗(図示せず)を設ければ、更に信頼性の高い発光部3とすることが可能となる。
【0034】
なお、図2に示すように、発光部3を有する閉回路部4と、電気的に絶縁された制御部6との信号伝達は、フォトカプラ7によらず、絶縁トランス14を用いることでも実現可能である。それ以外の内容は図1で述べた内容と重複するため、説明は省略するものとする。
【0035】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における加熱調理機器を、図1に基づいて説明する。基本構成は、実施の形態1と同様であるので、相違点を中心に説明する。
【0036】
本実施の形態における加熱調理機器は、すでに説明したとおり、発光部は、制御部6と電気的に接続された発光部12と、それとは別に設けた電源を有さない閉回路部4に設けた発光部3の2種で構成している。
【0037】
これにより、通常、被加熱対象物10の置く位置の目安は電気的に接続された発光部12により明示される。そして、被加熱対象物10の位置が適切な位置から外れることにより、加熱部2から発せられる磁力線p1、p2の漏れにより誘起して発生する電流が電源となり、閉回路部4へ電源電流として供給され、電気的に絶縁された状態にて電流が閉回路部4に流れたことを検出する電流検出部5により、信号入力が制御部6に対して行われ、操作部1に入力された情報に基づき加熱制御が適切に行っているかを確認することができる。
【0038】
また、被加熱対象物10の位置が、加熱部2の略中央から位置ずれが大きくなるに従い、本来、被加熱対象物10に対して印加される磁力線p1、p2が加熱部2の周囲に漏れることにより閉回路部4へ電源電流として供給される電流が増加するため、発光部3の輝度は増加する。この輝度の変化により、使用者は、加熱が適切でないことに気付いて被加熱対象物10の位置を修正すれば、磁力線p1、p2が加熱部2の周囲に漏れる量は減り、輝度は低下するため容易に加熱状態を確認することができる。
【0039】
また、制御部6と電気的に接続された発光部12と、それとは別に設けた電源を有さない閉回路部4に設けた発光部3の2種類の発光部の発光色は互いに異なるものとすることにより、使用者は、直ちにどのような状態にあるか識別が可能となる。
【0040】
また、発光部12と、発光部3の2種類の発光パターンまたは輝度を互いに異なるものとすることで、使用者の視認性を高めることができる。
【0041】
また、電気的に接続された発光部12の輝度は一定とし、電源を有さない閉回路部4内に設けられた発光部3の輝度は、被加熱対象物10への加熱部2からの加熱入力状態に応じて可変する設定とすることによっても、使用者の視認性を高めることができる。
【0042】
また、電気的に接続された発光部12は、被加熱対象物10に対し、加熱部2にて加熱入力中にのみ発光させ、電源を有さない閉回路部4内の発光部3は、加熱部2にて被加熱対象物10を加熱中には発光しない、または殆ど可視できない程度に予め設定し、調整発光させることにより、より使用者が現象の識別が容易となる。
【0043】
また、何らかの要因で加熱部2にて被加熱対象物10の温度が異常な温度上昇が検出された場合、過温度上昇防止機能が働き、加熱部2からの加熱入力は停止される。あるいは、電源電圧が規定値より高い場合も機器を保護するために加熱を停止する。また、被加熱対象物10が、加熱対象とするには小さすぎる場合も加熱は停止される。これらの見た目の停止状態は専門家では、パワーメータやオシロスコープにて判断できるが、一般の使用者では判断が取り扱い説明書を見るなどしても容易ではないが、加熱動作を加熱部2が行っているのであれば、電源を有さない閉回路部4に設けた発光部3が被加熱対象物10を加熱部2から取り去ることで、発光するので少なくとも加熱部2が加熱を試みていることは判別が可能となる。
【0044】
また、加熱動作中に地震や何らかの不測事態が発生し、被加熱対象物10の位置が大きく動き、加熱不可能な位置に達すれば、所定時間、加熱部2により加熱を試みるが、加熱入力がなされないことを制御部6が検出すれば、待機状態に戻る処理を行う。しかし、加熱部2の加熱がギリギリ可能な位置に被加熱対象物10が移動した場合は、制御部6での判定は困難で機器は負荷を増しながらも加熱を続けようとし、場合によっては機器にダメージを発生する場合がある。これを防ぐために電源を有さない閉回路部4内に設けられた発光部3が、急に発光するか輝度を増した場合は、電流検出部5においても、何らかの状態変化が起きたことを検出するため、制御部6に予め事態に応じたプログラムを用意しておけば、加熱を停止するか、使用者に何らかの異常を伝えることも可能となり、地震検出専用の感震器を設けずとも安全に対応することが可能となる。
【0045】
また、電源を有さない閉回路部4内の発光部3は、複数のLEDを配し、更にダイオードなどの整流素子、電流制限用抵抗とで構成、あるいは小型の電球と電流制限用抵抗とで構成しても構わない。
【0046】
また、電源を有さない発光部3を有する閉回路部4は、加熱部2の外周の一部分か、複数分割か、あるいは連続した外周全体を発光させるものとしても良い。
【0047】
また、制御部6と電気的に接続された発光部12と、電源を有さない発光部3を有する閉回路部4は、加熱部2の外周にともに位置するが、図1に示した位置が内側と外側が互いに入れ替わっても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明にかかる加熱調理機器は、被加熱対象物である鍋の加熱効率の良い状態をより分かり易くし、加熱効率が良く、地震などの使用者の意図しない鍋位置のずれが発生した場合でも安心して使用できる安全性の高いものであるので、電磁誘導の原理を利用したトッププレートに鍋などを載置する据え置きあるいは組込みの加熱調理機器などの用途に適応できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態1における加熱調理機器の構成図
【図2】同加熱調理機器の他の例を示す構成図
【図3】従来の加熱調理機器の構成図
【符号の説明】
【0050】
1 操作部
2 加熱部
3、12 発光部
4 閉回路部
5 電流検出部
6 制御部
7 フォトカプラ
8 フォトダイオード
9 フォトトランジスタ
10 被加熱対象物
14 絶縁トランス




 

 


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