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発明の名称 誘導加熱調理器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−12346(P2007−12346A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−189414(P2005−189414)
出願日 平成17年6月29日(2005.6.29)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 石尾 嘉朗
要約 課題
油煙や空気中の埃などを吸い込む機会を少なくさせ、インバータ回路部の部品の破壊などを抑制することができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。

解決手段
冷却ファン19を吸・排気可能とするとともに、使用される加熱設定温度になるまでは吸気方式による冷却とし、加熱設定温度後は排気方式による冷却に切り替えるようにしたものである。これによって、使用者が設定する加熱設定温度T℃、特に、揚げ物調理時において設定した油温になるまでは、火力が大きいため冷却は吸気方式とし、設定された油温になると火力を自動的に減少させるため冷却を排気方式に切り替えることで、実際に調理される時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、インバータ回路部17の絶縁劣化による部品の破壊、インバータ回路部17の破壊、さらには発火、発煙などを抑制することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
本体上面に設けた、被加熱体を載置するトッププレートと、トッププレート下方に配し被加熱体を加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ回路部と、加熱コイルおよびインバータ回路部を冷却する冷却ファンとを備え、冷却ファンは、吸・排気可能とし、使用状態に応じて吸気方式による冷却と、排気方式による冷却とに切り替える誘導加熱調理器。
【請求項2】
吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、使用される加熱設定温度になるまでは吸気方式による冷却とし、加熱設定温度後は排気方式による冷却に切り替える誘導加熱調理器。
【請求項3】
吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、使用される設定温度が、予め設定された設定温度以上か否かにより行う構成とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
【請求項4】
吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、インバータ回路部を含む雰囲気温度に応じて行う構成とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
【請求項5】
冷却ファンは、その回転数を可変できる構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭やオフィス、レストラン、工場などで使用される誘導加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の誘導加熱調理器として、加熱コイルやインバータ回路などの発熱部を冷却ファンにより冷却するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−267054号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の構成では、1つの冷却ファンにより加熱コイルやインバータ回路部などの冷却を吸気のみで行っているため、揚げ物などの油煙を発生させる調理において、その油煙を冷却ファンで吸い込んでしまい、インバータ回路部の基板に付着してしまう場合がある。また、通常の使用時においても空気中の埃などを吸い込んでいるため、油の付着した部分に埃などが積層される。これらの状態を繰り返すことにより、インバータ回路部の部品などが絶縁破壊を起こし、部品の破壊あるいはインバータ回路部の破壊、さらには発火、発煙に至る可能性がある。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、油煙や空気中の埃などを吸い込む機会を少なくさせ、インバータ回路部の絶縁劣化による部品の破壊、インバータ回路部の破壊、さらには発火、発煙などを抑制することができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、冷却ファンは、吸・排気可能とし、使用状態に応じて吸気方式による冷却と、排気方式による冷却とに切り替えるようにしたものである。
【0006】
これによって、特に、揚げ物調理時において火力が大きいときには冷却を吸気方式とし、設定された油温になり火力を自動的に減少させると冷却を排気方式に切り替えることで、実際に調理される時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、インバータ回路部の絶縁劣化による部品の破壊、インバータ回路部の破壊、さらには発火、発煙などを抑制することができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の誘導加熱調理器は、油煙や空気中の埃などを吸い込む機会を少なくさせ、インバータ回路部の絶縁劣化による部品の破壊、インバータ回路部の破壊、さらには発火、発煙などを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明は、本体上面に設けた、被加熱体を載置するトッププレートと、トッププレート下方に配し被加熱体を加熱する加熱コイルと、加熱コイルに高周波電力を供給するインバータ回路部と、加熱コイルおよびインバータ回路部を冷却する冷却ファンとを備え、冷却ファンは、吸・排気可能とし、使用状態に応じて吸気方式による冷却と、排気方式による冷却とに切り替える誘導加熱調理器とすることにより、特に、揚げ物調理時において火力が大きいときには冷却を吸気方式とし、設定された油温になり火力を自動的に減少させると冷却を排気方式に切り替えることで、実際に調理される時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、インバータ回路部の絶縁劣化による部品の破壊、インバータ回路部の破壊、さらには発火、発煙などを抑制することができるとともに、冷却ファンの回転数を低減できるので、低騒音化することができる。
【0009】
第2の発明は、特に、第1の発明において、吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、使用される加熱設定温度になるまでは吸気方式による冷却とし、加熱設定温度後は排気方式による冷却に切り替えることにより、使用者が設定する加熱設定温度、特に、揚げ物調理時において設定した油温になるまでは、火力が大きいため冷却は吸気方式とし、設定された油温になると火力を自動的に減少させるため冷却を排気方式に切り替えることで、第1の発明と同様な効果を得ることができる。
【0010】
第3の発明は、特に、第1の発明において、吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、使用される設定温度が、予め設定された設定温度以上か否かにより行う構成としたことにより、使用される設定温度が予め設定された設定温度以上の場合には冷却を吸気方式とし、そうでなければ冷却を排気方式とすることで、調理時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、第1の発明と同様な効果を得ることができる。
【0011】
第4の発明は、特に、第1の発明において、吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、インバータ回路部を含む雰囲気温度に応じて行う構成としたことにより、雰囲気温度が予め設定された温度以下においては、冷却能力の低い排気方式をとり、設定された温度を超える場合においては吸気方式をとる構成とすることで、調理時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、第1の発明と同様な効果を得ることができる。
【0012】
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、冷却ファンは、その回転数を可変できる構成としたことにより、使用される加熱設定温度、予め設定された設定温度、インバータ回路部を含む雰囲気温度などに応じて回転数を可変することで、より一層、調理時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、第1の発明と同様な効果を得ることができる。
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0014】
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の構成を示している。この誘導加熱調理器はシステムキッチンのキャビネットに組み込んで使用する構成のものである。
【0015】
図に示すように、被加熱体である鍋などを載置するトッププレート11が本体16上面に設けあり、そのトッププレート11の下方には、左手前に加熱コイル12a、右手前に加熱コイル12bと中央奥に1口のラジェントヒータ13が配置されている。また本体16の左側で加熱コイル12aの下方にロースター14、前面右側には操作部15が配置されている。
【0016】
本体16内のロースター14の右側には、加熱コイル12a、12bに高周波電力を供給するインバータ回路部17が、樹脂製の基板ベースに固定されている。これは、インバータ回路部17を1ヵ所に集約することで、基板の面積を有効に使用できるともに、配線も短くてすみ、配線にノイズがのりにくくし、機器の信頼性を上げる目的のためである。
【0017】
そして、本体16の上面右後方に配した一つの吸排気開口部18の下方に、加熱コイル12a、12bおよびインバータ回路部17を冷却する冷却ファン19と冷却ファン駆動用モータ20とで形成される、ケーシングを有する冷却ファンユニット21を配し、本体16の上面に配した吸排気開口部18から冷却ファンユニット21の吸排気口22を連結するダクト23を設け、インバータ回路部17後方に冷却ファンユニット21の吸排気口24を設けている。なお、冷却後の空気は本体16上面左後方に配した一つの吸排気開口部28から排気される構成になっている。
【0018】
ここで、冷却ファン19は、吸・排気可能とするとともに、使用される加熱設定温度T℃になるまでは吸気方式による冷却とし、加熱設定温度T℃後は排気方式による冷却に切り替えるように構成されている。
【0019】
また、図2に示すように、特に、インバータ回路部17には、アルミなどで形成されるヒートシンク25にスイッチング素子26やダイオードブリッジ27が設けられている。これらスイッチング素子26やダイオードブリッジ27は、インバータ回路部17の中で最も発熱量が大きいものである。
【0020】
次に、加熱コイル12a、12b、インバータ回路部17の冷却方法について説明する。まず、冷却ファンユニット21の吸気時においては、トッププレート11の後方に設けられた吸排気開口部18から外気が入り、ダクト23の通気経路を通り、吸排気口22に吸い込まれ、吸排気口24から吐出した空気は、インバータ回路部17に向けて吹き付けられ、冷却される構成になっている。ところで、ヒートシンク25に設けたスイッチング素子26やダイオードブリッジ27は、インバータ回路部17の出力に比例して、すなわち被加熱体である鍋などを誘導加熱する加熱力に比例して大きくなる。よって、加熱力に応じて冷却ファンユニット21の風量も比例して大きくしている。また吹き付けられた空気の一部は加熱コイル12a、12bに吹き付けられ、双方を同時に冷却するとともに、それらを冷却した空気は本体16上面左後方に配した一つの吸排気開口部28から排気される。
【0021】
次に、冷却ファンユニット21の排気時において説明する。本体上面左後方に配した一つの吸排気開口部28より外気が入り、加熱コイル12a、12bを冷却した空気は、インバータ回路部17を通り、吸排気口24から吸い込まれ、吸排気口22を通り、ダクト23の通気経路を通って本体16上面の右後方に配した吸排気開口部18より排出される。
【0022】
ただし、排気時における冷却能力は吸気時おけるものと比較して小さくなっている。よって、被加熱体である鍋などを誘導加熱する調理および加熱力の大小に応じて、例えば、揚げ物調理において、使用者がある油温度T℃を設定した場合、設定された温度までは強い火力、冷却は吸気方式で動作し、設定された油温度T℃になると本体1の前面右側に配された操作部15より報知するとともに、油温度を一定に保つようにインバータ回路部17の出力を制御する。この制御においては強い出力は必要なくなり、むしろ出力を低減、もしくは断続運転を行う。この場合、インバータ回路部17上の発熱部品なども発熱量が減少、さらには加熱コイル12a、12bも同様に発熱量が減少するため、冷却も排気方式に切り替える。
【0023】
以上のように、使用者が設定する加熱設定温度T℃、特に、揚げ物調理時において設定した油温になるまでは、火力の大きいため吸気方式とし、設定された油温になると火力を自動的に減少させるため排気方式に切り替えることで、実際に調理される時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、インバータ回路部の絶縁劣化による部品の破壊、インバータ回路部の破壊、さらには発火、発煙などを抑制することができるとともに、冷却ファンの回転数を低減できるので、低騒音化することができる。
【0024】
なお、本実施の形態では、使用者が設定する加熱設定温度T℃で冷却方式を切り替えたが、加熱設定温度T℃に限らず、要は、使用状態に応じて冷却方式を切り替えるようにすることで、同様な効果が期待できる。
【0025】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における誘導加熱調理器について説明する。基本的な構成、動作は実施の形態1と同様であるので、図1に基づいて説明する。
【0026】
本実施の形態では、冷却ファン19の吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、実施の形態1における加熱設定温度T℃の前後に代えて、使用される設定温度T0℃が、予め設定された設定温度T1℃以上か否かにより行う構成としたものである。すなわち、使用される設定温度T0℃が予め設定された設定温度T1℃以上の場合には冷却を吸気方式とし、そうでなければ冷却を排気方式とするものである。
【0027】
以上のように、冷却ファン19の吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、使用される設定温度T0℃が、予め設定された設定温度T1℃以上か否かにより行う構成としたことで、調理時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
【0028】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における誘導加熱調理器について説明する。基本的な構成、動作は実施の形態1と同様であるので、図1と図3に基づいて説明する。
【0029】
本実施の形態では、冷却ファン19の吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、実施の形態1における加熱設定温度T℃の前後に代えて、インバータ回路部17を含む雰囲気温度T2℃に応じて行う構成としたものである。すなわち、雰囲気温度T2℃が予め設定された温度T1℃以下においては、冷却能力の低い排気方式をとり、設定された温度T1℃を超える場合においては吸気方式をとるものである。
【0030】
具体的には、図3に示すように、ヒートシンク25に設けたインバータ回路部17のスイッチング素子26やダイオードブリッジ27の温度を検知するインバータ温度検知手段29や、図1に示すように、加熱コイル12a、加熱コイル12bなどの温度を検知する加熱コイル温度検知手段30を備え、それぞれの温度検知手段29、30のある設定された温度T3℃、T4℃以下においては、冷却能力の低い排気方式をとり、これを超えた温度においては吸気方式をとる構成とする。ここで雰囲気温度T2℃は、温度T3℃、T4℃を総称して示したものである。なお、温度T3℃、T4℃は、それぞれの温度検知手段29、30に設定された温度であるが、場合によっては同一温度であってもよい。
【0031】
以上のように、冷却ファン19の吸気方式と排気方式による冷却の切り替えは、インバータ回路部17を含む雰囲気温度T2℃に応じて行う構成とすることで、調理時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
【0032】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4における誘導加熱調理器について説明する。基本的な構成、動作は実施の形態1と同様であるので、図1に基づいて説明する。
【0033】
本実施の形態では、冷却ファン19の回転数を可変できる構成としたものである。すなわち、各実施の形態1〜3における、使用される加熱設定温度T℃、予め設定された設定温度T1℃、インバータ回路部を含む雰囲気温度T2℃に応じて回転数を可変するようにした。
【0034】
以上のように、冷却ファン19の回転数を可変できる構成とすることで、より一層、調理時に発生する油煙などを吸い込む機会を少なくさせることができ、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、油煙や空気中の埃などを吸い込む機会を少なくさせ、インバータ回路部の絶縁劣化による部品の破壊、インバータ回路部の破壊、さらには発火、発煙などを抑制することができるので、ビルトイン型および据え置き型の誘導加熱調理器の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態1〜4における誘導加熱調理器の構成を示す分解斜視図
【図2】同誘導加熱調理器におけるヒートシンク部を示す平面図
【図3】本発明の実施の形態4におけるヒートシンク部を示す平面図
【符号の説明】
【0037】
11 トッププレート
12a、12b 加熱コイル
16 本体
17 インバータ回路部
19 冷却ファン




 

 


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