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発明の名称 原子燃料集合体取扱工具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−3203(P2007−3203A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−180257(P2005−180257)
出願日 平成17年6月21日(2005.6.21)
代理人 【識別番号】100078813
【弁理士】
【氏名又は名称】上代 哲司
発明者 中筋 広順 / 北川 裕士
要約 課題
簡易な原子燃料集合体取扱工具であって、原子燃料集合体への着座確認、把持確認が確実に、かつ容易にできる原子燃料集合体取扱工具を提供すること。

解決手段
沸騰水型原子炉用の原子燃料集合体取扱工具であって、原子燃料集合体の支持手段が垂設され,前記支持手段の下端または下端近傍に、エア駆動装置によって前記原子燃料集合体を把持する把持手段が設けられ、前記支持手段の上端または上端近傍に、前記原子燃料集合体の着座状態表示手段または把持状態表示手段が設けられていることを特徴とする原子燃料集合体取扱工具。
特許請求の範囲
【請求項1】
沸騰水型原子炉用の原子燃料集合体取扱工具であって、
原子燃料集合体の支持手段が垂設され,
前記支持手段の下端または下端近傍に、エア駆動装置によって前記原子燃料集合体を把持する把持手段が設けられ、
前記支持手段の上端または上端近傍に、前記原子燃料集合体の着座状態表示手段または把持状態表示手段が設けられている
ことを特徴とする原子燃料集合体取扱工具。
【請求項2】
前記支持手段に、前記着座状態表示手段および前記把持状態表示手段の双方が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項3】
前記支持手段が、
支持パイプと、
前記支持パイプ下端に連通して設けられ、内部に前記原子燃料集合体を把持する把持手段が設けられたグラップルとを
有する手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項4】
前記把持手段が、把持部を有し、前記把持部に設けられた弾性体による弾性により、前記把持部が前記原子燃料集合体を把持する手段であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項5】
前記把持部にエア駆動装置が連結して設けられ、前記エア駆動装置にエアが供給された場合に、前記把持部による前記原子燃料集合体の把持が解除されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項6】
前記支持手段の内部に、前記エア駆動装置用のエア供給管およびエア排気管が、昇降自在に垂設されていることを特徴とする請求項5に記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項7】
前記エア供給管および前記エア排気管が、柔軟性のある管により前記エア駆動装置に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項8】
前記着座状態表示手段または前記把持状態表示手段が、前記エア供給管または前記エア排気管の上部に設けられたエア管位置表示と、前記支持パイプに設けられた支持手段位置表示の組み合わせによる表示手段であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項9】
着座確認具が、前記エア供給管または前記エア排気管の下部に固設され、
前記原子燃料集合体取扱工具の下降により、前記原子燃料集合体の上端に設けられたハンドルが、グラップル下面に設けられた貫通孔から、貫入されることにより、前記ハンドルが、前記着座確認具に当接しながら前記着座確認具を上昇させ、
前記着座確認具の上昇により前記エア供給管または前記エア排気管が上昇することを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項10】
前記着座確認具の下降により、前記把持手段の把持動作が禁止されることを特徴とする請求項9に記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項11】
前記着座確認具の上昇により、前記把持手段の把持動作の禁止が解除されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項12】
前記エア供給管または前記エア排気管が、前記把持手段にリンク機構により連結されており、
前記把持手段により前記原子燃料集合体が把持される場合は、前記エア供給管または前記エア排気管が下方または上方に、
前記把持手段により前記原子燃料集合体の把持が解除される場合は、前記エア供給管または前記エア排気管が上方または下方に、
昇降することを特徴とする請求項6ないし請求項11のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具。
【請求項13】
前記原子燃料集合体取扱工具が、前記原子燃料集合体に着座した時における前記着座確認具の位置が、
前記原子燃料集合体取扱工具により前記原子燃料集合体を吊り上げた時における前記着座確認具の位置より、上方である
ことを特徴とする請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、沸騰水型原子炉用の原子燃料集合体の移動などに用いられる原子燃料集合体取扱工具に関する。
【背景技術】
【0002】
沸騰水型原子力発電所で使用される原子燃料集合体の移動などにおいて用いられる原子燃料集合体取扱工具は、一般的には、いわゆる原子燃料交換機が用いられ、前記原子燃料交換機のマスト下端に設けられたグラップルにより原子燃料集合体を把持し、吊り上げた後、所定の場所に移動させている。しかし、前記原子燃料交換機は、大型で、取り扱いが煩雑であり、さらに高価である。
【0003】
このため、特にキャスク(原子燃料輸送容器)などへの原子燃料集合体の収納、取り出しには、操作の簡易性、機敏性の点より、簡易な原子燃料集合体取扱工具が用いられている。この種の原子燃料集合体取扱工具としては、エアシリンダなどのエア駆動方式のグラップルをワイヤで吊り下げ、グラップルで原子燃料集合体を把持する原子燃料集合体取扱工具がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の簡易な原子燃料集合体取扱工具の場合、原子燃料集合体取扱工具が、原子燃料集合体に着座したか否かの確認(着座確認)、あるいは、原子燃料集合体取扱工具が、原子燃料集合体を把持したか否かの確認(把持確認)が、以下の理由により困難であった。
【0005】
原子燃料を収納した原子燃料集合体は、通常、水中に保管されている。これは、原子燃料、特に使用済原子燃料から放出されるγ線や中性子線等の放射線を、水による減衰や散乱により遮蔽し、作業員の被曝低減を図るためである。
【0006】
一方、前記の簡易な原子燃料集合体取扱工具の場合、着座確認、把持確認のための表示が、グラップルに取り付けられているため、着座確認、把持確認をするためには、一般的には水深約8mの水中にあるグラップルの表示を双眼鏡その他の方法で確認する必要があった。
【0007】
このため、本発明が解決しようとする課題は、簡易な原子燃料集合体取扱工具であって、原子燃料集合体への着座確認、把持確認が確実に、かつ容易にできる原子燃料集合体取扱工具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、鋭意検討の結果、原子燃料取扱工具の上端または上端近傍に、前記原子燃料集合体の着座状態表示手段または把持状態表示手段を設けることにより、前記の課題を達成させることができることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
即ち、本発明は、請求項1として、
沸騰水型原子炉用の原子燃料集合体取扱工具であって、
原子燃料集合体の支持手段が垂設され,
前記支持手段の下端または下端近傍に、エア駆動装置によって前記原子燃料集合体を把持する把持手段が設けられ、
前記支持手段の上端または上端近傍に、前記原子燃料集合体の着座状態表示手段または把持状態表示手段が設けられている
ことを特徴とする原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0010】
本発明では、支持手段の上端または上端近傍に、原子燃料集合体の着座状態表示手段または把持状態表示手段が設けられているため、水中ではなく、気中で、着座確認または把持確認ができるため、容易に確認作業ができる。
【0011】
次に、本発明は、請求項2として、
前記支持手段に、前記着座状態表示手段および前記把持状態表示手段の双方が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0012】
本発明により、着座および把持の双方について、容易に確認作業ができる。
【0013】
次に、本発明は、請求項3として、
前記支持手段が、
支持パイプと、
前記支持パイプ下端に連通して設けられ、内部に前記原子燃料集合体を把持する把持手段が設けられたグラップルとを
有する手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0014】
本発明により、支持パイプとグラップルを基本構成とする原子燃料集合体取扱工具によって、前記課題を達成させることができる。
【0015】
次に、本発明は、請求項4として、
前記把持手段が、把持部を有し、前記把持部に設けられた弾性体による弾性により、前記把持部が前記原子燃料集合体を把持する手段であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0016】
本発明により、エア駆動装置へのエアの供給停止などのトラブルが生じても、その様なトラブルとは関係なく、常に確実な原子燃料集合体の把持が可能となる。なお、本発明においては、把持部に直接、弾性体が設けられている場合の外、把持部に連結された部材に弾性力が働き、間接的に把持部に弾性力が働く様に、弾性体が設けられている場合も含む。
【0017】
次に、本発明は、請求項5として、
前記把持部にエア駆動装置が連結して設けられ、前記エア駆動装置にエアが供給された場合に、前記把持部による前記原子燃料集合体の把持が解除されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0018】
本発明により、エアの供給という簡単な工程だけによって、原子燃料集合体の把持の解除ができると共に、エア供給の停止トラブルが生じても、把持が解除されるという危険が発生しない安全な設計となっている。
【0019】
次に、本発明は、請求項6として、
前記支持手段の内部に、前記エア駆動装置用のエア供給管およびエア排気管が、昇降自在に垂設されていることを特徴とする請求項5に記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0020】
次に、本発明は、請求項7として、
前記エア供給管および前記エア排気管が、柔軟性のある管により前記エア駆動装置に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0021】
次に、本発明は、請求項8として、
前記着座状態表示手段または前記把持状態表示手段が、前記エア供給管または前記エア排気管の上部に設けられたエア管位置表示と、前記支持パイプに設けられた支持手段位置表示の組み合わせによる表示手段であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0022】
以上の発明により、エア供給管やエア排気管を、エア給排用としてだけでなく、着座状態表示や把持状態表示の手段としても兼用させることができ、支持パイプに支持手段位置表示を設けることだけで容易に各状態の確認作業ができ、工具の小型化、低価格化も可能となる。
【0023】
次に、本発明は、請求項9として、
着座確認具が、前記エア供給管または前記エア排気管の下部に固設され、
前記原子燃料集合体取扱工具の下降により、前記原子燃料集合体の上端に設けられたハンドルが、グラップル下面に設けられた貫通孔から、貫入されることにより、前記ハンドルが、前記着座確認具に当接しながら前記着座確認具を上昇させ、
前記着座確認具の上昇により前記エア供給管または前記エア排気管が上昇することを特徴とする請求項6ないし請求項8のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0024】
本発明では、原子燃料集合体取扱工具の下降状態が、エア管(エア供給管またはエア排気管)の昇降に連動されているため、エア管に設けられたエア管位置表示と、前記支持パイプに設けられた支持手段位置表示により、原子燃料集合体取扱工具の原子燃料集合体への着座確認が、エア管の上部、即ち気中で行える。
【0025】
次に、本発明は、請求項10として、
前記着座確認具の下降により、前記把持手段の把持動作が禁止されることを特徴とする請求項9に記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0026】
次に、本発明は、請求項11として、
前記着座確認具の上昇により、前記把持手段の把持動作の禁止が解除されることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0027】
以上の発明により、原子燃料集合体取扱工具が原子燃料集合体に着座していない場合に、支持手段により、把持動作をし、把持したことと勘違いして、原子燃料集合体取扱工具を吊り上げるということを防止できる。そして、着座確認具を把持動作の禁止手段として兼用することができ、工具の小型化、低価格化が可能となる。
【0028】
次に、本発明は、請求項12として、
前記エア供給管または前記エア排気管が、前記把持手段にリンク機構により連結されており、
前記把持手段により前記原子燃料集合体が把持される場合は、前記エア供給管または前記エア排気管が下方または上方に、
前記把持手段により前記原子燃料集合体の把持が解除される場合は、前記エア供給管または前記エア排気管が上方または下方に、
昇降することを特徴とする請求項6ないし請求項11のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0029】
本発明では、原子燃料集合体取扱工具の把持状態が、エア管(エア供給管またはエア排気管)の昇降に連動されているため、エア管に設けられたエア管位置表示と、前記支持パイプに設けられた支持手段位置表示により、原子燃料集合体取扱工具による原子燃料集合体の把持確認が、エア管の上部、即ち気中で行える。
さらに、原子燃料集合体取扱工具から原子燃料集合体を外す時に、エア供給停止トラブルが発生した場合、エア管を手動で下降させることにより把持解除の操作を手動で行なうことができる。
【0030】
次に、本発明は、請求項13として、
前記原子燃料集合体取扱工具が、前記原子燃料集合体に着座した時における前記着座確認具の位置が、
前記原子燃料集合体取扱工具により前記原子燃料集合体を吊り上げた時における前記着座確認具の位置より、上方である
ことを特徴とする請求項9ないし請求項12のいずれかに記載の原子燃料集合体取扱工具を提供する。
【0031】
本発明により、原子燃料集合体取扱工具により前記原子燃料集合体を把持し、吊り上げた時に、着座確認具が、支持手段に対して、相対的に下降するため、吊り上げ中は、着座確認具が、把持の解除を禁止することになり、原子燃料集合体の吊り上げや移動が安全に行える。
【発明の効果】
【0032】
本発明では、簡易な原子燃料集合体取扱工具においても、水中ではなく、気中で、着座確認または把持確認ができるため、容易に確認作業ができる。このため、誤操作を防止することができる。
また、事故などによるエア駆動装置へのエアの供給停止などのトラブルが生じても、その様なトラブルとは関係なく、常に確実な原子燃料集合体の把持が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下において、図面を参照してこの発明の実施形態を説明するが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【実施例1】
【0034】
図1は、本発明の一実施例の原子燃料集合体取扱工具1の動作説明図である。
【0035】
支持パイプ101には、下端にグラップル102が、上端にUボルトからなる吊り具103が設けられている。支持パイプ101内には、エア供給パイプ104(エア供給管)、エア排気パイプ105(エア排気管)が昇降自在に垂設され、各々グラップル102内に達している。
【0036】
エア供給パイプ104の下端には、着座確認具106が固着されており、またエア供給パイプ104は下端近傍から柔軟性のあるエアホース107により、エアシリンダ108の1つのポート(下側ポート)に配管されている。
【0037】
エア供給パイプ104の上端は、吊り具103近傍に位置し、エア供給パイプ104の上端近傍の外面には、目盛り109(エア管位置表示)が設けられている。また目盛り109に対応する位置の支持パイプ101の部分には、目盛り109を指示する指示線110(支持手段位置表示)が設けられている。
【0038】
また、エア供給パイプ104の上端には、エア供給装置からのエア配管が接続されている(図示せず)。
【0039】
エア排気パイプ105の下端近傍には、リンク111が設けられており、エア排気パイプ105とグラップル102に設けられた爪112(把持部)とがリンク機構で連結されている。
【0040】
また、エア排気パイプ105の下端近傍から柔軟性のあるエアホース113により、エアシリンダ108の他のポート(上側ポート)に配管されている。
【0041】
エア排気パイプ105の上端は、吊り具103近傍に位置し、エア排気パイプ105の上端近傍の外面には、目盛り114(エア管位置表示)が設けられている。目盛り114に対応する位置の支持パイプ101の部分には、目盛り114を指示する指示線115(支持手段位置表示)が設けられている。
【0042】
グラップル102内に設けられた爪112は、単動型のエアシリンダ108に連結されており、また爪112の上面には、第1溝116と第2溝117が設けられている。
【0043】
エアシリンダ108は、内部にスプリング(図示せず)が設けられており、エア供給パイプ104からのエアの供給がない場合、原子燃料集合体(図示せず)上端のハンドル118が把持される方向に爪112が移動し、エア供給パイプ104からエアが供給されることにより、原子燃料集合体上端のハンドル118の把持が解除される方向に爪112が移動する。
【0044】
グラップル102の下面には、原子燃料集合体の上端に設けられたハンドル118が貫入できる貫通孔119が設けられており、貫通孔119の下部には、ハンドル118が、貫入しやすい様にテーパ部120が設けられている。
【0045】
次に、本実施例の動作を説明する。
図1(イ)は、原子燃料集合体取扱工具1が、上端の吊り具103により、ワイヤ(図示せず)で吊り下げられているノーマル状態を示している。
【0046】
図1(イ)の状態では、エア供給パイプ104を通じてエアが、エアシリンダ108に供給されており、爪112は、エアシリンダ108側に位置している。
【0047】
そして、着座確認具106の下端は、エア供給パイプ104と着座確認具106の自重により、爪112の第1溝116に、嵌入されており、爪112の移動が制限されている。これにより、機器の故障などによりエアシリンダ108へのエアの供給が停止されても、爪112には、エアシリンダ108の内部のスプリングによる弾性力が、爪112を貫通孔119方向に移動させる方向に働いているが、爪112は、貫通孔119方向に移動することがない。
【0048】
次に、図1(イ)の状態から、原子燃料集合体取扱工具1を原子燃料集合体に下降させると、原子燃料集合体の上端のハンドル118が、貫通孔119を貫通し、前記の通り、爪112が、貫通孔119方向に移動できない状態になっているため、図1(ロ)の如く、原子燃料集合体取扱工具1が、原子燃料集合体に着座し、ハンドル118が、着座確認具106に当接しながら、着座確認具106を、原子燃料集合体取扱工具1に対し相対的に上昇させる。
【0049】
これにより、エア供給パイプ104が上昇し、目盛り109と指示線110により、原子燃料集合体の着座が確認できる。
【0050】
また、爪112の第1溝116に嵌入されていた着座確認具106の下端が、第1溝116から離れ、爪112の移動制限が解除される。この状態で、エアシリンダ108へのエアの供給を停止する。これにより、爪112が、エアシリンダ108の内部に設けられたスプリングの弾性力により、貫通孔119方向に移動し、図1(ハ)の如くハンドル118を把持する。
【0051】
図1(ハ)の状態においては、爪112の貫通孔119方向への移動に伴い、リンク111の動作により、エア排気パイプ105が上昇し、目盛り114と指示線115により、原子燃料集合体のハンドル118が、爪112により把持されたことを確認できる。
【0052】
次に、ワイヤを巻き上げることにより原子燃料集合体取扱工具1を吊り上げる。原子燃料集合体取扱工具1の吊り上げに伴い、原子燃料集合体上端のハンドル118が、爪112の上面に当接する位置まで、原子燃料集合体取扱工具1に対し、相対的に下降する。
【0053】
これにより、着座確認具106が下降し、エア供給パイプ104が下降する。さらに、着座確認具106の下端が、爪112の第2溝117に嵌入され、爪112の移動が制限され、原子燃料集合体取扱工具1の吊り上げ中に、原子燃料集合体の把持が解除されることが防止される。
【0054】
次に、吊り上げた原子燃料集合体取扱工具1を所定の位置まで移動させた後、原子燃料集合体取扱工具1をワイヤにより下降させ、原子燃料集合体を所定の位置に設置する。
【0055】
原子燃料集合体が所定の位置に設置される際、原子燃料集合体上端のハンドル118が、着座確認具106に当接しながら着座確認具106を上昇させ、その結果エア供給パイプ104を上昇させる。さらに、着座確認具106の下端も、爪112の第2溝117から離れ、爪112の移動の制限が解除される。
【0056】
次に、エア供給パイプ104を通じてエアをエアシリンダ108に供給し、エアシリンダ108の動作により、爪112が貫通孔119から離れ、原子燃料集合体上端のハンドル118の把持を解除する。
【0057】
なお、この場合において、機器の故障などにより、エアシリンダ108へのエア供給ができない状態が発生しても、エア排気パイプ105を押し下げることにより、爪112を強制的にエアシリンダ108方向に移動させ、ハンドル118の把持を解除することができる。
【0058】
次に、ワイヤを巻き上げ、原子燃料集合体取扱工具1を吊り上げることにより、図1(イ)のノーマル状態に戻し、新たな作業に備える。
【0059】
以上の動作において、エア供給パイプ104の昇降は、着座確認具106の昇降に連動されており、エア排気管105の昇降は、爪112の移動に連動されているため、原子燃料集合体取扱工具1の原子燃料集合体への着座や、原子燃料集合体の把持が、エア供給パイプ104やエア排気パイプ105の昇降時、作業者が、気中に設けられた目盛り109、114、指示線110、115を見ることにより、気中で確実に確認できる。
【実施例2】
【0060】
図2は、本発明の他の実施例の原子燃料集合体取扱工具2の動作説明図である。
支持パイプ201には、下端にグラップル202が、上端にUボルトからなる吊り具203が設けられている。支持パイプ201内には、エア供給パイプ204(エア供給管)、エア排気パイプ205(エア排気管)が昇降自在に垂設され、各々グラップル202内に達している。なお、図2のグラップル202内においては、エア供給パイプ204は、エア排気パイプ205の背面に設けられている。
【0061】
エア供給パイプ204の下端には、着座確認具206が固着されており、またエア供給パイプ204は下端近傍から柔軟性のあるエアホース207により、エアシリンダ208の1つのポート(下側ポート)に配管されている。
【0062】
エア供給パイプ204の上端は、吊り具203近傍に位置し、エア供給パイプ204の上端近傍の外面には、指示線209(エア管位置表示)が設けられている。また指示線209に対応する位置には、支持パイプに固定された目盛り210(支持手段位置表示)が設けられている。
【0063】
また、エア供給パイプ204の上端には、エア供給装置からのエア配管が接続されている(図示せず)。
【0064】
エア排気パイプ205の下端近傍には、リンク211が設けられており、エア排気パイプ205とグラップル202に設けられた爪212(把持部)とがリンク機構で連結されている。
【0065】
また、エア排気パイプ205の下端近傍から柔軟性のあるエアホース213により、エアシリンダ208の他のポート(上側ポート)に配管されている。
【0066】
エア排気パイプ205の上端は、吊り具203近傍に位置し、エア排気パイプ205の上端近傍の外面には、指示線214(エア管位置表示)が設けられている。また指示線214に対応する位置には、支持パイプ201に固着された目盛り215(支持手段位置表示)が設けられている。
【0067】
グラップル202内に設けられた爪212は、リンク211を介して単動型のエアシリンダ208に連結されている。爪212は図1の実施例の場合と異なり、コの字状に形成されており、爪212の一端A近傍を支点として回動する様に構成されている。
【0068】
エアシリンダ208とリンク211の間には、スプリング216が設けられており、エア供給パイプ204からのエアの供給がない場合、原子燃料集合体(図示せず)上端のハンドル218が把持される方向に爪212が回動し、エア供給パイプ204を通じてエアが供給されることにより、原子燃料集合体上端のハンドル218の把持が解除される方向に爪212が回動する。
【0069】
グラップル202の下面には、原子燃料集合体の上端に設けられたハンドル218が貫入できる貫通孔219が設けられており、貫通孔219の下部には、ハンドル218が、貫入しやすい様にテーパ部220が設けられている。
【0070】
次に、本実施例の動作を説明する。
図2(イ)は、原子燃料集合体取扱工具2が、上端の吊り具203により、ワイヤ(図示せず)で吊り下げられているノーマル状態を示している。
【0071】
図2(イ)の状態では、エア供給パイプ204を通じてエアが、エアシリンダ208に供給されており、爪212は、燃料集合体上端のハンドル218の把持を解除する状態に位置している。なお、図2(イ)の左下図は燃料集合体上端のハンドル218を側方から見た図である。
【0072】
そして、着座確認具206は、エア供給パイプ204と着座確認具206の自重により、グラップル202下端近傍に位置する。このため、コの字状の爪212の一端Bが着座確認具206の側面に当接し、爪212がハンドル218を把持する方向、即ち貫通孔方向への回動が制限されている。
【0073】
これにより、機器の故障などによりエアシリンダ208へのエアの供給が停止されても、爪212には、スプリング216による弾性力が、爪212を貫通孔219方向に移動させる方向に働いているが、爪212は、貫通孔219方向に回動することがない。
【0074】
次に、図2(イ)の状態から、原子燃料集合体取扱工具2を原子燃料集合体に下降させると、原子燃料集合体の上端のハンドル218が、貫通孔219を貫通し、前記の通り、爪212が、貫通孔219方向に回動できない状態になっているため、図2(ロ)の如く、原子燃料集合体取扱工具2が、原子燃料集合体に着座し、ハンドル218が、着座確認具206に当接しながら、着座確認具206を、原子燃料集合体取扱工具2に対し相対的に上昇させる。
【0075】
これにより、エア供給パイプ204が上昇し、指示線209と目盛り210により、原子燃料集合体の着座が確認できる。
また、着座確認具206が上昇することにより、爪212の回動制限が解除される。
【0076】
この状態で、エアシリンダ208へのエアの供給を停止する。これにより、爪212が、スプリング216の弾性力により、貫通孔219方向に移動し、図2(ハ)の如くハンドル218を把持する。なお、図2(ハ)(ニ)(ホ)は、グラップル202内におけるエア排気パイプ205を取り除いた図である。
【0077】
図2(ハ)の状態においては、爪212の貫通孔219方向への回動に伴い、リンク211の動作により、エア排気パイプ205が下降し、指示線214と目盛り215により、原子燃料集合体が、爪212により把持されたことを確認できる。
【0078】
次に、ワイヤを巻き上げることにより原子燃料集合体取扱工具2を吊り上げる。原子燃料集合体取扱工具2の吊り上げに伴い、図2(ニ)に示される通り、原子燃料集合体上端のハンドル218が、爪212のコの字内面に当接する位置まで、原子燃料集合体取扱工具2に対し、相対的に下降する。
【0079】
これにより、着座確認具206が下降し、エア供給パイプ204が下降する。また着座確認具206の下端が、コの字内面に当接しているため爪212の回動が制限され、原子燃料集合体取扱工具2の吊り上げ中に、原子燃料集合体の把持が解除されることが防止される。
【0080】
次に、吊り上げた原子燃料集合体取扱工具2を所定の位置まで移動させた後、原子燃料集合体取扱工具2をワイヤにより下降させ、原子燃料集合体を所定の位置に設置する。
【0081】
原子燃料集合体が所定の位置に設置される際、図(ホ)に示される通り、原子燃料集合体上端のハンドル218が、着座確認具206に当接しながら着座確認具206を上昇させ、その結果エア供給パイプ204を上昇させる。そして、着座確認具206が上昇することにより、爪212回動の制限が解除される。
【0082】
次に、エア供給パイプ204を通じてエアをエアシリンダ208に供給し、エアシリンダ208の動作により、爪212が貫通孔219から離れる方向に回動し、原子燃料集合体上端のハンドル218の把持を解除する。
【0083】
なお、この場合において、機器の故障などにより、エアシリンダ208へのエア供給ができない状態が発生しても、エア排気パイプ205を引き上げることにより、爪212を強制的に回動させ、ハンドル218の把持を解除することができる。
【0084】
次に、ワイヤを巻き上げ、原子燃料集合体取扱工具2を吊り上げることにより、図2(イ)のノーマル状態に戻し、新たな作業に備える。
【0085】
以上の動作において、エア供給パイプ204の昇降は、着座確認具206の昇降に連動されており、エア排気管205の昇降は、爪212の回動に連動されているため、原子燃料集合体取扱工具2の原子燃料集合体への着座や、原子燃料集合体の把持が、エア供給パイプ204やエア排気パイプ205の昇降時、作業者が、気中に設けられた指示線209、214と目盛り210、215を見ることにより、気中で確実に確認できる。
【0086】
なお、図1、図2の実施例において、エア供給パイプ、エア排気パイプのそれぞれの位置をセンサで検知して、エアの供給および停止に対するインターロックを取ることにより、より効率的な作業が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の一実施例の動作説明図である。
【図2】本発明の他の実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
【0088】
1,2 原子燃料集合体取扱工具
101、201 支持パイプ
102、202 グラップル
103、203 吊り具
104、204 エア供給パイプ
105、205 エア排気パイプ
106、206 着座確認具
107、113、207、213 エアホース
108、208 エアシリンダ
109、114、210、215 目盛り
110、115、209、214 指示線
111、211 リンク
112、212 爪
116 第1溝
117 第2溝
118、218 ハンドル
119、219 貫通孔
120、220 テーパ部
216 スプリング




 

 


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