Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
原子炉のシュラウド切断処理装置 - 株式会社東芝
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 核技術 -> 株式会社東芝

発明の名称 原子炉のシュラウド切断処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−139618(P2007−139618A)
公開日 平成19年6月7日(2007.6.7)
出願番号 特願2005−334970(P2005−334970)
出願日 平成17年11月18日(2005.11.18)
代理人 【識別番号】100078765
【弁理士】
【氏名又は名称】波多野 久
発明者 渡辺 祐介 / 小茂鳥 岳 / 近藤 栄治 / 日高 幸昭 / 栗原 賢二 / 辻 光一 / 岩佐 英志
要約 課題
炉心シュラウドやシュラウドサボートシリンダのようなシュラウドの切断や端面加工を現地にて、遠隔作業により、自動的にかつ能率よく、しかも高精度で容易に行うことができるようにする。

解決手段
シュラウド2の下部、炉内構造物、または原子炉容器に固定設置されるフレーム12,13,14を備え、フレームは炉内で高さ調整が可能な支持手段16を有し、この支持手段による高さ調整により水平度を設定可能に構成する一方、フレームは周方向に旋回駆動する1以上の切断ユニット20を有する。
特許請求の範囲
【請求項1】
原子炉内に軸心を垂直にして固定設置されたシュラウドの周壁を周方向に沿って水中遠隔操作により連続して切断処理を行う原子炉のシュラウド切断処理装置であって、前記シュラウドの下部、炉内構造物、または原子炉容器に固定設置されるフレームを備え、前記フレームは炉内で高さ調整が可能な支持手段を有し、この支持手段による高さ調整により水平度を設定可能に構成する一方、前記フレームは周方向に旋回駆動する1以上の切断ユニットを有することを特徴とする原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項2】
請求項1記載のシュラウド切断処理装置において、前記フレームは、前記シュラウド内に張力によって固定されるフレームと、このフレーム上に搭載されて周方向および径方向に移動できる切断ユニットとを備えている原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項3】
請求項1記載のシュラウド切断処理装置において、フレームは、その周縁部から放射状に突出して、先端部がシュラウドの内周面に当接することにより、そのシュラウドにフレームを固定させる複数のジャッキを有する原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項4】
請求項1記載のシュラウド切断処理装置において、複数の研削用ユニットは、フレームに搭載された軌道上を各々独立して旋回駆動する構成とされている原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項5】
請求項4記載のシュラウド切断処理装置において、研削用ユニットは、半径方向の位置調整機能を備えている原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか一項に記載のシュラウド切断処理装置において、研削用ユニットは、上下方向の位置調整機能を備えている原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項7】
請求項6ないし7のいずれかに記載のシュラウド切断処理装置において、工具ユニットは、研削用ユニットに着脱自在に装着されている原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれか一項に記載のシュラウド切断処理装置において、研削用ユニットに付属して、シュラウドの研削屑を収容する回収装置を設け、前記回収装置は、研削屑を周囲の水と同時に回収するポンプと、研削屑を周囲の水から分離させるフィルタとを備えた原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか一項に記載のシュラウド切断処理装置において、当該切断加工の対象の切断部位は前記炉心シュラウドの中間および前記炉心シュラウド下端の対シュラウドサポートシリンダ接続部位である原子炉のシュラウド切断処理装置。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれか一項に記載のシュラウド切断処理装置において、フレームに、形状計測装置、溶接装置、研磨装置または表面改質装置を搭載した原子炉のシュラウド切断処理装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は原子炉のシュラウド切断処理装置に係り、例えば沸騰水型原子炉(BWR)の原子炉圧力容器内に設置される炉心シュラウドおよびシュラウドサポートシリンダ等の切断およびそれに関連する処理、すなわち切断、端面研削加工、内径計測、加工面計測、補修溶接、表面改質などに適用されるシュラウド切断処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
原子力発電プラントを建設後、長期間に亘って運転した場合には、安全性の確保などの見地から定期点検時のデータなどに基づいて各種部品の交換が行われ、それにより健全性を維持して継続的な運用が図られる。
【0003】
例えば沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設けられる部品のうち、着脱可能な構成のものは比較的容易に交換することが可能であるが、固定装置型の部品については一部を切断し、切断後に端面加工などにより開先を形成して新部品を溶接などにより固定する必要がある。
【0004】
この場合、原子炉圧力容器内は、運転時の放射線照射によって放射化されているため、切断,端面加工、計測、表面改質および溶接などの作業は遠隔操作により行うことが望まれる。特に、切断,端面加工は被曝低減の観点から可能な限り水中で行うことが望ましい。
【0005】
炉心シュラウドは、原子炉圧力容器の炉心部に固定設置されており、高放射化されている。この炉心シュラウドは、原子炉圧力容器内の底部から立上るシュラウドサポートシリンダに下端部が溶接により接続されている。この炉心シュラウドを交換する場合には、下端部のシュラウドサポートシリンダとの接合部位を切断して、一旦撤去する必要があるが、炉心シュラウドの高さが高いため、最初に炉心シュラウドの中間部で切断し、次いで下端部のシュラウドサポートシリンダとの接合部位を切断することが望ましい。
【0006】
その後、残ったシュラウドサボートシリンダ部位の上端面を端面加工して開先形成を行う必要もある。しかる後、新炉心シュラウドをシュラウドサポートシリンダに溶接することになる。
【0007】
従来、このような切断処理に関する従来技術としては、シュラウドサポートなどの切断および取替えを期中および水中で分割して行う技術(特許文献1参照)、炉心シュラウド等を複数の切断片にする技術(特許文献2参照)等が提案されている。
【特許文献1】特開2000−162376号公報
【特許文献2】特開平8−240693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、運転後のシュラウド交換は現地(サイト)で行われ、特定の限られた空間内で、しかも放射化された雰囲気の下、水中で行われるため、人手により作業することができないばかりでなく、技術的にも汎用の機械設備を使用することが困難である。
【0009】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、炉心シュラウドやシュラウドサボートシリンダのようなシュラウドの切断や端面加工を現地にて、遠隔作業により、自動的にかつ能率よく、しかも高精度で容易に行うことができるシュラウド切断処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を達成するために、本発明では、原子炉内に軸心を垂直にして固定設置されたシュラウドの周壁を周方向に沿って水中遠隔操作により連続して切断処理を行う原子炉のシュラウド切断処理装置であって、前記シュラウドの下部、炉内構造物、または原子炉容器に固定設置されるフレームを備え、前記フレームは炉内で高さ調整が可能な支持手段を有し、この支持手段による高さ調整により水平度を設定可能に構成する一方、前記フレームは周方向に旋回駆動する1以上の切断ユニットを有することを特徴とする原子炉のシュラウド切断処理装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、炉心シュラウドやシュラウドサポートシリンダのようなシュラウドの切断や端面加工を現地にて、遠隔作業により、自動的に、かつ能率よく、しかも高精度で、容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係るシュラウド切断処理装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設置される炉心シュラウドの交換に際し、その切断加工および炉心シュラウドを支持するためのシュラウドサポートシリンダの切断(研削)加工を行うための装置に適用したものである。
【0013】
図1は本発明に係るシュラウド切断処理装置の一実施形態を示す全体構成図である。まず、この図1によって全体構成を概略的に説明する。図1に示すように、原子炉圧力容器1の底部には、シュラウドサポートシリンダ3が軸心を垂直にして固定設置されており、本実施形態では、このシュラウドサポートシリンダ3の周壁を周方向に沿って水中遠隔で連続的に切断加工する装置について説明する。なお、シュラウドサポートシリンダ3の外周側にはバッフルプレート4が設けられ、シュラウドサポートシリンダ3の下方の炉底部には、多数の制御棒駆動機構ハウジング(CRDハウジング)5が立設されている。
【0014】
切断処理装置11は、炉心シュラウド2内のシュラウドサポートシリンダ3内の下部に水平に固定設置されるものであり、円形枠状の上下3段構成のフレーム、すなわち下部フレーム12、中間フレーム13および上部フレーム14を備える構成とされている。
【0015】
これらの下部フレーム12、中間フレーム13および上部フレーム14は、これらの中心位置に挿通された縦長な円筒状の胴15によって上下方向に連結されている。なお、図示省略するが、胴15の内部には高さレベル測定装置が備えられ、切断処理装置11の高さ位置を測定できるようになっている。
【0016】
下部フレーム12の下面には支持手段として、複数本(例えば6本)の支持脚16が垂直下方に突出している。これらの支持脚16は、周方向に間隔をあけて平面六角形の角部配置とされており、これらの支持脚16を原子炉圧力容器1の内底部から内方に立上る制御棒駆動機構ハウジング(CRDハウジング)5上に搭載されるようになっている。これらの支持脚16はシリンダ機構等により、遠隔操作で上下方向に長さ調整可能とされている。
【0017】
この下部フレーム12の上面周縁部には、水平配置で遠心方向に向く水圧式の下部ジャッキ18が例えば3本、下部フレーム12の中心周りに等角度間隔で放射状に配置されている。これらの下部ジャッキ18の先端部は、それぞれシュラウドサポートシリンダ3の内周面に当接し、そのシュラウドサポートシリンダ3に下部フレーム12を固定させるようになっている。なお、この下部ジャッキ18の数は3本以上、例えば6本等としてもよい。また、図1には1段だけ示しているが、上下方向に2段以上取り付けてもよい。
【0018】
また、中間フレーム13は、下部フレーム12の上方に一定の上下間隔をあけて配置され、胴15により一体的に連結されている。この中間フレーム13の上面外縁側には、複数の切断ユニット20が水平面上で回転可能に設けられている。すなわち、各切断ユニット20は、中間フレーム13上に設けられたガイド部21(後述する周方向レール51、径方向レール52等)により、中間フレーム13の周方向および径方向に移動可能に支持されている。切断ユニット20は、先端部に工具ユニット30を有するとともに、この工具ユニット30の上部端面には切断加工用切断刃37が自在に着脱できるように取り付けられている。これらの切断ユニット20は、例えば90度間隔で対称位置に4組設置されており、炉心シュラウド2の内周面に沿って回転することにより切断処理を進行する。なお、これらの切断ユニット20は2組としてもよい。この場合には、各切断ユニット20が180度対称位置に配置される。また、切断ユニット20は1組であってもよい。
【0019】
また、上部フレーム14は、中間フレーム13の上方に一定の上下間隔をあけて配置され、胴15により一体的に連結されている。この上部フレーム14には、吊り耳等の吊上げ部17が設けられ、これらの吊上げ部がワイヤ6等によって炉上方から吊下げられている。そして、この上面周縁部には、水平配置で遠心方向に向く水圧式の上部ジャッキ19が例えば3本、上部フレーム14の中心周りに等角度間隔で放射状に配置されている。これらの上部ジャッキ19の先端部は、それぞれシュラウドサポートシリンダ3上方の炉心シュラウド2の内周面に当接し、その炉心シュラウド2に上部フレーム14を固定させるようになっている。なお、この上部ジャッキ19の数は3本以上、例えば6本等としてもよい。また、図1には1段だけ示しているが、上下方向に2段以上取り付けてもよい。
【0020】
このように、切断処理装置11は複数本の下部ジャッキ18および上部ジャッキ19により、シュラウドサポートシリンダ3および炉心シュラウド2の内周面に当接して固定させる。この場合、各フレーム12,13,14は、シュラウドサポートシリンダ3の中心側に向かって均等に加圧することができるので、安定した状態で固定される。
【0021】
また、本実施形態では、研削屑の回収を行うための回収装置22を備えている。この回収装置22は、切断ユニット20に付属して研削屑を収容するために、吊具27によって炉内に吊り下されるホース23、28と、切削屑および切削部周囲の水を同時に回収するためのポンプ25と、研削屑を周囲の水から分離させるためのフィルタ24とを備えている。また、切断ユニット20は上述したように、中間フレーム13上で回転するため、ポンプ25へ接続されるホース23、28がねじれないように、ホース23の途中にスイベルジョイント26が設けられている。なお、フィルタ24内には研削屑が収納され、同時に吸引した周囲の水はフィルタ24から原子炉内に戻される。
【0022】
次に、図2〜図7によって切断処理装置11の詳細な構成を説明する。図2は、図1に示した中間フレーム13上の切断ユニット20を拡大して示したものである。この図2に示すように、切断ユニット20は中間フレーム13上に設けられた支持台31を備え、この支持台31に工具ユニット30を備えた構成となっている。すなわち、支持台31上には支持ボックス32が設けられ、この支持ボックス32上に縦長なモータ33が搭載されている。支持ボックス32内にはギア34が設けられ、モータ33からの動力がギア34を介して、支持ボックス32上のケース35に設けられた垂直な回転軸36に伝達されるようになっている。
【0023】
回転軸36には切断刃37が取付けられ、これらはカバー38内に収容されている。カバー38には、炉心シュラウド2およびシュラウドサポートシリンダ3側に向く開口部38aが設けられている。また、カバー38の側壁には吸込み孔39が穿設され、この吸込み孔39にホース28が接続されている。
【0024】
図3は、切断ユニット20の駆動部工具ユニット30をさらに拡大して示す断面図である。この図3に示すように、モータ33からの動力を伝達するギア34は、第1ギア34a,第2ギア34b,第3ギア34cからなり、第3ギア34cには垂直な回転軸44が連結され、回転軸44を回転させる構成となっている。なお、回転軸44はケース35内で昇降可能とされており、上下方向の弾性力を生じさせる圧縮バネ46を備えている。この回転軸44の上端にはチャック45が設けられ、プルスタッド47の係止ピン47aを把持して回転させるようになっている。このプルスタッド47の上端に回転軸36が設けられ、切断刃37を回転させるようになっている。
【0025】
一方、支持ボックス32における回転軸44の軸線下方位置にはシリンダ機構40のピストン41が設けられ、シリンダボックス40a内にはピストン41および昇降ヘッド42が設けられている。この昇降ヘッド42に対し、回転軸44の下端に設けられた受動部43が接離可能に上下方向で対向し、ピストン41によって回転軸44が上方に移動した場合に図3に示すようにプルスタッド47の係止ピン47aを開放し、回転軸36および切断刃37等を3535から交換等のために離脱できるようになっている。ピストン41を下降させた場合には圧縮バネ46の弾性力によりチャック45が閉じてプルスタッド47が連結され、モータ33の動力が回転軸36に伝達されて切断刃37が回転できるようになっている。
【0026】
図4は図1のA−A線断面図であり、下部フレーム12の上面構成を示している。この図4に示すように、下部フレーム12は円形枠状のものであり、中心部の孔に円筒状の胴15が連結されている。下部フレーム12の上面周縁部には、水平配置で遠心方向に向く水圧式の下部ジャッキ18が3本、下部フレーム12の中心周りに等角度間隔で放射状に配置されている。これらの下部ジャッキ18の先端部は、それぞれシュラウドサポートシリンダ3の内周面に当接し、そのシュラウドサポートシリンダ3に下部フレーム12を水平に固定させるようになっている。
【0027】
図5は、図1のB−B線断面図であり、中間フレーム13の上面構成を示している。この図5に示すように、中間フレーム13は円形枠状のものであり、中心部の孔に円筒状の胴15を介して下部フレーム12に連結されている。この中間フレーム13の上面にはガイド部21としての周方向レール51が設けられ、周方向レール51には例えば4台の支持台31が例えば90°間隔で搭載されている。そして、各支持台31の上には径方向レール52が設けられ、この径方向レール52の上に上述した支持ボックス32が搭載されている。さらに、支持ボックス32の上には上述のモータ33および工具ユニット30の切断刃37等が搭載されている。また、この図5に示すように、回収装置22のホース28が吸込み孔39に接続されている。
【0028】
図6は、図1のC−C線断面図であり、上部フレーム14の上面構成を示している。この図6に示すように、上部フレーム14は円形枠状のものであり、中心部の孔に円筒状の胴15を介して中間フレーム13に連結されている。この上部フレーム14フレーム13の上面には、上述した4個の17が設けられている。また、下部フレーム12の上面周縁部には、水平配置で遠心方向に向く水圧式の上部ジャッキ19が3本、上部フレーム14の中心周りに等角度間隔で放射状に配置されている。これらの上部ジャッキ19の先端部は、それぞれ炉心シュラウド2の内周面に当接し、その炉心シュラウド2に上部フレーム14を水平に固定させるようになっている。
【0029】
図7は、図1に示した回収装置を示す構成図である。この図7に示すように、回収装置22は、38に接続された28と、この28に26を介して接続された23とを有し、この23に上述の25および24が設けられている。そして、この回収装置22は吊具27によって炉内に吊り下されている。そして、切断ユニット20は中間フレーム13上で回転するが、スイベルジョイント26が設けられてポンプ25へ接続されるホース23、28がねじれないようになっている。
【0030】
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、切断処理装置11全体を原子炉圧力容器1内に吊り込む。次に、下部フレーム12の伸縮可能な支持16脚をCRDハウジング5上に着座させ、その後シュラウドサポートシリンダ3の内面に複数の下部ジャッキ18で下部フレーム12を固定するとともに、炉心シュラウド2の下部内面に上部ジャッキ19で上部フレーム14を固定する。
【0031】
この状態で各フレーム12,13,14の測定点と予めデータを把握しているCRDハウジング5上端との距離を測定し、所定の切断高さに対してずれた量を吊上げ部17をワイヤ6等で吊上げ移動させて切断ユニット20の上下方向の位置を調整する。
【0032】
次に、切断ユニット20の切断加工用切断刃37を回転させながら、駆動機構により切断ユニット20を外径側に送り込み、切断加工用切断刃37を回転させながら周方向に沿って切断ユニット20を周回させることにより、シュラウドサポートシリンダ3を切断していく。
【0033】
切断中に発生する研削屑は回収装置22により周囲の水と同時にポンプ25により回収され、研削屑はフィルタ24内に、周囲の水は原子炉に戻される。
【0034】
なお、本実施形態において、切断処理装置11の水平レベルの調整、高さ調整、下部ジャッキ18、上部ジャッキ19による固定などの位置調整作業や切断加工作業などは、図示しない制御手段によって遠隔操作にて行われる。
【0035】
このように本実施形態によれば、切断処理装置11の据付けが遠隔操作により容易に、かつ水平度を確保して行える。
【0036】
また、シュラウドサポートシリンダ3の切断加工が精度良く、しかも効率的に行えるとともに、端面加工用工具などの併設により炉心シュラウドの端面加工などにも選択して利用することができる。これら加工用工具は着脱自在であり、刃先が損耗した場合には遠隔操作により交換することも可能である。
【0037】
さらに、各々の切断ユニット20が独立して動作することができるため、刃先が欠落し、加工不能となった切断ユニット20は加工位置から退避して運転を停止することも可能である。また、研削屑などの回収も確実に行え、放射化された物体の飛散防止が有効的に図れる。
【0038】
このように、放射化された原子炉圧力容器1内で、遠隔作業により、かつ水中作業により切断を行う必要のある場合、本実施形態の構成によれば、現地専用の切断処理装置として大型であるにも拘わらず、十分な剛性と操作性を確保して、安全かつ効率よく作業が行えるという多大な利点を得ることができるものである。
【0039】
なお、前記実施形態では本発明に係る切断処理装置11によってシュラウドサポートシリンダ3を切断または端面加工する場合について説明したが、本発明に係る切断処理装置は炉心シュラウドの中間高さ位置、または炉心シュラウド2とシュラウドサポートシリンダ3との接続部位などを上下に切断加工することについても適用することができる。
【0040】
炉心シュラウドの中間高さ位置の切断加工に際しては、フレーム12,13,14の脚構造を炉心シュラウドの内周面に突出する部材などに支持させるように変更すればよい。
【0041】
以上のように、本実施形態によれば、シュラウドの下部に固定設置される固定フレームと、この固定フレームに搭載され、シュラウドの軸心と同一軸心上を昇降駆動する移動フレームとを備え、固定フレームはレベル調整が可能な複数本の脚を有し、これらの脚によるレベル調整で水平度を設定可能に構成する一方、移動フレームは周方向に旋回駆動する複数の研削用ユニットを有することにより、炉心シュラウドやシュラウドサポートシリンダのようなシュラウドの切断や端面加工を現地にて、遠隔作業により、自動的に、かつ能率よく、しかも高精度で、容易に行うことができる。
【0042】
なお、本発明では、以下のように、種々の態様で実施することができる。例えば、シュラウド切断処理装置において、フレームの脚は、そのフレームの中心部を囲む位置に垂下して個々の伸縮によりフレーム全体の水平レベルを調整するようにする。これにより、フレームの脚によりフレーム全体の水平レベルを調整することで、装置本体の高さ調整が可能となる。
【0043】
また、フレームを固定フレームとその上部に固定され昇降および回転可能な移動フレームに分割可能にすることにより、シュラウドの大きさが異なる場合でも共用化可能な切断処理装置とする。また、シュラウド切断処理装置において、フレームの脚を着座する部位は、原子炉の炉底部から立ち上がり、制御棒が引き抜かれた状態の制御棒駆動機構ハウジングであることとする。また、フレームは、その周縁部から放射状に突出して、先端部がシュラウドの内周面に当接することにより、そのシュラウドにフレームを固定させる複数のジャッキを有するものとする。これにより、ジャッキによりシュラウドにフレームを固定させることにより、装置本体の芯出しと固定を行うことができる。
【0044】
さらに、複数の研削用ユニットは、移動フレームに搭載された軌道上を各々独立して旋回駆動するものとする。これにより、複数の研削用ユニットが各々独立して旋回駆動することにより、砥石が欠落し、加工不能になった研削用ユニットは加工位置から退避して加工作業を停止させることができる。また、研削用ユニットは、半径方向の位置調整を可能とする工具ユニットを備えたものとする。これにより、研削用ユニットは、半径方向の位置調整機能を備えたことで、シュラウドの切断が可能となる。
【0045】
また、研削用ユニットが上下方向の位置調整機能を備えたものとし、あるいは切断工具に砥石を使用する。この場合には、砥石でシュラウドの上端面を平坦に研削加工することにより、溶接用の開先形成が可能となる。また、工具ユニットは、研削用ユニットに着脱自在に装着されるものとする。このように、工具ユニットを研削用ユニットに着脱自在に装着した場合には、砥石が損耗した場合、容易に交換することができる。
【0046】
また、研削用ユニットに付属して、シュラウドの研削屑を収容する回収装置を設ける。このようにすることにより、回収装置により研削屑を確実に回収することができる。また、回収装置は、研削屑を周囲の水と同時に回収するポンプと、前記研削屑を周囲の水から分離させるフィルタとを備えた構成とする。これにより、原子炉圧力容器内のシュラウドを加工する場合、放射化された物体の飛散を防止することができる。また、切断加工の対象となるシュラウドは、原子炉の炉心シュラウドとし、その切断部位は炉心シュラウドの中間および前記炉心シュラウド下端の対シュラウドサポートシリンダ接続部位であるものとする。ことを特徴とする原子炉のシュラウド切断処理装置を提供する。
【0047】
さらにまた、切断した切断面は、新規シュラウドまたは新規シュラウドの一部の溶接開先として使用することが出来る開先とする。さらに、被切断物は、切断による応力開放、あるいは芯ずれ、あるいは上下動が生ずるため、変形あるいは移動を防止する楔をシュラウド内側あるいは外側から挿入し、それらの影響による切削能力の低下を阻止可能なものとする。また、切削用ユニットの代わりに形状計測装置、溶接装置、研磨装置、表面改質装置等を使用することによって、同じ段取りで切削、研磨、検査、表面改質可能なユニットを容易に提供可能な機構とする。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施形態を示す全体構成図。
【図2】図1に示した切断ユニットの拡大図。
【図3】図2に示した切断ユニットの拡大断面図。
【図4】図1のA−A線断面図。
【図5】図1のB−B線断面図。
【図6】図1のC−C線断面図。
【図7】図1に示した回収装置を示す構成図。
【符号の説明】
【0049】
1‥原子炉圧力容器、2‥炉心シュラウド、3‥シュラウドサポートシリンダ、4‥バッフルプレート、5‥制御棒駆動機構ハウジング、6‥ワイヤ、11‥炉心シュラウド切断処理装置、12‥下部フレーム、13‥中間フレーム、14上部‥フレーム、15‥胴、16‥支持脚、17‥吊上げ部、18‥下部ジャッキ、19‥上部ジャッキ、20‥切断ユニット、21‥ガイド部、22‥回収装置、23‥ホース、24‥フィルタ、25‥ポンプ、26‥スイベルジョイント、27‥ワイヤ、28‥ホース、31‥支持台、32‥支持ボックス、33‥モータ、34‥ギア、35‥ケース、36‥回転軸、37‥切断刃、38‥カバー、38a‥開口部、39‥吸込み孔、40‥シリンダ機構、40a‥シリンダボックス、41‥ピストン、42‥昇降ヘッド、43‥受動部、44‥回転軸、45‥チャック、46‥圧縮バネ、47‥プルスタッド、47a‥係止ピン、51‥周方向レール、52‥径方向レール。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013