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発明の名称 燃料交換支援装置、燃料交換支援方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−33146(P2007−33146A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−214671(P2005−214671)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人 【識別番号】100077849
【弁理士】
【氏名又は名称】須山 佐一
発明者 北森 幸浩
要約 課題
燃料交換作業をさらに安全かつ効率的に行うことを支援することが可能な燃料交換支援装置および燃料交換支援方法を提供すること。

解決手段
燃料交換手順データを入力・保持し、保持された燃料交換手順データを放射線管理区域内にある装置にダウンロードするための指令を入力し、入力された指令に基づき、保持された燃料交換手順データをネットワークを介して上記装置にダウンロードする。また、燃料交換手順の各ステップが終了する都度、該終了に関するデータを放射線管理区域内にある装置より受け取って燃料交換手順進行データとして表示し、所定の生体情報を入力して認証を行い、認証が得られたときに、表示されたデータの確認情報を受け付けて該確認情報を表示されたデータに付加する。
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料交換手順データを入力する燃料交換手順データ入力部と、
前記入力された燃料交換手順データを保持する燃料交換手順データ保持部と、
前記保持された燃料交換手順データを放射線管理区域内にある装置にダウンロードするための指令を入力するダウンロード指令入力部と、
前記入力された指令に基づき、前記保持された燃料交換手順データをネットワークを介して前記装置にダウンロードする燃料交換手順データダウンロード制御部と
を具備することを特徴とする燃料交換支援装置。
【請求項2】
前記ダウンロードがされたあと前記装置から返信されるデータを受信する返信受信部と、
前記受信されたデータと前記燃料交換手順データ保持部に保持された燃料交換手順データとを比較する燃料交換手順データ比較部と、
前記比較の結果を表示する比較結果表示部と
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の燃料交換支援装置。
【請求項3】
燃料交換手順の各ステップが終了する都度、該終了に関するデータを放射線管理区域内にある装置より受け取る燃料交換手順進行データ受け取り部と、
前記受け取られたデータを表示する燃料交換手順進行データ表示部と、
所定の生体情報を入力する生体情報入力部と、
前記入力された生体情報の認証を行う生体情報認証部と、
前記生体情報認証部で認証が得られたときに、前記表示されたデータの確認情報を受け付けて該確認情報を前記表示されたデータに付加するデータ編集部と
を具備することを特徴とする燃料交換支援装置。
【請求項4】
操作者を第1の動画として撮像可能なカメラと、
前記カメラにより撮像された前記第1の動画を前記放射線管理区域内にある前記装置に送信する動画送信部と、
前記放射線管理区域内にある前記装置より送信される、該装置の操作者を捉えた第2の動画を受信する動画受信部と、
前記受信された第2の動画をサブウインドウ表示するためのサブウインドウ表示制御部と
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の燃料交換支援装置。
【請求項5】
前記入力された燃料交換手順データが、燃料交換の各ステップにおけるつかみ座標、放し座標、および取り扱い物の種別の情報を少なくとも含み、
前記入力された燃料交換手順データの前記つかみ座標、前記放し座標、および前記取り扱い物の種別の前記情報から燃料交換の前記各ステップにおける燃料交換機の移動経路を算出する燃料交換移動経路算出部と、
前記算出された移動経路と、前記燃料交換機の機械特性および制御特性とから前記燃料交換手順の前記各ステップにおける予測所要時間を算出する燃料交換工程予測部と
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の燃料交換支援装置。
【請求項6】
前記燃料交換工程予測部が、過去の燃料交換作業における各ステップの実際の所要時間から前記燃料交換機の前記機械特性および前記制御特性を補正する機能を有することを特徴とする請求項5記載の燃料交換支援装置。
【請求項7】
前記算出された燃料交換手順の各ステップの予測所要時間をもとに、前記燃料交換手順をステップ対日時のグラフ形式で表示するための燃料交換工程予測情報表示制御部と、
前記燃料交換手順の各ステップが終了する都度、該終了に関するデータを放射線管理区域内にある前記装置より受け取る燃料交換手順進行データ受け取り部と、
前記受け取られたデータをもとに、前記表示されたステップ対日時のグラフの上に現実の過去、現在、未来の各ステップに関する情報を追加表示するための追加情報表示制御部と
をさらに具備することを特徴とする請求項6記載の燃料交換支援装置。
【請求項8】
現実の過去の各ステップに関する前記情報の一部として用いる、該ステップが遅れた原因に関する情報を入力する遅延原因情報入力部をさらに具備することを特徴とする請求項7記載の燃料交換支援装置。
【請求項9】
燃料交換手順データを入力し、
前記入力された燃料交換手順データを保持し、
前記保持された燃料交換手順データを放射線管理区域内にある装置にダウンロードするための指令を入力し、
前記入力された指令に基づき、前記保持された燃料交換手順データをネットワークを介して前記装置にダウンロードすること
を特徴とする燃料交換支援方法。
【請求項10】
燃料交換手順の各ステップが終了する都度、該終了に関するデータを放射線管理区域内にある装置より受け取り、
前記受け取られたデータを燃料交換手順進行データとして表示し、
所定の生体情報を入力し、
前記入力された生体情報の認証を行い、
前記生体情報認証部で認証が得られたときに、前記表示されたデータの確認情報を受け付けて該確認情報を前記表示されたデータに付加すること
を特徴とする燃料交換支援方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子炉の燃料を定期検査時などに交換するとき、その支援において有用な燃料交換支援装置および燃料交換支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
原子力発電所の燃料交換作業において、制御棒の転倒事故や燃料の反応度事故などを防止する等、安全確保のため、作業内容を監視して警報を発生する監視装置が用いられている。例えば下記特許文献1にはこのような監視装置が開示されている。燃料交換作業は、あらかじめ計画された手順に従って燃料交換操作室から自動運転で行われる、燃料集合体およびブレードガイドの移動と、中央制御室からの操作で行われる、制御棒の引抜/挿入操作とで構成される。
【0003】
この従来の一連の作業は中央制御室の当直員の指示/管理の下で行われるが、計画した手順の入力および入力した手順の検証は放射線管理区域である燃料交換操作室側でしか、現状できない。よって、データ管理、被曝低減の観点からは好ましくない運用となっている。また、原子炉の定期検査においては燃料交換作業がクリティカルパスとなるため、燃料交換作業は、燃料交換操作室側が4直交代、中央制御室側も2直から3直交代にて24時間体制で通常行われる。ここで各々の当直員は、お互い顔もわからぬ無線によるコミュニケーションで、作業進捗の確認とその情報に基づく紙への進捗記録を行う。これは、ヒューマンエラー防止の観点から、より確実なコミュニケーション手段と記録手段への移行が望ましい。
【0004】
さらに、前述のように燃料交換作業そのものがクリティカル作業となることから、その終了日時については可能な限り正確な予測が望まれる。しかしながら現状では、過去の経験をもとに人間系でその都度予測しており、あまり正確な予測は行えていない。
【特許文献1】特開2002−14191号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたもので、燃料交換作業をさらに安全かつ効率的に行うことを支援することが可能な燃料交換支援装置および燃料交換支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る燃料交換支援装置は、燃料交換手順データを入力する燃料交換手順データ入力部と、前記入力された燃料交換手順データを保持する燃料交換手順データ保持部と、前記保持された燃料交換手順データを放射線管理区域内にある装置にダウンロードするための指令を入力するダウンロード指令入力部と、前記入力された指令に基づき、前記保持された燃料交換手順データをネットワークを介して前記装置にダウンロードする燃料交換手順データダウンロード制御部とを具備することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の別の態様に係る燃料交換支援装置は、燃料交換手順の各ステップが終了する都度、該終了に関するデータを放射線管理区域内にある装置より受け取る燃料交換手順進行データ受け取り部と、前記受け取られたデータを表示する燃料交換手順進行データ表示部と、所定の生体情報を入力する生体情報入力部と、前記入力された生体情報の認証を行う生体情報認証部と、前記生体情報認証部で認証が得られたときに、前記表示されたデータの確認情報を受け付けて該確認情報を前記表示されたデータに付加するデータ編集部とを具備することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様に係る燃料交換支援方法は、燃料交換手順データを入力し、前記入力された燃料交換手順データを保持し、前記保持された燃料交換手順データを放射線管理区域内にある装置にダウンロードするための指令を入力し、前記入力された指令に基づき、前記保持された燃料交換手順データをネットワークを介して前記装置にダウンロードすることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の別の態様に係る燃料交換支援方法は、燃料交換手順の各ステップが終了する都度、該終了に関するデータを放射線管理区域内にある装置より受け取り、前記受け取られたデータを燃料交換手順進行データとして表示し、所定の生体情報を入力し、前記入力された生体情報の認証を行い、前記生体情報認証部で認証が得られたときに、前記表示されたデータの確認情報を受け付けて該確認情報を前記表示されたデータに付加することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、燃料交換作業をさらに安全かつ効率的に行うことを支援することが可能な燃料交換支援装置および燃料交換支援方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下では本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る燃料交換支援装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、この燃料交換支援装置1は、制御部11、表示部/対話入力部12、ネットワーク送受信部13、燃料交換手順データ保持部14、燃料交換履歴データ保持部15、指紋入力部(生体情報入力部)16、カメラ17、プリンタ18を有する。
【0012】
制御部11は、各々後述する、燃料交換手順データダウンロード制御部、燃料交換手順データ比較部、生体情報認証部、データ編集部、サブウインドウ表示制御部、燃料交換移動経路算出部、燃料交換工程予測部、燃料交換工程予測情報表示制御部、追加情報表示制御部として機能し、データ編集部により後述する電子チェックシート11aの編集が可能になっている。
【0013】
表示部/対話入力部12は、各々後述する、燃料交換手順データ入力部、ダウンロード指令入力部、比較結果表示部、燃料交換手順進行データ表示部、遅延原因情報入力部として機能する。ネットワーク送受信部13は、各々後述する、返信受信部、燃料交換手順進行データ受け取り部、動画送受信部として機能する。
【0014】
燃料交換支援装置1は、例えば原子力発電所の中央制御室内に設けられ、ネットワーク2を介して、放射線管理区域の燃料交換操作室にある燃料交換機制御装置3および制御棒状態監視装置4と接続されている。燃料交換機制御装置3は、原子炉の燃料を交換する燃料交換機(不図示)を制御する装置であり、燃料交換操作室の当直員が操作を行う。さらに燃料交換機制御装置3は、マンマシンインターフェースとして表示部4bを有し、また、燃料交換操作室の当直員を撮像するためのカメラ4aを有している。制御棒状態監視装置4は、制御棒操作装置(不図示)によって操作された制御棒の状態を監視するための装置であり、監視により得られた情報はネットワーク2を介して燃料交換支援装置1に送られ得る。
【0015】
なお、燃料交換支援装置1は、中央制御室内に備えられる燃料交換作業監視装置の一部の機能として捉えることができるが、燃料交換支援機能以外の監視機能については、発明の実施形態として直接関係しないので説明を省略する。
【0016】
制御部11は、表示部/対話入力部12との関係として、表示部/対話入力部12に対する表示情報の送出およびその表示制御を行う。加えて、表示部/対話入力部12から操作者によって入力される情報を得て必要な処理を行う。また、制御部11は、ネットワーク送受信部13との関係として、ネットワーク2に送信すべき情報の送出、およびネットワーク2を介して送られた情報の取得による必要な処理を行う。
【0017】
さらに、制御部11は、燃料交換手順データ保持部14および燃料交換履歴データ保持部15の関係として、それらへの保持すべきデータの書き込み、保持するデータの読み出しの各制御を行う。また、制御部11は、指紋入力部16との関係として、指紋入力部16から入力される指紋の情報を取得して必要な処理を行う。また、制御部11は、カメラ17との関係として、カメラ17で撮像された動画の情報を取得して必要な処理を行う。さらに、制御部11は、プリンタ18との関係として、制御部11における処理による情報の送出およびその印刷制御を行う。制御部11の、以上の制御や処理の具体的な内容は後述する。
【0018】
図2は、図1に示した燃料交換支援装置1の動作フロー(燃料交換手順データのダウンロード時)を示す流れ図である。図2に示す動作に関連する機能は、制御部11では、燃料交換手順ダウンロード制御部、燃料交換手順データ比較部である。表示部/対話入力表示部12では、燃料交換手順データ入力部、ダウンロード指令入力部、比較結果表示部である。ネットワーク送受信部13では、返信受信部である。このほか燃料交換手順データ保持部14が関係する。
【0019】
まず、燃料交換手順データの入力を、表示部/対話入力部12から行う。燃料交換手順データとは、燃料交換機制御装置3がその運転に際して参照する炉心作業に関する燃料装荷および制御棒操作手順のデータである。データの内容は、手順(ステップ)番号、燃料番号(取り扱い物の種別情報)、つかみ座標、放し座標、開始時刻、終了時刻の各項目が、手順番号に従って表になっているものである。表示部/対話入力部12から入力された燃料交換手順データは、制御部11により燃料交換手順データ保持部14に保持される(ステップ21)。
【0020】
次に、燃料交換手順データを燃料交換機制御装置3に送るため、操作者(中央制御室の当直員)は、表示部/対話入力部12にダウンロード指令を入力する(ステップ22)。入力されたダウンロード指令は制御部11にもたらされ、これにより、燃料交換手順データ保持部14に保持された燃料交換手順データが制御部11を介してネットワーク送受信部13に送られる。ネットワーク送受信部13は、送られた燃料交換手順データをネットワーク2を介して燃料交換機制御装置3に送出する(ダウンロードの実行:ステップ23)。ダウンロードが終了するとその旨が表示部/対話入力部12に表示される。
【0021】
このようにダウンロードによって燃料交換機制御装置3に燃料交換手順データを入力することで、燃料交換機制御装置3に直接当該データを入力するという作業が不要になる。これは、放射線管理区域内での作業量の低減という意味で好ましい。また、データの管理という意味でも中央制御室での一元管理が容易になり好ましい。
【0022】
次に、ダウンロードを受けた燃料交換機制御装置3は、ダウンロードされたデータをネットワーク3を介して燃料交換支援装置1に返信する。この返信は、ダウンロード先でのデータがダウンロード元でのデータと一致しているかどうかを検証、確認するためである。返信されたデータはネットワーク送受信部13で受信され(ステップ24)、さらに制御部11に送られる。制御部11では、燃料交換手順データ保持部14に保持された燃料交換手順データと送られてきたデータとを比較し、さらにその比較結果を表示部/対話入力部12に表示する(ステップ25)。
【0023】
比較結果としてデータの不一致があれば、その表示を見て当直員は、再度ダウンロードの指令を表示部/対話入力部12から入力することができる(ステップ26)。このような確認およびやり直しを可能とすることで、実際に燃料交換機制御装置3に入力されているデータを、人間系によって塗りつぶしチェックする手間をなくすことができる。これも放射線管理区域内での作業量の低減という意味で好ましく、また確認が機械的になされるので確実である。
【0024】
図3は、図1に示した燃料交換支援装置1の動作フロー(燃料交換作業時)を示す流れ図である。図3に示す動作に関連する機能は、制御部11では、生体情報認証部、データ編集部である。表示部/対話入力表示部12では、燃料交換手順進行データ表示部である。ネットワーク送受信部13では、燃料交換手順進行データ受け取り部である。このほか指紋入力部16、燃料交換履歴データ保持部15が関係する。
【0025】
燃料交換作業が開始される(つまり燃料交換機制御装置3を燃料交換操作室の当直員が操作し始める)と、燃料交換手順進行データが燃料交換機制御装置3からネットワーク2を介して燃料交換支援装置1に送られる。燃料交換手順進行データは、燃料交換手順データに基づいて作業がされて得られる、実際の各手順の開始時刻、終了時刻を含む情報である。燃料交換手順進行データとともに、制御棒状態監視装置4からは制御棒操作装置(不図示)によって操作された制御棒の情報がネットワーク2を介して送られる。ネットワーク2を介して送られてきたこれらのデータ、情報は、ネットワーク送受信部13で受信されて(ステップ31前段)制御部12に送られ、さらに制御部12により燃料交換履歴データ保持部15に保持、蓄積される。
【0026】
また、制御部12により、燃料交換手順進行データは、表示部/対話入力部12に表示がされ、この表示は燃料交換手順進行データが送られてくるその都度、更新される(ステップ31後段)。例えば、表示部/対話入力部12には、各ステップの開始時刻の炉心状態(燃料、ブレードガイド、および制御棒の装荷情報)の画面が表示されており、このステップが終了するごとにその終了の確認を行う記録画面が表示される。この記録画面には、手順番号、作業内容(取り扱い物が燃料、ブレードガイドの場合には、つかみ座標、放し座標)、開始時刻(実際の)、終了時刻(実際の)が表示されている。
【0027】
中央制御室の当直員は、その表示内容に確認を与えるため、次の操作を行う。すなわち、まず、指紋入力部16から指紋を入力し(ステップ32)、制御部11でのその認証(ステップ33)を待つ。指紋の認証が得られたら(ステップ34のY)、当直員の確認入力を表示部/対話入力部12から受け付け、この入力による情報を制御部11で保持し処理を行う(ステップ35)。より具体的には、電子チェックシート11aの編集という態様で上記の記録画面への情報付加を行う。この付加された情報も燃料交換履歴データ保持部15に保持される。なお、指紋の認証が得られない場合には(ステップ34のN)、指紋の入力からやり直す。確認情報の付加を行ったら燃料交換作業がすべて終了でないかぎり(ステップ36のN)ステップ31に戻り次の燃料交換手順進行データの到着に備える。
【0028】
指紋入力部16から指紋を入力し本人確認を行うのは、あらかじめ登録された権限者であることの確証を燃料交換支援装置1が得るためである。指紋入力部16は、他の生体情報(例えば静脈、瞳の虹彩、顔などのパターン情報)の入力部に代えてもよい。
【0029】
燃料交換履歴データ保持部15に保持された電子チェックシート11aを含む過去の情報は、必要に応じて、制御部11により、表示部/対話入力部12に表示させ、またはプリンタ18で印刷させることができる。または、制御部11により、不図示のリムーバブルな記録メディアに記録させることもできる。
【0030】
このように電子チェックシート11aの活用で確認の情報付加を行うことにより、紙のチェックリストを用いての作業記録の記録(例えば塗りつぶし)とサイン記入とが不要になり、全般的な作業(特に記録作業)の効率化を図ることができる。
【0031】
図4は、図3中に示すステップ31の変形例(改良例)を示す流れ図である。すなわち、この変形例では、ステップ31Aの一部として、「燃料交換工程予測情報の重畳表示」が加えられ、この重畳表示が表示部/対話入力部12上になされる。この加えられた動作に関連する機能は、制御部11における、燃料交換移動経路算出部、燃料交換工程予測部、燃料交換工程予測情報表示制御部、追加情報表示制御部である。このほか燃料交換履歴データ保持部15、燃料交換手順データ保持部14が関連する。
【0032】
具体的には以下である。制御部11が燃料交換手順データ保持部14に保持された燃料交換手順データを用いて、その各手順における燃料交換機(不図示)の移動経路をあらかじめ算出する。燃料交換手順データには、前述のように、つかみ座標、放し座標、および取り扱い物の種別の情報が含まれる。これらの情報を用いて燃料交換機の移動経路を算出する。そして、この算出された移動経路と、燃料交換機の機械特性および制御特性とから燃料交換手順の各手順における予測所要時間を算出する。
【0033】
この予測所要時間の算出では、燃料交換履歴データ保持部15に保持、蓄積された過去の燃料交換作業の各手順における実際の所要時間から燃料交換機の機械特性および制御特性をあらかじめ自動的に補正しておき、この補正された各特性を用いるようにしてもよい。このようにすれば予測の精度がより向上する。補正された各特性は、専用の記憶保持部(不図示)に保持しておく。
【0034】
算出された燃料交換手順の各手順の予測所要時間に基づき、これをステップ対日時の例えば折れ線のグラフ形式(縦軸をステップ、横軸を日時)で、制御部11は、表示部/対話入力部12に表示する。これが燃料交換工程予測情報の重畳表示である。ステップ31Aでは、この表示に重畳して図3のステップ31で説明した動作を行う。より具体的には、例えば、制御部11が燃料交換手順進行データを取得する都度、上記表示されたステップ対日時のグラフの上に、現実の過去、現在、未来の各ステップに関する情報を追加して表示していく。なお、このように追加表示する過程において実際の進行に基づいて予測所要時間の算出を例えば周期的にやり直し、予測の表示内容を随時更新してもよい。これによれば計画通りに作業が進まない場合にも現在の状況に応じた予測情報がタイムリーに提供できる。
【0035】
以上のような改良を行うことで、燃料交換作業の全体の把握が容易となり管理効率が向上する。また、燃料交換手順データにあらかじめ作業期間中の休憩時間を設定するような合理的な作業工程を容易に立案できる。これらにより、作業効率の改善も期待できる。なお、予測に関するデータは、それ単独でも、あるいは実際の作業に関するデータ(開始時間や終了時間)と合わせた形式でも、一覧として表示部/対話入力部12に表示またはプリンタ18で印刷可能である。
【0036】
図5は、図3中に示すステップ35の変形例(改良例)を示す流れ図である。すなわち、この変形例では、ステップ35Aの一部として、「遅延原因情報の入力・保持」が加えられ、この処理が、表示部/対話入力部12、制御部11、燃料交換履歴データ保持部15などによりなされる。この加えられた動作に関連する機能は、表示部/対話入力部12では遅延原因情報入力部である。
【0037】
具体的には、ステップ35Aでは、前述した確認情報の受け付け・保持に加えて、燃料交換手順の各手順が遅れた原因に関する情報を表示部/対話入力部12が受け付ける。受け付けられた情報は、例えば、制御部11で、燃料交換手順のグラフ形式の表示における各手順でのメモとして記録、保持する。この記録、保持された情報も燃料交換履歴データ15に保持、蓄積される。このような改良を行うことで、燃料交換作業に関わるより多くの情報を確実に残し活用することが可能になる。
【0038】
以上述べた各動作に加えて、図1に示した燃料交換支援装置1は、動画による、中央制御室の当直員と燃料交換操作室の当直員とのコミュニケーションが可能に構成されている。この動作に関連する機能は、制御部11のサブウインドウ表示制御部、ネットワーク送受信部13の動画送受信部、カメラ17などで実現されている。
【0039】
中央制御室の当直員はカメラ17で撮像され、その撮像動画情報は制御部11を介してネットワーク送受信部13によりネットワーク2を介して燃料交換機制御装置3に送られる。燃料交換機制御装置3は、送られた動画情報をその有する表示部4bにサブウインドウ表示する。また、燃料交換操作室に当直員は、燃料交換機制御装置3が有するカメラ4aで撮像され、その撮像動画情報はネットワーク2を介して燃料交換支援装置1に送られる。燃料交換支援装置1は、送られた動画情報をネットワーク送受信部13で受け取る。受け取られた動画情報は、さらに制御部11に送られてその処理により表示部/対話入力部12にサブウインドウ表示される。
【0040】
このような機能により、音声だけでなく当直員同士が顔を見て対面する感覚でコミュニケーションを図ることができるので、特に、当直員の交代時などの思い込みによる連絡漏れや指示ミスの防止に効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係る燃料交換支援装置の構成を示すブロック図。
【図2】図1に示した燃料交換支援装置の動作フロー(燃料交換手順データのダウンロード時)を示す流れ図。
【図3】図1に示した燃料交換支援装置の動作フロー(燃料交換作業時)を示す流れ図。
【図4】図3中に示すステップ31の変形例を示す流れ図。
【図5】図3中に示すステップ35の変形例を示す流れ図。
【符号の説明】
【0042】
1…燃料交換支援装置、2…ネットワーク、3…燃料交換機制御装置、4…制御棒情報監視装置、4a…カメラ、4b…表示部、11…制御部、11a…電子チェックシート、12…表示部/対話入力部、13…ネットワーク送受信部、14…燃料交換手順データ保持部、15…燃料交換履歴データ保持部、16…指紋入力部、17…カメラ、18…プリンタ。




 

 


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