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発明の名称 楽曲検索装置、楽曲検索方法及び車載音響機器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−257162(P2007−257162A)
公開日 平成19年10月4日(2007.10.4)
出願番号 特願2006−78939(P2006−78939)
出願日 平成18年3月22日(2006.3.22)
代理人 【識別番号】100091823
【弁理士】
【氏名又は名称】櫛渕 昌之
発明者 都倉 健治
要約 課題
ユーザーが選択等の操作をすることなく、そのときの外部環境に応じた楽曲を容易に得ることができるようにする。

解決手段
車両走行中の外部環境の輝度変化を取得すると共に、検索範囲の楽曲のそれぞれについて、楽曲の特徴量を取得し、前記外部環境の輝度変化および前記楽曲の特徴量に基づいて、前記外部環境に応じた楽曲を前記検索範囲の楽曲から検索する。
特許請求の範囲
【請求項1】
車両走行中の外部環境の輝度変化を取得する輝度変化取得手段と、
検索範囲の楽曲のそれぞれについて、楽曲に含まれる特徴的な音の周波数成分を示す特徴量を取得する楽曲特徴量取得手段とを備え、
前記外部環境の輝度変化および前記楽曲の特徴量に基づいて、前記外部環境に応じた楽曲を前記検索範囲の楽曲から検索する
ことを特徴とする楽曲検索装置。
【請求項2】
請求項1に記載の楽曲検索装置において、
車両に設けられ、車外を撮影する撮影手段を更に備え、
前記輝度変化取得手段は、前記撮影手段により順次撮影される各画像の輝度に基づいて、前記外部環境の輝度の経時変化を取得する
ことを特徴とする楽曲検索装置。
【請求項3】
請求項2に記載の楽曲検索装置において、
前記輝度変化取得手段は、
前記画像を複数の領域に分割し、各領域ごとに輝度の経時変化の周波数成分を算出し、これらの周波数成分の中からレベルが最大の周波数成分を、前記外部環境の輝度変化とする
ことを特徴とする楽曲検索装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の楽曲検索装置において、
前記楽曲特徴量取得手段は、前記楽曲のビート周波数成分を算出し、前記楽曲の特徴量とすることを特徴とする楽曲検索装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の楽曲検索装置において、
前記検索に該当する楽曲を再生する再生手段を更に備え、
前記再生手段により楽曲の再生が終了するごとに、前記外部環境の輝度変化を取得し、当該外部環境の輝度変化に基づく検索を実行し、この検索に該当する楽曲を再生することを特徴とする楽曲検索装置。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれかに記載の楽曲検索装置において、
前記検索に該当する楽曲を再生する再生手段を更に備え、
前記再生手段は、前記検索に該当する楽曲が複数存在する場合に、これらの楽曲を次々に再生することを特徴とする楽曲検索装置。
【請求項7】
請求項6に記載の楽曲検索装置において、
所定曲数の楽曲の再生が終了した場合に、前記外部環境の輝度変化を取得し、当該外部環境の輝度変化に基づく検索を実行することを特徴とする楽曲検索装置。
【請求項8】
楽曲に含まれる特徴的な音の周波数成分と、車両走行中の外部環境の輝度変化とに基づいて、前記外部環境に応じた楽曲を前記検索範囲の楽曲から検索することを特徴とする楽曲検索方法。
【請求項9】
車両に搭載され、楽曲データに基づいて楽曲を再生する車載音響機器であって、
複数の楽曲データを蓄積する楽曲データ蓄積手段と、
車両走行中の外部環境の輝度変化を取得する輝度変化取得手段と、
前記楽曲データ蓄積手段に蓄積されている楽曲データのそれぞれについて、楽曲に含まれる特徴的な音の周波数成分を示す特徴量を取得する楽曲特徴量取得手段とを備え、
前記外部環境の輝度変化および前記楽曲の特徴量に基づいて、前記外部環境に応じた楽曲を前記楽曲データ蓄積手段に蓄積されている楽曲データの中から検索し、該当する楽曲データを再生する
ことを特徴とする車載音響機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の楽曲の中から外部環境に応じた楽曲を検索するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲データを保存し再生する際には、できるだけ劣化の少ない状態で保存する必要があったために、アナログデータもしくは特定の分解能において離散データにサンプリングされたデジタルデータ(例えば、PCMデータ)によって保存する必要があり、膨大な情報量が必要であった。さらに、楽曲データを保存するための記録媒体も限られていたために、大量の楽曲データを保存しておくことは困難であった。
しかしながら、近年においては、従来と同程度以上の比較的劣化の少ない状態において、同一の楽曲に対する楽曲データを数分の1から数十分の1に圧縮する圧縮技術が発達してきている。例えば、圧縮技術としては、MP3、WMA、AAC(MPEG)等が挙げられる。
【0003】
これと同時に、楽曲データを保存する装置についても発達し、多くの情報量を保存する記録メディアも提案されており、多量の情報を同一の記録メディアに同時に保存することが可能となってきた。例えば、記録メディアとしては、HDD、半導体メモリなどが挙げられる。
これらの楽曲データを保存するための技術の発達に伴って、同一の記録メディアに大量の楽曲データが格納されることとなった結果、それらの中から目的とする楽曲データを選択することが望まれるようになってきている。
例えば、従来においては、ユーザーが予め分類したり、楽曲データに予め付加されているアーティスト情報、曲名情報等によって分類したり、楽曲データが音データの周波数情報(音階情報)とビート情報(リズム)の組み合わせでできていることを用いて、その組み合わせを数値化して分類するなどの技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−35796号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来の技術を用いて、楽曲を分類したとしても、大量の楽曲が記録メディアに保存されている場合には、ある分類の楽曲数も多くなり、その中から所望の楽曲を探し出すのも困難となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ユーザーが楽曲の選択等の操作をすることなく、そのときの外部環境に応じた楽曲を容易に得ることのできる楽曲検索装置、楽曲検索方法及び車載音響機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、車両走行中の外部環境の輝度変化を取得する輝度変化取得手段と、検索範囲の楽曲のそれぞれについて、楽曲に含まれる特徴的な音の周波数成分を示す特徴量を取得する楽曲特徴量取得手段とを備え、前記外部環境の輝度変化および前記楽曲の特徴量に基づいて、前記外部環境に応じた楽曲を前記検索範囲の楽曲から検索することを特徴とする楽曲検索装置を提供する。
【0006】
また本発明は、上記発明において、車両に設けられ、車外を撮影する撮影手段を更に備え、前記輝度変化取得手段は、前記撮影手段により順次撮影される各画像の輝度に基づいて、前記外部環境の輝度の経時変化を取得することを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記発明において、前記輝度変化取得手段は、前記画像を複数の領域に分割し、各領域ごとに輝度の経時変化の周波数成分を算出し、これらの周波数成分の中からレベルが最大の周波数成分を、前記外部環境の輝度変化とすることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記発明において、前記楽曲特徴量取得手段は、前記楽曲のビート周波数成分を算出し、前記楽曲の特徴量とすることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記発明において、前記検索に該当する楽曲を再生する再生手段を更に備え、前記再生手段により楽曲の再生が終了するごとに、前記外部環境の輝度変化を取得し、当該外部環境の輝度変化に基づく検索を実行し、この検索に該当する楽曲を再生することを特徴とする。
【0010】
また本発明は、上記発明において、前記検索に該当する楽曲を再生する再生手段を更に備え、前記再生手段は、前記検索に該当する楽曲が複数存在する場合に、これらの楽曲を次々に再生することを特徴とする。
【0011】
また本発明は、上記発明において、所定曲数の楽曲の再生が終了した場合に、前記外部環境の輝度変化を取得し、当該外部環境の輝度変化に基づく検索を実行することを特徴とする。
【0012】
また上記目的を達成するために、本発明は、楽曲に含まれる特徴的な音の周波数成分と、車両走行中の外部環境の輝度変化とに基づいて、前記外部環境に応じた楽曲を前記検索範囲の楽曲から検索することを特徴とする。
【0013】
また本発明は、車両に搭載され、楽曲データに基づいて楽曲を再生する車載音響機器であって、複数の楽曲データを蓄積する楽曲データ蓄積手段と、車両走行中の外部環境の輝度変化を取得する輝度変化取得手段と、前記楽曲データ蓄積手段に蓄積されている楽曲データのそれぞれについて、楽曲に含まれる特徴的な音の周波数成分を示す特徴量を取得する楽曲特徴量取得手段とを備え、前記外部環境の輝度変化および前記楽曲の特徴量に基づいて、前記外部環境に応じた楽曲を前記楽曲データ蓄積手段に蓄積されている楽曲データの中から検索し、該当する楽曲データを再生することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、外部環境の輝度変化および楽曲の特徴量に基づいて、外部環境に応じた楽曲が検索されるため、ユーザーは何ら操作をすることなく、そのときの外部環境の変化に応じた楽曲を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る楽曲情報処理装置10の機能的構成を示すブロック図である。この楽曲情報処理装置10は、車両に搭載される例えばカーオーディオ等の車載音響機器として構成されており、楽曲再生機能の他に、多数の楽曲を蓄積する蓄積機能、これらの楽曲の中から所定の楽曲を検索する検索機能を有し、特に、この検索機能においては、車両走行中の外部環境の変化に応じた楽曲を自動で検索する環境適応検索機能を有している。
【0016】
かかる楽曲情報処理装置10の構成について具体的には、図1に示すように、楽曲情報処理装置10は、システム制御装置11と、メディア読取装置12と、再生装置13と、楽曲データ圧縮装置14と、楽曲データ保存装置15と、楽曲特徴量演算装置16と、表示装置17と、ユーザーインターフェイス装置18と、画像取得装置19と、画像特徴量取得装置20と、楽曲再生制御装置21とを備え、画像取得装置19、画像特徴量取得装置20及び楽曲再生制御装置21により、環境適応検索部22が構成されている。
上記システム制御装置11は、本楽曲情報処理装置10の各部を制御するものであり、演算手段としてのCPUや、記憶手段としてのRAM及びROMを備え、当該ROMには、各種のプログラム及びデータが格納されている。
【0017】
メディア読取装置12は、システム制御装置11の制御の下、ハードディスク、半導体メモリカード、光ディスク等の記録メディアから楽曲データを読み取り、再生装置13及び楽曲データ圧縮装置14にデジタル音声信号Dmを出力する。
より具体的には、メディア読取装置12は、記録メディアから楽曲データを読み取る場合、当該記録メディアに記録された多数の楽曲データのうち、システム制御装置11により指示された楽曲データを読み取る。
このとき、一般に、記録メディアに記録されている楽曲データは、所定のサンプリングレート(例えば44.1kHz)でアナログ音声信号をサンプリングし、アナログ音声信号レベルを所定のビット長(例えば16bit)で量子化して生成されたPCMデータと呼ばれるデジタルデータとして記録されている。すなわち、メディア読取装置12は、かかるPCMデータを記録メディアから読み出し、上記所定のサンプリングレートに同期したビットレートでデジタル音声信号Dmを順次再生装置13及び楽曲データ圧縮装置14にストリーミング出力することとなる。なお、楽曲再生をせずに圧縮保存のみが行われる場合には、メディア読取装置12は、デジタル音声信号Dmを楽曲データ圧縮装置14にのみ出力する。
【0018】
再生装置13は、上記デジタル音声信号Dmに基づいて楽曲を再生出力する。
楽曲データ圧縮装置14は、システム制御装置11の制御の下、上記デジタル音声信号Dmに対して所定の符号化を用いて圧縮処理を行って圧縮楽曲データDmpを生成し楽曲データ保存装置15に出力する。また、楽曲データ圧縮装置14は、楽曲の圧縮工程においては、楽曲を一定時間ごとに区切り、それぞれの区切期間ごとに楽曲の音圧データDsを生成しており、これらの音圧データDsを楽曲特徴量演算装置16に順次出力する。
楽曲データ保存装置15は、圧縮楽曲データDmpを蓄積するものであり、多数の圧縮楽曲データDmpを蓄積可能にすべく比較的容量の大きな記憶装置(例えばハードディスク装置)を備えている。
【0019】
楽曲特徴量演算装置16は、システム制御装置11の制御の下、楽曲の音圧データDsに基づいて楽曲の特徴量を抽出して楽曲特徴量データDcを生成し、上記楽曲データ保存装置15に出力するものである。より具体的には、楽曲特徴量演算装置16は、上記楽曲データ圧縮装置14から音圧データDsが入力されると、この音圧データDsの入力と同期して当該楽曲の特徴量を演算し、楽曲の圧縮処理の終了に伴って、演算結果である楽曲特徴量データDcを楽曲データ保存装置15に出力する。この楽曲特徴量データDcとして、本実施形態では、楽曲データDmに含まれる特徴的な音の音圧(強度)経時変化を用いることとしている。
【0020】
楽曲特徴量データDcの生成についてより具体的には、図2に示すように、楽曲データ圧縮装置14に楽曲のデジタル音声信号Dmがストリーミング入力されると(ステップSa1)、上述のように楽曲データ圧縮装置14は、このストリーミングデータA(i)を一定時間ごとに区切り、この区切期間ごとにデジタル音声信号Dmのビット値(すなわち、音声信号レベル)を2乗して音圧データDsを生成し、楽曲特徴量演算装置16に順次出力する(ステップSa2)。楽曲特徴量演算装置16は、音圧データDsが順次入力されると、楽曲の低音部分のみを抽出するために、各音圧データDsをローパスフィルタに通し、各音擦データDsの低周波数成分信号Dsaを抽出し(ステップSa3)、レベルが最大の最大低周波数成分信号Dsbを各低周波数成分信号Dsaから取得する(ステップSa4)。そして、上記ステップSa2〜ステップSa4までの各処理を、ストリーミングデータA(i)の入力が終了まで繰り返し実行して(ステップSa5)、1曲分の楽曲を処理する。次いで、楽曲特徴量演算装置16は、ステップSa4にて取得した最大低周波数成分信号Dsbのうち、これら最大低周波数成分信号Dsbの平均値に近いもの、すなわち、楽曲に含まれるビート音のビート周波数Faを楽曲特徴量データDcとして取得する(ステップSa6)。
【0021】
そして、上記のようにして取得された楽曲特徴量データDcが上記楽曲データ保存装置15に出力される。楽曲データ保存装置15は、楽曲特徴量演算装置16から楽曲特徴量データDcを受け取ると、当該楽曲特徴量データDcを楽曲データ圧縮装置14からの圧縮楽曲データDmpと対応付けて記憶すべく、楽曲特徴量データベース30を生成する。
【0022】
図3は楽曲特徴データベース30の構成を模式的に示す図である。この図に示すように、楽曲特徴データベース30の1件のレコード30Aには、圧縮楽曲データDmpを特定するためのストレージ名31、フォルダ名32及びファイル名33と、この圧縮楽曲データDmpの楽曲特徴量34とが含まれている。ストレージ名31は、楽曲データ保存装置15が備えるハードディスク装置等の記憶装置を一意に特定するものであり、フォルダ名32は、当該記憶装置における圧縮楽曲データDmpの格納場所を示すものである。また、ファイル名33は、圧縮楽曲データDmpに付された名称であり、これらストレージ名31、フォルダ名32及びファイル名33により圧縮楽曲データDmpが一意に特定される。上記楽曲特徴量34は楽曲特徴量データDcの内容を示すものであり、楽曲のビート周波数Faが記録される。
【0023】
圧縮楽曲データDmpが楽曲データ保存装置15に追加されるごとに、上記楽曲特徴データベース30には、その圧縮楽曲データDmpに関するレコード30Aが例えばシステム制御装置11により追加され、これとは逆に、圧縮楽曲データDmpが楽曲データ保存装置15から削除されるごとに、その圧縮楽曲データDmpに対応するレコード30Aが例えばシステム制御装置11により楽曲特徴データベース30から削除されて、当該楽曲特徴データベース30が更新される。
【0024】
再び前掲図1に戻り、表示装置17は、システム制御装置11の制御の下、再生装置13が再生している楽曲の情報や各種パラメータ、上記楽曲特徴量を表示するものであり、また、ユーザーインターフェイス装置18は複数の操作子や操作パネル等を備え、ユーザーの指示入力を受け付け、システム制御装置11に出力するものである。
【0025】
環境適応検索部22は、車両の外部環境に応じた楽曲を楽曲データ保存装置15に蓄積されている圧縮楽曲データDmpから検索し、該当する圧縮楽曲データDmpを再生装置13に出力して再生させるものである。
詳述すると、環境適応検索部22が備える画像取得装置19は、車外の画像を画像データDgとして画像特徴量取得装置20に順次出力するものであり、車室内或いは車外に設置された撮影手段としてのカメラを備えている。このカメラとしては、運転者の視野を含む広角カメラや、車両側面映像或いは車両後方映像を撮影するカメラが車両に既に設けられている場合には、そのカメラの映像信号を分岐して画像取得装置19に入力するように構成することも可能である。
【0026】
画像特徴量取得装置20は、画像取得装置19から順次出力される画像データDgに基づいて、画像の特徴量としての輝度の経時変化を検出し、画像特徴量データDgcとしてシステム制御装置11に出力するものである。すなわち、画像特徴量取得装置20は、画像取得装置19から順次取得する画像データDgの輝度から輝度経時変化を検出し、当該輝度経時変化の周期性を示す周期成分を抽出し、画像特徴量データDgcとしてシステム制御装置11に出力しており、かかる画像特徴量データDgcが所定のタイミングでシステム制御装置11から楽曲再生制御装置21に入力される。
【0027】
また、画像特徴量取得装置20は、画像の輝度を検出する検出モードとして、画像データDgごとに画像全体の平均輝度を求め、各画像データDgの平均輝度の経時変化を輝度経時変化として検出する第1検出モードと、画像データDgごとに画像全体を2以上の複数の矩形に分割し、それぞれの矩形部分ごとに特徴量としての輝度を求め、それらの輝度の中の1つを画像データDgの輝度ととして、各画像データDgの輝度の経時変化を輝度経時変化として検出する第2検出モードとを備え、第1及び第2検出モードのどちらの検出モードで輝度経時変化を検出するかがシステム制御装置11によって指示される。
【0028】
上記第1検出モードによれば、車両の外部環境における輝度の全体的な輝度経時変化が検出され、また、第2検出モードによれば、外部環境が局所部分に区切られ、それぞれの部分ごとに輝度経時変化が算出されるため、外部環境の輝度経時変化がより正確に検出される。
【0029】
図4は、上記画像取得装置19が取得する画像データDgの画像40の一態様を模式的に示す図である。なお、この図には、車両前方を撮影するようにカメラが設置された場合を示す。この図に示すように、車両が道路等を走行しているときには、車両前方のセンターライン50を含む路面51と、路側52に道路に沿って所定の間隔で設置された街路灯53とを写した画像40が得られる。
【0030】
画像特徴量取得装置20は、上記第2検出モードによって輝度経時変化を検出する場合、画像40をメッシュ状に縦横12個の矩形領域60に区切り、それぞれの矩形領域60について輝度の時間変化を取得する。12個の矩形領域60のそれぞれに60A1〜60D3までの符号を付すと、車両が略一定速度で走行している場合、矩形領域60C1、C2及びC3では、センターライン50に起因する定期的(周期的)な輝度変化成分が検出され、また、矩形領域C1、D1、D2では、街路灯53に起因する定期的(周期的)な輝度変化成分が現れる。特に、夜間の走行においては、街路灯53の点灯により、街路灯53による輝度変化成分が顕著となる。
【0031】
画像特徴量取得装置20は、画像取得装置19から画像データDgが順次入力されると、各画像データDgに基づいて、矩形領域60A1〜60D3のそれぞれの輝度経時変化を検出し、各輝度経時変化のうち、輝度変化量(輝度レベル)が最大のものの周波数成分を画像の特徴量とし、画像特徴量データDgcを生成してシステム制御装置11に出力する。
【0032】
画像の特徴量の演算についてより詳細に説明すると、上記第2検出モードにあっては、図5に示すように、画像特徴量取得装置20は、画像データDgを画像取得装置19から取得すると(ステップSb1)、その画像データDgを例えばRAM等などに一時的に格納して保存する(ステップSb2)。次いで、画像特徴量取得装置20は、画像データDgの画像40を12分割して12個の上記矩形領域60A1〜60D3を生成し(ステップSb3)、各矩形領域60A1〜60D3の輝度を算出して(ステップSb4)、これらの輝度を1組にしてRAM等に格納し一時保存する(ステップSb5)。なお、上記ステップSb4においては、矩形領域60に含まれる全画素の輝度値の平均値を輝度として求めても良く、或いは、矩形領域60に含まれる最大輝度値を当該矩形領域60の輝度として求めても良い。
【0033】
画像特徴量取得装置20は、一定時間分(或いは一定数)の画像データDgを取得するまで、上記ステップSb1〜ステップSb5の処理を繰り返し実行し(ステップSb6)、画像データDgごとに矩形領域60A1〜60D3の1組の輝度を求める。例えば、画像取得装置19が毎秒30フレーム(画像)分の画像データDgを取得し、画像特徴量取得装置20に入力する場合、当該画像特徴量取得装置20により、毎秒30組の輝度が生成されて保存されることとなる。
【0034】
その後、画像特徴量取得装置20は、輝度変化の周期性を求めるべく、矩形領域60A1〜60D3ごとに輝度変化の周波数成分を算出する(ステップSb7)。この周波数成分の算出においては、例えば、ある矩形領域60の輝度の経時変化波形が1秒間に1回のピークが出現する波形である場合、その矩形領域60の輝度経時変化波形は、周波数が60/min、大きさがピーク強度の周波数成分を有することになる。画像特徴量取得装置20は、1つの画像データDgについて矩形領域60A1〜60D3の各周波数成分を算出した後、強度が最大の周波数成分、すなわち、車両搭乗者が最も感じる光の成分を選択し(ステップSb8)、この周波数成分を画像特徴量として設定することになる(ステップSb9)。そして、このようにして決定した画像特徴量を更新すべく、画像特徴量取得装置20は、ステップSb2〜Sb9を順次繰り返す(ステップSb10)。
【0035】
さて、前掲図1に示す楽曲再生制御装置21は、システム制御装置11から検索指示を受けた場合に、当該システム制御装置11から入力された画像特徴量データDgcに基づいて、楽曲データ保存装置15に蓄積されている楽曲特徴量データDcの中から、画像特徴量データDgcに類似する特徴を有する楽曲特徴量データDcを検索し、該当する楽曲特徴量データDcに対応付けられている圧縮楽曲データDmpを再生装置13に出力するものである。この再生装置13は、圧縮楽曲データDmpの圧縮を伸展して再生する機能を有し、楽曲再生制御装置21から圧縮楽曲データDmpが入力された場合には、この圧縮楽曲データDmpを伸展して楽曲を再生する。
【0036】
以上の構成の下、ユーザーインターフェイス装置18がユーザーによって操作される等して、外部環境の変化に応じた楽曲の自動検索及び再生が指示されると、システム制御装置11は、環境適応検索部22を制御して、車外の輝度変化の特徴(周期性)を示す画像特徴量を検出する。そして、システム制御装置11は、楽曲再生制御装置21を制御して、画像特徴量に類似した特徴を有する楽曲特徴量の楽曲(すなわち、画像特徴量が示す周波数と近似するビート周波数Faを有する楽曲)を楽曲データ保存装置15に蓄積されている圧縮楽曲データDmpの中から検索する。そして、システム制御装置11は、検索に該当する圧縮楽曲データDmpを再生装置13に再生させ、また、表示装置17に圧縮楽曲データDmpの情報(タイトルやアーティスト名等)及び画像特徴量を表示させる。その後、システム制御装置11は、ユーザーによって指示されるまで、1曲分の楽曲再生が終了するごとに新たな画像特徴量を取得し、当該画像特徴量に基づく検索及び再生を繰り返す。つまり、図6に示すように、1曲分の楽曲再生が終了するごとに、外部環境の変化を示す画像特徴量が取得され、その画像特徴量に合致する、或いは、近い値の楽曲特徴量を有する楽曲が再生されることとなる。
【0037】
このように、本実施形態によれば、楽曲とその特徴量とを対応付けて楽曲データ保存装置15に保存しておき、車両走行中の外部環境の輝度変化を取得して、当該輝度変化に応じた特徴量の楽曲を検索するようにしたため、外部環境に応じた楽曲が自動で検索され、ユーザーは何ら操作せずとも、多数の楽曲の中から外部環境の変化に応じた楽曲を簡単に見つけることができる。
特に、本実施形態によれば、外部環境の変化として輝度の変化を取得するため、搭乗者の視覚的に感じる明るさの周期性に合致した楽曲を検索することができる。これにより、ユーザーが車両によって、昼真の街中や郊外、高速道路、夜の街中や郊外、高速道路といった色々な環境の中を走行している場合であっても、ユーザーが視覚的に感知している状況を反映した楽曲を得ることができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、車外を撮影するカメラからの各画像40の輝度に基づいて、外部環境の輝度の経時変化を取得する構成としたため、車両に既設されているカメラを用いて簡単に外部環境(車外)の輝度変化を検出することができる。
特に、本実施形態によれば、画像40を複数の矩形領域60に分割し、各矩形領域60ごとに輝度の経時変化の周波数成分を算出し、これらの周波数成分の中からレベルが最大の周波数成分を外部環境の輝度変化の特徴量とするため、車両搭乗者が最も強く感じる輝度の成分の周期性を正確に抽出して特徴量とすることができる。
【0039】
また、本実施形態によれば、楽曲の再生が終了するごとに、外部環境の輝度変化を取得し、当該外部環境の輝度変化に基づく検索を実行し、この検索に該当する楽曲を再生する構成としたため、そのときの外部環境の輝度変化の周期性に合致した楽曲を常に再生させておくことができる。
【0040】
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能である。
(変形例1)
例えば、上述した実施形態では、1曲分の楽曲の再生が終了するごとに、外部環境の輝度変化を取得するようにしたが、これに限らない。すなわち、検索の結果、該当する楽曲が複数存在する場合には、これらの楽曲を次々に再生するようにしても良い。例えば、画像特徴量の固定指示と、固定解除指示とをユーザーインターフェイス装置18からシステム制御装置11に入力可能に構成し、図7に示すように、画像特徴量の固定指示が入力された場合には、そのときの画像特徴量に基づく検索に該当する複数の楽曲を、固定解除指示が入力されるまで次々に再生し、固定解除指示が入力されたときに、新たに画像特徴量を取得し、その画像特徴量に基づく検索に該当する楽曲を再生する。
本変形例によれば、郊外のバイパス道路や高速道路などの比較的交通量が少なく車両が略一定の速度で走行するような場合には、ユーザーが画像特徴量の固定指示を一度与えれば、その走行に対応した楽曲が順次再生される。
【0041】
(変形例2)
また、上記変形例1において、画像特徴量の固定指示がなされている場合、システム制御装置11が、図8に示すように、所定曲数(例えば5曲)の楽曲が再生終了するごとに、画像特徴量を新たに取得し、この画像特徴量に基づく検索に該当する楽曲を1曲(複数曲でも良い)分再生する割り込み制御を実行し、また、その再生が終了した時点で割り込み制御前の画像特徴量に対応する楽曲を再生する割り込み解除制御を実行するようにしても良い。
本変形例によれば、画像特徴量の固定指示によって、ユーザーにとって聴覚的に入ってくる情報と視覚的に入ってくる情報のタイミングがほぼ同期した状態が続くことになるが、割り込み制御及び割り込み解除制御を実行することで、その同期した状態を一時的にはすして、ユーザーに対して聴覚的な刺激を意図的に与えることが可能となる。
【0042】
(変形例3)
また、上述した実施形態では、画像特徴量と合致する楽曲特徴量、すなわち、輝度変化の周波数と同じビート周波数を有する楽曲を検索するようにしたが、この検索の結果、該当する楽曲が無い場合、或いは、楽曲数が所定曲数以下(例えば2〜3曲)の場合には、輝度変化の周波数を中心とした所定周波数範囲に含まれるビート周波数を有する楽曲を検索するようにしても良い。
また、輝度変化の周波数から所定周波数だけ離れたビート周波数を有する楽曲を検索するようにし、外部環境の変化と敢えてミスマッチな楽曲を検索し、再生するようにしても良い。
【0043】
(変形例4)
また、上述した実施形態及び各変形例において、外部環境の輝度変化を画像から検出する構成を例示したが、これに限らず、照度センサ等のセンサを用いて検出するようにしても良い。また、外部環境の輝度変化に対応した楽曲を、楽曲データ保存装置15に蓄積された楽曲から検索する構成としたが、これに限らず、例えば、インターネット等を介してサーバコンピュータと通信可能に楽曲情報処理装置10を構成し、当該サーバコンピュータに蓄積されている楽曲を対象に検索し、該当する楽曲を受信して再生するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施形態に係る楽曲情報処理装置の機能的構成を示すブロック図。
【図2】楽曲特徴量演算処理のフローチャート。
【図3】楽曲特徴データベース30の構成を模式的に示す図。
【図4】画像の一態様を模式的に示す図。
【図5】画像特徴量演算処理のフローチャート。
【図6】外部環境に応じた楽曲の検索、再生を示す図。
【図7】本発明の変形例の動作を説明するための図。
【図8】本発明の他の変形例の動作を説明するための図。
【符号の説明】
【0045】
10 楽曲情報処理装置(車載音響機器)
11 システム制御装置
13 再生装置
15 楽曲データ保存装置
19 画像取得装置
20 画像特徴量取得装置
21 楽曲再生制御装置
22 環境適応検索部
30 楽曲特徴データベース
40 画像
60 矩形領域




 

 


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