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発明の名称 車載用放送受信装置、放送受信制御装置、放送受信制御方法および制御プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−235606(P2007−235606A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−55229(P2006−55229)
出願日 平成18年3月1日(2006.3.1)
代理人 【識別番号】100091823
【弁理士】
【氏名又は名称】櫛渕 昌之
発明者 今井 孝典
要約 課題
車両を後退させる際の後方確認時の視認性を確保するとともに、車両後退時も後部座席の乗員が放送を継続して楽しむことのできる車載用放送受信装置を提供する。

解決手段
車両100の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、表示部11、12におけるテレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又はテレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には音声出力部20から出力させる音声信号を対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行う。
特許請求の範囲
【請求項1】
テレビ放送受信部とラジオ放送受信部とを備えた車載用放送受信装置であって、
前記テレビ放送受信部から出力される映像信号に対応するテレビ映像を表示する表示部と、
前記テレビ放送受信部または前記ラジオ放送受信部から出力される音声信号を出力する音声信号出力部と、
車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、前記表示部における前記テレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又は前記テレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には前記音声出力部から出力させる音声信号を前記対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行う制御部と、
を備えたことを特徴とする車載用放送受信装置。
【請求項2】
請求項1記載の車載用放送受信装置において、
前記車両の周囲の明るさを判別する明るさ判別部を備え、
前記制御部は、前記車両の周囲の明るさが所定の明るさよりも暗いと判別された場合に、前記表示制御処理および前記音声切換処理を行うこと、
を特徴とする車載用放送受信装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車載用放送受信装置において、
前記制御部は、前記音声切換処理を行う際に、前記受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がない場合は前記受信していたテレビ番組の放送電波に視覚障害者用の副音声信号が含まれていれば、前記音声出力部から出力させる音声信号を前記副音声信号に切り換えること、
を特徴とする車載用放送受信装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載用放送受信装置において、
前記制御部は、前記表示制御処理および前記音声切換処理を行う際に、前記表示部にユーザに車両の後退を報知する旨の表示を行わせること、
を特徴とする車載用放送受信装置。
【請求項5】
テレビ放送受信部と、ラジオ放送受信部と、前記テレビ放送受信部から出力される映像信号に対応するテレビ映像を表示する表示部と、前記テレビ放送受信部または前記ラジオ放送受信部から出力される音声信号を出力する音声信号出力部とを備える車載用放送受信装置を制御する放送受信制御装置であって、
車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、前記表示部における前記テレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又は前記テレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には前記音声出力部から出力させる音声信号を前記対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行う制御部を備えたこと、
を特徴とする放送受信制御装置。
【請求項6】
テレビ放送受信部と、ラジオ放送受信部と、前記テレビ放送受信部から出力される映像信号に対応するテレビ映像を表示する表示部と、前記テレビ放送受信部または前記ラジオ放送受信部から出力される音声信号を出力する音声信号出力部とを備える車載用放送受信装置を制御する放送受信制御方法であって、
車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、前記表示部における前記テレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又は前記テレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には前記音声出力部から出力させる音声信号を前記対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行う過程を備えたこと、
を特徴とする放送受信制御方法。
【請求項7】
テレビ放送受信部と、ラジオ放送受信部と、前記テレビ放送受信部から出力される映像信号に対応するテレビ映像を表示する表示部と、前記テレビ放送受信部または前記ラジオ放送受信部から出力される音声信号を出力する音声信号出力部と、これらを制御する制御部とを備える車載用放送受信装置をコンピュータを用いて制御する制御プログラムであって、
前記制御部に車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、前記表示部における前記テレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又は前記テレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には前記音声出力部から出力させる音声信号を前記対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行わせること、
を特徴とする制御プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ放送とラジオ放送とを備える車載用放送受信装置、放送受信制御装置、放送受信制御方法および制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車内に前部座席用のモニタに加えて、後部座席用のモニタも設け、後部座席の乗員も車内で映像を楽しめるようにしたリアエンターテイメントシステムが普及し始めている。このようなリアエンターテイメントシステムでは、後部座席の乗員が視認する後部座席用のモニタには、テレビチューナ、車載のDVD(Digital Versatile Disk)再生装置またはゲーム機から与えられる映像等を表示させることが行われている。
【0003】
上記のような、リアエンターテイメントシステムにおいて、夜間等、車両の周囲が暗い状況では、昼間に比してモニタの輝度を低下させている。これにより、モニタ表示の際の明かりにより車外より車内が明るくなりすぎて車外の視認性が低下することを防止している。また、夜間等における車両後退時に、後部座席用のモニタの表示を停止させて、輝度を更に低下させて、後部座席用のモニタに表示された映像等が後部座席側のガラスに映り込むのを防止して、後方確認の妨げとならないようにすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−327044号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、後部座席の乗員は、運転の状況によらず、後部座席用のモニタに表示される映像等に集中している場合があるので、後部座席用のモニタの表示が停止し、輝度が急激に落ちると、違和感を生じさせることになっていた。特に、テレビ放送等にて野球やサッカーといったスポーツ番組を表示させていた場合には、テレビ音声を継続して出力させていたとしても、モニタの表示が突然停止すると、試合経過を十分に把握できず、後部座席の視聴者にとっては不満が生じる結果となっていた。
【0005】
本発明の課題は、車両を後退させる際の後方確認時の視認性を確保するとともに、車両後退時も後部座席の乗員が放送を継続して楽しむことのできる車載用放送受信装置、放送受信制御装置、放送受信制御方法および制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の車載用放送受信装置は、テレビ放送受信部とラジオ放送受信部とを備えた車載用放送受信装置であって、前記テレビ放送受信部から出力される映像信号に対応するテレビ映像を表示する表示部と、前記テレビ放送受信部または前記ラジオ放送受信部から出力される音声信号を出力する音声信号出力部と、車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、前記表示部における前記テレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又は前記テレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には前記音声出力部から出力させる音声信号を前記対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行う制御部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、表示制御処理により表示部におけるテレビ映像の表示輝度が所定の値まで低下され、又はテレビ映像の表示が停止されるので、車両を後退させる際に車両のガラスに映像が映り込むことがなく、運転者の後方確認時の視認性を確保することができる。また、このとき、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には音声出力部から出力する音声信号が対応するラジオ番組の音声信号に切り換わるので、表示部に表示されるテレビ映像の輝度が低下して視認しづらい場合やテレビ映像の表示が停止した場合でも、ラジオ番組から流れるラジオ音声により例えば野球やサッカー等のスポーツ中継であれば試合経過を十分に把握することができ、後部座席の乗員は継続して放送を楽しむことができる。
【0007】
上記構成の車載用放送受信装置において、前記車両の周囲の明るさを判別する明るさ判別部を備えさせ、前記制御部は、前記車両の周囲の明るさが所定の明るさよりも暗いと判別された場合に、前記表示制御処理および前記音声切換処理を行わせることが好ましい。
【0008】
また、上記構成の車載用放送受信装置において、前記制御部に、前記音声切換処理を行う際に、前記受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がない場合は前記受信していたテレビ番組の放送電波に視覚障害者用の副音声信号が含まれていれば、前記音声出力部から出力させる音声信号を前記副音声信号に切り換えることが好ましい。
【0009】
また、上記構成の車載用放送受信装置において、前記制御部に、前記表示制御処理および前記音声切換処理を行う際に、前記表示部にユーザに車両の後退を報知する旨の表示を行わせることが好ましい。
【0010】
また、本発明の放送受信制御装置は、テレビ放送受信部と、ラジオ放送受信部と、前記テレビ放送受信部から出力される映像信号に対応するテレビ映像を表示する表示部と、前記テレビ放送受信部または前記ラジオ放送受信部から出力される音声信号を出力する音声信号出力部とを備える車載用放送受信装置を制御する放送受信制御装置であって、車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、前記表示部における前記テレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又は前記テレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には前記音声出力部から出力させる音声信号を前記対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行う制御部を備えたこと、を特徴とする。
【0011】
また、本発明の放送受信制御方法は、テレビ放送受信部と、ラジオ放送受信部と、前記テレビ放送受信部から出力される映像信号に対応するテレビ映像を表示する表示部と、前記テレビ放送受信部または前記ラジオ放送受信部から出力される音声信号を出力する音声信号出力部とを備える車載用放送受信装置を制御する放送受信制御方法であって、
車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、前記表示部における前記テレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又は前記テレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には前記音声出力部から出力させる音声信号を前記対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行う過程を備えたこと、を特徴とする。
【0012】
また、本発明の制御プログラムは、テレビ放送受信部と、ラジオ放送受信部と、前記テレビ放送受信部から出力される映像信号に対応するテレビ映像を表示する表示部と、前記テレビ放送受信部または前記ラジオ放送受信部から出力される音声信号を出力する音声信号出力部と、これらを制御する制御部とを備える車載用放送受信装置をコンピュータを用いて制御する制御プログラムであって、前記制御部に車両の後退が検出された際にテレビ放送を受信していた場合に、前記表示部における前記テレビ映像の表示輝度を所定の値まで低下させ、又は前記テレビ映像の表示を停止させる表示制御処理とともに、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合には前記音声出力部から出力させる音声信号を前記対応するラジオ番組の音声信号に切り換える音声切換処理を行わせること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、車両を後退させる際の後方確認時の視認性を確保するとともに、車両後退時も後部座席の乗員が放送を継続して楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。まず、図1を参照して本実施の形態の車載用放送受信装置1について説明する。
【0015】
図1に示すように、車載用放送受信装置1は、複数の表示装置11、12を備えて構成される。本実施の形態では、車両100の前部座席101側に配置されるフロントシート用表示装置11と後部座席102側に配置されるリアシート用表示装置12とが設けられている。
【0016】
フロントシート用表示装置11は、例えば、コンソール、フロントパネル等に配置されるもので、主に運転席や助手席の前部座席101の乗員が視認するものである。一方、リアシート用表示装置12は、車室内の天井部から支持具を介して吊り下げられて配置されたり、フロントシートのシートバック部、ヘッドレスト背面等に配置されるもので、後部座席102の乗員が主に視認するものである。
【0017】
また、車室内には、ドア部などにスピーカ21が配設され、それぞれの表示装置11、12に表示される映像とともに音声を楽しむことができるようになっており、音声はヘッドフォン22を通して聞くこともできるようになっている。スピーカ21から出力される音声は、主として、フロントシート用表示装置11に表示される映像と対応しており、ヘッドフォン22から出力される音声は、主として、リアシート用表示装置12に表示される映像と対応している。
【0018】
本実施の形態の車載用放送受信装置1は、次に説明する放送受信制御装置により、車両100の後退が検出された場合、リアシート用の表示装置12における映像表示を停止させて、リアシート用表示装置12に表示される映像が車両100のガラス(リアガラス、ドアガラス、サイドガラス等)に映り込んで、ガラスに映り込んだ映像が運転者の後方確認の際の妨げとなることを防止するとともに、リアシート用表示装置12に表示されていた映像がテレビ映像の場合には、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合にはヘッドフォン22から出力させる音声信号をテレビ音声から、テレビ映像の表示がなくても番組経過の状況を把握しやすいラジオ音声に切り換えて、後部座席の乗員がテレビ映像の表示がなくても放送を継続して楽しむことができるようにしたものである。
【0019】
以下、図2を参照して車載用放送受信装置1の機能的構成を説明する。
図2に示すように、車載用放送受信装置1は、上記フロントシート用表示装置11およびリアシート用表示装置12、スピーカ21、ヘッドフォン22等を備える音声ユニット20の他に、テレビチューナ(テレビ放送受信部)31と、ディスク再生装置32と、ナビゲーション装置33と、ラジオチューナ(ラジオ放送受信部)34と、操作ユニット35と、上述の放送受信制御装置40とを備えている。
【0020】
テレビチューナ31は、アンテナ31a等を備え、アンテナ31aを介して受信したテレビ放送電波から映像信号および音声信号等を取得して、放送受信制御装置40に出力するものである。
【0021】
ディスク再生装置32は、DVD(Digital Versatile Disk)再生装置、ハードディスク装置、CD(Compact Disk)再生装置、MD(Mini Disk)再生装置等の、各種記録媒体に記録された映像信号および/または音声信号等を読み出して放送受信制御装置40に出力するものである。
【0022】
ナビゲーション装置33は、GPS(Global Positioning System)アンテナ33a等を備え、GPSアンテナ33aを介して受信したGPS電波に基づいて検出した車両100の現在位置に基づき、目的地までの経路案内を行う装置であり、経路案内に伴う地図情報等の映像信号および音声信号を放送受信制御装置40に出力するものである。
【0023】
ラジオチューナ34は、アンテナ34a等を備え、アンテナ34aを介して受信したラジオ放送電波から音声信号等を取得して、放送受信制御装置40に出力するものである。
【0024】
操作ユニット35は、ユーザからの各種操作を受け付けるもので、フロントシート用表示装置11および/またはリアシート用表示装置12に表示させる映像信号源として、テレビチューナ31、ディスク再生装置32、ナビゲーション装置33のいずれかを選択して映像信号選択信号を制御部41に入力するための操作子、あるいは映像表示を伴わない音声信号源としてのディスク再生装置32、ラジオチューナ34を選択して音声信号選択信号を制御部41に入力するための操作子等の各種操作子を有している。
【0025】
音声ユニット20は、上記スピーカ21、リアシート用のヘッドフォン22の他、増幅器23を備えて構成される。放送受信制御装置40から出力される各種音声信号源(テレビチューナ31、ディスク再生装置32、ナビゲーション装置33、ラジオチューナ34)から出力される音声信号を増幅器23により増幅してスピーカ21から出力させたり、ヘッドフォン22から出力させたりする。
【0026】
フロントシート用表示装置11およびリアシート用表示装置12はそれぞれ液晶ディスプレイ等から構成される。これらの表示装置11、12にはそれぞれ異なる映像信号源からの映像信号に対応する画像を表示させることもできるし、同じ映像信号源からの映像信号に対応する画像を表示させることもできる。すなわち、フロントシート用表示装置11に、ナビゲーション装置33から出力される目的地までの経路案内のための画像を表示させ、リアシート用表示装置12には、テレビチューナ31またはディスク再生装置32から出力されるテレビ放送またはDVD等に記録された映画等の画像を表示させることができる。
【0027】
放送受信制御装置40は、図2に示すように、制御部41と、記録部42と、映像信号選択部43と、画像処理部44と、音声信号選択部45とを備えている。
【0028】
制御部41は、図示しないCPU、RAM、ROM等により構成され、ROMに格納された各種制御プログラムをRAMに読み出して、RAMの一部を作業領域として、放送受信制御装置40の各部を集中制御して、表示制御処理、音声切換処理、輝度調整処理等の各種の処理を実行するものである。
【0029】
制御部41の機能的構成として、明るさ判別部41aと、後退検出部41bと、表示制御・音声切換部41cとを備える。
【0030】
明るさ判別部41aは、車両100のスモールライト(ヘッドライト)(図示略)の点灯により出力されるイルミ信号SIが入力されるものであり、これにより車両100の周囲の明るさが所定の明るさよりも明るいか否かを判別するものである。イルミ信号SIが入力されると、明るさ判別部41aは、車両100の周囲が所定の明るさよりも暗いと判別し、その判別信号を表示制御・音声切換部41cに出力する。
【0031】
後退検出部41bは、車両100のギアがリバース位置(後退位置)に設定された際にリバース信号SRが入力されるもので、リバース信号SRが入力されると車両100の後退を検出して、検出信号を表示制御・音声切換部41cに出力する。
【0032】
表示制御・音声切換部41cは、後退検出部41bより検出信号が入力されると、所定の条件に基づき、表示制御処理、音声切換処理、輝度調整処理等を行わせるための各種制御信号を各部に送る。
【0033】
記録部42は、テレビチューナ31から受信する映像信号、音声信号等、当該放送受信制御装置40に接続される上記各種映像信号源、音声信号源から入力する映像信号、音声信号等の各種データを記録するもので、ハードディスク、半導体メモリ等から構成される。
【0034】
映像信号選択部43は、表示制御・音声切換部41cから入力される映像信号選択信号に従い、所定の映像信号源から出力される映像信号を所定の画像処理部44に出力するものである。映像信号選択部43は、フロントシート用表示装置11およびリアシート用表示装置12に出力する映像信号をそれぞれ独立して選択することができるように設定されている。
【0035】
映像信号選択部43に、車両100の後退検出に伴い、表示制御・音声切換部41cから表示制御信号が入力されると、リアシート用表示装置12への映像信号の出力を停止し、リアシート用表示装置12の映像表示を停止させる。
【0036】
画像処理部44は、フロントシート用表示装置11、リアシート用表示装置12のそれぞれに対して設けられる。各画像処理部44において、映像信号選択部43から入力した映像信号を、必要に応じて画像処理を施した上で、表示装置11、12に出力するものである。
【0037】
表示制御・音声切換部41cから輝度調整指示信号が画像処理部44に入力された場合、画像処理部44は輝度調整処理を実行し、所定の輝度で映像信号が表示されるように、映像信号に対して画像処理を施す。両表示装置11、12に画像が表示される際の輝度は、昼間に表示を行う際の輝度と、夜間に表示を行う際の輝度が予め所定の値に設定されている。輝度調整指示信号は、明るさ判別部41aにより車両100の周囲の明るさが所定の明るさよりも暗くなったと判別された場合(例えば、夜間等)等に入力される。
【0038】
また、ユーザは操作ユニット35を介して、画像を表示させる際の輝度の値を指定することができる。
但し、この輝度の調整は、表示装置11、12のバックライトの輝度を調整することにより行うこともできる。
【0039】
音声信号選択部45は、表示制御・音声切換部41cから入力される音声信号選択信号に従い、所定の音声信号源から出力される音声信号を増幅器で増幅してスピーカ21から出力させたり、後部座席102の乗員用の音声出力装置としてのヘッドフォン22に出力するものである。音声信号選択部45は、スピーカ21およびヘッドフォン22に出力する音声信号をそれぞれ独立して選択することができるように設定されている。
【0040】
音声信号選択部45は、表示制御・音声切換部41cから車両100の後退検出に伴う音声切換指示信号が入力されると、音声信号源としてテレビチューナ31を選択していた場合に、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組があれば、ラジオチューナ34に音声信号源を切り換えて、ヘッドフォン22から出力させる音声をテレビ音声からラジオ音声に切り換える。
【0041】
ここで、テレビ番組に対応するラジオ番組とは、同一の試合等についての野球中継、サッカー中継、マラソン中継等のスポーツ中継を行う番組や、同一系列局におけるニュース番組等をいう。リアシート用表示装置12においてテレビ映像の表示を停止させた場合に、テレビ音声をラジオ音声に切り換えるのは、同一の内容についての番組であっても、テレビ映像の表示がない場合には、ラジオ番組における音声情報の方が試合経過等の番組内容を把握しやすいためである。これにより後部座席の乗員は継続して放送を楽しむことができる。
【0042】
また、対応するラジオ番組の有無は、例えば、テレビ放送信号に当該テレビ番組に対応するラジオ番組がある場合にはそのラジオ番組の放送周波数等の情報を多重化させておくことが考えられる。これにより、表示制御・音声切換部41cは音声信号選択部45に当該放送周波数のラジオ放送を選択するように音声切換信号を送り、当該制御信号に基づいて音声信号選択部45はラジオチューナ34から所定の放送周波数のラジオ放送を受信して、その音声信号をヘッドフォン22に出力するようにすることができる。
【0043】
逆に、ラジオ放送信号に所定のテレビ番組と対応することを示す識別コードを多重化させておき、表示制御・音声切換部41cから音声切換信号が入力された場合に、当該識別コードに基づきラジオチューナの選局を行い、対応するラジオ番組を受信するようにしてもよい。
【0044】
また、予め、ユーザがテレビ番組表、ラジオ番組表などから、対応する番組について放送周波数を含む対応付け情報を操作ユニット35を介して制御部41の図示しないROM等に記憶させておいてもよい。
【0045】
次に、図3を参照して放送受信制御装置40において実行される表示制御・音声切換処理を説明する。但し、以下に説明する表示制御・音声切換処理はリアシート用表示装置12および後部座席の乗員に対する音声出力装置としてのヘッドフォン22への音声出力について行われる処理である。
【0046】
図3に示すように、リアシート用表示装置12に映像表示が行われていると(ステップS1:Y)、制御部41は後退検出部41bにおいてリバース信号SRが入力されたか否かを検出する(ステップS2)。後退検出部41bに車両100からリバース信号SRが入力されることにより車両100の後退が検出されると(ステップS2:Y)、次に、表示制御・音声切換部41cは映像信号選択部43に制御信号を送り、リアシート用表示装置12における映像表示を停止させる(ステップS3)。そして、映像信号源はテレビチューナ31か否かを判別し(ステップS4)、映像信号源がテレビチューナ31の場合(ステップS4:Y)、テレビチューナ31において受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組が存在するか否かを判別する(ステップS5)。
【0047】
対応するラジオ番組が存在する場合(ステップS5:Y)、音声信号源をラジオチューナ34に切り換えて対応するラジオ番組の音声信号をヘッドフォン22から出力させる(ステップS6)。対応するラジオ番組が存在しない場合(ステップS5:N)、現在の音声信号源の音声信号、すなわち、テレビチューナ31から出力される音声信号をヘッドフォン22から出力させる(ステップS7)。
【0048】
そして、操作ユニット35を介して音声信号源の選択切換操作が行われたか否かを判別し(ステップS8)、音声信号源の選択切換操作が行われた場合(ステップS8:Y)には選択された音声信号源に切り換え(ステップS9)、音声信号源の選択切換操作がない場合(ステップS8:N)には、ステップS9の動作をスキップして装置電源がオフされたか否かを判別する(ステップS10)。そして、装置電源がオフされるまで(ステップS10:Y)、上記処理を繰り返し実行する。
【0049】
但し、上記ステップS3において映像表示を停止する際にユーザに車両が後退することを報知する旨の表示を行ってもよいし、ステップS3またはステップS6にユーザに車両が後退することを報知する旨を音声情報として音声ユニット20から出力させてもよい。
【0050】
以上説明した実施の形態によれば、車両100の後退が検出された際にリアシート用表示装置12における映像表示が停止されるので、車両100のガラスに対する映像の映り込みがなく、車両100を後退させる際の運転者の後方確認時の視認性を確保することができる。また、このとき、テレビ放送を受信していた場合には、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がある場合にはヘッドフォン22から出力される音声信号が対応するラジオ番組の音声信号に切り換わるので、リアシート用表示装置12においてテレビ映像の表示が停止した場合でも、ラジオ番組から流れるラジオ音声により例えば野球やサッカー等のスポーツ中継であれば試合経過を十分に把握することができ、後部座席の乗員は継続して放送を楽しむことができる。
【0051】
以上説明した実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜、変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、車両100の後退を検出した場合には、図3に示す表示制御処理および音声切換処理を行うものとして説明しているが、明るさ判別部41aにより車両の周囲の明るさが所定の明るさよりも暗いと判別された場合であって、車両100の後退が検出されたときに、表示制御処理および音声切換処理を行うものとしてもよい。
【0052】
車両の周囲の明るさが所定の明るさよりも明るい場合には、リアシート用表示装置12に表示されるテレビ映像等が車両100のガラスに映り込む可能性は低いので、特に表示制御処理および音声切換処理を行わなくても運転者の後方確認時の視認性を確保することができ、後部座席の乗員は継続してテレビ映像とともにテレビ音声を楽しむことができる。
【0053】
また、上記の実施の形態では、車両100の後退を検出した場合には、図3のステップS3に示すように映像表示を停止するものとして説明したが、映像表示を停止する代わりにリアシート用表示装置12にテレビ映像等を表示する際の輝度を、所定の値にまで低下させて、車両100のガラスにテレビ映像等の映り込みによる影響を低減させてもよい。
【0054】
また、上記の実施の形態では、図3のステップS7に示すように、受信していたテレビ番組に対応するラジオ番組がない場合には、テレビ音声をヘッドフォン22から出力させるものとして説明したが、このときテレビ放送電波に日本語音声ガイドなどの視覚障害者用の副音声信号が含まれる場合には通常のテレビ音声に換えてこの副音声を出力させるようにしてもよい。
【0055】
また、上記の実施の形態では、車両100の後退を検出した場合、リアシート用表示装置12についてテレビ映像等の映像表示を停止させ、ヘッドフォン22から出力させる音声信号について音声切換処理を行うものとして説明したが、フロントシート用表示装置11についても同様に、車両100の後退を検出した場合に、映像表示を停止させて、スピーカ21から出力させる音声信号について音声切換処理を行わせてもよい。
【0056】
また、各表示装置11、12に表示される映像が、車両100のリアガラス等に映り込んで、車両後退時に運転者の後方確認の妨げとなる場合にのみ、上記の表示制御処理および音声切換処理を行うようにしてもよい。
【0057】
また、上記の実施の形態においては、後退検出部41bは車両100からリバース信号SRが入力されることにより、車両100の後退を検出するものとして説明しているが、車両100の後退の検出はこれに限定されるものではない。例えば、ナビゲーション装置33における位置情報等に基づいて、車両100の移動方向の変化を検出し、車両100の後退を判別するようにしてもよい。
【0058】
また、明るさ判別部41aは、車両100からイルミ信号SIが入力されることにより、車両100の周囲の明るさが所定の明るさよりも暗いことを判別するようにしているが、フォトダイオード等を用いて、周囲の明るさを直接的に検出してもよいのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】実施の形態の放送受信制御装置を適用した車載用放送受信装置の構成例を示す模式図である。
【図2】実施の形態の車載用放送受信装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態の処理フローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
1 車載用放送受信装置
11、12 表示装置(表示部)
20 音声ユニット(音声出力部)
21 スピーカ
22 ヘッドフォン(音声出力部)
31 テレビチューナ(テレビ放送受信部)
34 ラジオチューナ(ラジオ放送受信部)
35 操作ユニット
40 放送受信制御装置(制御部)
41 制御部
41a 明るさ判別部
41b 後退検出部
41c 表示制御・音声切換部
43 映像信号選択部
44 画像処理部
45 音声信号選択部




 

 


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