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発明の名称 RDS自動追従方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−195072(P2007−195072A)
公開日 平成19年8月2日(2007.8.2)
出願番号 特願2006−13201(P2006−13201)
出願日 平成18年1月20日(2006.1.20)
代理人 【識別番号】100078880
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 修平
発明者 稲子 和仁
要約 課題
受信装置の使用者が特定の操作を行うことなく、受信信号のレベルが良好な周波数をより短時間で取得可能なRDS自動追従方法を提供することを目的とする。
解決手段
現在受信している周波数の信号の受信状態を検出してその検出結果が第1のレベルを下回ったかどうかを判定する第1の検出ステップと、現在受信している周波数の信号の受信状態の検出結果が第1のレベルを下回った時にその番組を過去受信していた周波数を受信日時の新しいものから順に複数抽出する第1の周波数抽出ステップと、第1の周波数抽出ステップにて抽出された周波数の受信状態を、受信日時の新しいものから順に検出しその検出結果が第2のレベルを上回ったかどうかを判定する第2の検出ステップと、第2の検出ステップの判定結果を用いた所定の判定基準に基づいて番組の受信周波数を決定する周波数決定ステップと、を有する。
特許請求の範囲
【請求項1】
エリアごとに異なる周波数で放送されるRDSラジオ番組をRDS受信装置にて受信する際、エリア移動による受信可能な番組の周波数の変化に追従するためのRDS自動追従方法であって、
現在受信している周波数の信号の受信状態を検出してその検出結果が第1のレベルを下回ったかどうかを判定する、第1の検出ステップと、
現在受信している周波数の信号の受信状態の検出結果が第1のレベルを下回った時に、その番組を過去受信していた周波数を受信日時の新しいものから順に複数抽出する、第1の周波数抽出ステップと、
前記第1の周波数抽出ステップにて抽出された周波数の受信状態を、受信日時の新しいものから順に検出し、その検出結果が第2のレベルを上回ったかどうかを判定する第2の検出ステップと、
第2の検出ステップの判定結果を用いた所定の判定基準に基づいて番組の受信周波数を決定する周波数決定ステップと、
を有する、RDS自動追従方法。
【請求項2】
前記第2の検出ステップでの検出結果が第2のレベルを上回った周波数の信号に含まれるPIデータの内容に基づいて、該周波数で放送されている番組が現在受信している番組と同じであるかを判断する、第1の番組比較ステップをさらに有し、
該所定の判断基準は、前記第1の番組比較ステップの判断結果を用いていること、を特徴とする請求項1に記載のRDS自動追従方法。
【請求項3】
前記第1の周波数抽出ステップは、該RDS受信装置に記憶されている受信履歴情報を読み出すことによって、過去受信していた周波数を複数抽出すること、を特徴とする請求項2に記載のRDS自動追従方法。
【請求項4】
前記第1の周波数抽出ステップは、現在受信している番組に対応する周波数が該受信履歴情報に所定数より多く記憶されている時は、受信日時の新しいものから順に所定数の周波数を該受信履歴情報から読み出すこと、を特徴とする請求項3に記載のRDS自動追従方法。
【請求項5】
前記第2の検出ステップが実行される前に該RDS受信装置からの音声出力を停止するミュートオンステップと、
前記第2の検出ステップが実行された後、前記第1の番組比較ステップが実行される前に該RDS受信装置からの音声出力を再開するミュートオフステップと、
をさらに有すること、を特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のRDS自動追従方法。
【請求項6】
前記周波数決定ステップは、前記第1の周波数抽出ステップにて抽出された周波数のうち、該所定の判断基準を最初に満たした周波数を番組の受信周波数とし、それ以降に抽出された周波数の受信状態を前記第2の検出ステップは検出しないこと、を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のRDS自動追従方法。
【請求項7】
前記第1の周波数抽出ステップにて抽出された複数の周波数のすべての受信レベルが該第2のレベルを下回っている場合に、番組の信号に含まれるAFデータの内容に基づいて複数の周波数を抽出する第2の周波数抽出ステップと、
前記第2の周波数抽出ステップにて抽出された周波数の受信状態を検出し、その検出結果が該第2のレベルを上回ったかどうかを判定する第3の検出ステップと、
を有し、
該所定の判断基準は、第3の検出ステップの判断結果を用いていること、を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のRDS自動追従方法。
【請求項8】
前記第2の周波数抽出ステップで抽出された周波数または前記第3の検出ステップでの検出結果が第2のレベルを上回った周波数の信号に含まれるPIデータの内容に基づいて、該周波数で放送されている番組が現在受信している番組と同じであるかを判断する、第2の番組比較ステップをさらに有し、
該所定の判断基準は、前記第2の番組比較ステップの判断結果を用いていること、を特徴とする請求項7に記載のRDS自動追従方法。
【請求項9】
前記第2の周波数抽出ステップで抽出された周波数が該所定の判断基準を満たさない場合は、周波数決定ステップは、現在受信している周波数を番組の受信周波数とすること、を特徴とする請求項7又は8に記載のRDS自動追従方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として移動体に搭載されるRDS受信装置において、番組の放送周波数の変化に追従するための、RDS自動追従方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移動体に搭載される放送受信装置(例えばカーラジオ)は、据え置き型の放送受信装置とは異なり、放送番組をある中継局から受信している間に、移動体がその中継局のサービスエリアから離れ、充分な信号レベルが確保できなくなる(その結果、例えばラジオの音質の低下が発生する)という可能性がある。このため、このような放送受信装置には、放送信号の信号レベルの低下が発生した時に同じ番組を放送している他の中継局の放送周波数に、チューナの受信信号の周波数を自動的に合わせる、という追従機能を有することが望ましい。
【0003】
このような追従機能を実現することを目的の一つとして、ヨーロッパ放送連合により、RDS(ラジオデータシステム)が提案され、また実用化されている。RDSにおいては、アナログのFM放送信号にデジタルデータ(RDSデータ)が重畳されるようになっている。このデータ中には、現在放送されている番組の識別データであるPIや、この番組を放送している中継局の放送周波数の一覧であるAFが含まれている。このRDSに対応した放送受信装置(以下、RDS受信装置と称す)として、以下の特許文献1および2に開示されているものが提案されている。
【特許文献1】特開2000−151363号
【特許文献2】特開平5−199076号
【0004】
特許文献1の構成においては、番組を受信する際にその放送信号に含まれるPIとAFを、受信装置内のメモリに記憶しておく。その後、放送信号のレベル低下が検出された時は、予め記憶されたAFを用いて周波数追従を行う。すなわち、AFに記録されている周波数を順番にテストし、充分な信号レベルが得られる周波数があるかどうかをチェックする。さらに、充分に高い信号レベルが得られる周波数が発見された場合は、その放送信号に含まれるPIと、追従を行う前に受信していた番組のPIとを比較し、これが一致しているかどうかを確認する。PIが一致されていることが確認された場合は、この周波数を以降受信する番組の周波数とする。これは、あるエリアである番組を放送している周波数と、異なるエリアで異なる番組を放送している周波数とが同じである可能性がある、すなわち、あるエリアにおいて、現在受信中の番組と異なる番組がAFに記録されている周波数帯で放送されている可能性がある為である。
【0005】
以上説明した追従においては、任意の周波数の放送の信号レベルやPIを取得する必要がある。この処理は、受信装置のチューナを用いて行われる。従って、この処理が行われている間は、この処理にチューナに占有されていることになる。つまり、番組の受信・聴取はその間できなくなる。
【0006】
特許文献1に記載されているような、従来のRDS受信装置においては、現在受信している番組のAFに記録されている全ての周波数に対して、追従を行うようになっているのが一般的である。このため、適切な周波数が確定するまでの間、長時間に渡って連続、あるいは断続的に番組の聴取ができないという短所があった。このような問題を解決する、すなわち、番組の聴取ができない期間をできるだけ短くする為の手法が提案されている。
【0007】
例えば、特許文献2に記載の構成においては、ある特定のエリアで予め予備追従を行い、この予備追従において、受信できた番組の周波数とPIを予めメモリ等に記憶しておく。そのエリア内、あるいはそのエリアの近傍で受信している番組の信号レベルが低下した場合、この記憶された周波数の中から現在受信している番組と同じPIを有するものを抽出し、抽出された周波数に対する追従を優先する。
【0008】
このような構成とすると、良好な受信ができることが期待できる周波数に対する追従が優先して行われることになる為、良好な受信が可能な周波数を検出できるまでの時間の短縮が可能となる。
【0009】
しかしながら、以上説明した特許文献2の構成において、追従時間の短縮を全面的に実現する為には、エリア毎に予備追従を行う必要があるため、追従時間の短縮を実現する為の機能としてはあまり現実ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
以上の問題に鑑み、本発明は、受信装置の使用者が特定の操作を行うことなく、受信信号のレベルが良好な周波数をより短時間で取得可能なRDS自動追従方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成する為、本発明のRDS自動追従方法は、現在受信している周波数の信号の受信状態を検出してその検出結果が第1のレベルを下回ったかどうかを判定する第1の検出ステップと、現在受信している周波数の信号の受信状態の検出結果が第1のレベルを下回った時にその番組を過去受信していた周波数を受信日時の新しいものから順に複数抽出する第1の周波数抽出ステップと、第1の周波数抽出ステップにて抽出された周波数の受信状態を、受信日時の新しいものから順に検出しその検出結果が第2のレベルを上回ったかどうかを判定する第2の検出ステップと、第2の検出ステップの判定結果を用いた所定の判定基準に基づいて番組の受信周波数を決定する周波数決定ステップと、を有する。
【0012】
以上のように、本追従方法においては、過去に受信した番組、すなわち受信実績のある周波数が随時記録されており、その履歴を用いて受信する周波数の決定が行われる。特に、本発明の方法においては、受信日時の新しい、すなわちより最近に受信に成功した周波数から順番に受信レベルのチェックが行われるようになっており、追従時間の短縮化が期待できる。
【0013】
また、RDS自動追従方法が、第1の周波数抽出ステップで抽出された周波数または前記第2の検出ステップでの検出結果が第2のレベルを上回った周波数の信号に含まれるPIデータの内容に基づいて、この周波数で放送されている番組が現在受信している番組と同じであるかを判断する第1の番組比較ステップをさらに有し、所定の判断基準は、第1の番組比較ステップの判断結果を用いている構成としてもよい。さらに、第1の周波数抽出ステップは、RDS受信装置に記憶されている受信履歴情報を読み出すことによって、過去受信していた周波数を複数抽出するものであり、現在受信している番組に対応する周波数が該受信履歴情報に所定数より多く記憶されている時は、受信日時の新しいものから順に所定数の周波数を該受信履歴情報から読み出す構成としてもよい。
【0014】
前述のように、RDSにおいては受信した周波数で所望の番組が放送されているかどうかを確認する為にPIを利用する場合が多い。すなわちアナログ信号に重畳されたデジタル信号を抽出する必要がある。この抽出には時間がかかる為、追従時間の短縮という観点からは、抽出回数をできるだけ少なくすることが好ましい。上記の構成においては、第2の検出ステップで検出された周波数についてPIが確認されるようになっているので、履歴から抽出する周波数の数を所定数以内に限定することによって、追従に要する時間の短縮化が期待できる。
【0015】
また、周波数決定ステップは、第1の周波数抽出ステップにて抽出された周波数のうち、上記の所定の判断基準を最初に満たした周波数を番組の受信周波数とし、それ以降に抽出された周波数の受信状態を前記第2の検出ステップは検出しない構成としてもよい。このような構成とすると、充分に信号レベルの高い周波数が見つかった時点で追従を終了することになる為、追従時間の更なる短縮化が期待できる。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明によれば、受信信号のレベルが良好な周波数をより短時間で取得可能なRDS自動追従方法が実現される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態につき、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態のRDS受信装置のブロック図である。
【0018】
本実施形態のRDS受信装置1は、主として自動車に搭載されるものであり、電波として出力されているRDS放送信号から音声信号を取り出してこれをスピーカから出力する車載ラジオとしての機能を有するものである。
【0019】
本実施形態のRDS受信装置1は、放送電波を受信する為のアンテナ11と、受信した信号から音声信号およびデジタルデータを取り出して出力するチューナ12と、チューナ12から出力された音声信号を選択的に消音する為のミュート回路13と、ミュート回路13が消音を行わない時にミュート回路13から出力される音声信号を所定のレベルに増幅する為のアンプ回路14と、アンプ回路14から出力される音声信号を音声として出力するスピーカ15と、受信した信号の位相同期を行ってチューナ12が受信する電波の周波数を設定するPLL回路19を有する。
【0020】
すなわち、アンテナ11が受信した電波信号のうち、所望の周波数のものが抽出されるようにPLL回路13はチューナ12を制御し、その結果得られた音声信号はミュート回路13およびアンプ回路14を介して、スピーカ15から音声として出力される。ミュート回路13は、RDS受信装置1の使用者が音声の一時的な消音を希望する場合、あるいは後述する周波数追従を行う場合に消音を行う為の回路である。また、本実施形態のRDS受信装置1は、マイコン18をさらに有しており、このマイコン18によって、ミュート回路13、アンプ回路14およびPLL回路19は制御されるようになっている。
【0021】
さらに、本実施形態のRDS受信装置1は、チューナ12から出力されるRDSデータを解析する為のRDSデコーダ16と、チューナ12が受信した信号のレベルを検出する為のQ−info回路17とを有している。マイコン18は、このRDSデコーダ16およびQ−info回路17を制御して、受信した信号に関する各種情報を取得する。取得された情報は、後述の追従処理に利用される。また、これらの情報の一部を文字情報や画像情報として図示しないモニタに表示させたり、音声メッセージとしてスピーカから出力させたりすることが可能である。例えば、RDSデータに交通情報(道路の渋滞情報等)が含まれている場合があり、RDS受信装置1の使用者は、この交通情報を文字情報や音声情報として確認することができる。
【0022】
また、マイコン18にはフラッシュメモリ18aが内蔵されており、マイコン18によって実行されるプログラムや、後述する受信履歴情報はこのフラッシュメモリ18aに記憶されるようになっている。
【0023】
受信履歴情報は、RDSデータに含まれる番組情報データPI毎に分類された状態で、その番組の周波数情報であるAFと共に記憶されるようになっている。受信履歴情報Hi(k)は、PIの内容がiであるような番組を放送している周波数のうち、過去この受信装置1で受信したことのある周波数が複数記憶された一次元配列である。ここで、変数kの値が小さいものは、より最近に受信した周波数である。
【0024】
また、AFデータAF(k)は、PI=iである番組のRDSデータに含まれるAF情報に含まれる周波数が記憶された一次元配列である。ただし、RDSデータに含まれるAF情報をそのまま使うものではなく、H(k)に含まれる周波数は除外されている。
【0025】
ある番組を受信している際に、RDS受信装置1が搭載されている移動体が、番組を受信している放送局若しくは中継局のサービスエリアから外れ、受信している信号の信号レベルが低下する場合がある。そのような時は、以下に説明する追従処理が行われ、現在受信しているものと同一の番組を放送している他の周波数の検出が行われる。フラッシュメモリ18aに記憶されている、前述の受信履歴情報およびAF情報は、この追従処理に使用される。
【0026】
図2は、本実施形態における追従処理のフローチャートである。本フローは、Q−info回路17によって検出されている現在受信している番組の信号レベルが第1の信号レベルを下回ったことをCPU18が検出した時に実行されるようになっている。なお、このフローチャートおよび以下の説明においては、現在(すなわち追従処理が行われる直前に)受信している周波数をTNと定義し、また、この番組のデータPIの内容をnと定義する。
【0027】
本フローが開始すると、ステップS1が実行される。ステップS1では、CPU18はPI=nである受信履歴情報H(k)およびAF情報AF(k)をフラッシュメモリ18aから読み出す。次いで、ステップS2に進む。
【0028】
ステップS2では変数mに1が代入される。次いで、ステップS3に進む。
【0029】
ステップS3では、H(m)の内容がヌルであるかどうかの判定が行われる。H(m)の内容がヌルであれば、受信履歴の数がm−1個であるということである。すなわち、m=1の時にH(m)の内容がヌルである場合は、現在受信している番組の受信履歴そのものが無いということを示す。H(m)の内容がヌルではない場合は(S3=NO)、ステップS4に進む。
【0030】
ステップS4では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオンにする。この結果、スピーカ15からは音声が出力されなくなる。次いで、ステップS5に進む。
【0031】
ステップS5では、CPU18はPLL回路19を制御して受信周波数をH(m)に合わせる。次いで、ステップS6に進む。
【0032】
ステップS6では、CPU18はQ−info回路17を制御して受信した信号の信号レベルを検出すると共に、この検出結果が第2の信号レベルを上回っているかどうかの判定が行われる。なお、第2の信号レベルは第1の信号レベルよりも大きな値である。検出結果が第2の信号レベルを上回っているのであれば(S6:YES)、ステップS7に進む。
【0033】
ステップS7では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオフにする。この結果、スピーカ15からは再び音声が出力されるようになる。次いで、ステップS8に進む。
【0034】
ステップS8では、CPU18はRDSデコーダ16を制御して、ステップS5で受信した信号に含まれるデータPIの値を取得する。ステップS8では、さらにこのPIの値がnであるかどうかの判定を行っている。PIの値がnであるならば、この周波数で放送されているのは、追従処理が行われる前に受信していた番組と同じ番組であるということである。従って、この場合は(S8:YES)、ステップS15に進む。
【0035】
ステップS15では、履歴情報、すなわちH(k)の更新が行われる。具体的にはH(k)(k=1〜m−1)の内容がH(k)(k=2〜m)にコピーされる(ただし、m=1である場合はこの処理は行われない)と共に、H(1)にTNが代入される。つまり、それまで受信していた周波数TNが最新の受信履歴として登録されると共に、H(m)が履歴から除去され、他の履歴はH(1)よりも古い履歴として再登録される。次いで、本ルーチンを終了させる。
【0036】
一方、ステップS8において、PIがn以外の値である場合は、この周波数で放送されているのは、追従処理が行われる前に受信していた番組と異なる番組である。従って、この場合は(S8:NO)、ステップS9に進む。
【0037】
ステップS9では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオンにする。この結果、スピーカ15からは音声が出力されなくなる。次いで、ステップS10に進む。
【0038】
ステップS10では、CPU18はPLL回路19を制御して受信周波数をTNに合わせる。次いで、ステップS11に進む。
【0039】
ステップS11では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオフにする。この結果、スピーカ15からは再び本ルーチン実行前に受信していた周波数で放送されている番組の音声が出力されるようになる。次いで、ステップS12に進む。
【0040】
ステップS12では、短い期間の間に音声が断続的に途切れることを防止する為、所定時間(例えば2秒間)待機する。次いで、ステップS13に進む。
【0041】
ステップS13では、mの値に1を加算する。次いで、ステップS14に進む。
【0042】
ステップS14では、mが3であるかどうかの確認が行われる。mが3未満であるならば(S14:NO)、ステップS4に戻る。一方、m=3であるならば(S14:YES)、ステップS20に進む。
【0043】
一方、ステップS6において、検出結果が第2の信号レベルを下回っているのであれば(S6:NO)、ステップS10〜S14の処理が行われた後、ステップS4に戻る。すなわち、放送を受信する周波数をTNに戻し、再び本ルーチン実行前に受信していた周波数で放送されている番組の音声が出力されるようにする。
【0044】
以上説明したステップS3〜S15のループが実行されることによって、過去の受信履歴のうち、新しいもの1つ又は2つについて信号レベルとPIのチェックが行われ、充分な信号レベルを有し、且つ本ルーチン実行前に受信していた周波数で放送されている番組と同じ番組を放送している周波数が確認されたら、以降は、その周波数で放送の受信が行われるようになる。
【0045】
なお、ステップS7の時点では検出された周波数で放送されている番組が本ルーチン実行前に受信していた周波数で放送されている番組と同じ番組であるかどうかの確認が行われていないが、本実施形態のRDS受信装置が自動車などの移動体に搭載されているものである以上、mの小さい、すなわち最近受信されていた周波数で放送されている番組が本ルーチン実行前に受信していた周波数で放送されている番組と同じ番組である確率は極めて高い。従って、ステップS7の時点でミュートをオフにしても、多くの場合は本ルーチン実行前に受信していた周波数で放送されている番組の音声が出力され、S8の処理にかかる時間の分だけ、音声出力再開を早めることが可能である。
【0046】
また、ステップS3において、H(m)の内容がヌルである、すなわち受信履歴に周波数が一つも記録されていない、又は、受信履歴に周波数が一つ記録されているが、その周波数では番組を充分に高い信号レベルで受信できないことが確認された場合は(S3:YES)、ステップS20に進む。
【0047】
以上のように、(1)受信履歴に周波数が一つも登録されていない、(2)受信履歴に受信履歴に周波数が一つ記録されているがその周波数では番組を充分に高い信号レベルで受信できないことが確認された、(3)受信履歴に周波数が2つ以上記録されているが、その周波数のうち受信日時が新しいもの2つのいずれも番組を充分に高い信号レベルで受信できないことが確認された、という3つの条件のいずれかが成立した場合は、ステップS20が実行されるようになっている。
【0048】
ステップS20では、受信記録に記録されている周波数のうち、ステップS4〜S14のループでテストされていないもの、およびAF情報AF(k)に記録されている周波数の受信レベルの検出が行われる。次いで、ステップS21が実行される。
【0049】
ステップS21は、ステップS20の検出結果を用いてステップS20でテストした周波数の中から信号レベルの最も高い周波数を選択し、さらに、その周波数の番組のPIをチェックしてこの周波数で放送されている番組が本ルーチン実行前に受信していた番組と同じ番組であるかどうかをチェックし、そのチェック結果に応じて受信周波数を再設定するサブルーチンである。本ステップが実行された後、本ルーチンは終了する。
【0050】
以上のように、本ルーチンが実行されることによって、それまで受信していた番組と同じ番組を、より高い信号レベルで受信できる周波数の有無が検出される。さらに、そのような周波数が検出された場合は、以降は、その周波数で番組が受信される。
【0051】
図3は、本ルーチンのステップS20のサブルーチンのフローチャートである。本ルーチンが開始すると、受信記録に記録されている周波数のうち図2のステップS4〜S14のループでテストされていないものの各々についての信号レベルの検出が行われる(S30〜39)。そして、ステップS30〜39に引き続いて、AF情報AF(k)に記録されている周波数の各々についての信号レベルの検出が行われる(S40〜49)。
【0052】
ステップS30では、変数mに3が代入される。次いで、ステップS31に進む。
【0053】
ステップS31では、H(m)の内容がヌルであるかどうかの判定が行われる。m=3である時にH(m)の内容がヌルであるということは、受信履歴に記録されている周波数の数が2つ未満であり、以下のステップS32〜39でテストすべき周波数が無いということである。また、m>3である時にH(m)の内容がヌルであるということは、受信履歴に記録されている周波数のうち、テスト可能な全ての周波数についてのテストが完了したということである。このような場合は(S31:YES)、ステップS40に進み、ステップS32〜39は実行されない。
【0054】
また、ステップS31においてH(m)の内容がヌルでない、ということは、以下のステップS32〜39でテストすべき周波数が残っているということである。従って、この場合は(S31:NO)、ステップS32に進む。
【0055】
ステップS32では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオンにする。この結果、スピーカ15からは音声が出力されなくなる。次いで、ステップS33に進む。
【0056】
ステップS33では、CPU18はPLL回路19を制御して受信周波数をH(m)に合わせる。次いで、ステップS34に進む。
【0057】
ステップS34では、CPU18はQ−info回路17を制御して受信した信号の信号レベルを検出すると共に、この検出結果が第2の信号レベルを上回っているかどうかの判定が行われる。検出結果が第2の信号レベルを上回っているのであれば(S34:YES)、ステップS35に進む。また、検出結果が第2の信号レベルを下回っているのであれば(S34:NO)、ステップS36に進む。
【0058】
ステップS35では、CPU18は、ステップS34で信号レベルの検出を行った周波数とその信号レベルとを記憶する。この時、周波数と信号レベルとが互いに関連づけられた状態で記憶されるようになっており、CPU18は、周波数と信号レベルが複数組記憶された状態で、信号レベルが特定の条件を満たす周波数を抽出することができるようになっている。次いで、ステップS36に進む。
【0059】
ステップS36では、CPU18はPLL回路19を制御して受信周波数をTNにする。次いで、ステップS37に進む。
【0060】
ステップS37では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオフにする。この結果、スピーカ15からは再び音声が出力されるようになる。次いで、ステップS38に進む。
【0061】
ステップS38では、短い期間の間に音声が断続的に途切れることを防止する為、所定時間(例えば2秒間)待機する。次いで、ステップS39に進む。
【0062】
ステップS39では、mの内容に1を加算する。次いで、ステップS31に戻る。
【0063】
以上のS31〜39のステップが(m−3)回繰り返されることにより、受信履歴に記録された周波数のうち、最も受信日時が新しい2つを除く全てについて、信号レベルの確認が行われる。
【0064】
ステップS40では、変数mに1が代入される。次いで、ステップS41に進む。
【0065】
ステップS41では、AF(m)の内容がヌルであるかどうかの判定が行われる。AF(m)の内容がヌルであるということは、AFに含まれる周波数のうち、テスト可能な全ての周波数についてのテストが完了したということである。このような場合は(S41:YES)、本サブルーチンを終了させ、次いでステップS21(図2)が実行される。
【0066】
一方、ステップS41においてAF(m)の内容がヌルでないということは、以下のステップS42〜49でテストすべき周波数が残っているということである。従って、この場合は(S41:NO)、ステップS42に進む。
【0067】
ステップS42では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオンにする。この結果、スピーカ15からは音声が出力されなくなる。次いで、ステップS43に進む。
【0068】
ステップS43では、CPU18はPLL回路19を制御して受信周波数をAF(m)に合わせる。次いで、ステップS44に進む。
【0069】
ステップS44では、CPU18はQ−info回路17を制御して受信した信号の信号レベルを検出すると共に、この検出結果が第2の信号レベルを上回っているかどうかの判定が行われる。検出結果が第2の信号レベルを上回っているのであれば(S44:YES)、ステップS45に進む。また、検出結果が第2の信号レベルを下回っているのであれば(S44:NO)、ステップS46に進む。
【0070】
ステップS45では、CPU18は、ステップS44で信号レベルの検出を行った周波数とその信号レベルとを記憶する。この時、周波数と信号レベルとが互いに関連づけられた状態で記憶されるようになっており、CPU18は、周波数と信号レベルが複数組記憶された状態で、信号レベルが特定の条件を満たす周波数を抽出することができるようになっている。次いで、ステップS46に進む。
【0071】
ステップS46では、CPU18はPLL回路19を制御して受信周波数をTNにする。次いで、ステップS47に進む。
【0072】
ステップS47では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオフにする。この結果、スピーカ15からは再び音声が出力されるようになる。次いで、ステップS48に進む。
【0073】
ステップS48では、短い期間の間に音声が断続的に途切れることを防止する為、所定時間(例えば2秒間)待機する。次いで、ステップS49に進む。
【0074】
ステップS49では、mの内容に1を加算する。次いで、ステップS41に戻る。
【0075】
以上のS41〜49のステップが繰り返されることにより、AFに記録された周波数のうち、受信履歴に記載されていないものの全てについて、信号レベルの確認が行われる。
【0076】
前述のように、以上説明したサブルーチンの実行が完了すると、ステップS21(図2)が実行される。図4は、図2のステップS21のサブルーチンである。本サブルーチンが実行されると、ステップS60が実行される。
【0077】
ステップS60では、図3のステップS35及び/またはS45が実行されていたかどうかが確認される。すなわち、受信記録に記録されている周波数のうち、図2のステップS4〜S14のループでテストされていないもの、およびAF情報AF(k)に記録されている周波数の中に、信号レベルが第2の信号レベル以上であるものがあったかどうかの確認が行われる。該当する周波数が確認されたのであれば(S60:YES)、ステップS61に進む。
【0078】
一方、ステップS60において、該当する周波数が確認されていないのであれば(S60:NO)、本サブルーチンを終了する。ステップS60が実行された時点では、ステップS36またはS46(図3)によって受信周波数がTNに設定されており、また、ステップS37またはS47によってミュートがオフになっている。すなわち、この場合は、図2のルーチンが実行される前の周波数で、引き続き番組の音声が出力されることになる。
【0079】
ステップS61では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオンにする。この結果、スピーカ15からは音声が出力されなくなる。次いで、ステップS62に進む。
【0080】
ステップS62では、CPU18は、図3のステップS35及び/またはS45で取得した周波数のうち、最も信号レベルが高い周波数を抽出する。さらに、CPU18はPLL回路19を制御して受信周波数をこの抽出された周波数に合わせる。次いで、ステップS63に進む。
【0081】
ステップS63では、ステップS62で抽出した周波数が、図3のS35とS45のいずれで取得されたか、すなわち、この周波数は受信履歴に記録されたものであるかどうかの判定が行われる。この周波数が受信履歴に記録されたものであるのであれば(S63:YES)、ステップS64に進む。
【0082】
ステップS64では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオフにする。この結果、スピーカ15からは再び音声が出力されるようになる。次いで、ステップS65に進む。
【0083】
ステップS65では、CPU18はRDSデコーダ16を制御して、ステップS62で受信を開始した信号に含まれるデータPIの値を取得する。ステップS65では、さらにこのPIの値がnであるかどうかの判定を行っている。PIの値がnであるならば、この周波数で放送されているのは、追従処理が行われる前に受信していた番組と同じ番組であるということである。従って、この場合は(S65:YES)、ステップS67に進む。
【0084】
ステップS67では、履歴情報、すなわちH(k)の更新が行われる。具体的には抽出された周波数がH(k)から削除される。この時のkの値をkとする。さらに、1≦k<kを満たすH(k)の内容が、それぞれH(k)(2≦k≦k)にコピーされる。さらに、H(1)にTNが代入される。つまり、それまで受信していた周波数TNが最新の受信履歴として登録されると共に、ステップS62で抽出された周波数が履歴から除去され、他の履歴はH(1)よりも古い履歴として再登録される。次いで、本ルーチンを終了させる。
【0085】
一方、ステップS65において、PIがn以外の値である場合は、この周波数で放送されているのは、追従処理が行われる前に受信していた番組と異なる番組である。この場合は(S65:NO)、ステップS66に進む。
【0086】
ステップS66では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオンにする。この結果、スピーカ15からは音声が出力されなくなる。次いで、ステップS71に進む。
【0087】
また、ステップS63で、ステップS62で抽出した周波数が受信履歴に記録されていないものであるのであれば、すなわち、AF(k)に記録されているものであるのならば(S63:NO)、ステップS68に進む。
【0088】
ステップS68では、CPU18はRDSデコーダ16を制御して、ステップS62で受信を開始した信号に含まれるデータPIの値を取得する。ステップS68では、さらにこのPIの値がnであるかどうかの判定を行っている。PIの値がnであるならば、この周波数で放送されているのは、追従処理が行われる前に受信していた番組と同じ番組であるということである。従って、この場合は(S68:YES)、ステップS69に進む。一方、PIがn以外の値である場合は、この周波数で放送されているのは、追従処理が行われる前に受信していた番組と異なる番組である。この場合は(S68:NO)、ステップS71に進む。
【0089】
ステップS69では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオフにする。この結果、スピーカ15からは再び音声が出力されるようになる。次いで、ステップS70に進む。
【0090】
ステップS70では、履歴情報、すなわちH(k)の更新が行われる。具体的には、それまで受信していた周波数TNが最新の受信履歴H(1)として登録されると共に、他の履歴はH(1)よりも古い履歴として再登録される。次いで、本ルーチンを終了させる。
【0091】
前述のように、ステップS71は、ステップS65またはS68において、ステップS62で抽出された周波数のPIがnではない、すなわち、この周波数で放送されているのは、追従処理が行われる前に受信していた番組と異なる番組であると判断された時に実行される。ステップS71では、CPU18はPLL回路19を制御して受信周波数をTNにする。次いで、ステップS72に進む。
【0092】
ステップS72では、CPU18はミュート回路によるミュート機能をオフにする。この結果、スピーカ15からは再び音声が出力されるようになる。次いで、本サブルーチンを終了する。
【0093】
以上のように、本サブルーチンが実行されると、受信記録に記録されている周波数のうち図2のステップS4〜S14のループでテストされていないものとAF情報AF(k)に記録されている周波数のうち、受信レベルが最も大きく、且つ第2の信号レベル以上であるものが抽出される。該当する周波数がなかった場合は、図2のルーチンが実行される前の周波数TNで番組の音声出力が再開される。また、上記の条件に該当する周波数で放送されている番組が、図2のルーチンが実行される前の周波数で放送されている番組とは異なる場合も、周波数TNで番組の音声出力が再開される。一方、上記の条件に該当する周波数で放送されている番組が、図2のルーチンが実行される前の周波数で放送されている番組と同じである場合は、この周波数で放送される番組の音声が出力されるようになる。
【0094】
以上説明した図2〜4のルーチンが実行されることによって、放送受信中に信号レベルが低下した場合は、可能であれば同じ番組を放送している他の周波数に自動的に切り替わるようになっている。また、適切な周波数が検出できなかった場合は、そのまま現在の周波数で番組を受信する。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明の実施の形態によるRDS受信装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における追従処理のフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートのステップS20に相当するサブルーチンのフローチャートである。
【図4】図2のフローチャートのステップS21に相当するサブルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
1 RDS受信装置
11 アンテナ
12 チューナ
13 ミュート回路
14 アンプ回路
15 スピーカ
16 RDSデコーダ
17 Q−info回路
18 マイコン
19 PLL回路




 

 


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