米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 計算機;電気通信 -> クラリオン株式会社

発明の名称 デジタル放送受信装置および制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−96802(P2007−96802A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−284103(P2005−284103)
出願日 平成17年9月29日(2005.9.29)
代理人 【識別番号】100091823
【弁理士】
【氏名又は名称】櫛渕 昌之
発明者 吉成 公一
要約 課題
受信状態が悪化した場合には、聴覚を通じて受信状態が悪化した旨をユーザに報知することにより、出力される音声が突然途切れることによる不快感の軽減を図るデジタル放送受信装置を提供すること。

解決手段
デジタル放送を受信して音声信号を出力するデジタル放送受信装置において、デジタル放送のビットエラーレートを検出するデコード部14と、この検出されたビットエラーレートに応じて、音声信号に対応する音声の音質もしくは音量のうち、少なくとも音質を低下させる音質低下部16とを備えること特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
デジタル放送を受信して音声信号を出力するデジタル放送受信装置において、
前記デジタル放送のビットエラーレートを検出する検出手段と、この検出されたビットエラーレートに応じて、前記音声信号に対応する音声の音質もしくは音量のうち、少なくとも音質を低下させる音質低下手段とを備えること特徴とするデジタル放送受信装置。
【請求項2】
前記音質低下手段は、前記ビットエラーレートに応じて、前記音声信号を構成するLチャンネル信号とRチャンネル信号とを合成することによりセパレーションを低下させる信号合成手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項3】
前記信号合成手段は、前記ビットエラーレートに対応付けられた所定の比率で前記合成を行うことを特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項4】
前記信号合成手段は、前記ビットエラーレートが所定の合成開始レートよりも大きくなった場合に、前記セパレーションを徐々に低下させるべく、前記比率を変更することを特徴とする請求項3に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項5】
前記音質低下手段は、前記ビットエラーレートに応じて、前記音声信号から当該音声信号の所定の高周波数帯域成分を除去するローパスフィルタ手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
【請求項6】
前記ローパスフィルタ手段は、前記ビットエラーレートに応じて、カットオフ周波数を低下させることを特徴とする請求項5に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項7】
前記ローパスフィルタ手段は、前記ビットエラーレートが所定のハイカット開始レートよりも大きくなった場合に、前記カットオフ周波数を徐々に低下させることを特徴とする請求項6に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項8】
前記音質低下手段は、前記ビットエラーレートに応じて、前記音量を低下させる音量調節手段を備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
【請求項9】
前記音量調節手段は、前記ビットエラーレートが所定のミュート開始レートよりも大きくなった場合に、前記音量を徐々に低下させることを特徴とする請求項8に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項10】
前記ビットエラーレートに応じて、前記デジタル放送の受信状態を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
【請求項11】
デジタル放送を受信して音声信号を出力するデジタル放送受信装置の制御方法において、
前記デジタル放送のビットエラーレートを検出し、この検出されたビットエラーレートに応じて、前記音声信号に対応する音声の音質もしくは音量のうち、少なくとも音質を低下させること特徴とするデジタル放送受信装置の制御方法。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送を受信して音声信号を出力するデジタル放送受信装置および制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル放送を受信して音声信号を出力するデジタル放送受信装置が知られている。この種のデジタル放送受信装置では、デジタル放送の受信状態が悪化すると、出力される音声信号に対応する音声が突然途切れるため、ユーザが不快感を覚えるといった問題があった。このため、従来、デジタル放送の受信状態を検出し、この受信状態に関する情報を表示部に表示することにより、ユーザに当該受信状態を報知するデジタル放送受信装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−359008号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の構成では、ユーザは視覚を通じて受信状態を認識するものであったため、例えば、この種のデジタル放送受信装置が車両に搭載されている場合には、当該受信状態が悪化した旨が表示部に表示されたとしても、ユーザは車両運転中にこの表示部を頻繁に確認できないため、ユーザが受信状態の悪化を認識できないこともあった。従って、上記構成によっても、出力される音声が突然途切れることによる不快感を解決するには至らなかった。
【0004】
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、受信状態が悪化した場合には、聴覚を通じて受信状態が悪化した旨をユーザに報知することにより、出力される音声が突然途切れることによる不快感の軽減を図るデジタル放送受信装置、および、その制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、デジタル放送を受信して音声信号を出力するデジタル放送受信装置において、前記デジタル放送のビットエラーレートを検出する検出手段と、この検出されたビットエラーレートに応じて、前記音声信号に対応する音声の音質もしくは音量のうち、少なくとも音質を低下させる音質低下手段とを備えたこと特徴とする。
【0006】
この場合において、前記音質低下手段は、前記ビットエラーレートに応じて、前記音声信号を構成するLチャンネル信号とRチャンネル信号とを合成することによりセパレーションを低下させる信号合成手段を備えた構成としても良い。この場合、前記信号合成手段は、前記ビットエラーレートに対応付けられた所定の比率で前記合成を行う構成としても良い。さらに、この場合、前記信号合成手段は、前記ビットエラーレートが所定の合成開始レートよりも大きくなった場合に、前記セパレーションを徐々に低下させるべく、前記比率を変更する構成としても良い。
【0007】
また、前記音質低下手段は、前記ビットエラーレートに応じて、前記音声信号から当該音声信号の所定の高周波数帯域成分を除去するローパスフィルタ手段を備える構成としても良い。この場合、前記ローパスフィルタ手段は、前記ビットエラーレートに応じて、カットオフ周波数を低下させる構成としても良い。さらにこの場合、前記ローパスフィルタ手段は、前記ビットエラーレートが所定ハイカット開始レートよりも大きくなった場合に、前記カットオフ周波数を徐々に低下させる構成としても良い。
【0008】
また、前記音質低下手段は、前記ビットエラーレートに応じて、前記音量を低下させる音量調節手段を備える構成としても良い。この場合、前記音量調節手段は、前記ビットエラーレートが所定のミュート開始レートよりも大きくなった場合に、前記音量を徐々に低下させる構成としても良い。
【0009】
また、前記ビットエラーレートに応じて、前記デジタル放送の受信状態を表示する表示手段を備える構成としても良い。
【0010】
また、本発明は、デジタル放送を受信して音声信号を出力するデジタル放送受信装置の制御方法において、前記デジタル放送のビットエラーレートを検出し、この検出されたビットエラーレートに応じて、前記音声信号に対応する音声の音質もしくは音量のうち、少なくとも音質を低下させること特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、例えば、車両の運転中にデジタル放送の受信状態が悪化した場合であっても、聴覚を通じて当該受信状態が悪化した旨をユーザに報知することにより、ユーザは受信状態の悪化を認識できる。このため、その後、受信状態が更に悪化して出力される音声の音切れが生じたとしても、ユーザは、この音切れを事前に予期しているため、この音切れによる不快感の軽減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るデジタル放送受信装置(以下、受信装置という)1の構成を示すブロック図である。この図1に示すように、受信装置1は、この受信装置1の各部を制御する制御部10と、アンテナ11を介してデジタル放送波を受信するチューナ部12と、このチューナ部12から出力された音声信号をデジタル変換するA/D変換部13と、このA/D変換部13でデジタル変換された信号の復号処理等を行うデコード部14と、このデコード部14で復号された信号をアナログ変換するD/A変換部15と、このD/A変換部15でアナログ変換された音声信号に対応する音声の音質または音量を低下するために、当該アナログ変換された音声信号に各種処理を行う音質低下部(音質低下手段)16と、制御部10からの指示に基づき各種表示を行う表示部17とを備える。
【0013】
制御部10は、受信装置1の各部の制御や各種演算処理を実行するものであり、制御用プログラムおよび制御用データを予め記憶しているROMと、このROM内の制御用プログラムに基づいてデジタル放送受信装置1の全体を制御するCPUと、各種データを一時的に格納するRAMとを備えている。
【0014】
チューナ部12は、増幅回路、混合回路、局部発振器、及び、PLL回路等の一般的に知られる構成要素を備え、局部発振器の発振周波数は、制御信号を介して制御部10からPLL回路に設定される分周比に応じて変更される。
【0015】
デコード部14は、A/D変換部13からの信号に対して、FFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)、エラー訂正等を含む解読処理と、この解読処理したデータに対して、MPEGオーディオ方式に基づく復号処理とを行う。また、デコード部14は、誤り訂正符号を用い、A/D変換部13からの信号についてのBER(ビットエラーレート)の検出を行う検出部としての機能を有する。
【0016】
音質低下部16は、制御部10の制御下、D/A変換部15でアナログ変換された音声信号を構成するLチャンネル信号とRチャンネル信号とを合成するLR合成部(信号合成手段)21と、当該音声信号から所定の高周波数帯域成分を除去するLPF部(ローパスフィルタ手段)22と、当該音声信号に対応する音声の音量を低下させるミュート部(音量調節手段)23とを備えて構成されている。本実施形態では、これらLR合成部21、LPF部22及びミュート部23は、制御部10によって、それぞれ別個に制御可能に構成されている。
【0017】
LR合成部21は、制御部10の制御下、検出されたビットエラーレートに応じて、上記Lチャンネル信号とRチャンネル信号とを合成することにより上記音声信号のセパレーションを低下させ、音声信号に対応する音声の音質を低下させるものである。このセパレーションは、上記Lチャンネル信号の大きさとRチャンネル信号の大きさとの差を示すものであり、当該セパレーションが小さくなるほど、出力される音声がモノラル音声に近くなり音質が低下する。セパレーションが0(dB)に至った場合には、Lチャンネル信号とRチャンネル信号とは同一の信号となり、モノラル音声が出力されることとなる。本構成では、LR合成部21は、ビットエラーレートに対応付けられた比率で、上記Lチャンネル信号とRチャンネル信号との合成することにより、セパレーションを変化させる構成となっている。
【0018】
LPF部22は、制御部10の制御下、検出されたビットエラーレートに応じて、音声信号から所定の高周波数帯域成分を除去することにより、当該音声信号に対応する音声の音質を低下させるものである。本構成では、LPF部22はビットエラーレートに応じて、カットオフ周波数を低下させる構成となっている。また、ミュート部23は、制御部10の制御下、検出されたビットエラーレートに応じて、出力する音声の音量を低下するものである。また、表示部17には、検出されたビットエラーレートに応じて、デジタル放送の受信状態に関する情報が表示される。この情報としては、例えば、受信状態が良好な場合には、アンテナが3本表示されており、当該受信状態が悪化するにしたがって、アンテナの本数が減少していくようなものが表示される。
【0019】
次に、本実施形態の動作を説明する。図2は、制御部10による音質低下制御の手順を示すフローチャートである。
まず、制御部10は、所定の時間間隔でデコード部14にて検出されたビットエラーレートを取得する(ステップS1)。本実施形態では、上記所定の時間間隔は1秒に設定されている。続いて、制御部10は、このビットエラーレートが所定の合成開始レートP1よりも大きいか否かを判別する(ステップS2)。この合成開始レートP1は、LR合成部21を介して、Lチャンネル信号とRチャンネル信号との合成を開始するための閾値であり、本実施形態では、合成開始レートP1は、1.0×10-3に設定されている。
【0020】
この判別において、ビットエラーレートが所定の合成開始レートP1よりも小さい場合には、処理をステップS4に移行し、このビットエラーレートが所定の合成開始レートP1よりも大きい場合には、制御部10はLR合成部21を介して、上記Lチャンネル信号とRチャンネル信号との合成を開始する(ステップS3)。具体的には、図3に示すように、検出されたビットエラーレートに応じて、上記Lチャンネル信号とRチャンネル信号とのセパレーションを徐々に低下させるように、当該上記Lチャンネル信号とRチャンネル信号との合成比率を変更している。このため、出力される音声信号に対応する音声は、徐々にモノラル音声に近づくため、当該音声の音質をアナログ放送のように徐々に低下させることができる。本構成では、セパレーションが0(dB)となり、出力される音声がモノラル音声となる場合、ビットエラーレートの所定レートP2は、1.0×10-2に設定されている。
【0021】
続いて、制御部10は、上記検出したビットエラーレートが所定のハイカット開始レートQよりも大きいか否かを判別する(ステップS4)。このハイカット開始レートQは、LPF部22を介して、音声信号の所定の高周波数帯域成分の除去を開始するための閾値であり、本実施形態では、ハイカット開始レートQは、1.2×10-3に設定されている。
【0022】
この判別において、ビットエラーレートが所定のハイカット開始レートQよりも小さい場合には、処理をステップS6に移行し、このビットエラーレートが所定のハイカット開始レートQよりも大きい場合には、制御部10は、LPF部22を介して、上記音声信号の所定の高周波数帯域成分を除去する(ステップS5)。本構成では、図4に示すように、検出されたビットエラーレートに応じて、カットオフ周波数fcを徐々に低下させることにより、除去される高周波数帯域成分を徐々に大きくすることができる。これによれば、ビットエラーレートが大きくなるに従い、カットオフ周波数fcを徐々に低下させるため、出力される音声信号に対応する音声の音質をアナログ放送のように徐々に低下させることができる。具体的には、ビットエラーレートが大きくなると、徐々にこもったような音となり、明瞭度が低下することとなる。
【0023】
続いて、制御部10は、上記検出したビットエラーレートが所定のミュート開始レートRよりも大きいか否かを判別する(ステップS6)。このミュート開始レートRは、ミュート部23を介して、音声信号に対応する音声の音量低下を開始するための閾値であり、本実施形態では、ミュート開始レートRは、1.4×10-3に設定されている。
【0024】
この判別において、ビットエラーレートが所定のミュート開始レートRよりも小さい場合には、処理終了し、このビットエラーレートが所定のミュート開始レートRよりも大きい場合には、制御部10は、ミュート部23を介して、音声の音量を低下させる(ステップS7)。本構成では、図5に示すように、検出されたビットエラーレートに応じて、音量を徐々に低下させるようになっている。
【0025】
本実施形態によれば、デジタル放送のビットエラーレートを検出するデコード部14と、この検出されたビットエラーレートに応じて、音声信号に対応する音声の音質もしくは音量のうち、少なくとも音質を低下させる音質低下部16とを備えるため、デジタル放送の受信状態が悪化した場合であっても、音質低下部16が音質を低下させることによって、聴覚を通じて当該受信状態が悪化した旨をユーザに報知することにより、ユーザは受信状態の悪化を認識できる。このため、その後、受信状態が更に悪化して出力される音声の音切れが生じたとしても、ユーザは、この音切れを事前に予期しているため、この音切れによる不快感の軽減を図ることができる。特に、受信装置が車両に搭載されている場合には、ユーザは車両の運転中であっても、受信状態の悪化を認識できるため、より効果的である。
【0026】
また、本実施形態によれば、音質低下部16は、ビットエラーレートに応じて、音声信号を構成するLチャンネル信号とRチャンネル信号とを合成することによりセパレーションを低下させるLR合成部21を備えることにより、デジタル放送の受信状態が悪化した場合には、セパレーションを徐々に低下させてモノラル音声に近い音声を出力することができる。これによれば、ユーザは、聴覚を通じて受信状態の悪化を、その悪化に従ってアナログ放送受信装置のように、アナログ的に認識できる。このため、その後、受信状態が更に悪化して出力される音声の音切れが生じたとしても、ユーザは、この音切れを事前に予期しているため、この音切れによる不快感の軽減を図ることができる。
【0027】
また、本実施形態によれば、LR合成部21は、ビットエラーレートが所定の合成開始レートP1よりも大きくなった場合に、ビットエラーレートに対応付けられた所定の比率で、音声信号を構成するLチャンネル信号とRチャンネル信号との合成を行うことことにより、ビットエラーレートに応じて、セパレーションを徐々に低下させ、出力する音声に対応する音質をアナログ的に徐々に低下させることができる。このため、ユーザは、音質が徐々に低下した音声を聴き取ることにより、受信状態が悪化したことを違和感無く認識することができる。
【0028】
また、本実施形態によれば、音質低下部16は、ビットエラーレートに応じて、音声信号から所定の高周波数帯域成分を除去するLPF部22を備えることにより、デジタル放送の受信状態が悪化した場合には、このLPF部22により、カットオフ周波数fcを徐々に低下させることにより、除去される高周波数帯域成分を徐々に大きくすることができる。このため、ビットエラーレートが大きくなるに従い、カットオフ周波数fcを徐々に低下させるため、出力される音声信号に対応する音声の音質をアナログ放送のように徐々に低下させることができる。これによれば、ユーザは、聴覚を通じて受信状態の悪化をアナログ的に認識できるため、その後、受信状態が更に悪化して出力される音声の音切れが生じたとしても、ユーザは、この音切れを事前に予期しているため、この音切れによる不快感の軽減を図ることができる。
【0029】
また、本実施形態によれば、LPF部22は、ビットエラーレートが所定のハイカット開始レートQよりも大きくなった場合に、ビットエラーレートに応じて、カットオフ周波数を徐々に低下させることにより、出力する音声に対応する音質を徐々に低下させることができる。このため、ユーザは、音質がアナログ的に徐々に低下した音声を聴き取ることにより、受信状態が悪化したことを違和感無く認識することができる。
【0030】
また、本実施形態によれば、音質低下部16は、ビットエラーレートに応じて、音量を低下させるミュート部23を備えることにより、デジタル放送の受信状態が悪化した場合には、この悪化に従って、上記ミュート部23により音量が徐々に低下された音声を出力することができる。これによれば、ユーザは、聴覚を通じて受信状態の悪化をアナログ的に認識できるため、その後、受信状態が更に悪化して出力される音声の音切れが生じたとしても、ユーザは、この音切れを事前に予期しているため、この音切れによる不快感の軽減を図ることができる。
【0031】
また、本実施形態によれば、ミュート部23は、ビットエラーレートが所定のミュート開始レートRよりも大きくなった場合に、音量を徐々に低下させるため、ユーザは、音量が徐々に低下した音声を聴き取ることにより、受信状態が悪化したことを違和感無く認識することができる。
【0032】
また、本実施形態によれば、ビットエラーレートに応じて、デジタル放送の受信状態を表示する表示部17を備えたため、デジタル放送の受信状態が悪化した場合であっても、ユーザは聴覚とともに視覚を通じて、確実に受信状態の悪化を認識することができる。
【0033】
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態では、本実施形態では、音質低下部16として、LR合成部21、ハイカット部22、ミュート部23を備える構成としているが、これらをすべて備える必要はなく、例えば、これらのうちの1つを備える構成、もしくは、これらを組み合わせて備える構成としても良い。また、本実施形態では、合成開始レートP1、ハイカット開始レートQ、ミュート開始レートRは、それぞれ異なる値に設定されているが、これらをすべて同じ値に設定しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本実施形態に係る受信装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】音質低下制御の手順を示すフローチャートである。
【図3】ビットエラーレートとセパレーションとの関係を示した図である。
【図4】ビットエラーレートとカットオフ周波数との関係を示した図である。
【図5】ビットエラーレートと音量との関係を示した図である。
【符号の説明】
【0035】
1 デジタル放送受信装置
10 制御部(制御手段)
14 デコード部(検出手段)
16 音質低下部(音質低下手段)
17 表示部(表示手段)
21 LR合成部(信号合成手段)
22 LPF部(ローパスフィルタ手段)
23 ミュート部(音量調節手段)





 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013