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発明の名称 車載用受信装置、及び、車載用受信装置の受信制御方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−96760(P2007−96760A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−283617(P2005−283617)
出願日 平成17年9月29日(2005.9.29)
代理人 【識別番号】100091823
【弁理士】
【氏名又は名称】櫛渕 昌之
発明者 田中 宏明
要約 課題
外部装置を用いる事なく放送の受信チャンネルを最適な受信チャンネルに自動で適切に切り換え可能とする。

解決手段
放送局および当該放送局の中継局が放送に使用している受信チャンネルを受信するチューナ13を有する車載用受信装置1において、前記受信チャンネルを受信する1セグメントチューナ14を設け、チューナ13の受信レベルが所定のしきい値Kthを下回った場合に、チューナ13が受信している放送局(中継局)に隣接する放送局(中継局)の受信チャンネルを特定して1セグメントチューナ14に受信させ、最適な受信チャンネルを特定し、この最適な受信チャンネルにチューナ13の受信チャンネルを切り換える構成とした。
特許請求の範囲
【請求項1】
放送局および当該放送局の中継局が放送に使用している受信チャンネルを受信する受信手段を有する車載用受信装置において、
前記受信チャンネルを受信するサブ受信手段と、
前記受信手段および前記サブ受信手段のそれぞれの受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
前記放送局および中継局ごとに、受信チャンネルおよび隣接する放送局または中継局を示す局情報を記憶する記憶手段とを備え、
前記受信手段の受信レベルが所定のしきい値を下回った場合に、前記受信手段が受信している放送局または中継局に隣接する放送局または中継局の受信チャンネルを前記局情報に基づいて特定して前記サブ受信手段に受信させ、前記サブ受信手段の各受信チャンネルの受信レベルに基づいて最適な受信チャンネルを特定し、この最適な受信チャンネルに前記受信手段が受信する受信チャンネルを切り換える
ことを特徴とする車載用受信装置。
【請求項2】
前記サブ受信手段の受信レベルが前記受信手段の受信レベルをこえている場合に、前記サブ受信手段が受信している受信チャンネルに前記受信手段の受信チャンネルを切り換える
ことを特徴とする請求項1に記載の車載用受信装置。
【請求項3】
前記サブ受信手段の受信レベルが前記受信手段の受信レベルをこえている期間が一定期間継続した場合に、前記サブ受信手段が受信している受信チャンネルに前記受信手段の受信チャンネルを切り換える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車載用受信装置。
【請求項4】
前記放送は前記受信チャンネルに複数のセグメントを含み、各セグメントを使用して固定端末向けての放送と携帯端末向けの放送とを行うデジタル放送であり、
前記サブ受信手段を前記携帯端末向けの放送を受信する受信手段で構成した
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車載用受信装置。
【請求項5】
前記デジタル放送が所定の周波数多重方式により多重変調されていると共に、
前記受信手段および前記サブ受信手段のそれぞれは、前記放送を復調して出力する復調手段を備え、
前記受信レベル検出手段は、前記受信手段および前記サブ受信手段の各復調手段が出力する信号のレベルに基づいて前記受信レベルを検出する
ことを特徴とする請求項4に記載の車載用受信装置。
【請求項6】
放送局および当該放送局の中継局が放送に使用する受信チャンネルを受信する受信手段を備えた車載用受信装置の受信制御方法において、
前記受信手段が受信している間、この受信手段の受信レベルを検出し、
前記受信手段の受信レベルが所定のしきい値を下回った場合には、
前記受信手段が受信している放送局または中継局に隣接する放送局または中継局の受信チャンネルを、前記受信手段と別体に設けられたサブ受信手段に受信させ、前記サブ受信手段の各受信チャンネルの受信レベルに基づいて最適な受信チャンネルを特定し、この最適な受信チャンネルに前記受信手段が受信する受信チャンネルを切り換える
ことを特徴とする受信制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、放送局の受信チャンネルを受信する車載用受信装置および当該車載用受信装置の受信制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルテレビ放送やデジタルラジオ放送(以下、単に「放送」という)を受信するデジタル放送受信装置が知られており(例えば、特許文献1参照)、かかる受信装置を車載器に搭載して車室内でもデジタル放送を視聴可能とすることが提案されている。ところで、一般に、放送にあっては、主たる放送局(キー局)の他に、県や地域ごとに中継局(系列局)を設け、これらの中継局に放送を中継させることで、同一の放送番組を全国で受信可能にしている。
【特許文献1】特開2005−26914号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、放送に使用される受信チャンネル(受信周波数)がキー局と中継局との間、および、中継局間で異なるのが一般的である。したがって、車両が県や地域を跨いで移動し今まで視聴していた放送の受信チャンネルが変わった場合には、その放送が受信できなくなってしまう。
そこで、例えば車載ナビゲーション装置を別体に設け、車両が県や地域を跨いで移動した場合に、車載ナビゲーション装置が取得する現在位置情報に基づいて放送の受信チャンネルの切り換わりを検出し、自動で受信チャンネルを変更するように受信機を構成することも可能であるが、この構成では、車載ナビゲーション装置を必須とし、装置コストが高くなる、といった問題が生じる。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、外部装置を用いる事なく放送の受信チャンネルを最適な受信チャンネルに自動で適切に切り換えることのできる車載用受信装置および車載用受信装置の受信制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、放送局および当該放送局の中継局が放送に使用している受信チャンネルを受信する受信手段を有する車載用受信装置において、前記受信チャンネルを受信するサブ受信手段と、前記受信手段および前記サブ受信手段のそれぞれの受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、前記放送局および中継局ごとに、受信チャンネルおよび隣接する放送局または中継局を示す局情報を記憶する記憶手段とを備え、前記受信手段の受信レベルが所定のしきい値を下回った場合に、前記受信手段が受信している放送局または中継局に隣接する放送局または中継局の受信チャンネルを前記局情報に基づいて特定して前記サブ受信手段に受信させ、前記サブ受信手段の各受信チャンネルの受信レベルに基づいて最適な受信チャンネルを特定し、この最適な受信チャンネルに前記受信手段が受信する受信チャンネルを切り換えることを特徴とする。
【0006】
また本発明は、上記発明において、前記サブ受信手段の受信レベルが前記受信手段の受信レベルをこえている場合に、前記サブ受信手段が受信している受信チャンネルに前記受信手段の受信チャンネルを切り換えることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、上記発明において、前記サブ受信手段の受信レベルが前記受信手段の受信レベルをこえている期間が一定期間継続した場合に、前記サブ受信手段が受信している受信チャンネルに前記受信手段の受信チャンネルを切り換えることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、上記発明において、前記放送は前記受信チャンネルに複数のセグメントを含み、各セグメントを使用して固定端末向けての放送と携帯端末向けの放送とを行うデジタル放送であり、前記サブ受信手段を前記携帯端末向けの放送を受信する受信手段で構成したことを特徴とする。
【0009】
また本発明は、上記発明において、前記デジタル放送が所定の周波数多重方式により多重変調されていると共に、前記受信手段および前記サブ受信手段のそれぞれは、前記放送を復調して出力する復調手段を備え、前記受信レベル検出手段は、前記受信手段および前記サブ受信手段の各復調手段が出力する信号のレベルに基づいて前記受信レベルを検出することを特徴とする。
【0010】
また上記目的を達成するために、本発明は、放送局および当該放送局の中継局が放送に使用する受信チャンネルを受信する受信手段を備えた車載用受信装置の受信制御方法において、前記受信手段が受信している間、この受信手段の受信レベルを検出し、前記受信手段の受信レベルが所定のしきい値を下回った場合には、前記受信手段が受信している放送局または中継局に隣接する放送局または中継局の受信チャンネルを、前記受信手段と別体に設けられたサブ受信手段に受信させ、前記サブ受信手段の各受信チャンネルの受信レベルに基づいて最適な受信チャンネルを特定し、この最適な受信チャンネルに前記受信手段が受信する受信チャンネルを切り換えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、受信手段の受信レベルが所定のしきい値を下回った場合に、前記受信手段が受信している放送局または中継局に隣接する放送局または中継局の受信チャンネルを前記局情報に基づいて特定して前記サブ受信手段に受信させ、前記サブ受信手段の各受信チャンネルの受信レベルに基づいて最適な受信チャンネルを特定し、この最適な受信チャンネルに前記受信手段が受信する受信チャンネルを切り換えるため、外部装置を用いる事なく放送の受信チャンネルを最適な受信チャンネルに自動で適切に切り換えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の説明では、車載用受信装置がデジタルテレビ放送を受信する場合を例示するが、これに限定されるものではなく、例えばデジタルラジオ放送であっても良い。
【0013】
図1は、本実施の形態に係る車載用受信装置1の機能的構成を示すブロック図である。この図に示おいて、マイコン10は車載用受信装置1の各部を制御する制御手段として機能するものであり、ROM11は、このマイコン10により実行される制御プログラムや各種データを格納するものである。アンテナ入力部12は、デジタル放送受信用のアンテナにて受信された受信信号(RF信号)が入力され、その受信信号をチューナ13および1セグメントチューナ14のそれぞれに出力するものである。
【0014】
チューナ13は、マイコン10によって指示された受信チャンネル(受信周波数)の受信信号(RF信号)をダウンコンバートとしてIF信号を生成し、OFDMデコーダ15に出力するものであり、このチューナ13およびOFDMデコーダ15によりメインの受信手段を構成する。受信チャンネルは図示せぬ操作部を操作してユーザが複数の受信チャンネルの中から選択可能に構成されており、その受信チャンネルが上記マイコン10によって上記チューナ13に指示される。
【0015】
OFDMデコーダ15はIF信号を復調してMPEGデコーダ16に出力するものである。詳述すると、デジタルテレビ放送はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交波周波数分割多重)変調されて放送されており、上記OFDMデコーダ15は、IF信号をOFDM復調してTS(Transport Stream)信号を生成しMPEGデコーダ16に出力する。このTS信号には、MPEG方式で符号化された映像信号(Video信号)および音声信号(Audio信号)が含まれており、MPEGデコーダ16は、TS信号を復号化して映像信号および音声信号を生成し、この映像信号を映像出力部17に出力し、音声信号を音声出力部18に出力する。
そして、これらの映像信号および音声信号が車載オーディオ装置などの車載器に入力され、車室内で映像及び音声が視聴可能となる。
なお、チューナ13は、IF信号の他にも、受信電波強度を示すAGC(Auto Gain Control)信号をマイコン10に出力し、このAGC信号に基づいてマイコン10が受信信号の増幅率制御を実行するように構成されている。
【0016】
ここで、本実施の形態では、車両が県や地域を跨いで移動した場合に、今まで視聴していた放送の受信チャンネルが変わった事を検出可能とすべく、前掲図1に示すように、車載用受信装置1がチューナ13とは別体に1セグメントチューナ14および1セグメントOFDMデコーダ19をサブの受信手段として備える構成としている。
【0017】
詳述すると、一般に、デジタル放送にあっては、1つの受信チャンネル(周波数帯域)には、周波数帯域が分割されてなる複数のセグメントが設けられており、12個のセグメントを使用してハイビジョン映像を放送したり、或いは、4個ずつのセグメントを使って互いに異なる標準画質の映像を放送するといったように、各セグメントを使用して放送が行われている。
【0018】
また、デジタル放送にあっては、上記のような複数のセグメントを用いた固定端末(例えば家庭用TV)向けの放送の他に、例えば携帯電話機やPDAなどの携帯端末向けに、1個のセグメントを使用してデータ量の少ない番組が放送されており、本実施の形態では、この1セグメントを使用した放送(1セグメント放送)を上記1セグメントチューナ14が受信し、上記1セグメントOFDMデコーダ19がOFDM復調するように構成されている。
この1セグメントチューナ14および1セグメントOFDMデコーダ19は携帯端末向けということもあり、小型かつ安価であり、このような1セグメントチューナ14および1セグメントOFDMデコーダ19を用いることで装置の小型化および低コスト化が図られる。
【0019】
さて、上記1セグメントチューナ14が受信する1セグメント放送の受信チャンネルは上記マイコン10により指示されるように構成されており、1セグメントOFDMデコーダ19および上記OFDMデコーダ15のそれぞれからは、受信状況の度合い(レベル)を示す受信レベルとしてTS信号のレベルがマイコン10に対して出力され、マイコン10は、これらの受信レベルに基づいて、それぞれのチューナ13、14が受信している受信チャンネルの受信状況を判定可能に構成されている。
【0020】
そして、マイコン10は、ユーザが選択している放送局の受信チャンネルをチューナ13で受信させつつ、受信レベルに基づいて受信状況を監視し、車両が県や地域を跨いで移動するなどして受信レベルが所定のしきい値を下回った場合に、現在受信している受信チャンネルの放送局または中継局に隣接する中継局または放送局の各受信チャンネルを順次受信することで最適な受信チャンネルを特定し、その特定した受信チャンネルを上記チューナ13に受信さるようにしている。
【0021】
上記放送局および中継局間の隣接関係は、局情報データ30としてROM11に格納されている。図2は、この局情報データ30を模式的に示す図である。この図に示すように、局情報データ30には、放送局(キー局)または中継局ごとに、その識別ID、受信チャンネル、および、隣接する放送局および中継局の識別IDが含まれており、マイコン10は、この局情報データ30を検索することで、現在受信している受信チャンネルを使用している放送局または中継局に隣接する放送局または中継局を特定可能としている。
【0022】
次いで、上記のように構成された車載用受信装置1の動作を図3を参照して詳述する。
図3は、車載用受信装置1の放送受信動作時における受信チャンネルの切換処理を示すフローチャートである。この図に示すように、車載用受信装置1が、現在、中継局Aの受信チャンネルを受信している場合(ステップS1)、この放送の受信状況を監視すべく、マイコン10は、OFDMデコーダ15から受信レベルKaを取得し(ステップS2)、この受信レベルKaが所定のしきい値Kよりも小さいか否かを判定する(ステップS3)。この所定のしきい値Kthは、放送波が弱電界であるときの受信レベルに基づくものである。
【0023】
受信レベルKaがしきい値Kthよりも大である場合(ステップS3:N)、現在の受信状況が良好であることを示すため、マイコン10は処理ステップをステップS2に戻し、現在の受信チャンネルの受信状況の監視を継続する。
一方、受信レベルkaがしきい値Kthよりも小である場合には(ステップS3:Y)、図4に示すように、車両が現在受信中の中継局Aの受信エリアRaから他の中継局B、Cの受信エリアRb、Rcに移動し、または、近づいて、今まで視聴していた放送の受信チャンネルが受信チャンネルCH−Aから他の受信チャンネルCH−B、CH−Cに変わる事を示し、これにより、受信チャンネルの切り換えタイミングが検出されることとなる。そして、受信チャンネルの切り換えタイミングが検出されると、マイコン10は、最適な受信チャンネルを特定するための処理を開始する。
【0024】
すなわち、マイコン10は、上記系列チャンネルデータ30に基づいて、現在受信している中継局Aに隣接する中継局(または放送局)を検索し(ステップS4)、次いで、該当する各中継局の受信チャンネルを1セグメントチューナ14に受信させる。
具体的には、マイコン10は、上記ステップS4の検索に該当した中継局の数をヒット件数Lに格納すると共に、カウンタ変数Nを「1」に初期化する(ステップS5)。
【0025】
そして、マイコン10は、該当した中継局のうちN番目の中継局の受信チャンネルを上記1セグメントチューナ14に受信させ(ステップS6)、1セグメントOFDMデコーダ19から受信レベルKbを取得する(ステップS7)。次いで、マイコン10は、この受信レベルKbが、現在チューナ13が受信している受信チャンネルの受信レベルKaよりも大であるか否かを判定する(ステップS8)。この判定の結果、受信レベルKbが受信レベルKaよりも小さい場合には(ステップS8:N)、1セグメントチューナ14が受信している受信チャンネルは、車両から遠方に位置するもの(例えば、図4に示す中継局C)であると推定される。
【0026】
そこで、マイコン10は、カウンタ変数Nを「1」だけインクリメントした後(ステップS9)、カウンタ変数Nがヒット件数L以下であるか否かを判定し(ステップS10)、カウンタ変数Nがヒット件数L以下である場合には(ステップS10:Y)、次の中継局の受信チャンネルを受信すべく処理手順をステップS7に戻す。また、カウンタ変数Nがヒット件数Lをこえている場合には(ステップS10:N)、現在チューナ13が受信している受信チャンネルよりも受信状況の良い受信チャンネルが無かったことを示すため、マイコン10は、処理手順をステップS2に戻す。このように、受信レベルKaをこえる受信レベルの受信チャンネルが見つからない場合には、チューナ13の受信チャンネルを変更しないようにしたため、現在よりも受信状況の悪い受信チャンネルに切り換えるのが防止される。
【0027】
さて、上記ステップS8の判定の結果、受信レベルKbが受信レベルKaよりも小さい場合には(ステップS8:N)、マイコン10は、受信レベルKbが一定期間Tの間、継続して受信レベルKaを上回るか否かを判定すべく、継続時間が一定期間Tをこえるまでの間(すなわちステップS11が「N」の間)、ステップS7およびS8の処理を繰り返す。そして、受信レベルKbが一定期間Tの間、継続して受信レベルKaを上回った場合には(ステップS11:Y)、1セグメントチューナ14が受信している受信チャンネルが最適な受信チャンネルであることを示すため、この最適な受信チャンネルにチューナ13が受信する受信チャンネルを切り換える。そして、それ以降、再びステップS1から処理が繰り返される。
【0028】
このように、本実施の形態によれば、車載用受信装置1が、放送局および中継局ごとに、受信チャンネルおよび隣接する放送局または中継局を示す局情報データ30を記憶し、チューナ13の受信レベルがしきい値Kthを下回った場合に、チューナ13が受信している放送局または中継局に隣接する放送局または中継局の受信チャンネルを局情報データ30に基づいて特定して1セグメントチューナ14に受信させ、この1セグメントチューナ14の各受信チャンネルの受信レベルに基づいて最適な受信チャンネルを特定し、この最適な受信チャンネルにチューナ13の受信チャンネルを切り換える構成とした。
【0029】
これにより、車両が他の中継局(放送局)の受信エリアに移動する際には、チューナ13の受信レベルがしきい値Kthを下回るため、例えばナビゲーション装置などの外部装置を用いることなく、受信エリアの移動が検出されることとなる。さらに、1セグメントチューナ14が、チューナ13が受信している放送局または中継局に隣接する放送局または中継局の受信チャンネルを順次受信することで各受信チャンネルの受信レベルが検出されるため、受信レベルの高い最適な受信チャンネルを検出することが可能となる。
そして、この最適な受信チャンネルにチューナ13の受信チャンネルが切り換えられるため、受信エリアが変わる度にユーザが受信チャンネルを選択し直すといった煩雑な操作が不要となる。特に、車両に運転者しか搭乗していない場合であっても、この運転者が受信チャンネルの再選択をする必要がないため、交通の安全を図ることができる。
【0030】
また、本実施の形態によれば、1セグメントチューナ14の受信レベルがチューナ13の受信レベルをこえている場合に、1セグメントチューナ14が受信している受信チャンネルにチューナ13の受信チャンネルを切り換える構成としているため、チューナ13が現在受信している受信チャンネルよりも受信状況の良い受信チャンネルに確実に切り換えられる。
【0031】
また、本実施の形態によれば、1セグメントチューナ14の受信レベルがチューナ13の受信レベルをこえている期間が一定期間継続した場合に、チューナ13の受信チャンネルを切り換える構成としたため、例えば車両がトンネル内や山間を走行する等して受信状況が一時的に悪くなったにもかかわらず、チューナ13の受信チャンネルが変更されてしまう、といった事態が防止される。
【0032】
また、本実施の形態によれば、チューナ13とは別体に設けるチューナを前記携帯端末向けの放送を受信する1セグメントチューナ14としたため、装置の低コスト化が図られる。
【0033】
また、本実施の形態によれば、OFDMデコーダ15および1セグメントOFDMデコーダ19のそれぞれが出力する信号のレベルに基づいてチューナ13および1セグメントチューナ14のそれぞれが受信している受信チャンネルの受信レベルを検出する構成とした。これにより、復調後のデータ状態が受信レベルの指標として用いられるため、有効なデータが復調されないときにだけ上記のような受信チャンネルの切り換えを行うことが可能となる。
【0034】
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば上述した実施の形態では、1セグメントOFDMデコーダ19の出力を受信レベルの検出のみに使用する構成としたが、これに限らず、この1セグメントOFDMデコーダ19の出力をMPEGデコーダ16に入力し、1セグメントチューナ14が受信した放送の映像信号および音声信号を出力可能に構成しても良い。
【0035】
また例えば、上述した実施の形態では、受信レベルとしてOFDMデコーダ15および1セグメントOFDMチューナ19のそれぞれの出力信号のレベルを用いる構成としたが、これに限らず、例えば、デコード時のエラーレート(ビット誤り率)や、受信信号のS/N比、チューナ13、14のAGC信号などを用いることも可能である。
【0036】
また例えば、上述した実施の形態では、車載用受信装置1はOFDM変調方式により放送される地上波デジタル放送の放送波を受信する装置として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の変調方式を用いたデジタル放送を受信する装置においても適用可能であり、アナログ放送を受信する装置においても適用可能である。
【0037】
また例えば、上述した実施の形態において、局情報データ30を外部から別途受信する構成とし、上記ROM11に格納されている局情報データ30を動的に変更可能としても良い。
【0038】
また、本車載用受信装置1においては、車両の現在位置に応じて最適な受信チャンネル、すなわち、放送局または中継局やそれぞれの受信エリアが特定可能であるため、それら放送局または中継局やそれぞれの受信エリアに基づいて、車両の大まかな現在位置を特定し表示などで通知する構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態に係る車載用受信装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】局情報データの一例を示す模式図である。
【図3】受信チャンネル切換処理のフローチャートである。
【図4】受信チャンネルの切り換え動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0040】
1 車載用受信装置
10 マイコン
11 ROM
13 チューナ
14 1セグメントチューナ
15 OFDMデコーダ
19 1セグメントOFDMチューナ
CH−A〜CH−C 受信チャンネル
Ka、Kb 受信レベル
Ra〜Rc 受信エリア




 

 


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