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発明の名称 データ通信装置、通信制御方法および通信制御プログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−74086(P2007−74086A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−256163(P2005−256163)
出願日 平成17年9月5日(2005.9.5)
代理人 【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
発明者 仙波 孝夫
要約 課題
性能の異なる通信端末が混在したり通信速度の異なるネットワークで接続されたりするネットワークシステムであっても、効率よくデータの送受信を行うことが可能なデータ通信装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供すること。

解決手段
ネットワークを構成する複数の通信端末間のデータの送信または受信を制御するデータ通信装置であって、ネットワークを構成するネットワーク機器の通信状態を示す通信状態情報を取得する通信状態取得手段と、通信状態情報に基づいて複数の通信端末のうち、データの送信先である送信先通信端末への送信順序を決定する送信順序決定手段と、通信状態情報に基づいてデータの送信間隔を決定する送信間隔決定手段と、送信順序決定手段によって決定された送信順序および送信間隔決定手段によって決定された送信間隔に基づいてデータを送信先端末へ送信する送信手段とを備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
ネットワークを構成する複数の通信端末間のデータの送信または受信を制御するデータ通信装置であって、
前記ネットワークを構成するネットワーク機器の通信状態を示す通信状態情報を取得する通信状態取得手段と、
前記通信状態情報に基づいて前記複数の通信端末のうち、前記データの送信先である送信先通信端末への送信順序を決定する送信順序決定手段と、
前記通信状態情報に基づいて前記データの送信間隔を決定する送信間隔決定手段と、
前記送信順序決定手段によって決定された送信順序および前記送信間隔決定手段によって決定された送信間隔に基づいて前記データを前記送信先端末へ送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするデータ通信装置。
【請求項2】
前記送信順序決定手段は、前記送信先通信端末が所属するネットワークごとに前記送信先通信端末をグループ化し、前記グループ化された各送信先通信端末への送信順序を決定することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置。
【請求項3】
前記送信間隔決定手段は、直前の送信順序の送信先通信端末と通信経路が共通で、かつもっとも遅い帯域の通信速度に基づいて送信間隔を決定することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ通信装置。
【請求項4】
さらに、前記送信または受信を中継する電波中継機の通信速度を含む前記通信状態情報を格納するネットワーク管理データベースを備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のデータ通信装置。
【請求項5】
ネットワークを構成する複数の通信端末間のデータの送信または受信を制御するデータ通信装置において実行する通信制御方法であって、
前記ネットワークを構成するネットワーク機器の通信状態を示す通信状態情報を取得し、
前記通信状態情報に基づいて前記複数の通信端末のうち、前記データの送信先である送信先通信端末への送信順序を決定し、
前記通信状態情報に基づいて前記データの送信間隔を決定し、
前記決定された送信順序および前記決定された送信間隔に基づいて前記データを前記送信先端末へ送信する、
ことを特徴とする通信制御方法。
【請求項6】
ネットワークを構成する複数の通信端末間のデータの送信または受信を制御するデータ通信装置において実行させるための通信制御プログラムであって、
前記ネットワークを構成するネットワーク機器の通信状態を示す通信状態情報を取得する手順と、
前記通信状態情報に基づいて前記複数の通信端末のうち、前記データの送信先である送信先通信端末への送信順序を決定する手順と、
前記通信状態情報に基づいて前記データの送信間隔を決定する手順と、
前記決定された送信順序および前記決定された送信間隔に基づいて前記データを前記送信先端末へ送信する手順と、
を実行させるための通信制御プログラム。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データや音声データ等のデータを送受信するデータ通信装置、上記データ通信装置によるデータの送受信を制御する通信制御方法および通信制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LAN等のネットワークを構成する通信端末間において、画像データや音声データ等のMPEG圧縮されたデータを送受信する場合、データを生成する送信側の通信端末とデータを再生する受信側の通信端末とで独立したシステムクロックを使用しているため、受信側の通信端末におけるバッファのアンダーフローやオーバーフローが発生したり、再生タイミングにズレが生じ完全な再生ができなかったりという障害が発生していた。
【0003】
これらの問題を解決するためには、例えば、画像データを送信する通信端末がデータフレームにタイムコードを挿入して送信し、受信側の通信端末が、受信したデータフレームのタイムコードでフレーム間隔を計測し、その計測結果に基づいて受信バッファの読み出しスピードを調整することで、バッファのアンダーフローあるいはオーバーフローを抑止する技術がある。
【0004】
また、送信側の通信端末のシステムクロックに同期化させた送信クロックで送信し、受信側の通信端末では、受信した送信クロックに同期させた受信クロックによってシステムクロックを同期化することにより、ネットワークシステム全体を同期化する技術がある。
【0005】
さらに、送信側の1つの通信端末がシステムクロックに基づくタイミング情報をタイマフレームとして加工して一定間隔毎に送信し、受信側の複数の通信端末のそれぞれが、受信したタイマフレームからタイミング情報を抽出してシステムクロックを再生することにより、送信側の通信端末と受信側の通信端末とにおいて同期のとれた同一のシステムクロックで、画像データや音声データ等の生成処理と再生処理を行うことができる技術がある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−8557号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような、送信側の通信端末のタイミング情報に基づいて受信側の通信端末のシステムクロックを再生することにより同期のとれたデータの生成処理と再生処理を行う技術は、ネットワークシステムが、同期信号を発生させる1つの送信側の通信端末と、同期信号に基づいてタイミングを割り当てる機能および割り当てられたタイミングに合わせて動作する機能を有する複数の受信側の通信端末とで構成されるため、性能の異なる通信端末を混在させることが困難であるという問題点があった。
【0007】
また、上記従来技術は、同期信号に基づいて受信側の通信端末が動作するため、通信速度の異なるネットワークで接続されている場合、同期信号を全ての通信端末に同じタイミングで届けることが困難であるという問題点があった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、性能の異なる通信端末が混在するネットワークシステムであっても、効率よくデータの送受信を行うことが可能なデータ通信装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、通信速度の異なるネットワークで接続されたネットワークシステムであっても、効率よくデータの送受信を行うことが可能なデータ通信装置、通信制御方法および通信制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明のデータ通信装置は、ネットワークを構成する複数の通信端末間のデータの送信または受信を制御するデータ通信装置であって、上記ネットワークを構成するネットワーク機器の通信状態を示す通信状態情報を取得する通信状態取得手段と、上記通信状態情報に基づいて上記複数の通信端末のうち、上記データの送信先である送信先通信端末への送信順序を決定する送信順序決定手段と、上記通信状態情報に基づいて上記データの送信間隔を決定する送信間隔決定手段と、上記送信順序決定手段によって決定された送信順序および上記送信間隔決定手段によって決定された送信間隔に基づいて上記データを上記送信先端末へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明のデータ通信装置は、上記送信順序決定手段が、上記送信先通信端末が所属するネットワークごとに上記送信先通信端末をグループ化し、上記グループ化された各送信先通信端末への送信順序を決定することが望ましい。
【0012】
また、本発明のデータ通信装置は、上記送信間隔決定手段が、直前の送信順序の送信先通信端末と通信経路が共通で、かつもっとも遅い帯域の通信速度に基づいて送信間隔を決定することが望ましい。
【0013】
また、本発明のデータ通信装置は、さらに、上記送信または受信を中継する電波中継機の通信速度を含む上記通信状態情報を格納するネットワーク管理データベースを備えることが望ましい。
【0014】
また、本発明の一態様によれば、本発明の通信制御方法は、ネットワークを構成する複数の通信端末間のデータの送信または受信を制御するデータ通信装置において実行する通信制御方法であって、上記ネットワークを構成するネットワーク機器の通信状態を示す通信状態情報を取得し、上記通信状態情報に基づいて上記複数の通信端末のうち、上記データの送信先である送信先通信端末への送信順序を決定し、上記通信状態情報に基づいて上記データの送信間隔を決定し、上記決定された送信順序および上記決定された送信間隔に基づいて上記データを上記送信先端末へ送信することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の一態様によれば、本発明の通信制御プログラムは、ネットワークを構成する複数の通信端末間のデータの送信または受信を制御するデータ通信装置において実行させるための通信制御プログラムであって、上記ネットワークを構成するネットワーク機器の通信状態を示す通信状態情報を取得する手順と、上記通信状態情報に基づいて上記複数の通信端末のうち、上記データの送信先である送信先通信端末への送信順序を決定する手順と、上記通信状態情報に基づいて上記データの送信間隔を決定する手順と、上記決定された送信順序および上記決定された送信間隔に基づいて上記データを上記送信先端末へ送信する手順とを実行させるための通信制御プログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、性能の異なる通信端末が混在するネットワークシステムであっても、あるいは、通信速度の異なるネットワークで接続されたネットワークシステムであっても、効率よくデータの送受信を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面に基づいて本発明を適用した実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用したネットワークシステムのハードウェア構成図である。
図1において、ネットワークシステム1は、データ通信装置(サーバ)11と、互いに無線通信を行う複数の通信端末(PC01)12(図2参照)、(PC02)13(図2参照)、(PC11)31、・・・、(PC18)と、これらの通信端末(PC01)12、(PC02)13、(PC11)31、・・・、(PC18)間を接続するアクセスポイントである電波中継機(AP1)21と、互いに無線通信を行う複数の通信端末(PC21)41、・・・、(PC22)と、通信端末(PC21)41、・・・、(PC22)間を接続する電波中継機(AP2)22と、データ通信装置(サーバ)11および電波中継機(AP1)21、(AP2)22をスター型に接続してスター型ネットワークを構築するための集線装置(HUB)32とを備えている。さらに、ネットワークシステム1は、中継装置(ルータ)33を介することによりインターネット3等でネットワークシステム1と同様のネットワークを構成する別のLAN2と接続している。なお、ネットワークシステム1は、別のLAN2を含む構成としてもよい。
【0018】
データ通信装置(サーバ)11は、各種のデータや信号等を入力したり通信データやその他の情報を出力したりするための入出力装置111、後述するネットワーク情報収集プロセス、データ配布プロセス等を実行する通信制御プログラムの他、データ通信装置(サーバ)11の各機能を制御し実行するための制御プログラムが収納されたROM112やRAM114、CPU(Central Processing Unit)113、通信データを始め様々な情報を記録するための情報記憶装置115、集線装置(HUB)32を介して電波中継機(AP1)21、(AP2)22と有線通信を行うための有線通信装置116がバス118に接続されて構成され、CPU113がこれらの各部を制御している。
【0019】
また、通信端末(PC11)31は、各種のデータや信号等を入力したり通信データやその他の情報を出力したりするための入出力装置311、ネットワーク情報収集プロセス、データ配布プロセス等を実行する通信制御プログラムの他、通信端末(PC11)31の各機能を制御し実行するための制御プログラムが収納されたROM312やRAM314、CPU313、通信データを始め様々な情報を記録するための情報記憶装置315、電波中継機(AP1)21と無線通信を行うための無線通信装置317がバス318に接続されて構成され、CPU313がこれらの各部を制御している。他の通信端末(PC01)12、(PC02)13、(PC11)31、・・・、(PC18)、(PC21)41、・・・、(PC22)も同様の構成である。
【0020】
また、電波中継機(AP1)21は、電波中継機(AP1)21の各機能を制御し実行するための制御プログラムが収納されたROM212やRAM214、CPU213、集線装置(HUB)32を介してデータ通信装置(サーバ)11等と有線通信を行うための有線通信装置216、集線装置(HUB)32を介して通信端末(PC11)31等と無線通信を行うための無線通信装置217がバス218に接続されて構成され、CPU213がこれらの各部を制御している。
【0021】
図2は、本発明を適用したネットワークシステムを説明するための図である。
図2において、データ通信装置(サーバ)11は、ネットワーク情報収集プロセス101とネットワーク管理データベース(DB)102とデータ配布プロセス103を備え、ネットワーク情報収集プロセス101およびデータ配布プロセス103の処理を実行する。なお、データ通信装置(サーバ)11が実行するネットワーク情報収集プロセス101とデータ配布プロセス103は、複数の機器が分担して実行してもよい。
【0022】
ネットワーク管理データベース(DB)102は、収容端末情報902として「ネットワーク機器識別情報」「収容機器識別情報」を有し、通信帯域情報901として「ネットワーク機器識別情報」「通信速度」「速度補正係数」「パケット再送率」を有し、配信先情報903として「送信元識別情報」「配信先情報保存時間」「送信順序」「送信間隔」「送信端末識別情報」を有している。
【0023】
電波中継機(AP1)21が管理するエリア(エリア1)には、無線通信を行う通信端末(PC01)12、(PC02)13、(PC11)31、(PC12)、(PC13)、(PC14)、(PC15)、(PC16)、(PC17)、(PC18)が存在している。また、電波中継機(AP2)22が管理するエリア(エリア2)には、無線通信を行う通信端末(PC21)41、(PC22)が存在している。
【0024】
図3は、本発明の実施の形態のデータ通信装置(サーバ)におけるネットワーク情報収集プロセスの流れを示すフローチャートである。
本発明の実施形態のデータ通信装置(サーバ)11では、ネットワークの情報を収集し、ネットワーク管理DB102に登録するネットワーク情報収集プロセス101が、一定時間毎の割込み制御として繰り返し実行される。ネットワーク情報収集プロセス101の流れを図3のフローチャートに従い説明する。
【0025】
ネットワーク情報収集プロセス101がスタートすると、ステップS301において、本ネットワーク情報収集プロセス101を終了するか否かを判断する。例えば、本ネットワーク情報収集プロセス101を実行するデータ通信装置(サーバ)11が停止することにより、本ネットワーク情報収集プロセス101は終了する。データ通信装置(サーバ)11が停止等した場合は、ステップS302に進み、ネットワーク情報収集プロセス101を終了する。
【0026】
終了しない場合は、ステップS303において、電波中継機(AP1)21か(AP2)22の何れかのアクセスポイントから、通信状態(通信速度)の通知があるか否かを判断する。
【0027】
何れかのアクセスポイント(電波中継機(AP1)21および(AP2)22)からも通知がない場合(ステップS303:No)は、ステップS301に戻る。通知があった場合(ステップS303:Yes)は、ステップS304において、ネットワーク管理DB102の通信帯域情報901のパケット再送率を取得する。もし、通信帯域情報901にパケット再送率が登録されていない場合(ステップS304:登録無し)は、ステップS305において、速度補正係数に固定の初期値を設定し、ステップS306に進む。
【0028】
他方、通信帯域情報901にパケット再送率が登録されていた場合(ステップS304:登録有り)は、ステップS307において、アクセスポイント(電波中継機(AP1)21または(AP2)22)から通知されたパケット再送率と比較する。もし、アクセスポイント(電波中継機(AP1)21または(AP2)22)から通知されたパケット再送率のほうが大きい場合(ステップS307:増加)は、ステップS308において、速度補正係数を小さくしてから、ステップS306に進む。等しい場合(ステップS307:等しい)は、そのままでステップS306に進む。アクセスポイント(電波中継機(AP1)21または(AP2)22)から通知されたパケット再送率のほうが小さい場合(ステップS307:減少)は、ステップS309において、速度補正係数を大きくしてから、ステップS306に進む。ここで、速度補正係数を小さく(大きく)するときの変化量の決め方は、例えば事前に設定した0.01等の固定値、パケット再送率の増加(減少)に応じて、変化量を減少(増加)させる。または、アクセスポイント(電波中継機(AP1)21または(AP2)22)から通知されるデータ送信量を通信帯域情報901の項目として追加し、パケット再送率とあわせて判断したり、判断に使用する値と変更率を履歴保存して変更量を制御したり等の決め方がある。
【0029】
そして、ステップS306において、アクセスポイント(電波中継機(AP1)21または(AP2)22)からの通知をネットワーク管理DB102に登録し、ステップS301に戻る。
【0030】
図4は、本発明の実施の形態のデータ通信装置(サーバ)におけるデータ配布プロセスの流れを示すフローチャートである。
データ通信装置(サーバ)11はデータを送信元端末から受け取り、各端末に送信する。データ通信装置(サーバ)11がデータを配布するときの流れを図4のフローチャートに従い説明する。
【0031】
まず、ステップS401において、データ、より具体的にはパケット化されたデータ(以下、パケットという)の受信を待機する。パケットが来ない場合(ステップS401:パケット受信無)は、そそまま待機し、パケットを受信した場合(ステップS401:パケット受信有)は、ステップS402において、パケットの種別を判定する。送信元端末は、配信データであるパケット群をデータ通信装置(サーバ)11に送る前に、配信先を指定するパケット(配信先情報)を送信する。受信したパケットが配信先情報903の場合(ステップS402:配信先情報)は、ステップS403に進む。
【0032】
ステップS403において、送信先端末が所属するネットワークをネットワーク管理DB102より取得し、送信先の通信端末が所属するネットワークごとに通信端末をグループ化する。ステップS404において、送信元から送信先のネットワーク帯域のうち一番遅い値をネットワーク管理DB102よりグループごとに取得する。ステップS405において、グループごとにステップS404で取得した帯域に速度補正係数を掛けて、送信速度を求める。ステップS406において、送信先への送信順序と送信間隔の決定処理をおこなう。そして、ステップS407において、配信先情報903を保存し、ステップS401に戻る。
【0033】
他方、ステップS402で判定したパケットが配信データの場合(ステップS402:配信データ)は、ステップS408において、送信元をキーに配信先情報903を取得する。
【0034】
次に、ステップS409において、送信速度の再算出を行うかどうかの判定を行う。すなわち、ステップS407での配信先情報903の保存から一定時間経過している場合(ステップS409:配信先情報の保存から一定時間経過)は、再算出を行うためステップS403に進む。他方、配信先情報903の保存から一定時間経過していない場合(ステップS409:配信先情報の保存から一定時間経過していない)は、ステップS410に進む。また、図3のフローチャートにおいて、アクセスポイント(電波中継機(AP1)21または(AP2)22)から受信したデータが更新されているかをチェックし、割り込みを発生させても良い。更新されている場合、再算出を行うためにステップS403に進むようにする。
【0035】
ステップS410において、ステップS406で求めた送信順序に従い送信先を選択する。全端末に送信完了した場合(ステップS410:全端末に送信完了)は、ステップS411において、終了判定を行い、さらに継続する場合はステップS401に進み、配信が終わった場合(ステップS411:終了)は、本データ配布プロセス103を終了する。
【0036】
他方、ステップS410で全端末に送信完了していない場合は、ステップS412において、ステップS406で求めた送信間隔になるようにデータ送信開始までの時間を調整する。そして、ステップS413において、1端末に1データ(1パケット)を送信し、ステップS410に戻る。
【0037】
図5は、本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理の流れを示すフローチャートである。すなわち、図4のステップS406の処理の詳細なフローチャートである。
【0038】
ステップS501において、グループを送信速度で並べ替える。つまり同じアクセスポイント(電波中継機(AP1)21または(AP2)22)が中継する無線通信を行う通信端末((PC01)12、(PC02)13、(PC11)31、・・・、(PC18))のうち送信先とされる通信端末、または(PC21)41、PC22)のうち送信先とされる通信端末を一つのグループとし、通信帯域情報901からそのアクセスポイント(電波中継機(AP1)21または(AP2)22)の通信速度を取得し、並び替える。
【0039】
ステップS502において、グループ毎の端末数を取得する。ステップS503において、所属する端末数が最大のグループの端末数(a)と最小のグループの端末数(b)を求める。ステップS504において、グループ数(x)を求める。
【0040】
ステップS505において、ステップS503で求めた最大のグループの端末数aをステップS504で求めたグループ数xで除算し、その値を(y)とする。そして、yの値とステップS503で求めた最小のグループの端末数とを比較する。
【0041】
比較の結果、bの値の方がyの値よりも大きい場合(ステップS505:y<b)は、ステップS506において、xを1減らし、ステップS505に戻る。他方、yの値がbの値以上である場合(y>=b)は、ステップS507において、所属する端末数が最大のグループをxで等分または、等分に近くなるように分割し、他のグループと交互になるように並び替えをする。
【0042】
そして、ステップS508において、グループ間の所属端末数を比較する。端末数の差が大きい(例えば、10%以上)の場合(ステップS508:端末数の差が大きい)は、ステップS502に戻る。他方、端末数が等しいか、近い(例えば、10%未満)場合(ステップS508:端末数が大きいか近い)は、ステップS509に進む。
【0043】
ステップS509において、各グループから順次1個ずつ端末を取り出して並べる。ステップS510において、並べた端末を先頭から順次取り出し、全端末の取り出しが終了したかを判定する。全端末の取り出しを終了した場合(ステップS509:全端末取り出し終了)は、ステップS511に進み、本決定処理を終了する。他方、全端末の取り出しが終了していない場合(ステップS509:残り端末有り)は、ステップS512において、直前の送信順序端末と通信経路が共通で、かつもっとも遅い帯域を収容端末情報902から取得し通信速度を算出する。そして、ステップS513において、ステップS512で算出した通信速度に基づいて、送信可能間隔を求め、なるべく短い送信間隔を算出して、ステップS510に戻る。
【0044】
図6は、本発明の実施の形態の通信速度算出の流れを示すフローチャートである。すなわち、図5のステップS512の詳細なフローチャートである。
まず、ステップS601において、データ通信装置(サーバ)11が接続されているネットワーク機器を収容端末情報902から求める。ここでは、ネットワーク機器として集線装置(HUB)32が求められる。ステップS602において、直前の送信先PC(通信端末)の接続されているネットワーク機器を収容端末情報902から求める。例えば、送信先が通信端末(PC14)の場合、ネットワーク機器としてアクセスポイント(電波中継機(AP1)21)および集線装置(HUB)32が求められる。そして、ステップS603において、ステップS602で求めたネットワーク機器を先頭から1個ずつ取り出す。
【0045】
ステップS604において、ステップS601で求めたネットワーク機器とステップS603で取り出したネットワーク機器とを先頭から比較する。一致するネットワーク機器が存在しない場合(ステップS604:一致するものが存在しない)は、ステップS603に戻り、他方、一致するネットワーク機器が存在する場合(ステップS604:一致するものが存在)は、ステップS605において、ステップS601で求めたネットワーク機器とステップS602で求めたネットワーク機器をステップS604で求めた共通機器より後を削除してまとめる。
【0046】
ステップS606において、今回の送信先PCの接続されているネットワーク機器を収容端末情報902から求める。ステップS607において、ステップS606で求めたネットワーク機器を先頭から1個ずつ取り出す。
【0047】
ステップS608において、ステップS601で求めたネットワーク機器とステップS607で取り出したネットワーク機器とを先頭から比較する。一致するネットワーク機器が存在しない場合(ステップS608:一致するものが存在しない)は、ステップS607に戻り、他方、一致するネットワーク機器が存在する場合(ステップS608:一致するものが存在)は、ステップS609において、ステップS601で求めたネットワーク機器とステップS606で求めたネットワーク機器をステップS608で求めた共通機器より後を削除してまとめる。
【0048】
そして、ステップS610において、ステップS605で求めたネットワーク機器とステップS609で求めたネットワーク機器のうち両者に共通するネットワーク機器を抽出し、通信速度を通信帯域情報901から順次求めたもっとも遅いものを求め、本通信速度算出の処理を終了する。
【0049】
図7は、本発明の実施の形態の送信間隔算出の流れを示すフローチャートである。すなわち、図5のステップS513の詳細なフローチャートである。
まず、ステップS701において、図6のステップS610で求めたもっとも遅い通信速度と、送信順序が直前の端末へのデータ転送容量とから、直前端末へのデータ送信時間を求める。ステップS702において、ステップS701で求めたデータ送信時間を履歴として保存し、前回の同一グループ端末への転送に必要な転送間隔時間を求める。
【0050】
そして、ステップS703において、ステップS702で求めた転送間隔時間と、実際の前回の同一グループ端末への転送から直前転送端末までの送信間隔時間の送信間隔時間の合計とを比較する。転送間隔時間の合計の方が長い場合(ステップS703:転送間隔時間の合計の方が長い)は、ステップS704において、ステップS701で求めたデータ送信時間を送信間隔時間とする。他方、転送間隔時間の合計の方が短い場合(ステップS703:転送間隔時間の合計の方が短い)は、ステップS705において、ステップS702で求めた転送間隔時間から転送間隔時間の合計を引いた時間を仮の送信間隔時間とする。
【0051】
さらに、ステップS706において、ステップS701で求めたデータ送信時間とステップS705で求めた仮の送信間隔時間を比較する。ステップS701で求めたデータ送信時間の方が長い場合(ステップS706:データ送信時間の方が長い)は、ステップS704に進む。他方、ステップS705で求めた時間のほうが長い場合(ステップS706:仮の送信間隔時間の方が長い)は、ステップS707において、ステップS705で求めた仮の送信間隔時間を送信間隔時間とする。
【0052】
最後に、ステップS708において、送信間隔時間を履歴として保存する。
図8A乃至8Gは、本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理のデータ遷移を示す図であり、図9は、本発明の実施の形態のネットワーク管理DBを示す図である。
【0053】
本実施の形態において、通信端末(PC01)12を送信元とし、通信端末(PC01)12はデータ通信装置(サーバ)11に対しデータを送信し、データ通信装置(サーバ)11は通信端末(PC11)31、(PC12)、(PC13)、(PC14)、(PC15)、(PC21)41、(PC22)にデータを配信する場合の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理を図5の流れと対応させて説明する。
【0054】
事前にネットワーク情報収集プロセス101の処理は実行されているので、ネットワーク管理DB102には、通信帯域情報901、収容端末情報902が登録されている。
まず、図8AのステップS801において、グループを送信速度で並び替える(図5のステップS501に対応)。送信速度は通信速度に速度補正係数を掛けたもので、図4のステップS405において求められる。ここでは、図8Bに示すように、通信端末(PC11)31、(PC12)、(PC13)、(PC14)、(PC15)から構成されるグループ1の通信速度が0.1M/秒であり、通信端末(PC21)41、(PC22)から構成されるグループ2の通信速度が0.4Mビット/秒(bps)であるので、グループ1,グループ2の順に並ぶ。
【0055】
次に、図8AのステップS802において、グループ間の所属端末数をそろえるために、グループに属する端末数が最大のグループを分割し、同一グループがなるべく並ばないように並び替える(図5のステップS502乃至S507に対応)。ここでは、図8Cに示すように、最大の端末数が5つであるグループ1を分割して、通信端末(PC11)31、(PC12)、(PC13)から構成されるグループ1−1と通信端末(PC14)、(PC15)から構成される1−2とし、これらグループ1−1とグループ1−2とが並ばないように、すなわちグループ1−1,グループ2,グループ1−2の順に並び替える。
【0056】
図8AのステップS803において、グループ毎の所属端末数を判定し、差が小さい場合は各グループから1端末ずつ取り出して並べる(図5のステップS508、S509に対応)。ここでは、図8Dに示すように、グループ1−1の端末数が3つ、グループ2の端末数が2つ、グループ1−2の端末数が2つであるので、端末数の差が小さいと判断し、グループ1−1から通信端末(PC11)31、グループ2から通信端末(PC21)41、グループ1−2から通信端末(PC14)、グループ1−1から通信端末(PC12)、グループ2から通信端末(PC22)、グループ1−2から通信端末(PC15)、グループ1−1から通信端末(PC13)を順に取り出して並べる。
【0057】
そして、図8AのステップS804において、並べた隣の端末で共通の通信経路でもっとも狭い帯域を求め通信速度を算出すると共に、同一グループの前回(ステップS802での分割前)からの通信速度も求める(図5のステップS512に対応)。例えば、図8Eに示すように、並んだ通信端末(PC11)31と通信端末(PC21)41間の通信速度は、これらの通信端末(PC11)31、(PC21)41に共通する通信経路である集線装置(HUB)32の通信速度10Mbpsに速度補正係数0.5を乗算することにより5Mbpsを算出する。また、並んだ通信端末(PC14)と通信端末(PC12)間の通信速度は、これらの通信端末(PC14)、(PC12)に共通する通信経路が、集線装置(HUB)32と電波中継機(AP1)21であるので、集線装置(HUB)32の通信速度10Mbpsに速度補正係数0.5を乗算して算出した5Mbpsと、電波中継機(AP1)21通信速度1Mbpsに速度補正係数0.1を乗算して算出した0.1Mbpsとのうち遅い方の0.1Mbpsとして算出する。さらに、グループ1の前回からの通信速度として、例えば、通信端末(PC11)31と通信端末(PC14)間の通信速度として、0.1Mbpsを求め、グループ2の前回からの通信速度として、例えば、通信端末(PC21)41と通信端末(PC22)間の通信速度として、0.4Mbpsを求める。
【0058】
さらに、図8AのステップS805において、通信速度を元に送信可能間隔を求める。例えば、図8Fに示すように、通信端末(PC11)31と通信端末(PC21)41との間において、1Mbitのデータを送信することが可能な送信可能間隔は、0.2秒である。
【0059】
最後に、図8AのステップS806において、ステップS805で求めた送信可能間隔をもとに送信間隔を求める(図5のステップS513に対応)。例えば、図8Gに示すように、1Mbitのデータを送信することが可能な送信可能間隔は、通信端末(PC11)31と通信端末(PC21)41との間においては0.2秒であるが、通信端末(PC21)41と通信端末(PC14)との間においては、10−0.2=9.8秒である。
【0060】
そして、上述のようにして求められた配信先情報903がネットワーク管理データベース102に保存される。
以上、本発明を適用した実施の形態を説明してきたが、本発明が適用されるデータ通信装置は、その機能が実行されるのであれば、上述の実施の形態に限定されることなく、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であっても、LAN、WAN等のネットワークを介して処理が行なわれるシステムであってもよいことは言うまでもない。
【0061】
また、本発明を適用した実施の形態においては、通信速度を元に送信間隔を決定したが、1秒間に処理できるパケットの数に基づいて送信間隔を決定しても良い。
また、本発明が適用されるデータ通信装置、通信制御方法および通信制御プログラムは、パケット通信に限らず、他の方式に適用することもできる。
【0062】
さらに、本発明を適用した実施の形態においては、1つのデータ通信装置でネットワーク情報収集プロセスとデータ配布プロセスを行っていたが、これらを別々のデータ通信装置に分けることも可能であり、それぞれの端末ごとにこれらの機能を持たせることも可能である。
【0063】
すなわち、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明を適用したネットワークシステムのハードウェア構成図である。
【図2】本発明を適用したネットワークシステムを説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態のデータ通信装置(サーバ)におけるネットワーク情報収集プロセスの流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態のデータ通信装置(サーバ)におけるデータ配布プロセスの流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態の通信速度算出の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の送信間隔算出の流れを示すフローチャートである。
【図8A】本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理のデータ遷移を示す図(その1)である。
【図8B】本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理のデータ遷移を示す図(その2)である。
【図8C】本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理のデータ遷移を示す図(その3)である。
【図8D】本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理のデータ遷移を示す図(その4)である。
【図8E】本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理のデータ遷移を示す図(その5)である。
【図8F】本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理のデータ遷移を示す図(その6)である。
【図8G】本発明の実施の形態の送信先への送信順序と送信間隔の決定処理のデータ遷移を示す図(その7)である。
【図9】本発明の実施の形態のネットワーク管理DBを示す図である。
【符号の説明】
【0065】
1 ネットワークシステム
2 他のLANエリア
3 インターネット
11 データ通信装置(サーバ)
12 通信端末(PC01)
13 通信端末(PC02)
21 電波中継機(AP1)
22 電波中継機(AP2)
31 通信端末(PC11)
32 集線装置(HUB)
33 中継装置(ルータ)
41 通信端末(PC21)
101 ネットワーク情報収集プロセス
102 ネットワーク管理データベース(ネットワーク管理DB)
103 データ配布プロセス
111 入出力装置
112 ROM
113 CPU
114 RAM
115 情報記憶装置
116 有線通信装置
118 バス
212 ROM
213 CPU
214 RAM
216 有線通信装置
217 無線通信装置
218 バス
311 入出力装置
312 ROM
313 CPU
314 RAM
315 情報記憶装置
317 無線通信装置
318 バス
901 通信帯域情報
902 収容端末情報
903 配信先情報




 

 


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