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発明の名称 見出語表示制御装置及びプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−48187(P2007−48187A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−234208(P2005−234208)
出願日 平成17年8月12日(2005.8.12)
代理人 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
発明者 松尾 庄司 / 平野 勝志
要約 課題
ピンイン入力において、適切な位置への四声データ入力が容易にでき、四声データの入力方法に自由度を持たせることができる見出語表示制御装置等を提供する。

解決手段
ユーザによりピンイン入力がなされると(a)、見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語と入力文字列とを、英文字と四声データを含むまま比較し(b)、ユーザにより切り換え操作がなされると、見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分と入力文字列の英文字部分とが一致するピンイン見出語を抽出し、抽出されたピンイン見出語の四声字部分と入力文字列の四声部分とが一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を反転表示させる(c)。
特許請求の範囲
【請求項1】
英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけた見出語記憶手段と、
英文字と四声データとを含む文字列を入力する文字列入力手段と、
この文字列入力手段により入力された文字列のうちの英文字部分を抽出する英文字抽出手段と、
この英文字抽出手段により抽出された英文字部分と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出手段と、
この英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、前記入力された文字列の四声データ部分が一致するピンイン見出語を抽出して対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して表示する漢字見出語表示手段と、
を備える見出語表示制御装置。
【請求項2】
前記文字列入力手段により入力された英文字と四声データとを含む文字列と、前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語とを、英文字と四声データとを含むまま比較して、一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を表示する完全一致ピンイン漢字見出語表示手段と、
前記漢字見出語表示手段による漢字見出語の表示と、前記完全一致ピンイン漢字見出語表示手段による漢字見出語の表示とを切り換える切換手段と、
を備える請求項1に記載の見出語表示制御装置。
【請求項3】
英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけた見出語記憶手段と、
英文字を入力する英文字入力手段と、
この英文字入力手段により入力された英文字と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出手段と、
四声データを入力する四声データ入力手段と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、所定の四声位置に前記四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出する第1の抽出手段と、
前記所定の四声位置を変更する四声位置変更手段と、
この四声位置変更手段により変更された四声位置に、前記四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を前記英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語の中から抽出する第2の抽出手段と、
前記四声位置変更手段による変更がなされなかった場合には、前記第1の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を、変更があった場合には、前記第2の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を、前記見出語記憶手段から読み出して表示する漢字見出語表示手段と、
を備える見出語表示制御装置。
【請求項4】
英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけた見出語記憶手段と、
英文字を入力する英文字入力手段と、
この英文字入力手段により入力された英文字と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出手段と、
第1の四声位置に対する四声データを入力する第1の四声データ入力手段と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、前記第1の四声位置に前記第1の四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出する第1の抽出手段と、
この第1の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して表示する第1の漢字見出語表示手段と、
前記第1の四声データ入力手段により四声データが入力された後、第2の四声位置に対する四声データを入力する第2の四声データ入力手段と、
この第2の四声データ入力手段による入力がなされた場合に、前記第2の四声位置に、当該第2の四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を前記第1の抽出手段により抽出されたピンイン見出語の中から抽出する第2の抽出手段と、
前記第2の四声データ入力手段による入力がなされた場合に、前記第2の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して表示する第2の漢字見出語表示手段と、
を備える見出語表示制御装置。
【請求項5】
英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけた見出語記憶手段と、
英文字を入力する英文字入力手段と、
この英文字入力手段により入力された英文字と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出手段と、
四声データを入力する四声データ入力手段と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、前記四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出して対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して表示する漢字見出語表示手段と、
を備える見出語表示制御装置。
【請求項6】
前記見出語記憶手段に記憶された各漢字見出語それぞれに対応する訳情報を記憶する訳情報記憶手段と、
前記漢字見出語表示手段により漢字見出語が表示されている状態の際に、当該漢字見出語に対応する訳情報を前記訳情報記憶手段から読み出して表示する訳情報表示手段と、
を備える請求項1,3又は5に記載の見出語表示制御装置。
【請求項7】
見出語記憶手段と、CPUと、表示手段と、入力手段とを備えたコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
前記見出語記憶手段は英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけて記憶し、
前記コンピュータに、
英文字と四声データとを含む文字列を前記入力手段からの入力に従って入力する文字列入力機能と、
この文字列入力機能により入力された文字列のうちの英文字部分を抽出する英文字抽出機能と、
この英文字抽出機能により抽出された英文字部分と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出機能と、
この英文字一致ピンイン見出語抽出機能により抽出されたピンイン見出語のうち、前記入力された文字列の四声データ部分が一致するピンイン見出語を抽出して対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して前記表示手段に表示する漢字見出語表示機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項8】
見出語記憶手段と、CPUと、表示手段と、入力手段とを備えたコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
前記見出語記憶手段は英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけて記憶し、
前記コンピュータに、
英文字を前記入力手段からの入力に従って入力する英文字入力機能と、
この英文字入力機能により入力された英文字と前記記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出機能と、
四声データを前記入力手段からの入力に従って入力する四声データ入力機能と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出機能により抽出されたピンイン見出語のうち、所定の四声位置に前記四声データ入力機能により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出する第1の抽出機能と、
前記所定の四声位置を前記入力手段からの入力に従って変更する四声位置変更機能と、
この四声位置変更機能により変更された四声位置に、前記四声データ入力機能により入力された四声データを有するピンイン見出語を前記英文字一致ピンイン見出語抽出機能により抽出されたピンイン見出語の中から抽出する第2の抽出機能と、
前記四声位置変更機能による変更がなされなかった場合には、前記第1の抽出機能により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を、変更があった場合には、前記第2の抽出機能により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を、前記見出語記憶手段から読み出して前記表示手段に表示する漢字見出語表示機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項9】
見出語記憶手段と、CPUと、表示手段と、入力手段とを備えたコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
前記見出語記憶手段は英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけて記憶し、
前記コンピュータに、
英文字を前記入力手段からの入力に従って入力する英文字入力機能と、
この英文字入力機能により入力された英文字と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出機能と、
四声データを前記入力手段からの入力に従って入力する四声データ入力機能と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出機能により抽出されたピンイン見出語のうち、前記四声データ入力機能により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出して対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して前記表示手段に表示する漢字見出語表示機能と、
を実現させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、見出語表示制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、国語辞書や英和辞書、和英辞書等の様々な種類の辞書データベース(Data Base;以下「DB」と言う。)内蔵した、見出語表示制御装置として電子辞書装置が知られている。これらの辞書DBの中で中日辞書DBを内蔵する電子辞書装置では、中国語の語句についての日本語の解説(意味)を表示させることができるが、検索したい語句(入力文字列)の入力方法としてはピンイン入力による方法が一般的である。ピンイン(Pinyin)とは、中国語の漢字の読みを、アルファベット等を用いて表す表記法をいう。
【0003】
中国語においては、意味をなす最小の構成単位の殆どが1音節で表され、この1音節は全て漢字1文字で表記される。そして、これらの音節の1つ1つは4種類の高低、上げ下げ等の調子をつけて発音され、この抑揚のつけ方を四声という。四声は1声から4声までの種類があり、ピンインではアルファベットに四声を表す声調記号を付加して表記する。図25は、1声〜4声の四声それぞれに対応する声調記号及び数字を示したものである。電子辞書装置においては、「1」〜「4」の数字を1声〜4声として入力し、中国辞書DB中のピンイン表記の見出語において数字の「1」〜「4」を1声〜4声として記憶することが多い。
【0004】
電子辞書装置においてピンインで中国語を入力するには、1音節をアルファベットで入力する毎に、四声を表す数字等(以下、「四声データ」と言う。)を音節の最後に入力する。中国語では音節と四声の組み合わせが異なれば、その音節の意味内容も異なるため、四声データは正確な位置、即ち音節の最後に入力しないと適切な検索がされない。しかし、中国語の音節の読みは400通りもあり、特に多数の音節からなる長い単語では音節の区切り位置がわかりづらい。そのため、ユーザは四声データの入力位置を誤ることがあった。
【0005】
この四声データの入力の誤りを修正するための技術として特許文献1に開示された技術が知られている。入力されたピンインの入力誤りを検出して、誤りがあった場合、警告若しくは標準的な表記に補正する技術である。
【特許文献1】特開平11−96141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、この特許文献1の技術においては、ピンイン入力が終わった後、誤りが検出されたり、補正が適切でない場合、再度ピンイン入力する必要がある。このため、ピンイン入力時の困難さや煩わしさは解消されていない。
【0007】
ピンイン入力においては、特に音節の区切り位置を判別するのが困難である。例えば、中国語の「深奥」について調べる場合、ピンイン入力において、「深」に対応する「shen1」を入力し、「奥」に対応する「ao4」を入力する。図26(a)は、ユーザが「shen1ao4」と的確にピンイン入力し、「深奥」等が検索された画面の一例である。
【0008】
一方、ユーザが四声データの入力位置を誤り、「she1nao4」と入力すると、適切な検索がされない。英文字部分の入力は適切であるが、1声を「shen」の後に入力するところを「she」の後に入力しているためである。この場合、前方一致検索において、「she1」の音節(中国語で「奢」の意味)を先頭に有する単語が検索される。図26(b)は、ユーザが「she1nao4」と誤ってピンイン入力し、「奢」を先頭とする単語である「奢靡」等が検索された画面の一例である。
【0009】
また、ピンイン入力においては、各音節の最後に四声データを入力する操作が煩わしい。例えば、中日辞書DB以外の辞書DBを利用する際、ユーザは文字のみを入力することが多いので、中日辞書DBを利用する際、四声データと文字とを交互に入力する必要のあるピンイン入力操作を煩雑に感じることがある。また最初に英文字のみ「shenao」と入力した後で四声データをまとめて入力する場合では、「shen」の最後の位置にカーソルを移動させて「1」を挿入し、その後「ao」の最後の位置にカーソルを移動させて「4」を入力しなければならず、キー操作の回数が必要以上に多くなる。
【0010】
このように、ピンイン入力においては、四声データの入力位置を誤ると、適切な検索がされないことがあり、また、文字と四声データとを交互に入力する必要のあるため入力操作を煩わしく感じるという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、ピンイン入力において、適切な位置への四声データ入力が容易にでき、四声データの入力方法に自由度を持たせることができる見出語表示制御装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の見出語表示制御装置は、
英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけた見出語記憶手段(例えば、図2の第1四声下位扱い見出語テーブル65)と、
英文字と四声データとを含む文字列を入力する文字列入力手段(例えば、図2のCPU10、入力部20;図7のステップA1)と、
この文字列入力手段により入力された文字列のうちの英文字部分を抽出する英文字抽出手段(例えば、図2のCPU10;図9のステップT7)と、
この英文字抽出手段により抽出された英文字部分と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出手段(例えば、図2のCPU10;図9のステップT9)と、
この英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、前記入力された文字列の四声データ部分が一致するピンイン見出語を抽出して対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して表示する漢字見出語表示手段(例えば、図2のCPU10、表示部30;図9のステップT11)と、
を備えることを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の見出語表示制御装置は、請求項1に記載の見出語表示制御装置であって、
前記文字列入力手段により入力された英文字と四声データとを含む文字列と、前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語とを、英文字と四声データとを含むまま比較して、一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を表示する完全一致ピンイン漢字見出語表示手段(例えば、図2のCPU10、表示部30;図8のステップS9)と、
前記漢字見出語表示手段による漢字見出語の表示と、前記完全一致ピンイン漢字見出語表示手段による漢字見出語の表示とを切り換える切換手段(例えば、図2のCPU10、入力部20;図7のステップA10及びA20)と、
を備えることを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の見出語表示制御装置は、
英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけた見出語記憶手段(例えば、図13の第2四声下位扱い見出語テーブル66)と、
英文字を入力する英文字入力手段(例えば、図13のCPU10、入力部20;図16のステップB1)と、
この英文字入力手段により入力された英文字と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出手段(例えば、図13のCPU10;図16のステップB10)と、
四声データを入力する四声データ入力手段(例えば、図13のCPU10、入力部20;図16のステップB20)と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、所定の四声位置に前記四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出する第1の抽出手段(例えば、図13のCPU10;図16のステップB30)と、
前記所定の四声位置を変更する四声位置変更手段(例えば、図13のCPU10、入力部20;図16のステップB40)と、
この四声位置変更手段により変更された四声位置に、前記四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を前記英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語の中から抽出する第2の抽出手段(例えば、図13のCPU10;図16のステップB45及びB30)と、
前記四声位置変更手段による変更がなされなかった場合には、前記第1の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を、変更があった場合には、前記第2の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を、前記見出語記憶手段から読み出して表示する漢字見出語表示手段(例えば、図13のCPU10、表示部30;図16のステップB35)と、
を備えることを特徴としている。
【0015】
請求項4に記載の見出語表示制御装置は、
英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけた見出語記憶手段(例えば、図19の第2四声下位扱い見出語テーブル66)と、
英文字を入力する英文字入力手段(例えば、図19のCPU10、入力部20;図20のステップB1)と、
この英文字入力手段により入力された英文字と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出手段(例えば、図19のCPU10;図20のステップB10)と、
第1の四声位置に対する四声データを入力する第1の四声データ入力手段(例えば、図19のCPU10、入力部20;図20のステップB20)と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、前記第1の四声位置に前記第1の四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出する第1の抽出手段(例えば、図19のCPU10;図20のステップB30)と、
この第1の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して表示する第1の漢字見出語表示手段(例えば、図19のCPU10、表示部30;図20のステップB35)と、
前記第1の四声データ入力手段により四声データが入力された後、第2の四声位置に対する四声データを入力する第2の四声データ入力手段(例えば、図19のCPU10、入力部20;図20のステップC41)と、
この第2の四声データ入力手段による入力がなされた場合に、前記第2の四声位置に、当該第2の四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を前記第1の抽出手段により抽出されたピンイン見出語の中から抽出する第2の抽出手段(例えば、図19のCPU10;図20のステップC43及びB30)と、
前記第2の四声データ入力手段による入力がなされた場合に、前記第2の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して表示する第2の漢字見出語表示手段(例えば、図19のCPU10、表示部30;図20のステップB35)と、
を備えることを特徴としている。
【0016】
請求項5に記載の見出語表示制御装置は、
英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけた見出語記憶手段(例えば、図22の第2四声下位扱い見出語テーブル66)と、
英文字を入力する英文字入力手段(例えば、図22のCPU10、入力部20;図23のステップB1)と、
この英文字入力手段により入力された英文字と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出手段(例えば、図22のCPU10;図23のステップB10)と、
四声データを入力する四声データ入力手段(例えば、図22のCPU10、入力部20;図23のステップB20)と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、前記四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出して対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して表示する漢字見出語表示手段(例えば、図22のCPU10、表示部30;図23のステップD23)と、
を備えることを特徴としている。
【0017】
請求項6に記載の見出語表示制御装置は、請求項1,3又は5に記載の見出語表示制御装置であって、
前記見出語記憶手段に記憶された各漢字見出語それぞれに対応する訳情報を記憶する訳情報記憶手段(例えば、図2の中日辞書DB61)と、
前記漢字見出語表示手段により漢字見出語が表示されている状態の際に、当該漢字見出語に対応する訳情報を前記訳情報記憶手段から読み出して表示する訳情報表示手段(例えば、図2のCPU10、表示部30;図9のステップT11)と、
を備えることを特徴としている。
【0018】
請求項7に記載のプログラムは、
見出語記憶手段(例えば、図2の第1四声下位扱い見出語テーブル65)と、CPU(例えば、図2のCPU10)と、表示手段(例えば図2の表示部30)と、入力手段(例えば、図2の入力部20)とを備えたコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
前記見出語記憶手段は、英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけて記憶し、
前記コンピュータに、
英文字と四声データとを含む文字列を前記入力手段からの入力に従って入力する文字列入力機能(例えば、図7のステップA1)と、
この文字列入力機能により入力された文字列のうちの英文字部分を抽出する英文字抽出機能(例えば、図9のステップT7)と、
この英文字抽出機能により抽出された英文字部分と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出機能(例えば、図9のステップT9)と、
この英文字一致ピンイン見出語抽出機能により抽出されたピンイン見出語のうち、前記入力された文字列の四声データ部分が一致するピンイン見出語を抽出して対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して前記表示手段に表示する漢字見出語表示機能(例えば、図9のステップT11)と、
を実現させることを特徴としている。
【0019】
請求項8に記載のプログラムは、
見出語記憶手段(例えば、図13の第1四声下位扱い見出語テーブル65)と、CPU(例えば、図13のCPU10)と、表示手段(例えば図13の表示部30)と、入力手段(例えば、図13の入力部20)とを備えたコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
前記見出語記憶手段は、英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけて記憶し、
前記コンピュータに、
英文字を前記入力手段からの入力に従って入力する英文字入力機能(例えば、図16のステップB1)と、
この英文字入力機能により入力された英文字と前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出機能(例えば、図16のステップB10)と、
四声データを前記入力手段からの入力に従って入力する四声データ入力機能(例えば、図16のステップB20)と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出機能により抽出されたピンイン見出語のうち、所定の四声位置に前記四声データ入力機能により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出する第1の抽出機能(例えば、図16のステップB30)と、
前記所定の四声位置を前記入力手段からの入力に従って変更する四声位置変更機能(例えば、図16のステップB40)と、
この四声位置変更機能により変更された四声位置に、前記四声データ入力機能により入力された四声データを有するピンイン見出語を前記英文字一致ピンイン見出語抽出機能により抽出されたピンイン見出語の中から抽出する第2の抽出機能(例えば、図16のステップB45及びB30)と、
前記四声位置変更機能による変更がなされなかった場合には、前記第1の抽出機能により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を、変更があった場合には、前記第2の抽出機能により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を、前記見出語記憶手段から読み出して前記表示手段に表示する漢字見出語表示機能(例えば、図16のステップB35)と、
を実現させることを特徴としている。
【0020】
請求項9に記載のプログラムは、
見出語記憶手段(例えば、図22の第1四声下位扱い見出語テーブル65)と、CPU(例えば、図22のCPU10)と、表示手段(例えば図22の表示部30)と、入力手段(例えば、図22の入力部20)とを備えたコンピュータにおいて実行されるプログラムであって、
前記見出語記憶手段は、英文字と、四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語とを対応づけて記憶し、
前記コンピュータに、
英文字を前記入力手段からの入力に従って入力する英文字入力機能(例えば、図23のステップB1)と、
この英文字入力機能により入力された英文字とに前記見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とを比較して一致するピンイン見出語を抽出する英文字一致ピンイン見出語抽出機能(例えば、図23のステップB10)と、
四声データを前記入力手段からの入力に従って入力する四声データ入力機能(例えば、図23のステップB20)と、
前記英文字一致ピンイン見出語抽出機能により抽出されたピンイン見出語のうち、前記四声データ入力機能により入力された四声データを有するピンイン見出語を抽出して対応する漢字見出語を前記見出語記憶手段から読み出して前記表示手段に表示する漢字見出語表示機能(例えば、図23のステップD23)と、
を実現させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の発明によれば、英文字と四声データとを含む文字列が入力されると、入力された文字列のうちの英文字部分が抽出され、抽出された英文字部分と見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とが比較されて一致するピンイン見出語が抽出される。この抽出されたピンイン見出語のうち、入力された文字列の四声データ部分が一致するピンイン見出語が更に抽出され、対応する漢字見出語が見出語記憶手段から読み出されて表示される。従って、英文字部分と四声データ部分とを分けて検索するため、入力する文字列のどの位置に四声データを入力しても適切に検索され、適切な位置への四声データ入力が容易となる。請求項7に記載の発明も同様の作用効果を奏する。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、入力された英文字と四声データとを含む文字列と、見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語とが、英文字と四声データとを含むまま比較されて、一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語が表示される。また、漢字見出語表示手段による漢字見出語の表示と、完全一致ピンイン漢字見出語表示手段による漢字見出語の表示とが切換手段により切り換えられる。従って、英文字と四声データを含むまま比較した結果の表示と、英文字と四声データとを分けて比較した結果の表示とを切り換えることができるため、自由度の高い検索が実現される。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、英文字が入力されると、英文字一致ピンイン見出語抽出手段によって、入力された英文字と見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とが比較されて一致するピンイン見出語が抽出される。次いで、四声データが入力されると、第1の抽出手段によって、英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、所定の四声位置に入力された四声データを有するピンイン見出語が抽出される。また、四声位置変更手段により四声位置が変更されると、第2の抽出手段によって、英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語の中から、変更された四声位置に入力された四声データを有するピンイン見出語が抽出される。ここで、四声位置変更手段による変更の有無に応じて、第1の抽出手段又は第2の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語が、見出語記憶手段から読み出されて表示される。従って、英文字を入力した後に四声データを入力した場合、所定の位置に四声が入力されるため、適切な位置への四声データの入力が容易となる。また、四声位置を変更できるため、自由度の高い四声データ入力を実現することができる。請求項8に記載の発明も同様の作用効果を奏する。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、英文字が入力されると、英文字一致ピンイン見出語表示手段によって、入力された英文字と見出語見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とが比較されて一致するピンイン見出語が抽出される。第1の四声データ入力手段によって第1の四声位置に対する四声データが入力される。そして、第1の抽出手段によって、英文字一致ピンイン見出語抽出手段により抽出されたピンイン見出語のうち、第1の四声位置に第1の四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語が抽出される。そして、第1の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語が見出語記憶手段から読み出されて表示される。次いで、第2の四声データ入力手段によって、第2の四声位置に対する四声データが入力される。そして、第2の抽出手段によって、第2の四声位置に第2の四声データ入力手段により入力された四声データを有するピンイン見出語が第1の抽出手段により抽出されたピンイン見出語の中から抽出される。第2の四声データ入力手段による入力がなされた場合に、第2の抽出手段により抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語が見出語記憶手段から読み出されて表示される。従って、英文字入力の後に、複数の入力位置に所望の四声データを複数入力できるため、四声の入力位置が複数ある見出語についても、適切な位置への容易な四声データの入力が実現できる。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、英文字が入力されると、入力された英文字と見出語見出語記憶手段に記憶されたピンイン見出語の英文字部分とが比較されて一致するピンイン見出語が抽出される。四声データが入力されると、抽出されたピンイン見出語のうち、入力された四声データを有するピンイン見出語が抽出されて対応する漢字見出語が見出語記憶手段から読み出されて表示される。従って、英文字入力の後に四声データを入力した場合、入力された英文字と英文字部分が一致し、入力された四声データを有する見出語が表示されるため、入力する必要のある四声データのうち1つを入力することで、所望の見出語を効率よく検索できる。請求項9に記載の発明も同様の作用効果を奏する。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1,3又は5に記載の発明により漢字見出語が表示されると、訳情報記憶手段から当該漢字見出語の訳情報が読み出されて表示される。従って、辞書DB等の訳情報記憶手段を有する見出語表示制御装置において、請求項1,3又は5に記載の発明を利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
[第1実施形態]
以下、図1〜図11を参照して、本発明に係る見出語表示制御装置を電子辞書装置1に適用した第1実施形態について詳細に説明する。
【0028】
まず、電子辞書装置1の構成を説明する。図1(a)は本実施形態における電子辞書装置1の斜視概観図の一例である。電子辞書装置1は、入力部20及び表示部30を備える。表示部30は、ユーザによる入力部20の操作に応じた文字や符号等、各種データが表示される部分であり、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等の、単数または複数の素子の組合せによって構成される。
【0029】
入力部20は、ユーザが電子辞書装置1を操作するための各種キー群で構成されている。図1(b)に、入力部20のキー配列を示す。具体的には、入力部20は、数字キー21としての「0」〜「9」キーと、文字キー22としての「A」〜「Z」キーと、訳/決定キー24と、カーソルキー25としての上下左右の方向キーとを備えている。
【0030】
各キーの機能について説明する。数字キー21はピンイン入力において四声データを入力するとき等に使用される。ピンイン入力において、1声〜4声を入力するために数字キー21において「1」〜「4」キーを押下する。文字キー22は、ユーザによる文字の入力等に使用される。訳/決定キー24は、検索を実行するとき等に使用される。カーソルキー25は、画面内の反転表示の移動等に使用される。尚、シフトキーを新たに設け、ピンイン入力において、1声〜4声を数字キーでなく、シフトキーと所定の文字キーとの組み合わせ操作により入力してもよい。また、四声データ入力用のキーを1つを新たに設け、1〜4回の連続押下操作で、1声〜4声を入力する方式でもよい。
【0031】
図2は、電子辞書装置装置1の機能構成を示すブロック図である。電子辞書装置1はCPU10、入力部20、表示部30、ROM50、RAM70を備えて構成されている。
【0032】
CPU10は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子辞書装置1を統括的に制御する。具体的には入力部20から入力される押下信号等に応じてROM50に記憶された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU10は処理結果をRAM70等に保存するとともに、当該処理結果を表示するための表示信号を適宜表示部30に出力して、対応した表示内容を表示させる。
【0033】
また、CPU10は、ROM50より第1ピンイン検索プログラム51を読み出して実行することにより、第1ピンイン検索処理を実行する。第1ピンイン検索処理の内容は、フローチャート(図7〜図9参照)を参照して詳細に後述するが、ここで簡単に説明する。第1ピンイン検索処理では、まず、CPU10は、ユーザが英文字又は数字からなる文字列を入力するための画面を表示させる。CPU10はユーザにより入力された文字列を文字入力画面内に備えられた文字入力欄に表示させる。英文字又は数字が入力された場合、通常検索処理を実行する。その後、カーソルキー25の右方向キーが押下された場合、四声下位扱い検索処理を実行する。
【0034】
通常検索処理において、入力された文字列に数字である四声データを含まない場合、CPU10は第1四声下位扱い見出語テーブル65から、入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を抽出する。このピンイン見出語に対応する漢字見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から読み出して一覧表示させる。入力された文字列に四声データを含む場合、入力文字列と完全一致するピンイン見出語を通常見出語テーブル63から抽出し、このピンイン見出語に対応する漢字見出語を当該テーブルから読み出して表示させる。
【0035】
四声下位扱い検索処理において、入力された文字列に四声データを含まない場合、CPU10は、第1四声下位扱い見出語テーブル65から、入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を抽出する。このピンイン見出語に対応する漢字見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から読み出して一覧表示させる。入力された文字列に四声データを含む場合、入力文字列を、アルファベット部分と四声部分に分ける。入力文字列のアルファベット部分と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から抽出し、この抽出したピンイン見出語の四声部分と完全一致する四声部分を有するピンイン見出語を抽出する。そして最終的に抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から読み出して表示させる。
【0036】
入力部20は、押下されたキーの押下信号等をCPU10に出力する。表示部30は、CPU10から入力される表示信号に基づいて各種画面を表示する。
【0037】
ROM50は、電子辞書装置1の各種機能を実現する為のプログラムやデータを記憶するメモリである。第1実施形態において、ROM50には、CPU10に読み出されて実行されることにより第1ピンイン検索処理を実行するための第1ピンイン検索プログラム51と、中日辞書DB61と、通常見出語テーブル63と、第1四声下位扱い見出語テーブル65とを記憶している。
【0038】
図3は、中日辞書DB61のデータ構成例を示す図である。中日辞書DB61は、漢字見出語611と、当該漢字見出語の意味内容を説明・解説する説明情報613とを対応づけて記憶している。例えば、R3の行において、漢字見出語である「深」と、この漢字見出語の説明情報「1 深い([反][浅]): 井很〜 この井戸は深い.・・・」とを対応づけて記憶している。
【0039】
図4は、通常見出語テーブル63のテーブル構成例を示す図である。通常見出語テーブル63は、ピンイン見出語631と漢字見出語633とを対応付けて記憶している。ピンイン見出語631は、漢字見出語633の読みをピンイン表記で表した文字列である。ピンイン見出語631において、数字の「1」〜「4」が1声〜4声を示している。例えば、R4の行において、ピンイン見出語「shen1」と、漢字見出語である「深」とが対応付けて記憶されている。
【0040】
図5は、第1四声下位扱い見出語テーブル65のテーブル構成例を示す図である。第1四声下位扱い見出語テーブル65は、ピンイン見出語651と漢字見出語653とを対応付けて記憶している。ピンイン見出語651は、アルファベット部分と数字である四声部分からなる。このアルファベット部分は、漢字見出語653のピンイン表記から、数字を取り除いた文字列である。四声部分は、漢字見出語653のピンイン表記から、英文字を取り除いた文字列である。例えば、R5の行において、漢字見出語「深」のピンイン表記は「shen1」であるから、ピンイン表記のアルファベット部分は「shen」であり、四声部分は「1」である。
【0041】
尚、通常見出語テーブル63及び第1四声下位扱い見出語テーブル65のピンイン見出語において、数字の「1」〜「4」を1声〜4声として記憶しているが、他の数字、文字、記号等を四声データとして記憶しても構わない。例えば、「−」の記号を1声とする場合、通常見出語テーブル63等において、本実施形態での「dan1zi」等を「dan−zi」等として記憶する。
【0042】
RAM70は、CPU10が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備える。本実施の形態では、特に入力文字列記憶領域71、アルファベット部分記憶領域73、四声部分記憶領域75及び見出語リスト記憶領域77を備えている。
【0043】
入力文字列記憶領域71には入力文字列が記憶される。入力文字列とは、ピンイン入力による辞書引きの際に検索対象として入力される文字列であり、英文字若しくは数字からなる。アルファベット部分記憶領域73には、アルファベット部分が記憶される。アルファベット部分とは、入力文字列から数字を取り除き、英文字のみを抽出した文字列である。四声部分75には、四声部分が記憶される。四声部分とは、入力文字列から英文字を取り除き、数字のみを抽出した文字列である。見出語リスト記憶領域77には、第1ピンイン検索処理において抽出されたピンイン見出語が記憶される。
【0044】
図6(a)、(b)、(c)及び(d)はそれぞれ入力文字列記憶領域71、アルファベット部分記憶領域73、四声部分記憶領域75及び見出語リスト記憶領域77に記憶されたデータの一例を示す図である。例えば、ユーザが文字列入力のための画面において、「shen1」と入力したとき、入力文字列記憶領域71には、図6(a)に示すように、入力された文字列「shen1」が記憶される。そして、アルファベット部分記憶領域73には、図6(b)に示すように「shen1」から英文字を抽出した文字列であるアルファベット部分「shen」が記憶され、四声部分記憶領域75には、図6(b)に示すように「shen1」から数字を抽出した文字列である四声部分「1」が記憶される。見出語リスト記憶領域77には、第1ピンイン検索処理において抽出されたピンイン見出語である「shen1」等が記憶される。
【0045】
次に、電子辞書装置1の動作を説明する。図7〜図9は、CPU10が第1ピンイン検索プログラム51に従って実行する処理である第1ピンイン検索処理の動作を説明するためのフローチャートである。また、図10及び図11は第1ピンイン検索処理の際に表示部30に表示される画面の一例を示した図である。第1ピンイン検索処理の流れを、図10及び図11の画面例を参照しながら以下詳細に説明する。
【0046】
まず、CPU10は、文字列入力画面を表示部30に表示させる。そして、CPU10は数字キー21や文字キー22の押下操作により入力された文字列を入力文字列として入力文字列記憶領域71に記憶し、この文字列を文字入力欄に表示させる(ステップA1)。
【0047】
図10(a)はステップA1時点の表示画面例を示す図であり、ユーザが「she1n」の文字列を入力した際の画面例である。画面31には、辞書名称311として「中日辞典」が表示され、辞書名称311の下の文字入力欄313に「she1n」が入力・表示されている。
【0048】
CPU10は、通常検索処理を実行する(ステップA5;図8参照)。通常検索処理を実行した後に、CPU10は検索方法を四声下位扱い検索に切り換える操作がなされたか否かを判定する(ステップA10)。本実施形態においては、カールキー25の右方向キーの押下により、検索方法が四声下位扱い検索に切り換えられる。四声下位扱い検索に切り換える操作がなされたならば(ステップA10;Yes)、CPU10は四声下位扱い検索処理を実行する(ステップA15;図9参照)。四声下位扱い検索処理を実行した後、CPU10は検索方法を通常検索に切り換える操作がなされたか否かを判定する(ステップA20)。本実施形態においては、カールキー25の左方向キーの押下により、検索方法が通常検索に切り換えられる。通常検索に切り換える操作がなされたならば(ステップA20;Yes)、ステップA5に戻り通常検索処理を実行する。尚、入力部20に新たに切り換えキーを設け、通常検索処理と四声下位扱い切り換え処理との切り換えを行ってもよいし、他のキー操作方法により切り換えても構わない。
【0049】
図8は第1ピンイン検索処理においてCPU10が実行する処理である通常検索処理の動作を説明するためのフローチャートである。CPU10は、入力文字列記憶領域71から入力文字列を読み出し、この入力文字列に四声データが含まれるか否かを判定する(ステップS1)。四声データが含まれないならば(ステップS1;No)、CPU10は入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から抽出し、抽出したピンイン見出語を見出語リスト記憶領域77に記憶する。そして、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から読み出して一覧表示させる(ステップS3)。CPU10は一覧表示された漢字見出語のうち、先頭の漢字見出語を反転表示させる。反転表示は、ユーザのカーソルキー25の押下操作に応じて上下に移動させる。反転表示させた漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出して表示させる(ステップS5)。
【0050】
ステップS1において、入力文字列に四声データが含まれるならば(ステップS1;Yes)、CPU10は入力文字列と完全一致するピンイン見出語を通常見出語テーブル63から抽出し、抽出されたピンイン見出語以降のピンイン見出語を見出語リスト記憶領域77に記憶する。そして、抽出された見出語番号に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出して表示させ、候補として反転表示させる。反転表示は、ユーザのカーソルキー25の押下操作に応じて上下に移動させる。CPU10は、この反転表示させた漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出して表示させる(ステップS9)。そして、CPU10は見出語リスト記憶領域77に記憶されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出して一覧表示させる(ステップS11)。
【0051】
ステップS5若しくはステップS11の後、CPU10は漢字見出語が選択されたか否かを判定する(ステップS13)。本実施形態では、選択対象の漢字見出語に反転表示を移動させ、訳/決定キー24を押下することにより、漢字見出語を選択する。選択されたならば(ステップS13;Yes)、CPU10は、その選択された漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出して表示させる(ステップS15)。
【0052】
図10(b)は、ステップS11時点の表示画面例を示す図であり、ユーザが「she1n」の文字列を入力し、通常検索処理(図8参照)が実行された際の画面例である。画面32には、辞書名称321として「中日辞典」が表示され、辞書名称321の下の文字入力欄323に入力文字列である「she1n」が表示されている。文字入力欄323の下には、通常検索を表す「漢字優先」タブ325及び四声下位扱い検索を表す「アルファベット優先」タブ326が表示されている。「漢字優先」タブ325が有効となると、通常処理検索処理が実行される。「アルファベット優先」タブ326が有効になると、四声下位扱い検索処理(図9参照)が実行される。画面32において「漢字優先」タブ325が有効となっているため、通常検索処理が実行されている。画面32の左部には、「奢靡」等の漢字見出語の一覧327が表示され、先頭の漢字見出語である「奢靡」が反転表示328されている。画面32の右部の説明情報欄329には、反転表示328された漢字見出語である「奢靡」の説明情報「浪費的な,ぜいたくな。・・・」が表示されている。
【0053】
図9は第1ピンイン検索処理においてCPU10が実行する処理である四声下位扱い検索処理の動作を説明するためのフローチャートである。CPU10は、入力文字列を入力文字列記憶領域71から読み出し、入力文字列に四声データが含まれるか否かを判定する(ステップT1)。四声データが含まれないならば(ステップS1;No)、CPU10は入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を、第1四声下位扱い見出語テーブル65から抽出する。抽出されたピンイン見出語を見出語リスト記憶領域77に記憶する。そして、抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出して一覧表示させる(ステップT3)。CPU10は、この一覧表示された漢字見出語において、先頭の漢字見出語を反転表示させる。反転表示は、ユーザのカーソルキー25の押下操作に応じて上下に移動させる。反転表示された漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出して表示させる(ステップT5)。
【0054】
ステップT1において、入力文字列に四声データが含まれるならば(ステップT1;Yes)、CPU10は入力文字列から英文字部分を抽出した文字列を、アルファベット部分としてアルファベット部分記憶領域73に記憶し、入力文字列から数字部分を抽出した文字列を、四声部分として四声部分記憶領域75に記憶する(ステップT7)。CPU10は、アルファベット部分記憶領域73に記憶されたアルファベット部分と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を抽出し、見出語リスト記憶領域77に記憶する。そして、抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から読み出して一覧表示させる(ステップT9)。CPU10は、見出語リスト記憶領域77に記憶されたピンイン見出語のうち、入力文字列の四声部分と完全一致する四声部分を有するピンイン見出語を、第1四声下位扱い見出語テーブル65から抽出する。この抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を候補として反転表示させる。反転表示は、ユーザのカーソルキー25の押下操作に応じて上下に移動させる。反転表示された漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出して表示させる(ステップT11)。
【0055】
図10(c)は、ステップT11時点の表示画面例を示す図であり、通常検索処理が実行された後、切り換え操作により四声下位扱い検索処理が実行された際の画面例である。画面33には、辞書名称331として「中日辞典」が表示され、辞書名称331の下の文字入力欄333に入力文字列である「she1n」が表示されている。文字入力欄333の下には、通常検索を表す「漢字優先」タブ335及び四声下位扱い検索を表す「アルファベット優先」タブ336が表示され、「アルファベット優先」タブ336が有効となっている。画面33の左部には、「深」等の漢字見出語の一覧337が表示され、先頭の見出語である「深」が反転表示338されている。画面33の右部の説明情報欄339には、反転表示338された漢字見出語である「深」の説明情報「1 深い〔反〕〔浅]):・・・」が表示されている。
【0056】
ステップT5若しくはステップT11の後、CPU10は漢字見出語がユーザにより選択されたか否かを判定する(ステップT13)。本実施形態では、選択対象の漢字見出語に反転表示を移動させ、訳/決定キー24を押下することにより、漢字見出語を選択する。選択されたならば(ステップT13;Yes)、CPU10は、その選択された漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出して表示させる(ステップT15)。
【0057】
図11は、ステップT15時点の表示画面例を示す図であり、漢字見出語が一覧表示され、「深」の漢字見出語が反転表示された図10(c)の画面において、訳/決定キー24が押下された際の画面例である。画面34には、辞書名称341として「中日辞典」が表示され、辞書名称341の下に、図10(c)において選択された見出語である「深」の説明情報「1 深い(〔反〕[浅]):・・・」が表示されている。
【0058】
通常見出語検索と四声下位扱い見出語検索とを、図10(b)及び図10(c)を参照しながら比較する。ユーザが中国語の「深」について調べる場合、英文字「shen」と1声に対応する四声データである「1」とを入力する必要がある。「shen1」と適切に入力すると、通常検索、四声下位扱い検索双方において所望の漢字見出語である「深」が候補として反転表示される。しかし、誤って、例えば「she1n」と入力してしまった場合、通常検索が実行される図10(b)において「奢靡」が候補として反転表示される。これは、図8のステップS11において入力文字列「she1n」のうち、「she1」の部分が前方一致する「she1mi4」(「奢靡」)が「shen1」(「深」)より先に読み出されたためである。これに対して、「she1n」と入力して四声下位扱い検索が実行されると、図10(c)において「深」が候補として反転表示される。図9のステップT9及びT11において、入力文字列「she1n」のうち、アルファベット部分の「shen」が完全一致するピンイン見出語である「shen1」、「shen2」等が抽出され、抽出されたピンイン見出語の中で、四声データである「1」が完全一致するピンイン見出語「shen1」が抽出されたためである。
【0059】
このように、四声下位扱い検索処理では、入力文字列をアルファベット部分と四声部分とに分けて検索するため、四声データをどの位置に入力しても、適切な検索が実行される。従って、仮に「s1hen」或いは「1shen」と入力した場合であっても、「shen1」に対応する「深」が候補として反転表示される。
【0060】
以上、第1実施形態によれば、電子辞書装置1は、ユーザにより検索対象として文字列が入力されると、通常検索処理を実行する。通常検索処理において、入力文字列に数字である四声データが含まれない場合は、電子辞書装置1は入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から抽出し、抽出されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を一覧表示する。入力文字列に四声データを含む場合は、入力文字列と完全一致するピンイン見出語を通常見出語テーブル63から抽出し、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を一覧表示する。
【0061】
その後、切り換え操作がなされると電子辞書装置1は四声下位扱い検索処理を実行する。四声下位扱い検索処理において、入力文字列に四声データが含まれない場合は、電子辞書装置1は入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第1四声下位扱い見出語テーブル65から抽出し、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を一覧表示する。入力文字列に四声データが含まれる場合は、入力文字列のアルファベット部分と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を四声下位扱い見出語テーブル65から抽出し、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を一覧表示する。そして、この一覧表示されたピンイン見出語のうち、入力文字列の四声部分と完全一致する四声部分を有するピンイン見出語を四声下位扱い見出語テーブル65から抽出し、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を反転表示させる。
【0062】
従って、ピンイン入力においてユーザが四声データをどの位置に入力しても、所望の漢字見出語が適切に検索されて表示されるため、適切な位置への四声データ入力が容易になる。また、ユーザが切り換え操作を行うと、通常検索と四声下位扱い検索とが切り換えられるため、自由度の高い検索が実現される。
【0063】
[第2実施形態]
次に、図12〜図18を参照して、本発明に係る見出語表示制御装置を電子辞書装置2に適用した第2実施形態について説明する。
【0064】
電子辞書装置2の外観構成は、第1実施形態の電子辞書装置1の外観構成(図1参照)と同じである。以下、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、本実施形態の特徴部分を中心に説明する。
【0065】
図12は、本実施形態においてピンイン入力をした際、文字入力欄に表示されるピンイン表記を示した図である。電子辞書装置2では、文字キー22を使用して英文字を入力し、数字キー21を使用して四声データを入力する。このとき文字入力欄には、英文字列と四声データが入力順に表示されるのではなく、入力された英文字列の母音に、入力された四声データに対応する声調記号(図25参照)が付加されて表示される。例えば、「dan3zi」と入力した場合、画面35において文字入力欄351には、「danzi」の母音「a」の位置に3声を表す声調記号353である「v」が付加されて表示される。
【0066】
図13は、電子辞書装置2の機能構成を示すブロック図であり、第1実施形態の電子辞書装置1のブロック図(図2参照)において、ROM50の第1ピンイン検索プログラム51を第2ピンイン検索プログラム52に置き換え、第1四声下位扱い見出語テーブル65を第2四声下位扱い見出語テーブル66に置き換え、RAM70のアルファベット部分記憶領域73及び四声部分記憶領域75を無くし、構成音節記憶領域81、入力四声記憶領域83及び四声付加文字記憶領域85を追加した構成である。
【0067】
CPU10は、ROM50より第2ピンイン検索プログラム52を読み出して実行することにより、第2ピンイン検索処理を実行する。第2ピンイン検索処理の内容は、フローチャート(図16参照)を参照して詳細に後述するが、ここで簡単に説明する。
【0068】
入力された文字列が英文字のみの場合、CPU10は、第2四声下位扱い見出語テーブル66から、入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を抽出する。抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出して一覧に表示させる。その後、ユーザにより四声データが入力された場合、入力文字列中の最初の音節の直後に当該数字を挿入し、挿入した状態の文字列と完全一致するピンイン見出語を通常見出語テーブル63から抽出する。そして、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を当該テーブルから読み出して表示させる。また、ユーザによりカーソルキー25の右方向キーが押下された場合、入力文字列中に挿入されている数字を次の音節の直後に移動する。そして、移動後の文字列と完全一致するピンイン見出語を通常見出語テーブル63から抽出し、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を当該テーブルから読み出して表示させる。
【0069】
図14は、第2四声下位扱い見出語テーブル66のデータ構成例を示す図である。第2四声下位扱い見出語テーブル66は、第1実施形態の第1四声下位見出語テーブル65において、ピンイン見出語651に対応付けて構成音節662を追加した構成である。構成音節とは、ピンイン見出語651を構成する各音節である。例えば、R14の行において、ピンイン見出語のアルファベット部分は「danzi」である。このピンイン見出語は「dan」と「zi」との音節から構成されるため、構成音節として、各音節である「dan」と「zi」とが順に記憶される。
【0070】
構成音節記憶領域81には、入力文字列を構成する音節が構成音節として記憶される。また、入力英文字記憶領域72には入力英文字が記憶される。入力英文字とは、ピンイン入力による辞書引きの際に検索対象の文字として入力される英文字のみからなる文字列である。入力四声記憶領域83には入力四声が記憶される。入力四声とは、ピンイン入力による辞書引きの際に四声データとして入力される数字からなる文字列である。四声付加文字記憶領域85には、四声付加文字が記憶される。四声付加文字とは、第2ピンイン検索処理において、入力英文字中の何れかの構成音節の直後に、入力四声を挿入した文字列である。
【0071】
例えば、ピンイン入力による辞書引きの際「danzi」と文字入力された場合、図15(a)に示す入力英文字記憶領域72には「danzi」が入力英文字として記憶される。そして、図15(b)に示す構成音節記憶領域81には、「danzi」の各音節である「dan」と「zi」とが構成音節として記憶される。その後、数字キー21の押下により四声データとして「3」が入力されると、図15(c)に示す入力四声記憶領域83には、入力四声として「3」が記憶される。そして、入力英文字「danzi」において構成音節の1つである「dan」の直後に入力四声である「3」が挿入され、「dan3zi」の文字列が作成される。この文字列は、四声付加文字として図15(d)に示す四声付加文字記憶領域85に記憶される。
【0072】
次に、電子辞書装置2の動作を説明する。図16は、CPU10が第2ピンイン検索プログラム52に従って実行する処理である第2ピンイン検索処理の動作を説明するためのフローチャートである。また、図17及び図18は第2ピンイン検索処理の際に表示部30に表示される画面の一例を示した図である。第2ピンイン検索処理の流れを、図17及び図18の画面例を参照しながら以下詳細に説明する。
【0073】
CPU10は、文字列入力画面を表示部30に表示させる。そして、CPU10は入力された文字列が全て英文字であるか否かを判定する(ステップB1)。全て英文字でなければ(ステップB1;No)、他の処理へ移行する(ステップB5)。全て英文字である場合(ステップB1;Yes)、CPU10は入力文字列を入力英文字として入力英文字記憶領域72に記憶し、入力英文字を文字入力欄に表示させる(ステップB7)。CPU10は、この入力英文字と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語及び構成音節を第2四声下位扱い見出語テーブル66から抽出する。抽出したピンイン見出語を見出語リスト記憶領域77に記憶する。そして、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出し、一覧表示させる(ステップB10)。CPU10は一覧表示された漢字見出語のうち、先頭の漢字見出語を反転表示させる。反転表示は、ユーザのカーソルキー25の押下操作に応じて上下に移動させる。反転表示された漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出し、表示させる。反転表示されたピンイン見出語に対応する構成音節を、第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出して、構成音節記憶領域81に記憶する(ステップB15)。
【0074】
図17(a)は、ステップB15時点の表示画面例を示す図であり、ユーザが「danzi」の文字列を入力した際の画面例である。画面40には、辞書名称401として「中日辞典」が表示され、辞書名称401の下の文字入力欄403に「danzi」が表示されている。画面40の左部には、「単子」等の漢字見出語の一覧405が表示され、先頭の漢字見出語である「単子」が反転表示406されている。画面40の右部の説明情報欄407には、反転表示406された漢字見出語である「単子」の説明情報「1 シーツ. 敷布2 書き付け.・・・」が表示されている。
【0075】
ステップB15の後、CPU10はユーザの数字キー21の押下により、四声データが入力されたか否かを判定する(ステップB20)。入力されていないなら(ステップB20;No)、B1に戻る。入力されたならば(ステップB20;Yes)、CPU10は入力された四声データを入力四声として入力四声記憶領域83に記憶する。そして、文字入力欄には入力英文字において最初の母音に、入力された四声データに対応する声調記号を付加して表示させる。そして、構成音節記憶領域81に記憶された構成音節中の最初の構成音節を読み出し、入力英文字における当該構成音節の直後に入力四声を挿入する。この文字列を四声付加文字として四声付加文字記憶領域85に記憶する(ステップB25)。CPU10は、この四声付加文字と完全一致するピンイン見出語を通常見出語テーブル63から抽出し、抽出したピンイン見出語以降のピンイン見出語で見出語リスト記憶領域77を更新する(ステップB30)。また、CPU10は抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を候補として反転表示させる。反転表示された漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出し、表示させる。CPU10は見出語リスト記憶領域77に記憶されたピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出して一覧表示させる。反転表示は、ユーザのカーソルキー25の押下操作に応じて上下に移動させる(ステップB35)。
【0076】
図17(b)はステップB35時点の表示画面例を示す図であり、ユーザが「danzi」の文字列の入力の後、「3」の四声データを入力した際の画面例である。画面41には、辞書名称411として「中日辞典」が表示され、辞書名称411の下の文字入力欄413に、「danzi」の最初の母音に3声に対応する声調記号414が付加された文字列が表示されている。画面41の左部には、「胆子」等の漢字見出語の一覧415が表示され、先頭の漢字見出語である「胆子」が反転表示416されている。画面41の右部の説明情報欄417には、反転表示416された漢字見出語である「胆子」の説明情報「肝,肝っ玉,度胸:・・・」が表示されている。
【0077】
ステップB35の後、CPU10はカーソルキー25のうち左又は右の方向キーが押下されたか否かを判定する(ステップB40)。左又は右の方向キーが押下されたならば(ステップB40;Yes)、CPU10は文字入力欄の入力英文字において、入力四声に対応する声調記号を付加する母音の位置を方向キーの押下操作に従って移動して表示させる。そして、CPU10は四声付加文字に挿入されている入力四声を、カーソルキー25の押下操作に従い、当該挿入位置から、右又は左の構成音節の直後に移動させた文字列で四声付加文字記憶領域85を更新する(ステップB45)。ステップB45の後は、ステップB30の処理に戻る。尚、ステップB45において、最初の構成音節の直後から四声データを移動させる場合、内部データとしては四声データを移動後に、元の挿入位置に検索用のワイルドカードである「?」を挿入される。「?」は「1」〜「4」の四声データの何れかを意味する。例えば、図17(b)において四声付加文字が「dan3zi」であるとき、カーソルキー25の右方向キーが押下されたとする。この場合、四声データである「3」を当該挿入位置である「dan」の直後から右の構成音節である「zi」の直後に移動させる。そして、元の挿入位置である「dan」の直後には内部データとして「?」が挿入され、四声付加文字を「dan?zi3」とする。この文字列は「dan1zi3」、「dan2zi3」、「dan3zi3」及び「dan4zi4」の文字列と完全一致する。
【0078】
図17(c)はステップB35時点の表示画面例を示す図であり、ユーザが「danzi」及び「3」の文字列を入力した後、図17(b)においてカーソルキー25の右方向キーを押下した際の画面例である。画面42には、辞書名称421として「中日辞典」が表示され、辞書名称421の下の文字入力欄423には、「danzi」の母音「i」の位置に3声に対応する声調記号424が付加された文字列が表示されている。画面42の左部には、「単子」等の漢字見出語の一覧425が表示され、先頭の漢字見出語である「単子」が反転表示426されている。画面42の右部の説明情報欄427には、反転表示426された漢字見出語である「単子」の説明情報「〈哲〉単子,モナド・・・」が表示されている。
【0079】
ステップB40において、カーソルキー25の右又は左の方向キーが押下されなかった場合(ステップB40;No)、CPU10はユーザにより漢字見出語が選択されたか否かを判定する(ステップB45)。本実施形態では、選択対象の漢字見出語に反転表示を移動させ、訳/決定キー24を押下することにより、漢字見出語を選択する。選択されたならば反転表示された漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出して表示させる(ステップB50)。
【0080】
図18は、ステップB50時点の表示画面例を示す図であり、漢字見出語が一覧表示され、「単子」の漢字見出語が反転表示された図17(c)の画面において、訳/決定キー24が押下された際の画面例である。画面43には、辞書名称431として「中日辞典」が表示され、辞書名称431の下に、図17(c)において選択された見出語である「単子」の説明情報「〈哲〉単子,モナド・・・」が表示されている。
【0081】
以上、第2実施形態によれば、ユーザにより検索対象として文字列が入力されると、入力文字列が全て英文字であった場合、電子辞書装置2は入力英文字と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から抽出する。抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出して一覧表示する。その後ユーザにより四声データが入力されると、電子辞書装置2は入力された四声データを入力英文字における最初の音節の直後に挿入する。挿入した状態の文字列と完全一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出し、候補として反転表示する。更にカーソルキー25の左又は右方向キーが押下されると、電子辞書装置2は四声データが挿入された入力英文字において押下された方向にある次の音節の直後に当該四声データを移動する。移動後の文字列と完全一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出して、候補として反転表示する。
【0082】
従って、ユーザが英文字を入力し、次に四声データを入力すると、最初の音節の直後に当該四声データが挿入される。更に入力した四声データの挿入位置をカーソルキー25の押下操作で移動することができる。よって、適切な位置に容易に四声データを入力でき、かつ四声データ入力の自由度の高い見出語表示制御装置が実現される。
【0083】
[第3実施形態]
次に、図19〜図21を参照して、本発明に係る見出語表示制御装置を電子辞書装置3に適用した第3実施形態について説明する。
【0084】
電子辞書装置3の外観構成は、第1実施形態の電子辞書装置1の外観構成(図1参照)と同じである。また、本実施形態においてピンイン入力をした際、文字入力欄に表示されるピンイン表記は、第2実施形態における表示(図12参照)と同様、入力された英文字列の母音に、入力した四声データに対応する声調記号が付加されて表示される。
【0085】
図19は、電子辞書装置3の機能構成を示すブロック図であり、第2実施形態の電子辞書装置2のブロック図(図13参照)において、第2ピンイン検索プログラム52を第3ピンイン検索プログラム53に置き換えた構成である。以下、第2実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、本実施形態の特徴部分を中心に説明する。
【0086】
CPU10は、ROM50より第3ピンイン検索プログラム53を読み出して実行することにより、第3ピンイン検索処理を実行する。第3ピンイン検索処理の内容は、フローチャート(図20参照)を参照して詳細に後述するが、ここで簡単に当該処理について説明する。
【0087】
入力された文字列が英文字のみの場合、CPU10は、入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から抽出する。抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出して一覧表示させる。その後、ユーザにより四声データが入力された場合、CPU10は入力文字列において最初の音節の直後に当該四声データを挿入する。挿入した状態の文字列と完全一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出し、候補として反転表示させる。ユーザにより更に四声データが入力された場合、CPU10は、反転表示された文字列において、次の音節の直後に当該四声データを挿入する。最後に挿入された状態の文字列と完全一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出し、候補として反転表示させる。
【0088】
次に、電子辞書装置3の動作を説明する。図20は、CPU10が第3ピンイン検索プログラム53に従って実行する処理である第3ピンイン検索処理の動作を説明するためのフローチャートである。また、図21は第3ピンイン検索処理の際に表示部30に表示される画面の一例を示した図である。第3ピンイン検索処理は、図16の第2ピンイン検索処理において、ステップB40を無くし、ステップB35の後にステップC37、C39、C41及びC43を追加した処理である。第2ピンイン検索処理との違いを中心に、第3ピンイン検索処理の流れを、図21の画面例を参照しながら以下詳細に説明する。
【0089】
ステップB35の後、CPU10はステップB35の比較において完全一致するピンイン見出語が複数あったか否かを判定する(ステップC37)。完全一致する見出語が複数でなかった場合(ステップC37;No)、ステップB45を実行する。完全一致するピンイン見出語が複数であった場合(ステップC37;Yes)、CPU10は文字入力欄の入力英文字において、入力英文字の四声データの挿入位置より次の音節の母音を反転表示させる(ステップC39)。例えば、入力英文字が「danzi」で、ユーザにより「4」が入力されると、四声付加文字は「dan4zi」となる。この場合、「dan4zi」と完全一致するピンイン見出語が「dan4zi」、「dan4zi3」等、複数あるので、四声データが挿入されている位置から次の音節である「zi」の母音「i」が反転表示される。
【0090】
図21(a)はステップC39時点の表示画面例を示す図であり、ユーザが「danzi」の文字列の入力の後、「4」の数字を入力した際の画面例である。画面44には、辞書名danzi」の最初の母音に四声に対応する声調記号444が付加された文字列が表示されている。また、この文字列と完全一致するピンイン見出語が複数あるため、四声データが挿入されている位置から次の音節である「zi」の母音「i」が反転表示448されている。画面44の左部には、「担子」等の見出語の一覧445が表示され、先頭の漢字見出語である「担子」が反転表示446されている。画面44の右部の説明情報欄447には、反転表示446された漢字見出語である「担子」の説明情報「1天びん棒で担ぐ荷物.
2〈喩〉負担,責任・・・」が表示されている。
【0091】
ステップC39の後、CPU10はユーザの数字キー21の押下により四声データが入力されたか否かを判定する(ステップC41)。四声データが入力されなかったならば(ステップC41;No)、ステップB45を実行する。四声データが入力されたならば(ステップC41;Yes)、CPU10は文字入力欄に表示した入力英文字のうち、反転表示された母音に、入力四声に対応する声調記号を付加する。そして、入力四声記憶領域83を、ステップC41において入力された四声データで更新する。CPU10は四声付加文字において、四声データが挿入されている位置から次の音節の直後に新たに入力された入力四声を挿入する(ステップC43)。ステップC43の後、ステップB30を実行する。
【0092】
図21(b)はステップB35時点の表示画面例を示す図であり、図21(a)において、ユーザが「3」の四声データを入力した際の画面例である。画面45には、辞書名称451として「中日辞典」が表示され、辞書名称451の下の文字入力欄453に、「danzi」の最初の母音に4声に対応する声調記号454が付加され、図21(a)で反転表示されていた「i」に入力された3声に対応する声調記号458が付加された文字列が表示されている。画面45の左部には、「弾子」等の漢字見出語の一覧455が表示され、先頭の漢字見出語である「弾子」が反転表示456されている。画面45の右部の説明情報欄457には、反転表示456された漢字見出語である「弾子」の説明情報「1はじき玉.2〈方〉撞球(どうきゅう)ビリヤード.・・・」が表示されている。
【0093】
以上、第3実施形態によれば、ユーザにより検索対象として文字列が入力されると、電子辞書装置3は入力文字列が全て英文字であった場合、入力英文字と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から抽出する。抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出して一覧表示する。その後ユーザにより四声データが入力されると、電子辞書装置3は入力英文字における最初の音節の直後に当該四声データを挿入する。挿入した状態の文字列と完全一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出し、候補として反転表示する。完全一致するピンイン見出語が複数ある場合、四声データの挿入された入力英文字において、四声データの挿入位置より次の音節の母音を反転表示する。ユーザにより更に四声データが入力されると、電子辞書装置3は反転表示を有する音節の直後に、新たに入力された四声データを挿入する。最後に挿入した状態の文字列と完全一致するピンイン見出語に対応する漢字見出語を通常見出語テーブル63から読み出し、候補として反転表示する。
【0094】
従って、ユーザが英文字を入力した後四声データを入力すると、最初の音節の直後に四声データが挿入される。更に四声データ入力ができる場合、ユーザが四声データを入力すると、最初の四声データの挿入位置より次の音節の直後に入力された四声データが挿入される。よって、複数の入力位置に適切に複数の四声データを容易に入力でき、四声データ入力の自由度の高い見出語表示制御装置が実現される。
【0095】
[第4実施形態]
次に、図22〜図24を参照して、本発明に係る見出語表示制御装置を電子辞書装置4に適用した第4実施形態について説明する。
【0096】
電子辞書装置4の外観構成は、第1実施形態の電子辞書装置1の外観構成(図1参照)と同じである。また、本実施形態においてピンイン入力をした際、文字入力欄に表示されるピンイン表記は、第2実施形態における表示(図12参照)と同様、入力された英文字列の母音に、入力した四声データに対応する声調記号が付加されて表示される。
【0097】
図22は、電子辞書装置4の機能構成を示すブロック図であり、第2実施形態の電子辞書装置2のブロック図(図13参照)において、ROM50の第2ピンイン検索プログラム52を第4ピンイン検索プログラム54に置き換え、通常見出語テーブル63を無くし、RAM70の構成音節記憶領域81及び四声付加文字記憶領域85を無くした構成と同じである。以下、第2実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略し、本実施形態の特徴部分を中心に説明する。
【0098】
CPU10は、ROM50より第4ピンイン検索プログラム54を読み出して実行することにより、第4ピンイン検索処理を実行する。第4ピンイン検索処理の内容は、フローチャート(図23参照)を参照して詳細に後述するが、ここで簡単に当該処理について説明する。
【0099】
入力された文字列が英文字のみの場合、CPU10は、入力文字列と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から抽出する。抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出し、一覧表示させる。その後、ユーザにより四声データが入力された場合、CPU10は一覧表示されたピンイン見出語のうち、入力された四声データを四声部分に含むピンイン見出語を抽出する。最終的に抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出し、一覧表示させる。
【0100】
次に、電子辞書装置4の動作を説明する。図23は、CPU10が第4ピンイン検索プログラム54に従って実行する処理である第4ピンイン検索処理の動作を説明するためのフローチャートである。また、図24は第4ピンイン検索処理の際に表示部30に表示される画面の一例を示した図である。第4ピンイン検索処理は、図16の第2ピンイン検索処理において、ステップB30、B35及びB40を無くし、ステップB25をステップD25に置き換え、ステップB20の後にステップD23を追加した処理である。第2ピンイン検索処理との違いを中心に、第4ピンイン検索処理の流れを、図23の画面例を参照しながら以下詳細に説明する。
【0101】
ユーザにより四声データが入力された場合(ステップB20;Yes)、CPU10は入力された四声データを入力四声として入力四声記憶領域83に記憶する。そして、見出語リスト記憶領域77に記憶されたピンイン見出語のうち、入力四声を含む四声部分を有するピンイン見出語を抽出する。抽出したピンイン見出語で見出語リスト記憶領域77を更新し、抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出し、一覧表示させる(ステップD23)。CPU10は一覧表示された漢字見出語の先頭の漢字見出語を反転表示させる。反転表示は、ユーザのカーソルキー25の押下操作に応じて上下に移動させる。反転表示された漢字見出語に対応する説明情報を中日辞書DB61から読み出し、表示させる。見出語リスト記憶領域77に記憶されたピンイン見出語のうち、先頭のピンイン見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出し、文字入力欄に表示させる(ステップD25)。その後、ステップB45に移行する。
【0102】
図24はステップD25時点の表示画面例を示す図であり、ユーザが「danzi」の入力後、「3」の数字を入力した際の画面例である。画面46には、辞書名称461として「中日辞典」が表示され、辞書名称461の下の文字入力欄463に、「danzi」の最初の母音に3声に対応する声調記号464が付された文字列が表示されている。この文字列は一覧表示された漢字見出語のうち、先頭の漢字見出語に対応するピンイン見出語が表示されたピンイン表記である(ステップD25)。画面46の左部には、「胆子」等の漢字見出語の一覧465が表示され、先頭の漢字見出語である「胆子」が反転表示466されている。この一覧表示の中には、1行目の「dan3zi」のように最初の音節に3声を含む見出語だけでなく、3行目の「dan4zi3」のように2つ目の音節に3声を含む見出語も含まれている。画面46の右部の説明情報欄467には、反転表示466された漢字見出語である「胆子」の説明情報「肝,肝っ玉,度胸:・・・」が表示されている。
【0103】
以上、第4実施形態によれば、ユーザにより検索対象として文字列が入力されると、電子辞書装置4は入力文字列が全て英文字であった場合、入力英文字と完全一致するアルファベット部分を有するピンイン見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から抽出する。抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出して一覧表示する。その後ユーザにより四声データが入力されると、電子辞書装置4は一覧表示されたピンイン見出語のうち、入力された四声データを含む四声部分を有するピンイン見出語を抽出する。抽出したピンイン見出語に対応する漢字見出語を第2四声下位扱い見出語テーブル66から読み出し、一覧表示する。
【0104】
従って、ユーザが英文字を入力し、次に四声データを入力すると、一覧表示された漢字見出語のち、入力された四声データを含むピンイン見出語に対応する漢字見出語が一覧表示される。よって、複数の四声データを有するピンイン見出語について四声データのうち1つを入力すれば、全ての四声データを入力しなくても所望の見出語が抽出されるため、柔軟かつ容易に四声データを入力できる見出語表示制御装置が実現される。
【0105】
[変形例]
尚、本発明の適用は、上述した第1〜第4実施形態に限定されることなく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。上述の各実施形態においては、CPUにおける検索処理の負荷を軽減するため、通常見出語検索テーブル63及び第1四声下位扱い見出語テーブル65等を中日辞書DB61とは別に設けている。しかし、これらのテーブルを設けず、ピンイン表記の見出語と漢字と説明情報とを対応づけて記憶している中日辞書DBを備える電子辞書装置においても、本発明を適用可能である。具体的には、図9のステップT9等、第1四声下位扱い見出語テーブル65等のアルファベット部分を抽出して比較する処理において、中日辞書DB内のピンイン表記の見出語からアルファベット部分を抽出し、比較する処理を中日辞書DB中のピンイン見出語それぞれについて行えばよい。
【0106】
更に、上述した各実施形態では、中日辞書DB61を備え、中国語の語句について検索する場合を説明したが、これ以外の声調言語、例えばタイ語やベトナム語等についても同様に適用可能である。その場合には、各声調言語の表記に従って、声調文字を示す数字等を含む表音文字列が構成される。
【0107】
また、上述した各実施形態では、見出語表示制御装置の一形態として電子辞書装置を説明したが、これに限定されるものではなく、ワープロソフトやエディタ等の文書処理機能又は辞書機能を有する電子機器であれば、本発明を、携帯電話機やパソコン、PDA(Personal Digital Assistants)等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】(a)第1実施形態における電子辞書装置の斜視概観図の一例を示す図。(b)第1実施形態における電子辞書装置のキー配列の一例を示す図。
【図2】第1実施形態における電子辞書装置の構成を示すブロック図。
【図3】第1実施形態における中日辞書DBのデータ構成の一例を示す図。
【図4】第1実施形態における通常見出語テーブルのテーブル構成の一例を示す図。
【図5】第1実施形態における第1四声下位扱い見出語テーブルのテーブル構成の一例を示す図。
【図6】(a)入力文字列記憶領域の状態の一例を示す図。(b)アルファベット部分記憶領域の状態の一例を示す図。(c)四声部分記憶領域の状態の一例を示す図。(d)見出語リスト記憶領域の状態の一例を示す図。
【図7】第1実施形態における第1ピンイン検索処理を説明するためのフローチャート。
【図8】第1実施形態における通常検索処理を説明するためのフローチャート。
【図9】第1実施形態における四声下位扱い検索処理を説明するためのフローチャート。
【図10】第1実施形態における表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【図11】第1実施形態における表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【図12】第2実施形態における表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【図13】第2実施形態における電子辞書装置の構成を示すブロック図。
【図14】第1実施形態における第2四声下位扱い見出語テーブルのテーブル構成の一例を示す図。
【図15】(a)入力英文字記憶領域の状態の一例を示す図。(b)構成音節記憶領域の状態の一例を示す図。(c)入力四声記憶領域の状態の一例を示す図。(d)四声付加文字記憶領域の状態の一例を示す図。
【図16】第2実施形態における第3ピンイン検索処理を説明するためのフローチャート。
【図17】第2実施形態における表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【図18】第2実施形態における表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【図19】第3実施形態における電子辞書装置の構成を示すブロック図。
【図20】第3実施形態における第3ピンイン検索処理を説明するためのフローチャート。
【図21】第3実施形態における表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【図22】第4実施形態における電子辞書装置の構成を示すブロック図。
【図23】第4実施形態における第4ピンイン検索処理を説明するためのフローチャート。
【図24】第4実施形態における表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【図25】声調の種類、声調記号及び電子辞書装置における入力。
【図26】電子辞書装置における表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【符号の説明】
【0109】
1,2,3,4 電子辞書装置
10 CPU
20 入力部
21 数字キー
22 文字キー
24 訳/決定キー
25 カーソルキー
30 表示部
50 ROM
51 第1ピンイン検索プログラム
52 第2ピンイン検索プログラム
53 第3ピンイン検索プログラム
54 第4ピンイン検索プログラム
61 中日辞書DB
63 通常見出語テーブル
65 第1四声下位扱い見出語テーブル
66 第2四声下位扱い見出語テーブル
70 RAM
71 入力文字列記憶領域
73 アルファベット部分記憶領域
75 四声部分記憶領域
77 見出語リスト記憶領域
81 構成音節記憶領域
83 入力四声記憶領域
85 四声付加文字記憶領域




 

 


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