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発明の名称 電子メール端末及びプログラム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−26268(P2007−26268A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−209806(P2005−209806)
出願日 平成17年7月20日(2005.7.20)
代理人 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
発明者 山根 一快
要約 課題
一つのメールアカウントに対して送られるメールデータを複数の電子メール端末から受信する場合に、サーバ側に負荷をかけることなく、端末間で連携した受信を行えるようにする。

解決手段
メール端末3は、メールサーバに格納された受信メールをダウンロードした際の受信メール一覧をメールID一覧ファイル136に格納し、ログをログファイル134に格納して、当該端末の受信内容をLOGメールとしてメールサーバに送信すると共に、受信メールにLOGメールが含まれる場合はメールサーバに格納されたメールデータに対して当該LOGメールの内容と事前設定ファイル132に格納された内容とに応じた処理を行うようにメールサーバに要求する。
特許請求の範囲
【請求項1】
メールサーバにネットワークを介して接続可能な電子メール端末であって、
前記メールサーバに蓄積された電子メールデータを受信した際に、その受信内容を示すログ情報を生成するログ情報生成手段と、
前記生成されたログ情報を元にした電子メールを前記メールサーバに送信するログ情報送信手段と、
前記メールサーバに蓄積された電子メールを受信した際に、当該受信した電子メールに含まれるログ情報を解析するログ情報解析手段と、
前記ログ情報解析手段による解析結果と予め定められた処理内容とに基づいた処理要求を前記メールサーバに送信する処理要求送信手段と、
を備えたことを特徴とする電子メール端末。
【請求項2】
前記ログ情報解析手段は、当該電子メール端末以外の他の端末の電子メールの受信状況をログ情報から解析し、
前記処理要求送信手段は、前記他の端末の受信状況に応じた処理要求を生成することを特徴とする請求項1に記載の電子メール端末。
【請求項3】
前記処理要求送信手段における予め定められた処理内容は、前記他の端末が受信済みである電子メールの削除であることを特徴とする請求項2に記載の電子メール端末。
【請求項4】
前記処理要求送信手段における予め定められた処理内容は、前記他の端末が未受信の電子メールのみの受信であることを特徴とする請求項2に記載の電子メール端末。
【請求項5】
コンピュータに、
メールサーバに蓄積された電子メールデータを受信した際に、その受信内容を示すログ情報を生成する機能と、
前記生成されたログ情報を元にした電子メールを前記メールサーバに送信する機能と、
前記メールサーバに蓄積された電子メールを受信した際に、当該受信した電子メールに含まれるログ情報を解析する機能と、
前記解析結果に基づいて予め定められた処理要求を生成し、前記メールサーバに送信する機能と、
を実現させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メールサーバにネットワークを介して接続可能な電子メール端末及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子メール(以下、単に「メール」という)は、メールサーバ間において各メールアカウントへの配信を行なうサーバ側のプログラムであるMTA(Message Transfer Agent)と、端末において他のメールアカウントなどの宛先を指定したMTAに対する送信、又はサーバにおける自分のメールアカウントに配信されたメールデータの受信を行なう、一般にメールソフト又はメーラーなどと呼ばれるMUA(Mail User Agent)とにより実現されている。
【0003】
利用者は、会社や自宅で使用するPC(Personal Computer)や移動中に使用するPDA(Personal Digital Assistant)など、状況に応じて複数の端末を使い分ける場合があり、一つのメールアカウントをそれらの端末で利用する場合は各端末におけるメールソフトで一つのメールアカウントを使用する様に設定している場合がある。
【0004】
この様に複数の端末で一つのメールアカウントを利用する場合は、一つの端末でメールサーバ上に格納された当該メールアカウント宛のメールデータを受信した際に、そのサーバ上のメールデータを削除することで他の端末から確認することが出来ない虞があった。つまり、移動中にPDAで閲覧したメールを自宅や会社のPCでも閲覧したり、会社で閲覧したメールを自宅で再確認したりすることが出来ず、複数の端末で利用する利便性を損なう場合があった。
【0005】
この様な一つのメールアカウントを複数の端末から利用する際において、同一の受信メールの閲覧環境を得るための技術は様々なものが開発されている。例えば、特許文献1には、メールサーバから受信したメールデータを当該メールサーバに残すか否かを設定し、残す場合は他の端末でも受信することができる技術が開示されている。また、特許文献2には、1つのメールアカウントに複数の端末からアクセスする場合において、プロキシサーバを介することで利用者が意識せずに端末間におけるメールデータを同期する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2002−157194号公報
【特許文献2】特開2002−244979号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した技術を用いてメールサーバからメールデータを削除しないようにする場合は、全ての端末で受信した不要なメールデータが削除されずにメールサーバ側に残る虞があり、メールサーバ側におけるメールデータを格納するメールスプールを圧迫する問題があった。更に、端末間で連携する場合は、プロキシサーバなどを備える必要があり、装置が大掛かりになる問題があった。
【0007】
本発明の課題は、一つのメールアカウントに対して送られるメールデータを複数の電子メール端末から受信する場合に、サーバ側に負荷をかけることなく、端末間で連携した受信を行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、メールサーバにネットワークを介して接続可能な電子メール端末であって、前記メールサーバに蓄積された電子メールデータを受信した際に、その受信内容を示すログ情報を生成するログ情報生成手段と、前記生成されたログ情報を元にした電子メールを前記メールサーバに送信するログ情報送信手段と、前記メールサーバに蓄積された電子メールを受信した際に、当該受信した電子メールに含まれるログ情報を解析するログ情報解析手段と、前記ログ情報解析手段による解析結果に基づいて予め定められた処理要求を生成し、前記メールサーバに送信する処理要求送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ログ情報解析手段は、当該電子メール端末以外の他の端末の電子メールの受信状況をログ情報から解析し、前記処理要求送信手段は、前記他の端末の受信状況に応じた処理要求を生成することを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記処理要求送信手段は、前記他の端末が受信済みである電子メールを削除する削除要求を前記メールサーバに送信することを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記処理要求送信手段は、前記他の端末が未受信の電子メールのみを受信する受信要求を前記メールサーバに送信することを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明に示した主要な機能を実現させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0013】
請求項1、5に記載の発明によれば、一つのメールアカウントに対して送られるメールデータを複数の電子メール端末から受信する場合に、サーバ側に負荷をかけることなく、端末間で連携した受信を行うことができる。
【0014】
さらに請求項2、3に記載の発明によれば、他の端末の受信状況に応じた処理要求をメールサーバに送信することができ、他の端末が受信済みである電子メールを当該端末が受信した時点で削除することができるため、サーバ側に余分なメールデータを残すことなく、メールサーバの負荷を軽減することができる。
【0015】
また、請求項4に記載の発明によれば、他の端末で受信していない電子メールだけを当該端末で受信する場合は、他の端末で確認済みの電子メールの転送を省くことができ、無駄なデータ通信を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
[第1の実施の形態]
以下、図を参照して本発明の実施形態について詳細に説明するが、この発明は、この実施の形態に限定されない。また、この発明の実施の形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、発明の用語をこれに限定しない。
【0017】
先ず、本発明であるメール端末3を含む電子メールシステム101について図1を参照して説明する。図1は、電子メールシステム101の構成の概略を示す図である。
【0018】
図1に示すように、電子メールシステム101は、HDD(Hard Disk Drive)や光学的又は磁気的な記憶媒体に読み書きが可能な装置などであるメール蓄積部2を設けるメールサーバ1とメール端末3とがネットワークNにより互いに通信可能に接続する構成である。メールサーバ1は、複数のアカウントに対してネットワークなどを利用した各種サービスの提供が可能なワークステーションなどであり、ネットワークNを介して接続するメール端末3からログオンするアカウントに対してメールに関するサービスを提供する。
【0019】
具体的には、メールサーバ1は、端末からの送信するメールデータを受け付けてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を利用した宛先へ送信や、他のメールサーバからSMTPを利用して送られるメールの中継又は当該メールサーバ1に登録されたアカウント宛のメールデータを受信してメール蓄積部2への格納を行う。そして、メールサーバ1は、メール端末3からPOP(Post Office Protocol)を利用した指示に応じて、メール蓄積部2に格納されたアカウント宛の受信メールデータのメール端末3への送信を行う。
【0020】
ネットワークNは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、電話回線網、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線網、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線、光通信回線、無線通信回線等を含み、上述した回線網のいずれか又は複数の回線網を経由して当該ネットワークNに接続する情報機器を電気的に接続する構成である。
【0021】
メール端末3は、クライアント端末3a(会社PC)、クライアント端末3b(PDA)又はクライアント端末3c(自宅PC)などであり、メールの閲覧・編集・送受信などの機能を備える。なお、メール端末3は、上記メールに関する機能を備える端末であれば、携帯電話などであってもよく、図示例に限定しない。
【0022】
次に、メール端末3について図2〜図4を参照して説明する。図2は、メール端末3の機能的構成を模式的に示した図であり、図3(a)は、クライアント端末3aの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、図3(b)は、クライアント端末3bの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、図3(c)は、クライアント端末3cの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、図4は、LOGメール作成ファイル135を元に作成されるLOGメールL1を例示する図である。
【0023】
図2に示すように、メール端末3は、CPU11、RAM12、記憶装置13、表示装置14、入力装置15及び通信装置16を備え、各部はバス17により互いに電気的に接続されてなる。
【0024】
CPU11(Central Processing Unit)は、RAM12(Random Access Memory)を作業領域とし、特に図示しないROM(Read Only Memory)や記憶装置13に格納された制御プログラムやアプリケーションプログラムを当該作業領域に展開して順次実行することで、メール端末3の動作を統括制御する。
【0025】
具体的には、CPU11は、後述する記憶装置13に格納されたメール送受信プログラム131をRAM12の作業領域に展開して、送信するメールの編集や送信用メールサーバへSMTPなどを用いた送信メールデータの転送を行う。また、同様にして、予め設定されているアカウント情報とその認証情報とをメールサーバ1に送り、POPなどを用いてメール蓄積部2に格納されたそのアカウント宛のメールデータを要求し、それにより受信したメールデータの閲覧表示を行う。
【0026】
記憶装置13は、HDD、不揮発性メモリ又は光学/磁気的な記憶媒体とそれに対して読み書きが可能な装置であり、CPU11からの指示によりデータの格納や読み出したデータのCPU11への出力を行う。具体的には、記憶装置13は、メール送受信プログラム131、事前設定ファイル132、受信メール設定ファイル133、ログファイル134、LOGメール作成ファイル135及びメールID一覧ファイル136を格納する。
【0027】
メール送受信プログラム131は、本発明である後述する処理を行う部分を含むメール端末3におけるメールに関する動作を行うためのプログラムである。事前設定ファイル132は、上記メール送受信プログラム131の動作時に参照する端末毎の設定情報、つまり、メール送受信プログラム131の予め定められた処理に関する情報を格納するファイルである。受信メール設定ファイル133は、メール送受信プログラム131を実行することでメールサーバ1からダウンロードした受信メールを格納するファイルでである。ログファイル134は、メール送受信プログラム131の実行時における動作のログを記録するファイルである。LOGメール作成ファイル135は、メール送受信プログラム131に実行時におけるLOGメールの作成に関する情報(例えばLOGメールの雛形など)を格納するファイルである。メールID一覧ファイル136は、メール送受信プログラム131を実行することでメールサーバ1からダウンロードした受信メールの識別を可能とするユニークな文字列であるメールIDの一覧などを格納するファイルである。
【0028】
図3に示すように、事前設定ファイル132における端末毎の設定情報は、表示装置14に表示された設定画面を元に入力装置15からの操作で行われる。同図に示すように、その設定情報は、設定する全ての端末でメールサーバ1に格納された受信メールを確認(ダウンロード)した場合にメールサーバ1からその受信メールを削除するか否かの選択、つまり本発明における処理を行うか否かの選択と、自端末の名称と他の端末の名称とによるメールサーバ1に接続する端末に関する情報とである。
【0029】
具体的には、メールサーバ1から受信メールデータをダウンロードする端末がクライアント端末3a、クライアント端末3b、クライアント端末3cであり(図1を参照)、それぞれの端末名が「A」、「B」、「C」である場合は、図3(a)〜(c)に示すように各端末の設定を行うことができる。図3(a)〜(c)に示した例では、上述した全ての端末で受信メールを確認した時点でメールサーバ1から当該受信メールデータを削除する、後述する処理を行う設定である。また、図3(a)〜(c)に示した例においてクライアント端末3bのみ受信メールを削除するチェックを外した場合は、当該クライアント端末3bで受信メールを確認した際にはメールデータの削除は行われず、クライアント端末3a又はクライアント端末3cで受信メールを確認した時点で当該受信メールが全ての端末で確認されている場合にメールデータを削除する設定である。
【0030】
また、図4に示すように、LOGメール作成ファイル135を元に作成されるLOGメールL1は、通常のメールと同様にメールに関する諸情報を格納するヘッダ部L11とメールの本文を格納する本体部L12から構成される。ヘッダ部L11には、LOGメールであることを示す情報、具体的にはSubjectに「LOG」の標記や特に図示しないフラグの設定などが格納される。本体部L12には、各端末において確認した受信メールのメールID一覧、つまり、各端末におけるメール蓄積部2に格納された受信メールの確認状況を示す情報である端末情報L121〜L123が格納される。
【0031】
表示装置14は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などのディスプレイであり、画面上にCPU11からの画像信号に応じた画像を表示する。
【0032】
入力装置15は、メール端末3に対する操作指示を入力するための数字キー、文字キー、各種機能キー等から構成されるキーボードや、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイスを含んで構成され、入力された操作指示を操作信号としてCPU11に出力する。
【0033】
通信装置16は、無線通信回路及びアンテナや、有線で通信を行うための通信インターフェイスを備えた回路部であり、CPU11の指示に基づいてネットワークNに接続する情報機器との間でデータの送受信を行う。
【0034】
次に、電子メールシステム101におけるメールサーバ1とメール端末3との動作を図5〜図7を参照して説明する。図5は、メールサーバ1とメール端末3との動作を示すラダーチャートであり、図6(a)は、メールサーバ1からダウンロードしたメール一覧であるメールID一覧ファイル136を例示する図であり、図6(b)は、メール端末3が取得したLOGメールの本体部L12を例示する図であり、図7は、クライアント端末3aとクライアント端末3bとの受信メールの確認によるメール蓄積部2に格納されるメールデータの推移を例示する図である。また、図5に示すステップA11〜A23の各処理はメール端末3のCPU11がメール送受信プログラム131を実行して行う処理であり、ステップB11〜B16の各処理はメール端末3からの通信に応じてメールサーバ1の特に図示しない制御部が行う処理である。
【0035】
図5に示すように、先ず、メール端末3はメールサーバ1に対してアカウント情報とその認証情報などを送信し、メールサーバ1はその情報に基づいた認証を行うことでPOPによるメールサーバ1とメール端末3との間のセッションの開始、つまり、メールサーバ1の間における当該アカウント宛に届いたメールデータ受信に関するセッションを開始する(ステップA11、B11)。
【0036】
次いで、メール端末3はメールサーバ1に対してメール蓄積部2に格納されたメールデータ(受信メール)のリストやデータ自体のダウンロードを要求し、メールサーバ1は要求に応じたメールデータをメール端末3に送信する(ステップA12、B12)。具体的には、メール端末3はPOPにおけるコマンドである<LIST>による受信メール一覧のダウンロードや、当該受信メール一覧を元に<RETR>コマンドによる受信メールデータのダウンロードを行う。
【0037】
次いで、メール端末3は、ダウンロードした受信メールに関するデータからメールIDを含む一覧情報を取得してメールID一覧ファイル136に格納する(ステップA13)。メールID一覧ファイル136は、具体的には図6(a)に示すように、メールサーバ1からダウンロードする際に受信メールデータを指定する番号であるメール番号、メールIDであるMessage−Id、Subject、Fromなどから構成される。
【0038】
次いで、メール端末3は、上述したメールID一覧ファイル136におけるSubjectから「LOG」を含むLOGメールを検索してその有無を判定し(ステップA14)、当該ログメールがある場合はステップA15以下の処理に移行し、ない場合はステップA21の処理へ移行する。
【0039】
ステップA14においてLOGメールが有ると判定されてステップA15の処理に移行した場合、メール端末3は、ダウンロードしたメールごとに順次そのダウンロードしたメール件数分(x=1〜END)のループ処理を前述したLOGメールの本体部に格納された情報を元に行う(ステップA15〜A19)。
【0040】
ループ処理において、メール端末3は、処理の対象であるメールが他の端末で受信済みのメールか否かを判定し(ステップA16)、受信済みでない場合(ステップA16:NO)は次のループに移行する。また、メール端末3は、メールが他の端末で受信済みであると判定した場合(ステップA16:YES)、メール蓄積部2に格納された当該メールを削除するDELEコマンドをメールサーバ1に送り(ステップA17)、その削除したメールに対応するメール番号をログファイル134に格納して(ステップA18)、次のループに移行する(ステップA19)。メールサーバ1は、メール端末3からのDELEコマンドに対応するメールデータをメール蓄積部2から削除する(ステップB13)。
【0041】
ループ処理中におけるメールが他の端末で受信済みか否かの判定は、図6(b)に示すように、LOGメールの本体部L12に格納されたメールIDと処理の対象であるメールのメールIDとを比較して行われる。例えば、メールIDM11とメールIDM21及びメールIDM12とメールIDM22は、同一のメールIDであるため同一の受信メールである。この同一のメールIDが自分の端末情報以外の全ての端末情報に格納されている場合、その受信メールは他の端末で受信済みである。このため、ループ処理における処理の対象であるメールのメールIDが全ての端末情報に格納されている否かを判定することで、他の端末で受信済みか否かの判定を行うことができる。
【0042】
上述したループ処理の後、メール端末3はメール蓄積部2に格納されたLOGメールを削除するDELEコマンドをメールサーバ1に送り(ステップA20)、メールサーバ1は当該コマンドに応じてメール蓄積部2に格納されたLOGメールを削除する(ステップB14)。
【0043】
次いで、メール端末3は、ステップA13で取得してメールID一覧ファイル136に格納された当該端末における受信メールの一覧情報と、更にLOGメールをダウンロードしている場合には当該LOGメール及びログファイル134に格納されたループ処理で削除されたメール情報と、LOGメール作成ファイル135とを元にして自端末での受信メール確認状況とメール蓄積部2から削除したメール情報とを反映したLOGメールを作成する(ステップA21)。
【0044】
より具体的に、ステップA21の処理を前述した図4を参照して説明すると、ステップA21において作成されるLOGメールL1は、端末情報L121〜L123のうち自端末に該当する端末情報に対してメールID一覧ファイル136に格納された受信メールの一覧情報を元にしたメールID一覧を格納し、各端末情報に格納されたメールID一覧においてログファイル134に格納された削除されたメール情報を元にメールIDを消去したものである。
【0045】
次いで、メール端末3は、このステップA21の処理で作成されたLOGメールを送信サーバを介してメールサーバ1の自らのアカウント宛に送信し(ステップA22)、POPによるメールサーバ1とメール端末3とのセッションを終了する通知、具体的にはQUITコマンドをメールサーバ1に送信して(ステップA23)終了する。メールサーバ1は、受信したLOGメールをメール蓄積部2に格納し(ステップB15)、メール端末3からのQUITコマンドの受信に応じてセッションを終了する(ステップB16)。
【0046】
ここで、メールサーバ1に接続する端末がクライアント端末3aとクライアント端末3bであり、少なくともクライアント端末3bの端末が上述した処理を行うように設定されている場合において、メールサーバ1に対してクライアント端末3a→クライアント端末3bと接続した時のメール蓄積部2に格納される受信メールデータの推移を図7を元に例示する。
【0047】
図7に示すように、先ず、クライアント端末3aは、メール蓄積部2に格納された受信メールデータをダウンロードしてそれに応じたLOGメールを送信してメール蓄積部2に格納する(時刻T1、T2)。次いで、他の端末から送られる新着メールデータがメール蓄積部2に格納される(時刻T3)。その後、クライアント端末3bは、新着メールデータを含むメール蓄積部2に格納された受信メールデータをダウンロードし(時刻T4)、上述したループ処理を行うことでクライアント端末3aでダウンロード済みのメールデータのみを削除し(時刻T5)、それに応じたLOGメールを送信してメール蓄積部2に格納する(時刻T6)。このように、メール蓄積部2では、クライアント端末3a及び3bで確認済みのメールのみがその時点で消去され、各端末での受信状況を示すLOGメールといずれかの端末(この場合はクライアント端末3a)で未受信である新着メールとを格納するため、余分なメールデータを格納することがない。
【0048】
[第2の実施の形態]
次に、本発明における第2の実施の形態である、他の端末で未読のメールのみをメールサーバ1からダウンロードする処理について、図8〜図10を参照して説明する。なお、簡略化のため、前述した第1の実施の形態と同様な部分については説明を省略し、設定及び処理についてのみを説明する。
【0049】
図8(a)は、クライアント端末3aの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、図8(b)は、クライアント端末3bの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、図8(c)は、クライアント端末3cの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、図9は、メールサーバ1とメール端末3との動作を示すラダーチャートであり、図10は、クライアント端末3aとクライアント端末3bの受信メール確認によるメール蓄積部2に格納されるメールデータの推移を例示する図である。また、図9に示すステップA31〜A43の各処理はメール端末3のCPU11がメール送受信プログラム131を実行して行う処理であり、ステップB31〜B36の各処理はメール端末3からの通信に応じてメールサーバ1の特に図示しない制御部が行う処理である。
【0050】
先ず、メールサーバ1に接続する端末がクライアント端末3a、クライアント端末3b、クライアント端末3cである場合の各端末における設定について図8に例示する。
図8(a)、図8(c)に示すように、クライアント端末3a、クライアント端末3cは、両端末で受信メールを確認後にメール蓄積部2に格納されたメールデータを消去する設定である。クライアント端末3bは、図8(b)に示すように、他の端末で未読である受信メールのみをメールサーバ1からダウンロードする設定が選択されており、他の端末としてはクライアント端末3a、クライアント端末3cが登録されている。つまり、クライアント端末3a、クライアント端末3cについては前述した第1の実施形態と同様の処理を行い、クライアント端末3bが他の端末をクライアント端末3a、クライアント端末3cとして後述する処理を行うように設定されている。
【0051】
次に、メールサーバ1とメール端末3(上述した設定であるクライアント端末3b)との動作について説明する。
図9に示すように、先ず、前述した処理と同様、POPによるメールサーバ1とメール端末3とのセッションを開始させる(ステップA31、ステップB31)。次いでメール端末3はメールサーバ1からメール蓄積部2に格納された受信メールのリストとヘッダのみのダウンロードを要求し、メールサーバ1は要求に応じたデータをメール端末3に送信する。具体的には、メール端末3はPOPのコマンドである<LIST>コマンドや<TOP>コマンドによりにより受信メールのリストとヘッダのダウンロードを行う。
【0052】
次いで、メール端末3は、前述したステップA13と同様にダウンロードした受信メールに関するデータからメールIDを含む一覧情報を取得してメールID一覧ファイル136に格納し(ステップA33)、LOGメールを検索してその有無を判定すると共に、ある場合はそれの取得をおこなう(ステップA34)。
【0053】
ステップA34においてLOGメールが有ると判定された場合、メール端末3は、ダウンロードしたメールヘッダごとに順次そのメールヘッダの件数分(x=1〜END)のループ処理を取得したLOGメールの本体部に格納された情報を元に行う(ステップA35〜A38)。
【0054】
ループ処理において、メール端末3は、前述した処理と同様にLOGメールと処理対象のメールIDとを元にして、処理対象のメールヘッダに関するメールが他の端末のいずれかで受信済みか否かを判定し(ステップA36)、受信済みである場合(ステップA36:YES)次のループに移行する。また、メール端末3は、メールが他の端末のいずれかで受信済みでないと判定した場合(ステップA36:NO)、メール蓄積部2に格納された当該メールをダウンロードして(ステップA37)、次のループに移行する。メールサーバ1は、メール端末3からダウンロードの要求があったメールだけをメールサーバ1に送信する(ステップB33)。つまり、上述したループ処理により、メール端末3は、他の端末で未読のメールのみをメールサーバ1からダウンロードすることが出来る。
【0055】
上述したループ処理の後、メール端末3はメール蓄積部2に格納されたLOGメールを削除するDELEコマンドをメールサーバ1に送り(ステップA39)、メールサーバ1は当該コマンドに応じてメール蓄積部2に格納されたLOGメールを削除する(ステップB34)。
【0056】
また、ステップA34においてLOGメールが無いと判定された場合、メール端末3は全メールのダウンロードするコマンドをメールサーバ1に送り、(ステップA40)、メールサーバ1は当該コマンドに応じて全ての受信メールをメール端末3に送信する。
【0057】
次いで、メール端末3は、LOGメール作成ファイル135と、ステップA33で取得してメールID一覧ファイル136に格納された当該端末における受信メールの一覧情報と、更にLOGメールが有ると判定してそれを取得している場合には当該LOGメールとを元にして、自端末での受信メール確認状況を反映したLOGメール、つまり、LOGメールの自端末に該当する端末情報においてメールID一覧ファイル136に格納された受信メール一覧情報を元にしたメールID一覧を格納したメールを作成する(ステップA41)。
【0058】
次いで、メール端末3は、このステップA41の処理で作成されたLOGメールを送信サーバを介してメールサーバ1の自らのアカウント宛に送信し(ステップA42)、POPによるメールサーバ1とメール端末3とのセッションを終了する通知を送信して(ステップA43)終了する。メールサーバ1は、受信したLOGメールをメール蓄積部2に格納し(ステップB35)、メール端末3からのセッション終了通知に応じてセッションを終了する(ステップB36)。
【0059】
ここで、メールサーバ1に接続する端末がクライアント端末3aとクライアント端末3bであり、クライアント端末3b側で上記処理を行うように設定されている場合において、メールサーバ1に対してクライアント端末3a→クライアント端末3bと接続した時のメール蓄積部2に格納される受信メールデータの推移を図10を元に例示する。なお、時刻T11〜T13までは、前述の図7における時刻T1〜T3までと同じであるため説明は省略する。
【0060】
図10に示すように、クライアント端末3bは、新着メールデータを含む2に格納された受信メールデータのヘッダとLOGメールをダウンロードし、(時刻T14)、上述したループ処理を行うことでクライアント端末3aで確認していないメールのみをダウンロードし(時刻T15)、従前のLOGメールの削除とクライアント端末3bで確認した受信メールを示すLOGメールを送信してメール蓄積部2への格納とを行う(時刻T16)。このためクライアント端末3bは、新着メールのみを受信して確認することができる。
【0061】
以上のように、メール端末3は、メールサーバ1のメール蓄積部2に格納された受信メールをダウンロードした際の受信メール一覧をメールID一覧ファイル136に格納し、ログをログファイル134に格納して、当該端末の受信内容をLOGメールとしてメールサーバ1に送信すると共に、受信メールにLOGメールが含まれる場合はメール蓄積部2に格納されたメールデータに対して当該LOGメールの内容に応じて事前設定ファイル132に格納された内容の処理を行うようにメールサーバに要求する。
【0062】
このため、一つのメールアカウントに対して送られるメールデータをメールサーバ1のメール蓄積部2に格納し、複数のメール端末3から受信する状況においても、各端末間で連携した受信を行うことができると共に、メールサーバ1側は従来のPOP形式による応答を行うだけで良いため余分な構成を必要としない。
【0063】
また、メール端末3は、受信したLOGメールの内容と各端末の事前設定ファイル132の設定、つまり、全ての端末でメール蓄積部2に格納された受信メールをダウンロード時点で当該受信メールを削除する設定とに基づいて、メールサーバ1に対する処理命令を送信する構成であるため、全ての端末で受信済みの余分なメールデータをメール蓄積部2に残すことが無く、メール蓄積部2の容量を無駄に使用することがない。
【0064】
また、メール端末3は、事前設定ファイル132の設定、つまり、他の端末で受信していない新着メールだけをダウンロードする設定、メール蓄積部2に格納された受信メールの一覧及びLOGメールの情報に基づいて、他の端末で受信していない新着メールだけをダウンロードすることができ、無駄なデータ通信を低減することができる。
【0065】
なお、本実施の形態における記述は、本発明の一例を示すものであり、これに限定しない。本発明におけるメール端末3や電子メールシステム101の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、本実施の形態では、メールサーバ1とメール端末3とのメールの送受信をPOPで行う場合を示したが、IMAP(Internet Message Access Protocol)や、メールサーバ1がWebサーバの機能を有しメール端末3で動作するブラウザからの接続により、メール蓄積部2に格納された受信メールデータをHTML(HyperText Markup Language)形式でメールサーバ1からメール端末3へ送信し、フォームを利用したメール端末3からのメールデータをメールサーバ1で受け付ける構成であってもよい。
【0066】
また、メールサーバ1は、ネットワーク上のメール送信サーバから届いたメールデータをメール蓄積部2に格納しメール端末3へ送信する構成を備えればよい。つまり、SMTPによるメールデータの送信や中継を行う構成は専用のメール送信サーバ(特に図示しない)が行う構成であってよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】電子メールシステム101の構成の概略を示す概略図である。
【図2】本発明であるメール端末3の機能的構成を模式的に示した図である。
【図3】第1の実施の形態における設定画面を例示し、(a)は、クライアント端末3aの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、(b)は、クライアント端末3bの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、(c)は、クライアント端末3cの表示装置14に表示される設定画面を例示する図である。
【図4】LOGメールL1を例示する図である。
【図5】第1の実施の形態におけるメールサーバ1とメール端末3との動作を示すラダーチャートである。
【図6】(a)は、メールID一覧ファイル136を例示する図であり、(b)は、メール端末3が取得したLOGメールの本体部L12を例示する図である。
【図7】第1の実施の形態におけるクライアント端末3aとクライアント端末3bとの受信メール確認によるメール蓄積部2に格納されるメールデータの推移を例示する図である。
【図8】第2の実施の形態における設定画面を例示し、(a)は、クライアント端末3aの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、(b)は、クライアント端末3bの表示装置14に表示される設定画面を例示する図であり、(c)は、クライアント端末3cの表示装置14に表示される設定画面を例示する図である。
【図9】第2の実施の形態におけるメールサーバ1とメール端末3との動作を示すラダーチャートである。
【図10】第2の実施の形態におけるクライアント端末3aとクライアント端末3bとの受信メール確認によるメール蓄積部2に格納されるメールデータの推移を例示する図である。
【符号の説明】
【0068】
101 電子メールシステム
1 メールサーバ
2 メール蓄積部
3 メール端末
3a、3b、3c クライアント端末
11 CPU(ログ情報生成手段、ログ情報解析手段)
12 RAM
13 記憶装置
131 メール送受信プログラム
132 事前設定ファイル
133 受信メール設定ファイル
134 ログファイル
135 LOGメール作成ファイル
136 メールID一覧ファイル
14 表示装置
15 入力装置
16 通信装置(ログ情報送信手段、処理要求送信手段)
17 バス
L1 LOGメール
L11 ヘッダ部
L12 本体部
L121〜L123 端末情報
N ネットワーク
M1 メール
M11、M12、M21、M22 メールID
T1〜T6、T11〜T16 時刻




 

 


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