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発明の名称 撮像装置及び撮像方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−13275(P2007−13275A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−187951(P2005−187951)
出願日 平成17年6月28日(2005.6.28)
代理人 【識別番号】100088100
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 千明
発明者 湯山 将美 / 松永 剛 / 加藤 芳幸 / 塚越 丈史 / 小野澤 将 / 坂本 昇平
要約 課題
デジタルカメラ等に、より低コストで信頼性の高いブレ防止機能を付加することが可能となる撮像装置及び撮像方法を提供する。

解決手段
撮影時には、2画素加算モードでCCDを駆動し、縦方向の2画素加算により画像信号を読み出したり(SB5)、4画素加算モードでCCDを駆動し、縦方向及び横方向の4画素加算により画像信号を読み出す(SB9)。画素加算により撮影画像の輝度を増幅し、シャッター速度をより高速側に維持できるようにする。また、画素加算されたベイヤーデータに対するRGB補間処理に先立ち、画素加算倍率に応じた縦方向及び/又は横方向の位相調整処理を行い(SB6,SB10)、RGB補間処理で生じる画素毎に補間される色成分の位相ずれを防止する。画素加算によって撮影画像の輝度を増幅した場合であっても、色成分の位相ずれに起因するジャギーのない良好な画像が取得できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
被写体を撮像する撮像素子を備えた撮像装置において、
前記撮像素子により撮像された被写体画像であって、画像内での位置によって異なる色情報を有する画素から構成されている段階の被写体画像に、同一色の複数の画素の画素値を加算する画素加算処理を施すことにより前記被写体画像の明るさを増幅する画素加算手段と、
この画素加算手段による画素加算処理に伴い変化する被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置に基づいて、色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整する位相調整手段と
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記位相調整手段は、前記画素加算手段による画素加算処理後の被写体画像を構成する各画素を、画素空間における各々の間隔が同一で、かつ前記各画素と色の配置順が同一であるとともに、前記各画素における同一色の複数の隣接する画素が有する画素値と相関する画素値を有する画素に変換し、変換後の画素により前記被写体画像を再構築することによって、前記色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記画素加算手段による画素加算処理後の被写体画像を構成する各画素から変換される画素の画素値は、前記各画素における同一色の複数の隣接する画素が有する画素値の加重平均であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記位相調整手段は、前記色補間処理を行うとともに、その色補間処理に際して、前記被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置に応じて注目画素に補間する色成分の値を演算することにより、画素毎に補間される色成分の位相を調整することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
前記位相調整手段は、前記色補間処理に際して、注目画素に補間する色成分の値を、その色成分と同一色の複数の周辺画素が有する画素値を注目画素との間の距離の違いに応じて加重平均した値とすることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
【請求項6】
前記画素加算手段による画素加算処理の画素加算倍率を切り替え設定する切替手段を備え、
前記位相調整手段は、前記画素加算手段による画素加算処理後の被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置であって、前記切替手段により切り替え設定された前記画素加算倍率によって異なる配置に基づいて、前記色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整する
ことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の撮像装置。
【請求項7】
前記画素加算手段による画素加算処理の実施の有無を設定する設定手段を備え、
前記位相調整手段は、前記設定手段により画素加算処理の実施が設定されている場合に前記色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整することを特徴とする請求項1乃至6いずれか記載の撮像装置。
【請求項8】
被写体の明るさを取得する取得手段を備え、
前記切替手段は、前記取得手段により取得された明るさに基づき、前記画素加算倍率を切り替え設定することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
【請求項9】
被写体の明るさを取得する取得手段を備え、
前記設定手段は、前記取得手段により取得された明るさに基づき、前記画素加算手段による画素加算処理の実施の有無を設定することを特徴とする請求項7記載の撮像装置。
【請求項10】
被写体を撮像する撮像素子を備えた撮像装置の撮像方法であって、
前記撮像素子により撮像された被写体画像であって、画像内での位置によって異なる色情報を有する画素から構成されている段階の被写体画像に、同一色の複数の画素の画素値を加算する画素加算処理を施すことにより前記被写体画像の明るさを増幅する工程と、
前記画素加算処理に伴い変化する被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置に基づいて、色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整する工程と
を含むことを特徴とする撮像方法。
【請求項11】
被写体を撮像する撮像素子を備えた撮像装置が有するコンピュータに、
前記撮像素子により撮像された被写体画像であって、画像内での位置によって異なる色情報を有する画素から構成されている段階の被写体画像に、同一色の複数の画素の画素値を加算する画素加算処理を施すことにより前記被写体画像の明るさを増幅するための処理と、
前記画素加算処理に伴い変化する被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置に基づいて、色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整するための処理と
を実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラに用いて好適な撮像装置及び撮像方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラ等において、静止画撮影時におけるカメラ本体の揺れに起因した手ぶれを自動的に防止(補正)する手ぶれ防止構造としては、例えば撮像レンズの一部光学系を移動可能に構成したり、光学系にバリアブル光学系(可変頂角プリズム等)を設けたりすることにより、撮像素子の露光期間中における撮像素子に対する結像位置を移動(光軸を変化)させながら撮像を行う方法や、撮像素子自体を移動させる方法等が知られている。また、結像位置や撮像素子の移動を制御するためには、カメラ本体に水平・垂直に2個の角速度センサ等を設けて各方向の揺れを検出し、その検出結果に基づき行われるのが一般的である(例えば、下記特許文1参照)。
【特許文献1】特開2004−348147号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、カメラ本体の揺れ方向、及び揺れ量を検出する角速度センサ等が不可欠であり、また検出したカメラ本体の揺れの量およびタイミングに合わせて正確に光軸補正部の駆動量および駆動タイミングを制御する制御系の電気回路が複雑となったり、精密な駆動機構も必要となることから、カメラ装置全体がコスト高となる。
【0004】
また、撮像素子における結像位置を移動させたり、撮像素子それ自体を移動させたりするには機械的な可動部分が存在することから、装置の小型化には不利であるとともに、外部衝撃が加わった場合や、使用期間が長期化した場合等における信頼性にも自ずと限界があるという問題があった。
【0005】
さらに、従来の技術では、手ぶれを防止するのみで被写体ぶれを防止することができないという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、デジタルカメラ等に、より低コストで信頼性の高いブレ防止機能を付加することが可能となる撮像装置及び撮像方法と、その実現に使用されるプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため請求項1の発明にあっては、被写体を撮像する撮像素子を備えた撮像装置において、前記撮像素子により撮像された被写体画像であって、画像内での位置によって異なる色情報を有する画素から構成されている段階の被写体画像に、同一色の複数の画素の画素値を加算する画素加算処理を施すことにより前記被写体画像の明るさを増幅する画素加算手段と、この画素加算手段による画素加算処理に伴い変化する被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置に基づいて、色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整する位相調整手段とを備えたものとした。
【0008】
かかる構成においては、撮像素子により撮像された被写体画像は画素加算処理によって明るさ、すなわち輝度が増幅される。しかも、画素加算処理に伴い変化する配置に基づいて、色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相が調整されるため、被写体画像の輝度を画素加算処理によって増幅しても、それに起因して生じる色補間処理で画素毎に補間される色成分における位相のずれを解消することができる。
【0009】
また、請求項2の発明にあっては、前記位相調整手段は、前記画素加算手段による画素加算処理後の被写体画像を構成する各画素を、画素空間における各々の間隔が同一で、かつ前記各画素と色の配置順が同一であるとともに、前記各画素における同一色の複数の隣接する画素が有する画素値と相関する画素値を有する画素に変換し、変換後の画素により前記被写体画像を再構築することによって、前記色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整するものとした。
【0010】
かかる構成においては、色補間処理が行われる以前の段階で、色補間処理で画素毎に補間される色成分に生じる位相のずれを未然に防止することができる。
【0011】
また、請求項3の発明にあっては、前記画素加算手段による画素加算処理後の被写体画像を構成する各画素から変換される画素の画素値は、前記各画素における同一色の複数の隣接する画素が有する画素値の加重平均であるものとした。
【0012】
また、請求項4の発明にあっては、前記位相調整手段は、前記色補間処理を行うとともに、その色補間処理に際して、前記被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置に応じて注目画素に補間する色成分の値を演算することにより、画素毎に補間される色成分の位相を調整するものとした。
【0013】
かかる構成においては、色補間処理において位相のずれを生じさせることなく、画素加算されている画素毎に色成分を補間することができる。
【0014】
また、請求項5の発明にあっては、前記位相調整手段は、前記色補間処理に際して、注目画素に補間する色成分の値を、その色成分と同一色の複数の周辺画素が有する画素値を注目画素との間の距離の違いに応じて加重平均した値とするものとした。
【0015】
また、請求項6の発明にあっては、前記画素加算手段による画素加算処理の画素加算倍率を切り替え設定する切替手段を備え、前記位相調整手段は、前記画素加算手段による画素加算処理後の被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置であって、前記切替手段により切り替え設定された前記画素加算倍率によって異なる配置に基づいて、前記色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整するものとした。
【0016】
かかる構成においては、異なる増幅率で被写体画像の輝度を増幅するとともに、それに応じた画素毎の色成分の位相調整を行うことができる。
【0017】
また、請求項7の発明にあっては、前記画素加算手段による画素加算処理の実施の有無を設定する設定手段を備え、前記位相調整手段は、前記設定手段により画素加算処理の実施が設定されている場合に前記色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整するものとした。
【0018】
かかる構成においては、被写体画像の輝度が増幅される場合とされない場合とに関係なく、良好な画像を得ることができる。
【0019】
また、請求項8の発明にあっては、被写体の明るさを取得する取得手段を備え、前記切替手段は、前記取得手段により取得された明るさに基づき、前記画素加算倍率を切り替え設定するものとした。
【0020】
かかる構成においては、被写体の明るさに応じた被写体画像の輝度の増幅と、それに応じた画素毎の色成分の位相調整を行うことができる。
【0021】
また、請求項9の発明にあっては、被写体の明るさを取得する取得手段を備え、前記設定手段は、前記取得手段により取得された明るさに基づき、前記画素加算手段による画素加算処理の実施の有無を設定するものとした。
【0022】
かかる構成においても、被写体の明るさに応じた被写体画像の輝度の増幅と、それに応じた画素毎の色成分の位相調整を行うことができる。
【0023】
また、請求項10の発明にあっては、被写体を撮像する撮像素子を備えた撮像装置の撮像方法であって、前記撮像素子により撮像された被写体画像であって、画像内での位置によって異なる色情報を有する画素から構成されている段階の被写体画像に、同一色の複数の画素の画素値を加算する画素加算処理を施すことにより前記被写体画像の明るさを増幅する工程と、前記画素加算処理に伴い変化する被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置に基づいて、色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整する工程とを含む方法とした。
【0024】
かかる方法によれば、撮像素子により撮像された被写体画像は画素加算処理によって明るさ、すなわち輝度が増幅される。しかも、画素加算処理に伴い変化する配置に基づいて、色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相が調整されるため、被写体画像の輝度を画素加算処理によって増幅しても、それに起因して生じる色補間処理で画素毎に補間される色成分における位相のずれを解消することができる。
【0025】
また、請求項11の発明にあっては、被写体を撮像する撮像素子を備えた撮像装置が有するコンピュータに、前記撮像素子により撮像された被写体画像であって、画像内での位置によって異なる色情報を有する画素から構成されている段階の被写体画像に、同一色の複数の画素の画素値を加算する画素加算処理を施すことにより前記被写体画像の明るさを増幅するための処理と、前記画素加算処理に伴い変化する被写体画像を構成する各画素の画素空間における配置に基づいて、色補間処理により画素毎に補間される色成分の位相を調整するための処理とを実行させるためのプログラムとした。
【発明の効果】
【0026】
以上のように本発明においては、撮像素子により撮像された被写体画像は画素加算処理によって明るさ、すなわち輝度が増幅されるようにした。したがって、それをデジタルカメラ等に採用すれば、シャッター速度をより高速側に維持することができ、それにより、カメラ本体の揺れ検出用の角速度センサや、光学系の駆動機構等を用いなくとも、手ぶれや被写体ぶれによる画像の劣化を軽減することができる。その結果、デジタルカメラ等に、より低コストで信頼性の高いブレ防止機能を付加することが可能となる。しかも、被写体画像の輝度を画素加算処理によって増幅しても、それに起因して生じる色補間処理で画素毎に補間される色成分における位相のずれを解消することができるようにした。よって、ブレ防止機能を用いる場合にジャギーのない良好な画像を得ることが可能となる。
【0027】
また、色補間処理が行われる以前の段階で、色補間処理で画素毎に補間される色成分に生じる位相のずれを未然に防止することができるようにした。よって、色補間処理を簡素化することができる。
【0028】
また、色補間処理において位相のずれを生じさせることなく、画素加算されている画素毎に色成分を補間することができるようにした。よって、色成分の位相調整を行うためだけの回路やソフトを不要とすることができる。
【0029】
また、異なる増幅率で被写体画像の輝度を増幅するとともに、それに応じた画素毎の色成分の位相調整を行うことができる。
【0030】
また、被写体画像の輝度が増幅される場合とされない場合とに関係なく、良好な画像を得ることができる。
【0031】
また、被写体の明るさに応じた被写体画像の輝度の増幅と、それに応じた画素毎の色成分の位相調整を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本発明に係るデジタルカメラ1の電気的構成の概略を示すブロック図である。なお、このデジタルカメラ1は、撮影モードして静止画撮影モード及び動画撮影モードを有するものである。
【0033】
図示したようにデジタルカメラ1はレンズブロック2を有している。デジタルカメラ1はズーム、及びAF(オートフォーカス)、AE(自動露出)の各機能を備えたものであり、レンズブロック2には、図示しないズームレンズやフォーカスレンズを含むレンズ群と、絞りと、メカシャッターが含まれている。
【0034】
アクチュエータブロック3は、上記ズームレンズ及びフォーカスレンズを駆動するためのズームモータ及びフォーカスモータと、絞りを駆動して開度を制御するための絞り用アクチュエータと、及びメカシャッターを開閉駆動するためのシャッター用アクチュエータとから構成されている。なお、本実施の形態において絞りの制御可能な開度は2段階である。ドライバー回路4は、アクチュエータブロック3の上記各モータ及び各アクチュエータを駆動するためのドライバにより構成され、デジタルカメラ1全体を制御するCPU5の命令に従い各種の駆動信号を生成し、それをアクチュエータブロック3へ供給することによって前記レンズブロック2の各部を駆動させる。なお、前記メカシャッターは電子シャッターに代えることができる。
【0035】
また、デジタルカメラ1は、前記レンズブロック2を通過した被写体光が入射するCCD6、相関二重サンプリング回路(CDS)7、プログラマブル・ゲインアンプ(PGA)8、A/D変換器(A/D)9を備えている。
【0036】
CCD6は、被写体の光学像が結像される感光面にベイヤー配列の原色フィルターが設けられた固体撮像素子であり、CCD6は、CPU5の命令に従いタイミング発生器(TG)10が生成するタイミング信号に基づき垂直/水平ドライバ11により駆動され、被写体の光学像に応じたアナログの撮像信号を相関二重サンプリング回路7へ出力する。なお、本実施の形態では、前記垂直/水平ドライバ11がCCD6と共に本発明の画素加算手段を構成する。
【0037】
相関二重サンプリング回路7は、入力した撮像信号に含まれるノイズを相関二重サンプリングによって低減し、プログラマブル・ゲインアンプ8へ出力する。プログラマブル・ゲインアンプ8は、ノイズ低減後における信号のゲインをISO感度に応じたゲインに調整する。A/D変換器9はゲイン調整後の撮像信号をサンプリングし所定ビット数のデジタル信号に変換し、画像処理部12へ出力する。
【0038】
画像処理部12は、CPU5の命令に従いSDRAM13を作業用メモリとして、入力したデジタルの撮像信号(ベイヤーデータ)に基づき画素毎のR,G,Bの色成分データ(以下、RGBデータ)を生成するRGB補間処理、RGBデータから輝度信号(Y)と色差信号(U、V)からなるYUVデータを画素毎に生成するYUV変換処理、さらにオートホワイトバランスや輪郭強調などの画品質向上のためのデジタル信号処理を行う。そして画像処理部12で変換されたYUVデータは順次SDRAM13に格納される。
【0039】
SDRAM13に格納されたYUVデータは、SDRAM13において1フレーム分を蓄積される毎にビデオ信号に変換されるとともに、バックライト(BL)14を備えた液晶モニタ(LCD)15へ送られ、スルー画像として画面表示される。また、静止画撮影モードでシャッターキーによる撮影操作(本実施の形態では全押し操作)があった撮影時には、SDRAM13に一時記憶された画像データがCPU5により圧縮され、最終的には所定のフォーマットの静止画ファイルとして外部メモリ16に記録される。また、動画撮影モードでの動画撮影中には、SDRAM13に所定のフレームレートで記憶された複数の画像データがCPU5により順次圧縮され、最終的には動画ファイルとして外部メモリ16に記録される。
【0040】
外部メモリ16は、例えば各種のメモリカードにより構成され、外部メモリ16に記録された静止画ファイル及び動画ファイルは、再生モードにおいてユーザーの選択操作に応じてCPU5により随時読み出されて伸張され、YUVデータとしてSDRAM13に展開された後、液晶モニタ15において表示される。
【0041】
また、デジタルカメラ1は、記憶データの書き換えが可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ17を備えている。フラッシュメモリ17には、CPU5に前記各部を制御させるための各種のプログラム、すなわちAE制御、AF制御、AWB制御等を行わせるプログラム、及びそれらの制御に際して使用される各種データが格納されている。特にフラッシュメモリ17には、CPU5を本発明の画素加算手段、位相調整手段、切替手段、設定手段、取得手段として機能させるためのプログラムと、静止画撮影時のAE制御に際して使用される後述するプログラム線図を構成する制御データが格納されている。
【0042】
また、デジタルカメラ1は、図示しないシャッターボタンや、電源キー、モード切替スイッチ、ズームアップ及びズームダウンボタン等を含むキー入力部18、及びニッケル水素電池等の充電可能なバッテリー19、このバッテリー19の電力を各部に供給するための電源制御回路20、及びそれらを制御するマイコン21を有している。マイコン21はキー入力部18における各種スイッチ等の操作の有無を定常的にスキャンしており、ユーザーによっていずれかの操作キーが操作されると、その操作内容に応じた操作信号をCPU5へ送る。なお、前記シャッターボタンは、半押し操作と、全押し操作との2段階の操作が可能な所謂ハーフシャッター機能を有するものである。
【0043】
また、CPU5には、キセノン管等の発光管、及びその駆動回路を含み、静止画撮影時に必要に応じて補助光を発光するためのストロボ回路22が接続されている。さらに、デジタルカメラ1は動画撮影モード等において周囲の音声を記録する録音機能を備えており、CPU5には、マイクロホン(MIC)23及びスピーカ(SP)24が接続された音声処理ブロック25が接続されている。音声処理ブロック25は、マイクロホン23から入力した音声信号をデジタルデータに変換してCPU5に入力する一方、例えば動画ファイルと共に外部メモリ16に記録されている音声データを音声信号に変換しスピーカ24を駆動する。
【0044】
次に、フラッシュメモリ17に格納されている前述したプログラム線図100について説明する。図2は、そのプログラム線図100を示した図である。このプログラム線図100は周知のものと同様に、被写体が任意の明るさ(Lv値)にあるとき、適正露出を得るために必要な複数の撮影条件を示す設定情報であるが、本実施の形態のプログラム線図100には、撮影条件として、一般的なシャッタースピードや、絞り(F値)、ISO感度の設定情報に加え、画素加算倍率に関する設定情報が含まれている。なお、画素加算については後述する。
【0045】
また、本実施の形態におけるプログラム線図100は、通常の静止画撮影時に使用される、図に破線で示した通常モード用のプログラム線図Aと、デジタルカメラ1に予め用意されているブレ軽減モードがオン設定されている状態での静止画撮影時に使用される、図に実線で示したブレ軽減モード用のプログラム線図Bとによって構成されている。
【0046】
通常モード用のプログラム線図A(破線)は、ISO感度(アンプ8の増幅率)を「100」以下、つまり撮影画像に生ずるノイズが少ない感度に制限する撮影条件の組み合わせを示すプログラム線図であり、図示したようにLv値が「9」以下である暗い場合には、そのときのLv値に応じてシャッタースピードが「1/64」以下となるものである。これに対して、ブレ軽減モード用のプログラム線図B(実線)は、シャッタースピードを可能な限り「1/64」以上、つまり撮影時に手ぶれが生じると予想される速度以上とする撮影条件の組み合わせを示すプログラム線図であり、そのときのLv値に応じ、ISO感度が設定可能な最大値「400」に達するまで順に上がるとともに、画素加算倍率が設定可能な最大値「4倍」に達するまで順に上がるものである。
【0047】
また、本実施の形態において、前記プログラム線図100に示されるISO感度「50」〜「400」は、前述したプログラマブル・ゲインアンプ8のゲインが8db,14db,20db,26dbに設定されることにより実現される値である。ここで、プログラマブル・ゲインアンプ8のゲインが26db(ISO感度400)に設定されると同時に、前述した画素加算倍率が「2倍」及び「4倍」に設定される場合、プログラマブル・ゲインアンプ8のゲインがISO感度「800」及び「1600」に設定される場合と同等の感度を得ることができる。
【0048】
また、画素加算倍率は、撮影時に前記CCD6から画像信号を読み出す際に加算すべき画素数に対応する値である。すなわち本実施の形態においては、CCD6からの画像信号の読み出しモードとして、通常の読み出しモードとは別に、信号電荷を縦(垂直)方向に2画素ずつ加算して読み出す2画素加算モードと、信号電荷を縦(垂直)方向と縦(垂直)方向に4画素ずつ加算して読み出す4画素加算モードとが用意されており、前述した画素加算倍率の「2倍」は、CCD6の駆動モードを2画素加算モードに設定すべきことを示し、同様に画素加算倍率の「4倍」は、CCD6の駆動モードを4画素加算モードに設定すべきことを示す読み出しモードの設定情報である。
【0049】
ここで、上述した2画素加算モード及び4画素加算モードによる画像信号の読み出し方法を図に従って説明する。
【0050】
図3は、2画素加算モードによる読み出し方法の原理を示す前記CCD6の模式図である。CCD6は、画素を構成する多数の感光用CCD(図でR,G,B)と、水平方向に並んだ感光機能を有していないCCDからなるホールド蓄積部HOLD、及び水平転送部61と、上記各CCDの信号電荷を垂直転送する図示しない垂直転送部と、出力回路62とを備えている。なお、図示しないが通常の読み出しモードは、CCD6から一般的なフレーム読み出しによって全画素(本実施の形態では500万画素)の信号電荷を画素加算することなく読み出すモードである。
【0051】
それに対して、2画素加算モードは、図3に示したように1フレーム分の信号電荷を4/8ライン2フィールドで読み出すモードである。すなわち、第1フィールドでは、垂直方向奇数番目のライン(15,13,11,・・・)の信号電荷のみを垂直転送し、その際、ホールド蓄積部HOLDを用いて1ライン分の信号電荷を1ライン分の転送時間だけ一時的に保持することにより、互いに隣り合う奇数ラインの信号電荷を加算、つまり同色の2画素分の信号電荷を垂直加算して水平転送部61へ転送する。しかる後、同色の画素配列(R,G,R,G,・・・)からなる2ライン分の信号電荷が垂直加算された奇数ラインの信号を読み出し、以後、全ての奇数ラインの信号電荷を順に読み出す。次に第2フィールドでは、垂直方向偶数番目のライン(16,14,12,・・・)について第1フィールドと同様の垂直加算を行い、奇数ラインと異なる同色の画素配列(G,B,G,B,・・・)からなる2ライン分の信号電荷が垂直加算された偶数ラインの信号を読み出し、以後、全ての偶数ラインの信号電荷を順に読み出す。
【0052】
図4は、上記のように読み出される撮像信号からなるベイヤーデータを示す概念図であり、図示したように2画素加算モードでは、縦方向の画素数が全体の2分の1(250万画素)であるが、全画素数分の画素情報が反映されるとともに、全体として画素値(輝度情報)が2倍に増幅されたベイヤーデータが得られることとなる。なお、図4は、前述した垂直加算により得られる画素(R,G,B)と、得られない画素との位置関係を示したものであり、撮影時には、得られる画素(R,G,B)のみからなるベイヤーデータがSDRAM13に一時記憶される。また、図に示した2画素加算後のR,G,Bの画素位置は、加算される2画素の重心位置となる。
【0053】
また、図5は、前述した4画素加算モードによる読み出し方法の原理を示す前記CCD6の模式図である。先に説明した2画素加算モードと同様、4画素加算モードも、図示したように1フレーム分の信号電荷を4/8ライン2フィールドで読み出すモードである。
【0054】
すなわち、第1フィールドでは、垂直方向奇数番目のラインの(15,13,11,・・・)の信号電荷のみを垂直転送し、その際、ホールド蓄積部HOLDを用いて1ライン分の信号電荷を1ライン分の転送時間だけ一時的に保持することにより、互いに隣り合う奇数ラインの信号電荷を加算、つまり同色の2画素分の信号電荷を垂直加算して水平転送部61へ転送すると同時に、水平転送部61において垂直加算された信号電荷が2画素分転送されたタイミングで、次に垂直加算された信号電荷を水平方向に2画素分ずれた状態で加算(水平加算)する。しかる後、同色の画素配列(R,G,R,G,・・・)からなる2ライン分の信号電荷が垂直加算され、かつ同一ラインに1画素おきに存在する同色の2画素分の信号電荷が水平加算された奇数ラインの信号を読み出し、以後、全ての奇数ラインの信号電荷を順に読み出す。
【0055】
同様に、第2フィールドでは、垂直方向偶数番目のライン(16,14,12,・・・)について第1フィールドと同様の垂直加算と水平加算を行い、奇数ラインと異なる同色の画素配列(G,B,G,B,・・・)からなる2ライン分の信号電荷が垂直加算され、かつ同一ラインに1画素おきに存在する同色の2画素分の信号電荷が水平加算された偶数ラインの信号を読み出し、以後、全ての偶数ラインの信号電荷を順に読み出す。
【0056】
図6は、上記のように読み出される撮像信号からなるベイヤーデータを示す概念図であり、図示したように4画素加算モードでは、縦方向および横方向の画素数がそれぞれ2分の1(総画素数が125万画素)であるが、全画素数分の画素情報が反映されるとともに、全体としての画素値(輝度情報)が4倍に増幅されたベイヤーデータが得られることとなる。なお、図6は、前述した垂直加算および水平加算により得られる画素(R,G,B)と、得られない画素との位置関係を示したものであり、撮影時には、得られる画素(R,G,B)のみからなるベイヤーデータがSDRAM13に一時記憶される。また、図に示した4画素加算後のR,G,Bの画素位置は、加算される元の4画素の重心となる。
【0057】
次に、以上の構成からなるデジタルカメラ1の本発明に係る動作を図に従って説明する。図7は、デジタルカメラ1においてユーザーによるモード切替スイッチ操作により静止画撮影モードが設定されたときCPU5が実行する本発明に係る処理の内容を示したフローチャートである。なお、本フローチャートにおいては、AF制御、AWB制御等の説明は省略する。
【0058】
静止画撮影モードが設定されているとき、CPU5は、CCD6に所定のスルーレートに応じたタイミングで被写体の撮像動作を行わせ、その撮像動作によって取得された画像データに基づくスルー画像の生成、及び生成したスルー画像の液晶モニタ15による表示を開始する(ステップSA1)。そして、シャッターボタンが半押しされなければ(ステップSA2でNO)、一定時間毎のスルー画像の更新を繰り返し行う。
【0059】
この間、図示しないが、スルー画像を表示している間にCPU5は各種のキー操作を逐次受け付けており、ユーザーは所定のキー操作を行うことにより、必要に応じて前述したブレ軽減モードのオンオフ設定ができるようになっている。また、この間には、逐次取得される画像データに基づいて、スルー画像の表示に適したスルー表示用のプログラム線図を用いたAE処理を行う。
【0060】
一方、CPU5は、スルー画像の表示中にユーザーによるシャッターボタンの半押し操作があると(ステップSA2でYES)、直前の撮像動作で取得していた画像データの輝度情報に基づき、被写体の明るさ(Lv値)を判断する(ステップSA3)。引き続き、デジタルカメラ1に設けられているブレ軽減モードがユーザーにより設定されているか否かを確認し、それが設定されていない場合には(ステップSA4でNO)、前述したプログラム線図100の通常モード用のプログラム線図A(破線)に基づき、ステップSA3で取得した被写体の明るさ(Lv値)に対応する撮影条件を決定する(ステップSA6)。また、ブレ軽減モードが設定されていた場合には(ステップSA4でYES)、ブレ軽減モード用のプログラム線図B(実線)に基づき、ステップSA3で取得した被写体の明るさ(Lv値)に対応する撮影条件を決定する(ステップSA5)。
【0061】
その後、シャッターボタンの全押し操作がなければ(ステップSA7でNO)、前述したステップSA2へ戻り、シャッターボタンの半押し操作が継続されていれば(ステップSA2でYES)、前述したステップSA3〜SA6の処理を繰り返し実行し、シャッターボタンの半押し操作が継続されていなければ(ステップSA2でNO)、再びシャッターボタンの半押し操作待ちを行う。そして、シャッターボタンの半押し状態が解除されることなく、そのままシャッターボタンが全押し操作されたら(ステップSA7でYES)、直前に決定した撮影条件による静止画撮影処理(詳細については後述する)を実施することにより記録用の画像データを生成し(ステップSA8)、生成した画像データの圧縮、及び外部メモリ16への記録処理を行う(ステップSA9)。以後、ステップSA1へ戻り前述した動作を繰り返す。
【0062】
以下、前述した静止画撮影処理の詳細を説明する。図8は、前記静止画撮影処理(ステップSA8)に関するCPU5の処理の内容を示したフローチャートである。係る処理においてCPU5は、その時点で決定している撮影条件での所定のシャッタースピードと絞り(F値)とによってCCD6の露光を制御した後(ステップSB1)、その時点で決定している撮影条件での画素加算倍率に応じて以下の処理を実行する。
【0063】
まず、ステップSB2において画素加算倍率が1倍であったとき、すなわちブレ軽減モードが設定されていないとき、あるいは、ブレ軽減モードが設定されており、かつ被写体の明るさ(Lv値)が例えば「8」以上であったときの処理について説明する。係る場合には、ブレ軽減モードの設定の有無に関係なく、まず、プログラマブル・ゲインアンプ8にその時点で決定している撮影条件でのISO感度に応じたゲインを設定した状態で、通常の読み出しモードによってCCD6から全画素分の信号電荷からなる画像信号を読み出す(ステップSB3)。次に、画像処理部12に、A/D変換後の上記撮像信号(ベイヤーデータ)に対するRGB補間処理、すなわち注目画素毎が有していない色成分データを、その色成分データを有する周辺画素の画素値の平均値とする補間処理により画素毎のRGBデータを生成させ、そのRGBデータに基づきYUV変換処理によって、画素毎の輝度成分(Y)及び色差成分(Cb,Cr)の各データからなるYUVデータを生成させる(ステップSB4)。
【0064】
次に、前記ステップSB2において画素加算倍率が4倍であったとき、すなわちブレ軽減モードが設定されており、かつ被写体の明るさ(Lv値)が「6」以下であったときの処理について説明する。係る場合には、まず、プログラマブル・ゲインアンプ8ゲインを26db(ISO感度400)に設定した状態で、CCD6を4画素加算モードで駆動して、縦方向および横方向の画素数がそれぞれ2分の1である125万画素分の信号電荷からなる画像信号を読み出す(ステップSB5)。
【0065】
さらに、ここで読み出されるとともにA/D変換された後の撮像信号(ベイヤーデータ)に対して横方向及び縦方向の位相調整処理を行い、新たなベイヤーデータを取得する(ステップSB6)。
【0066】
係る処理を図に従って説明する。すなわち4画素加算により取得したベイヤーデータを構成する各画素は、CCD6の露光面の画素空間において画素加算された元の4画素の重心に位置するため、先に図6で示したように各々の間隔が同一となっていない。そのため上記ベイヤーデータに対してRGB補間を行うとき、つまり図9に示したように、例えば注目画素200がR画素であれば、その周辺に位置する4つのG画素に基づき注目画素のG成分データを生成し、また周辺に位置する4つのB画素に基づき注目画素のB成分データを生成するとき、正しいG成分データやB成分データを得ることができないため、色成分に位相のずれが生じてしまい最終的に得られる画像にジャギーを生じさせることとなる。
【0067】
位相調整処理はそれを回避するため、前記ベイヤーデータを構成する各画素の画素値を、画素空間において隣接する画素同士の間隔が等しい画素の画素値に変換することによって前記ベイヤーデータを再構築する処理である。図10は、横方向の位相調整処理を示した模式図である。同一の水平ライン上で互いに隣接する同色の2画素の間に、一方からの距離と他方からの距離の比が3:5となる位置にそれぞれ同色の新たな画素を配置すれば、新たな画素同士の間隔は全て同一となる。また、係る新たな画素の画素値は、その両側に位置する同色の元の画素の各々の画素値を、当該新たな画素までの距離に応じて加重平均した値とすることにより得ることができる。
【0068】
したがって、例えば図に示したR画素201,202の間には、R画素201からの距離が3/8、R画素202からの距離が5/8となる位置に新たなR画素200を配置し、係る新たなR画素200の画素値は、R画素201,202の画素値を新たなR画素200までの距離に応じて加重平均した値(R画素201の値×5/8+R画素202の値×3/8)とし、係る新たなR画素200等のデータによってベイヤーデータを再構築する。また、図11は、縦方向の位相調整処理を示した模式図であり、縦方向についても横方向の場合と同様の手法によって新たな画素のデータを取得し、それによってベイヤーデータを再構築する。
【0069】
そして、位相調整後には、再構築したベイヤーデータに対するRGB補間処理、及びそれにより生成されるRGBデータに対するYUV変換処理を行い、画素毎の輝度成分(Y)及び色差成分(Cb,Cr)の各データからなるYUVデータを生成させる(ステップSB7)。さらに、生成したYUVデータに対して縦横方向にそれぞれ2倍の拡大処理を施し、4画素加算により消失した分の画素を補間することにより、画素加算倍率が「1倍」であるときと同様の画素数(500万画素)の記録用の画像データを生成する(ステップSB8)。係る拡大処理時における補間は、例えば周知のデジタルズームにおける場合と同様の手法(隣接する周辺画素からの線形補間等)によるものである。
【0070】
次に、前記ステップSB2において画素加算倍率が2倍であったとき、すなわちブレ軽減モードが設定されており、かつ被写体の明るさ(Lv値)が例えば「6」〜「7」の間であったときの処理について説明する。係る場合には、まず、プログラマブル・ゲインアンプ8ゲインを26db(ISO感度400)に設定した状態で、CCD6を2画素加算モードで駆動して、縦方向の画素数が2分の1である250万画素分の信号電荷からなる画像信号を読み出す(ステップSB9)。
【0071】
さらに、ここで読み出されるとともにA/D変換された後の撮像信号(ベイヤーデータ)に対して縦方向の位相調整処理を行い、新たなベイヤーデータを取得する(ステップSB10)。係る処理は、先に説明した画素加算倍率が4倍である場合の縦方向の位相調整処理と同様である。
【0072】
そして、位相調整後には、再構築したベイヤーデータに対するRGB補間処理、及びそれにより生成されるRGBデータに対するYUV変換処理を行い、画素毎の輝度成分(Y)及び色差成分(Cb,Cr)の各データからなるYUVデータを生成させる(ステップSB11)。さらに、生成したYUVデータに対して縦方向に2倍の拡大処理を施し、2画素加算により消失した分の画素を補間することにより、画素加算倍率が「1倍」であるときと同様の画素数(500万画素)の記録用の画像データを生成する(ステップSB12)。係る拡大処理時における補間は、例えば周知のデジタルズームにおける場合と同様の手法(隣接する周辺画素からの線形補間等)によるものである。
【0073】
そして、CPU5は、上述したステップSB4、ステップSB8、ステップSB12のいずれかの処理が終了した時点で静止画撮影処理を完了した後、図7の処理に戻り、上記いずれかの処理によって生成したYUVデータを記録用の画像データとして圧縮し、外部メモリ16への記録する。
【0074】
ここで、上述した静止画撮影処理では、RGB補間を行う以前に、CCD6により撮像した画像における画素加算(2画素加算や4画素加算)を行うことに起因してRGB補間後のRGBデータに生ずる色成分の位相のずれを防止するための位相調整をベイヤーデータに対して行い、いったんベイヤーデータを再構築した後、RGB補間を行うようにしたが、上記位相調整は、RGB補間処理の中で行うようにしてもよい。
【0075】
すなわち図12は、前記静止画撮影処理の変形例を示した、図8に対応するフローチャートである。
【0076】
かかる変形例においても、CPU5は、その時点で決定している撮影条件での所定のシャッタースピードと絞り(F値)とによってCCD6の露光を制御した後(ステップSC1)、その時点で決定している撮影条件での画素加算倍率に応じて以下の処理を実行する。
【0077】
まず、画素加算倍率が1倍であったとき(ステップSC2で「1倍」)については、図8のフローチャートにおけるステップSB3,SB4と同一の処理を実施し(ステップSC3〜SC3)、画像処理部12にYUVデータを生成させる(ステップSC3〜SC5)
【0078】
次に、前記ステップSC2において画素加算倍率が4倍であったときの処理について説明する。係る場合には、まず、プログラマブル・ゲインアンプ8ゲインを26db(ISO感度400)に設定した状態で、CCD6を4画素加算モードで駆動して、縦方向および横方向の画素数がそれぞれ2分の1である125万画素分の信号電荷からなる画像信号を読み出す(ステップSC6)。
【0079】
引き続き、画像処理部12に、A/D変換後の上記撮像信号(ベイヤーデータ)に対する横方向及び縦方向の位相調整を含むRGB補間処理を行わせる(ステップSC7)。係る処理では、ステップSC4における一般的な補間処理とは異なり、注目画素毎にその画素が有していない色成分データを、その色成分データを有する周辺画素の画素値の単純な平均値とするのではなく、周辺画素の各々の画素値に注目画素との距離に応じた重み付けを行った上での平均値(加重平均)とする。
【0080】
より具体的に説明すると、仮に注目画素が図9に示したようにR成分を有するR画素であれば、その周辺に位置する4つのG画素に基づきG成分データを生成し、かつ周辺に位置する4つのB画素に基づきB成分データを生成する。このとき、各画素は、既に説明した4画素加算により読み出されたものであり、CCD6の露光面を想定したときの各画素の位置関係(実際には、加算された4画素分の重心位置の関係)においては、図示したように注目画素(R画素)と周辺4画素(G画素、又はB画素)の各々との間の距離は同一とならない。したがって、周辺画素値の単なる平均値を注目画素の画素値とした場合には、色成分に位相のずれが生じてしまい最終的に得られる画像にジャギーを生じさせることとなるため、上記処理では、注目画素に反映させる周辺4画素の画素値に、いったん前記距離の違いに応じた重み付け係数を乗じる重み付けを行った後、それらの平均値を注目画素の画素値とする。
【0081】
すなわち図10に即して説明すると、ある注目画素200について、その周辺画素のうち、横方向の同一ラインに存在する2つの周辺画素(ここではR画素)201,202の間の横方向の距離が「8」で、かつ左側の周辺画素201から注目画素200までの横方向の距離が「3」、右側の周辺画素201から注目画素200までの横方向の距離「5」であるときには、左側の周辺画素201に重み付け係数として5/8倍を設定し、かつ右側の周辺画素202に重み付け係数として3/8倍を設定する。そして、双方の周辺画素201,202の画素値に上記の重み付け係数を乗じ、それらの平均値を注目画素200の画素値とする。なお、ここでは周辺画素の重み付け方法を横方向のみに限定して説明したが、実際には横方向だけでなく、縦方向についても同様の方法による重み付けを行う。
【0082】
しかる後、上述した位相調整を含むRGB補間処理によって生成した画素毎のRGBデータに基づきYUV変換処理によってYUVデータを生成させ(ステップSC8)、さらに、生成したYUVデータに対して縦横方向にそれぞれ2倍の拡大処理を施し、4画素加算により消失した分の画素を補間することにより、画素加算倍率が「1倍」であるときと同様の画素数(500万画素)の記録用の画像データを生成する(ステップSC9)。
【0083】
次に、前記ステップSB2において画素加算倍率が2倍であったときの処理について説明する。係る場合には、まず、プログラマブル・ゲインアンプ8ゲインを26db(ISO感度400)に設定した状態で、CCD6を2画素加算モードで駆動して、縦方向の画素数が2分の1である250万画素分の信号電荷からなる画像信号を読み出す(ステップSC10)。
【0084】
そして、画像処理部12に、A/D変換後の上記撮像信号(ベイヤーデータ)に対する縦方向の位相調整を含むRGB補間処理を行わせる(ステップSC11)。係る処理では、前述したステップSC7と異なり、注目画素毎にその画素が有していない色成分データを、その色成分データを有する周辺画素の画素値から求めるとき、周辺画素の画素値に、いったん注目画素に対する縦方向の距離の違いのみに応じた重み付け係数を乗じる重み付けを行った後、それらの平均値を注目画素の画素値とする。それにより色成分に位相のずれがない画素毎のRGBデータを生成させる。
【0085】
しかる後、上述した位相調整を含むRGB補間処理によって生成した画素毎のRGBデータに基づきYUV変換処理によってYUVデータを生成させ(ステップSC12)、さらに、生成したYUVデータに対して縦方向に2倍の拡大処理を施すことにより、2画素加算により消失した分の画素を補間し、画素加算倍率が「1倍」であるときと同様の画素数(500万画素)の記録用の画像データを生成する(ステップSC13)。係る変形例によっても、画像にジャギーが生じることを防止することができる。
【0086】
以上説明したように本実施の形態のデジタルカメラ1においては、撮影時にブレ軽減モードが設定されているときには、被写体の明るさが、通常モードではシャッタースピードの制御速度が手ぶれが生じると予想される速度よりも低速となる明るさであっても、前述した2画素加算や4画素加算により撮影された画像の明るさが増幅されることによって、適正露出が確保される。したがって、カメラ本体の揺れ検出用の角速度センサや、光学系の駆動機構等を用いなくとも、シャッター速度をより高速側に維持することにより、撮影時の手ぶれによる画像の劣化を軽減することができる。その結果、デジタルカメラにより低コストで信頼性の高い手ぶれ防止機能を付加することが可能となる。
【0087】
また、被写体が暗い場合はもとより被写体が明るい場合においても、カメラ本体の揺れに起因する手ぶれと同時に、被写体の移動による画像揺れ(被写体ぶれ)にも対応することができる。
【0088】
しかも、シャッター速度のより高速側への維持は、前述した2画素加算や4画素加算により撮影画像の明るさを増幅されることによって実現されるものであるため、シャッター速度のより高速側への維持をプログラマブル・ゲインアンプ8のゲインを上げることにより実現する場合とは異なり、ノイズの増大による画像の劣化もない。
【0089】
また、明るい被写体を撮影する場合には、2画素加算や4画素加算が行われることなく、CCD6から全画素の画像データが読み出されるため、その場合には、取得画素数の無用な低下、つまり撮影画像の質が低下することがない。
【0090】
なお、本実施の形態では、撮影時における被写体の明るさ(Lv値)に基づき画素加算のモード(本実施の形態ではCCD6からの画像信号の読み出しモード)を切り替えるようにしたが、画素加算のモードを、AE制御によっていったん決定したシャッタースピードに基づき切り替えるようにしてもよい。
【0091】
また、CCD6により撮像した画像における画素加算(2画素加算や4画素加算)を、CCD6から撮像信号を読み出す際にCCD6内部で行うものについて説明したが、同様の画素加算を、例えばCCD6から出力された後の画像データに対して、任意のハードウェアを用いたり、CPU5等のコンピュータによるソフト処理によって行うようにしてもよい。
【0092】
また、上記画素加算は、必ずしもベイヤーデータの状態の画素について行う必要はなく、RGB補間後のRGBデータや、YUV変換後のY,Cb,Crデータについて行うようにしてもよい。
【0093】
また、画素加算に起因してRGB補間後のRGBデータに生ずる色成分の位相のずれを防止するための位相調整は、本実施の形態のようにRGB補間処理の前処理として行ってもよいし、先に図12に示した変形例のように、RGB補間処理の中で行うようにしてもよい。なお、本実施の形態のようにRGB補間を行う以前にベイヤーデータに対して予め位相調整を行う場合には、RGB補間処理を簡素化することができるとともに、既存の補間処理回路や補間処理ソフトをそのまま使用できる。また、変形例のようにRGB補間処理の中で行う場合には、ベイヤーデータを再構築するためだけの位相調整回路や位相調整ソフトが不要となる。
【0094】
また、4画素加算を行ったときには縦横両方向の位相調整を行うようにしたが、それを縦横いずれか一方のみとしてもよい。なお、当然のごとく、本実施の形態のように縦横両方向について行った方が良質の画像を得ることができる。
【0095】
また、撮影時における被写体の明るさ(Lv値)に基づき画素加算のモード(本実施の形態ではCCD6からの画像信号の読み出しモード)を自動的に切り替えるようにしたが、画素加算のモードはユーザーが必要に応じて手動操作により切り替えることができるようにしてもよい。
【0096】
また、撮影時における被写体の明るさ(Lv値)に基づき画素加算のモード(本実施の形態ではCCD6からの画像信号の読み出しモード)を切り替えるようにしたが、画素加算のモードを、AE制御によっていったん決定したシャッタースピードに基づき切り替えるようにしてもよい。
【0097】
また、本実施の形態においては、撮影した画像を記録するときの画像サイズ(画素サイズ)が、CCD6で撮像可能な最大サイズに固定されているものとしたが、デジタルカメラにおいては、記録可能な画像サイズが複数種用意されており、ユーザーが所望の画像サイズを適宜選択して設定することができるのが一般的である。したがって、本実施の形態では、前述した静止画撮影処理(図8、図12)ではYUVデータを、単にそのときの画素加算倍率(2倍、4倍)のみに応じた拡大率で拡大させたが、画像サイズが選択可能な構成においては、例えば図8のステップSB8,ステップSB12の処理を以下のような拡大又は縮小処理に変更することが望ましい。
【0098】
まず、その時点で設定(選択)されている記録画像サイズを確認し、次に、その記録画像サイズと、その時点のYUVデータのサイズ(これは画素加算倍率から判断してもよい。)とを比較する。ここで、記録画像サイズの方が大きければ、YUVデータをそのサイズに拡大するのに必要な拡大率を計算し、逆に記録画像サイズの方が小さければ、YUVデータをそのサイズに縮小するのに必要な拡大率を計算する。しかる後、計算した倍率でYUVデータを拡大又は縮小する。
但し、上記の拡大倍率や縮小倍率の計算に際しては、その時点の画素加算倍率が2倍であってYUVデータの縦横比が通常の縦横比と異なっているときには、縦方向と横方向の倍率を個別に計算し、YUVデータを縦方向と横方向とに異なる倍率で拡大又は縮小する。また、当初、記録画像サイズとYUVデータのサイズとを比較したとき、両者のサイズが同じであった場合には、前述した倍率計算や拡大又は縮小処理を行わず、そのまま静止画撮影処理を完了するようにする。
【0099】
以上のようにすれば、撮影した画像を、そのときの画素加算倍率つまり被写体の明るさに関係なく、その時々に設定されている記録画像サイズで記録させることができる。したがって、例えば被写体の明るさの違いに起因して、撮影する毎に記録される画像のサイズが変化してしまうことが防止でき、撮影した後の記録画像の使い勝手や、デジタルカメラの品質感を維持することができる。また、1回の拡大又は縮小処理で記録画像サイズを得ることができ、無駄な拡大又は縮小処理を無くすことができる。
【0100】
また、本実施の形態では、静止画撮影記録時に本発明を適用した場合について説明したが、動画撮影記録時やスルー画表示時に本発明を適用することもできる。すなわち、図2に示したようなプログラム線図にしたがって、動画撮影記録時やスルー画表示時にAE制御を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明に係るデジタルカメラのブロック図である。
【図2】フラッシュメモリに格納されているプログラム線図を示す図である。
【図3】2画素加算モードによる読み出し方法の原理を示すCCDの模式図である。
【図4】2画素加算モードにより読み出される撮像信号からなるベイヤーデータを示した概念図である。
【図5】4画素加算モードによる読み出し方法の原理を示すCCDの模式図である。
【図6】4画素加算モードにより読み出される撮像信号からなるベイヤーデータを示した概念図である。
【図7】静止画撮影モードの処理内容を示すフローチャートである。
【図8】静止画撮影モードにおける静止画撮影処理の内容を示すフローチャートである。
【図9】画素加算倍率が4倍のときのRGB補間処理における注目画素を示す図である。
【図10】画素加算倍率が4倍のときのRGB補間処理における注目画素と、横方向の周辺画素との関係を示す説明図である。
【図11】同注目画素と、縦方向の周辺画素との関係を示す説明図である。
【図12】静止画撮影処理の変形例を示した、図8に対応するフローチャートである。
【符号の説明】
【0102】
1 デジタルカメラ
2 レンズブロック
3 アクチュエータブロック
4 ドライバー回路
5 CPU
6 CCD
7 相関二重サンプリング回路(CDS)
8 プログラマブル・ゲインアンプ(PGA)
9 A/D変換器(A/D)
10 タイミング発生器(T/G)
11 垂直/水平ドライバ
12 画像処理部
13 SDRAM
14 バックライト(BL)
15 液晶モニタ(LCD)
16 外部メモリ
17 フラッシュメモリ
18 キー入力部
19 バッテリー
20 電源制御回路
21 マイコン
22 ストロボ
23 マイクロホン
24 スピーカ
25 音声処理ブロック




 

 


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